4042 東ソー 2021-08-03 13:00:00
2022年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]
2022年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2021年8月3日
上 場 会 社 名 東ソー株式会社 上場取引所 東
コ ー ド 番 号 4042 URL https://www.tosoh.co.jp/
代 表 者 (役職名) 代表取締役社長 (氏名) 山本 寿宣
問合せ先責任者 (役職名) 上席執行役員 経営管理室長 (氏名) 米澤 啓 (TEL) 03-5427-5123
四半期報告書提出予定日 2021年8月11日 配当支払開始予定日 ―
四半期決算補足説明資料作成の有無 :有
四半期決算説明会開催の有無 : 有 ( 機関投資家・アナリスト向け )
(百万円未満切捨て)
1.2022年3月期第1四半期の連結業績(2021年4月1日~2021年6月30日)
(1)連結経営成績(累計) (%表示は、対前年同四半期増減率)
親会社株主に帰属
売上高 営業利益 経常利益
する四半期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2022年3月期第1四半期 201,201 28.5 30,148 - 32,090 - 21,709 -
2021年3月期第1四半期 156,529 △18.8 △943 - △527 - △1,986 -
(注)包括利益 2022年3月期第1四半期 24,039百万円( -%) 2021年3月期第1四半期 △160百万円( -%)
潜在株式調整後
1株当たり
1株当たり
四半期純利益
四半期純利益
円 銭 円 銭
2022年3月期第1四半期 68.24 68.19
2021年3月期第1四半期 △6.14 -
(注)前第1四半期連結累計期間の潜在株式調整後1株当たり四半期純利益については、潜在株式は存在するものの
1株当たり四半期純損失であるため記載しておりません。
(2)連結財政状態
総資産 純資産 自己資本比率
百万円 百万円 %
2022年3月期第1四半期 988,177 674,881 63.6
2021年3月期 982,776 661,679 62.6
(参考) 自己資本 2022年3月期第1四半期 628,220百万円 2021年3月期 615,570百万円
2.配当の状況
年間配当金
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計
円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭
2021年3月期 - 28.0 - 32.0 60.00
2022年3月期 -
2022年3月期(予想) 30.0 - 30.0 60.00
(注) 直近に公表されている配当予想からの修正の有無 : 無
3.2022年3月期の連結業績予想(2021年4月1日~2022年3月31日)
(%表示は、通期は対前期、四半期は対前年同四半期増減率)
親会社株主に帰属 1株当たり
売上高 営業利益 経常利益
する当期純利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 円 銭
第2四半期(累計) 420,000 27.9 60,000 240.1 62,000 244.9 40,000 241.5 125.73
通期 820,000 11.9 106,000 20.7 109,000 14.6 71,000 12.2 223.17
(注) 直近に公表されている業績予想からの修正の有無 : 有
※ 注記事項
(1)当四半期連結累計期間における重要な子会社の異動 :無
(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動)
(2)四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用 :有
(3)会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更 :有
② ①以外の会計方針の変更 :無
③ 会計上の見積りの変更 :無
④ 修正再表示 :無
(4)発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2022年3月期1Q 325,080,956株 2021年3月期 325,080,956株
② 期末自己株式数 2022年3月期1Q 6,935,671株 2021年3月期 6,934,001株
③ 期中平均株式数(四半期累計) 2022年3月期1Q 318,146,038株 2021年3月期1Q 323,364,896株
※ 四半期決算短信は公認会計士又は監査法人の四半期レビューの対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
