4188 三菱ケミHD 2021-05-12 13:30:00
2021年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結) [pdf]
2021年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)
2021年5月12日
上 場 会 社 名 株式会社三菱ケミカルホールディングス 上場取引所 東
コ ー ド 番 号 4188 URL https://www.mitsubishichem-hd.co.jp/
代 表 者 (役職名) 代表執行役社長 (氏名) ジョンマーク・ギルソン
問合せ先責任者 (役職名) 広報・IR室長 (氏名) 清水 治 (TEL) (03)6748-7120
定時株主総会開催予定日 2021年6月24日 配当支払開始予定日 2021年6月3日
有価証券報告書提出予定日 2021年6月24日
決算補足説明資料作成の有無 : 有
決算説明会開催の有無 : 有(証券アナリスト・機関投資家向け)
(百万円未満四捨五入)
1.2021年3月期の連結業績(2020年4月1日~2021年3月31日)
(1)連結経営成績 (%表示は対前期増減率)
親会社の所有者に 当期包括利益
売上収益 コア営業利益 営業利益 当期利益 帰属する当期利益 合計額
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2021年3月期 3,257,535 △9.0 174,710 △10.3 47,518 △67.1 22,722 △73.8 △7,557 - 160,551 -
2020年3月期 3,580,510 △6.8 194,820 △38.0 144,285 △51.0 86,560 △60.1 54,077 △68.1 475 △99.8
(参考)税引前利益 2021年3月期 32,908百万円(△73.0%) 2020年3月期 122,003百万円(△57.2%)
(注) コア営業利益は、営業利益から非経常的な要因により発生した損益(非経常項目)を除いて算出しております。
基本的1株当り 希薄化後1株当り 親会社所有者帰属持分 資産合計 売上収益
当期利益 当期利益 当期利益率 税引前利益率 コア営業利益率
円 銭 円 銭 % % %
2021年3月期 △5.32 △5.32 △0.6 0.6 5.4
2020年3月期 38.08 35.21 4.2 2.3 5.4
(参考) 持分法による投資損益 2021年3月期 15,640 百万円 2020年3月期 13,396 百万円
(2)連結財政状態
親会社の所有者に 親会社所有者 1株当り親会社
資産合計 資本合計
帰属する持分 帰属持分比率 所有者帰属持分
百万円 百万円 百万円 % 円 銭
2021年3月期 5,287,228 1,571,148 1,236,339 23.4 870.40
2020年3月期 5,132,149 1,450,829 1,170,222 22.8 824.07
(3)連結キャッシュ・フローの状況
営業活動による 投資活動による 財務活動による 現金及び現金同等物
キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー 期末残高
百万円 百万円 百万円 百万円
2021年3月期 467,133 △217,010 △142,773 349,577
2020年3月期 452,003 △87,563 △450,523 228,211
2.配当の状況
年間配当金 親会社所有者
配当金総額 配当性向
帰属持分配当率
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計 (合計) (連結)
(連結)
円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 百万円 % %
2020年3月期 - 20.00 - 12.00 32.00 45,543 84.0 3.6
2021年3月期 - 12.00 - 12.00 24.00 34,161 - 2.8
2022年3月期
- 12.00 - 12.00 24.00 35.1
(予想)
3.2022年3月期の連結業績予想(2021年4月1日~2022年3月31日)
(%表示は、通期は対前期、第2四半期(累計)は対前年同四半期増減率)
親会社の所有者に 基本的1株当り
売上収益 コア営業利益 営業利益 当期利益 帰属する当期利益 当期利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 円 銭
第2四半期
1,774,000 17.9 102,500 87.6 100,500 - 60,500 - 44,000 - 30.98
(累計)
通期 3,660,000 12.4 230,000 31.6 216,000 354.6 140,000 516.1 97,000 - 68.29
(参考)税引前利益 第2四半期(累計)93,500百万円(-%) 通期 200,000百万円(507.8%)
※ 注記事項
(1)期中における重要な子会社の異動 : 有
(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動)
新規 -社、除外 1社(社名)エムエイチシーエス㈱
特定子会社であったエムエイチシーエス㈱は、2020年7月1日付で当社の子会社であるクオリカプス㈱に
吸収合併されたことにより、消滅しております。
(2)会計方針の変更・会計上の見積りの変更
① IFRSにより要求される会計方針の変更 : 無
② ①以外の会計方針の変更 : 無
③ 会計上の見積りの変更 : 無
(3)発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2021年3月期 1,506,288,107 株 2020年3月期 1,506,288,107 株
② 期末自己株式数 2021年3月期 85,865,812 株 2020年3月期 86,230,066 株
③ 期中平均株式数 2021年3月期 1,420,256,382 株 2020年3月期 1,419,981,527 株
当社は、役員報酬BIP信託を用いた業績連動型株式報酬制度を導入しており、当該信託が保有する当社株式
(2021年3月期末 2,994,552株、2020年3月期末 3,183,648株)は、自己株式に含めて記載しております。
