4173 M-WACUL 2021-10-18 15:30:00
2022年2月期第2四半期決算説明会書き起こし [pdf]
株式会社WACUL
2 0 2 2 年 2 月 期 第 2 四 半 期 決 算 説 明 会 書 き 起 こし
2021年10月18日
⼤淵:株式会社WACUL代表の⼤淵でございます。本⽇は皆様お忙しい中お集まりいただきありが
とうございます。昨⽇開⽰いたしました2022年2⽉期の第⼆四半期決算について、まず簡単に私か
らご説明差し上げたいと思います。
サマリー
⼤淵:当社第2四半期の数字になりますがサマリーとしてはこのようになっております。売上に関
しては2四半期の売上が2億4100万円と、前年四半期で+50%を超える⽔準で成⻑をしております。
リカーリング売上⾼は過去最⾼となりました。
また、通期計画の進捗も⼀番左下に記載ございますが、50%を超えており、積み上げ型のビジネ
スをベースとした企業としては、かなり順調に進捗しているのかと考えております。
続きまして、真ん中、営業利益です。第2四半期の営業利益は1,200万円と黒字を継続しておりま
す。第1四半期では⼤きな黒字が出ており、QonQで減少しているようにも⾒えますが、事業に問題
があったのではなく、第2四半期は中期への投資、主に⼈材⾯での投資を実⾏した結果です。
また右側、クロスセル率でございます。こちらも過去最⾼を更新しております。従前からご説明
させて頂いてるクロスセルを推し進める戦略はおおむねうまくいってるものと考えております。
その戦略計画の部分ですけれども、今回初めてご説明差し上げる⽅もいらっしゃいますので、改
めて簡単に会社の概要、強み、戦略といった部分を私からご説明差し上げたいと思います。
事業概要
⼤淵:当社は企業のデジタル変⾰、 DX(デジタルトランスフォーメーション)のご⽀援を⾏う会
社でございます。なかでも、昨今、社会課題が⼭積し、複雑になりすぎている企業経営の中で、主
に顧客獲得という部分に対して、個社ごとの最適解をシンプルに導出し、実⾏⽀援し、成果創出を
していくということを⾏う会社でございます。
真ん中をご覧いただくのが⼀番理解が早いかなと思います。今の世の中は、マーケティングのツ
ールだったり⼿法だったりというものが、たくさん散らばっている世の中でございます。特に当社
のお客様である企業のマーケターは、様々なツールや⼿法を取り⼊れるごとに、⽇々の業務が複雑
化し、より意思決定が難しくなり、苦しんでいらっしゃる⽅が多いのではないか、と私達は理解し
ております。
特にその中でも最も問題なのが、あまたあるマーケティングツールやマーケティング⼿法の中
で、実は個社ごとには成果を出せるものはごく⼀部であって、そのほかの多くが、マーケターの業
務を複雑にし業務負荷を上げながら成果は出ないものだということです。私達はマイナスのインパ
クトを与えているマーケティングツールや⼿法が、世の中にたくさんあるのではないかと考えてお
ります。
そこで私達がやりたいことが右の図です。私達はお客様の業種だったり企業に合わせて「本当に
成果を出すためにはこれをやればよい」という知⾒・ナレッジを集約して、ご提供するということ
でございます。そのために、各企業のPDCA事例を私達のところに集めさせて頂いて、その事例を
解釈して、再度⼀般化してナレッジとしてシェアをするということになります。例えば「御社であ
ればもうこのAとCとYとQだけやってれば、最も成果が出ます」といったことをお伝えしていくと
いうことが、私達がやりたいと思っていることです。
よくご質問されることの1つに、当社に近しいプレイヤーとして、マーケティング⽀援のSaaSツ
ールを提供される会社様、そして広告代理店様やコンサルティング会社様といった⽐較的⼈的なリ
ソースで商売をされてる会社様があるけれど、そういった会社と何が違うのか、というご質問があ
ります。
この質問への回答は、私達の強みというのは、企業様の業種だったり規模に合わせて、これまで
蓄積してきた1万以上の施策の内容と結果を元にした勝ちパターンに基づいて、戦略・戦術のご提
案ができるのが違いだ、ということでございます。
例えば、広告代理店さんであれば絶対に広告を打つなとはビジネス上⾔えないと思いますし、SE
Oの会社さんであればSEOをやるなとは絶対⾔えないと思うんですけども、私達の場合は「AとCと
YとQだけやっていればいいんだよ」と、「逆に⾔うと、他の事は今やらなくていいです」と⾔える