(将来に関する記述等についてのご注意)
本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると
判断する一定の前提に基づいており、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。なお、上
記業績予想に関する事項等は、添付資料の4ページをご覧ください。
(四半期決算補足説明資料の入手方法)
四半期決算説明資料を当社ホームページに掲載しております。
東ソー株式会社(4042) 2022年3月期 第1四半期決算短信
○添付資料の目次
1.当四半期決算に関する定性的情報 ……………………………………………………………………P.2
(1)経営成績に関する説明 ………………………………………………………………………………P.2
(2)財政状態に関する説明 ………………………………………………………………………………P.4
(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明 …………………………………………………P.4
2.四半期連結財務諸表及び主な注記 ……………………………………………………………………P.5
(1)四半期連結貸借対照表 ………………………………………………………………………………P.5
(2)四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書 …………………………………………P.7
(3)四半期連結財務諸表に関する注記事項 ……………………………………………………………P.9
(継続企業の前提に関する注記) ……………………………………………………………………P.9
(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記) ……………………………………………P.9
(四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用) …………………………………………P.9
(会計方針の変更) ……………………………………………………………………………………P.9
(セグメント情報等) …………………………………………………………………………………P.10
3.補足情報 …………………………………………………………………………………………………P.12
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東ソー株式会社(4042) 2022年3月期 第1四半期決算短信
1.当四半期決算に関する定性的情報
(1)経営成績に関する説明
当第1四半期連結累計期間(2021年4月1日~2021年6月30日)のわが国経済は、新型コロナウイルス感染症に対するワク
チン接種の進展に伴い経済活動正常化への期待が高まりましたが、足元では変異種による感染が広まるなど、景気の先行き
は依然として不透明な状況となっております。世界経済についても、ワクチン接種が進展する先進国を中心に経済活動が回
復基調にあるものの、経済活動の制限緩和や経済対策による需要回復には地域差があり、今後の見通しは予断を許さない状
況が続いております。
このような情勢下、当社グループの連結業績については、売上高は、ナフサ等の原燃料価格及び海外製品市況の上昇によ
る販売価格の上昇により、2,012億円と前年同期に比べ447億円(28.5%)の増収となりました。営業損益は、販売価格の上昇
が原燃料高の影響を上回ることで交易条件が改善し、301億円と前年同期に比べ311億円の増益となりました。経常損益は、
円安進行による為替差損の縮小により321億円と前年同期に比べ326億円の増益となり、親会社株主に帰属する四半期純損益
については、217億円と前年同期に比べ237億円の増益となりました。
セグメント別の業績は次のとおりであります。
石 油 化 学 事 業
エチレン、プロピレン等のオレフィン製品は、非定修年による生産量の増加に伴い出荷が増加しました。また、ナフサ等
の原燃料価格及び海外製品市況の上昇により、製品価格が上昇いたしました。
ポリエチレン樹脂は、新型コロナウイルス感染症拡大により減少した需要の回復に伴い、国内輸出ともに出荷が増
加いたしました。クロロプレンゴムは、新型コロナウイルス感染症拡大により減少した需要の回復に伴い、アジア向
けを中心に輸出が増加いたしました。
この結果、売上高は、前年同期に比べ181億円(77.3%)増加し415億円となり、営業損益は、幅広い製品の出荷増加に加
え、オレフィン製品を中心とした交易条件の改善やナフサ等原料価格上昇による製品受払差の改善により、前年同期に比べ
78億円増加し47億円の営業利益となりました。
ク ロ ル ・ ア ル カ リ 事 業
