4169 M-エネチェンジ 2021-05-10 16:00:00
Kiwi Power Limitedとの業務提携に関するお知らせ [pdf]

                                                          2021 年5月 10 日
各   位
                                    会社名     ENECHANGE 株式会社
                                    代表者名    代表取締役 CEO     城口   洋平
                                            代表取締役 COO     有田   一平

                                            (コード番号:4169 東証マザーズ)
                                    問合せ先    執行役員 CFO    杉本 拓也
                                                       (TEL 03-6774-6709)


             Kiwi Power Limited との業務提携に関するお知らせ

  当社は、当社の連結子会社である SMAP ENERGY LIMITED(以下、「SMAP ENERGY」)を通じて、Kiwi
Power Limited(以下、「Kiwi Power」)との間で、自家用発電機・蓄電池など電力の需給調整が可能
な分散型エネルギーリソース(注1)(以下、「リソース」)を束ねるリソースアグリゲーター(注
2)向けの VPP(仮想発電所)ソフトウェア提供を目的とした業務提携契約を締結しましたのでお知ら
せいたします。

1. 背景及び目的
  当社グループが事業展開しております「エネルギーの4D」に資する分野のうち、脱炭素化
(Decarbonization)領域においては、今後再生可能エネルギーの更なる普及が見込まれており、また
分散化(Decentralization)領域においては、それに併せて出力抑制を含めた需給調整業務の必要性が
増してきております。
  日本では、需給調整市場(2021 年から三次調整力②、2022 年から三次調整力①開始(注3))、並
びに 2024 年の容量市場の立ち上がりに伴い、想定市場規模 1,000 億円(注4)と推計される VPP 市場
の拡大が見込まれています。当社としては、リソースとプラットフォームが接続されたうえで、確実か
つ柔軟な制御を通じて安定した VPP・デマンドレスポンス(DR)オペレーションを実現する技術が重要
になるものと認識しております。
  そのような状況の下、当社グループでは 2018 年より実証実験として家庭向けの DR サービスの提供
や、2021 年2月より新たに調整力をつくるサービスとして「エネチェンジ DR」の提供を開始して参り
ました。また併せて、当該技術を活用したサービスの提供を通じて電力会社やエネルギー関連会社の
VPP 事業への参入支援をするための施策を、業務提携を含めて検討して参りました。
  本業務提携先である Kiwi Power は、10 年以上にわたり 10 カ国以上でサービスを提供してきた実績
と、自家用発電機や蓄電池など5kW の小型リソースから 80MW 規模の大型定置型蓄電池まで、幅広いリ
ソースとの接続経験があります。これにより、現時点に至るまで1GW 以上の分散化電源アセットが
Kiwi Core と呼ばれるプラットフォームに接続されています。また、Kiwi Fruit という自社開発のデバ
イスを通じて顧客に安定した接続性を提供することで、細かな出力制御が必要となる需給調整市場にお
けるリソース制御の確実性を高めることができるものと見られています。
  当社では、これら Kiwi Power の持つリソース制御技術を活用することで、日本の VPP 事業に求めら
れる課題に対し、安定したオペレーションを提供することが可能になるものと認識しております。

(注)1.需要家側エネルギーリソース(需要家の受電点以下に接続されているエネルギーリソース
     (発電設備、蓄電設備、需要設備)を総称するもの)に加えて、系統に直接接続される発電設
     備、蓄電設備を総称するもの。
(注)2.需要家側エネルギーリソースや分散型エネルギーリソースを統合制御し、VPP や DR からエネ
     ルギーサービスを提供する事業者のこと。
(注)3.三次調整力とは需給バランス調整を目的とした調整力のことを指す。①の応答時間は 15
     分、②の応答時間は 45 分となり、継続時間は3時間となる。
(注)4.2015 年度~2019 年度の防災用自家発電装置と大型蓄電池(10kWh 以上)の新規累計設置台数
       に応じた容量(千 kW)より当社にて算出(出典 - 防災用自家発電装置:一般社団法人 日本
       内燃力発電設備協会、大型蓄電池:日本電機工業会自主統計)

(参考)Kiwi Power の企業サイト:https://www.kiwipowered.com/


2. 本業務提携の内容等
  本業務提携を通じ、自家用発電機や蓄電池などのリソースを束ねるリソースアグリゲーター向けのリ
ソースマネジメントに特化した「ENECHANGE Kiwi プラットフォーム」を提供する予定でおります。本プ
ラットフォームは分散型電源アセットの制御技術に強みを有する他、市場取引システムと API 連携でき
る仕組みであることが特徴であり、今後本業務提携によるシナジー効果の向上が期待されます。


3. 子会社の概要
① 名称                       SMAP ENERGY LIMITED

② 本店所在地                    1 King William Street, London, EC4N 7AF, United Kingdom

③ 代表者の役職・氏名                CEO 城口 洋平

④ 事業内容                     スマートメーターデータの解析 SaaS「SMAP」の提供

⑤ 資本金                      166.70 ポンド

⑥ 設立年月日                    2016 年2月4日

⑦ 大株主及び持株比率                当社 100%



4. 業務提携の相手先の概要
① 名称                       Kiwi Power Limited

② 本店所在地                    3rd Floor, 3 London Wall Buildings, London, EC2M 5PD,
                           United Kingdom

③ 代表者の役職・氏名                CEO   Jay Zoellner

④ 事業内容                     分散型エネルギー技術を活用したソフトウェアプラットフォーム
                           「Kiwi Core」、分散型エネルギーの接続機器「Kiwi Fruit」の
                           提供

⑤ 資本金                      10,250,000 ポンド

⑥ 設立年月日                    2009 年 12 月 15 日

⑦ 大株主及び持株比率                General Electricity Holdings 100%

⑧ 上場会社と当該会社との間の            資本関係                         該当事項はありません。
関係
                           人的関係                         該当事項はありません。

                           関連当事者への該当状況                  該当事項はありません。
※最近 3 年間の経営成績及び財政状態については、先方要望により非開示とさせていただきます。
5. 当社の業績への影響
  今期の当社連結業績への影響は軽微であると判断しております。なお、今後の業績に重大な影響を与
えることが明らかになった場合には、速やかに開示いたします。



                                            以   上