※ 決算短信は公認会計士又は監査法人の監査の対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
・本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判
断する一定の前提に基づいており、その達成を当社として約束する趣旨のものではありません。
また、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。業績予想の前提となる条件及び業績予想
のご利用にあたっての注意事項等については、添付資料5ページ「1.経営成績等の概況(4)今後の見通し」をご
覧ください。
株式会社三菱ケミカルホールディングス(4188) 2021年3月期 決算短信
○添付資料の目次
1.経営成績等の概況
(1)当期の経営成績の概況 ………………………………………………………………………… P. 2
(2)当期の財政状態の概況 ………………………………………………………………………… P. 4
(3)当期のキャッシュ・フローの概況 …………………………………………………………… P. 5
(4)今後の見通し …………………………………………………………………………………… P. 5
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方 ………………………………………………………… P. 5
3.連結財務諸表及び主な注記
(1)連結損益計算書及び連結包括利益計算書 …………………………………………………… P. 6
(2)連結財政状態計算書 …………………………………………………………………………… P. 8
(3)連結持分変動計算書 …………………………………………………………………………… P.10
(4)連結キャッシュ・フロー計算書 ……………………………………………………………… P.12
(5)連結財務諸表に関する注記事項 ……………………………………………………………… P.14
(継続企業の前提に関する注記) …………………………………………………………… P.14
(セグメント情報) …………………………………………………………………………… P.14
(1株当り情報) ……………………………………………………………………………… P.17
(説明資料)2021年3月期 決算説明
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株式会社三菱ケミカルホールディングス(4188) 2021年3月期 決算短信
1.経営成績等の概況
(1)当期の経営成績の概況
(全般の概況)
当社グループの当連結会計年度(2020年4月1日~2021年3月31日:以下同じ)における事業環境は、上期を中
心に自動車用途等の需要が低調に推移するなど新型コロナウイルス感染症の世界的大流行の影響を受けたものの、
下期以降は経済活動の回復とともに国内外の需要が持ち直し、一部の製品において市況が改善するなど、全般的に
回復基調となりました。
このような状況下、売上収益は、前連結会計年度(2019年4月1日~2020年3月31日:以下同じ)に比べ3,230億
円減(△9.0%)の3兆2,575億円となりました。利益面では、コア営業利益は固定費の削減も寄与し同201億円減(△
10.3%)の1,747億円、営業利益は非経常項目においてヘルスケア分野に関連する減損損失等を計上したことにより
同968億円減(△67.1%)の475億円、税引前利益は同891億円減(△73.0%)の329億円、親会社の所有者に帰属する当
期利益(△損失)は同617億円減の△76億円となりました。
(分野別の概況)
当連結会計年度の分野別の業績の概要は次のとおりであります。
なお、セグメント損益は、営業利益(又は損失)から非経常的な要因により発生した損益(事業撤退や縮小から
生じる損失等)を除いて算出したコア営業利益で表示しております。
【機能商品分野】
機能商品セグメント
売上収益は前連結会計年度に比べ842億円減少し1兆339億円となり、コア営業利益は前期並みの613億円とな
りました。
機能部材サブセグメントにおいては、下期以降、需要は回復しつつあるものの、前期比では高機能成形材料
の高機能エンジニアリングプラスチック等の自動車向けの販売数量が減少したことにより、売上収益は減少し
ました。
機能化学サブセグメントにおいては、高機能ポリマーの機能性樹脂等の自動車向けの販売数量が減少したこ
とに加え、フェノール・ポリカーボネートチェーンにおいて定期修理等の影響により販売数量が減少したこと
により、売上収益は減少しました。
当セグメントのコア営業利益は、高機能成形材料等の自動車向けの販売数量が減少したことや高機能ポリマ
ーにおける定期修理の影響があったものの、下期以降の需要回復に加え、フェノール・ポリカーボネートチェ
ーンの市況が上昇したこと等により、前期並みとなりました。
当連結会計年度に当セグメントにて実施または発生した主な事項は、以下のとおりです。
・三菱ケミカル㈱は、コンタクトレンズ原料や抗菌剤などのケイ素化合物、半導体プリカーサー等に用いら
れる金属化合物等の領域において、高度な分子設計・合成技術を保有するジェレスト社(本社:米国・ペ
ンシルバニア州)を買収することを2020年4月に決定し、同年10月に連結子会社としました。同社の広範
な知見と、三菱ケミカル㈱の技術、経営資源、顧客ネットワーク等を組み合わせることで、提供可能なソ
リューションの大幅な拡充を目指します。
・三菱ケミカル㈱と宇部興産株式会社(本社:東京都港区)は、2020年3月に発表した電解液事業の統合に
ついて、両社の同事業に関する資産を合弁新社(社名:MUアイオニックソリューションズ株式会社 本
社:東京都千代田区)に承継・統合する旨の共同新設分割計画書に同年7月に合意し、同合弁新社を10月
に設立しました。
【素材分野】
① ケミカルズセグメント
売上収益は前連結会計年度に比べ1,853億円減少し8,582億円となり、コア営業利益は同156億円減少し142億
円となりました。
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株式会社三菱ケミカルホールディングス(4188) 2021年3月期 決算短信
MMAサブセグメントにおいては、下期以降、MMAモノマー等の市況が上昇しているものの、前期比では低水準
