4202 ダイセル 2020-06-08 11:00:00
新長期ビジョン『DAICEL VISION 4.0』並びに新中期戦略『Accelerate 2025』の策定について [pdf]

                                                        2020 年 6 月 8 日
各    位

                                      会社名     株式会社ダイセル
                                      代表者名    代表取締役社長 小河 義美
                                     (コード番号   4202 東証   市場第一部)
                                      問合せ先    事業支援本部
                                              IR広報グループリーダー
                                                            廣川 正彦
                                              TEL (03)6711-8121

                    新長期ビジョン『DAICEL VISION 4.0』並びに
                    新中期戦略『Accelerate 2025』の策定について


 ダイセルグループは、このたび、第四次となる長期ビジョン『DAICEL VISION 4.0』と、そ
れに基づく新しい中期戦略『Accelerate 2025』を策定いたしました。


 株式会社ダイセル(本社:大阪市北区、代表取締役社長:小河義美)は、100 周年を迎えた昨年来、
議論を重ね、激動する世界情勢を踏まえ、よりスピード感のあるフレキシブルな会社に変わって
いくことを重視し、そのための基本的な考え方と方策を、新しい長期ビジョン、中期戦略にまと
めました。
 新しいビジョン、戦略を新たな指針とし、国際社会や地球環境をめぐる諸課題、AI や IoT の活
用による急速な技術の進歩、さらには、この度の世界的なウイルス感染症によっても大きく変化
するこれからの社会情勢に柔軟に対応し、事業活動を通じて、持続可能な社会の実現と企業グル
ープの成長の両立を図ってまいります。



新長期ビジョン『DAICEL VISION 4.0』の概要
1.経営方針
    ◇基本理念
     「価値共創によって人々を幸せにする会社 ~ Sustainable Value Together ~ 」


    ◇サステナブル経営方針
     ・人々の豊かな生活を実現する新しい価値を創造し提供します
       Sustainable Product
     ・全てのステークホルダーとともに地球環境と共生する循環型プロセスを構築します
       Sustainable Process
     ・多様な社員が全員、存在感と達成感を味わいながら成長する「人間中心の経営」を
      進めます
         Sustainable People

2.長期ビジョン
    ◇めざすこと
    ・社会と人々の幸せに貢献する
     ・地球や人にやさしい方法で実現する
     ・働く人がやりがいを実感できる
  ◇四つのトリガーと注力する市場
    ・健康(ヘルスケア)
       コスメ・健康食品・メディカル
    ・安全・安心(セイフティ)
       モビリティ・インダストリー
    ・便利・快適(スマート)
       ディスプレイ・IC/半導体・センシング
    ・環境
       水処理・生分解性樹脂


  ◇成長&加速戦略
    ・Operation-Ⅰ 原ダイセル
       現状の事業に加え注力するドメインを含めた領域
    ・Operation-Ⅱ 新ダイセル
       既存事業の周辺領域で M&A や提携による領域拡大
    ・Operation-Ⅲ 新企業集団
       垂直統合型のサプライチェーンに水平方向の統合を視野に入れた
       クロスバリューチェーン



新中期戦略『Accelerate 2025』の概要
1.全社戦略
  ◇クロスバリューチェーン実現に向けた取り組み
    ・サプライチェーンの垂直/水平方向との連携
    ・新企業集団を見据えた、組織変更に対して柔軟に組み替え可能な
     デジタルアーキテクチャの構築
  ◇事業ポートフォリオ
   ・「健康」「安全・安心」「便利・快適」「環境」における価値提供型事業へシフト
       ・       ・      ・
    ・ビジネスユニット(BU)の特性に応じた KPI の設定とその進捗による資源配分


2.事業戦略
  ◇事業領域ごとのありたい姿と主要施策
    ・ヘルスケア SBU
    ・メディカル SBU
    ・スマート SBU
    ・セイフティ SBU
    ・マテリアル SBU
    ・エンジニアリングプラスチックセグメント


3.機能別戦略
  ◇事業創出力
    ・R(Research:ユーザー目線によるシーズの掘り起こし)と
     D(Development:事業化力の強化)の自立
   ・Proactive IP(開発、事業化のアンテナ機能)
                              、R、D の相互作用による事業創出
 ◇プロダクション
  ~現場の力を結集し、バーチャルカンパニーでパートナーに価値を提供する
  ・安全・品質のあくなき追及
  ・究極のアセットライト
  ・現場活躍の基盤強化
  ◇デジタルトランスフォーメーション
   ~あらゆる業務領域への AI、IoT の活用で働き方を改革
  ◇変える!変わる!人事
   ~多様な社員が存在感と達成感を味わいながら成長


4.経営目標/株主還元
 ◇2025 年度ターゲット
   ・ROIC   10.0%
   ・EBITDA 1,000 億円超
   ・営業利益 最高益更新
 ◇資本政策、株主還元
   ・資産効率の最大化と最適資本構成の実現
   ・資金調達力維持のための健全性確保
   ・安定的かつ連結業績を反映した配当


                                                  以 上