4192 M-スパイダープラス 2021-09-22 15:00:00
2021年12月期 第2四半期 決算説明会書き起こし [pdf]

                                                               2021 年 9 月 22 日
                           会 社 名   ス パ イ ダ ー プ ラ ス 株 式 会 社

                           代表者名    代   表   取       締       役   社    長   伊藤謙自

                                               (コード番号:4192 東証マザーズ)

                           問合せ先    取   締   役   I       R   室    室   長   大村幸寛

                                                               (TEL. 03-6709-2834)




スパイダープラス株式会社
2021 年 12 月期第2四半期機関投資家向け決算説明会(書き起こし)


登壇者   代表取締役社長                          伊藤 謙自(以下、CEO 伊藤)
      取締役 IR 室室長                       大村 幸寛(以下、CFO 大村)


日時    2021 年8月 20 日 15:30〜16:10




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【登壇】

CEO 伊藤
スパイダープラス株式会社の伊藤です。本日はよろしくお願いします。
早速ですが、当社 Q2 の決算説明会を始めます。まずは、当社の事業概要の説明です。




 当社は、建設業をテクノロジーの力により DX する事業を行っています。
続いて、当社のビジネスモデルについて説明します。




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 こちらのスライドが当社のビジネスモデルです。当社は、建設業を DX する SPIDERPLUS を
提供している ICT 事業を主力としています。 事業は、
                       ICT  SPIDERPLUS を建設会社に提供し、
ID 単位で課金を行うサブスクモデルとなっています。その他、断熱工事というエンジニア
リング事業を行っています。




 Q2 のハイライトです。ハイライトは 3 点あります。
1 点目は、KPI は当期 Q2 の新契約者数が過去最高の 100 社を超える数字になりました。
2 点目は、ICT 事業の売上高成長率が引き続き 30%超で推移しています。
最後に 3 点目は、新しいサービスである SPIDERPLUS PARTNER とアカデミックプランを発表


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しました。こちらについては、後ほど詳しく説明します。




 主な KPI のアップデートです。
 ARR は、YoY35%と高い成長を維持しており、18 億円を突破しています。
ID 数は、42,000 を超え、YoY28%の伸びを記録しています。
契約社数は、 Q2 で 996 社、
      当           YoY58%の伸びとなっています。また、 月には契約社数が 1,000
                                      7
社を突破しております。




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 業績予想に対する進捗です。結論としては順調に推移しています。
当 Q2 では、ICT 事業売上高は進捗率 46.1%であり、前年同期の実績とほぼ同水準です。ID
数は、43.2%です。我々のビジネスの性質上、下半期から伸びるトレンドというところは変
わっていません。業績について、次のスライドから詳しく説明します。




 ICT 事業については、売上高、売上総利益ともに順調に推移しています。
表中のオレンジ色の部分が ICT 事業についてです。当 Q2 においても、ICT 事業の占める割
合が大半となっています。エンジニアリング事業に関しては、積極的な営業活動を行ってい
ないことなどから、前年同期比で大幅に減少していますが、こちらも当初の予想どおりの進
捗です。


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 続いて、売上高の成長要因を、KPI を用いて説明します。ICT 事業の売上高の詳細を見て
いくと、既存顧客の ID の追加導入が ARR の拡大に寄与していることが分かります。ARPU に
ついては、YoY5%で成長しており、こちらも順調に伸びています。




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 契約社数の増加についてですが、冒頭でも説明したとおり、当 Q2 では契約社数の純増が
過去最高の 112 社となりました。
 これは、昨年末から実施しているテレビ CM、広告宣伝による先行投資と、上場による効
果があると考えています。
 新規顧客は、2〜3 年かけて ID 導入数が増加していくため、契約社数の増加は将来の業績
に対してポジティブな要素と考えております。




 先行投資の進捗についてご説明します。
 当社では、今後数年間は ICT 事業の売上成長率を重視し、マーケティングと人材採用に積
極的な投資を行う方針です。特に、Q2 では人材採用において上場による知名度の向上など


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を背景として、開発エンジニアの採用が 23 名増えています。こちらも、過去最高の採用人
数になっており、開発も順調に進んでいます。




 ビジネスハイライトについて成長戦略に沿ってご説明します。
 まず、シェア拡大について 2 点あります。1 点目は、専門工事会社向けのサービスである
SPIDERPLUS PARTNER です。こちらは、後ほど詳細を説明します。
 2 点目は海外展開についてです。採用と英語対応のアップデートなどの開発が順調に進ん
でおります。
 続いて、領域拡大についてです。現在、プラント業界での導入が進んでいます。導入企業
数や各会社のペネトレーションが順調に進んでいます。
 機能拡大に関しては、きんでん様との共同開発による新たな機能開発や、SPIDERPLUS の
リニューアル開発がオンスケジュールで進んでいるところが挙げられます。
 次のスライドから、新しいサービスの SPIDERPLUS PARTNER とアカデミックプランについ
てご説明します。




