4183 三井化学 2021-05-13 13:00:00
2021年3月期 決算短信[IFRS](連結) [pdf]
2021年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)
2021年5月13日
上場会社名 三井化学株式会社 上場取引所 東
コード番号 4183 URL https://jp.mitsuichemicals.com/jp/
代表者 (役職名) 代表取締役社長 (氏名)橋本 修
問合せ先責任者 (役職名) コーポレートコミュニケーション部長 (氏名)井上 純一 TEL 03-6253-2100
定時株主総会開催予定日 2021年6月25日 配当支払開始予定日 2021年6月28日
有価証券報告書提出予定日 2021年6月25日
決算補足説明資料作成の有無:有
決算説明会開催の有無 :有 (機関投資家、アナリスト向け)
(百万円未満四捨五入)
1.2021年3月期の連結業績(2020年4月1日~2021年3月31日)
(1)連結経営成績 (%表示は対前期増減率)
親会社の所有者に 当期包括利益
売上収益 コア営業利益 営業利益 当期利益
帰属する当期利益 合計額
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2021年3月期 1,211,725 △10.2 85,140 17.7 78,074 20.9 64,219 50.7 57,873 70.4 95,872 583.3
2020年3月期 1,349,522 - 72,330 - 64,569 - 42,619 - 33,970 - 14,031 -
(参考)税引前利益 2021年3月期 74,243百万円 2020年3月期 60,824百万円
コア営業利益は、営業利益から非経常的な要因により発生した損益(非経常項目)を除いて算出しております。
基本的1株当たり 希薄化後 親会社所有者帰属持分 資産合計 売上収益
当期利益 1株当たり当期利益 当期利益率 税引前利益率 コア営業利益率
円 銭 円 銭 % % %
2021年3月期 298.00 - 10.2 4.8 7.0
2020年3月期 174.52 - 6.3 3.9 5.4
(2)連結財政状態
親会社の所有者に 親会社所有者 1株当たり親会社
資産合計 資本合計
帰属する持分 帰属持分比率 所有者帰属持分
百万円 百万円 百万円 % 円 銭
2021年3月期 1,558,125 682,157 607,921 39.0 3,102.52
2020年3月期 1,530,515 609,707 529,220 34.6 2,770.45
(3)連結キャッシュ・フローの状況
営業活動による 投資活動による 財務活動による 現金及び現金同等物
キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー 期末残高
百万円 百万円 百万円 百万円
2021年3月期 174,323 △77,555 △68,956 195,987
2020年3月期 142,232 △109,112 △6,365 164,571
2.配当の状況
年間配当金 親会社所有者
配当金総額 配当性向
帰属持分配当
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計 (合計) (連結)
率(連結)
円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 百万円 % %
2020年3月期 - 50.00 - 50.00 100.00 19,307 57.3 3.6
2021年3月期 - 50.00 - 50.00 100.00 19,595 33.6 3.4
2022年3月期(予想) - 55.00 - 55.00 110.00 27.3
3.2022年3月期の連結業績予想(2021年4月1日~2022年3月31日)
(%表示は、通期は対前期、四半期は対前年同四半期増減率)
親会社の所有者に 基本的1株当たり
売上収益 コア営業利益 営業利益 当期利益
帰属する当期利益 当期利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 円 銭
第2四半期(累計) 670,000 24.8 60,000 223.0 57,000 218.4 45,500 312.9 41,500 332.2 211.79
通期 1,400,000 15.5 115,000 35.1 113,000 44.7 88,000 37.0 79,000 36.5 403.18
※ 注記事項
(1)期中における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動):無
新規 -社 (社名)、除外 -社 (社名)
(2)会計方針の変更・会計上の見積りの変更
① IFRSにより要求される会計方針の変更:無
② ①以外の会計方針の変更 :無
③ 会計上の見積りの変更 :無
(3)発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2021年3月期 204,608,615株 2020年3月期 204,580,115株
② 期末自己株式数 2021年3月期 8,664,390株 2020年3月期 13,557,163株
③ 期中平均株式数 2021年3月期 194,202,034株 2020年3月期 194,648,574株
(参考)個別業績の概要
2021年3月期の個別業績(2020年4月1日~2021年3月31日)
(1)個別経営成績 (%表示は対前期増減率)
売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2021年3月期 595,459 △11.4 14,693 82.2 43,732 84.8 48,069 95.7
2020年3月期 672,194 △10.9 8,063 △54.1 23,662 △47.4 24,566 △48.8
1株当たり 潜在株式調整後
当期純利益 1株当たり当期純利益
円 銭 円 銭
2021年3月期 247.52 -
2020年3月期 126.21 -
(2)個別財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円 銭
2021年3月期 1,107,603 393,387 35.5 2,007.65
2020年3月期 1,097,875 355,957 32.4 1,863.42
(参考)自己資本 2021年3月期 393,387百万円 2020年3月期 355,957百万円
※ 決算短信は公認会計士又は監査法人の監査の対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
・当社グループは、2021年3月期の第1四半期から国際財務報告基準(IFRS)を適用しております。
また、前期の連結財務諸表につきましても、IFRSに準拠して表示しております。連結財務数値に係るIFRSと日本基
準との差異につきましては、【添付資料】21ページ「3.連結財務諸表及び主な注記(5)連結財務諸表に関する
注記事項(初度適用)」をご参照ください。
・本資料に記載の業績予想等の将来に関する記述は、当社が現時点で入手可能な情報に基づき判断した予想であり、
当社としてその実現を約束する趣旨のものではありません。従いまして、実際の業績等は、今後様々な要因によっ
て大きく異なる結果となる可能性があります。業績予想の前提条件その他関連する事項については、【添付資料】
5ページ「1.経営成績等の概況(4)今後の見通し」をご覧ください。
・2021年5月13日(木)……機関投資家・アナリスト向けネットカンファレンス
・2021年6月2日(水)……経営概況説明会
三井化学(株) (4183) 2021年3月期 決算短信
○添付資料の目次
1.経営成績等の概況 ……………………………………………………………………………………………………… 2
(1)当期の経営成績の概況 …………………………………………………………………………………………… 2
(2)当期の財政状態の概況 …………………………………………………………………………………………… 4
(3)当期のキャッシュ・フローの概況 ……………………………………………………………………………… 4
(4)今後の見通し ……………………………………………………………………………………………………… 5
(5)利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当 …………………………………………………………… 6
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方 …………………………………………………………………………… 6
3.連結財務諸表及び主な注記 …………………………………………………………………………………………… 7
(1)連結財政状態計算書 ……………………………………………………………………………………………… 7
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書 ……………………………………………………………………… 9
(3)連結持分変動計算書 ……………………………………………………………………………………………… 11