で推移したことにより、売上収益は減少しました。
石化サブセグメントにおいては、エチレンセンターの定期修理の影響が拡大したことにより販売数量が減少
したことに加え、原料価格の下落等に伴い販売価格が低下したことにより、売上収益は減少しました。
炭素サブセグメントにおいては、原料価格の下落等に伴う販売価格の低下及びコークス等の需要減退に伴う
販売数量の減少により、売上収益は減少しました。
当セグメントのコア営業利益は、MMAモノマー等の市況が下落したことに加え、炭素製品において販売数量が
減少したこと等により、減少しました。
当連結会計年度に当セグメントにて実施または発生した主な事項は、以下のとおりです。
・三菱ケミカル㈱の連結子会社である日本ポリプロ㈱は、収益力の強化に向けた構造改革の一環として、同
社の五井工場(所在地:千葉県市原市)におけるポリプロピレン製造設備1系列(生産能力:7万トン/
年)を2021年1月に停止しました。
・三菱ケミカル㈱の連結子会社である日本ポリエチレン㈱は、同社の鹿島工場(所在地:茨城県神栖市)に
おける高圧法低密度ポリエチレン製造設備1系列(生産能力:6.2万トン/年)を2021年5月に停止し、同
製品の生産を川崎工場(所在地:神奈川県川崎市)に集約するとともに、事業再構築の一環として川崎工
場で生産しているエチレン酢酸ビニルコポリマー(EVA)の生産・販売を終了することを2020年9月に決定
しました。
・三菱ケミカル㈱は、香川事業所(所在地:香川県坂出市)における高炉向けコークス事業について、最適
な生産及び販売体制に向けた構造改革として、コークス炉323門を250門に縮小するとともに、輸出出荷設
備を増強(2022年3月末稼働予定)することを決定しました。
・三菱ケミカル㈱は、MMA事業の競争力の強化と供給体制の最適化を図るため、同社の連結子会社であるルー
サイト・インターナショナル社(現 三菱ケミカルアメリカ社)のボーモント工場(所在地:米国・テキサ
ス州)におけるMMAモノマー及びMAA生産(生産能力:13.5万トン/年)を終了し、2021年3月末に閉鎖し
ました。
・三菱ケミカル㈱は、独自技術である新エチレン法(アルファ法)を用いた、米国におけるMMAモノマーのプ
ラント建設プロジェクト(生産能力:35万トン/年)について、今般プラントの建設を前提にルイジアナ
州ガイスマーの土地を取得しました。2022年半ばを目途に投資の最終判断を行い、2025年中の稼働を目標
としています。
② 産業ガスセグメント
売上収益は前連結会計年度に比べ315億円減少し8,118億円となり、コア営業利益は同29億円減少し851億円と
なりました。
産業ガスにおいては、エレクトロニクス関連向けガスが好調に推移したものの、国内外の需要が総じて減退
したことにより、売上収益及びコア営業利益はともに減少しました。
当連結会計年度に当セグメントにて実施または発生した主な事項は、以下のとおりです。
・大陽日酸㈱は、グローバルガスメジャーとして競争力のあるグループ運営体制を構築するため、2020年10
月1日に持株会社体制へ移行し、商号を日本酸素ホールディングス㈱に変更しました。
【ヘルスケア分野】
ヘルスケアセグメント
売上収益は前連結会計年度に比べ25億円減少し3,906億円となり、コア営業利益は同14億円増加し179億円と
なりました。
医薬品においては、国内医療用医薬品で薬価改定等の影響を受けたものの、重点品の販売数量が伸長したこ
とにより、売上収益は前期並みとなりました。コア営業利益は、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う活動自
粛等による販売費や研究開発費の減少により増加しました。なお、Novartis Pharma社に導出した多発性硬化症
治療剤「ジレニア®」のロイヤリティ収入については、2019年2月に仲裁手続きに入ったためロイヤリティ収入
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の一部について、IFRS第15号に従い売上収益の認識を行わないこととしました。当連結会計年度におきまして
も、仲裁手続きが継続しているため、ロイヤリティ収入の一部について、売上収益の認識を行っておりませ
ん。
当連結会計年度に当セグメントにて実施または発生した主な事項は、以下のとおりです。
・田辺三菱製薬㈱は、エダラボン(一般名)(米国製品名:「ラジカヴァ®」)の筋萎縮性側索硬化症
(ALS)の適応症について、日本・韓国・米国・カナダ・スイス・中国に次ぎ、2020年7月にインドネシア
で承認を取得しました。
・田辺三菱製薬㈱の連結子会社であるメディカゴ社(本社:カナダ・ケベック市)は、新型コロナウイルス
感染症の予防をめざした植物由来のウイルス様粒子(Virus Like Particle)ワクチン「MT-2766」につい
て、カナダおよび米国において、第2/3相臨床試験の第3相パートを2021年3月に開始しました。
・田辺三菱製薬㈱は、「ユプリズナ®点滴静注100mg」について、視神経脊髄炎スペクトラム障害(視神経脊
髄炎を含む)の再発予防を適応症とした国内での承認を2021年3月に取得しました。
・㈱生命科学インスティテュートは、急性心筋梗塞、脳梗塞、表皮水疱症、脊髄損傷に加え、2021年1月に
筋萎縮性側索硬化症(ALS)を対象としたMuse細胞製品「CL2020」の臨床試験を開始しました。
【その他】
売上収益は前連結会計年度に比べ195億円減少し1,630億円となり、コア営業利益は同4億円減少し119億円と
なりました。
(2)当期の財政状態の概況
当連結会計年度末の資産合計は、ニューロダーム社(イスラエル)の無形資産にかかる減損等がありましたが、
円安の進行に伴う在外連結子会社の資産の円貨換算額の増加や、新型コロナウイルス感染症の影響による不測の事
態への備え等により現金及び現金同等物を確保したこと等により、前連結会計年度末に比べ1,551億円増加し、5兆
2,872億円となりました。
当連結会計年度末の負債合計は、仕入減少に伴う営業債務の減少等がありましたが、円安の進行に伴う在外連結
子会社の負債の円貨換算額の増加等により、前連結会計年度末に比べ348億円増加し、3兆7,161億円となりまし
た。
なお当連結会計年度末のリース負債を含む有利子負債は、前連結会計年度末に比べ943億円増加し、2兆4,824億
円であります。
当連結会計年度末の資本合計は、親会社の所有者に帰属する当期損失の計上がありましたが、在外営業活動体の
