4061 デンカ 2020-08-31 11:00:00
温室効果ガスの排出量削減目標達成に向け約37億円の環境投資を決定~高効率ガスタービン発電機導入により年間12,000t以上のCO2を削減~ [pdf]

                                                     2020 年 8 月 31 日
各 位
                         会   社   名 デ   ン   カ     株    式    会    社
                         代 表 者 名 代 表 取 締 役 社 長          山 本     学
                                               (コード 4061:東証第 1 部)
                                   コーポレートコミュニケーション部長
                         問 合 せ 先
                                                福岡 智
                                                 (電話 03-5290-5511)


          温室効果ガスの排出量削減目標達成に向け約 37 億円の環境投資を決定
         ~高効率ガスタービン発電機導入により年間 12,000t 以上の CO2 を削減~

 デンカ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:山本 学)は、ESG 経営に基づく温室効果ガス
排出削減に向けた取り組みとして、石油化学製品の中核拠点である千葉工場(千葉県市原市)に約 37 億円
を投資し自家発電用の高効率ガスタービン発電機設備を導入することで、 年間約 12,000t以上の温室効果ガ
ス(CO2)排出削減を進め、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを加速してまいります。

 国際枠組みとして採択されたパリ協定(*1)では産業革命以前からの平均気温上昇 2℃以下を目標として定
められており、世界中で温室効果ガスの排出削減対策が急務とされています。当社は化学メーカーの責務と
して、パリ協定を念頭に置き中長期の温室効果ガスの排出量削減目標(*2)を策定しています。今回の高効
率ガスタービン発電機導入は本中期目標で掲げる全削減量の約 2%、エネルギー起源の排出削減量の約 5%
に相当する削減効果が見込まれる他、使用するエネルギー原単位の改善で千葉工場のコスト競争力向上にも
寄与いたします。
 また、今回の高効率ガスタービン発電機導入は十分な排出削減・省エネ効果が見込まれることから、経済
産業省より補助金交付(エネルギー使用合理化等事業者支援事業)  の採択を受けており、 2018 年に採択され
た青海工場でのガスタービン発電導入等による省エネルギー事業に続く取り組みとなります。

 長期的な温室効果ガス排出削減に向けたクリーンエネルギーの利用拡大として、現在保有する自社水力発
電所 15 ヵ所(北陸電力株式会社との共同出資会社である黒部川電力株式会社の 5 ヵ所を含む)に加え、新
たに 2 ヵ所の水力発電所の建設も進めており、これら 2 ヵ所が稼働することでさらに年間約 35,000t の CO2
排出量削減に貢献する見込みです。

 当社は SDGs を羅針盤に、今後も様々な環境保全・保護に関する取り組みを進め、地球環境に配慮した企
業活動を通じて、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
                                                               以 上
1.導入するガスタービン発電機の概要
・最大出力:約 7,500kW×2 台
・総合効率:約 85%
・送電開始:2022 年 6 月予定
・温室効果ガス排出削減量:約 12,000t-CO2/年 以上
・エネルギー削減量:原油換算 6,000kL/年 以上
・総投資額:約 37 億円


2.2020 年度連結業績への影響
 本件による当社 2020 年度連結業績への影響はございません。


3.千葉工場概要
・所在地      :千葉県市原市五井南海岸 6
・主要製品 :スチレン系機能樹脂、アクリル系特殊合成ゴム、超高純度アセチレンブラック、
             電気絶縁用テープ、車載向けハーネステープ、農業・土木暗渠用排水管 等
・従業員数 :約 500 名


(*1) パリ協定
2015 年 12 月にフランスのパリで開催された第 21 回国連気候変動枠組条約締約国会議(COP21)
において、
    2020 年以降の温室効果ガス排出削減等のための新たな国際枠組みとして採択された協定。


(*2) 当社の温室効果ガス排出量の削減目標について
・中期目標:2030 年度の温室効果ガス排出量を 2013 年度に対して 26%削減する。
 (全削減目標 610,000t-CO2 の内、エネルギー起源の排出量についての削減量 260,000t-CO2)
・長期目標:2050 年度までに実質の排出量(※)を 2013 年度に対して 85%削減する。
 ※実質の排出量とは、排出量から吸収量を差し引いた値とする。


【ご参考:本件に関連する過去プレスリリース(当社ホームページ)】
・2017 年 2 月 15 日    「黒部川電力株式会社 新規水力発電所建設について」
 https://www.denka.co.jp/storage/news/pdf/447/20170215_shinhimeroku.pdf
・2016 年 2 月 5 日     「千葉工場ユーティリティ最適化による競争力強化に関するお知らせ」
 https://www.denka.co.jp/storage/news/pdf/371/20160205_chiba_jpn.pdf
・2014 年 10 月 17 日 「糸魚川市での新水力発電所起工式開催について」
 https://www.denka.co.jp/storage/news/pdf/295/20141017_shin_omigawah.pdf