4082 稀元素 2021-05-14 15:10:00
2021年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]
2021年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
決算短信 日本基準 連結)
2021年5月14日
上 場 会 社 名 第一稀元素化学工業株式会社 上場取引所 東
コ ー ド 番 号 4082 URL https://www.dkkk.co.jp/
代 表 者 (役職名) 代表取締役社長執行役員 (氏名) 井上 剛
問合せ先責任者 (役職名) 財務経理部長 (氏名) 松本 克己 (TEL) 06-6206-3311
定時株主総会開催予定日 2021年6月22日 配当支払開始予定日 2021年6月23日
有価証券報告書提出予定日 2021年6月23日
決算補足説明資料作成の有無 : 有
決算説明会開催の有無 : 有
(百万円未満切捨て)
1.2021年3月期の連結業績(2020年4月1日~2021年3月31日)
(1)連結経営成績 (%表示は対前期増減率)
親会社株主に帰属する
売上高 営業利益 経常利益
当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2021年3月期 23,465 △11.5 2,015 △35.2 2,131 △31.3 1,235 △47.4
2020年3月期 26,518 △3.5 3,110 △26.2 3,102 △28.0 2,348 △24.1
(注) 包括利益 2021年3月期 1,661百万円( △25.5%) 2020年3月期 2,229百万円( △24.6 %)
潜在株式調整後
1株当たり 自己資本 総資産 売上高
1株当たり
当期純利益 当期純利益率 経常利益率 営業利益率
当期純利益
円 銭 円 銭 % % %
2021年3月期 50.91 - 4.2 4.0 8.6
2020年3月期 96.90 - 8.4 6.4 11.7
(参考) 持分法投資損益 2021年3月期 8百万円 2020年3月期 △17百万円
(2)連結財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円 銭
2021年3月期 56,256 30,784 53.7 1,244.13
2020年3月期 51,201 29,531 56.6 1,195.97
(参考) 自己資本 2021年3月期 30,206百万円 2020年3月期 28,995百万円
(3)連結キャッシュ・フローの状況
営業活動による 投資活動による 財務活動による 現金及び現金同等物
キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー 期末残高
百万円 百万円 百万円 百万円
2021年3月期 5,658 △6,448 2,485 10,561
2020年3月期 4,288 △9,135 5,877 8,578
2.配当の状況
年間配当金 純資産
配当金総額 配当性向
配当率
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計 (合計) (連結)
(連結)
円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 百万円 % %
2020年3月期 - 10.00 - 10.00 20.00 484 20.6 1.7
2021年3月期 - 8.00 - 10.00 18.00 437 35.4 1.5
2022年3月期(予想) - 10.00 - 10.00 20.00 -
3.2022年3月期の連結業績予想(2021年4月1日~2022年3月31日)
(%表示は、通期は対前期、四半期は対前年同四半期増減率)
親会社株主に帰属する
売上高 営業利益 経常利益
当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
第2四半期(累計) 14,500 61.6 1,450 - 1,550 - 1,050 -
通期 29,200 24.4 3,000 48.8 3,100 45.4 2,100 70.0
※ 注記事項
(1)期中における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動) : 無
(2)会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更 : 無
② ①以外の会計方針の変更 : 無
③ 会計上の見積りの変更 : 無
④ 修正再表示 : 無
(3)発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2021年3月期 24,400,000株 2020年3月期 24,400,000株
② 期末自己株式数 2021年3月期 120,815株 2020年3月期 156,043株
③ 期中平均株式数 2021年3月期 24,265,799株 2020年3月期 24,231,602株
(参考) 個別業績の概要
1.2021年3月期の個別業績(2020年4月1日~2021年3月31日)
(1)個別経営成績 (%表示は対前期増減率)
売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2021年3月期 24,803 △7.6 2,017 △36.1 2,475 △22.5 1,592 △33.9
