4194 M-ビジョナル 2021-04-22 08:00:00
事業計画及び成長可能性に関する事項について [pdf]

事業計画及び成⾧可能性に関する説明資料
2021年4月
ビジョナル株式会社
ビジョナルグループとは




              2
Group Mission & Values




新しい可能性を、次々と。
私たちは、インターネットの力で、
時代がもたらす様々な課題を、
次々と新しい可能性(ビジョン)に変え、
世の中の革新を支えていく。

「社会にインパクトを与え続ける」

その志や事業のもとに仲間が集まり、
新しい仕組みやムーブメントを生み出すことで、
本気で実現したい未来へと加速させる。



 01             02           03        04        05

価値あることを、
 価値あることを、       変わり続けるために、   お客様の      その行動で、    事業づくりは、
 正しくやろう
正しくやろう          学び続ける        本質的課題解決   ブレイクスルー   仲間づくり




                                                           3
 Visional グループ成⾧の軌跡(1)


 HR Tech領域での事業成⾧に加え、
 様々な産業のデジタル・トランスフォーメーション(DX)を
 推進する新規事業創出


                                                                                      (サイバーセキュリティ)



                                                                                            (物流)



                                                                                                      Incubation
                                                                 (事業承継)

                                            (3)


                                                            (B2Bリード
                                                          ジェネレーション)


                      (2)

                                                                                                      HR Tech
           (アウトレットモール)




                                                                                                 現在
                                                                                                        (イメージ図)

   2009年      2010年         2014年   2015年         2016年        2017年         2018年       2019年




注: (1)イメージ図。横軸の下の年は各サービスの開始タイミングを表す   (2)2015年4月、持分をKDDI株式会社に売却        (3)2019年12月、持分の60%をZホールディングス
株式会社に売却し、合弁化                                                                                                       4
新規事業を創出する上での市場選定基準


市場や業界構造、また先行市場での動向を分析し、
明確な市場選定基準に基づき、新規事業を次々と展開してきた




  社会構造の変革や技術の進化により、今後日本市場の成⾧が期待される


  産業にデジタル・トランスフォーメーション(DX)のニーズが顕著


  大きな市場ポテンシャル(TAM)が存在


  海外でのトレンドや先行事例が明確に存在


  大きく利益をあげている、既存の国内大手プレーヤーが存在




                                     5
 Visional グループの業績推移


  売上高の年平均成⾧43.0%(2)を実現しながら、
  利益を新規事業の成⾧に投資


  連結売上高(1)                                             連結当期純利益(1)
  単位: 百万円                                              単位: 百万円


      CAGR(2) +43.0 %
                                   +約100億円                                    事業分離(3)による一時的影響                              4,658
                                                                              (特別利益として4,799百万円
                                                                              (税引前ベース)を計上)を含む

                                             25,879
                +約100億円
                                    21,492


                          15,700


                  9,958                                                                       616
                                                                                                             335
        6,183                                                0



                                                                               (618)
       FY16/7    FY17/7   FY18/7   FY19/7     FY20/7       FY16/7             FY17/7         FY18/7         FY19/7         FY20/7

            旧株式会社            旧株式会社            ビジョナル              FY7 /16
                                                                           旧株式会社   FY7 /17     FY7 /18
                                                                                                         旧株式会社   FY7 /19
                                                                                                                           ビジョナル
                                                                                                                             FY7 /20




            ビズリーチ            ビズリーチ            株式会社                         ビズリーチ                         ビズリーチ             株式会社
             (単体)            (連結)             (連結)                         (単体)                          (連結)              (連結)



注: (1)2020年2月に株式移転によりビジョナル株式会社が新設され、株式会社ビズリーチはビジョナル株式会社の完全子会社となったため、FY20/7は株式会社ビズリー
チの連結財務諸表を引き継いで作成。FY18/7及びFY19/7は旧株式会社ビズリーチの連結財務諸表であり、FY16/7及びFY17/7は旧株式会社ビズリーチの単体財務諸表
(2)FY16/7からFY20/7の年平均成⾧率 (3)2019年12月、株式会社スタンバイ持分の60%を80億円でZホールディングス株式会社に売却                                                             6
Visionalグループのプロフィール




1. 日本の「働き方」を変革するHCM(1)エコシステムの構築
1-1:ダイレクトリクルーティング市場のパイオニア
1-2:HCMエコシステム構築に向けた継続的な投資


2. ⾧期的な成⾧戦略



3. 皆様へのメッセージ




注: (1) HCM = Human Capital Management(人的資本管理)

                                                7
      1

日本の「働き方」を変革する
HCMエコシステムの構築




                8
       1-1

ダイレクトリクルーティング市場の
     パイオニア




                   9
 即戦力人材の採用革命を起こしたビズリーチ


  小売業界におけるEコマース革命(1)同様、ネットによる人材採用市場の可視化を
  通じて「ダイレクトリクルーティング」の仕組みを創造し、市場の変革を実現



 Eコマースによる市場のオンライン化                                   「ダイレクトリクルーティング」による
                                                      市場のオンライン化



     従来                                                 従来
              メーカー       小売流通          消費者                        求職者      ヘッドハンター       採用企業
              (売り手)    (卸問屋/小売店)      (買い手)                      (売り手)     (人材紹介会社)      (買い手)




                                 小売流通                                             ヘッドハンター
                               (卸問屋/小売店)                                          (人材紹介会社)

                                                      ダイレクト
    Eコマース
                                                     リクルーティング
     革命
                                                        革命
                          Eコマース
                        プラットフォーム                                         ダイレクトリクルーティング
             メーカー                           消費者                  求職者       プラットフォーム      直接採用企業
             (売り手)                         (買い手)                (売り手)                     (買い手)




注: (1)電子商取引(Eコマースプラットフォームの出現)によって引き起こされた小売市場の構造的変化                                               10
  多様な収益源による独自のビジネスモデル


  プロフェッショナル人材(1)特化型の人材採用プラットフォーム「ビズリーチ」は、多様な収益源による安
  定的な成⾧を実現
  • 求職者(会員ユーザー)からの月額課金
  • 直接採用企業からのプラットフォーム利用料及び採用成功に対する成功報酬
  • ヘッドハンター(人材紹介会社)からのプラットフォーム利用料及び採用成功に対する成功報酬


                                 人材データベースへのアクセス
                                   求職者への直接スカウト
                                     求人情報の掲載

                                                   直接採用企業
                                                  (人事・採用担当)
                    職務経歴書を          直接スカウトへの
                 人材データベースに登録      返信・求人情報への応募

