4202 ダイセル 2020-11-06 13:10:00
2021年3月期 第2四半期決算説明資料 [pdf]
2021年3月期第2四半期 決算説明資料
2020年11月6日
目次
1. 2021年3月期 第2四半期決算 P. 3
2. 2021年3月期 通期業績予想 P. 7
3. コロナ禍に対する対応 P. 12
4. 次の成長に向けた取り組み P. 16
5. 株主還元 P. 20
6. 参考資料 P. 21
2021年3月期 第2四半期 決算説明資料 2
1. 2021年3月期 第2四半期決算
2021年3月期 第2四半期業績 (単位:億円)
20/3 2Q 21/3 2Q 21/3 2Q 前年同期比 予想比
実績 予想(※) 実績 増減 増減率 増減 増減率
売 上 高 2,107 1,720 1,753 △ 353 △16.8% +33 +1.9%
営業利益 179 50 91 △ 88 △49.0% +41 +82.1%
経常利益 187 60 102 △ 85 △45.5% +42 +69.4%
親会社株主に帰属する
四半期純利益 117 15 33 △ 84 △72.0% +18 +118.2%
為替レート USD/JPY 109 106 107
新型コロナウイルスの影響により、自動車生産台数の減少をはじめ、様々な産業において需
要が低下するなど、第2四半期累計期間の事業環境は大きく悪化しました。
このような環境の中、徹底したコストダウンに取り組んでまいりましたが、自動車エアバッ
グ用インフレータや、エンジニアリングプラスチックの販売数量が減少したことなどにより
前年同期比で減収減益となりました。
一方予想比では、売上高はほぼ予想並みとなりましたが、コストダウンの着実な実行と、コ
ロナ禍に対応した経費削減などにより利益は予想を上回りました。
※ 2021年3月期第2四半期累計期間業績予想は2020年7月31日に発表した業績予想です。
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1. 2021年3月期 第2四半期決算
セグメント別 売上高・営業利益
(単位:億円)
売上高 20/3 2Q 21/3 2Q 21/3 2Q 前年同期比 予想比
実績 予想(※) 実績 増減 増減率 増減 増減率
メディカル・ヘルスケア 78 70 78 △1 △0.8% +8 +11.2%
スマート 129 100 103 △ 26 △20.0% +3 +3.2%
セイフティ 398 270 272 △ 127 △31.8% +2 +0.7%
マテリアル 551 490 493 △ 58 △10.5% +3 +0.6%
エンジニアリングプラスチック 899 730 747 △ 152 △16.9% +17 +2.3%
その他 52 60 61 +9 +17.7% +1 +1.7%
合 計 2,107 1,720 1,753 △ 353 △16.8% +33 +1.9%
営業利益 20/3 2Q 21/3 2Q 21/3 2Q 前年同期比 予想比
実績 予想(※) 実績 増減 増減率 増減 増減率
メディカル・ヘルスケア 10 5 8 △2 △21.8% +3 +63.2%
スマート 23 6 10 △ 13 △55.0% +4 +72.7%
セイフティ 24 △ 27 △ 17 △ 40 △170.9% +10 +38.2%
マテリアル 79 67 75 △4 △5.6% +8 +11.7%
エンジニアリングプラスチック 120 70 82 △ 38 △31.6% +12 +17.5%
その他 3 8 9 +6 +179.4% +1 +17.0%
全社 △ 81 △ 79 △ 77 +4 +5.1% +2 +2.2%
合 計 179 50 91 △ 88 △49.0% +41 +82.1%
※ 2021年3月期第2四半期累計期間業績予想は2020年7月31日に発表した業績予想です。
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1. 2021年3月期 第2四半期決算
セグメント別 売上高・営業利益(前年同期比分析)
(単位:億円)
売上高 2020/3 2021/3
分析
増減 増減率 単価差の内
2Q実績 2Q実績 数量差 単価差
為替影響
メディカル・ヘルスケア 78 78 △1 △0.8% +6 △6 △1
スマート 129 103 △ 26 △20.0% △ 25 △1 △0
セイフティ 398 272 △ 127 △31.8% △ 117 △ 10 △3
マテリアル 551 493 △ 58 △10.5% △ 24 △ 33 △5
エンジニアリングプラスチック 899 747 △ 152 △16.9% △ 128 △ 24 △7