2020年3月期 26,850 △3.0 3,157 △23.8 3,194 △27.2 2,410 △21.8
1株当たり 潜在株式調整後
当期純利益 1株当たり当期純利益
円 銭 円 銭
2021年3月期 65.64 -
2020年3月期 99.47 -
(2)個別財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円 銭
2021年3月期 56,152 31,011 55.2 1,277.29
2020年3月期 50,911 29,604 58.1 1,221.13
(参考) 自己資本
2021年3月期 31,011百万円 2020年3月期 29,604百万円
※ 決算短信は公認会計士又は監査法人の監査の対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
(将来に関する記述等についてのご注意)
本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると
判断する一定の前提に基づいており、その達成を当社として約束する趣旨のものではありません。また、実際の業
績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。業績予想の前提となる条件及び業績予想のご利用にあた
っての注意事項等については、P.5「2.経営成績等の概況(4)今後の見通し」をご覧ください。
第一稀元素化学工業株式会社(4082) 2021年3月期 決算短信(連結)
○添付資料の目次
1.経営方針及び中長期的な会社の経営戦略 …………………………………………………………2
(1)経営方針 ………………………………………………………………………………………2
(2)中長期的な会社の経営戦略 ……………………………………………………………………2
2.経営成績等の概況 ……………………………………………………………………………………3
(1)当期の経営成績の概況 …………………………………………………………………………3
(2)当期の財政状態の概況 …………………………………………………………………………5
(3)当期のキャッシュ・フローの概況 ……………………………………………………………5
(4)今後の見通し ……………………………………………………………………………………5
3.会計基準の選択に関する基本的な考え方 …………………………………………………………5
4.連結財務諸表及び主な注記 …………………………………………………………………………6
(1)連結貸借対照表 …………………………………………………………………………………6
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書 ……………………………………………………8
(3)連結株主資本等変動計算書 ……………………………………………………………………10
(4)連結キャッシュ・フロー計算書 ………………………………………………………………12
(5)連結財務諸表に関する注記事項 ………………………………………………………………13
(継続企業の前提に関する注記) …………………………………………………………………13
(セグメント情報等) ………………………………………………………………………………13
(1株当たり情報) …………………………………………………………………………………13
(重要な後発事象) …………………………………………………………………………………13
1
第一稀元素化学工業株式会社(4082) 2021年3月期 決算短信(連結)
1.経営方針及び中長期的な会社の経営戦略
(1)経営方針
当社グループは、『世に価値あるものを供給し続けるには、価値ある人生を送るものの手によらねばならぬ。価値
ある人生を送るためには、その大半を過ごす職場を価値あるものに創り上げていかねばなるまい。』という経営理念
のもと、「ジルコニウムのトップメーカーであることを認識し、更に発展させるにふさわしい生き方・やり方をおこ
なう」及び「ステークホルダーの期待に応える」ことを経営の基本方針としております。
(2)中長期的な会社の経営戦略
当社グループは、ジルコニウムを中心に、セシウム、希土類等の無機化合物の製造・販売を行っております。2014
年3月期から2023年3月期を対象とする中長期経営方針(DK-One Project)では、永続的にジルコニウムのリーディン
グカンパニーであり続けるために、グローバルなニッチ市場での高シェアポジションの確保、新規開発品による事業
領域の拡大を目指しております。
世界の自動車販売台数は2017年をピークに、3年連続で前年割れとなっており、自動車関連業界への依存度が高い
当社の売上高も、その影響を受けております。一方で、自動車排ガス規制と燃費規制(温室効果ガス削減)の2つの
規制をクリアするために、素材に求められる機能は高度化しており、安定した品質の機能性材料の提供を得意とする
当社の優位性は高まっております。また、カーボンニュートラルに向けた各国の政策を背景に、内燃機関搭載車のピ
ークアウト時期が前倒しされるとの見方があるものの、ハイブリッド車の急速な普及を追い風に、当面は当社製品の
需要は拡大する見通しです。これらの市場動向を慎重に見極めたうえで、生産能力の増強を図っております。
加えて、燃料電池、二次電池及びファインセラミックス等の用途の売上高は増加しており、自動車排ガス浄化触媒
用途に次ぐセグメントへの成長を図るべく、その研究開発活動にも注力しております。
当社グループは、これらの事業活動を通じて、有害化学物質による大気汚染リスクの低減、エネルギー効率の改善、