(4)連結キャッシュ・フロー計算書 ………………………………………………………………………………… 13
(5)連結財務諸表に関する注記事項 ………………………………………………………………………………… 15
(継続企業の前提に関する注記) ………………………………………………………………………………… 15
(報告企業) ………………………………………………………………………………………………………… 15
(作成の基礎) ……………………………………………………………………………………………………… 15
(重要な会計方針) ………………………………………………………………………………………………… 15
(追加情報) ………………………………………………………………………………………………………… 15
(セグメント情報) ………………………………………………………………………………………………… 16
(1株当たり情報) ………………………………………………………………………………………………… 20
(重要な後発事象) ………………………………………………………………………………………………… 20
(初度適用) ………………………………………………………………………………………………………… 21
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三井化学(株) (4183) 2021年3月期 決算短信
1.経営成績等の概況
(1)当期の経営成績の概況
a.当期の業績の全般的状況
当連結会計年度(以下、「当期」といいます。)における世界経済は、新型コロナウイルス感染症の世界的大流
行に伴う活動制限等の影響により厳しい状況が継続しました。活動制限の解除後は景気持ち直しの動きがみられた
ものの、感染が再拡大した国・地域では活動制限が繰り返し実施されました。
日本経済においても、製造業を中心に景気持ち直しの動きが見られるものの、新型コロナウイルス感染症が再度
拡大し、政府による緊急事態宣言が数度に亘り発令されるなど、先行きへの不透明感が続いております。
一方、化学工業界においては、新型コロナウイルス感染症流行により一時的に厳しい状況にありましたが、景気
持ち直しの動きとともに、国内のナフサクラッカーの稼働率は回復傾向にあります。
このような情勢のもとでも、当社グループは、成長3領域の「モビリティ」、「ヘルスケア」、「フード&パッ
ケージング」の拡大・成長、「次世代事業」の創出・育成、「基盤素材」領域の更なる競争力強化に取り組みまし
た。
モビリティ領域では、自動車業界において燃費向上ニーズや電動化へのシフトに加え、軽量化・快適性の向上と
いった多様化したニーズが生まれています。自動車の軽量化に貢献するポリプロピレン・コンパウンドでは、欧州
初の自社ポリプロピレン・コンパウンド拠点が営業運転を開始すると共に、成長するアジア需要獲得に向け、タイ
拠点の生産設備増強も行いました。自動車の省燃費や長寿命に貢献するギアオイル用の添加剤「ルーカント ®」
は、拡大する世界需要に対応するべく、市原工場に新プラントを完工しました。ICT(情報通信技術)産業にお
いては、主にスマートフォンカメラレンズに用いられる「アペル®」は、需要の急拡大に対応すべく、大阪工場に
おいて新プラント建設に着手しました。
ヘルスケア領域では、先進国の少子高齢化や新興国の経済成長に加え、足下の新型コロナウイルス感染症への対
策など、健康への関心が増大しています。不織布においては、新型コロナウイルス感染症の流行を受け、医療従事
者支援や旺盛なマスク需要に応えるため、子会社であるサンレックス工業株式会社において、医療用ガウン用の不
織布の生産体制を確立するとともに、マスク用ノーズクランプ「テクノロート®」の生産設備増強を行いました。
世界トップシェアのメガネレンズ材料では、超撥水・反射防止コート材の製造・販売・研究を行うCOTEC GmbHを買
収し、製品ラインナップの拡充を図りました。また、歯科材料では、市場における存在感を高め、企業価値の向上
を図るべく、歯科材料・機器の総合メーカーである株式会社松風と資本業務提携契約を締結しました。
フード&パッケージング領域では、世界の人口増加や気候変動などに伴い食料の確保が社会課題となっていま
す。また、アジアの生活水準向上によって、パッケージング分野での高機能化や環境負荷低減といったニーズが高
まっています。機能性フィルム・シートにおいては、半導体製造工程用の保護テープとして世界トップシェアを有
する「イクロステープ®」の設備増強を決定しました。農薬においては、新規原体「テネベナール®」を有効成分と
する殺虫剤「ブロフレア®SC」が日本における農薬登録を取得しました。農作物生産で問題となる薬剤抵抗性害虫
の対策に貢献してまいります。
石化・基礎化学品を中心とする基盤素材領域では、自動車、住宅、家電、インフラ、包装をはじめ、様々な分野
に素材を提供しています。また、全社の戦略基盤として位置づけ、競争力強化のため、ダウンフロー強化・拡大及
び最適化・再構築を進めております。当期はクラッカーにおける原料多様化によるコスト低減やガスタービン新設
によるエネルギー効率の向上等、一層の合理化を図ると共に、ダウンフロー強化のため、ICT、モビリティ、ヘ
ルスケアに関連する高機能モノマー領域で様々な高い技術を有している本州化学工業株式会社の連結子会社化を目
的とする株式公開買付けを行うことを決定しました。
また、当社においては新型コロナウイルス感染症拡大に対して、引き続きグループ全体に亘る在庫の圧縮及び固
定費の一層の削減等を行い、業績への悪影響を最小限に留める努力を行っております。
その他対応状況等は次のとおりです。
① 感染拡大防止と事業継続の体制維持の観点から、顧客や従業員等の健康・安全確保のために実施している取組
当社はテレワーク勤務を推奨しており、出社人員を業務の遂行上必要最小限度に抑える措置を講じておりま
す。また、業務の遂行上やむを得ず出社する場合には、時差出勤の積極活用、手洗いの徹底、マスク着用等の取
組みを実施しております。
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② 主要な事業拠点の稼働状況(工場の操業停止の状況、営業・生産活動における影響の程度、開示時点における
再開の見通しなど)
現時点において、当社の各事業拠点に所在する主要な製造設備の稼働に影響は生じておりません。
③ 主要な製商品の生産・供給の状況(在庫の状況や原材料等の調達状況、代替手段の確保の状況、今後の見通し
など)
各セグメントにおいて販売数量の減少等の影響が出ておりますが、顧客との情報共有や連携に努め、足元の需
要見込みに基づき柔軟に生産調整を行い適正な在庫管理の徹底に努めております。また、現時点では、当社の主
要製品の原材料に関し、調達に大きな支障は生じておりません。
④ 顧客の動向(受注の動向、今後の見通しなど)
自動車分野等の、当社の主要製品の一部重要な顧客において減産の動きが見られます。今後とも、影響の最小
化に向けて状況を注視して参ります。
当社は引き続き事業継続及び社会貢献の両面から、新型コロナウイルス感染症への対応を継続してまいります。
このような情勢のもとで、当社グループの当期の業績は以下のとおりとなりました。
なお、当社は当期よりIFRSを適用しており、経営指標の一つとしてコア営業利益を採用しております。コア営業
利益は、営業利益から非経常的な要因により発生した損益(非経常項目)を除いて算出しております。
(単位:億円)
親会社の所有者
売上収益 コア営業利益 営業利益 に帰属する
当期利益
当期 12,117 851 781 579
前期 13,495 723 646 340
増減額 △1,378 128 135 239
増減率(%) △10.2 17.7 20.9 70.4
売上収益は、前期に比べ1,378億円減(10.2%減)の1兆2,117億円となりました。これは、ナフサなどの原燃
料価格の下落に伴う販売価格下落の影響等があったことに加え、新型コロナウイルス感染症の影響等により販売数
量が減少したことなどによるものです。
コア営業利益は、前期に比べ128億円増(17.7%増)の851億円となりました。これは、新型コロナウイルス感
染症の影響等による販売数量の減少があったものの、交易条件の改善や固定費の減少があったことなどによるもの
です。
営業利益は、前期に比べ135億円増(20.9%増)の781億円となりました。これは、主にコア営業利益の増加な
どによるものです。
金融収益・費用は、配当金の受取額が減少したことなどにより、1億円増の39億円の損失となりました。
以上により、税引前利益は、前期に比べ134億円増(22.1%増)の742億円となりました。
親会社の所有者に帰属する当期利益は、前期に比べ239億円増(70.4%増)の579億円となり、基本的1株当た
り当期利益は298.00円となりました。
b.当期のセグメント別の状況
当期のセグメント別の状況は、次のとおりです。
(モビリティ)
当セグメントの売上収益は、前期に比べ524億円減の3,155億円、売上収益全体に占める割合は26%となりまし
た。また、コア営業利益は、主に自動車向けの需要鈍化等により、前期に比べ129億円減の302億円となりました。
以上により、セグメント全体では、減収・減益となりました。
エラストマー、機能性コンパウンド、海外ポリプロピレン・コンパウンド及びソリューション事業は、新型コ
ロナウイルス感染症拡大の影響により、販売が減少しました。
機能性ポリマーは、ICT関連需要に的確に対応し、販売が堅調に推移しました。