換算差額の増加等により前連結会計年度末に比べ1,203億円増加し、1兆5,711億円となりました。
これらの結果、当連結会計年度末の親会社所有者帰属持分比率は、前連結会計年度末と比べて0.6ポイント増加
し、23.4%となりました。なお、ネットD/Eレシオは、前連結会計年度末と比べて0.06減少し、1.73となりました。
(注)上記のネットD/Eレシオとは、次の数式により算出されるものであります。
ネットD/Eレシオ=ネット有利子負債÷親会社の所有者に帰属する持分合計
ネット有利子負債=有利子負債-(現金及び現金同等物+手元資金運用額)
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(3)当期のキャッシュ・フローの概況
当連結会計年度の営業活動によるキャッシュ・フローは、税引前利益や減価償却費に加え、原料価格の下落等に
よる運転資本の減少などにより、4,671億円の収入(前連結会計年度比151億円の収入の増加)となりました。
当連結会計年度の投資活動によるキャッシュ・フローは、手元運用資金を圧縮したことや有形固定資産の売却等
による収入があったものの、有形固定資産及び無形資産の取得2,570億円などにより、2,170億円の支出(同1,294億
円の支出の増加)となり、フリー・キャッシュ・フロー(営業活動及び投資活動によるキャッシュ・フロー)は、
2,501億円の収入(同1,143億円の収入の減少)となりました。
当連結会計年度の財務活動によるキャッシュ・フローにおいては、田辺三菱製薬㈱の株式の追加取得で954億円、
配当金の支払いで451億円を支出したことなどにより、財務活動によるキャッシュ・フローは1,428億円の支出(同
3,077億円の支出の減少)となりました。
これらの結果、当連結会計年度末の現金及び現金同等物残高は、前連結会計年度末と比べて1,214億円増加し、
3,496億円となりました。
(4)今後の見通し
当社グループを取り巻く事業環境は、新型コロナウイルス感染症の再拡大によるリスクに十分留意する必要があ
るものの、各国が社会経済活動のレベルを引き上げていく中で緩やかな改善が見込まれます。
このような状況下、当社グループにおいては、当連結会計年度下期以降のケミカルズセグメントの一部製品にお
ける堅調な市況の継続、機能商品セグメントにおける自動車用途等での需要の継続、産業ガスセグメントにおける
需要の継続が見込まれます。また、ヘルスケアセグメントにおいては新型コロナウイルス感染症に対するワクチン
の2021年内のカナダでの実用化に向けて開発を進めてまいります。
以上を踏まえ、翌連結会計年度の連結業績につきましては、売上収益は3兆6,600億円、コア営業利益は2,300億
円、営業利益は2,160億円、税引前利益は2,000億円、当期利益は1,400億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は
970億円となる見込みです。
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方
当社グループは、資本市場における財務諸表の国際的な比較可能性の向上、及びグループ内での会計処理の統一
を目的として、2017年3月期よりIFRSを任意適用しております。
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3.連結財務諸表及び主な注記
(1)連結損益計算書及び連結包括利益計算書
連結損益計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
継続事業
売上収益 3,580,510 3,257,535
売上原価 △2,593,247 △2,331,286
売上総利益 987,263 926,249
販売費及び一般管理費 △800,572 △752,693
その他の営業収益 27,571 30,713
その他の営業費用 △83,373 △172,391
持分法による投資利益 13,396 15,640
営業利益 144,285 47,518
金融収益 7,206 8,252
金融費用 △29,488 △22,862
税引前利益 122,003 32,908
法人所得税 △52,335 △10,186
継続事業からの当期利益 69,668 22,722
非継続事業
非継続事業からの当期利益 16,892 -
当期利益 86,560 22,722
当期利益(△損失)の帰属
親会社の所有者 54,077 △7,557
非支配持分 32,483 30,279
当期利益 86,560 22,722
1株当り当期利益
基本的1株当り当期利益(△損失)
継続事業(円) 26.19 △5.32
非継続事業(円) 11.89 -
基本的1株当り当期利益(△損失)(円) 38.08 △5.32
希薄化後1株当り当期利益(△損失)
継続事業(円) 24.27 △5.32
非継続事業(円) 10.94 -
希薄化後1株当り当期利益(△損失)(円) 35.21 △5.32
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連結包括利益計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
当期利益 86,560 22,722
その他の包括利益
純損益に振り替えられることのない項目
その他の包括利益を通じて
△15,912 26,675
公正価値で測定する金融資産
確定給付制度の再測定 △735 26,817
持分法適用会社における
△183 △191
その他の包括利益に対する持分
純損益に振り替えられることのない
△16,830 53,301
項目合計
純損益に振り替えられる可能性のある項目
在外営業活動体の換算差額 △63,517 81,019
キャッシュ・フロー・ヘッジの
36 180
公正価値の純変動の有効部分
持分法適用会社における
△5,774 3,329
その他の包括利益に対する持分
純損益に振り替えられる可能性のある
△69,255 84,528
項目合計
税引後その他の包括利益合計 △86,085 137,829
当期包括利益 475 160,551
当期包括利益の帰属
親会社の所有者 △6,664 97,068
非支配持分 7,139 63,483
