4100 戸田工 2021-06-29 15:30:00
江門協立磁業高科技有限公司の持分取得(子会社化)に関するお知らせ [pdf]
2021年6月29日
各 位
会社名 戸田工業株式会社
代表者名 代表取締役社長 寳來 茂
(コード番号 4100 東証第1部)
問合せ先 常務執行役員 青木 功荘
(TEL.082-577-0055)
江門協立磁業高科技有限公司の持分取得(子会社化)に関するお知らせ
戸田工業株式会社(以下、「当社」)は、2021年6月29日開催の取締役会において、中国、広東
省の江門協立磁業高科技有限公司(以下、「江門協立社」)の持分を取得し、同社を子会社化す
ることを決定し、当該持分取得について契約を締結いたしましたのでお知らせいたします。
記
1. 持分取得の理由
当社グループは、酸化鉄合成で培った技術を応用し、着色顔料、磁気記録材料、電子印刷
材料などを上市し社会に貢献してまいりました。近年では戦略的拡大事業として磁石材料を位
置付け、磁性粉末(フェライト系、希土類系)と樹脂を複合化したボンド磁石(以下、プラマグ)用コ
ンパウンドの開発・製造に注力しております。プラマグ用コンパウンドは、耐久性や防錆性に優れ、
射出成形により複雑な形状や磁極を形成することが可能な磁石を作製することができ、金属シャ
フトなどの部材との一体成形が行えることから生産工程の簡略化などによるコスト低減にも寄与い
たします。このため自動車や家電などの様々な用途で、各種モーターやセンサーに用いられる磁
石の原料として利用が拡大しております。また海外でのお客様の現地調達のニーズや、サプライ
チェーン安定化にお応えするため、国内のみならず中国、韓国、タイに生産拠点を設置し、グロ
ーバルに事業展開を進めております。
一方、江門協立社は、プラマグをはじめとする精密成形部材の製造を専門とする日系企業で、
2006 年の創業以来、射出成形に関する高い技術力と生産ノウハウを積み重ねて来られています。
また同社は成形用金型部門を自社内に保有し、お客様からの高い品質要求にスピーディーに
お応えできる開発・生産体制を有していることから、主要取引先である自動車部品メーカー等か
ら高く評価されております。
これまで当社グループはサプライヤーとして、江門協立社と長きにわたり良好な関係を築いて
まいりましたが、この度サプライチェーンの更なる安定化と事業承継の観点から、同社の持分取
得に合意するに至りました。これにより当社グループは磁性粉末やプラマグ用コンパウンドの製造
開発から、磁石成形事業の領域まで広くお客様のニーズにお応えすることができるようになります。
サプライチェーンにおける部品から原料に繋がる技術情報などの一元的な管理などにより、各段
階での品質レベルと開発スピードの向上を図るとともに、一貫した開発・生産体制の安定化を進
め、これまで以上にお客様からの信頼を向上してまいります。
今後当社グループは、江門協立社の成形技術の確実な承継・拡大と当社技術との統合により、
プラマグ市場の需要拡大にお応えすることで、社会発展に貢献してまいります。
2. 異動する子会社(江門協立磁業高科技有限公司)の概要
(1) 名 称 江門協立磁業高科技有限公司
中華人民共和国広東省江門市蓬江区杜阮鎮長喬村鳳山大
(2) 所 在 地
道 33 号
(3) 代表者の役職・氏名 山本 芸華(執行董事、総経理)
(4) 事 業 内 容 射出成形磁石等の製造・販売
(5) 資 本 金 970 千 USD
(6) 設 立 年 月 日 2006 年6月 28 日
(7) 大 株 主 及 び持 株 比 率 山本 芸華 100%
資 本 関 係 該当事項はありません
上場会社と当該会社 人 的 関 係 該当事項はありません
(8)
と の 間 の 関 係 当社子会社は射出 成形磁石用材料を当該
取 引 関 係
会社へ販売しております
(9) 当該会社の最近3年間の経営成績及び財政状態
決算期 2018 年 12 月期 2019 年 12 月期 2020 年 12 月期
純 資 産 861 百万円 365 百万円 891 百万円
総 資 産 1,058 百万円 1,012 百万円 1,279 百万円
1 株 当 た り 純 資 産 - - -
売 上 高 1,467 百万円 1,800 百万円 1,788 百万円
営 業 利 益 470 百万円 571 百万円 581 百万円
経 常 利 益 505 百万円 623 百万円 608 百万円
当 期 純 利 益 441 百万円 539 百万円 527 百万円
1株当たり当期純利益 - - -
1 株 当 た り 配 当 金 - - -
(注1)1人民元当たり 16 円換算にて計算しております。
(注2)当該会社は株式を発行しておりませんので、1株当たり純資産、1株当たり当期純利益、1
株当たり配当金は記載しておりません。
3. 取得価額及び取得前後の所有持分の状況
(1) 異動前の所有持分 -
(2) 取 得 持 分 60%
持分取得先との守秘義務の関係から非公開とさせていただき
(3) 取 得 価 額 ます。なお、持分取得は今後段階的にわたって実行する予定
であり、最終的に 100%取得する計画であります。
(4) 異動後の所有持分 60%
(注)取得価額につきましては、持分取得先との守秘義務の関係から非公開とさせていただきます
が、その公平性と妥当性を期すため、第三者機関が算定した評価額を基に、双方協議の上で決
定しております。
4. 決済方法
当社は、江門協立社との間で、本日付けにて締結した持分譲渡契約書に基づき、江門協
立社の持分の60%について現金を対価として譲り受けます。なお、本件の買収資金は金融機
関からの借入金から充当予定です。
5. 日程
(1) 取締役会決議日 2021 年6月 29 日
(2) 契 約 締 結 日 2021 年6月 29 日
(3) 持分譲渡実行日 2021 年8月 10 日以降の予定
(注)譲渡実行日については、法令・規則に従い、監督官庁の認可を受けることが条件となります。
6. 業績に与える影響
現時点において、2022年3月期通期連結業績予想への影響は軽微でありますが、今後、開
示の必要性が生じた際には速やかに開示いたします。
(参考)当期連結業績予想(2021 年5月 13 日公表分)及び前期連結実績
(単位:百万円)
親会社株主に帰属
連結売上高 連結営業利益 連結経常利益
する当期純利益
当期連結業績予想
30,500 1,400 1,800 1,200
(2022 年3月期)
前期連結実績
29,024 11 △600 △4,142
(2021 年3月期)
以 上