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(ヘルスケア)
当セグメントの売上収益は、前期に比べ7億円増の1,439億円、売上収益全体に占める割合は12%となりまし
た。また、コア営業利益は、主に不織布の販売が堅調に推移したことにより、前期に比べ67億円増の199億円とな
りました。以上により、セグメント全体では、増収・増益となりました。
ビジョンケア材料のメガネレンズ用材料は、販売が堅調に推移しました。
不織布は、マスク、医療用ガウン及びおむつ向けの販売が堅調に推移しました。
歯科材料は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、販売が減少しました。
(フード&パッケージング)
当セグメントの売上収益は、前期に比べ36億円減の1,977億円、売上収益全体に占める割合は16%となりまし
た。一方、コア営業利益は、主に農薬及び産業用フィルム分野における販売が堅調に推移したことにより、前期に
比べ50億円増の220億円となりました。以上により、セグメント全体では、減収・増益となりました。
コーティング・機能材は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、販売が減少しました。
機能性フィルム・シートは、産業用フィルム分野における販売が堅調に推移しました。
農薬は、海外の販売が堅調に推移しました。
(基盤素材)
当セグメントの売上収益は、前期に比べ781億円減の5,414億円、売上収益全体に占める割合は45%となりまし
た。一方、コア営業利益は、海外市況の影響等により、前期に比べ102億円増の196億円となりました。以上によ
り、セグメント全体では、減収・増益となりました。
ナフサクラッカーの稼働率は、新型コロナウイルス感染症拡大に起因する川下製品の需要減少の影響を受け、
前期に比べ低下しました。また、ポリプロピレンは、主に自動車用途で需要鈍化の影響を受けました。
ビスフェノールA及びアセトンの海外市況は、前期を上回る水準で推移しました。
(その他)
当セグメントの売上収益は、前期に比べ44億円減の132億円、売上収益全体に占める割合は1%となりました。
一方、コア営業損失は、前期に比べ18億円減の11億円となりました。
(2)当期の財政状態の概況
当期末の資産合計は、前期末に比べ276億円増の1兆5,581億円となりました。
当期末の負債合計は、前期末に比べ448億円減の8,760億円となりました。また、有利子負債は356億円減の
5,638億円となりました。この結果、資産合計に対する有利子負債の比率は前期末に比べ3.0ポイント減の36.2%と
なりました。
当期末の資本合計は、前期末に比べ724億円増の6,821億円となり、親会社所有者帰属持分比率は前期末に比べ
4.4ポイント増の39.0%となりました。
以上により、当期末のネットD/Eレシオ(ネット有利子負債(有利子負債-現預金・長期性預金)/親会社
の所有者に帰属する持分)は、前期末に比べ0.21ポイント減の0.60となりました。
(3)当期のキャッシュ・フローの概況
当期の現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前期末に比べ314億円増加し、当期末には1,960億円
となりました。
・営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動によって得られた資金は、前期に比べ321億円増の1,743億円となりました。これは主に、税引前利益の
増加や法人所得税の支払が減少したことなどによるものです。
・投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動によって使用された資金は、前期に比べ316億円減の775億円となりました。これは主に、設備投資によ
る支出が減少したことなどによるものです。
・財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動によって使用された資金は、前期に比べ626億円増の690億円となりました。これは主に、有利子負債の
返済額が増加したことなどによるものです。
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キャッシュ・フロー指標のトレンド
2017年 2018年 2019年 2020年 2021年
3月期 3月期 3月期 3月期 3月期
親会社所有者帰属持分比率(%) 33.9 35.7 36.8 34.6 39.0
時価ベースの親会社所有者帰属持分比率(%) 41.5 46.6 34.7 25.6 44.0
キャッシュ・フロー対有利子負債比率 4.4 5.6 4.4 4.2 3.2
インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍) 17.3 14.8 19.9 25.5 37.1
(注)親会社所有者帰属持分比率:親会社の所有者に帰属する持分/資産合計
時価ベースの親会社所有者帰属持分比率:株式時価総額/資産合計
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い
※各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により算出しております。
※株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出しております。
※キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フローを利用しております。
※有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている負債を対象としております。
また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。
※2019年3月期以前の指標については日本基準の値を記載しております。
(4)今後の見通し
① 次期の業績全般の見通し
2021年度の世界経済は、新型コロナウイルス感染症の世界的大流行の影響が続くとみられます。経済対策やワク
チンの普及により景気の持ち直しの動きが継続することが期待されるものの、感染再拡大の恐れがあります。
日本経済においては、世界的な景気の持ち直しの動きにより、製造業を中心とした回復基調が継続することが期
待されるものの、国内の新型コロナウイルス感染症の流行状況によっては、活動制限が実施される恐れもありま
す。
化学工業界においても、景気の持ち直しの動きに伴う需要拡大が見込まれると共に、海外市況も堅調に推移する
ことが見込まれますが、原料や化学製品の市況の変動に留意すべき状況が継続することが見込まれます。
このような情勢のもと、次期の業績は次のとおりとなることを見込んでおります。
(単位:億円)
親会社の所有者
売上収益 コア営業利益 営業利益 当期利益 に帰属する
当期利益
次期 14,000 1,150 1,130 880 790
当期 12,117 851 781 642 579
増減額 1,883 299 349 238 211
増減率(%) 15.5 35.1 44.7 37.0 36.5
※コア営業利益は、営業利益から非経常的な要因により発生した損益(事業撤退や縮小から生じる損失等)を除いて算
出しております。
※上記の前提として、為替レートは108円/$、国産ナフサ価格は 48,000円/KLとしております。
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② 次期のセグメント別の見通し
次期のセグメント別の見通しは、以下のとおりであります。
(単位:億円)
売上収益
フード&
全社
モビリティ ヘルスケア パッケー 基盤素材 その他 合計
費用等
ジング
次期 3,850 1,500 2,150 6,350 150 - 14,000
当期 3,155 1,439 1,977 5,414 132 - 12,117
増減額 695 61 173 936 18 - 1,883
増減率(%) 22.0 4.2 8.8 17.3 13.4 - 15.5
(単位:億円)
コア営業利益
フード&
全社
モビリティ ヘルスケア パッケー 基盤素材 その他 合計
費用等
ジング
次期 440 210 240 360 △10 △90 1,150
当期 302 199 220 196 △11 △55 851
増減額 138 11 20 164 1 △35 299
増減率(%) 45.8 5.8 9.1 83.3 - - 35.1
(5)利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当
① 当社の利益配分に関する基本方針
株主還元方針としましては、業績の動向を踏まえた継続的な増配に加えて、株価水準や市場環境に応じた機動的
かつ柔軟な自己株式の取得により、株主還元を充実・強化することといたします。
具体的には、総還元性向(※)30%以上を目指してまいります。
※総還元性向=(配当+自己株式取得)÷親会社の所有者に帰属する当期利益
次期からの株主還元方針としましては、業績の動向を踏まえながら、安定的かつ継続的な配当の実現と、機動的
かつ柔軟な自己株式の取得により、株主還元の充実を図ることといたします。