    求職者
 (会員ユーザー)
                 企業/ヘッドハンター      人材データベースへのアクセス
                  から直接スカウト         求職者への直接スカウト
                                     求人情報の掲載

                                                   ヘッドハンター
                                                  (人材紹介会社)
                                    直接スカウトへの
                                  返信・求人情報への応募



注: (1)管理職、専門職等                                            11
  グループの中核を担うビズリーチ事業の強固な収益基盤


  高い売上高成⾧と安定的な利益拡大を実現


 ビズリーチ事業の売上高(1)(2)                                     ビズリーチ事業の
  単位: 百万円                                              管理部門経費配賦前営業利益及び利益率(1)(2)(4)

                                                            管理部門経費配賦前営業利益率
       CAGR(3) +31.4%                                                                   44.1%
                                                                           36.4%
                                  20,945                      34.9%



                        16,850

                                                              FY18/7       FY19/7       FY20/7

            12,130                                          管理部門経費配賦前営業利益
                                                            単位: 百万円                     9,232
                                                                             6,132
                                                                4,232




            FY18/7      FY19/7      FY20/7                      FY18/7      FY19/7          FY20/7


注: (1)グループの中核サービスであるビズリーチ事業の財務数値(ビジョナル株式会社の子会社である株式会社ビズリーチの財務数値とは異なる) (2) ビズリーチ事業
の売上高及び管理部門経費配賦前営業利益/営業利益率は報告セグメントであるHR Techセグメントにて計上。セグメント数値についてはAppendix41頁を参照
(3)FY18/7からFY20/7の年平均成⾧率 (4)経理機能や人事機能、法務総務機能等の管理部門経費を事業毎に配賦する前の営業利益。調整についてはAppendix42頁を参照            12
 ビズリーチ事業の競争戦略


  オンラインプラットフォームとして人材紹介会社各社と                                高い認知度
  協業しながら、プロフェッショナル人材領域でユニーク
  な価値を創造
                                                                   92%
                                                                        (2)
                                                    ブランド認知度




                     人材紹介                                                     インハウス・マーケティング
                                                                              チームによるオンライン広告
                                                         9% (1)               とマス広告の効果的運用


                                                        15年8月     20年2月
                   正社員・求人広告


                                                           ダイレクトリクルーティングの普及拡大
        非正規社員・求人広告         人材派遣


                                                    ダイレクトリクルー
                                                    ティングチームの
                                                                   327
                                                    従業員数(3)

                                                                              カスタマーサクセス/
                                                         124
                                                                              パフォーマンスサクセスチー
                                                                              ムによる企業の採用効率向上
                                                                              へのコミット

                                                        FY15/7     FY20/7

注: (1)2015年8月時点での首都圏における、従業員数30名以上の企業における人事・採用の決裁権者によるブランド認知度。株式会社ADKホールディングス(旧株式会社
アサツー・ディ・ケイ)によるインターネット定量調査に基づく (2)2020年2月時点での関東における、正社員の中途採用担当者によるブランド認知度。調査主体:株
式会社ビズリーチ/調査実施機関:株式会社インテージ (3)弊社グループ内の直接採用企業向けのサービスを専門とするチームの正社員数                              13
 顧客基盤の拡大に支えられた堅調な成⾧


 直接採用企業のマッチング効率向上やヘッドハンターの質の維持へのコミットメントが中⾧期的、
 且つ持続的な顧客基盤を構築し、事業成⾧を牽引


  年次利用中企業数(1)                                      利用ヘッドハンター数(2)




                                         6,600+                                          4,600+
                                5,800+
                                                                                3,500+
                       4,700+

              3,600+                                                   2,500+
     3,300+

                                                              1,700+
                                                     1,400+




     FY16/7   FY17/7   FY18/7   FY19/7    FY20/7     FY16/7   FY17/7   FY18/7   FY19/7    FY20/7




注: (1)会計期間中に1日以上の利用がある直接採用企業数(2)期末時点における株式会社ビズリーチによる審査を経たヘッドハンター数                                  14
   顧客基盤の大きな開拓ポテンシャル


   ビズリーチの顧客基盤はダイレクトリクルーティングの浸透によりグローバル企業の日本支社からスター
   トアップ/SMB、日経大企業へ拡大してきている
   日系大企業での全社導入及び新規開拓を通じた大きな成⾧余地が存在

   顧客基盤の成⾧軌跡イメージ




                            第1段階                     第2段階             第3段階



                グローバル企業の日本支社                    スタートアップ / SMB(1)   日系大企業

                    社内に「ダイレクトリク                   従来の採用サービスで        中途採用に高いニーズを
                    ルーティング」チームを                   はプロフェッショナル        有する部署において浸透
                    保有                            人材にアクセス困難         全社ベースでの導入によ
                    ビズリーチから少ないサ                   職務内容が明確であ         り、ウォレットシェア拡
                    ポートでも「自走可能」                   り、ビズリーチと親和        大を図る
                                                  性が高い




注: (1)SMB = Small and midsize business (中小企業)                                     15
  ビズリーチの大幅な浸透余地と成⾧機会


   広告宣伝活動、人材投資によるプロフェッショナル人材領域における一層の会員基盤拡大を進めると同時
   に、未利用企業の新規開拓、並びに利用企業への深耕営業を促進することでトップラインの更なる成⾧を
   図る

  ビズリーチのスカウト可能会員数                                                          採用企業側における拡大ポテンシャル
  及び更なる拡大ポテンシャル

   ビズリーチのスカウト可能会員数(1)

                           国内給与所得者対象人数(2019年)(2)                                                  日本における
                                                                                               従業員101名以上の企業数
                               256万人 年収1,000万円超
                                                                                                        48,645社   (4)

                              1,083万人 年収600万円超


                                           123万人


                                                                                     ビズリーチ
                                                                                   年次利用中企業数
                  19万人                                                                6,600+社     (3)




                  FY15/7                   FY21/7 2Q

注: (1)データベース上に登録されている会員のうち、採用企業またはヘッドハンターへの職務経歴書公開設定を「公開」にしている会員(無料会員を含む)(2)「令和元
年分 民間給与実態統計調査」(国税庁)(https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2019/pdf/001.pdf)を加工して作成 (3) FY20/7の会計期
間中に1日以上の利用がある直接採用企業数 (4)2020年3月末時点。「都道府県別一般事業主行動計画策定届の届出及び認定状況 (令和2年3月末時点)」(厚生労働
省)(https://www.mhlw.go.jp/general/seido/koyou/jisedai/dl/jyoukyou_r01_03.pdf)を加工して作成                                        16
 日本における「働き方」の変化