温室効果ガスの削減等の社会的課題の解決に貢献して参ります。
また、長期的に安定したジルコニウム事業を継続するために、原材料の確保は重要課題の1つと考え、ベトナムの
連結子会社では、鉱物からジルコニウム中間原料を製造する事業を行っております。現在行っている拡張工事の完了
後には、当社グループが必要とするジルコニウム中間原料の約半分を、同社から調達する計画です。
さらに、中国、米国、タイに販売拠点を開設し、グローバルに展開しているお客様へのサービスの向上に取り組ん
でおります。
(注)文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。
2
第一稀元素化学工業株式会社(4082) 2021年3月期 決算短信(連結)
2.経営成績等の概況
(1)当期の経営成績の概況
2020年3月期 2021年3月期 2021年3月期
前年 達成率
連結累計期間 連結業績予想 連結累計期間
同期比 (%)
実績 (百万円) 実績
(%) ※1
(百万円) ※1 (百万円)
売上高 26,518 22,900 23,465 △11.5 102.5
触媒 15,700 14,200 14,588 △7.1 102.7
電子材料・酸素センサー 2,991 2,500 2,523 △15.6 101.0
ファインセラミックス 3,157 2,400 2,471 △21.7 103.0
耐火物・ブレーキ 2,910 2,200 2,265 △22.2 103.0
その他 1,759 1,600 1,617 △8.1 101.1
営業利益 3,110 1,700 2,015 △35.2 118.6
経常利益 3,102 1,500 2,131 △31.3 142.1
親会社株主に帰属する
2,348 800 1,235 △47.4 154.4
当期純利益
※1 2021年2月9日公表の修正連結業績予想
当連結会計年度(2020年4月1日~2021年3月31日)の世界経済は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、
第1四半期までは景気が大きく後退しましたが、第2四半期以降は先進主要国の財政出動やワクチン接種開始による新
型コロナウイルス感染症の収束期待などにより、景気回復の兆しが見られました。しかし、新型コロナウイルス感染症
の拡大状況や政策支援の規模が多様であったことにより、国・地域や業種で回復状況に差が生じつつあります。また、
半導体不足や世界的な経済活動の急回復に伴う海上物流の逼迫によるサプライチェーンの混乱などにより、先行きは不
透明感が強く残る状況となっています。一方、カーボンニュートラルに向けた取り組みが各国の政策支援も受けてコロ
ナ禍以前よりも加速しており、関連する素材の市場は活況を帯びています。
当社グループの主要顧客である自動車業界におきましては、中国では2020年2月、その他の主要な市場では同4月か
ら5月にかけて底を打ち、自動車販売台数は急速な回復が続きました。その結果、2020年の世界のライトビークルの販
売台数は前年比14%減の77百万台となり、2021年には86百万台まで回復することが見込まれています。
当社グループにおきましては、主力の自動車排ガス浄化触媒材料をはじめとする自動車関連製品の販売を中心に、上
半期は新型コロナウイルス感染症拡大の深刻な影響を受けましたが、下半期は自動車販売台数の回復や、海上物流の逼
迫を見越した前倒し受注により、想定を上回る売上高となりました。
これらの結果、当連結会計年度の売上高は、販売数量が前期比で11.8%減少した影響等により23,465百万円(前期比
11.5%減、業績予想22,900百万円に対して達成率102.5%)、営業利益は、上半期の販売数量減少の影響を受け2,015百
万円(前期比35.2%減、業績予想1,700百万円に対して達成率118.6%)、経常利益は2,131百万円(前期比31.3%減、業
績予想1,500百万円に対して達成率142.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,235百万円(前期比47.4%減、業績
予想800百万円に対して達成率154.4%)となりました。
用途別の販売状況は、次のとおりであります。
(触媒用途)
当社グループの主力製品である自動車排ガス浄化触媒材料は、新型コロナウイルス感染症拡大により大きく落ち込ん
だ自動車市場が急回復し、当社製品の需要が増加したことにより、第3四半期に引き続き、当第4四半期の売上高も前
年同期を大きく上回りました。しかし、第2四半期までに落ち込んだ売上高を補うところまでは及ばず、当連結会計年
度では減収となりました。
これらの結果、触媒用途の当連結会計年度の売上高は、14,588百万円(前期比7.1%減、業績予想14,200百万円に対し
て達成率102.7%)となりました。
3
第一稀元素化学工業株式会社(4082) 2021年3月期 決算短信(連結)
(電子材料・酸素センサー用途)
電子材料は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、電子部品業界全体の生産調整の影響を受け、当連結会計
年度では減収となりました。
二次電池材料は、韓国における支援策の終了などにより、定置型蓄電池市場で伸び悩み、車載用においても電池の多
様化の影響を受けて減収となりました。
酸素センサー材料は、自動車販売市場回復の需要を取り込み、下半期から回復基調にありますが、新型コロナウイル
ス感染症の影響で落ち込んだ売上高を補いきれず、当連結会計年度では減収となりました。