具体的には、親会社所有者帰属持分配当率(※)3%以上、総還元性向30%以上を目指してまいります。
※親会社所有者帰属持分配当率=配当÷親会社の所有者に帰属する持分
② 当期・次期の配当
当期の期末配当につきましては、当社グループの経営状況を勘案し、1株当たり50円といたします。
2020年12月2日に1株当たり50円の中間配当を実施しております。これにより中間配当と合わせての当期の配当
金は、1株当たり100円となり、総還元性向は33.9%となります。
なお、次期におきましては、1株当たり中間配当55円、期末配当55円とし、年間では1株当たり110円の配当を
予定しております。
2.会計基準の選択に関する基本的な考え方
当社グループは、資本市場における財務諸表の国際的な比較可能性の向上や会計処理の統一によるグループ経営管理
の向上等を目的として、2021年3月期の第1四半期より国際財務報告基準(IFRS)を任意適用しております。
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三井化学(株) (4183) 2021年3月期 決算短信
3.連結財務諸表及び主な注記
(1)連結財政状態計算書
(単位:百万円)
移行日 前連結会計年度 当連結会計年度
(2019年4月1日) (2020年3月31日) (2021年3月31日)
資産
流動資産
現金及び現金同等物 139,489 164,571 195,987
営業債権 313,953 273,894 285,846
棚卸資産 299,621 284,306 258,814
その他の金融資産 34,174 36,805 27,176
その他の流動資産 16,718 22,258 15,230
小計 803,955 781,834 783,053
売却目的で保有する資産 - - 4,519
流動資産合計 803,955 781,834 787,572
非流動資産
有形固定資産 437,991 453,188 455,749
使用権資産 48,823 46,462 46,211
のれん 1,483 1,476 1,123
無形資産 24,390 24,759 19,678
投資不動産 22,406 23,250 23,222
持分法で会計処理されている投資 87,623 87,620 97,509
その他の金融資産 108,536 62,882 57,463
退職給付に係る資産 40,459 33,939 55,059
繰延税金資産 8,450 9,097 9,333
その他の非流動資産 6,786 6,008 5,206
非流動資産合計 786,947 748,681 770,553
資産合計 1,590,902 1,530,515 1,558,125
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三井化学(株) (4183) 2021年3月期 決算短信
(単位:百万円)
移行日 前連結会計年度 当連結会計年度
(2019年4月1日) (2020年3月31日) (2021年3月31日)
負債及び資本
負債
流動負債
営業債務 155,947 121,011 119,712
社債及び借入金 191,575 232,793 216,721
未払法人所得税 7,510 4,518 6,195
その他の金融負債 108,879 90,007 84,242
引当金 1,176 1,828 1,157
その他の流動負債 34,264 35,517 37,736
小計 499,351 485,674 465,763
売却目的で保有する資産に直接関連する
- - 542
負債
流動負債合計 499,351 485,674 466,305
非流動負債
社債及び借入金 322,749 313,237 293,495
その他の金融負債 60,862 69,003 67,722
退職給付に係る負債 55,662 25,146 16,384
引当金 4,291 4,294 3,698
繰延税金負債 16,286 23,017 27,834
その他の非流動負債 638 437 530
非流動負債合計 460,488 435,134 409,663
負債合計 959,839 920,808 875,968
資本
資本金 125,205 125,298 125,331
資本剰余金 79,256 79,320 74,009
自己株式 △29,869 △39,254 △24,900
利益剰余金 350,695 359,794 424,084
その他の資本の構成要素 26,495 4,062 9,397
親会社の所有者に帰属する持分合計 551,782 529,220 607,921
非支配持分 79,281 80,487 74,236
資本合計 631,063 609,707 682,157
負債及び資本合計 1,590,902 1,530,515 1,558,125
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(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書
(連結損益計算書)
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
売上収益 1,349,522 1,211,725
売上原価 △1,051,139 △917,883
売上総利益 298,383 293,842
販売費及び一般管理費 △226,592 △211,980
その他の営業収益 8,823 4,406
その他の営業費用 △20,557 △14,183
持分法による投資利益 4,512 5,989
営業利益 64,569 78,074
金融収益 5,406 4,297
金融費用 △9,151 △8,128
税引前利益 60,824 74,243
法人所得税費用 △18,205 △10,024
当期利益 42,619 64,219
当期利益の帰属
親会社の所有者 33,970 57,873
非支配持分 8,649 6,346
当期利益 42,619 64,219
1株当たり当期利益
基本的1株当たり当期利益(円) 174.52 298.00
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(連結包括利益計算書)
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
当期利益 42,619 64,219
その他の包括利益
純損益に振り替えられることのない項目
その他の包括利益を通じて公正価値で測定する金融
△15,162 670
資産
確定給付制度の再測定 △6,834 24,605
持分法適用会社におけるその他の包括利益に対する
36 263
持分
純損益に振り替えられることのない項目合計 △21,960 25,538
純損益に振り替えられる可能性のある項目
在外営業活動体の換算差額 △5,582 5,816
キャッシュ・フロー・ヘッジの公正価値の純変動の
788 579
有効部分
持分法適用会社におけるその他の包括利益に対する
△1,834 △280
持分
純損益に振り替えられる可能性のある項目合計 △6,628 6,115
税引後その他の包括利益合計 △28,588 31,653
当期包括利益 14,031 95,872
当期包括利益の帰属
親会社の所有者 6,174 88,974
非支配持分 7,857 6,898
当期包括利益 14,031 95,872
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三井化学(株) (4183) 2021年3月期 決算短信
(3)連結持分変動計算書
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:百万円)
親会社の所有者に帰属する持分
その他の資本の構成要素
その他の
資本 自己 包括利益を
資本金 利益剰余金 確定給付
剰余金 株式 通じて
制度の
公正価値で
再測定
測定する
金融資産
2019年4月1日残高 125,205 79,256 △29,869 350,695 28,519 -
当期利益 - - - 33,970 - -
その他の包括利益 - - - - △15,170 △6,818
当期包括利益合計 - - - 33,970 △15,170 △6,818
自己株式の取得 - - △9,389 - - -
自己株式の処分 - △0 4 - - -
配当金 - - - △19,509 - -
株式報酬取引 92 92 - - - -
非支配持分との取引 - △27 - - - -
その他の資本の構成要素から利益剰
- - - △5,363 △1,455 6,818
余金への振替
所有者との取引額等合計 92 65 △9,385 △24,872 △1,455 6,818
2020年3月31日残高 125,298 79,320 △39,254 359,794 11,894 -
親会社の所有者に帰属する持分
その他の資本の構成要素
キャッシュ 親会社の
非支配持分 資本合計
・フロー・ 所有者に
在外営業
ヘッジの 帰属する
活動体の 合計
公正価値の 持分合計
換算差額
純変動の
有効部分
2019年4月1日残高 - △2,024 26,495 551,782 79,281 631,063
当期利益 - - - 33,970 8,649 42,619
その他の包括利益 △6,591 783 △27,796 △27,796 △792 △28,588
