4068 M-ベイシス 2021-06-24 08:00:00
東京証券取引所マザーズへの上場に伴う当社決算情報等のお知らせ [pdf]

                                                                            2021 年6月 24 日
各   位
                                              会社名               ベイシス株式会社
                                              代表者名              代表取締役社長      吉村 公孝
                                                                (コード番号:4068 東証マザーズ)
                                              問合せ先              取締役経営管理本部長 高野 竜介
                                                                       (TEL 03-5769-2141)

        東京証券取引所マザーズへの上場に伴う当社決算情報等のお知らせ

  当社は、本日、2021 年6月 24 日に東京証券取引所マザーズに上場いたしました。今後ともなお一層の
ご指導ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
  なお 2021 年6月期(2020 年7月1日から 2021 年6月 30 日)における当社の業績予想は、次のとおり
 であります。また、最近の決算情報等につきましては別添の通りであります。

【個別】                                                                      (単位:百万円、%)
                                                2021 年6月期
           決算期       2021 年6月期                                             2020 年6月期
                                               第3四半期累計期間
                       (予想)                                                   (実績)
                                                   (実績)
 項目
                           対売上        対前期                       対売上                対売上
                           高比率        増減率                       高比率                高比率
 売上高             4,819      100.0      47.7         3,461         100.0    3,263       100.0
 営業利益             327         6.8     164.2          316            9.1     123          3.8
 経常利益             325         6.7     176.5          315            9.1     117          3.6
 当期(四半期)純利益       199         4.1     185.2          216            6.3      69          2.1
 1株当たり当期
                         127 円 46 銭                 138 円 77 銭              44 円 80 銭
 (四半期)純利益

 1株当たり配当金                 0 円 00 銭                          -               0 円 00 銭

(注)1.当社は、連結財務諸表及び四半期連結財務諸表を作成しておりません。
   2.当社は、2021 年3月 17 日付で、普通株式1株につき 50 株の株式分割を行っておりますが、2019
     年6月期の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり当期(四半期)純利益を算出して
     おります。
   3.2020 年6月期(実績)及び 2021 年6月期第3四半期累計期間(実績)の1株当たり当期(四半期)
     純利益は、期中平均発行済株式数により算出しております。
   4.2021 年6月期(予想)の1株当たり当期純利益は、公募予定株式数(196,000 株)を含めた予定期
     中平均発行済株式数により算出し、オーバーアロットメントによる売出しに関する第三者割当増資
     分(最大 52,300 株)を考慮しておりません。
   5.2021 年6月期の業績予想は、2021 年4月 15 日の取締役会にて決議された修正予算になります。
【2021 年6月期業績予想の前提条件】
 本資料に記載している 2021 年6月期の業績予想数値については、2020 年7月から 2021 年3 月までの実
績数値及び 2021 年3月の状況を踏まえ、2021 年4月以降の予想数値を合算した数値となっております。

1.当社の見通し
   当社はインフラテック事業(インフラ(infrastructure)とテクノロジー(Technology)をかけ合わせ
 た造語となります。インフラ業界において「通信インフラ構築におけるノウハウ・スキル」に「最新テク
 ノロジー」をかけ合わせたサービスと位置づけております。)を展開しており、通信・電力・ガス等のイ
 ンフラ事業者に対し、通信インフラの設計・施工・運用・保守サービスおよび各種プロジェクト支援等の
 サービスを提供しています。
   当社の事業領域である情報通信分野においては 5G のスタートが本格化し、通信事業者から 5G 関連の
 案件が増加しております。また、楽天モバイル株式会社のエリア構築案件も増加しております。
   一方で通信事業者以外について、IoT 機器設置関連の案件は、新型コロナウイルス感染症により中国で
 生産していた機器の物流の遅れによる一時的な枯渇や、ガス会社の構造改善事業の開始が遅れる等の影響
 がございました。
   以上の結果、2021 年 6 月期の業績は、売上高は前期比 47.7%増の 4,819 百万円、営業利益は前期比
 164.2%増の 327 百万円、経常利益は前期比 176.5%増の 325 百万円、当期純利益は前期比 185.2%増の
 199 百万円を見込んでおります。