これらの結果、電子材料・酸素センサー用途の当連結会計年度の売上高は、2,523百万円(前期比15.6%減、業績予想
2,500百万円に対して達成率101.0%)となりました。
(ファインセラミックス用途)
当社グループの次世代主力製品と期待する燃料電池材料は、各国の持続可能エネルギー推進政策に加え、コロナ禍に
おいても、電力の持続的な供給が求められるデータセンター、物流センター、官公庁が固体酸化物形燃料電池を導入す
る動きは引き続き活発で、販売数量は底堅く推移しました。一方で、品種構成の変化に伴う平均販売価格の低下により、
前期比で減収となりました。
キッチンセラミックス材料ならびに歯科材料は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて、需要の低迷が続い
ています。また、産業用構造部材につきましては、電子基板やフェルール等の電子機器向けが好調となりましたが、新
型コロナウイルス感染症の影響で落ち込んだ売上高を補うまでには至らず、当連結会計年度では減収となりました。
これらの結果、ファインセラミックス用途の当連結会計年度の売上高は、2,471百万円(前期比21.7%減、業績予想
2,400百万円に対して達成率103.0%)となりました。
(耐火物・ブレーキ用途)
軽量かつ高強度の高級鋼材を得意とする欧米、日本、韓国の2020年粗鋼生産量は、自動車をはじめとする輸送機器用
途の鉄鋼需要の落ち込みを色濃く反映し、マイナス成長となりました。これに伴い、その生産に使用される当社の耐火
物材料の需要も減少しました。
ブレーキ材においては、ハイブリッド車の生産比率が高まるにつれ、回生ブレーキの普及によるディスクブレーキの
小型化や補修部品の交換需要の減少等により、他の車載製品に比べ回復が鈍化しました。
これらの結果、耐火物・ブレーキ用途の当連結会計年度の売上高は、2,265百万円(前期比22.2%減、業績予想2,200
百万円に対して達成率103.0%)となりました。
(その他用途)
アルミニウム配管のろう付に使用されるセシウムフラックスは、家電用は堅調に推移したものの、自動車用は販売台
数減少の影響を受け、前期比で減収となりました。セシウムフラックス以外の売上高についても、足元では新型コロナ
ウイルス感染症拡大による需要減少から回復傾向にあるものの、前期比で減収となりました。
これらの結果、その他用途の当連結会計年度の売上高は、1,617百万円(前期比8.1%減、業績予想1,600百万円に対し
て達成率101.1%)となりました。
4
第一稀元素化学工業株式会社(4082) 2021年3月期 決算短信(連結)
(2)当期の財政状態の概況
当連結会計年度末における総資産は56,256百万円で、前連結会計年度末に比べ5,055百万円増加しました。これは主
に、有形固定資産の増加(4,638百万円)、受取手形及び売掛金の増加(1,266百万円)、現金及び預金の増加(1,087百
万円)、原材料及び貯蔵品の減少(1,278百万円)によるものであります。
当連結会計年度末における負債は25,472百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,802百万円増加しました。これは主
に、長期借入金(1年内返済予定の長期借入金含む)の増加(3,007百万円)、支払手形及び買掛金の増加(1,120百万円)、
未払法人税等の減少(321百万円)によるものであります。
当連結会計年度末における純資産は30,784百万円で、前連結会計年度末に比べ1,252百万円増加しました。これは主
に、利益剰余金の増加(798百万円)、退職給付に係る調整累計額の増加(288百万円)によるものであります。
この結果、自己資本比率は前連結会計年度末56.6%から53.7%となりました。
(3)当期のキャッシュ・フローの概況
当連結会計年度末の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)残高は、前連結会計年度末に比べ1,982百万円増加
し、10,561百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において営業活動の結果、得られた資金は5,658百万円(前期比1,370百万円増)となりました。これ
は主に、たな卸資産の増減額2,185百万円、減価償却費2,057百万円、税金等調整前当期純利益1,951百万円によるもので
あります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において投資活動の結果、使用した資金は6,448百万円(前期比2,686百万円減)となりました。これ
は主に、有形固定資産の取得による支出6,886百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において財務活動の結果、得られた資金は2,485百万円(前期比3,392百万円減)となりました。これ
は主に、長期借入れによる収入6,000百万円、長期借入金の返済による支出2,985百万円、配当金の支払額437百万円によ
るものであります。
(4)今後の見通し
今後の見通しについては、新型コロナウイルス感染症の再拡大や世界的な半導体不足、海上物流の逼迫によるサプラ
イチェーンの混乱など、先行きに不透明感は残るものの、各国の政策支援もあり世界経済は引き続き緩やかな回復が見
込まれます。当社グループの主要顧客である自動車業界につきましても販売台数は前期比で大きく回復する見通しで
す。