  「働き方」が根底から変化したことにより、国内採用市場は構造的成⾧局面へ
  日本における「雇用の流動化」は益々加速



  人材紹介・ネット転職情報サービス市場規模(1)                            「働き方」は今後ますます変化
  単位: 十億円


     CAGR(2) +9.8 %

                                                            企業寿命と労働寿命のミスマッチにより、
      ネット転職情報サービス                        440
                                430                         一社で勤め上げることが限界に
      人材紹介業
                         373
                                127      132                企業内では職務内容の明確な成果主義への
                  334
      303                                                   移行が促進し、転職がさらに普及
                         116
                  104
                                                            企業間の人材獲得競争は加速し、一層能動的な採用
       93
                                                            (ダイレクトリクルーティング)が不可欠


                                303      308                新型コロナウイルスの影響による
                         257                                リモート勤務は、このトレンドを加速
      210         230




      2015        2016   2017   2018    2019

注: (1)矢野経済研究所「人材ビジネスの現状と展望2020年度版」より、人材紹介業とネット転職情報サービスの市場規模の推計値 (2)2015年度から2019年度の年平均成
⾧率                                                                                       17
   「働き方」の変化による更なる成⾧機会


   日本における雇用の流動性には一層の拡大余地が存在
   市場の構造変革を経験した米国の採用市場対比で、日本市場は依然として変革の初期段階


   日本における雇用流動性の成⾧余地                                                                    日米の人材紹介市場規模(4)
   2019年                                                                                2019年                                                 2.6 兆円


                                   雇用者数
                                                                                                                             0.3兆円
                                6,715 万人(1)


                           正規雇用者                                                       日米の勤続年数1年未満の割合(5)
                         3,494 万人(2)                                                    2017年
                                                                                                                                               22.3%
                 転職者数
                (正規雇用者)                                                                                                        7.9%
                    84 万人(3)




注: (1)「労働力調査」(総務省統計局)より引用。数値は2019年の各月末の調査による日本の従業員数の12ヵ月分の平均値 (2)「労働力調査」(総務省統計局)より引用。数値は2019年の各月末の
調査による日本の正規雇用の従業員数の12ヵ月分の平均値 (3)「労働力調査」(総務省統計局)より引用。数値は2019年の各月末の調査による日本の正規雇用間での転職者数(調査時以前の1年以内
に転職をした人数)の12ヵ月分の平均値 (4)American Staffing Association「Annual sales of search and placement services in the United States from 2002 to 2019 (in billion U.S. dollars)」(
2020年8月31日発刊)より、下記のStatistaのサイトより2020年10月27日に取得(https://www.statista.com/statistics/220703/us-total-sales-in-search-and-placement/” The data is annual sale
of search and placement services in the United States in 2019)使用しているデータは2019年におけるSearch (エグゼクティブサーチ) 及びPlacement (一般職業紹介) の市場規模の合計値を1ドル
=109円(2019年末TTM)で換算。日本市場は矢野経済研究所「人材ビジネスの現状と展望2020年度版」より人材紹介業の2019年度市場規模の推計値 (5)「データブック国際労働比較 2019」(独立行
政法人労働政策研究・研修機構)より
                                                                                                                                                                   18
      1-2

HCMエコシステム構築に向けた
     継続的な投資




                  19
HCMエコシステム構築に向けて


ビズリーチとHRMOSのデータ連携を通じて、従業員の生産性が最適化され、定量的な経営判断や合理化
された人材活用を可能とする環境を実現する一気通貫型HCMエコシステムの構築を目指す
HCMエコシステム構築のため、人材への投資を続けプロダクト開発を推し進める

            企業の人材活用・人材戦略(HCM)エコシステム



                                                育成

                                  目標評価                      抜擢配置




                採用管理                                             エンゲージ
                                                                  メント
                                              HR Database
                              勤怠



                                                            給与
                       サービス提供済み          労務
                       開発予定




                                                                         20
HRMOSによる戦略的な人材活用・人材管理の実現


モジュール間でデータ連携をすることによって、人材管理における様々な業務の最適化を実現するクラウ
ドベースのHCM SaaSへと発展




                              データ連携




                                                   従業員    目標評価   組織診断
                                                    DB           サーベイ
                    採用管理
                                                    分析    ワーク    1 on 1
                                                   レポート   フロー




   採用状況をリアルタイムで可視化・分析可能               従業員データベースで組織情報や従業員情報を一元管理

   あらゆる採用情報を一元管理し管理工数を削減              目標・評価管理の業務負荷を大幅軽減

   日程調整、採用媒体連携などで採用生産性向上に貢献           組織コンディションをリアルタイムで可視化

   ビズリーチとの自動連携が可能                     日常的なオペレーション業務の自動化

                                      API連携を通じて、各社サービスと連携可能




                                                                          21
  HRMOS事業の主要KPI


  顧客の継続利用及び顧客基盤の拡大、ARPU上昇に支えられFY20/7 3QにARRは10億円を突破


  ARR(1)(2)                      ¥11.3億円 (YoY +17.7%)           利用中企業数(5)(6)                               849社        (YoY +10.7%)

  単位:億円
                                                 11.3                                                                           849
                                   9.6                                                                       767

                                                                                             535
                       6.3
                                                                            281
          3.0


       1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q                          1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q

          FY18/7       FY19/7       FY20/7     FY21/7                       FY18/7           FY19/7           FY20/7         FY21/7



  ARPU(3)(4)                                                    Churn rate
  単位:千円                          ¥11.1万円 (YoY +6.3%)            直近12ヵ月平均(7)(9):      1.43%            単月(8)(9):   0.76%
                                                  111                                                                        2.0
                                                                                               1.4
                                   104                                                                    1.7
                       98                                                                                            1.4
          90                                                                      1.1                                                   0.8
                                                                    0.9


       1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q                 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q        F M A M J J A S O N D J

          FY18/7       FY19/7       FY20/7     FY21/7              FY19/7         FY20/7     FY21/7         FY20/7             FY21/7


注: (1) Annual Recurring Revenue。各四半期末の月末MRR (Monthly Recurring Revenue。対象月末時点における継続課金企業に係る月額料金の合計(一時収益は含まない))
に12を乗じて算出 (2) 2021年1月時点 (3) Average Revenue Per User。各四半期末のMRRを同時点の有料課金ユーザー企業数で除して算出 (4) 2021年1月末時点 (5)各四半期にお
ける月末有料課金ユーザー企業数。複数のモジュールを導入している顧客は1顧客として取り扱い (6) 2021年1月末時点 (7)各四半期末におけるMRRベースの月末月次解約率を過
去12ヶ月平均して算出。月末月次解約率は、当月に解約したMRRを前月末MRRで除して算出 (8)当月に解約したMRRを前月末MRRで除して算出 (9) 2021年1月時点
                                                                                                                                              22
 HCM SaaS「HRMOS」の広範な市場機会