2.業績予想の前提条件
(1)売上高
   当社はインフラテック事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載はしておりませんが、
  主たるサービス内容は以下のとおりであり、祖業であるモバイルエンジニアリングサービスを経営基盤
  としながら、新たな成長分野として IoT エンジニアリングサービスの提供をしております。

   1   モバイルエンジニアリングサービス(携帯電話のインフラ・ネットワーク構築・運用保守)
      当社は携帯電話基地局の施工案件など請負による現地でのフィールド業務対応のほか、通信事業者
    等に対してエンジニアを常駐させ、通信インフラの構築、運用、監視等に係る一連の作業を担ってお
    ります。
      携帯電話基地局の施工案件などの請負系業務は個別案件の単価✕件数✕受注確度の積み上げにより
    策定しています。今期については楽天モバイル株式会社の新規エリア構築案件の増加が見込まれたこ
    とから前期比約 228%の増加率を見込み策定しています。請負系案件は業務請負契約となり、基地局
    工事などが完工した際に売上計上されるフロー型のビジネスとなります。通信事業者等に対してエン
    ジニアを常駐させる常駐系案件はプロジェクトごとに人員単価✕人数✕受注確度を計算し、個別の積
    み上げにより策定しています。今期については 5G 関連案件の増加が見込まれたことから前期比約
    131%の増加率を見込み策定しています。常駐系案件は準委任契約となり、プロジェクト自体が数年続
    くこともあるため、1ヶ月~3ヶ月契約を継続的に更新するストック型のビジネスとなります。ま
    た、新規案件については現在商談中のパイプラインから契約が見込まれる案件の売上高✕受注確度の
    積み上げにより策定しています。

   2   IoT エンジニアリングサービス(IoT インフラ・ネットワーク構築・運用保守)
     電力、ガス等の生活インフラ提供事業者や鉄道、駐車場、小売等の IoT インフラを構築する事業者
    向けに IoT 機器の設置、交換、保守・運用等のサービスを提供しています。
     IoT 機器の設置、交換はプロジェクトごとに IoT 機器の設置単価✕設置件数✕受注確度を計算し、
    個別の積み上げにより策定しています。今期につきましてはガス向けのスマートメーター設置・交換
    の増加が見込まれたことから前期比約 218%の増加率を見込み策定しています。機器設置案件は業務
    請負契約となり、フロー型のビジネスとなります。保守・運用はプロジェクトごとに作業単価✕人数
    ✕受注確度を計算し、個別の積み上げにより策定しています。今期につきましては保守案件の増加が
    見込まれたことから前期比 143%の増加率を見込み策定しています。保守・運用は業務請負契約では
    ありますが、IoT 機器の安定的な運用を維持するため、継続的な業務となり、ストック型のビジネス
    となります。また、新規案件については現在商談中のパイプラインから契約が見込まれる案件の売上
    高✕受注確度の積み上げにより策定しています。

   3  その他サービス
     モバイルエンジニアリングサービス、IoT エンジニアリングサービスの現場業務で培ったノウハウ
    を基に、RPA ツールの販売、RPA 導入支援、ドローンを活用した設備点検等のサービスを提供して
    います。RPA ツールの販売はプロジェクトごとにライセンス費用✕件数✕受注確度を計算し、個別の
    積み上げにより算定しています。RPA 導入支援はエンジニアリングになるため、プロジェクトごとに
    人員単価✕人数✕受注確度を計算し、個別の積み上げにより策定しています。ドローンを利用した設
    備点検等のサービスは個別案件の単価✕件数✕受注確度の積み上げにより策定しています。

   ※受注確度につきましては案件種別(請負系・常駐系)の過去の営業に応じて算出しております。

     モバイルエンジニアリングサービスにおいては通信事業者から 5G 関連、楽天モバイル株式会社の
    エリア構築案件が増加し売上が伸びる一方、IoT エンジニアリングサービスにおいては新型コロナウ
    イルス感染症による取り付け機器の物流遅延などの影響を受けております。そのため、2021 年 6 月期
    の売上高は前期比 47.7%増の 4,819 百万円を見込んでおります。

