4098 チタン工 2021-05-14 15:10:00
第6次中期経営計画策定に関するお知らせ [pdf]

                                               2021 年 5 月 14 日
各 位
                                会 社 名   チ タ ン 工 業 株 式 会 社
                                      代表取締役
                                代表者名             井 上 保 雄
                                      社長執行役員
                                    (コード番号 4098 東証 1 部)
                                      取  締    役
                                問合せ先             西 田      敦
                                      常務執行役員
                                          (TEL 0836-31-4155)


                  第 6 次中期経営計画策定に関するお知らせ

 当社は、2021 年 5 月 14 日開催の取締役会において、2023 年度を最終年度とする「第 6 次
中期経営計画」を決議いたしましたので、その概要を下記のとおりお知らせいたします。

                            記

1.第 6 次中期経営計画策定の背景
 第 5 次中期経営計画   (2018~2020 年度)で目指した「安定して利益が出る会社への変革」
は 1 年前倒しの 2019 年度でほぼ実現しましたが、    2020 年度に入り新型コロナウイルス感染
症の世界的大流行の影響により収益が大幅に悪化、そして未だ感染収束が見通せないこと
やその後の新常態への対応が喫緊の課題となっています。            また、世界の潮流は持続可能な社
会の実現のため地球環境及び社会に対する企業の貢献が求められているところです。
 これらに対応するため第 6 次中期経営計画(2021~2023 年度)を策定しました。

2. 第 6 次中期経営計画の概要
 コロナ禍で生じた喫緊の課題に速やかに対処するとともに、10 年先のありたい姿からバ
ックキャスティングしてこの 3 カ年で成し遂げたいことを盛り込んで計画を策定しました。
 「収益性の向上と成長戦略の実現」「リスク耐性の強化」「環境・社会への貢献」を基本
                    、         、
方針とし、コスト削減で収益性の向上に努めるとともに成長戦略の実現と経営資源の効率
化を進め、   リスク耐性を高めて経営基盤を強化し、あわせて企業と社会がともに繁栄する持
続可能な未来の実現を追求することで、打撃を受けた収益の早期回復と企業価値の向上を
目指します。

3.計画期間
 2021 ~ 2023 年度

4.経営目標
(1)10 年先のありたい姿
 利益成長しながら持続可能な社会の実現に貢献し、未来に選ばれつづける企業
(2)3 カ年で成し遂げたいこと
 短期的には、売上の回復が遅れても利益が出るコスト構造に改革する
 3 年後には、有事に左右されない強い企業体質の構築を目指す
(3)数値目標           目標(2023 年度)
 収 益 性       売上高営業利益率      (ROS) 9%
 資本効率性       自己資本当期純利益率 (ROE) 8%
5.事業戦略
 事業戦略では、超微粒子酸化チタンの生産増強によって海外化粧品市場での拡大や新用
途への展開などで売上を増やし、 採算性の改善を行って、   安定化とリスク耐性を強化します。
 コスト削減では、計画 1 年目の 2021 年度は支出を抑えて徹底した固定費削減を進め、3
年後、1 人当たりの生産性を現状の 1.5 倍以上に向上させます。
 また、活気あふれる会社となるよう働きがいと成長の両立を重視します。
(1)新市場への開拓戦略
・5G で成長が期待される電子材料分野に機能製品を展開
・環境保全の高まりを捉え、触媒、吸着剤、電池材料など環境・エネルギー分野に展開
・これまで国内向けに販売してきた機能製品を海外市場に展開
(2)既存市場での深耕戦略
・複合機・プリンター部材に新規材料を提案
・厳しくなる化学品規制に対応した材料を既存市場に提案
・成長が期待される海外化粧品市場に注力
・近赤外線防御やブルーライトカットなど化粧品向けのニッチ分野に機能製品を提案
・技術と生産力を生かし分散体を拡大、また、化粧品向け重金属低減酸化鉄を提案
(3)酸化鉄関連事業の黒字化
・生産性を改善して収益基盤を強化

6.ESG 経営
 10 年先を見据えて SDGs を意識して ESG 経営を推進し、持続可能な社会の実現に貢献しま
す。省エネルギー、廃棄物削減、海洋汚染の防止など環境負荷の低減を進めます。
 ガバナンスでは、取締役会の機能発揮、企業の中核人材の多様性の確保、サステナビリテ
ィを巡る課題への取組みをはじめとする諸課題に対処し、東証新市場区分のプライム市場
上場会社に求められる一段高いガバナンスを目指して取組みを進めます。

7.投資方針(設備投資、研究開発)
 設備投資については、成長分野への戦略投資は前倒しで実行しており、  これからの 3 カ年
では新たな大規模設備投資は行わず、支出を抑えて機能維持投資を主体とします。
 研究開発については、強みである 6 つのコア技術を生かし、各種規制に対応した製品の開
発、ニーズに対応した製品の開発、基礎技術の拡充、特徴ある新製品の開発を目指します。

8.配当方針
 獲得した資金は、将来の投資とリスク耐性確保のため適度に貯え、借入金の返済にもあて
て財務体質の強化に配慮しつつ、株主に適切に還元します。
 株主還元の方針は、安定配当を旨として、3 カ年の収益増に伴って段階的に増配します。

9.数値計画(連結)
                  実      積                 計     画    期    間
             2019 年度   2020 年度   2021 年度   2022 年度   2023 年度   数値目標
売上高 (百万円)      8,761     6,284     7,820     9,000     9,600    -
営業利益 (百万円)       514      △64        280       500       860    -
ROS   (%)        5.9     △1.0          4         6         9         9
ROE   (%)        6.5     △2.9          2         5         8         8
年間配当 (円/株)        30        10        10        20        30    -

(注)本資料に記載されている予想値等の将来に関する記述は、現時点で入手可能な情報に基づき作成した
   ものであり、実際の業績は、今後様々な要因によって予想値と異なる場合があります。

                                                                    以上