当期包括利益合計 △6,591 783 △27,796 6,174 7,857 14,031
自己株式の取得 - - - △9,389 - △9,389
自己株式の処分 - - - 4 - 4
配当金 - - - △19,509 △6,700 △26,209
株式報酬取引 - - - 185 - 185
非支配持分との取引 - - - △27 49 22
その他の資本の構成要素から利益剰
- - 5,363 - - -
余金への振替
所有者との取引額等合計 - - 5,363 △28,736 △6,651 △35,387
2020年3月31日残高 △6,591 △1,241 4,062 529,220 80,487 609,707
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三井化学(株) (4183) 2021年3月期 決算短信
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
(単位:百万円)
親会社の所有者に帰属する持分
その他の資本の構成要素
その他の
資本 自己 利益 包括利益を
資本金 確定給付
剰余金 株式 剰余金 通じて
制度の
公正価値で
再測定
測定する
金融資産
2020年4月1日残高 125,298 79,320 △39,254 359,794 11,894 -
当期利益 - - - 57,873 - -
その他の包括利益 - - - - 814 24,664
当期包括利益合計 - - - 57,873 814 24,664
自己株式の取得 - - △691 - - -
自己株式の処分 - △0 3 - - -
配当金 - - - △19,349 - -
株式報酬取引 33 33 - - - -
非支配持分との取引 - △5,344 15,042 - - -
その他の資本の構成要素から利益剰
- - - 25,766 △1,102 △24,664
余金への振替
所有者との取引額等合計 33 △5,311 14,354 6,417 △1,102 △24,664
2021年3月31日残高 125,331 74,009 △24,900 424,084 11,606 -
親会社の所有者に帰属する持分
その他の資本の構成要素
キャッシュ 親会社の
非支配持分 資本合計
・フロー・ 所有者に
在外営業
ヘッジの 帰属する
活動体の 合計
公正価値の 持分合計
換算差額
純変動の
有効部分
2020年4月1日残高 △6,591 △1,241 4,062 529,220 80,487 609,707
当期利益 - - - 57,873 6,346 64,219
その他の包括利益 5,094 529 31,101 31,101 552 31,653
当期包括利益合計 5,094 529 31,101 88,974 6,898 95,872
自己株式の取得 - - - △691 - △691
自己株式の処分 - - - 3 - 3
配当金 - - - △19,349 △6,266 △25,615
株式報酬取引 - - - 66 - 66
非支配持分との取引 - - - 9,698 △6,883 2,815
その他の資本の構成要素から利益剰
- - △25,766 - - -
余金への振替
所有者との取引額等合計 - - △25,766 △10,273 △13,149 △23,422
2021年3月31日残高 △1,497 △712 9,397 607,921 74,236 682,157
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三井化学(株) (4183) 2021年3月期 決算短信
(4)連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
税引前利益 60,824 74,243
減価償却費及び償却費 76,009 76,621
減損損失 6,389 8,050
受取保険金 △5,174 △1,761
受取利息及び受取配当金 △4,827 △2,152
支払利息 5,542 4,634
持分法による投資損益(△は益) △4,512 △5,989
営業債権の増減額(△は増加) 35,027 △7,113
棚卸資産の増減額(△は増加) 12,673 27,360
営業債務の増減額(△は減少) △31,551 △5,420
その他 2,405 10,312
小計 152,805 178,785
利息及び配当金の受取額 9,054 6,246
保険金の受取額 5,174 1,761
利息の支払額 △5,589 △4,705
法人所得税の支払額又は還付額(△は支払) △19,212 △7,764
営業活動によるキャッシュ・フロー 142,232 174,323
投資活動によるキャッシュ・フロー
有価証券の取得による支出 △5,000 -
有価証券の売却及び償還による収入 1 5,000
有形固定資産の取得による支出 △95,116 △74,904
有形固定資産の売却による収入 1,140 591
無形資産の取得による支出 △4,655 △1,677
無形資産の売却による収入 376 84
投資有価証券の取得による支出 △1,230 △877
投資有価証券の売却及び償還による収入 357 161
子会社の取得による支出 - △1,722
持分法で会計処理されている投資の取得による支出 - △4,460
持分法で会計処理されている投資の売却による収入 - 99
その他 △4,985 150
投資活動によるキャッシュ・フロー △109,112 △77,555
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三井化学(株) (4183) 2021年3月期 決算短信
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
財務活動によるキャッシュ・フロー
短期借入金の増減額(△は減少) △647 △8,498
コマーシャル・ペーパーの増減額(△は減少) 50,000 △10,000
長期借入れによる収入 26,327 19,542
長期借入金の返済による支出 △58,759 △42,963
社債の発行による収入 20,000 15,000
社債の償還による支出 △426 △10,426
リース負債の返済による支出 △7,282 △8,108
自己株式の売却による収入 20 3
自己株式の取得による支出 △9,389 △691
配当金の支払額 △19,509 △19,349
非支配持分への配当金の支払額 △6,700 △6,266
非支配持分への子会社持分売却による収入 - 2,800
財務活動によるキャッシュ・フロー △6,365 △68,956
現金及び現金同等物に係る換算差額 △1,673 3,604
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) 25,082 31,416
現金及び現金同等物の期首残高 139,489 164,571
現金及び現金同等物の期末残高 164,571 195,987
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三井化学(株) (4183) 2021年3月期 決算短信
(5)連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(報告企業)
三井化学株式会社(以下、「当社」という。)は日本に所在する企業であり、東京証券取引所市場第一部に上場し
ております。当社の登記されている本社の住所は、ホームページ(https://jp.mitsuichemicals.com/jp)で開示し
ております。
当社及びその子会社(以下、「当社グループ」という。)の連結財務諸表は、3月31日を期末日とし、当社グルー
プ並びに当社グループの関連会社及び共同支配の取決めに対する持分により構成されております。
当社グループは、モビリティ、ヘルスケア、フード&パッケージング、基盤素材の製造・販売を主な事業内容と
し、さらに、各事業に関連するサービス等の事業活動を展開しております。
(作成の基礎)
(1)IFRSに準拠している旨及び初度適用に関する事項
当社グループの連結財務諸表は、国際会計基準審議会によって公表されたIFRSに準拠して作成しております。ま
た、当社は連結財務諸表規則第1条の2に掲げる「指定国際会計基準特定会社」の要件を満たすことから、同第93
条の規定を適用しております。
当社グループは、2020年4月1日に開始する連結会計年度から初めてIFRSを適用しており、当連結会計年度の年
次の連結財務諸表がIFRSに準拠して作成する最初の連結財務諸表であります。IFRSへの移行日(以下、「移行日」
という。)は2019年4月1日であります。移行日及び比較年度において、IFRSへの移行が当社グループの財政状
態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に与える影響は、注記「初度適用」に記載しております。
(2)測定の基礎
当社グループの連結財務諸表は、公正価値で測定する金融商品等を除き、取得原価を基礎として作成しておりま
す。
(3)機能通貨及び表示通貨
当社グループの連結財務諸表は、当社の機能通貨である日本円を表示通貨としており、百万円未満を四捨五入し
て表示しております。
(重要な会計方針)
当社グループの連結財務諸表において適用する重要な会計方針は、第1四半期連結会計期間及び第1四半期連結累