以上により、当社グループの2022年3月期通期の連結業績予想は、売上高292億円、営業利益30億円、経常利益31億
円、親会社株主に帰属する当期純利益21億円を見込んでおります。
3.会計基準の選択に関する基本的な考え方
当社グループは、国内の同業他社との比較可能性を確保するため、会計基準につきましては日本基準を適用しており
ます。
5
第一稀元素化学工業株式会社(4082) 2021年3月期 決算短信(連結)
4.連結財務諸表及び主な注記
(1)連結貸借対照表
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2020年3月31日) (2021年3月31日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 8,488,522 9,576,207
受取手形及び売掛金 5,056,773 6,323,651
有価証券 500,000 1,200,000
製品 5,236,106 4,467,949
仕掛品 2,125,207 1,939,520
原材料及び貯蔵品 3,364,163 2,085,693
その他 2,247,887 1,936,970
流動資産合計 27,018,660 27,529,993
固定資産
有形固定資産
建物及び構築物 8,952,009 9,147,101
減価償却累計額 △3,798,350 △4,151,178
建物及び構築物(純額) 5,153,659 4,995,923
機械装置及び運搬具 22,899,890 25,767,704
減価償却累計額 △18,534,139 △19,625,794
機械装置及び運搬具(純額) 4,365,750 6,141,909
土地 1,752,062 2,053,501
建設仮勘定 6,445,723 9,292,325
その他 2,690,457 2,746,558
減価償却累計額 △2,130,751 △2,314,695
その他(純額) 559,706 431,863
有形固定資産合計 18,276,902 22,915,523
無形固定資産 1,169,147 1,031,802
投資その他の資産
投資有価証券 519,928 851,743
関係会社株式 43,000 43,000
長期貸付金 430,858 429,762
退職給付に係る資産 151,888 530,954
繰延税金資産 442,628 279,059
長期前払金 2,447,727 2,447,727
その他 1,192,097 840,278
貸倒引当金 △491,000 △643,000
投資その他の資産合計 4,737,128 4,779,526
固定資産合計 24,183,178 28,726,852
資産合計 51,201,838 56,256,845
6
第一稀元素化学工業株式会社(4082) 2021年3月期 決算短信(連結)
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2020年3月31日) (2021年3月31日)
負債の部
流動負債
支払手形及び買掛金 1,026,835 2,146,863
短期借入金 1,600,000 1,500,000
1年内返済予定の長期借入金 2,768,586 2,962,657
未払法人税等 550,955 229,663
賞与引当金 303,444 391,014
未払金 874,401 603,060
その他 477,111 756,937
流動負債合計 7,601,334 8,590,195
固定負債
長期借入金 13,946,250 16,760,093
退職給付に係る負債 1,298 1,395
その他 121,280 121,143
固定負債合計 14,068,828 16,882,631
負債合計 21,670,163 25,472,827
純資産の部
株主資本
資本金 787,100 787,100
資本剰余金 1,121,672 1,135,934
利益剰余金 27,002,402 27,801,120
自己株式 △57,901 △44,742
株主資本合計 28,853,273 29,679,412
その他の包括利益累計額
その他有価証券評価差額金 174,628 397,782
為替換算調整勘定 114,869 △11,116
退職給付に係る調整累計額 △147,645 140,502
その他の包括利益累計額合計 141,852 527,168
非支配株主持分 536,549 577,437
純資産合計 29,531,675 30,784,018
負債純資産合計 51,201,838 56,256,845
7
第一稀元素化学工業株式会社(4082) 2021年3月期 決算短信(連結)
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書
連結損益計算書
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
売上高 26,518,686 23,465,922
売上原価 19,014,109 17,113,171
売上総利益 7,504,577 6,352,751
販売費及び一般管理費 4,393,755 4,336,968
営業利益 3,110,821 2,015,782
営業外収益
受取利息 73,978 69,066
受取配当金 16,619 14,211
仕入割引 25,242 13,999
持分法による投資利益 - 8,690
受取保険金 6,740 27,960
助成金収入 16,695 10,628
補助金収入 - 32,773