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(2)連結財政状態計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2020年3月31日) (2021年3月31日)
資産
流動資産
現金及び現金同等物 228,211 349,577
営業債権 698,516 716,392
棚卸資産 606,505 576,473
その他の金融資産 117,628 47,818
その他の流動資産 90,140 83,462
小計 1,741,000 1,773,722
売却目的で保有する資産 8,281 23,812
流動資産合計 1,749,281 1,797,534
非流動資産
有形固定資産 1,742,216 1,813,838
のれん 616,769 671,889
無形資産 510,575 455,317
持分法で会計処理されている投資 169,958 162,042
その他の金融資産 226,488 251,211
その他の非流動資産 42,813 68,051
繰延税金資産 74,049 67,346
非流動資産合計 3,382,868 3,489,694
資産合計 5,132,149 5,287,228
― 8 ―
株式会社三菱ケミカルホールディングス(4188) 2021年3月期 決算短信
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2020年3月31日) (2021年3月31日)
負債及び資本
負債
流動負債
営業債務 398,061 382,272
社債及び借入金 727,307 653,475
未払法人所得税 19,287 22,283
その他の金融負債 359,540 272,341
引当金 7,968 11,690
その他の流動負債 122,575 147,911
小計 1,634,738 1,489,972
売却目的で保有する資産に
1,761 2,534
直接関連する負債
流動負債合計 1,636,499 1,492,506
非流動負債
社債及び借入金 1,555,947 1,696,029
その他の金融負債 88,533 118,300
退職給付に係る負債 125,611 112,272
引当金 31,893 27,398
その他の非流動負債 80,840 113,730
繰延税金負債 161,997 155,845
非流動負債合計 2,044,821 2,223,574
負債合計 3,681,320 3,716,080
資本
資本金 50,000 50,000
資本剰余金 176,715 179,716
自己株式 △63,485 △63,244
利益剰余金 1,071,260 1,060,069
その他の資本の構成要素 △64,268 9,798
親会社の所有者に帰属する持分合計 1,170,222 1,236,339
非支配持分 280,607 334,809
資本合計 1,450,829 1,571,148
負債及び資本合計 5,132,149 5,287,228
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株式会社三菱ケミカルホールディングス(4188) 2021年3月期 決算短信
(3)連結持分変動計算書
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:百万円)
資本 自己 利益
資本金
剰余金 株式 剰余金
2019年4月1日残高 50,000 321,477 △63,560 1,073,873
当期利益(△損失) - - - 54,077
その他の包括利益 - - - -
当期包括利益 - - - 54,077
自己株式の取得 - - △27 -
自己株式の処分 - △100 102 -
配当 - - - △56,804
株式報酬取引 - 194 - -
連結子会社の株式報酬取引 - - - -
支配継続子会社に対する
- △146,638 - -
持分変動
企業結合または事業分離 - 1,782 - -
連結範囲の変動 - - - 430
その他の資本の構成要素
- - - △316
から利益剰余金への振替
所有者との取引額等合計 - △144,762 75 △56,690
2020年3月31日残高 50,000 176,715 △63,485 1,071,260
その他の資本の構成要素
その他の キャッシュ・ 親会社の
包括利益を フロー・ 所有者に
確定給付 在外営業 非支配持分 資本合計
通じて ヘッジの 帰属する
制度の 活動体の 合計
公正価値で 公正価値の 持分合計
再測定 換算差額
測定する 純変動の
金融資産 有効部分
2019年4月1日残高 51,500 - △55,530 187 △3,843 1,377,947 647,907 2,025,854
当期利益(△損失) - - - - - 54,077 32,483 86,560
その他の包括利益 △11,737 △1,744 △47,243 △17 △60,741 △60,741 △25,344 △86,085
当期包括利益 △11,737 △1,744 △47,243 △17 △60,741 △6,664 7,139 475
自己株式の取得 - - - - - △27 - △27
自己株式の処分 - - - - - 2 - 2
配当 - - - - - △56,804 △31,111 △87,915
株式報酬取引 - - - - - 194 - 194
連結子会社の株式報酬取引 - - - - - - △14 △14
支配継続子会社に対する
- - - - - △146,638 △347,666 △494,304
持分変動
企業結合または事業分離 - - - - - 1,782 3,737 5,519
連結範囲の変動 - - - - - 430 615 1,045
その他の資本の構成要素
△1,428 1,744 - - 316 - - -
から利益剰余金への振替
所有者との取引額等合計 △1,428 1,744 - - 316 △201,061 △374,439 △575,500
2020年3月31日残高 38,335 - △102,773 170 △64,268 1,170,222 280,607 1,450,829
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株式会社三菱ケミカルホールディングス(4188) 2021年3月期 決算短信
