2021年3月期第1四半期 決算説明資料
2020年7月31日
目次
1. 新開示セグメントの概要 P. 3
2. 2021年3月期 第1四半期決算 P. 4
3. 次の成長に向けた取り組み P. 7
4. 株主還元 P. 10
5. 参考資料 P. 11
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1. 新開示セグメントの概要
2021年3月期以降 開示セグメントの概要
新セグメント／組織 主な製品／旧セグメント
コスメBU 化粧品原料（1,3-BG、ポリグリセリン類）
ヘルスケアSBU
メディカル・ 健康食品BU 健康食品（エクオール、セラミド） 有機合成
ヘルスケア CPIカンパニー Analytical Tools BU キラルカラム、高純度キラル試薬
事業創出本部 新事業開発部 製剤ソリューション（プレミックス添加剤） その他
液晶保護フィルム用酢酸セルロース セルロース
ディスプレイBU
高機能光学フィルム 合成樹脂
スマート スマートSBU
IC/半導体BU 半導体レジスト、電子材料向け溶剤 有機合成
センシングBU 光学デバイス、有機半導体デバイス その他
樹脂コンパウンド製品（自動車用途） 合成樹脂
モビリティBU
セイフティ セイフティSBU 自動車エアバッグ用インフレータ 火工品
インダストリーBU イニシエータ、PGG、民生用火工品 火工品
酢酸セルロース（液晶保護フィルム用途以外）
セルロース
アセチルBU たばこフィルター用アセテート・トウ
マテリアル マテリアルSBU
酢酸、酢酸誘導体
有機合成
ケミカルBU エポキシ化合物、カプロラクトン誘導体、各種化学品
ポリプラスチックス エンジニアリングプラスチック
エンジニアリング ダイセルミライズ 樹脂コンパウンド製品（自動車用途以外） 合成樹脂
プラスチック DMノバフォーム 樹脂成型加工品（シート、食品包装用フィルム）
ダイセルパックシステムズ 水溶性高分子 セルロース
ダイセンメンブレンシステムズ メンブレン製品 その他
その他 セイフティSBU 特機事業部 防衛関連製品 火工品
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2. 2021年3月期 第1四半期決算
2021年3月期 第1四半期業績 （単位：億円）
2020/3 2021/3 前年同期比 通期予想 進捗率
1Q実績 1Q実績 増減 ％ (※) ％
売 上 高 1,039 829 △ 210 △20.2% 3,860 21.5%
営業利益 92 31 △ 61 △66.3% 175 17.7%
経常利益 95 39 △ 56 △59.2% 195 19.9%
親会社株主に帰属する
四半期純利益 53 6 △ 47 △88.1% 100 6.4%
為替レート USD/JPY 110 108 105
新型コロナウイルスの影響により、自動車生産台数の減少をはじめ、様々な産業において需
要が低下するなど、当第1四半期の事業環境は大きく悪化しました。
このような環境の中、主要製品の自動車エアバッグ用インフレータや、エンジニアリングプ
ラスチックの販売数量が減少したことなどにより減収に、営業利益は減益となりました。
また、営業減益要因に加え、インフレータ事業および防衛関連事業で特別損失（減損損失）
を計上したことなどにより、親会社株主に帰属する四半期純利益も減益となりました。
※ 2021年3月期通期業績見通しは2020年5月27日発表時点のものです。第1四半期決算時点での見直しは行っておりません。
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2. 2021年3月期 第1四半期決算
セグメント別 売上高・営業利益（前年同期比）
（単位：億円）
売上高 2020/3 2021/3
分析
増減 増減率 単価差の内
1Q実績 1Q実績 数量差 単価差
為替影響
メディカル・ヘルスケア 40 39 △0 △0.7% +4 △4 △1
スマート 63 51 △ 12 △19.4% △ 11 △1 △0
セイフティ 204 107 △ 97 △47.6% △ 93 △4 △1
マテリアル 269 256 △ 13 △4.8% +6 △ 19 △3
エンジニアリングプラスチック 441 352 △ 89 △20.2% △ 77 △ 12 △4
その他 22 24 +2 +9.3% +2 ‐ ‐
合 計 1,039 829 △ 210 △20.2% △ 170 △ 40 △ 10
分析
営業利益 2020/3 2021/3 増減 増減率 価格影響の内
1Q実績 1Q実績 数量影響 価格影響 その他
為替影響
メディカル・ヘルスケア 7 4 △2 △37.2% △0 △3 △0 +1
スマート 13 6 △7 △53.1% △5 +2 +0 △3
セイフティ 14 △ 23 △ 37 △269.8% △ 54 +1 +0 +16
マテリアル 45 39 △6 △14.2% △5 △4 △2 +2
エンジニアリングプラスチック 54 39 △ 15 △28.0% △ 25 +8 △2 +2
その他 0 4 +4 +7016.7% +4 ‐ ‐ ‐
全社 △ 41 △ 38 +3 +6.2% ‐ ‐ ‐ +3
合 計 92 31 △ 61 △66.3% △ 85 +4 △4 +21
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2. 2021年3月期 第1四半期決算
事業の状況