計期間において適用した会計方針と同一であります。
(追加情報)
(本州化学工業株式会社株券に対する公開買付けについて)
当社は2020年11月11日付で、当社及び三井物産株式会社が本州化学工業株式会社の株券に対する公開買付けを実施
することを公表しております。
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三井化学(株) (4183) 2021年3月期 決算短信
(セグメント情報)
(1)報告セグメントの概要
当社グループの事業セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締
役会(最高経営意思決定者)が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象とな
っているものであります。
当社グループは、本社に製品・サービス別の事業本部を置き、各事業本部は、取り扱う製品・サービスについて
国内及び海外の包括的な戦略を立案し、事業活動を展開しております。
従って、当社グループの報告セグメントは、製品・サービスの内容、市場等の類似性を総合的に勘案し、事業本
部を基礎とした製品・サービス別のセグメントから構成されており、事業セグメントの集約はせず、モビリティ、
ヘルスケア、フード&パッケージング、基盤素材の4つを報告セグメントとしております。また、報告セグメント
に含まれない事業については「その他」の区分としております。
セグメントごとに製造・販売をしている主要製品は、下記のとおりであります。
セグメント 主要製品
エラストマー、機能性コンパウンド、機能性ポリマー、ポリプロピ
モビリティ レン・コンパウンド、自動車等工業製品の新製品開発支援業務(ソ
リューション事業)
ヘルスケア ビジョンケア材料、不織布、歯科材料、パーソナルケア材料
報告セグメント
フード&パッケージング コーティング・機能材、機能性フィルム・シート、農薬
エチレン、プロピレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、触媒、フ
基盤素材 ェノール類、高純度テレフタル酸、ペット樹脂、ポリウレタン材
料、工業薬品
その他 その他 その他関連事業等
(2)報告セグメントごとの売上収益、利益又は損失、資産その他の項目の金額の算定方法
報告セグメントの利益は、営業利益(又は損失)から非経常的な要因により発生した損益(事業撤退や縮小から
生じる損失等)を除いて算出したコア営業利益で表示しております。
セグメント間の取引価格及び振替価格は、市場実勢価格に基づいて交渉の上、決定しております。
(3)報告セグメントごとの売上収益、利益又は損失、資産その他の項目の金額に関する情報
移行日(2019年4月1日)
(単位:百万円)
報告セグメント
その他 調整額
フード&
(注1)
合計
(注2)
連結
モビリティ ヘルスケア パッケー 基盤素材 計
ジング
セグメント資産 363,340 199,451 245,895 655,876 1,464,562 73,531 1,538,093 52,809 1,590,902
その他の項目
持分法で会計処理さ
22,419 2,748 2,313 57,585 85,065 2,558 87,623 - 87,623
れている投資
(注)1.「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、その他関連事業等を含んでおり
ます。
2.セグメント資産の調整額52,809百万円には、各報告セグメントには配分していない全社資産213,842百万円
及び、セグメント間消去取引△161,033百万円が含まれております。全社資産は、当社の余資運用資金(現
金及び預金)、長期投資資金(投資有価証券)、繰延税金資産及び管理部門に係る資産等であります。
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三井化学(株) (4183) 2021年3月期 決算短信
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:百万円)
報告セグメント
その他 調整額
フード& 合計 連結
(注1) (注2)
モビリティ ヘルスケア パッケー 基盤素材 計
ジング
売上収益
外部顧客への売上収
367,910 143,147 201,309 619,520 1,331,886 17,636 1,349,522 - 1,349,522
益
セグメント間の内部
11,446 3,183 1,708 66,681 83,018 59,894 142,912 △142,912 -
売上収益
計 379,356 146,330 203,017 686,201 1,414,904 77,530 1,492,434 △142,912 1,349,522
セグメント利益又は
セグメント損失(△) 43,104 13,233 17,003 9,396 82,736 △2,981 79,755 △7,425 72,330
(コア営業利益)
セグメント資産 367,094 195,956 242,414 597,162 1,402,626 66,993 1,469,619 60,896 1,530,515
その他の項目
減価償却費及び償
17,919 11,865 9,705 30,476 69,965 5,311 75,276 733 76,009
却費
持分法による投資
2,808 242 72 564 3,686 - 3,686 826 4,512
利益
減損損失 670 5,137 222 210 6,239 - 6,239 150 6,389
持分法で会計処理
21,884 4,270 1,081 56,180 83,415 4,205 87,620 - 87,620
されている投資
資本的支出
33,501 11,271 16,586 38,247 99,605 6,433 106,038 501 106,539
(注3)
(注)1.「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、その他関連事業等を含んでおり
ます。
2.セグメント損益の調整額△7,425百万円には、各報告セグメントには配分していない全社費用等△7,975百万
円及び、セグメント間消去取引550百万円が含まれております。全社費用等は、主に報告セグメントに帰属
させることが適当でない一般管理費及び新事業に係る研究開発費等であります。また、セグメント資産の調
整額60,896百万円には、各報告セグメントには配分していない全社資産197,416百万円及び、セグメント間
消去取引△136,520百万円が含まれております。全社資産は、当社の余資運用資金(現金及び預金)、長期
投資資金(投資有価証券)、繰延税金資産及び管理部門に係る資産等であります。
3.資本的支出は、有形固定資産、無形資産及び投資不動産などに関するものであります。
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三井化学(株) (4183) 2021年3月期 決算短信
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
(単位:百万円)
報告セグメント
その他 調整額
フード& 合計 連結
(注1) (注2)
モビリティ ヘルスケア パッケー 基盤素材 計
ジング
売上収益
外部顧客への売上収
315,480 143,933 197,700 541,382 1,198,495 13,230 1,211,725 - 1,211,725
益
セグメント間の内部
9,104 2,496 2,224 54,061 67,885 51,785 119,670 △119,670 -
売上収益
計 324,584 146,429 199,924 595,443 1,266,380 65,015 1,331,395 △119,670 1,211,725
セグメント利益又は
セグメント損失(△) 30,177 19,852 21,989 19,642 91,660 △1,045 90,615 △5,475 85,140
(コア営業利益)
セグメント資産 346,837 199,251 253,218 606,146 1,405,452 80,790 1,486,242 71,883 1,558,125
その他の項目
減価償却費及び償
17,463 10,991 10,419 32,245 71,118 4,862 75,980 641 76,621
却費
持分法による投資
1,999 △175 272 3,482 5,578 - 5,578 411 5,989
利益又は損失(△)
減損損失 5,486 153 182 2,112 7,933 - 7,933 117 8,050
持分法で会計処理
20,845 11,349 1,987 60,535 94,716 2,793 97,509 - 97,509
されている投資
資本的支出
21,136 9,582 13,485 39,376 83,579 9,156 92,735 435 93,170
(注3)
(注)1.「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、その他関連事業等を含んでおり
ます。
2.セグメント損益の調整額△5,475百万円には、各報告セグメントには配分していない全社費用等△5,506百万