     当社の売上高は主にモバイルエンジニアリングサービスと IoT エンジニアリングサービスで構成さ
    れております。モバイルエンジニアリングサービスはストック型案件の売上高が大半を締めており、
    その売上高は稼働人員数✕平均単価で形成されております。そのため、①稼働人員数と②平均単価を
    事業拡大に係る重要な指標としております。また、IoT エンジニアリングサービスはフロー型案件の
    売上高が大半を締めており、その売上高は設置台数✕平均単価で形成されております。そのため、③
    設置台数と④平均単価を事業拡大に係る重要な指標としております。過年度の各指標の推移は下記と
    なります。
        KPI    第19期実績      第20期実績       第21期第3四半期実績
     ①稼働人員数         2,948人       3,393人          3,223人
     ②平均単価          626千円        622千円          620千円
     ③設置台数          283千台        124千台          262千台
     ④平均単価          2,471円       1,827円          1,562円

     モバイルエンジニアリングサービスのストック型案件の売上及び IoT エンジニアリングサービスの
    フロー型案件の過年度売上高実績は下記となります。
                    第 19 期実績    第 20 期実績  第 21 期第 3 四半期実績
     モバイル_ストック型売上高    1,825 百万円 2,123 百万円          1,999 百万円
     IoT_フロー型売上高        700 百万円   239 百万円            428 百万円


(2)売上原価、売上総利益
    当社の売上原価は外注費、人件費、消耗品費等で構成されております。
    外注費は通信事業者やインフラ事業者などから受託しているプロジェクトにおいて協力会社(弊社か
  ら業務を発注し請け負う企業)へ支払う金額であり、過去実績やプロジェクトに紐づく人員計画・販売
  計画におけるサービス種別の外注比率を踏まえた想定原価を積み上げて計上しております。今期におい
  ては基地局建設や IoT 機器設置などのフロー案件の増加が見込まれたことから前期比約 169%の増加率
  を見込み策定しています。
    人件費は顧客から発注されたプロジェクトを遂行するエンジニアの給与等であり、過去実績やプロジ
  ェクトに紐づく人員計画・育成計画を踏まえた想定人件費を積み上げて計上しております。今期におい
  ては 17 名の増員により前期比約 110%の増加率を見込み策定しています。
    消耗品費については建設部材等の購入費用であり、過去実績を踏まえた想定消耗品費を積み上げて計
  上しております。今期については基地局建設等の工事案件の増加が見込まれたことから前期比約 121%
  の増加率を見込み策定しています。
    以上により 2021 年 6 月期の売上原価は前期比 53.2%増の 3,512 百万円、売上総利益は 34.6%増の
  1,306 百万円を見込んでおります。
    売上の増加率よりも原価の増加率の方が高くなっておりますが、こちらは工事系案件においてコロナ
  影響により工期遅延が発生し原価が増えたためです。

(3)販売費および一般管理費、営業利益
    当社の販売費及び一般管理費は、主に人件費、地代家賃、支払手数料、業務委託費、支払報酬料によ
  り構成されております。
    人件費は人員計画に基づく人員の増減に、想定される昇給・昇格を加味して算出しております。人員
  数は人員計画に基づいて新卒社員 22 名の増員を見込んでおり、増員及び基本給アップ等により 2021 年
  6 月期は前期比 9.3%増の 563 百万円を見込んでおります。
    地代家賃は、現在が賃貸借契約を締結している品川本社及び地方の事業所の賃料の実績ベースで算出
  しており 2021 年 6 月期は前期比 1.8%減の 48 百万円と前期並みで見込んでおります。
    支払手数料は、各種システム利用料及びライセンス料等を積み上げて算出しておりますが、新規導入
  したシステムの初期費用計上等により 2021 年 6 月期は前期比 63.5%増の 68 百万円を見込んでおりま
  す。
    業務委託費は、派遣社員の手数料、システム導入及び営業支援のコンサル料等を積み上げて算出して
  おり 2021 年 6 月期は前期 45.1%増の 55 百万円を見込んでおります。
    支払報酬料は、監査報酬及び各種顧問料等を積み上げて算出しておりますが、監査報酬の増額等によ
  り 2021 年 6 月期は前期比 26.0%増の 43 百万円と見込んでおります。
    その他の主な項目については前期実績をベースに算出しております。
    以上の結果、販売費及び一般管理費は前期比 15.7%増の 978 百万円を見込み、営業利益は前期比
  164.2%増の 327 百万円を予想しております。