苛性ソーダは、生産量の減少に伴い出荷が減少いたしました。塩化ビニルモノマー及び塩化ビニル樹脂は、いずれも生産
量の減少に伴い出荷が減少いたしました。また、ナフサ価格及び海外市況の上昇を反映し、塩ビ製品の製品価格は上昇いた
しました。
セメントは、国内出荷は堅調に推移しましたが、輸出は減少いたしました。
ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)は、新型コロナウイルス感染症拡大により減少した需要の回復に伴
い、国内輸出ともに出荷が増加いたしました。また、海外市況の上昇を反映し製品価格が上昇いたしました。主にウ
レタン系塗料に使用されるヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)は、新型コロナウイルス感染症拡大により減
少した需要の回復に伴い、国内輸出ともに出荷が増加いたしました。
この結果、売上高は前年同期に比べ165億円(28.6%)増加し740億円となり、営業損益は、塩ビ製品やウレタン原料の交易
条件の改善により、前年同期に比べ166億円増加し117億円の営業利益となりました。
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東ソー株式会社(4042) 2022年3月期 第1四半期決算短信
機 能 商 品 事 業
エチレンアミンは、新型コロナウイルス感染症拡大により減少した需要の回復に伴い、国内輸出ともに出荷が増加いたし
ました。また、海外市況の上昇により輸出価格は上昇いたしました。
計測関連商品は、米国向けに液体クロマトグラフィー用充填剤の出荷が増加いたしました。診断関連商品は、新型コロナ
ウイルス感染症拡大により減少した需要の回復に伴い、国内及び中国向けを中心に体外診断用医薬品の出荷が増加いたしま
した。
ハイシリカゼオライトは、新型コロナウイルス感染症拡大により減少した需要の回復に伴い、自動車排ガス触媒用途を中
心に輸出が増加いたしました。ジルコニアは、前年同期並みの出荷となりました。石英ガラスは、堅調な半導体市場に支え
られ前年同期並みの出荷となりました。電解二酸化マンガンは、乾電池用途を中心に輸出が増加いたしました。
この結果、売上高は、前年同期に比べ86億円(19.3%)増加し533億円となり、営業利益は、主に需要の回復による
販売数量増加の影響により、前年同期に比べ64億円(129.9%)増加し114億円となりました。
エ ン ジ ニ ア リ ン グ 事 業
水処理エンジニアリング事業は、電子産業分野において前期以前に受注した国内の大型案件の工事が進捗したこと
や海外での受注が拡大したことから、売上高が増加いたしました。
建設子会社の売上高は減少いたしました。
この結果、売上高は前年同期に比べ25億円(11.7%)増加し234億円となり、営業利益は前年同期に比べ2億円
(13.1%)増加し18億円となりました。
そ の 他 事 業
商社等その他事業会社の売上高は減少いたしました。
この結果、売上高は前年同期に比べ9億円(9.5%)減少し90億円となり、営業利益は前年同期に比べ0億円(0.4
%)減少し6億円となりました。
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東ソー株式会社(4042) 2022年3月期 第1四半期決算短信
(2)財政状態に関する説明
総資産は、受取手形、売掛金及び契約資産の増加等により、前期末に比べ54億円増加し9,882億円となりました。
負債は、未払法人税等の減少等により、前期末に比べ78億円減少し3,133億円となりました。
純資産は、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上等により、前期末に比べ132億円増加し6,749億円となりまし
た。
(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
最近の業績の動向を踏まえ、2021年5月11日に公表した予想値を下記の通り修正いたしました。
2022年3月期 第2四半期(累計)連結業績予想の修正(2021年4月1日~2021年9月30日)
親会社株主に帰属 1株当たり
売上高 営業利益 経常利益
する四半期純利益 四半期純利益
百万円 百万円 百万円 百万円 円 銭
前回発表予想(A) 400,000 47,000 45,000 29,000 91.15
今回発表予想(B) 420,000 60,000 62,000 40,000 125.73
増減額(B-A) 20,000 13,000 17,000 11,000
増減率(%) 5.0 27.7 37.8 37.9
(ご参考)前期第2四半期実績
328,466 17,643 17,974 11,713 36.48
(2021年3月期第2四半期)
2022年3月期 通期連結業績予想の修正(2021年4月1日~2022年3月31日)
親会社株主に帰属 1株当たり