円及び、セグメント間消去取引31百万円が含まれております。全社費用等は、主に報告セグメントに帰属さ
せることが適当でない一般管理費及び新事業に係る研究開発費等であります。また、セグメント資産の調整
額71,883百万円には、各報告セグメントには配分していない全社資産230,719百万円及び、セグメント間消
去取引△158,836百万円が含まれております。全社資産は、当社の余資運用資金(現金及び預金)、長期投
資資金(投資有価証券)、繰延税金資産及び管理部門に係る資産等であります。
3.資本的支出は、有形固定資産、無形資産及び投資不動産などに関するものであります。
セグメント利益から、税引前利益への調整は、以下のとおりであります。
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
セグメント利益 72,330 85,140
減損損失 △6,389 △8,050
固定資産処分損 △165 △698
関連事業損失 △2,287 △3
その他 1,080 1,685
営業利益 64,569 78,074
金融収益 5,406 4,297
金融費用 △9,151 △8,128
税引前利益 60,824 74,243
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三井化学(株) (4183) 2021年3月期 決算短信
(4)地域ごとの情報
地域ごとの売上収益は以下のとおりであります。
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
日本 667,135 556,023
中国 200,227 226,253
アジア 158,531 156,133
アメリカ 194,958 154,431
ヨーロッパ 107,266 100,072
その他の地域 21,405 18,813
合計 1,349,522 1,211,725
(注)1.売上収益は顧客の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しております。
2.日本、中国以外の地域に属する主な国又は地域は下記のとおりです。
(1)アジア……台湾、韓国、タイ、マレーシア、シンガポール、インド
(2)アメリカ……米国、メキシコ
(3)ヨーロッパ……ドイツ、フランス
(4)その他の地域……オセアニア地域、アフリカ地域
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三井化学(株) (4183) 2021年3月期 決算短信
(1株当たり情報)
基本的1株当たり当期利益の算定上の基礎は、以下のとおりです。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
親会社の普通株主に帰属する当期利益 33,970百万円 57,873百万円
期中平均普通株式数 194,648,574株 194,202,034株
基本的1株当たり当期利益 174円52銭 298円00銭
(注) 希薄化後1株当たり当期利益については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。
(重要な後発事象)
該当事項はありません。
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三井化学(株) (4183) 2021年3月期 決算短信
(初度適用)
当社グループは、当連結会計年度の第1四半期連結会計期間からIFRSに準拠した連結財務諸表を開示しておりま
す。日本基準に準拠して作成された直近の連結財務諸表は2020年3月31日に終了する連結会計年度に関するものであ
り、IFRSへの移行日は2019年4月1日であります。
(1)IFRS第1号の免除規定
IFRSでは、IFRSを初めて適用する会社(以下、「初度適用企業」という。)に対して、原則としてIFRSで要求さ
れる基準を遡及して適用することを求めております。ただし、IFRS第1号「国際財務報告基準の初度適用」(以
下、「IFRS第1号」という。)では、IFRSで要求される基準の一部について強制的に免除規定を適用しなければな
らないものと任意に免除規定を適用するものを定めております。
当社グループが日本基準からIFRSへ移行するにあたり、採用した主な免除規定は、以下のとおりです。
① 企業結合
初度適用企業は、移行日前に行われた企業結合に対して、IFRS第3号「企業結合」(以下、「IFRS第3号」とい
う。)を遡及適用しないことが認められております。当社グループでは当該免除規定を適用し、移行日前に行われ
た企業結合に対してIFRS第3号を遡及適用しないことを選択しております。なお、のれんについては、減損の兆候
の有無に関わらず、移行日時点で減損テストを実施しております。
② 在外営業活動体の為替換算差額
初度適用企業は、全ての在外営業活動体に係る換算差額累計額をIFRS移行日現在でゼロとみなすことが認められ
ております。当社グループでは、移行日時点における換算差額の累計額を移行日現在で、ゼロとみなすことを選択
しております。
③ 移行日以前に認識した金融商品の指定
初度適用企業は、移行日時点に存在する事実及び状況に基づき資本性金融商品の公正価値の変動をその他の包括
利益を通じて測定する金融資産として指定することが認められております。当社グループは、移行日時点で存在す
る事実及び状況に基づき判断を行っており、一部を除く資本性金融商品についてその他の包括利益を通じて測定す
る金融資産として指定しております。
④ 借手のリース
初度適用企業は、借手のリースにおけるリース負債及び使用権資産を認識する際に、すべてのリースについてリ
ース負債及び使用権資産を移行日現在で測定することが認められております。当社グループは、リース負債を移行
日現在で測定しており、当該リース負債について、残りのリース料を移行日現在の借手の追加借入利率で割り引い
た現在価値としております。また、当社グループは、使用権資産を移行日現在で測定しており、リース負債と同額
としております。なお、リース期間が移行日から12ヵ月以内に終了するリース及び原資産が少額であるリースにつ
いて、当該リースに関連したリース料を、リース期間にわたり定額法又は他の規則的な基礎のいずれかにより費用
として認識しております。
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三井化学(株) (4183) 2021年3月期 決算短信
(2)日本基準からIFRSへの調整
IFRSの初度適用において開示が求められる調整表は以下のとおりであります。
なお、調整表の「表示組替」には利益剰余金及び包括利益に影響を及ぼさない項目を、「認識・測定の差異」に
は利益剰余金及び包括利益に影響を及ぼす項目を含めて表示しております。
①移行日(2019年4月1日)の資本に対する調整
(単位:百万円)
認識・測定
日本基準表示科目 日本基準 表示組替 IFRS 注記 IFRS表示科目
の差異
資産の部 資産
流動資産 流動資産
現金及び預金 111,056 △1,217 29,650 139,489 2 現金及び現金同等物
受取手形及び売掛金 310,591 △718 4,080 313,953 営業債権
貸倒引当金 △718 718 - -
たな卸資産 301,890 - △2,269 299,621 棚卸資産
未収入金 55,288 △55,288 - -
- 49,655 △15,481 34,174 1、4 その他の金融資産
その他 8,570 6,850 1,298 16,718 4 その他の流動資産
流動資産合計 786,677 - 17,278 803,955 流動資産合計
固定資産 非流動資産
有形固定資産 443,063 △2,704 △2,368 437,991 3 有形固定資産
- 2,704 46,119 48,823 4 使用権資産
無形固定資産
のれん 5,061 - △3,578 1,483 5 のれん
その他 24,324 - 66 24,390 無形資産
- - 22,406 22,406 3 投資不動産
投資その他の資産
持分法で会計処理されて
投資有価証券 151,847 △60,382 △3,842 87,623
いる投資
- 94,057 14,479 108,536 4、6 その他の金融資産
退職給付に係る資産 42,653 - △2,194 40,459 退職給付に係る資産
繰延税金資産 11,386 - △2,936 8,450 繰延税金資産
その他 38,511 △36,123 4,398 6,786 4 その他の非流動資産
貸倒引当金 △2,448 2,448 - -
固定資産合計 714,397 - 72,550 786,947 非流動資産合計
資産合計 1,501,074 - 89,828 1,590,902 資産合計
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三井化学(株) (4183) 2021年3月期 決算短信
(単位:百万円)
認識・測定
日本基準表示科目 日本基準 表示組替 IFRS 注記 IFRS表示科目
の差異
負債及び資本
負債の部 負債
流動負債 流動負債
支払手形及び買掛金 163,908 2,649 △10,610 155,947 営業債務
短期借入金 92,733 67,997 30,845 191,575 2 社債及び借入金
1年内返済予定の長期借入金 57,571 △57,571 - -