(4)営業外収益・費用、経常利益
   営業外収益は想定しておりません。営業外費用は、過去の実績や発生見込額等に基づき、支払利息6
  百万円を計画しております。
   以上の結果、経常利益は前期比 76.5%増の 325 百万円を予想しております。

(5)特別利益・損失、当期純利益
   特別利益及び特別損失は想定しておりません。
   税金費用は、繰延税金資産の取崩し額及び所得見込額に基づき 89 百万円を見込んでおります。
   以上の結果、当期純利益は前期比 85.2%増の 199 百万円を予想しております。


【業績予想に関するご留意事項】
 本資料に記載されている業績予想等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であ
ると判断する一定の前提に基づいており、実際の業績は様々な要因によって異なる場合がございます。


                                                       以 上
               2021年6月期           第3四半期決算短信〔日本基準〕(非連結)
                                                                                         2021年6月24日
上場会社名  ベイシス株式会社                                                                     上場取引所 東
コード番号  4068   URL https://www.basis-corp.jp/
代表者    (役職名)  代表取締役社長        (氏名)吉村 公孝
問合せ先          取締役
       (役職名)                 (氏名)高野 竜介                                              TEL 03(5769)2141
責任者           経営管理本部長
四半期報告書提出予定日   -              配当支払開始予定日                                              -
四半期決算補足説明資料作成の有無:無
四半期決算説明会開催の有無    :無
                                          (百万円未満切捨て)
1.2021年6月期第3四半期の業績(2020年7月1日~2021年3月31日)
 (1)経営成績(累計)                       (%表示は、対前年同四半期増減率)
                       売上高                        営業利益                     経常利益                        四半期純利益

                   百万円               %            百万円      %           百万円              %              百万円             %
2021年6月期第3四半期       3,461            -             316     -               315          -                216           -
2020年6月期第3四半期             -          -               -      -                 -            -                 -         -


                                                 潜在株式調整後
                   1株当たり
                                                  1株当たり
                   四半期純利益
                                                  四半期純利益
                                  円 銭                      円 銭
2021年6月期第3四半期                  138.77                       -
2020年6月期第3四半期                        -                      -
(注)当社は、2020年6月期第3四半期については、四半期財務諸表を作成していないため、2020年6
月期第3四半期の数値及び対前年同四半期増減率並びに2021年6月期第3四半期の対前年四半期増減率
は記載しておりません。

 (2)財政状態
                            総資産                             純資産                                    自己資本比率

                                         百万円                               百万円                                        %
2021年6月期第3四半期                             1,919                               847                                   44.2
2020年6月期                                  1,696                               630                                   37.2

(参考)自己資本         2021年6月期第3四半期                       847   百万円             2020年6月期                    630     百万円

2.配当の状況
                                                           年間配当金
                  第1四半期末                 第2四半期末            第3四半期末                   期末                         合計
                            円 銭                   円 銭                円 銭                    円 銭                     円 銭
2020年6月期                      -                   0.00                -                     0.00                    0.00
2021年6月期                      -                   0.00                -
2021年6月期(予想)                                                                                0.00                    0.00
(注)直近に公表されている配当予想からの修正の有無:無

3.2021年6月期の業績予想(2020年7月1日~2021年6月30日)
                                                                                 (%表示は、対前期増減率)
                                                                                                          1株当たり
                   売上高                    営業利益              経常利益                    当期純利益
                                                                                                          当期純利益

                 百万円          %          百万円        %      百万円         %          百万円              %                 円 銭
     通期           4,819       47.7         327     164.2       325    176.5          199       185.2                127.46
(注)直近に公表されている業績予想からの修正の有無:無
※ 注記事項
 (1)四半期財務諸表の作成に特有の会計処理の適用:有