その他 52 61 +9 +17.7% +9 ‐ ‐
合 計 2,107 1,753 △ 353 △16.8% △ 279 △ 74 △ 16
営業利益 分析
2020/3 2021/3 増減 増減率 価格影響の内
2Q実績 2Q実績 数量影響 価格影響 その他
為替影響
メディカル・ヘルスケア 10 8 △2 △21.8% +1 △4 △0 +1
スマート 23 10 △ 13 △55.0% △ 11 +10 △0 △ 11
セイフティ 24 △ 17 △ 40 △170.9% △ 83 △3 +0 +46
マテリアル 79 75 △4 △5.6% △ 15 △1 △3 +11
エンジニアリングプラスチック 120 82 △ 38 △31.6% △ 50 +15 △3 △3
その他 3 9 +6 +179.4% +6 ‐ ‐ ‐
全社 △ 81 △ 77 +4 +5.1% ‐ ‐ ‐ +4
合 計 179 91 △ 88 △49.0% △ 151 +16 △6 +47
2021年3月期 第2四半期 決算説明資料
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1. 2021年3月期 第2四半期決算
事業の状況
当第2四半期累計期間は、各事業において、コロナウイルスの影響を大きく受けました。
メディカル・ ・化粧品の消費者需要が減少。
ヘルスケア ・キラル分離事業は、欧米での販売が減少も、中国・インドでの事業は好調。
スマート ・フラットパネルディスプレイ市場の需要が減少。
・半導体市場の需要は堅調。
セイフティ ・自動車生産台数が減少。
マテリアル ・酢酸は需要が減少、市況も下落。酢酸市況の下落に伴い、酢酸誘導体の販
売価格も低下。
・たばこフィルター用トウは、コロナウイルスの影響でたばこの販売が減少
も、海外主要顧客において原料確保の動きあり。
・カプロラクトン誘導体やエポキシ化合物などは、欧州市場やLED向けなどの
需要が減少。
エンジニアリング ・自動車生産台数が減少。
プラスチック ・スマートフォンの販売低調。
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2. 2021年3月期 通期業績予想
2021年3月期 通期業績予想 (単位:億円)
20/3 21/3 21/3 前年度比 予想比
実績 予想(※) 見直予想 増減 増減率 増減 増減率
売 上 高 4,128 3,860 3,680 △ 448 △10.9% △ 180 △4.7%
営業利益 296 175 220 △ 76 △25.8% 45 +25.7%
経常利益 318 195 230 △ 88 △27.6% 35 +17.9%
親会社株主に帰属する
当期純利益 50 100 140 90 +181.2% 40 +40.0%
為替レート USD/JPY 109 106 106
通期業績は前年度比で減収、営業利益は減益となる予想ですが、新型コロナウイルスの影
響から徐々に回復すると見込んでいます。また、10月のポリプラスチックス完全子会社化
により親会社株主に帰属する当期純利益の増益を見込んでいます。
期初予想比では、新型コロナウイルスの影響が当初予想よりも長期化することが見込まれ
ますが、販売価格の維持・是正による原料価格低下メリットの確保、コストダウンの徹底
などにより期初予想を上回る利益を見込んでいます。
※ 2021年3月期通期業績予想は、2020年7月31日に発表した業績予想です。
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2. 2021年3月期 通期業績予想
セグメント別 売上高・営業利益 (単位:億円)
売上高 2020/3 2021/3 2021/3 前年度比 予想比
実績 予想(※) 見直予想 増減 増減率 増減 増減率
メディカル・ヘルスケア 151 155 150 △1 △0.6% △5 △3.2%
スマート 253 245 220 △ 33 △13.2% △ 25 △10.2%
セイフティ 748 610 610 △ 138 △18.5% - +0.0%
マテリアル 1,094 1,045 990 △ 104 △9.5% △ 55 △5.3%
エンジニアリングプラスチック 1,761 1,665 1,580 △ 181 △10.3% △ 85 △5.1%
その他 121 140 130 +9 +7.6% △ 10 △7.1%
合 計 4,128 3,860 3,680 △ 448 △10.9% △ 180 △4.7%
営業利益 2020/3 2021/3 2021/3 前年度比 予想比
実績 予想(※) 見直予想 増減 増減率 増減 増減率
メディカル・ヘルスケア 13 5 12 △1 △10.4% +7 +140.0%
