4202 ダイセル 2021-02-18 14:00:00
中期戦略 Accelerate 2025-2 策定に関するお知らせ [pdf]

                                                                    2021 年 2 月 18 日
各    位
                                          会社名       株式会社ダイセル
                                          代表者名      代表取締役社長 小河 義美
                                          (コード番号    4202 東証 市場第一部)
                                          問合せ先      事業支援本部IR広報グループ
                                                    リーダー     廣川 正彦
                                          (TEL      03-6711-8121)



                 中期戦略 Accelerate 2025-Ⅱ 策定に関するお知らせ


 2020 年 6 月 5 日に発表した中期戦略 Accelerate 2025 では、その策定時点で新型コロナウイルスの感染
拡大の渦中にあったことから、その対応を優先することとし、具体的な経営目標については、情況の推移を見
極めながら、改めて策定することとしておりました。
 その間、コロナ禍への対応とともに、Accelerate 2025 に掲げた施策にも着実に取り組みながら、さらに議論
を深め、Accelerate 2025-Ⅱ として具体的な経営目標を取りまとめました。
 以下に、その概要をお知らせいたします。

                                      記

1. Accelerate 2025‐Ⅱでお伝えすること
     2020 年 6 月に発表した Accelerate 2025 では、以下の図で当社グループの成長とサステナブル社会構
   築への貢献を目指すことをお伝えしました。
     このうちのいくつかの施策は、セイフティ SBU の構造改革やポリプラスチックスの完全子会社化など、
   2020 年度に一定の前進・成果を上げており、これらを弾みに、今後さらに諸施策を加速していきます。
     今回策定した Accelerate 2025-Ⅱ では、当社グループの考えるサステナブル社会(循環型社会)構築
   への道筋をお示しするとともに、それにつながる具体的な経営施策と、その遂行によって達成を図る当面
   の業績目標をお伝えいたします。
     中期戦略期間の前半は、減価償却費などで一時的に営業利益が低下しますが、全社的なコストダウン
   の徹底とともに、成長牽引事業であるセイフティ SBU の効率化やポリプラスチックスの生産能力増強を進
   め、非事業用資産の売却など財務体質の強化にも取り組むことで、業績回復と資本効率の向上を図りま
   す。そして、期間後半には、成長牽引、育成事業などに経営資源を重点配分しながら、クロスバリュー
   チェーン構築に向けた施策を加速してまいります。




    *2020 年 6 月に発表した中期戦略 Accelerate 2025 の「成長と加速曲線における位置づけ」と「中期戦略の全体像」
     中期戦略 Accelerate 2025-Ⅱ の詳細は、別添資料をご参照ください
2. 業績・経営指標ターゲット
                                                                         単位:億円

              2020 *1      2021*2      2022        2023       2024       2025
   売上高            3,880       3,950       4,080       4,360      4,650      5,000
  営業利益              280         130         210         330        530        700
 営業利益率             7.2%         3.3%       5.1%        7.6%      11.4%      14.0%
 親会社株主
 に帰属する             180          150        180         240        360        480
 当期純利益
  EBITDA           580        600   680    820    1,000                     1,160
    ROE            6.2%      7.0%   8.5%  11.0%   15.0%                     18.0%
   ROIC            3.8%      1.5%   2.5%   4.5%    7.0%                     10.0%
    ROA            3.0%      2.5%   3.0%   4.0%    6.0%                      8.0%
 総還元性向                    現行一株当たり配当金額を下限/総還元性向 40%以上

                                                   2023:
             2021:                                 COC 増設プラント稼働
             CO(酢酸原料) プラント稼働                       インフレータ インド生産拠点稼働
             1,3BG(化粧品原料) プラント稼働                   2024:
  主な計画
             2022:                                 エポキシ(過酢酸誘導体)増産
             セイフティ SBU 生産地集約完了                     LCP 増設プラント稼働
             半導体関連製品増産                            2025:
                                                   POM 増設プラント稼働

  最終年度の WACC は 6%前後と想定しています
  *1:2020 年度(21 年 3 月期)は、21 年 2 月 3 日に発表した見通しをベースとしています
  *2:2021 年度(22 年 3 月期)は、年度計画策定後、改めて発表いたします


3. 営業利益増加のセグメント内訳
4. 資金創出力

  収益力強化に加え適正在庫化など CCC(※)削減効果で資金創出力向上
  非事業用資産売却により資金創出力をさらに高め、余裕資金を成長投資や株主還元に活用
  株主還元は総還元性向 40%以上とし、自己株式取得も視野に柔軟に対応




5. ポートフォリオの変化

  売 上: 2020 年度を底に次世代育成/成長牽引を伸ばし成長
  営業利益: 2021 年度は大型投資償却の影響で低下するが、原価改善と次世代育成/成長牽引で成長
6. ポリプラスチックス完全子会社化のシナジー効果




7. 中期戦略 Accelerate 2025-Ⅱ の前提条件


               中期戦略(2021~2025)
         為替レート(USD/JPY)             100
              メタノール
           アジアスポット価格                280
             (USD/MT)
     原
              ドバイ原油
     料                               60
              (USD/bbl)
              国産ナフサ
                                  40,000
              (JPY/KL)



8. その他

   各 SBU(事業部門)や機能別戦略の詳細は、別添の「Accelerate 2025-Ⅱ 中期戦略」の説明資料をご参
   照ください



※上記業績予想数値は、現時点で入手された情報に基づき判断したものであり、実際の業績は様々な要因に
より、これらの業績予想とは異なることがありうることをご承知おきください。

                                                         以 上