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 まず、SPIDERPLUS PARTNER は、現場監督と専門工事会社のコミュニケーションをデジタ
ル化するサービスです。
 建設現場では、現場監督と専門工事会社の親方や、職長とのコミュニケーションがいまだ
にアナログであります。そういったところをデジタル化し、どこまでの仕事をしたのか等の
進捗状況報告や、
       「ここの写真を撮ってきて欲しい」といった指示に使えるプロダクトにな
ります。
 こちらは、われわれが SOM として考えている現場監督の部分から、さらに SAM へ領域を
拡大していくための、非常に重要なプロダクトを開発したと考えています。ただし、
SPIDERPLUS PARTNER はまだベータ版であるため、販売価格などが決まっておりません。そ
のため、販売価格などが決まり次第、随時リリースしていきたいと思います。




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 アカデミックプランは、我々が以前から取り組みたかった取り組みです。
教育機関の実地学習の授業に、SPIDERPLUS を組み込んでもらうというものです。
主に工業系の学校や専門学校、職業訓練校などに採用していただきます。
SPIDERPLUS の使い方を学んだ学生が卒業後、SPIDERPLUS を導入している企業に就職した場
合は即戦力として活躍できるという事と、導入していない企業に就職した場合には、学生た
ちが SPIDERPLUS の存在を広めてくれるという事が期待されます。学生の頃から SPIDERPLUS
に慣れ親しむことで、さらに、ユーザーを大きく広げられるのではないかということから実
施しています。




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 最後に、財務内容についてご説明します。
こちらは全社の PL です。Q2 の売上高が YoY+8%です。次のスライドでセグメント別に見て
いきます。




 こちらがセグメント別の PL です。
                  売上高は前 Q2 との比較で ICT 事業は+31%の増収です。
エンジニアリング事業は、-41.5%の減収です。この進捗は計画どおりです。
 ICT 事業の Q2 の会計期間で売上総利益率が悪化していますが、こちらは開発エンジニア
の採用強化による売上原価の増加が影響しています。
 今後も、ICT 事業の成長に注視いただけると幸いです。以上で、当 Q2 の説明を終わりま
す。ご清聴ありがとうございました。




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【質疑応答】

質問1
 前年比で会社数の伸びほど ID 数が増えていない理由はなんでしょうか。 数はいつ頃大
                                    ID
きな伸びが期待できますでしょうか。


CEO 伊藤
 会社数が増えているということは非常にポジティブだと考えています。既存の顧客に対
するオンボーディングの活動に注力できなかったことが、反省すべき点だと考えています。
もう一つの要因としては、年度末に現場の竣工による ID の休止がかなり増える時期ですか
ら、Q1、Q2 というところは、われわれにとってあまりポジティブではない時期ということ
があります。
 逆に、下半期に関しては、年度末のように現場竣工が多発するというようなネガティブイ
ベントがないことから、この上半期で獲得した新規のお客さまを含めて、既存の顧客のペネ
トレーションにかなり力を入れていくことを考えています。当初計画通りに推移すると考
えています。


CFO 大村
 少々補足させていただきます。




 SPIDERPLUS の顧客構成と ID 数の広がり方を、こちらのスライドで説明致します。
 既存のお客さま約 1000 社のうち 40%超が、導入 2 年超となっています。また、 42,000ID
                                            約
のうち、80%が導入 2 年超の顧客で構成されています。言い換えると 6 割のお客さまが導入


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2 年以内であり、約 2 割の 8,500ID 程度しか占めていません。2 年から 3 年かけて伸びてい
くのが今までの兆候です。そのためいつの時期に伸びるのかという点では、2 年から 3 年か
けて伸びていくトレンドだと考えます。


質問2
 ARPU の伸びの要因はなんでしょうか。今後、既存サービスの価格見直しといった戦略は
あり得ますでしょうか。


CFO 大村
 ARPU の伸びについては、直前四半期との比較という点で、標準およびオプションの単価
と、サーバー単価についても上がっています。
 新規の顧客数が増えている関係上、1 社当たりの ID 数は少なくなりますが、サーバー収
入にかかる 1ID 単位の単価が増えている関係上、ARPU が上がっているということが足元の
状況です。


質問3
 販管費が前四半期と比較すると、広告宣伝費が落ちて人件費が増えています。他にも増加
している費用項目があると思います。具体的には、どういった販管費項目が増加しています
か。


CFO 大村
 直前四半期で考えた場合の費目の主な要因としては、人件費および採用報酬費です。こち
らが増加している他、売上に応じて販売手数料が増えるため、若干増えていることがありま
す。


質問4
期首との比較で、競争環境に変化はありますでしょうか。


CEO 伊藤
 特に変化は見られないと、感じています。


                                                 (了)




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