スマート 34 25 22 △ 12 △34.3% △3 △12.0%
セイフティ 33 0 12 △ 21 △63.7% +12 -
マテリアル 158 130 133 △ 25 △15.9% +3 +2.3%
エンジニアリングプラスチック 209 160 179 △ 30 △14.3% +19 +11.9%
その他 8 15 16 +8 +96.6% +1 +6.7%
全社 △ 159 △ 160 △ 154 +5 +3.0% +6 +3.8%
合 計 296 175 220 △ 76 △25.8% +45 +25.7%
※ 2021年3月期通期業績予想は、2020年7月31日に発表した業績予想です。
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2. 2021年3月期 通期業績予想
2021年3月期通期業績予想の前提
引き続きコロナウイルスの影響を受けるものの、下期は徐々に回復傾向に。
市場環境 事業の状況・取り組み
メディ ・下期も引き続き国内外で化粧品の需要が減 ・1,3-BGの生産拠点複数化により、安定供給と拡販を
カル・ 少する見込み。 行う。また引き続き、世界No.1品質を維持してい
ヘルス く。
・キラル分離事業は、下期にコロナウイルス ・分析サービス事業及び標品・試薬事業で、新規製
ケア の大きな影響はない見通し。 品・サービスの導入による中国・インド市場での売
上増を目指す。
スマー ・ディスプレイ市場は、7月以降回復傾向に ・液晶フィルム向け酢酸セルロースは、液晶用フィル
ト あり年間で前年度比±0%の見通し。 ム市場において他素材フィルムが伸長する中で、素
材としての競争力を高め、既存顧客での高いシェア
を維持すると共に、その他顧客へのシェア拡大を図
る。
・半導体市場は、5Gの本格普及やデータセン ・IC/半導体事業は、半導体の進化、市場拡大と共に
ターへの投資回復等により、年間で前年度 EUV向けなど更なるレベルアップが要求される高純
比+3%となる見通し。 度・低メタル溶剤類やレジストポリマーの開発、販
売を進める。
・抗ウイルス/抗菌フィルム、フィルム型バイタルセ
ンサ、非接触センサ用/VR機器用マイクロレンズな
ど、ウィズコロナ時代に向けた製品の提案を強化す
る。
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2. 2021年3月期 通期業績予想
2021年3月期通期業績予想の前提
市場環境 事業の状況・取り組み
セイフ ・自動車生産台数は、年間で前年度比約20% ・インフレータの販売数量は、中国市場の早期回復と
ティ 減少の見通し。 主要顧客向けの新規受注プログラム獲得による拡販
により、10%未満の減少にとどめる。
・コストダウン計画の着実な実行と経費削減の徹底に
より、収益改善を推進している。
・中期の取り組みも進めており、カタログ化、品種統
合に向けた新規インフレ―タの販売を来年度より開
始する。
・生産拠点統廃合は、23年完了に向け予定通り進捗し
ている。
・ガス発生剤の製法転換は24年度採用に向けて進捗中。
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2. 2021年3月期 通期業績予想
2021年3月期通期業績予想の前提
市場環境 事業の状況・取り組み
マテリ ・酢酸、酢酸誘導体の需要、市況は、下期も ・酢酸誘導体は市況が低迷するなかでも、販売価格の
アル 回復が見込めず上期並みとなる見通し。 是正を図り、適宜値上げも実施する。
溶剤の新規ユーザーへの拡販を進める。
・世界のたばこ販売数量(中国除く)は年間 ・拡販によるたばこフィルター用トウの販売数量維持
で前年度比△6~△9%の見通し。 及び、需要が伸びている加熱式たばこ向け高機能・
高付加価値品の拡販を進める。
・バイオプラスチック市場は、上期の落ち込 ・酢酸セルロースはバイオマスかつ生分解性素材とし
みから、徐々に回復する見通し。 て、パートナー企業と協業を進め、新規用途開拓、
製品開発を図る。
・カプロラクトン誘導体やエポキシ化合物な ・カプロラクトン誘導体は特性を活かした有望用途を
どは、下期に自動車用途は徐々に回復する 発掘、エポキシ化合物はリーディングカンパニーと
ものの、その他は上期から大きく状況は変 して、高付加価値市場・用途拡大を図る。
わらない見通し。
エンジニ ・自動車生産台数は、小型乗用車を中心に年 ・足元は戦略価格によるPOMの販売拡大策を実施し
アリング 間で前年度比約15%減少の見通し。 つつ、スペックインビジネスの需要回復による販売
プラス ・スマートフォン生産台数も、前年度比減少 機会を着実に捉え、製品供給をシフトしていく。