会社ですので、成果起点で本当に取り組むべきことだけを逆算してお伝えしてサポートできる、そ
ういう上位の戦略を設計できる点というのが、私達の強みと捉えております。加えて、それを⼈的
なリソースで対応するのではなくテックでデータを起点に出来る、というところ強みだろうと理解
しております。
⼤淵:5ページに事業概要を記載してございます。当社はDX事業の単⼀セグメントでございますけ
れども、サブセグメントとしては2つの事業を⾏っております。
左にございますのはいわゆるプロジェクト課⾦型のインキュベーション事業、右にございますの
はリカーリング課⾦型、つまり⽉次での継続課⾦が中⼼のプロダクト事業、この2つの事業を展開
しております。
戦略のコアとなっているのは真ん中に記載がございます「AIアナリスト」というサービスでござ
います。こちらはSaaSツールとしてご提供する、企業様のデータを分析するマーケティングの分
析ツールになりまして、⽉額課⾦ビジネスになります。
ポイントとしては、1番は「改善提案」という機能を有しているところでございます。私達がや
ってることというのは、単に棒グラフや線グラフを作って、それをダッシュボード化して、あとは
皆さんデータを⾒てください、これを元にやるべきことを考えてください、というサービスを提供
しているわけでは決してございません。「これをやると成果が出るよ」という施策案を、どれくら
い数字として上がるのかという成果の予測幅をAIが⾃動で分析して、お客様にお知らせできるとい
うところが私達の最⼤の強みになっております。
具体的には、例えば「Webサイト上のこのページを直して、訪問者を正しく誘導すると、⽉次で
100件は問合せが増えますよ」とか 、「SEO対策をこういうキーワードできちんとやるとECサイト
で⽉次で1,000件ぐらい購⼊が増えますよ」とか、こういった「やるべき打ち⼿」とそれをやるこ
とで上がる「成果の⾒込み」というものをセットにしてご提供できるというのが「AIアナリスト」
というサービスになります。そのため、コンサルティングを機械化しているというふうに考えてい
ただくのも1つの姿なのかなと考えております。
また、「AIアナリスト」をコアにしながら、前後にサービスがございます。まず右側を⾒ていた
だきまして、 「AIアナリストSEO」、 「AIアナリストAD」といった、SEOや広告の実⾏ソリュー
ションを抱えております。いわゆるBPOビジネスと⾔ってもいいかもしれません。「AIアナリス
ト」では、これをやろう、こういう⼿を打っていこうという戦術を設計できるわけですが、どうし
ても最終やはり「リソースがないからできない」とか、「本当のラストワンマイルのやり⽅が分か
らない」というお客様に対して、「では私達がもう⼀歩、実⾏のところを伴⾛して最後までやりき
ります」というソリューションになります。
SEOであれば私達が記事をどういう⽅針に沿って書けば良いかというものを具体的な⽬次や⾻⼦
を書いてご納品したりですとか、広告に関しても直接的にGoogleや、Yahoo、facebook…いろん
な媒体をまたいで広告を予算を最適化しながら配信することをやっております。
これらの事業のポイントは、単純にこれだけやっていると労働集約的に商売をする会社になって
しまいますけれども、当社はほとんどの部分を機械化してご提供しております。例えば、SEOでい
えば、⾻⼦を作るところぐらいまでは⾃動でやっておりますし、広告の配信も機械を利⽤してやっ
ております。このように⼈的なコストを削減しながら⾼い成果を出していく、費⽤対効果を⾼めて
いくというのが、この右側の実⾏・実装系ソリューションで⾔うと、強みになっているところでご
ざいます。
また、左側のインキュベーション事業、プロジェクト課⾦型のインキュベーション事業というも
のを持っております。これは当社の位置づけとしては、AIアナリストの機能を開発するための知⾒
開発という部分が⼤きく、⼤企業様を中⼼にお⾦をいただきながら最先端のノウハウを⽣みだし、
⼀般化して使えるものをAIアナリストに落とし込んでいくということを、⾏っております。
直近はだいぶ新型コロナウイルス感染症拡⼤の影響もあり、DXというものがかなり加速し、追い
⾵が吹いているというところもございます。コンサルティングの需要も引き続き⾼くなってきてる
のかなというところでございます。
以上の事業を抱えております。ここから、4点ほど強みを説明させていただきます。
⼤淵:1点⽬として、業種も企業規模も不問で、全てのお客様に価値提供できるとこういうところ