その他 57,673 28,797
営業外収益合計 196,951 206,127
営業外費用
支払利息 41,294 53,881
為替差損 99,993 28,310
持分法による投資損失 17,108 -
支払手数料 30,000 -
その他 16,637 8,134
営業外費用合計 205,033 90,326
経常利益 3,102,739 2,131,584
特別利益
補助金収入 714,000 -
特別利益合計 714,000 -
特別損失
固定資産除却損 36,728 28,171
貸倒引当金繰入額 491,000 152,000
特別損失合計 527,728 180,171
税金等調整前当期純利益 3,289,011 1,951,413
法人税、住民税及び事業税 1,159,898 738,774
法人税等調整額 △235,341 △61,980
法人税等合計 924,557 676,793
当期純利益 2,364,453 1,274,620
非支配株主に帰属する当期純利益 16,320 39,226
親会社株主に帰属する当期純利益 2,348,133 1,235,393
8
第一稀元素化学工業株式会社(4082) 2021年3月期 決算短信(連結)
連結包括利益計算書
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
当期純利益 2,364,453 1,274,620
その他の包括利益
その他有価証券評価差額金 △14,932 223,153
為替換算調整勘定 3,281 △124,324
退職給付に係る調整額 △122,915 288,148
持分法適用会社に対する持分相当額 0 -
その他の包括利益合計 △134,566 386,977
包括利益 2,229,887 1,661,597
(内訳)
親会社株主に係る包括利益 2,215,271 1,620,709
非支配株主に係る包括利益 14,615 40,887
9
第一稀元素化学工業株式会社(4082) 2021年3月期 決算短信(連結)
(3)連結株主資本等変動計算書
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:千円)
株主資本
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計
当期首残高 787,100 1,104,864 25,114,615 △70,089 26,936,490
当期変動額
剰余金の配当 △460,345 △460,345
親会社株主に帰属す
2,348,133 2,348,133
る当期純利益
自己株式の取得 -
自己株式の処分 16,807 12,188 28,996
株主資本以外の項目
の当期変動額(純
額)
当期変動額合計 - 16,807 1,887,787 12,188 1,916,783
当期末残高 787,100 1,121,672 27,002,402 △57,901 28,853,273
その他の包括利益累計額
その他有価証券 退職給付に係る その他の包括利益 非支配株主持分 純資産合計
為替換算調整勘定
評価差額金 調整累計額 累計額合計
当期首残高 189,561 109,882 △24,730 274,713 54,010 27,265,214
当期変動額
剰余金の配当 △460,345
親会社株主に帰属す
2,348,133
る当期純利益
自己株式の取得 -
自己株式の処分 28,996
株主資本以外の項目
の当期変動額(純 △14,932 4,986 △122,915 △132,861 482,539 349,678
額)
当期変動額合計 △14,932 4,986 △122,915 △132,861 482,539 2,266,461
当期末残高 174,628 114,869 △147,645 141,852 536,549 29,531,675
10
第一稀元素化学工業株式会社(4082) 2021年3月期 決算短信(連結)
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
(単位:千円)
株主資本
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計
当期首残高 787,100 1,121,672 27,002,402 △57,901 28,853,273
当期変動額
剰余金の配当 △436,675 △436,675
親会社株主に帰属す
1,235,393 1,235,393
る当期純利益
自己株式の取得 △41 △41
自己株式の処分 14,262 13,199 27,461
株主資本以外の項目
の当期変動額(純
額)
当期変動額合計 - 14,262 798,717 13,158 826,138
当期末残高 787,100 1,135,934 27,801,120 △44,742 29,679,412
その他の包括利益累計額
その他有価証券 退職給付に係る その他の包括利益 非支配株主持分 純資産合計
為替換算調整勘定
評価差額金 調整累計額 累計額合計
当期首残高 174,628 114,869 △147,645 141,852 536,549 29,531,675
当期変動額
剰余金の配当 △436,675
親会社株主に帰属す
1,235,393
る当期純利益
自己株式の取得 △41
自己株式の処分 27,461
株主資本以外の項目
の当期変動額(純 223,153 △125,985 288,148 385,316 40,887 426,204
額)