チック する見通し。 ・LCPの5G用インフラ、COCの医療向けなどコロナ禍
でも需要の伸びが見込まれる市場への積極的な販売
活動を実施する。
・原料価格低下のメリットを着実に確保するとともに、
コスト・経費の削減を徹底し、減益幅を圧縮する。
2021年3月期 第2四半期 決算説明資料
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3. コロナ禍に対する対応
コロナ禍に対する対応
人々の生活様式やワークスタイル、企業活動やBCPに大きな変化が継続する
ものと考えております。今年度は当初から以下の三つの方針を示し、その確実な
実行に努めてまいりました。
景気低迷に対する足元固め
・徹底したコストダウンと在庫の適正化
・不採算事業の撤退・不採算拠点の統廃合
・テレワークの活用等働き方改革の挑戦
新型コロナウイルス対策への貢献
・新型コロナウイルスワクチン治験に向けて当社投与デバイスを提供
・ユーザーのコロナ対策製品用の新商材開発
・感染防止に貢献する商材や原料の供給
ウィズコロナへの対応・新秩序への備え
・新長期ビジョン・新中期戦略への織り込み、スタート年の1年延期
・クロスバリューチェーン実現に向けた経営リスクの再想定
・顧客ニーズの激変に対して、課題発掘型企業への脱皮の加速
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3. コロナ禍に対する対応
景気低迷に対する足元固め ~徹底したコストダウン~
上期では、当初計画48億円に対して75億円(対計画:56%増)の
コストダウンを達成しました。更に案件の積み増しを行い、引き続き
取り組みを進めてまいります。 (単位:億円)
2021/3 上期 2021/3 下期
当初計画 実績 当初計画 見直計画
メディカル・ヘルスケア 1 1 1 1
スマート 2 3 3 2
セイフティ 26 58 32 46
マテリアル 12 8 17 18
エンジニアリングプラスチック 7 6 6 5
合計 48 75 59 73
ここ数年は単価ダウンの影響がコストダウンの成果と相殺し、収益改善に
ブレーキをかけておりましたが、今年度は以下の対応によりその影響を
極小化すべく努力しております。
・さらなるコストダウンの上積みを実施
・ここ数年取り組んできた製法転換の早期実装化
・供給過多に対する抜本的対策に着手
2021年3月期 第2四半期 決算説明資料 13
3. コロナ禍に対する対応
景気低迷に対する足元固め ~不採算事業の撤退・拠点の統廃合~
防衛事業の撤退を決定し、予定通り進めております。
地産地消解消による原価低減、拠点統合による間接部門費削減を行います。
◇ 防衛事業の撤退
・戦力要員:145名 ⇒ 網干工場プラント増設、播磨工場新規商品の
ライン立上げなどの増員防止
◇ モビリティBUの拠点集約による競争力強化
・省人化:485名減(2023年3月期末)
・減損 :141億円(2020年3月期)、24億円(2021年3月期)
【拠点集約による効果】 (単位:億円、効果基準年:2019年3月期実績)
20/3 21/3 22/3 23/3 24/3 25/3 26/3
収益改善 投資を伴わない 0 2 9 10 11 15 16
効果 投資を伴う 1 4 8 18 47 45 44
効果合計 1 6 17 28 58 60 60
減価償却費 0 0 0 5 7 7 7
※投資総額65億円
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3. コロナ禍に対する対応
新型コロナウイルス感染症対策への貢献
新型コロナウイルスワクチンの治験に向けて、投与デバイスとして
当社開発のアクトランザ™ラボを提供しております。
“火工品の新機能の追求”
特長
少ない量で効き目アップ
・狙った部分に薬液を届ける
・当社の火工品技術を応用
⇒火工品新機能
(瞬間制御、安定作動、新型加速器)
期待できる応用例
遺伝子治療薬、ペプチド医薬、核酸医薬、
がんDNAワクチンなど
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4. 次の成長に向けた取り組み
課題発掘型企業への脱皮
お客様の課題に対して「協創」の取り組みを強化し、
新事業開発の新しいスタイルとして取り組んでおります。
◇ ダイキン工業(株)様との取り組み
新エアフィルターの開発
“空気を2倍きれいに”
ナノファイバーでウイルス除去性能大幅アップ
⇒アセテートトウ製造技術で実現
換気装置のエレメント材料開発
⇒共同開発中
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4. 次の成長に向けた取り組み