です。
左の図をご覧いただくと、今有料でご契約いただいてるお客様の社数ベースの割合と、⾦額ベー
スの割合を中企業以上と⼩企業というふうに分類しながら、記載をしております。中企業以上で4
割、逆に⼩企業で6割ぐらいの社数で、それが⾦額ベースにするとひっくり返るぐらいの数字感に
なっております。このように、うまくどちらにもサポートできているというところが強みでござい
ます。
また、右側をご覧いただいても、課⾦をしていただいてるお客様の業種でいくとほぼ全業種で課
⾦いただいており、農業林業漁業のような⼀次産業の会社様にもお⾦を払っていただいておりま
す。企業規模という⾯でも業種という意味でも、TAM(*Total Addressable Marketの略。ある市
場の中で獲得できる可能性のある最⼤の市場規模)が⼤きいというふうにお考えいただけるのでは
ないかと思います。
ポイントとしては、単純なSaaSツールを提供してる会社となると、どうしてもやはり使い勝⼿
の部分が各社強みになってくるので、⼤企業には物⾜りなくても中⼩企業には使い勝⼿が良いと
か、その逆のパターンてあると思います。しかし私達の場合は、最終提供してるものが知⾒だった
りその知⾒から⽣み出される成果の部分でございます。売上をあげたくない会社は企業規模や業種
を問わず世の中存在しないと思いますので、その分、対象にできる企業数が多い、と私達なりには
考えております。
⼤淵:2つ⽬は、冒頭サマリーのスライドでもご紹介したクロスセルでございます。効率的にその
クロスセルを⽣み出せる仕組みを持っているところが、私達の強みでございます。
ポイントはAIアナリストというサービスが、データを分析して「これやった⽅がいいよ」と企業
様にお伝えするサービスであるという特性を持っている点になります。逆説的に⾔うと、次に企業
様が何をやりたいと思ってるのか何ををやろうとしてるのかということが、私達がある程度は想定
できているという状態を作り出しております。そのため、企業様側から「これもやりたいんですけ
どWACULさんちょっとお願いできませんか」、「これもちょっとご相談したいんですけど」とい
うものを事前に予測し、素早く対応できる状態が作り出せております。
特にAIアナリストのサービス単体でもかなり成果が出るサービスですので、成果が出れば出るほ
どお客様の信頼を得て実⾏実装の部分のご相談をいただく機会が増え、またその成果をAIアナリス
トで測定していくという好循環がうまれます。すると、私達側の論理で⾔えばお客様は剥がれにく
くなっていきますし、企業様からすると、ここに任せておけば⼗分と、業務コストを圧縮して頂き
ながら、⼀気通貫に全体最適でマーケティング活動が⾏える状態になります。
冒頭やりたいと申し上げたのが正にこの形でして、⼀気通貫でお客様を⽀援することで、お客様
とWin-Winな関係を作り出しております。結果的にクロスセル率は⾼い成⻑をしており、昨年度末
で15%という数字が、先ほど開⽰させていただいた通り、18%を超えてきております。順調にクロ
スセル率は⾼まってきております。
⼤淵:3点⽬、これは事業間のシナジーの話でございます。インキュベーション事業とプロダクト
事業という2つの事業を持っておりますが、これを連関させながら正のスパイラルを⽣んでいくと
いうのが当社の戦略になっております。
先ほど申し上げた通り、インキュベーション事業にて、知⾒やノウハウ、成果が出る型を作りま
して、それを⼀般化してプロダクト事業に落とし込んでおります。この活動で、プロダクト事業の
商品価値を⾼め、単価やお客様の社数を増やしていく⽅針としております。
逆に、このプロダクト事業を呼び⽔にして集めたデータやナレッジによって、インキュベーショ
ン事業のコンサルティングの付加価値を⾼めてもいます。このような取り組みを、継続的に循環さ
せている会社だとご理解いただければと思います。
⼤淵:4点⽬、強みの最後のパートになりますけれども、やはり⼀番重要なところやはりデータに
戻ってくるかなと思います。当社では、2つのデータを戦略的に獲得しております。左、オレンジ
のところですが、⾏動ビッグデータいわゆるWebサイト上で皆さんがどういう⾏動をなされている
のかというデータになりますけれども、これを約35,000サイト分、⽉間50億セッション分の⾏動の
分析を回してるとご理解いただければと思います。
⼀⽅それだけではなく、右側にあるような当社の独⾃のデータというのも抱えることで、左のデ