売上高 営業利益 経常利益
する当期純利益 当期純利益
百万円 百万円 百万円 百万円 円 銭
前回発表予想(A) 800,000 93,000 92,000 60,000 188.59
今回発表予想(B) 820,000 106,000 109,000 71,000 223.17
増減額(B-A) 20,000 13,000 17,000 11,000
増減率(%) 2.5 14.0 18.5 18.3
(ご参考)前期実績
732,850 87,819 95,138 63,276 197.89
(2021年3月期)
詳細につきましては、本日公表しました「業績予想の修正に関するお知らせ」をご参照ください。
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東ソー株式会社(4042) 2022年3月期 第1四半期決算短信
2.四半期連結財務諸表及び主な注記
(1)四半期連結貸借対照表
(単位:百万円)
前連結会計年度 当第1四半期連結会計期間
(2021年3月31日) (2021年6月30日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 149,165 147,112
受取手形及び売掛金 225,459 ―
受取手形、売掛金及び契約資産 ― 228,415
商品及び製品 95,455 98,080
仕掛品 13,638 13,610
原材料及び貯蔵品 46,471 44,858
その他 22,975 24,602
貸倒引当金 △648 △667
流動資産合計 552,517 556,013
固定資産
有形固定資産
機械装置及び運搬具(純額) 111,397 113,085
土地 71,436 71,508
その他(純額) 132,632 136,005
有形固定資産合計 315,466 320,600
無形固定資産 4,673 4,578
投資その他の資産
投資有価証券 62,576 59,326
退職給付に係る資産 27,387 27,900
その他 20,870 20,470
貸倒引当金 △715 △713
投資その他の資産合計 110,118 106,984
固定資産合計 430,258 432,163
資産合計 982,776 988,177
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東ソー株式会社(4042) 2022年3月期 第1四半期決算短信
(単位:百万円)
前連結会計年度 当第1四半期連結会計期間
(2021年3月31日) (2021年6月30日)
負債の部
流動負債
支払手形及び買掛金 91,377 93,648
短期借入金 99,840 99,997
未払法人税等 23,478 10,223
引当金 10,873 8,799
その他 38,050 47,453
流動負債合計 263,620 260,122
固定負債
長期借入金 26,685 25,242
引当金 2,843 689
退職給付に係る負債 20,582 21,001
その他 7,364 6,239
固定負債合計 57,476 53,173
負債合計 321,096 313,295
純資産の部
株主資本
資本金 55,173 55,173
資本剰余金 45,096 45,095
利益剰余金 513,338 524,662
自己株式 △10,104 △10,107
株主資本合計 603,504 614,823
その他の包括利益累計額
その他有価証券評価差額金 12,750 10,563
為替換算調整勘定 △5,852 △2,113
退職給付に係る調整累計額 5,167 4,946
その他の包括利益累計額合計 12,066 13,397
新株予約権 213 213
非支配株主持分 45,895 46,447
純資産合計 661,679 674,881
負債純資産合計 982,776 988,177
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東ソー株式会社(4042) 2022年3月期 第1四半期決算短信
(2)四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書
四半期連結損益計算書
第1四半期連結累計期間
(単位:百万円)
前第1四半期連結累計期間 当第1四半期連結累計期間
(自 2020年4月1日 (自 2021年4月1日
至 2020年6月30日) 至 2021年6月30日)
売上高 156,529 201,201
売上原価 129,705 140,868
売上総利益 26,824 60,332
販売費及び一般管理費 27,768 30,184
営業利益又は営業損失(△) △943 30,148
営業外収益
受取利息 100 76
受取配当金 789 1,086
持分法による投資利益 318 467
その他 718 816