  「働き方」の変化により、
  企業の人材活用・人材戦略を支えるHCMニーズが益々高まっている


  HCMを取り巻く環境                                         獲得可能な最大市場規模(Total Addressable Market)
                                                     及び更なる拡大の可能性

                           人生100年
              働き方改革
                            時代
                                                            人事・総務関連業務
                                                          アウトソーシング市場合計(4)
                                                                 8兆1,232億円
                                                                  (YoY +4.4%)
                 人財への投資による          2025年                                           ソフトウェア
         DX                                                                     (パッケージ/SaaS)市場(2)(3)
                                     問題
                  企業の生産性向上
                                                                                               1兆3,126億円
                                                                                  HR Tech       (YoY +7.9%)
                                                                                   市場(1)
                                                                                1,199億円
                                                                                (YoY +29.6%)
                SDGs       グローバル
                             化


注: (1)株式会社シード・プランニング「HRテクノロジーの現状と将来展望 2020年版」より、(ⅰ)採用・配置、(ⅱ)人材開発・組織開発、(ⅲ)勤怠・労務・給与管理の3項目からなるHRテクノロ
ジー市場の2019年度の市場規模の値 (2)富士キメラ総研「ソフトウェアビジネス新市場 2020年版」(2020年9月14日発刊)より2019年版と共通項目である業務システム11品目、デジタルマーケティ
ング7品目、情報分析3品目、コラボレーション9品目、ミドルウェア8品目、データベース2品目、運用・管理ツール2品目の各市場における2019年度(2019年4月から2020年3月)の市場規模実績値
の合計(弊社推計) (3)富士キメラ総研「ソフトウェアビジネス新市場 2019年版」(2019年8月5日発刊)より2020年版と共通項目である業務システム11品目、デジタルマーケティング7品目、情報
分析3品目、コラボレーション9品目、ミドルウェア8品目、データベース2品目、運用・管理ツール2品目の各市場における2018年度(2018年4月から2019年3月)の市場規模実績値の合計(弊社推
計)を成⾧率の計算に使用 (4)矢野経済研究所「人事・総務関連業務のアウトソーシングビジネス調査レポート2020」より人事・総務関連業務アウトソーシング市場14項目における2019年度の市場
規模予測値の合計。人事・総務関連業務アウトソーシング市場とは、シェアードサービスセンター、学校法人業務アウトソーシング、給与計算アウトソーシング、勤怠管理ASPサービス、企業向け
研修サービス、採用アウトソーシング(RPO)、アセスメントツール、従業員支援プログラム(EAP)、健診・健康支援サービス、福利厚生アウトソーシング、オフィス向け従業員サービス(オ
フィスコーヒーサービスや菓子の配置販売等)、人材派遣、人材紹介、再就職支援の14分野を指す
                                                                                                              23
  人材採用市場の新規事業によるHCMエコシステムの拡大


  専門領域に特化した人材採用プラットフォームや、人材活用・人材管理において必要なモジュールを新た
  に創出しながら、データ連携を促進し、HCMエコシステムを更に強化



                                   企業の人材活用・人材戦略(HCM)エコシステム


                    20代の若手正社員
                                                                    育成
                                                                                抜擢配置
                                                      目標評価
                      Careertrek




                     人材採用                     採用管理                               エンゲージ
                                                                                  エンゲージ

                    データベース                                                        メント
                                                                  HR Database     メント



              大学生                                           (1)
                                                       勤怠
                                                                                     (1)
                                                                                給与
                                                                         (1)
                                                                   労務

                    ITエンジニア




注: (1) 開発予定                                                                                24
   2

⾧期的な成⾧戦略




           25
   新規事業の創出


    新規事業の創出実績に裏打ちされた仕組み及びアプローチ手法に基づいて、
    社会の変化と技術の進化がもたらす潜在的な成⾧事業領域に参入




       新規事業を創出する上での市場選定基準             MVP(1)とリーンスタートアップ組織体制



             社会構造の変革や技術の進化により、          少人数チームで立ち上げ
             今後日本市場の成⾧が期待される
             産業にデジタル・トランスフォーメーション       事業を2-3年間育てながら「構築・計測・学習」
             (DX)のニーズが顕著                のフィードバックサイクルの中で事業モデル
             大きな市場ポテンシャル(TAM)が存在        を確認、必要に応じて方向転換
             海外でのトレンドや先行事例が明確に存在
                                        事業モデルのスケール化が見えた段階で更な
             大きく利益をあげている、既存の国内大手        る投資を実施
             プレーヤーが存在




注: (1) MVP = Minimum Viable Product                               26
新規事業創出実績: 「ビズリーチ・サクシード」及び「トラボックス」


ビズリーチ・サクシード:                              トラボックス:
ビズリーチと同様に、M&A市場のオンライン化(可視化)によっ            トラック運送の依頼主・運送者を結ぶ日本最大級のマッチング・プ

て、当事者同士が直接コミュニケーションを取れるプラットフォー            ラットフォームを100%買収(2019年11月)。物流DXエコシステム構

ム構築を目指す。M&A領域の変革を通じて「資本市場の流動化」を           築のため、クラウド型の運送管理システム(TMS:Transportation

促進し、日本の生産性向上を目指す                          Management System)事業に参入準備中


M&A領域のDX                                  物流領域のDX



   従来                                        従来

          譲渡企業       M&A          譲受企業                 荷主         運送会社            依頼主
          (売り手)     仲介会社          (買い手)




                            M&A                                            運送会社
                           仲介会社

 M&A領域の                                     物流領域
   DX                M&A                     のDX                  物流DX
                  プラットフォーム                                      プラットフォーム


          譲渡企業                    譲受企業                 荷主                         依頼主
          (売り手)                   (買い手)




                                                                                        27
    3

皆様へのメッセージ




            28
投資家の皆様へのメッセージ


新しい可能性を、次々と。
私たちは、インターネットの力で、世の中の革新を支えていく。
私たちは、時代がもたらす様々な課題を、次々と新しい可能性(ビジョン)に変え、
中⾧期的な企業価値の最大化を図る。


グループミッションの実現へのコミットメント

  ビズリーチ事業の持続的成⾧と利益拡大


  ビズリーチとHRMOSのデータ連携を通じた、HCMエコシステムの構築


  継続的な新規事業創出による持続的な成⾧実現を図る




                                         29
その他




      30
会社概要




会社名    ビジョナル株式会社(英表記 Visional, Inc.)