課題発掘型企業への脱皮
お客様の要求
双方向の人事交流により
変化するお客様のニーズを お互いを知ることから
双方で絶えず確認する
必要があった 双方の経営トップ層による
ぶれないリーディング
ダイセルの総合力で解決
従来は1事業部門で対応 ⇒ 今回は複数部門で対応
(セルロース、フィルム、有機機能材料、
評価解析 )
新中期戦略の「課題発掘型企業」実現のための
先駆け事例となった⇒目指す「協創」の取り組み
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4. 次の成長に向けた取り組み
長期ビジョン・中期戦略
当社は、長期ビジョン「 DAICEL VISION 4.0 」において、原ダイセル(OP-Ⅰ)、新ダイセル
(OP‐Ⅱ)、新企業集団(OP-Ⅲ)を定義し、この3つのオペレーションの着実な遂行により、
企業価値を高めていくことを示しました。
今年度は中期戦略「Accelerate 2025」の 初年度として、 OP-Ⅰ、OP‐Ⅱの着実な実行、OP‐Ⅲの
実行準備を進めています。
新企業集団(OP-Ⅲ)
企 ● クロスバリューチェーン
業 バリューチェーン強化
価 新ダイセル(OP-Ⅱ)
値 ● ポリプラスチックスの完全子会社化
ポートフォリオ強化 ● Gr内合成樹脂事業一体運営・連携強化
原ダイセル(OP-Ⅰ)
● 事業構造の転換
● アセットライト化
2020年度
2021年3月期 第2四半期 決算説明資料
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4. 次の成長に向けた取り組み
新ダイセル(OP-Ⅱ)実現に向けて
ポリプラスチックス完全子会社化 (2020年10月9日)
◇ グループシナジーの最大化に向けて
製・販・研を含むコーポレートの分野で分科会を設置し、アセットライト化の追求、ノウハ
ウの共有を推進しています。
◇ スピード感のある意思決定により成長戦略を加速
COC(環状オレフィン・コポリマー) 樹脂製造設備の新規増設を決定しました。
ロイナ工業団地(ドイツ)に建設する新工場は2023年稼働予定です。
新企業集団(OP-Ⅲ)実現に向けて
自律型生産システムを開発
当社が 2000 年に完成させた「ダイセル式生産革新手法」で構築した「知的統合生産システム」を、
東京大学と共同開発したAIを搭載する2 種類のアプリケーションによって進化させました。
◇ 自律型生産システムの効果
・製造コストの大幅な削減を実現
・当社外を含めたサプライチェーン全体を包括する「バーチャルカンパニー(※)」を構築
(※)市場を終点として連なるサプライチェーンを仮想的な一つの会社ととらえ、そのサプライチェーンごとに
製品の調達、生産、販売といった機能や設備を保有しているとみなし、管理・経営する考え方です。
2021年3月期 第2四半期 決算説明資料
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5. 株主還元
株主還元
2021年3月期
・中間配当 16円/株(予想通り)
年間配当予想 32円/株(前回発表の予想から変更なし)
・約968万株、83億円の自己株式を取得(取得期間:2020年4月~2020年7月)
※2019年11月~2020年7月に約2,146万株、約200億円取得の当期分
・2020年9月に1,300万株の自己株式消却を実施(消却前発行済株式総数に対する割合 4.11%)
配当金(円/株) 配当性向(%)
2020年 2021年
(円/株) 29.7 30.4 219.5
3月期 3月期
22.6 24.1
中間配当 16 16
18
期末配当 普通配当16円 16(予想)
30 32 32 34 32
記念配当2円 26
※記念配当
2円を含む
年間配当 34 32(予想)
2016/3 2017/3 2018/3 2019/3 2020/3 2021/3
予想
2021年3月期 第2四半期 決算説明資料
20
参考資料
2021年3月期 第2四半期 決算説明資料
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6. 参考資料
売上高・営業利益の推移・予想 (単位:億円)
メタノールアジアスポット価格(USD / ton)439
375 372 382
345 338
303 277 297
267
200
為替レート(USD / JPY) 120
110 109 111 111 109 106
100
87 82
79
4,499 4,630 4,649
4,438 4,401
■売上高 /営業利益 4,138 4,128
3,537 3,585 643 643 3,680
3,419
589
513 512
379