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
(単位:百万円)
資本 自己 利益
資本金
剰余金 株式 剰余金
2020年4月1日残高 50,000 176,715 △63,485 1,071,260
当期利益(△損失) - - - △7,557
その他の包括利益 - - - -
当期包括利益 - - - △7,557
自己株式の取得 - - △20 -
自己株式の処分 - △198 261 -
配当 - - - △34,091
株式報酬取引 - △13 - -
支配継続子会社に対する
- 756 - -
持分変動
企業結合または事業分離 - 2,456 - -
連結範囲の変動 - - - 51
その他の資本の構成要素
- - - 30,406
から利益剰余金への振替
その他の資本の構成要素か
- - - -
ら非金融資産等への振替
所有者との取引額等合計 - 3,001 241 △3,634
2021年3月31日残高 50,000 179,716 △63,244 1,060,069
その他の資本の構成要素
その他の キャッシュ・ 親会社の
包括利益を フロー・ 所有者に
確定給付 在外営業 非支配持分 資本合計
通じて ヘッジの 帰属する
制度の 活動体の 合計
公正価値で 公正価値の 持分合計
再測定 換算差額
測定する 純変動の
金融資産 有効部分
2020年4月1日残高 38,335 - △102,773 170 △64,268 1,170,222 280,607 1,450,829
当期利益(△損失) - - - - - △7,557 30,279 22,722
その他の包括利益 22,523 26,255 55,696 151 104,625 104,625 33,204 137,829
当期包括利益 22,523 26,255 55,696 151 104,625 97,068 63,483 160,551
自己株式の取得 - - - - - △20 - △20
自己株式の処分 - - - - - 63 - 63
配当 - - - - - △34,091 △11,049 △45,140
株式報酬取引 - - - - - △13 - △13
支配継続子会社に対する
- - - - - 756 361 1,117
持分変動
企業結合または事業分離 - - - - - 2,456 1,488 3,944
連結範囲の変動 - - - - - 51 △81 △30
その他の資本の構成要素
△4,151 △26,255 - - △30,406 - - -
から利益剰余金への振替
その他の資本の構成要素か
- - - △153 △153 △153 - △153
ら非金融資産等への振替
所有者との取引額等合計 △4,151 △26,255 - △153 △30,559 △30,951 △9,281 △40,232
2021年3月31日残高 56,707 - △47,077 168 9,798 1,236,339 334,809 1,571,148
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株式会社三菱ケミカルホールディングス(4188) 2021年3月期 決算短信
(4)連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
税引前利益 122,003 32,908
非継続事業からの税引前利益 25,585 -
減価償却費及び償却費 239,824 243,793
持分法による投資損益(△は益) △13,401 △15,640
株式交換差益 △23,922 -
受取利息及び受取配当金 △6,886 △5,547
支払利息 24,515 21,404
営業債権の増減額(△は増加) 122,281 △237
棚卸資産の増減額(△は増加) 7,139 44,629
営業債務の増減額(△は減少) △79,540 △27,240
退職給付に係る資産及び負債の増減額 △719 446
その他 90,188 207,283
小計 507,067 501,799
利息の受取額 3,040 1,391
配当金の受取額 25,310 19,019
利息の支払額 △21,847 △19,891
法人所得税の支払額又は還付額(△は支払) △61,567 △35,185
営業活動によるキャッシュ・フロー 452,003 467,133
投資活動によるキャッシュ・フロー
有形固定資産の取得による支出 △223,478 △246,410
有形固定資産の売却による収入 14,995 15,843
無形資産の取得による支出 △12,601 △10,606
投資の取得による支出 △348,240 △3,106
投資の売却及び償還による収入 453,694 76,982
子会社の取得による支出 △5,490 △28,677
子会社の売却による収入 2,836 3,020
事業譲受による支出 △3,000 △983
定期預金の純増減額(△は増加) 25,236 5,708
その他 8,485 △28,781
投資活動によるキャッシュ・フロー △87,563 △217,010
― 12 ―
株式会社三菱ケミカルホールディングス(4188) 2021年3月期 決算短信
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
財務活動によるキャッシュ・フロー
短期借入金の純増減額(△は減少) △330,088 △115,453
コマーシャル・ペーパーの純増減額
2,000 △3,000
(△は減少)
長期借入れによる収入 490,580 301,531
長期借入金の返済による支出 △183,865 △171,789
社債の発行による収入 149,185 69,640
社債の償還による支出 △60,000 △55,000
リース負債の返済による支出 △30,555 △30,349
自己株式の純増減額(△は増加) △25 △19
配当金の支払額 △56,804 △34,091
非支配持分への配当金の支払額 △31,070 △11,007
非支配持分からの払込みによる収入 3 4,404
非支配持分からの子会社持分取得
△399,834 △98,779
による支出
その他 △50 1,139
財務活動によるキャッシュ・フロー △450,523 △142,773
現金及び現金同等物に係る為替変動による
△10,184 13,094
影響