所在地    東京都渋谷区渋谷2-15-1


代表者    代表取締役社長      南壮一郎


従業員数   1,204名   ※2021年2月末時点


資本金    4億3,606万円 ※2021年2月末時点


事業内容   グループ会社の経営支援


子会社    株式会社ビズリーチ
       株式会社BINAR
       Cloud Solutions株式会社
       ビジョナル・インキュベーション株式会社
       トラボックス株式会社




                                       31
マネジメントチームのご紹介


    南    壮一郎                                      竹内   真
    代表取締役社長                                       取締役CTO
    1999年、米・タフツ大学数量経済学部・国際関係学部の両学                 2001年、電気通信大学情報工学科を卒業後、富士ソフトに入
    部を卒業後、モルガン・スタンレー証券に入社。2004年、楽                 社。2008年、フリーランスとしてリクルートのFITシステム
    天イーグルスの創立メンバーとしてプロ野球の新球団設立に                   基盤推進室で、r2frameworkなどの基盤フレームワーク開発
    携わった後、2009年、ビズリーチを創業。2020年2月、現職               などに従事し、同年、株式会社レイハウオリを創業。その後
    に就任。2014年、世界経済フォーラム(ダボス会議)の「ヤ                 、ビズリーチの創業準備期に参画し、取締役CTOに就任。
    ング・グローバル・リーダーズ2014」の一人に選出                     2020年2月、現職に就任。社外活動として一般社団法人日本
                                                  CTO協会理事を務める

    村田    聡                                       多田 洋祐
    取締役COO                                        取締役
    2002年、青山学院大学法学部卒業後、GMOインターネット                 株式会社ビズリーチ / 代表取締役社長
    に入社。その後、Viacom International Japan(現・Viacom   2006年、中央大学法学部卒業後、エグゼクティブ層に特化し
    Networks Japan)などで事業開発やマーケティング部門の責            たヘッドハンティングファームを創業。2012年、ビズリーチ
    任者を歴任し、2011年、株式会社ルクサ(現・auコマース&                に参画し、その後ビズリーチ事業部長を務める。2015年より
    ライフ株式会社)の代表取締役社長に就任。その後、2019年                 取締役として、人事本部長、スタンバイ事業本部長、HR
    よりビズリーチの取締役COOを務め、2020年2月、現職に就                Techカンパニー長等を歴任。2020年2月、現職に就任
    任

    永田 信
    取締役
    ビジョナル・インキュベーション株式会社 / 代表取締役
    社長
    1995年、米・南イリノイ大学プロダクトデザイン学科を卒業
    後、Webデザイナーとしてキャリアをスタート。その後、ソ
    ニーミュージック、AOL、ヤフーを経て、2004年、マッチ・
    ドットコムジャパンの創業にCOOとして参画。その後、ビズ
    リーチの創業準備期に参画し、取締役に就任。2020年2月、
    現職に就任。



                                                                                     32
マネジメントチームのご紹介


    島田 亨                                    播磨 奈央子
    社外取締役                                   社外取締役監査等委員

    1987年株式会社リクルート入社。1989年株式会社インテリ          2003年慶応義塾大学経済学部卒業後、朝日監査法人(現・あ
    ジェンス(現・パーソルキャリア株式会社)を宇野康秀らと             ずさ監査法人)入所。2007年公認会計士登録。2008年播磨
    創業、1999年にインテリジェンス退社後、エンジェル投資家           奈央子公認会計士事務所開設及びジャパン・ホテル・アンド
    として活動。2004年以降、株式会社楽天野球団代表取締役社           ・リゾート株式会社(現・ジャパン・ホテル・リート・アド
    長兼オーナー、楽天株式会社代表取締役副社長などを歴任。             バイザーズ株式会社)にてアクイジション、ホテル経営会社
    楽天退社後、複数企業で経営に参加しつつ、再びエンジェル             管理統括、決算開示業務を経て、日本環境設計株式会社常勤
    投資家としても活動し、これまで通算120社弱のスタートア            監査役、アツギ株式会社社外取締役(現任)、株式会社キノ
    ップ企業の経営サポートを行う。2017年株式会社USEN-NEXT       ファーマ社外監査役(現任)に就任。2019年、株式会社ビズ
    HOLDINGS取締役副社長COOに就任。                   リーチ常勤監査役就任。



    石本 忠次                                   千原 真衣子
    社外取締役監査等委員                              社外取締役監査等委員
    1996年明治大学商学部を卒業し、KPMG Peatmarwhick東京オ   1998年東京大学法学部卒業。2008年米国コロンビア大学ロ
    フィスに入社し、国際税務及びコーポレートファイナンス業             ースクール(LL.M.)卒業。2002年弁護士登録後、長島・大
    務に従事。その後ベンチャーキャピタル、スタートアップ企             野・常松法律事務所を経て、2011年に片岡総合法律事務所に
    業のCFOを歴任し、2001年にメンターキャピタル税務事務所          入所。2014年より同法律事務所パートナー。ストラクチャー
    を創業。以後、スタートアップの支援を行いながら三井物産             ドファイナンスや証券発行による資金調達等の金融法務を中
    戦略研究所の研究員やエニグモ株式会社、ユナイテッド株式             心に、一般商取引・金融取引等に係る訴訟、危機管理・コン
    会社等の社外役員を歴任。                            プライアンス対応、M&A案件等の企業法務一般を手掛ける
                                            ほか、上場企業等の社外役員を務める。




                                                                              33
マネジメントチームのご紹介


    酒井 哲也                               末藤 梨紗子
    執行役員                                執行役員 CFO兼CAO
    株式会社ビズリーチ / 取締役副社長                  慶應義塾大学卒業後、モルガン・スタンレー証券株式会社(
    2003年、慶應義塾大学商学部卒業後、株式会社日本スポーツ       現:モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)に入社。
    ビジョンに入社。その後、株式会社リクルートキャリアで営         2010年にゼネラル・エレクトリック(GE)でグローバル・
    業、事業開発を経て、中途採用領域の営業部門長などを務め         リーダーシップ・プログラムに参加後、マーケティングや経
    る。2015年11月、株式会社ビズリーチに入社し、ビズリー       営戦略業務に従事。2016年よりグラクソ・スミスクライン株
    チ事業本部長、リクルーティングプラットフォーム統括本部         式会社で財務、経営戦略、コンプライアンスのエグゼクティ
    長などを歴任。2020年2月、現職に就任。               ブを歴任。2019年、株式会社ビズリーチに入社。2020年、
                                        現職に就任。

