4078 堺化学 2021-06-11 15:35:00
湯本工場の爆発・火災事故に関するお知らせ(第八報) [pdf]

         News Release

                                                      2021 年6月 11 日
各    位

                                    会 社 名 堺 化 学 工 業 株 式 会 社
                                    代表者名 代表取締役社長 矢 部 正 昭
                                    (コード番号 4078 東証 第一部)
                                    問合せ先 人事総務部長 渡 辺 敏 樹
                                    電話番号 0 7 2 − 2 2 3 − 4 1 1 1



                 湯本工場の爆発・火災事故に関するお知らせ(第八報)


 5月11日(火)、弊社の湯本工場(福島県いわき市)にて発生しました爆発・火災事故につきまして、負
傷された方々にお見舞いを申し上げるとともに、近隣住民の皆様、関係ご当局の皆様、お客様をはじめと
する多くの方々に多大なご迷惑をおかけしたことに深くお詫び申し上げます。
 本日、亜鉛事業にかかる決議をいたしましたので下記のとおりご案内いたします。詳細につきましては、
別途開示しております資料をご覧ください。

                                記
1.発生場所
    福島県いわき市常磐岩ヶ岡町沢目1番地の1
    堺化学工業株式会社 湯本工場 亜鉛末製造工場

2.発生日時
   5月 11 日    7:40 過ぎ    亜鉛末※工場において分級ファンを回そうとした時に異音がし、
                         その後爆発しました。
              12:30 時点   工場の火災および煙はほぼ収まりました。
    5月 12 日 15:00 時点     工場内に残存する亜鉛末の温度低下を待っている状況であり、
                         消防署による鎮火宣言には至っておりません。
                         (水をかけると水素が発生し二次災害のおそれがあるため、砂
                         を被せ延焼防止の処置をしたうえで、時間の経過で温度が下が
                         るのを待っています)
    5月 13 日   2:00 頃     工場内で消火のために散布した砂中より発煙したため、巡視中
                         の社員が消防署に通報のうえ、速やかに対応いたしました。人
                         的・物的被害はございませんでした。
    5月 31 日   10:43      鎮火宣言

    ※亜鉛末は主に防錆塗料に使われる製品です。




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        News Release
3.人的被害(いずれも協力会社の方)
  重傷者 1名(6月中旬に退院予定)
  軽傷者 3名(現在は自宅療養中)


4.物的損害
  亜鉛末工場建屋の側面および屋根ならびに工場内設備が損傷しました。
  酸化亜鉛工場および製品倉庫には影響ありません。

5.亜鉛末の操業状況
  亜鉛末工場については、6月1日に当社から消防署に危険物取扱所(一般取扱所)廃止届出書
 を提出したため、5月11日に発令されました危険物施設一般取扱所使用停止命令は6月1日付
 で解除されました。
  なお、当社は、亜鉛末製品のマーケット状況や再建にかかる投資採算性等について総合的に検
  討した結果、亜鉛末事業から撤退し、工場再建を断念することとしました。

6.酸化亜鉛の操業・出荷状況
  酸化亜鉛工場については生産を再開しており、酸化亜鉛(工業用)の出荷は順次行っておりま
 す。

7.事故原因
  鎮火宣言が出されましたので、関係当局による現場検証が行われております。
  なお、当局の検証等に協力しつつ、会社として独自に事故原因の究明と再発防止の徹底を図るため、
 社外から3名の有識者を招聘して6月5日付で事故調査委員会を設置しました。
  なお、同委員会の構成等につきましては、6月7日開示の「湯本工場事故調査委員会設置のお知
  らせ」のとおりです。

8.業績に与える影響
  6月11日開示の「亜鉛末事業の撤退ならびに湯本工場の爆発・火災事故にかかる業績への影響
 に関するお知らせ」に記載のとおり、2022年3月期通期連結業績への影響額(税引き前利益)
 は300百万円程度としております。

9.その他
  ・有毒ガス等の発生はございません。
  ・当該工場以外で生産している、化粧品材料の酸化亜鉛、酸化チタン、バリウム製品、電子
   材料など、その他の材料生産への影響はありません。


                                           以 上




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