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) △96,267 120,444
現金及び現金同等物の期首残高 321,541 228,211
売却目的で保有する資産への振替に伴う
2,103 49
現金及び現金同等物の増減額(△は減少)
連結範囲の変更に伴う現金及び現金同等物
834 854
の増減額(△は減少)
合併に伴う現金及び現金同等物の増加額 - 19
現金及び現金同等物の期末残高 228,211 349,577
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株式会社三菱ケミカルホールディングス(4188) 2021年3月期 決算短信
(5)連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(セグメント情報)
当社グループの報告セグメントによる収益及び業績は、以下のとおりであります。
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:百万円)
報告セグメント その他 調整額
合計 連結
機能商品 ケミカルズ 産業ガス ヘルスケア 計 (注1) (注2)
売上収益
外部収益 1,118,070 1,043,413 843,340 393,128 3,397,951 182,559 3,580,510 - 3,580,510
セグメント 63,489 48,087 6,900 603 119,079 183,150 302,229 △302,229 -
間収益
合計 1,181,559 1,091,500 850,240 393,731 3,517,030 365,709 3,882,739 △302,229 3,580,510
セグメント損益
(コア営業利益) 61,322 29,788 87,973 16,475 195,558 12,305 207,863 △13,043 194,820
(注3)
セグメント資産 1,235,365 1,115,777 1,825,927 1,076,474 5,253,543 916,256 6,169,799 △1,037,650 5,132,149
その他の項目
減価償却費 60,262 64,794 86,164 16,947 228,167 6,259 234,426 4,186 238,612
及び償却費
持分法による 4,744 4,953 3,569 8 13,274 158 13,432 - 13,432
投資損益
持分法で会計処理
59,545 60,747 31,949 16,145 168,386 1,572 169,958 - 169,958
されている投資
資本的支出 77,918 57,582 74,748 22,682 232,930 3,130 236,060 4,330 240,390
(注)1 「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、その主なものはエンジニアリン
グ、運送及び倉庫業であります。
2 セグメント損益の調整額には、各報告セグメントに配分していない全社費用△13,060百万円及びセグメント
間消去取引17百万円が含まれております。全社費用は、報告セグメントに帰属しない基礎的試験研究費等で
あります。
また、セグメント資産の調整額には、各報告セグメントに配分していない全社資産88,349百万円及びセグメ
ント間消去取引△1,125,999百万円が含まれております。全社資産は、報告セグメントに帰属しない金融資
産等であり、セグメント間消去取引は、主にキャッシュ・マネジメントシステム(CMS)による貸付金の相殺
消去であります。
3 セグメント損益は、営業利益(又は損失)から非経常的な要因により発生した損益(事業撤退や縮小から生
じる損失等)を除いて算出したコア営業利益で表示しております。
4 当社は、2020年3月期において㈱LSIメディエンス及びその子会社等の事業を非継続事業に分類しており、
セグメント情報は非継続事業を除いた継続事業の金額を表示しております。
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株式会社三菱ケミカルホールディングス(4188) 2021年3月期 決算短信
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
(単位:百万円)
報告セグメント その他 調整額
合計 連結
機能商品 ケミカルズ 産業ガス ヘルスケア 計 (注1) (注2)
売上収益
外部収益 1,033,962 858,180 811,756 390,569 3,094,467 163,068 3,257,535 - 3,257,535
セグメント 57,980 47,786 6,482 501 112,749 190,323 303,072 △303,072 -
間収益
合計 1,091,942 905,966 818,238 391,070 3,207,216 353,391 3,560,607 △303,072 3,257,535
セグメント損益
(コア営業利益) 61,320 14,180 85,066 17,911 178,477 11,904 190,381 △15,671 174,710
(注3)
セグメント資産 1,316,272 1,091,218 1,909,229 1,093,716 5,410,435 1,038,888 6,449,323 △1,162,095 5,287,228
その他の項目
減価償却費 64,013 64,077 88,720 16,417 233,227 6,841 240,068 3,725 243,793
及び償却費
持分法による 6,596 3,235 2,843 135 12,809 72 12,881 - 12,881
投資損益
持分法で会計処理
51,691 60,225 32,179 16,314 160,409 1,633 162,042 - 162,042
されている投資
資本的支出 89,771 73,301 69,607 20,942 253,621 4,896 258,517 5,198 263,715
(注)1 「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、その主なものはエンジニアリン
グ、運送及び倉庫業であります。
2 セグメント損益の調整額には、各報告セグメントに配分していない全社費用△14,627百万円及びセグメント