当第1四半期は、各事業において、コロナウイルスの影響を大きく受けました。
メディカル・ ・化粧品の消費者需要が減少。
ヘルスケア ・キラル分離事業は、アメリカで顧客の稼働が低下も、インドでの新規事業
が伸長。
スマート ・フラットパネルディスプレイ市場の需要が減少。
・国内を中心に半導体市場が回復基調。
セイフティ ・自動車生産台数が減少。
マテリアル ・酢酸は需要が減少、市況も下落。酢酸市況の下落に伴い、酢酸誘導体の販
売価格も低下。
・たばこフィルター用トウは、コロナウイルスの影響でたばこの販売が減少
も、第1四半期は海外主要顧客において原料確保の動きあり。
・カプロラクトン誘導体やエポキシ化合物などは、自動車生産台数の減少
やディスプレイ市場の需要低迷の影響を受ける。
エンジニアリング ・自動車生産台数が減少。
プラスチック ・スマートフォンの販売低調。
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3. 次の成長に向けた取り組み
新長期ビジョン・新中期戦略
当社は、6月5日に新長期ビジョン「DAICEL VISION 4.0」および新中期戦略「Accelerate 2025」
を発表しました。
長期ビジョン「 DAICEL VISION 4.0 」実現に向けた3つのオペレーション、原ダイセル（OP-Ⅰ）、
新ダイセル（OP‐Ⅱ）、新企業集団（OP-Ⅲ）を定義し、OP-Ⅰ、OP‐Ⅱの実行とOP‐Ⅲの実行準
備を同時に進めるフェーズとして位置付けた中期戦略「Accelerate 2025」では、会社、工場の枠
組みを超えたサプライチェーン全体での共存共栄により、企業グループのさらなる成長、企業価
値向上を実現するための戦略を示しております。
新企業集団（OP-Ⅲ）
企 ● クロスバリューチェーン
業 バリューチェーン強化
価 新ダイセル（OP-Ⅱ）
値 ● ポリプラスチックスの完全子会社化
ポートフォリオ強化 ● Gr内合成樹脂事業一体運営・連携強化
原ダイセル（OP-Ⅰ）
● 事業構造の転換
● アセットライト化
2020年度
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3. 次の成長に向けた取り組み
ポリプラスチックス完全子会社化
当社は、7月20日にCelanese Corporationと、同社が保有する全てのポリプラスチックス株式を
1,575百万US💲💲（約1,685億円）で取得する旨の契約を締結し、完全子会社とすることを発表しま
した。
ポリプラスチックスを核とする事業再編を着実に進め、そして、新企業集団（OP-Ⅲ）へのさら
なるアプローチとして、 M&Aによる新事業・事業リソースの獲得、JV・アライアンスによる新
事業獲得、業界再編の加速に積極的に取り組んでまいります。
ポリプラスチックス完全子会社化の効果
地理的市場開拓の自由度が広がるとともに、新商材の開発や能力増強投資などの選択肢も拡大
グローバル展開の加速
LCP事業の欧米展開
需要増加に対応したタイムリーな能力増強
新事業開発の推進
ダイセルグループの研究開発リソースを活用した新製品開発
スーパーエンプラへのさらなる進出
グループシナジーの最大化
ビジネスモデルの横展開、市場共有による新規用途開発など、グループシナジーの追求
間接部門の機能統合や人財交流による人生産性の向上
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3. 次の成長に向けた取り組み
新たな価値提供に向けた取り組み
【高信頼性瞬発パイロヒューズ】 【動物実験用新規投与デバイス】
PDD(Power Disconnected Device) アクトランザ™ラボ
電気自動車など高電圧バッテ 遺伝子などの高分子物質を細
リーによる感電防止や二次災 胞内へ効率的にデリバリー
害対策に安全かつ瞬時に遮断 大阪大学とアンジェス株式会
社のDNAワクチン共同開発に
新規投与デバイス技術で参画
【爆ごう法ナノダイヤモンド】 【海洋生分解性酢酸セルロース】
DINNOVARE™ （ディノベア） 生分解性の向上、認証取得
摩擦界面制御により金属フリー 海洋での生分解性を大幅に向
で省エネルギー駆動を実現 上させたグレードを開発
日本バイオプラスチック協会
(JBPA)よりバイオマスプラ、
グリーンプラの認証を取得
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4. 株主還元
株主還元
2021年3月期
• 配当予想
年間配当予想 32円／株（前期の普通配当と同額。前期は他に記念配当2円／株を実施。）
• 約968万株、83億円の自己株式を取得（取得期間：2020年4月～2020年7月）
※2019年11月～2020年7月に約2,146万株、約200億円取得の当期分
配当金（円/株） 配当性向（%）
2020年 2021年
（円／株） 29.7 30.4 219.5
3月期 3月期
22.6 24.1
中間配当 16 16（予想）
18
期末配当 普通配当16円 16（予想）
30 32 32 34 32
記念配当2円 26
年間配当 34 32（予想）
2016/3 2017/3 2018/3 2019/3 2020/3 2021/3
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予想 10
参考資料
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5. 参考資料
売上高・営業利益の推移・予想 （単位：億円）