営業外収益合計 1,927 2,447
営業外費用
支払利息 343 278
為替差損 989 62
その他 178 163
営業外費用合計 1,510 504
経常利益又は経常損失(△) △527 32,090
特別利益
固定資産売却益 7 64
投資有価証券売却益 45 24
特別利益合計 53 88
特別損失
固定資産売却損 6 36
固定資産除却損 806 339
投資有価証券売却損 ― 1
投資有価証券評価損 9 0
特別損失合計 822 378
税金等調整前四半期純利益又は税金等調整前四半期
△1,296 31,800
純損失(△)
法人税等 1,138 9,677
四半期純利益又は四半期純損失(△) △2,434 22,123
非支配株主に帰属する四半期純利益又は非支配株主
△447 413
に帰属する四半期純損失(△)
親会社株主に帰属する四半期純利益又は親会社株主
△1,986 21,709
に帰属する四半期純損失(△)
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四半期連結包括利益計算書
第1四半期連結累計期間
(単位:百万円)
前第1四半期連結累計期間 当第1四半期連結累計期間
(自 2020年4月1日 (自 2021年4月1日
至 2020年6月30日) 至 2021年6月30日)
四半期純利益又は四半期純損失(△) △2,434 22,123
その他の包括利益
その他有価証券評価差額金 3,469 △2,175
為替換算調整勘定 △1,129 4,232
退職給付に係る調整額 △2 △215
持分法適用会社に対する持分相当額 △62 74
その他の包括利益合計 2,274 1,915
四半期包括利益 △160 24,039
(内訳)
親会社株主に係る四半期包括利益 424 23,040
非支配株主に係る四半期包括利益 △584 998
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東ソー株式会社(4042) 2022年3月期 第1四半期決算短信
(3)四半期連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記)
該当事項はありません。
(四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用)
(税金費用の計算)
税金費用については、当第1四半期連結会計期間を含む連結会計年度の税引前当期純利益に対する税効果会計適
用後の実効税率を合理的に見積り、税引前四半期純利益に当該見積実効税率を乗じて計算しております。但し、当
該見積実効税率を用いて税金費用を計算すると著しく合理性を欠く結果となる会社については、法定実効税率を使
用して計算した結果を計上しております。
なお、法人税等調整額は法人税等に含めております。
(会計方針の変更)
(収益認識に関する会計基準等の適用)
「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準29号 2020年3月31日。以下「収益認識会計基準」という。)等
を当第1四半期連結会計期間の期首から適用し、約束した財又はサービスの支配が顧客に移転した時点で、当該財
又はサービスと交換に受け取ると見込まれる金額で収益を認識することとしております。
収益認識会計基準等の適用による主な変更点は以下のとおりです。
(1)輸出取引に係る収益認識
輸出販売の一部に関して、従来は、出荷基準又は船積基準により収益を認識しておりましたが、財又はサ
ービスを顧客に移転し当該履行義務が充足された一時点で収益を認識する方法に変更しております。
(2)代理人取引に係る収益認識
顧客への商品の提供における当社及び連結子会社の役割が代理人に該当する取引に関して、従来は、顧客
から受け取る対価の総額を収益として認識しておりましたが、顧客から受け取る額から仕入先に支払う額
を控除した純額で収益を認識する方法に変更しております。
(3)買戻し義務を負っている取引に係る収益認識
買戻し義務を負っている製品販売取引に関して、顧客から買い戻すと見込まれる製品については収益を認
識せず、当社が権利を得ると見込む対価の額で収益を認識する方法に変更しております。
(4)工事契約に係る収益認識
工事契約に関して、従来は、工事の進捗部分について成果の確実性が認められる工事については工事進行
基準を、その他の工事については工事完成基準を適用しておりましたが、財又はサービスに対する支配が
顧客に一定の期間にわたり移転する場合には、財又はサービスを顧客に移転する履行義務を充足するにつ
れて、一定の期間にわたり収益を認識する方法に変更しております。履行義務の充足に係る進捗度の測定
は、各報告期間の期末日までに発生した工事原価が、予想される工事原価の合計に占める割合に基づいて
行っております。また、履行義務の充足に係る進捗度を合理的に見積もることができないが、発生する費