当期変動額合計 223,153 △125,985 288,148 385,316 40,887 1,252,342
当期末残高 397,782 △11,116 140,502 527,168 577,437 30,784,018
11
第一稀元素化学工業株式会社(4082) 2021年3月期 決算短信(連結)
(4)連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
税金等調整前当期純利益 3,289,011 1,951,413
減価償却費 2,217,892 2,057,926
賞与引当金の増減額(△は減少) 37,489 87,570
貸倒引当金の増減額(△は減少) 491,000 152,000
退職給付に係る資産の増減額(△は増加) △57,706 △29,512
退職給付に係る負債の増減額(△は減少) 262 172
受取利息及び受取配当金 △90,598 △83,277
支払利息 41,294 53,881
為替差損益(△は益) 23,502 △23,708
補助金収入 △714,000 △32,773
持分法による投資損益(△は益) 17,108 △8,690
売上債権の増減額(△は増加) 255,972 △1,045,322
たな卸資産の増減額(△は増加) 364,468 2,185,517
未払又は未収消費税等の増減額 24,259 401,356
仕入債務の増減額(△は減少) △383,956 1,241,051
未払金及び未払費用の増減額(△は減少) △269,537 75,494
その他 291,516 △312,629
小計 5,537,978 6,670,469
利息及び配当金の受取額 90,548 83,261
利息の支払額 △42,546 △54,160
法人税等の支払額 △1,297,757 △1,040,763
営業活動によるキャッシュ・フロー 4,288,222 5,658,807
投資活動によるキャッシュ・フロー
定期預金の預入による支出 △410,010 △345,000
定期預金の払戻による収入 - 522,100
有形固定資産の取得による支出 △8,358,708 △6,886,206
無形固定資産の取得による支出 △242,665 △129,296
長期前払費用の取得による支出 △95,382 △23,274
投資有価証券の取得による支出 △9,867 △10,267
貸付けによる支出 △42,600 △21,000
貸付金の回収による収入 1,356 2,505
補助金の受取額 - 432,773
その他 22,512 8,707
投資活動によるキャッシュ・フロー △9,135,365 △6,448,959
財務活動によるキャッシュ・フロー
短期借入金の純増減額(△は減少) 400,000 △91,906
長期借入れによる収入 8,100,000 6,000,000
長期借入金の返済による支出 △2,630,074 △2,985,157
非支配株主からの払込みによる収入 467,923 -
自己株式の取得による支出 - △41
配当金の支払額 △460,060 △437,216
財務活動によるキャッシュ・フロー 5,877,788 2,485,678
現金及び現金同等物に係る換算差額 32,278 287,127
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) 1,062,923 1,982,655
現金及び現金同等物の期首残高 7,515,588 8,578,512
現金及び現金同等物の期末残高 8,578,512 10,561,167
12
第一稀元素化学工業株式会社(4082) 2021年3月期 決算短信(連結)
(5)連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(セグメント情報等)
当社グループは、化学工業製品の製造販売事業の単一セグメントであるため、記載を省略しています。
(1株当たり情報)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
1株当たり純資産額 1,195.97円 1,244.13円
1株当たり当期純利益 96.90円 50.91円
(注) 1.潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。
2.1株当たり純資産額の算定上の基礎は、以下のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(2020年3月31日) (2021年3月31日)
純資産の部の合計額(千円) 29,531,675 30,784,018
純資産の部の合計額から控除する金額(千円) 536,549 577,437
(うち非支配株主持分(千円)) (536,549) (577,437)
普通株式に係る期末の純資産額(千円) 28,995,125 30,206,580
1株当たり純資産額の算定に用いられた期末の
24,243,957 24,279,185
普通株式の数(株)
3.1株当たり当期純利益の算定上の基礎は、以下のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
親会社株主に帰属する当期純利益(千円) 2,348,133 1,235,393
普通株主に帰属しない金額(千円) - -
普通株式に係る親会社株主に帰属する当期純利益
2,348,133 1,235,393
(千円)
期中平均株式数(株) 24,231,602 24,265,799
(重要な後発事象)
該当事項はありません。
13