4192 M-スパイダープラス 2021-11-12 16:30:00
事業譲渡に関するお知らせ [pdf]

各 位


                                                     2021年11月12日
                                  会 社 名   スパイダープラス株式会社
                                  代表者名    代表取締役社長 伊 藤 謙 自
                                         (コード番号:4192 東証マザーズ)
                                  問 合 せ 先 取締役IR室室長 大 村 幸 寛
                                               (TEL. 03-6709-2834)




                    事業譲渡に関するお知らせ

 当社は、2021年11月12日開催の取締役会において、エンジニアリング事業をArmacell Japan株式会
社(東京都中央区、代表取締役社長 安村 義彦)に譲渡(以下「本事業譲渡」といいます。)すること
を決議し、同日、事業譲渡契約を締結しましたのでお知らせいたします。


 1.   事業譲渡の理由
    当社は、建設業及びメンテナンス業の現場業務をDX(デジタルトランスフォーメーション)す
  る建築図面・現場管理アプリ「SPIDERPLUS」の開発・販売を主力サービスとするICT事業の他、
  断熱材「アーマフレックス」等を使用した熱絶縁工事を中心に行うエンジニアリング事業を展開
  しております。当社は、ICT事業を主力事業とする一方、創業期よりエンジニアリング事業を継
  続運営してまいりました。
   エンジニアリング事業は、建設現場における「SPIDERPLUS」の活用事例を直接収集し、活用事
  例や発見された課題をICT事業にタイムリーに共有することで、「SPIDERPLUS」の開発に貢献し
  てきました。
    昨今の建設業界における人手不足と働き方改革等の課題を背景としたIT投資需要の高まりを受
  け、当社の主力サービスである「SPIDERPLUS」のID数及び契約社数は順調に増加しております。
  その結果、当社のICT事業は、建設現場における活用事例や課題を、多種多様な顧客企業から直
  接収集することが可能となりました。
   一方で、熱絶縁工事を中心に行うエンジニアリング事業での建設現場における活用事例等の情
  報は、あらゆる建設現場で活用される「SPIDERPLUS」にとって、限定的なものになってきており
  ました。これらの経営環境を踏まえ、当社は、高い成長率が見込まれるICT事業に先行投資を積
  極的に行い、エンジニアリング事業に対しては積極的な事業拡大を行わない方針としておりまし
  た。
    このような中、熱絶縁工事で使用する断熱材「アーマフレックス」を製造販売するArmacell J
  apan株式会社より、当社のエンジニアリング事業の譲渡について打診を受け、社内並びに取締役
  会にて慎重に検討を行ってまいりました。
    その結果、今後当社において、高い成長率が見込まれるICT事業に経営資源をより一層集中
  し、「SPIDERPLUS」を中心とした建設業及びメンテナンス業のDXサービスの拡大に注力すること
  が、中長期的に当社の企業価値向上に資するものと判断し、同社にエンジニアリング事業を譲渡
  することを決定いたしました。
    なお、譲渡先であるArmacell Japan株式会社は、ルクセンブルクに本拠を置く最先端の弾性発
  泡断熱材とエンジニア発泡材の2つの主流製品を製造、販売、サポートしているArmacell Inter
  national S.A.グループ(以下「Armacellグループ」といいます。)の日本法人です。当社はArmac
  ell Japan株式会社の日本認定工事店として約20年間、「アーマフレックス」を使用した多くの
  工事を施工しております。Armacellグループは、安定した事業基盤を有しており、同社の日本法
  人であるArmacell Japan株式会社は、当社エンジニアリング事業の主要材料である断熱材に対す
  る深い知識を豊富に有し、Armacellグループの日本認定工事店である当社とも約20年間にわたる
 関係があることから、現在のエンジニアリング事業の取引先についても、円滑な移行が可能であ
 ると判断しております。


2.   事業譲渡の概要
(1)対象事業の内容
     エンジニアリング事業(断熱材「アーマフレックス」等を使用した熱絶縁工事)

(2)対象事業の直前事業年度における経営成績
                    対象事業(a)        2020年12月期実績(b)      比率(a/b)
        売上高              489,524千円         1,973,405千円     24.8%
       営業利益               73,056千円           112,984千円     64.7%
      ※対象事業の営業利益はセグメント利益を記載しております。また、セグメント利益には、
       対象事業に帰属しない全社費用を含めておりません。
        なお、2020年12月期においては、東京オリンピックを背景とした建設需要の高まりを受
       けた受注工事の増加や一時的な大型案件の受注が重なりました。2021年12月期の業績予想
       では、積極的な事業拡大を行わない方針であることから、エンジニアリング事業の売上高
       は262百万円(前期比46.3%減)を見込んでおります。

(3)対象事業の資産、負債項目及び金額
      譲渡する資産は、対象事業に関する流動資産及び固定資産となる見込みであり、譲渡する負
     債は、対象事業に関する流動負債及び固定負債のうち、工事未払金、未成工事受入金及び資産
     除去債務等となる見込みです。
      なお、2021年9月末における対象事業のセグメント資産の残高は、65,854千円となります。
     セグメント資産には、対象事業に帰属しない全社資産を含めておりません。
      譲渡する資産、負債の項目及び金額は確定次第速やかに開示いたします。

(4)譲渡価額及び決済方法
     譲渡価額 200,000千円
     決済方法 現金決済

3.   相手先の概要

      (1)名称           Armacell Japan株式会社
      (2)所在地          東京都中央区八丁堀1丁目2番9号
                      八重洲アングル
      (3)代表者の役職・氏名    代表取締役社長 安村 義彦
      (4)事業内容         断熱材料・建築材料の販売等
      (5)設立年月日        2012年3月1日
      (6)上場会社と当該会社の関係 資本関係               該当事項なし
                      人的関係               該当事項なし
                      取引関係               該当事項なし
                      関連当事者への該当状況        該当事項なし
      ※資本金、純資産、総資産、大株主及び持株比率については、相手先の要望により非開示と
       させていただきます。
4.   日程

      (1)取締役会決議日         2021年11月12日
      (2)譲渡契約締結日         2021年11月12日
      (3)事業譲渡期日(予定)      2022年1月4日(予定)
     (注)本事業譲渡は、会社法第467条第1項第2号の規定に該当しない事業譲渡であるため、
        当社株主総会の決議を要しません。

5.   会計処理の概要
  「事業分離等に関する会計基準」及び「企業結合会計基準及び事業分離等会計基準に関する適
 用指針」に基づき処理を行う予定です。

6.   今後の見通し
  当社は、本事業譲渡により2022年12月期決算において特別利益を計上する見込みですが、金額
 については現在精査中であり、確定次第速やかに開示いたします。

【本リリースに関するお問合せ】
 スパイダープラス株式会社IR室
 TEL :03-6709-2834
 Email:ir@spiderplus.co.jp

                                              以上