(2)会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
  ① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更  :無
  ② ①以外の会計方針の変更         :無
  ③ 会計上の見積りの変更          :無
  ④ 修正再表示               :無

(3)発行済株式数(普通株式)
     ①   期末発行済株式数(自己株式を含む)   2021年6月期3Q   1,562,100 株   2020年6月期     1,562,100 株
     ②   期末自己株式数             2021年6月期3Q       -    株    2020年6月期          -   株
     ③   期中平均株式数(四半期累計)      2021年6月期3Q   1,562,100 株   2020年6月期3Q   1,562,100 株
    (注)2021年3月17日付で、普通株式1株につき50株の株式分割を行っております。2020年6月
    期の期首に当該株式分割が行われたと仮定して、期末発行済株式数(自己株式を含む)及び期中
    平均株式数を算定しております。

※   四半期決算短信は公認会計士又は監査法人の四半期レビューの対象外です

※   業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
    (将来に関する記述等についてのご案内)
      本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及
     び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、その達成を当社として約束する趣旨のも
     のではありません。また、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。
○添付資料の目次

1.当四半期決算に関する定性的情報 …………………………………………………………………    2
 (1)経営成績に関する説明 …………………………………………………………………………    2
 (2)財政状態に関する説明 …………………………………………………………………………    2
 (3)業績予想などの将来予測情報に関する説明 …………………………………………………    2
2.四半期財務諸表及び主な注記 ………………………………………………………………………    3
 (1)四半期貸借対照表 ………………………………………………………………………………    3
 (2)四半期損益計算書 ………………………………………………………………………………    5
    第3四半期累計期間 ………………………………………………………………………………   5
 (3)四半期財務諸表に関する注記事項 ……………………………………………………………    6
   (継続企業の前提に関する注記) …………………………………………………………………   6
   (株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記) …………………………………………   6
   (四半期財務諸表の作成に特有の会計処理の適用) ……………………………………………   6




                    -   1 -
1.当四半期決算に関する定性的情報
 (1)経営成績に関する説明
    当第3四半期累計期間(2020年7月1日から2021年3月31日)におけるわが国経済は、新型コ
   ロナウイルス感染症による影響が長期化する中、政府による経済対策等により持ち直しの動きが
   見られましたが、感染再拡大によって、先行きの不透明感は一層強まってまいりました。
    このような経済環境のもと、当社の事業領域である情報通信分野においては、通信キャリア各
   社が楽天モバイル株式会社に対応してグループのサブブランドを使った通信料の値下げを行って
   おり、これにより将来のインフラ投資に影響を与える可能性がありますが、現状は5Gのインフラ
   投資が本格化しており、当社におきましてもモバイルエンジニアリングサービス事業は計画を上
   回る売上を計上しております。
    一方で通信事業者以外では、IoTエンジニアリングサービス事業で展開しているスマートメータ
   ー設置サービスでは当事業年度上期は新型コロナウイルス感染症により中国で生産していた設置
   機器の物流の遅れによる一時的な機器の枯渇や、ガス会社の構造改善事業の開始が遅れる等の影
   響が見られ、遅れを取り戻すべく取り組んでまいりましたが挽回するには至らず計画未達となっ
   ております。
    以上の結果、当第3四半期累計期間の経営成績は、売上高3,461百万円、営業利益316百万円、
   経常利益315百万円、四半期純利益216百万円となりました。

(2)財政状態に関する説明
  (資産)
   当第3四半期末における資産合計は、前事業年度末に比べ223百万円増加し、1,919百万円とな
  りました。流動資産は196百万円増加し、1,734百万円となりました。主な要因は受取手形及び売
  掛金の増加397百万円、仕掛品の増加101百万円、現金及び預金の減少303百万円であります。固
  定資産は26百万円増加し、184百万円となりました。主な要因はソフトウエアの増加13百万円お
  よび保険積立金7百万円であります。
  (負債)
   当第3四半期末における負債合計は、前事業年度末に比べ6百万円増加し、1,071百万円となり
  ました。流動負債は51百万円増加し、1,011百万円となりました。主な要因は買掛金の増加140百
  万円、未払法人税等の増加95百万円、短期借入金の減少200百万円であります。
  (純資産)
   当第3四半期末における純資産合計は、前事業年度末に比べ216百万円増加し、847百万円とな
  りました。
  主な要因は四半期純利益216百万円の計上による増加であります。