ータをレバレッジしております。
右側の緑の⽅のPDCAデータは、先ほど申し上げたように「こういう業種でこういう規模のサイ
トがあった時に、例えばこのページをこういう⽅針に沿って直したら、問い合わせが1.5倍に増え
ました」とか逆に「減りました」「変わりませんでした」といったものを、⾼速に蓄積していくこ
とで、「こういうビジネスだったらもうこの施策は絶対やった⽅がいいけど、逆にこの施策は絶対
やっちゃだめだ」といったものを、⼤きい粒度でも⼩さい粒度でも様々な形で明らかにしていま
す。
これがあることによって、AIアナリストの次の機能開発につながってきますし、コンサルティン
グの付加価値向上に効いてきますし、さらにはビジネスの参⼊障壁にも効いていきます。ですの
で、このPDCAデータを積み上げていき、当社独⾃の価値を⾼めていこうというところが、事業上
の最⼤のポイントと理解しております。
駆け⾜ではありますが、簡単に事業と強みのご紹介をさせていただきました。
財務ハイライト
⼤淵:ここからが本題でございます、第2四半期決算に関するご説明になります。
⼤淵:まずPLでございますが、先ほど申し上げた通り、売上⾼で2億4,000万円を超える数字となり
ます。ポイントは前年四半期で+50%と、かなり⾼い数字を実現できているというところになりま
す。また、その他の数字はご覧の通りで、後でもう少し詳しく解説する部分がございますので、こ
こでは細かい説明は割愛させていただきます。
⼤淵:続いて販管費の内訳です。皆さん気になるポイントになるかと思いますが、⼈件費で9,800
万円と前年同四半期に⽐べても前四半期に⽐べてもプラス になっております。また当社ではフリー
ランスの活⽤を推進しており、業務委託の増分のほとんどは⼈件費に近い性質のものでございます
ので、⼈件費の増分と合算して⾒ていただければと思いますが、合算して⼤きなプラスになってお
ります。
これは第1四半期はかなり好調で、利益が出せたところもあり、事業拡⼤に向けた中期投資を早
めております。第2四半期から第3四半期・第4四半期と安定的に中期投資をしていく計画を当初は
描いておりましたが、積極的に第2四半期から中期投資をスタートしているところでございますの
で、そういった背景をご理解いただければと思います。
逆にいうと想定以上にスムーズに⼈材が確保できているという証左ではありますので、将来的に
しっかりと事業成⻑という形で返ってくると考えております。
⼤淵:13ページと14ページは、今のPLと販管費の部分を半期にした数字を記載しておりますので
ご参考ください。⼀番のポイントは13ページの⼀番右上の部分ですが、売上⾼の計画対⽐での進捗
が50%を既に超えている点です。積み上げ型の事業が中⼼の当社としては、順調に進捗していると
考えております。また、コスト⾯では、広告宣伝費や⼈件費・業務委託等についても、よい案件・
よい⼈材がいれば積極的に前倒しで投資を⾏い、来期以降の売上成⻑につなげていきたいと考えて
おります。
⼤淵:15ページはBSです。もう既に開⽰しておりますが、7⽉に2億円の借り⼊れを実⾏しており
ます。財務⾯でも厚みは増してきておりますので、今後の成⻑投資をさらに加速させる下地は順調
に整備できていると考えております。その他はご覧の通りです。
⼤淵:16ページ、キャッシュフローでございます。こちらも前年通期をご参考程度に右に記載して
ございますが、営業キャッシュフロー、フリーキャッシュフローを⾒ても順調に⼤きくなっている
というのがご理解いただけるかなと思います。
ここまでがPL、BS、CFの数字でございました。
⼤淵:ここからは、もう少し深堀って、KPIベースで数字をご覧いただければと思います。 開⽰さ
せて頂いてるKPIは6つございまして、これはサマリーの数字になります。次ページ以降1つひとつ
解説させて頂きますので、ここでの説明は割愛させていただきます。
⼤淵:まず、売上⾼2億4,000万円という数字になっておりまして、前年の同四半期で50%を超える
数字を実現できております。もちろん、1四半期がかなりインパクトのある数字だったので、この
ように棒グラフにしてQonQで⾒ると、⾒⽅が難しいと考えていただく⽅もいらっしゃるのかなと
思うんですけども、私達としては順調に推移してるというふうに捉えております。
ポイントは、ここの数字に直接的に記載がなくて恐縮ですけれども、リカーリングの売上になり
ます。計算いただくと出る数字にはなりますが、リカーリングの売上は過去最⾼を更新しておりま