327
296
262
204 220
'11/3 '12/3 '13/3 '14/3 '15/3 '16/3 '17/3 '18/3 '19/3 '20/3 '21/3
予想
2021年3月期 第2四半期 決算説明資料
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6. 参考資料
連結貸借対照表 (単位:億円)
2020年 2020年
増減 備考
3月末 9月末
流動資産 2,980 2,835 △ 145
現預金及び有価証券 814 813 △1
受取手形及び売掛金 795 730 △ 65
棚卸資産 1,174 1,101 △ 73
その他 197 191 △6
固定資産 3,000 3,057 +57
有形固定資産 2,043 2,068 +25 新規取得+154、 償却△114、その他△15
無形固定資産 134 125 △9
投資その他資産 822 863 +41
資産合計 5,980 5,892 △ 88
負債 2,054 2,082 +28
有利子負債 928 1,081 +153
その他 1,126 1,001 △ 125
純資産 3,926 3,810 △ 116 自己資本比率 60.1%
負債純資産 合計 5,980 5,892 △ 88
2021年3月期 第2四半期 決算説明資料
23
6. 参考資料
連結損益計算書 (単位:億円)
2020/3 2021/3 増減 増減率 備考
2Q 2Q
売 上 高 2,107 1,753 △ 353 △16.8%
売上総利益 586 474 △ 113 △19.2%
販売費及び一般管理費 408 383 △ 25 △6.1%
営業利益 179 91 △ 88 △49.0%
営業外損益 8 11 +3 +32.4%
経常利益 187 102 △ 85 △45.5%
特別損益 18 △ 18 △ 35 △199.5% 減損損失△15
税金等調整前
四半期純利益 204 84 △ 120 △58.9%
親会社株主に帰属する
四半期純利益 117 33 △ 84 △72.0%
営業利益率 8.5% 5.2% △3.3%
2021年3月期 第2四半期 決算説明資料
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6. 参考資料
連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:億円)
2020/3 2021/3 増減 備考
2Q 2Q
営業キャッシュ・フロ- 353 219 △134 税金等調整前四半期純利益△120
投資キャッシュ・フロー △ 292 △ 181 +111 有形固定資産取得による支出+128
フリーキャッシュフロー 61 37 △24
財務キャッシュ・フロー △ 182 △ 43 +139 長期借入による収入+140
その他 △ 23 2 +24
現金及び現金同等物の増減額 △ 143 △4 +139
現金及び現金同等物の当期末残高 1,057 803 △254
2021年3月期 第2四半期 決算説明資料
25
6. 参考資料
設備投資額 (単位:億円)
セルロース 有機合成 メディカル・ヘルスケア スマート
セイフティ マテリアル
合成樹脂 火工品
エンジニアリングプラスチック その他・全社
その他・全社
570
476 80
447
27
395 28
75
85
43
308 108
148
86
126 25
61
113 111
51 161 その他 6
220
47 221 31 40
92 スマート 4
78 68
83
メディカル
5 116
45 59 47 ヘルスケア
29
2017/3 2018/3 2019/3 2020/3 2021/3 2Q 2021/3
予想
2021年3月期 第2四半期 決算説明資料
26
6. 参考資料
減価償却費 (単位:億円)
セルロース 有機合成 メディカル・ヘルスケア スマート
セイフティ マテリアル
合成樹脂 火工品
エンジニアリングプラスチック その他・全社
その他・全社
317 270
290 300 290
17
19 26
14 21
85
79 88 73 72
49
50 50 60 124
11 93
71
54 60 33
61
43 スマート 7
47
93 95 83 75 23 メディカル 7 17
ヘルスケア 15
2017/3 2018/3 2019/3 2020/3 2021/3 2Q 2021/3
予想
2021年3月期 第2四半期 決算説明資料
27
6. 参考資料
研究開発費 (単位:億円)
セルロース 有機合成 メディカル・ヘルスケア スマート
セイフティ マテリアル
合成樹脂 火工品
エンジニアリングプラスチック その他・全社