    三好 加奈子                              園田 剛史
    執行役員 CHRO                           執行役員 CIO
    京都大学卒業後、三菱商事株式会社に入社。2005年、ハーバ       2002年、芝浦工業大学システム工学部卒業後、富士フイルム
    ード・ビジネス・スクールに留学。Coach Inc.ニューヨーク    ソフトウエア株式会社に入社し、開発業務に従事。2004年よ
    本社、マッキンゼー・アンド・カンパニー日本支社を経て、         り株式会社オプトで、法人向けWeb広告効果測定ツール等を
    ラッセル・レイノルズ・アソシエイツで、幹部人材のサーチ         開発。ビカム株式会社(現:株式会社メタップスワン)を経
    などに従事。2013年にファイザー株式会社に入社し、人事企       て、ビズリーチの創業準備期に参画。執行役員に就任後、ビ
    画、HRBPを経て、人事オペレーショングループ部長に就任        ズリーチや新規事業の開発責任者などを歴任し、2020年2月
    。2019年、株式会社ビズリーチに入社。2020年2月、現職に     、現職に就任。
    就任。

    若井 大佑                               田中 裕一
    執行役員 CISO                           執行役員 CDO
    1999年、銀行のシステム子会社に入社し、技術開発、インフ       通信販売会社でのEコマース事業立ち上げ、インターリンク
    ラ業務に従事。2007年より、ソフトバンクBB株式会社(現       株式会社での複数企業のプロジェクト推進を経て、2012年、
    :ソフトバンク株式会社)で情報セキュリティを中心とした         株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)に入社。Eコマース事
    ソリューションの導入・運用やセキュリティオペレーション         業のデザイン統括、新規事業のプロダクトマネジメント、デ
    センターの開設を担当。2015年、セキュリティ戦略部部長に       ザイン人事に従事。2017年、株式会社ビズリーチに入社。
    就任。2017年、株式会社ビズリーチに入社し、2019年、CISO   2018年、デザイン本部を組成し、デザイン本部長兼CDOに就
    兼情報システム本部本部長に就任。2020年2月、現職に就任       任。2020年2月、現職に就任。
    。
                                                                         34
 Visional グループ・ストラクチャー



    ホールディングカンパニー制への移行以前の
    グループ・ストラクチャー
                                                          株式会社
                                                                        ビジョナル・
                                                          ビズリーチ        インキュベーション




                                  100%(1)                   100% (1)               100% (1)             40%(1)(4)

                        Cloud Solutions                 株式会社                  株式会社                  株式会社
                           株式会社                         BINAR                トラボックス                スタンバイ




    現在のグループ・ストラクチャー
    (2020年2月3日~)
                                                                ビジョナル株式会社
                                                                  (持株会社)


                    100%(2)                   100%(2)                   100%(2)               100%(2)               40%(2)(4)
                                                                 ビジョナル・                  株式会社                  株式会社
            株式会社                          株式会社
                                                                インキュベーション
            ビズリーチ                         BINAR                   株式会社                  トラボックス                スタンバイ

                    100%(3)

          Cloud Solutions
             株式会社


                      HR Techセグメント                                      Incubationセグメント




注: (1)現ホールディングカンパニー制への移行前における、旧株式会社ビズリーチの子会社及び関連会社に対する株式保有比率 (2)ビジョナル株式会社の子会社及び関連
会社に対する株式保有比率 (3)株式会社ビズリーチの子会社に対する株式保有比率 (4)持分法適用会社。Zホールディングス株式会社との合弁会社であり、当社が40%
持分を保有                                                                                                                           35
  Visional グループ概要


  ビズリーチ事業を収益の柱とし、新たな領域でのサービス創造を加速



  事業概要                                                 FY20/7 セグメント/事業別売上高構成(2)


                            即戦力人材と企業をつなぐ転職サイト
                                                                            3.5%
                            挑戦する20代の転職サイト

    HR Tech
                            OB/OG訪問ネットワーク                             18.8%
   セグメント

                            ハイクラスITエンジニア転職サイト                             連結売上高(3)

                            戦略人事クラウド
                                                                            259億円
                                                                                   81.2%
                            事業承継M&Aプラットフォーム


   Incubation               オープンソース脆弱性管理ツール                                    96.5%
   セグメント
                            経営者・事業責任者のためのメディア                     HR Tech           ビズリーチ事業(4)
                                                                  Incubation        その他事業
                            物流マッチングサービス
                                                                 セグメント別                事業別
                      (2)
    関連会社                    求人検索エンジン




注: (1)持分法適用会社。Zホールディングス株式会社との合弁会社であり、当社が40%持分を保有 (2)72百万円の調整額を除く (3) 2020年2月に株式移転によりビジョナル
株式会社が新設され、株式会社ビズリーチはビジョナル株式会社の完全子会社となったため、FY20/7は株式会社ビズリーチの連結財務諸表を引き継いで作成(J-GAAPに
基づく) (4)グループの中核サービスであるビズリーチ事業の財務数値(ビジョナル株式会社の子会社である株式会社ビズリーチの財務数値とは異なる)                          36
事業遂行上の重要なリスクと対応方針(1)


以下は、成長の実現や事業計画の遂行に重要な影響を与える可能性があると認識する主要なリスクで
す。その他のリスクについては、有価証券届出書の「事業等のリスク」をご参照ください。


事業遂行上の重要なリスク                                        主要なリスクへの対応策


景気変動と雇用情勢について
当社グループの業績は、景気変動等の経済情勢、社会情勢及び地政学的状況に影響を受けます。特        ビズリーチ、キャリトレ、ビズリーチ・キャンパス等の採用
に、当社グループが主力とするHR Techセグメントの事業は、景気変動や雇用情勢等の動向に影響     を支援する事業のように景気変動や雇用情勢等の動向に影響
を受けやすい特性があります。雇用情勢は、企業業績及び政府の雇用政策等の影響を受けます。ま        を受けやすい事業の他に、これらの動向の影響を受けにくい
た、Incubationセグメントの事業についても、経済情勢の悪化により、想定しているとおりの成長   ビジネスモデルの事業に参入する等のリスクの分散を行って
を達成できない可能性があります。さらに、経済情勢等によって、当社グループの提供するサービ        おります。
スの価格に対する値下げ圧力が増す可能性があります。何らかの要因により、企業の人材採用需要        また、幅広い採用領域においてサービスを提供することによ
が減退した場合や経済情勢の変化等が当社グループのサービスの需要低下や収益性の低下等を招い        って環境変化に影響を受けにくい収益構造となることも目指
た場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。                     しております。