メタノールアジアスポット価格（USD / ton）439
375 372 382
345 338
303 277 297
267
220
為替レート（USD / JPY）
120
110 109 111 111 109 105
100
87 82
79
4,499 4,630 4,649
4,438 4,401
■売上高 ／営業利益 4,138 4,128
3,860
3,537 3,585 643 643
3,419
589
513 512
379
327
296
262
204 175
'11/3 '12/3 '13/3 '14/3 '15/3 '16/3 '17/3 '18/3 '19/3 '20/3 '21/3
予想
※ 2021年3月期通期業績見通しは2020年5月27日発表時点のものです。第1四半期決算時点での見直しは行っておりません。
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5. 参考資料
連結貸借対照表 （単位：億円）
2020年 2021年
増減 備考
3月末 6月末
流動資産 2,980 2,900 △ 80
現預金及び有価証券 814 844 +30
受取手形及び売掛金 795 669 △ 126
棚卸資産 1,174 1,189 +15
その他 197 198 +1
固定資産 3,000 2,995 △5
有形固定資産 2,043 2,067 +23 新規取得+84, 償却△55, 減損△6
無形固定資産 134 129 △5
投資その他資産 822 799 △ 23
資産合計 5,980 5,895 △ 85
負債 2,054 2,146 +92
有利子負債 928 1,115 +187
その他 1,126 1,031 △ 95
純資産 3,926 3,749 △ 177 自己資本比率 59.0%
負債純資産 合計 5,980 5,895 △ 85
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5. 参考資料
連結損益計算書 （単位：億円）
2020/3 2021/3 増減 増減率 備考
1Q 1Q
売 上 高 1,039 829 △ 210 △20.2%
売上総利益 293 220 △ 73 △24.9%
販売費及び一般管理費 202 189 △ 12 △6.1%
営業利益 92 31 △ 61 △66.3%
営業外損益 3 8 +5 +142.2%
経常利益 95 39 △ 56 △59.2%
特別損益 △3 △9 △6 - 減損損失△7
税金等調整前
四半期純利益 92 30 △ 63 △67.7%
親会社株主に帰属する
四半期純利益 53 6 △ 47 △88.1%
営業利益率 8.8％ 3.7％ △5.1％
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5. 参考資料
2021年3月期通期業績見通し （単位：億円）
2020/3 実績 2021/3 通期見通し
差異
上期 下期 年間 上期 下期 年間
メディカル・ヘルスケア 78 72 151 70 85 155 +4
スマート 129 125 253 100 145 245 △8
セイフティ 398 350 748 270 340 610 △ 138
マテリアル 551 543 1,094 490 555 1,045 △ 49
エンジニアリングプラスチック 899 863 1,761 730 935 1,665 △ 96
その他 52 69 121 60 80 140 +19
売 上 高 2,107 2,021 4,128 1,720 2,140 3,860 △ 268
メディカル・ヘルスケア 10 3 13 5 0 5 △8
スマート 23 10 34 6 19 25 △9
セイフティ 24 10 33 △ 27 27 0 △ 33
マテリアル 79 79 158 67 63 130 △ 28
エンジニアリングプラスチック 120 89 209 70 90 160 △ 49
その他 3 5 8 8 7 15 +7
全 社 △ 81 △ 77 △ 159 △ 79 △ 81 △ 160 △1
営業利益 179 118 296 50 125 175 △ 121
経常利益 187 131 318 60 135 195 △ 123
親会社株主に帰属する当期純利益 117 △ 67 50 15 85 100 +50
※ 2021年3月期通期業績見通しは2020年5月27日発表時点のものです。第1四半期決算時点での見直しは行っておりません。
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5. 参考資料
前提条件
2019/3 2020/3 2021/3
上期実績 下期実績 上期実績 下期実績 上期計画 下期計画
為替レート
110 112 109 109 105 105
（USD／JPY）
メタノール
アジアスポット価格 403 360 277 245 220 220
（USD/ton）
原油
原料 ドバイ 73 65 64 56 25 25
（USD/bbl）
国産ナフサ
50,850 47,600 42,800 42,700 19,000 19,000
（円/kl）
※ 2021年3月期通期業績見通しの前提条件は2020年5月27日発表時点のものです。第1四半期決算時点での見直しは行っておりません。
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