(3)業績予想などの将来予測情報に関する説明
   2021年6月期の業績予想につきましては、本日開示いたしました「東京証券取引所マザーズへ
  の上場に伴う当社決算情報等のお知らせ」をご参照ください。 なお、上記に記載した業績予想
  は、現時点で入手可能な情報に基づき判断したものであり、実際の業績等は様々 な要因により異
  なる可能性があります。




                       -   2 -
2.四半期財務諸表及び主な注記
 (1)四半期貸借対照表
                                              (単位:千円)
                           前事業年度          当第3四半期会計期間
                        (2020年6月30日)      (2021年3月31日)
資産の部
 流動資産
  現金及び預金                        764,026           460,138
  受取手形及び売掛金                     666,831         1,064,235
  仕掛品                            84,915           185,929
  前払費用                           15,232            23,020
  その他                             6,885             1,561
  流動資産合計                      1,537,891         1,734,884
 固定資産
  有形固定資産
   建物                           16,096           16,096
    減価償却累計額                     △9,590           △9,963
    建物(純額)                       6,505            6,133
   工具、器具及び備品                     9,357            9,357
    減価償却累計額                     △5,810           △6,723
    工具、器具及び備品(純額)                3,547            2,634
   有形固定資産合計                     10,053            8,767
  無形固定資産
   ソフトウエア                       22,460            36,046
   ソフトウエア仮勘定                     4,864             9,818
   その他                              39                39
   無形固定資産合計                     27,363            45,904
  投資その他の資産
   繰延税金資産                        35,108            35,108
   その他                           85,717            94,503
   投資その他の資産合計                   120,826           129,611
  固定資産合計                        158,243           184,283
 資産合計                         1,696,135         1,919,167




                    -   3 -
                                            (単位:千円)
                         前事業年度          当第3四半期会計期間
                      (2020年6月30日)      (2021年3月31日)
負債の部
 流動負債
  買掛金                        136,013            276,111
  短期借入金                      500,000            300,000
  1年内返済予定の長期借入金               60,000             60,000
  未払金                         21,978             31,325
  未払費用                       121,858            142,666
  未払法人税等                       2,464             98,336
  賞与引当金                       53,700             29,650
  預り金                          9,710             20,406
  その他                         54,497             52,981
  流動負債合計                     960,223          1,011,476
 固定負債
  長期借入金                       105,000            60,000
  固定負債合計                      105,000            60,000
 負債合計                       1,065,223         1,071,476
純資産の部
 株主資本
  資本金                          93,470            93,470
  資本剰余金                        44,270            44,270
  利益剰余金                       493,172           709,950
  株主資本合計                      630,912           847,690
 純資産合計                        630,912           847,690
負債純資産合計                     1,696,135         1,919,167




                  -   4 -
(2)四半期損益計算書
 (第3四半期累計期間)
                         (単位:千円)
                   当第3四半期累計期間
                   (自2020年7月1日
                    至2021年3月31日)
売上高                        3,461,975
売上原価                       2,481,072
売上総利益                        980,903
販売費及び一般管理費                   664,600
営業利益                         316,302
営業外収益
 受取利息                              3
 助成金収入                         2,463
 支援金収入                         1,060
 その他                             117
 営業外収益合計                       3,644
営業外費用
 支払利息                          4,832
 営業外費用合計                       4,832
経常利益                         315,115
税引前四半期純利益                    315,115
法人税等                          98,336
四半期純利益                       216,778




               -    5 -
(3)四半期財務諸表に関する注記事項

(継続企業の前提に関する注記)
 該当事項はありません。

(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記)
 該当事項はありません。

 (四半期財務諸表の作成に特有の会計処理の適用)
  (税金費用の計算)
   税金費用については、当第3四半期会計期間を含む事業年度の税引前当期純利益に対する税
  効果会計適用後の実効税率を合理的に見積もり、税引前四半期純利益に当該見積実効税率を乗
  じて計算しております。




                     -   6 -