M&A等を含む投融資について
当社グループは、事業規模の拡大を目指すため、既存事業の強化・経営ノウハウを活かせる事業な        対象企業について事前に可能な限り詳細な審査を行い、十分
ど新規事業領域への参入とその強化を通じた企業価値の最大化を経営上重要視しており、そのため        にリスクを検討した上で、M&A等を進めてまいります。
の手法の一つとして、今後、M&A 等を含む投融資活動を強化していきます。買収後に未認識債務
の判明や偶発債務の発生等事前の調査で把握できなかった問題が生じること、買収後の事業の展開
等が計画通りに進まないこと、買収後の事業維持につき想定以上のコストが生じることや事業提携
先の企業が後に競合相手となり当社グループとの提携中に獲得したノウハウ等を利用されること等
が生じた場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。


                                                                           (2)に続く




                                                                                    37
事業遂行上の重要なリスクと対応方針(2)


事業遂行上の重要なリスク                                   主要なリスクへの対応策


情報セキュリティについて
当社グループは、事業活動を通して、お客様や取引先の個人情報及び機密情報を入手することがあ   お客様や取引先の個人情報及び機密情報について厳格な管理
り、また、営業上の機密情報を保有しています。サイバー攻撃、不正アクセス、コンピューターウ   体制を構築し、情報の取扱い等に関する規程類の整備・充実
ィルスの侵入、情報セキュリティの欠陥等により、万一これらの情報が流出した場合や重要データ   や従業員等への周知・徹底を図るなど、情報セキュリティを
の破壊、改ざん、システム停止等が生じた場合には、当社グループの信用低下や業績に影響を及ぼ   強化しております。
す可能性があります。




人財の確保・育成について
当社グループは、事業運営にあたり、各事業領域や職能において専門性を有する人材が必要であり   「ダイレクトリクルーティング」のコンセプトを自ら体現し
、今後とも事業拡大に応じて継続的な人材採用・育成を行うことが欠かせません。将来的に、優秀   、人材の採用のため多様な採用手法を用いて優秀な人材の獲
な人材の獲得が困難となる、人材の育成が計画通りに進まなくなる、在職する人材が社外流出する   得に努めております。また、OJTや教育研修を実施し、人材育
等の事態が生じる場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。         成にも力を入れております。




                                                                               38
 上場時における調達資金の使途


 主要サービスであるビズリーチの更なる成長に加え、HRMOSをはじめとした新規サービスの成長資金
 として、上場時の株式新規発行による手取金(9,656百万円)を、以下の使途に充当する予定です。


                                           充当想定額        充当想定額         充当想定額       充当想定額
 資金使途
                                         (2021年7月期)   (2022年7月期)    (2023年7月期)     累計



 ①広告宣伝・販売促進等のマーケティング投資
 新規顧客獲得、認知度向上のための広告宣伝・販売促進等                  500百万円      1,500百万円      2,000百万円    4,000百万円
 のマーケティング投資の一部として使用




 ②事業拡大のための人件費
 営業人員及び製品開発のためのエンジニア等の採用、事業
                                             500百万円      1,500百万円      2,000百万円    4,000百万円
 成長を支える経営管理人材等の採用を目的に人件費の一部
 として使用




 ③事業買収等の投資資金
 HRMOS事業等の既存事業の強化や経営ノウハウを活かせる
                                                 未定           未定             未定    1,656百万円
 事業など新規事業領域に関する事業買収等を含む投資資金
 に充当する予定(1)




注: (1)現時点において具体的な内容、金額及び充当時期が決定していないため、実際の充当時期までは、安全性の高い金融機関等で運用する方針です。また、当社グルー
プの企業価値の向上につながる投資先や新規事業領域が見つからないなどの理由により投資が実施されない場合は、上述のマーケティング投資及び人件費として充当する
予定です。                                                                                         39
Appendix – 財務数値




                  40
 連結損益計算書(1)

                                                                                        単位:百万円

                                      FY18/7       FY19/7       FY20/7      FY20/7 1H   FY21/7 1H
  売上高                                 15,700       21,492       25,879        12,399      12,167
         年率成⾧率(%)                          -       36.9%         20.4%              -      (1.9%)
         HR Techセグメント                 15,543       21,175       24,914         12,012      11,410
               年率成⾧率(%)                    -       36.2%         17.7%              -      (5.0%)
         Incubationセグメント                156          316           892           386         675
               年率成⾧率(%)                    -      101.6%        182.1%              -      74.9%
  売上原価                                 2,011        3,228        4,104          1,817       1,551
  売上総利益                               13,689       18,263       21,775         10,581      10,615
         売上総利益率(%)                    87.1%        85.0%         84.1%         85.3%       87.2%
  販売費及び一般管理費                          13,060       17,749       19,588         10,352       9,103
  営業利益                                  629          514         2,186           228        1,512
         営業利益率(%)                      4.0%         2.4%          8.4%          1.8%       12.4%
         HR Techセグメント                  1,531        1,732        3,343           974        2,141
         Incubationセグメント               (156)        (663)        (868)          (436)       (329)
  税金等調整前当期純利益                           590          393         7,023          5,026       1,665
  法人税等合計                                (25)          58         2,364          1,656        579
  当期純利益                                 616          335         4,658          3,370       1,086
         当期純利益率(%)                     3.9%         1.6%         18.0%         27.2%        8.9%




注: (1)2020年2月に株式移転によりビジョナル株式会社が新設され、株式会社ビズリーチはビジョナル株式会社の完全子会社となったため、FY20/7は株式会社ビズリーチ
の連結財務諸表を引き継いで作成。FY18/7及びFY19/7は旧株式会社ビズリーチの連結財務諸表(いずれもJ-GAAPに基づく)                                    41
 財務調整項目:管理部門経費配賦前営業利益




  管理部門経費配賦前営業利益から営業利益への調整(1)                                             単位:百万円      調整後機能別/事業別人員数 (FY20/7)(6)

                                                                                                              HR Tech関連事業
                               FY18/7     FY19/7     FY20/7 FY20/7 1H    FY21/7 1H                    人員数     小計に占める割合

                                                                                     HR Tech関連事業
  管理部門経費配賦前
                                3,321      4,829      7,531     2,945        3,018
  営業利益
                                                                                      ビズリーチ事業          539           61.7%

    ビズリーチ事業(2)(3)               4,232      6,132      9,232     4,008        4,189    HRMOS事業          169           19.4%

    HRMOS事業(3)                  (443)      (664)     (1,159)     (633)       (687)    その他HR Tech
                                                                                                       166           18.9%
                                                                                      関連事業
    その他事業(3)                    (467)      (638)      (541)      (429)       (484)
                                                                                     小計                875          100.0%
  調整項目
                                                                                      HR Tech関連事業
                                                                                                        56             n/a
                                                                                      固有の間接部門
    -) 経理機能や人事機能、
                                2,692      4,315      5,345     2,716        1,505   HR Tech関連事業合計     931             n/a
    法務総務機能等の費用(4)