コマーシャル・ペーパー 10,000 △10,000 - -
1年内償還予定の社債 426 △426 - -
未払法人税等 9,372 △1,916 54 7,510 未払法人所得税
未払金 79,245 △79,245 - -
- 82,286 26,593 108,879 4、7 その他の金融負債
引当金 13,269 954 △13,047 1,176 3 引当金
その他 32,234 △4,728 6,758 34,264 8 その他の流動負債
流動負債合計 458,758 - 40,593 499,351 流動負債合計
固定負債 非流動負債
社債 66,438 254,850 1,461 322,749 社債及び借入金
長期借入金 254,850 △254,850 - -
- 13,714 47,148 60,862 4 その他の金融負債
退職給付に係る負債 56,428 - △766 55,662 退職給付に係る負債
引当金 6,679 360 △2,748 4,291 3 引当金
繰延税金負債 11,471 - 4,815 16,286 繰延税金負債
その他 14,711 △14,074 1 638 その他の非流動負債
固定負債合計 410,577 - 49,911 460,488 非流動負債合計
負債合計 869,335 - 90,504 959,839 負債合計
純資産の部 資本
株主資本
資本金 125,205 - - 125,205 資本金
資本剰余金 89,406 - △10,150 79,256 7 資本剰余金
自己株式 △29,869 - - △29,869 自己株式
利益剰余金 348,202 - 2,493 350,695 9 利益剰余金
その他の包括利益累計額合計 18,971 - 7,524 26,495 6、10 その他の資本の構成要素
親会社の所有者に帰属する
- - - 551,782
持分合計
非支配株主持分 79,824 - △543 79,281 7 非支配持分
純資産合計 631,739 - △676 631,063 資本合計
負債純資産合計 1,501,074 - 89,828 1,590,902 負債及び資本合計
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三井化学(株) (4183) 2021年3月期 決算短信
②前連結会計年度末(2020年3月31日)の資本に対する調整
(単位:百万円)
認識・測定
日本基準表示科目 日本基準 表示組替 IFRS 注記 IFRS表示科目
の差異
資産の部 資産
流動資産 流動資産
現金及び預金 149,348 △2,076 17,299 164,571 2 現金及び現金同等物
受取手形及び売掛金 275,332 △3,509 2,071 273,894 営業債権
貸倒引当金 △3,509 3,509 - -
たな卸資産 288,006 - △3,700 284,306 棚卸資産
未収入金 55,959 △55,959 - -
- 52,604 △15,799 36,805 1、4 その他の金融資産
その他 16,211 5,431 616 22,258 4 その他の流動資産
流動資産合計 781,347 - 487 781,834 流動資産合計
固定資産 非流動資産
有形固定資産 485,531 △25,719 △6,624 453,188 3 有形固定資産
- 25,719 20,743 46,462 4 使用権資産
無形固定資産
のれん 4,412 - △2,936 1,476 5 のれん
その他 24,529 - 230 24,759 無形資産
- - 23,250 23,250 3 投資不動産
投資その他の資産
持分法で会計処理されて
投資有価証券 110,340 △21,702 △1,018 87,620
いる投資
- 45,480 17,402 62,882 4、6 その他の金融資産
退職給付に係る資産 36,084 - △2,145 33,939 退職給付に係る資産
繰延税金資産 11,610 - △2,513 9,097 繰延税金資産
その他 29,022 △26,586 3,572 6,008 4 その他の非流動資産
貸倒引当金 △2,808 2,808 - -
固定資産合計 698,720 - 49,961 748,681 非流動資産合計
資産合計 1,480,067 - 50,448 1,530,515 資産合計
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三井化学(株) (4183) 2021年3月期 決算短信
(単位:百万円)
認識・測定
日本基準表示科目 日本基準 表示組替 IFRS 注記 IFRS表示科目
の差異
負債及び資本
負債の部 負債
流動負債 流動負債
支払手形及び買掛金 128,458 3,091 △10,538 121,011 営業債務
短期借入金 106,040 112,612 14,141 232,793 2 社債及び借入金
1年内返済予定の長期借入金 42,186 △42,186 - -
コマーシャル・ペーパー 60,000 △60,000 - -
1年内償還予定の社債 10,426 △10,426 - -
未払法人税等 5,383 △902 37 4,518 未払法人所得税
未払金 78,165 △78,165 - -
- 82,550 7,457 90,007 4、7 その他の金融負債
引当金 10,907 1,680 △10,759 1,828 3 引当金
その他 36,933 △8,254 6,838 35,517 8 その他の流動負債
流動負債合計 478,498 - 7,176 485,674 流動負債合計
固定負債 非流動負債
社債 76,012 233,775 3,450 313,237 社債及び借入金
長期借入金 233,775 △233,775 - -
- 32,618 36,385 69,003 4、7 その他の金融負債
退職給付に係る負債 26,350 - △1,204 25,146 退職給付に係る負債
引当金 9,463 340 △5,509 4,294 3 引当金
繰延税金負債 14,553 - 8,464 23,017 繰延税金負債
その他 33,395 △32,958 - 437 その他の非流動負債
固定負債合計 393,548 - 41,586 435,134 非流動負債合計
負債合計 872,046 - 48,762 920,808 負債合計
純資産の部 資本
株主資本
資本金 125,298 - - 125,298 資本金
資本剰余金 89,514 - △10,194 79,320 7 資本剰余金
自己株式 △39,254 - - △39,254 自己株式
利益剰余金 366,330 - △6,536 359,794 9 利益剰余金
その他の包括利益累計額合計 △14,299 - 18,361 4,062 6、10 その他の資本の構成要素
親会社の所有者に帰属する
- - - 529,220
持分合計
非支配株主持分 80,432 - 55 80,487 7 非支配持分
純資産合計 608,021 - 1,686 609,707 資本合計
負債純資産合計 1,480,067 - 50,448 1,530,515 負債及び資本合計
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三井化学(株) (4183) 2021年3月期 決算短信
資本に対する調整に関する注記
上記の調整表における日本基準とIFRSとの差異調整の主な内容は次の通りであります。
1)連結範囲の見直し
IFRSを適用するにあたって持分法の適用範囲を見直し、日本基準では持分法を適用していた千葉ケミカル
製造有限責任事業組合、徳山ポリプロ株式会社、ロッテ三井化学株式会社及び日本エポキシ樹脂製造株式会
社の4社をジョイント・オペレーションとして、KYOWA INDUSTRIAL CO., LTD., U.S.A.、KOC(DANYANG)
OPTICAL TRADING Co., Ltd.、東洋興産株式会社、他5社を連結子会社として認識しております。その結
果、主に「その他の金融資産」(流動)が、移行日において、17,068百万円減少しております。
2)現金及び現金同等物、社債及び借入金(流動負債)
グループ資金管理に関連しIFRS上相殺要件を満たさない金融資産及び金融負債を両建て表示したことによ
り、「現金及び現金同等物」及び「社債及び借入金」(流動)が、それぞれ移行日時点において26,020百万
円、前連結会計年度末時点において13,252百万円増加しております。
3)有形固定資産、投資不動産、引当金(流動負債及び非流動負債)
日本基準では引当金として処理していた大規模定期修繕費用について、IFRSでは引当金の認識要件を満た
さないため取り崩しました。継続操業を条件として発生した費用を有形固定資産の帳簿価額に含めて認識
し、減価償却するように変更したことにより、「有形固定資産」が増加すると共に、「引当金」(流動負債
及び非流動負債)が減少しております。
また、IFRSを適用するにあたって、一部の土地を投資不動産として認識することになり、「投資不動産」
として表示しております。
なお、一部の有形固定資産の残存価額が見直されることによって、「有形固定資産」が減少しておりま
す。
4)使用権資産、その他の金融資産(流動資産及び非流動資産)、その他の流動資産、その他の非流動資産、
その他の金融負債(流動負債及び非流動負債)
日本基準ではオペレーティング・リー