間消去取引△1,044百万円が含まれております。全社費用は、報告セグメントに帰属しない基礎的試験研究
費等であります。
また、セグメント資産の調整額には、各報告セグメントに配分していない全社資産105,177百万円及びセグ
メント間消去取引△1,267,272百万円が含まれております。全社資産は、報告セグメントに帰属しない金融
資産等であり、セグメント間消去取引は、主にキャッシュ・マネジメントシステム(CMS)による貸付金の相
殺消去であります。
3 セグメント損益は、営業利益(又は損失)から非経常的な要因により発生した損益(事業撤退や縮小から生
じる損失等)を除いて算出したコア営業利益で表示しております。
4 第1四半期連結会計期間より、一部の事業及び連結子会社の所管セグメントを見直しております。なお、前
連結会計年度のセグメント情報についても、変更後の区分方法により作成しております。
5 第2四半期連結会計期間より、クオリカプス㈱及びその子会社の所管セグメントをヘルスケアセグメントか
ら機能商品セグメントに変更しております。なお、前連結会計年度のセグメント情報についても、変更後の
区分方法により作成しております。
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株式会社三菱ケミカルホールディングス(4188) 2021年3月期 決算短信
セグメント損益から、税引前利益への調整は、以下のとおりであります。
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
セグメント損益 194,820 174,710
固定資産売却益 7,902 8,644
仲裁裁定に伴う利益 - 4,099
持分法による投資利益 - 2,759
事業譲渡益 - 1,428
段階取得に係る差益 - 1,295
関係会社株式売却益 523 1,157
減損損失戻入益 1,720 -
減損損失 (注) △43,916 △118,291
関係会社整理損失 - △7,379
固定資産除売却損 △9,900 △6,218
特別退職金 △2,008 △5,473
工場閉鎖関連損失引当金繰入額 - △3,318
解約違約金 - △1,934
関係会社株式売却損 △1,512 △554
その他 △3,344 △3,407
営業利益 144,285 47,518
金融収益 7,206 8,252
金融費用 △29,488 △22,862
税引前利益 122,003 32,908
(注) 当連結会計年度において認識した減損損失の主な内容は、以下のとおりです。
①田辺三菱製薬㈱によるニューロダーム社(イスラエル)の買収により取得した技術に係る無形資産
事業環境の変化に伴い収益性が低下する見込みとなり、市場調査を踏まえ計画を見直した結果、回収可
能価額が帳簿価額を下回ったため、技術に係る無形資産(仕掛研究開発費)について帳簿価額を回収可能
価額43,272百万円まで減額し、減損損失△84,534百万円を計上いたしました。
②米国テキサス州におけるMMAモノマー及びMAA工場の設備
MMA事業の競争力強化と供給体制の最適化を図るため、当社の連結子会社である三菱ケミカル㈱の子会
社であるルーサイト・インターナショナル社(アメリカ)のボーモント(テキサス州)におけるMMAモノ
マー及びMAA生産を終了し、工場を閉鎖する決定を行いました。その結果、投資の回収が見込めなくなっ
たため、当該工場設備について帳簿価額を回収可能価額まで減額し、減損損失△19,396百万円を計上いた
しました。
なお、減損損失に加え、当該工場閉鎖に関連する損失として、特別退職金△901百万円、工場閉鎖関連
損失引当金繰入額△3,318百万円を計上しております。
― 16 ―
株式会社三菱ケミカルホールディングス(4188) 2021年3月期 決算短信
(1株当り情報)
基本的及び希薄化後1株当り当期利益の算定上の基礎は、以下のとおりです。
(1)基本的1株当り当期利益
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
基本的1株当り当期利益の計算に
使用する当期利益(△損失) (百万円)
親会社の所有者に帰属する
37,186 △7,557
継続事業からの当期利益(△損失)
親会社の所有者に帰属する
16,891 -
非継続事業からの当期利益
親会社の所有者に帰属する当期利益(△損失) 54,077 △7,557
期中平均普通株式数 (千株) 1,419,982 1,420,256
基本的1株当り当期利益(△損失) (円)
継続事業 26.19 △5.32
非継続事業 11.89 -
基本的1株当り当期利益(△損失) 38.08 △5.32
(2)希薄化後1株当り当期利益
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
希薄化後1株当り当期利益の計算に
使用する当期利益(△損失) (百万円)
基本的1株当り当期利益の計算に
37,186 △7,557
使用する継続事業からの当期利益(△損失)
当期利益調整額 285 -
希薄化後1株当り当期利益の計算に
37,471 △7,557
使用する継続事業からの当期利益(△損失)
希薄化後1株当り当期利益の計算に
16,891 -
使用する非継続事業からの当期利益
希薄化後1株当り当期利益の計算に
54,362 △7,557
使用する当期利益(△損失)
希薄化後の期中平均普通株式数 (千株)
期中平均普通株式数 1,419,982 1,420,256
希薄化効果を有する潜在的普通株式の影響
転換社債型新株予約権付社債 122,565 -
株式報酬 1,568 -
希薄化後の期中平均普通株式数 1,544,115 1,420,256
希薄化後1株当り当期利益(△損失) (円)
継続事業 24.27 △5.32
非継続事業 10.94 -
希薄化後1株当り当期利益(△損失) 35.21 △5.32
(注) 1 基本的及び希薄化後1株当り当期利益の算定上、役員報酬BIP信託が保有する当社株式を、期中平均株式
数の計算において控除する自己株式に含めております。
2 当連結会計年度において、転換社債型新株予約権付社債及び株式報酬に係る潜在的普通株式は、1株当り当
期損失を減少させるため希薄化効果を有しておりません。
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