                                                                                     Incubation関連事業     98             n/a
     -) HR   Techセグメント(4)        n/a(5)     n/a(5)    4,647     2,354        1,237
                                                                                     管理部門              158             n/a
     -)   Incubationセグメント(4)     n/a(5)     n/a(5)      697       361          268

  営業利益(J-GAAP)                                                                       合計               1,186            n/a
                                  629        514      2,186       228        1,512


注: (1)2020年2月に株式移転によりビジョナル株式会社が新設され、株式会社ビズリーチはビジョナル株式会社の完全子会社となったため、FY20/7は株式会社ビズリーチの連結財務諸表を引き継いで
作成。 FY18/7及びFY19/7は旧株式会社ビズリーチの連結財務諸表(いずれもJ-GAAPに基づく) (2)グループの中核サービスであるビズリーチ事業の財務数値(ビジョナル株式会社の子会社である
株式会社ビズリーチの財務数値とは異なる) (3)各事業の売上高から売上原価、及び事業に直接紐づく販売費及び一般管理費を控除して算出 (4)社内管理を目的とした、事業に直接紐づかない経理機
能や人事機能、法務総務機能等の費用 (5)FY18/7及びFY19/7における管理部門経費のセグメント別内訳は入手不可 (6)各事業に所属するヘッドカウントに、管理部門経費配賦前営業利益の中に直
課費用として既に計上されている関連部署の人件費(主にデザインやシステム系、事業開発等各事業に密接に紐づく人件費)の工数見合をヘッドカウントに割り戻したものを加えて算出

                                                                                                                             42
 連結貸借対照表(1)




                                          単位:百万円                                                  単位:百万円

  資産               FY18/7   FY19/7   FY20/7   FY21/7 1H   負債及び純資産      FY18/7   FY19/7   FY20/7    FY21/7 1H

  流動資産              7,453    7,515   12,137     15,524    流動負債          4,583    5,190    5,290        6,357

  現金及び預金            4,953    4,761    9,114      11,726   未払金           1,582    1,937    1,486        1,893

  受取手形及び売掛金         2,158    2,132    2,012       2,651   前受収益          1,937    1,910    1,917        2,409

  その他の流動資産            341     620     1,011       1,146   その他の流動負債      1,062    1,342    1,886        2,054

  固定資産              1,442    2,340    5,584       5,542   固定負債            95      118     3,225        3,765

  有形固定資産              527     755      899         783    持分法適用に伴う負債        -        -    3,070        2,933

  無形固定資産              60       39     2,488       2,614   その他の固定負債        95      118      155          831

    のれん                 -        -    1,186       1,380   負債合計          4,678    5,308    8,516      10,122
    その他の無形固定
                      60       39     1,301       1,233
    資産

  投資その他の資産            853    1,545    2,196       2,144   純資産合計         4,217    4,547    9,205      10,944

  資産合計              8,895    9,856   17,722     21,066    負債及び純資産合計     8,895    9,856   17,722      21,066




注: (1)2020年2月に株式移転によりビジョナル株式会社が新設され、株式会社ビズリーチはビジョナル株式会社の完全子会社となったため、FY20/7は株式会社ビズリーチ
の連結財務諸表を引き継いで作成。FY18/7及びFY19/7は旧株式会社ビズリーチの連結財務諸表(いずれもJ-GAAPに基づく)                                               43
 連結キャッシュ・フロー計算書(1)

                                                                                                単位:百万円

                                                        FY18/7   FY19/7   FY20/7    FY20/7 1H    FY21/7 1H
  営業活動によるキャッシュ・フロー
  税金等調整前当期純利益                                             590      393     7,023        5,026        1,665
  減価償却費及びのれん償却額                                           118      231       547         219          330
  事業譲渡益                                                      -        -   (4,799)     (4,799)            -
  法人税等の支払額                                                 (0)    (332)   (2,966)        (36)        (495)
  その他                                                    1,135     480       (38)       (323)        (438)
  営業活動によるキャッシュ・フロー                                       1,843     771     (234)          86         1,062
  投資活動によるキャッシュ・フロー
  事業分離による収入                                                  -        -    8,000        8,000            -

  連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出                                   -        -   (2,363)     (2,363)            -

  有形固定資産の取得による支出                                         (301)    (313)    (447)        (188)         (39)
  その他                                                    (305)    (508)    (389)        (390)          63
  投資活動によるキャッシュ・フロー                                       (606)    (823)    4,799        5,057          23
  財務活動によるキャッシュ・フロー                                        (47)    (112)      (19)          6         1,525


  現金及び現金同等物の増減額                                          1,189    (165)    4,544        5,150        2,611
  現金及び現金同等物の期首残高                                         3,763    4,953    4,761        4,761        9,114

  連結の範囲の変更に伴う現金及び現金同等物の増減額                                   -     (26)    (192)        (192)            -

  現金及び現金同等物の期末残高                                         4,953    4,761    9,114        9,719      11,726




注: (1)2020年2月に株式移転によりビジョナル株式会社が新設され、株式会社ビズリーチはビジョナル株式会社の完全子会社となったため、FY20/7は株式会社ビズリーチ
の連結財務諸表を引き継いで作成。FY18/7及びFY19/7は旧株式会社ビズリーチの連結財務諸表(いずれもJ-GAAPに基づく)                                             44
本資料の取り扱いについて


本資料は、情報提供のみを目的として当社が作成したものであり、当社の有価証券の買付けまたは売付け申し込みの
勧誘を構成するものではありません。本資料に含まれる将来予想に関する記述は、当社の判断及び仮定並びに当社が
現在利用可能な情報に基づくものです。将来予想に関する記述には、当社の事業計画、市場規模、競合状況、業界に
関する情報及び成長余力等が含まれます。そのため、これらの将来予想に関する記述は、様々なリスクや不確定要素
に左右され、実際の業績は将来に関する記述に明示または黙示された予想とは大幅に異なる場合があります。当社は
、記載内容に重要な変動がある場合を除き、本資料の記述を修正する予定はありません。
本資料には、当社の競争環境、業界のトレンドや一般的な社会構造の変化に関する情報等の当社以外に関する情報が
含まれています。当社は、これらの情報の正確性、合理性及び適切性等について独自の検証を行っておらず、いかな
る当該情報についてこれを保証するものではありません。
なお、当資料のアップデートは今後、本決算後10月頃を目途として開示を行う予定です。




                                                       45