す。積み上げ型のビジネスが順調に継続成⻑して基盤を固めていってくれております。
では何故、前四半期に⽐べて売上が凹むかと⾔うと、インキュベーション事業やプロダクト事業
の制作案件等のプロジェクト課⾦型の部分の売り上げが⼀時的に凹んでおります。
第1四半期のプロジェクト課⾦型の売上⾼は顧客の3⽉末が含まれるという季節性による押し上げ
がありました。当社の第1四半期は3〜5⽉になりますが、ここには多くの企業の期末である3⽉が含
まれます。そのため、「AIアナリスト」の顧客から依頼される制作案件やコンサルティングの売上
⾼は⼤きくなっていました。当社のプロジェクト課⾦型の売上は、プロジェクトの終了後の最終報
告書の納品でもって売上計上するものが多くを占めます。そのため、顧客の期末である3⽉に納品
タイミングが重なりました。⼀⽅、当社の第2四半期は6〜8⽉で、納品が集中するという事象はご
ざいませんでした。
下期については、顧客の上期末である9⽉や年末の12⽉など納品が偏りやすい⽉を含みます。こ
れらを踏まえると、当社のプロジェクト課⾦型の売上⾼は、季節要因として第2四半期が最も低く
抑えられる傾向にあると考えられます。21/2期まではプロジェクト課⾦型の売上⾼が全体に占める
割合は低く、こうした季節性が全体に影響を与えることはありませんでしたが、今期はその影響が
全社の売上⾼に影響を与えているところです。
⼤淵:続きまして、売上総利益率でございます。こちらも制作案件など粗利率の相対的に低い売上
が少し落ち着いたところもあり、売上総利益率⾃体は8割を超える⽔準に戻ってきております。
⼤淵:3つ⽬、営業利益です。6四半期連続で営業黒字というのを継続できております。
黒字は確保しつつ、特に今四半期は先ほど申し上げた通りですが、第1四半期に利益が出たとこ
ろもあるので、外部環境にあわせて先⾏投資、特に⼈材採⽤や新規事業開発など中期である2〜3年
後に効いてくるような投資というものを、先⾏して⾏なっているところです。
広告宣伝費も多少膨らんではいるんですけれども、これは主にコンサルティング案件の受注契約
時にご紹介者にお⽀払いする紹介料が増えているところです。広告宣伝費の回収はプロジェクト終
了時となるため、四半期以上は先になります。
⼤淵:またAIアナリストの登録サイト数、先ほどのデータの部分でございますけれども、順調に増
加をしておりまして8⽉末時点で35,500に達するというところでございます。こちらは特にこれま
でのペースと変わりません。
⼤淵:こちらも先ほど申し上げたクロスセル率の積み上げです。四半期末である8⽉末で18.6%と
右肩あがりに伸びてきております。
AIアナリスト、AIアナリストSEO、AIアナリストAD、これらサービスのうち2つ以上を課⾦いた
だいているお客様が、ようやく全体の約5分の1ぐらいまでやってきたというところでございます。
まだ⽩地があるというふうに考えておりますので、クロスセルの推進は継続していきたいと考えて
おります。
⼤淵:最後になりますがLTV、お客様1社あたりの契約開始から終了までにいただく⾦額になりま
すが、8末時点で370万円と順調に増加をしております。もちろん、まだまだずっとご契約いただい
てるお客様もいらっしゃるのであくまで理論上の数値にはなります。
⼀⽅、1社あたりの獲得に費やした広告宣伝費もそれに合わせて、投資に踏み込んでも良いと考
えてるところでございます。ここはバランスを⾒ながらも積極的に投資検討をしておりますが、今
四半期に関しては50万に近しい数字で着地をしております。右側にLTV の変動要因、記載してござ
いますのでご参考いただければと思います。
ビジネスアップデート
⼤淵:この結果を⽣んだ第2四半期の取り組みを、いくつかご紹介できればと思います。
⼤淵:まず改めて、根本的な考え⽅のところからご説明差し上げますが、当社は戦略として2軸で
売上を伸ばしていくと掲げております。左のグラフご覧頂いて、横軸は、とにかく企業数を増やし
ていくという⽅向性です。これは当たり前の話ではありますが、推進していきます。⼀⽅、縦軸は
⾃⾝のケイパビリティ、当社ができることを増やし、ご依頼いただくサービスを増やすことによっ
て、1社あたりの単価を⾼めていく、という⽅向性です。
さきほどのクロスセル率を⾼めていくことでお客様1社あたりからいただく⾦額を最⼤化してい
く、という話を差し上げましたが、正にこの縦軸の⽅向性になります。この2軸の戦略を考えてお
ります。