その他・全社
207 213
195
188
168 70
66 50
60
58
36
36 52 51 97
32 17
26
36 38 38 46
34 18
8
42 39 40 23 26
34
12 20
10 15 13 13 10
2017/3 2018/3 2019/3 2020/3 2021/3 2Q 2021/3
予想
2021年3月期 第2四半期 決算説明資料
28
6. 参考資料
2021年3月期通期業績見通し (単位:億円)
2021/3 前回予想(※) 2021/3 見直予想
増減
上期予想 下期予想 年間 上期実績 下期予想 年間
メディカル・ヘルスケア 70 85 155 78 72 150 △5
スマート 100 145 245 103 117 220 △ 25
セイフティ 270 340 610 272 338 610 -
マテリアル 490 555 1,045 493 497 990 △ 55
エンジニアリングプラスチック 730 935 1,665 747 833 1,580 △ 85
その他 60 80 140 61 69 130 △ 10
売 上 高 1,720 2,140 3,860 1,753 1,927 3,680 △ 180
メディカル・ヘルスケア 5 0 5 8 4 12 +7
スマート 6 19 25 10 12 22 △3
セイフティ △ 27 27 0 △ 17 29 12 +12
マテリアル 67 63 130 75 58 133 +3
エンジニアリングプラスチック 70 90 160 82 97 179 +19
その他 8 7 15 9 7 16 +1
全 社 △ 79 △ 81 △ 160 △ 77 △ 77 △ 154 +6
営業利益 50 125 175 91 129 220 +45
経常利益 60 135 195 102 128 230 +35
親会社株主に帰属する当期純利益 15 85 100 33 107 140 +40
※ 2021年3月期通期業績の前回予想は、2020年7月31日に発表した業績予想です。
2021年3月期 第2四半期 決算説明資料 29
6. 参考資料
前提条件
2020/3 2021/3
上期 下期 下期
上期実績 下期実績 上期実績
当初計画 当初計画 見直計画
為替レート
109 109 105 105 107 105
(USD/JPY)
メタノール
アジアスポット価格 277 245 220 220 205 200
(USD/ton)
原油
原料 ドバイ 64 56 25 25 37 45
(USD/bbl)
国産ナフサ
42,800 42,700 19,000 19,000 27,500 30,000
(円/kl)
2021年3月期 第2四半期 決算説明資料
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6. 参考資料
2021年3月期以降 開示セグメントの概要
新セグメント/組織 主な製品/旧セグメント
コスメBU 化粧品原料(1,3-BG、ポリグリセリン類)
ヘルスケアSBU
メディカル・ 健康食品BU 健康食品(エクオール、セラミド) 有機合成
ヘルスケア CPIカンパニー Analytical Tools BU キラルカラム、高純度キラル試薬
事業創出本部 新事業開発部 製剤ソリューション(プレミックス添加剤) その他
液晶保護フィルム用酢酸セルロース セルロース
ディスプレイBU
高機能光学フィルム 合成樹脂
スマート スマートSBU
IC/半導体BU 半導体レジスト、電子材料向け溶剤 有機合成
センシングBU 光学デバイス、有機半導体デバイス その他
樹脂コンパウンド製品(自動車用途) 合成樹脂
モビリティBU
セイフティ セイフティSBU 自動車エアバッグ用インフレータ
火工品
インダストリーBU イニシエータ、PGG、民生用火工品
酢酸セルロース(液晶保護フィルム用途以外)
セルロース
アセチルBU たばこフィルター用アセテート・トウ
マテリアル マテリアルSBU
酢酸、酢酸誘導体
有機合成
ケミカルBU エポキシ化合物、カプロラクトン誘導体、各種化学品
ポリプラスチックス エンジニアリングプラスチック
エンジニアリング ダイセルミライズ 樹脂コンパウンド製品(自動車用途以外) 合成樹脂
プラスチック DMノバフォーム 樹脂成型加工品(シート、食品包装用フィルム)
ダイセルパックシステムズ 水溶性高分子 セルロース
ダイセンメンブレンシステムズ メンブレン製品 その他
その他 セイフティSBU 特機事業部 防衛関連製品 火工品
2021年3月期 第2四半期 決算説明資料
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