⼤淵:それに対するビジネスアクションですが、1つはAIアナリストADになります。Googleさん、
Yahoo!さん両社からパートナーの認定を受けまして、媒体との関係性を強化しております。こちら
は、お客様からの信頼獲得という⾯と、Googleさん・Yahoo!さんとの関係性の構築という⾯でも
有効と考えております。随時このような⼿は打っていきたいと考えております。
⼤淵:2つ⽬です、こちらは単価増に効いてくるお話になります。今四半期にSEOレポートの機能
強化を⾏っております。この機能強化で、SEOで提供するコンテンツを、AIアナリスト上で成果を
継続管理いただけるようになっておりまして、アップロードした記事がどういう順位の変遷を経て
いるか確認することができます。Webマーケティング上の細かいテクニックとして、もし順位が下
がってくるとなるともう⼀度記事を書き直して順位を上げる必要があるんですが、その状況をウォ
ッチして次のアクションに最速で動いていただけるような機能強化となっております。
こうしたAIアナリストの機能強化を通じて、AIアナリストSEOのクロスセルにつながり、1社あた
り単価の上昇に寄与すると考えております。
こちらも、単価増に効いてくる施策になります。当社のソリューションの強化ということで、パ
イロット版となるサービスをを複数スタートしております。1つは左側、AIアナリストの機能拡張
になります。SFA、CRMのような、どちらかというとマーケティングよりはセールスの領域を管理
するようなサービスとの連携というのを開始しておりまして、より⼀気通貫で深掘りながら全体観
を⾒ながら分析ができるようにと、取り組みをスタートしてきております。例えば、Web上でお問
い合わせをとるっていうとこまでゴールにすると広告はこうあるべきで、Webサイト上のコンテン
ツはこうあるべきでっていうのはもちろん皆さん考えられるところになります。⼀⽅で、実はそれ
が営業⾯の契約をゴールにすると全然違うといったことは世の中よくあることですので、そこまで
を踏まえて逆算して、WebサイトもSEOなどの集客フェーズも改善できるように、順次機能を拡張
してデータを連携しているところでございます。
もう1つはQ&Aチャットサービスという新しいサービスを始めました。これはAIアナリストを普
段ご利⽤いただいてるユーザーさんから、施策を打つ以外のところに関してもやっぱりご質問はど
んどんやっぱりいただくことが増えておりまして、例えば「SNS のアカウント運⽤ってそもそも⾃
社でやるのがいいですか」、「どっかに外注したほうがいいんですか」、「メルマガって⽔曜⽇に
配信するほうがいいんですか、⽉曜⽇に配信する⽅がいいんですか」といったような細かさ、粒度
でのご相談ご質問をいただいています。それに対して、AIアナリストにこのような機能を実装でき
てないというのは、当社として落ち度の部分でもあるんですけれども、⼀⽅でノウハウとしてはす
でに持っている側⾯も多数ございます。であれば、素早く回答してあげよう、というところでサー
ビス化しております。
具体的には、「常時チャットで待っておりますので何か質問あったらここに投げてください。そ
れに対して私達のノウハウに基づいて回答します」というサービスをパイロット版として提供を始
めております。
これもゆくゆくは、AIアナリストとしての機能強化、機能追加を⾒据えております。能動的にこ
ちらから、まずこれをやるべきだよという提案であったり、お客様から質問されたことに対しても
機械で⾃動で返答できるという⻘写真を描きながら、新しいチャットサービスを展開し始めてると
ころでございます。
最後になりますが、今期の⾒通し、従来の業績予想をこのまま維持しております。売上⾼でいき
ますと10億を超えてくるところでございますし、営業利益でいきますと2億円超という数字感にな
っております。KPI上のポイントを2つ右に記載ございますけれども真ん中、売上総利益率でだいた
い83%くらいと、1社あたりの理論LTVで440万円ぐらいまで持っていきたいと考えております。
売上⾼の進捗率は50%超えているので、会社計画の⾒直しをしてもいいんじゃないかという声も
あるとは思いますが、新型コロナ感染症拡⼤の落ち着き具合等とも踏まえると、今後の⾒通しがや
や曖昧な部分もございますので、現時点では業績予想は維持とさせて頂いております。
(以上)
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