用を回収することが見込まれる場合は、原価回収基準にて収益を認識しています。
収益認識会計基準等の適用については、収益認識基準第84項ただし書きに定める経過的な取扱いに従っており、
当第1四半期連結会計期間の期首より前に新たな会計方針を遡及適用した場合の累積的影響額を、当第1四半期連
結会計期間の期首の利益剰余金に加減し、当該期首残高から新たな会計方針を適用しています。
この結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は5,594百万円減少し、売上原価は5,706百万円減少し、販売費及
び一般管理費は173百万円減少し、営業利益、経常利益及び税金等調整前四半期純利益がそれぞれ285百万円増加し
ております。また、利益剰余金の当期首残高は240百万円減少しております。
収益認識会計基準等を適用したため、前連結会計年度の連結貸借対照表において、「流動資産」に表示していた
「受取手形及び売掛金」は、当第1四半期連結会計期間より「受取手形、売掛金及び契約資産」に含めて表示する
こととしました。なお、収益認識会計基準第89-2項に定める経過的な取扱いに従って、前連結会計年度について
新たな表示方法により組替えを行っておりません。
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東ソー株式会社(4042) 2022年3月期 第1四半期決算短信
(時価の算定に関する会計基準等の適用)
「時価の算定に関する会計基準」(企業会計基準30号 2019年7月4日。以下「時価算定会計基準」という。)
等を当第1四半期連結会計期間の期首から適用し、時価算定会計基準第19項及び「金融商品に関する会計基準」
(企業会計基準第10号 2019年7月4日)第44-2項に定める経過的な取扱いに従って、時価算定会計基準等が定
める新たな会計方針を、将来にわたって適用することとしております。なお、四半期連結財務諸表に与える影響は
ありません。
(セグメント情報等)
Ⅰ 前第1四半期連結累計期間(自 2020年4月1日 至 2020年6月30日)
1.報告セグメントごとの売上高及び利益又は損失の金額に関する情報
(単位:百万円)
報告セグメント 四半期連結
その他 損益計算書
クロル・ エンジニ 合計 調整額
石油化学 機能商品 (注)1 計上額
アルカリ アリング (注)2
売上高
外部顧客に対する
23,389 57,529 44,696 20,956 9,957 156,529 - 156,529
売上高
セグメント間の内部
13,024 6,025 2,969 5,499 13,417 40,936 △40,936 -
売上高又は振替高
計 36,413 63,554 47,666 26,456 23,375 197,465 △40,936 156,529
セグメント利益
又は損失(△)
△3,130 △4,901 4,937 1,591 559 △943 - △943
(注)1 「その他」の区分は報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、運送・倉庫、検査・分析、情報処
理事業等を含んでおります。
2 セグメント損失は、四半期連結損益計算書の営業損失と一致しております。
2.報告セグメントごとの固定資産の減損損失又はのれんに関する情報
該当事項はありません。
Ⅱ 当第1四半期連結累計期間(自 2021年4月1日 至 2021年6月30日)
1.報告セグメントごとの売上高及び利益の金額に関する情報
(単位:百万円)
報告セグメント 四半期連結
その他 損益計算書
クロル・ エンジニ 合計 調整額
石油化学 機能商品 (注)1 計上額
アルカリ アリング (注)2
売上高
外部顧客に対する
41,467 74,001 53,309 23,412 9,009 201,201 - 201,201
売上高
セグメント間の内部
20,084 9,464 3,337 4,160 13,676 50,724 △50,724 -
売上高又は振替高
計 61,552 83,466 56,647 27,572 22,685 251,925 △50,724 201,201
セグメント利益 4,713 11,725 11,351 1,800 557 30,148 - 30,148
(注)1 「その他」の区分は報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、運送・倉庫、検査・分析、情報処
理事業等を含んでおります。
2 セグメント利益は、四半期連結損益計算書の営業利益と一致しております。
2.報告セグメントごとの固定資産の減損損失又はのれんに関する情報
該当事項はありません。
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東ソー株式会社(4042) 2022年3月期 第1四半期決算短信
3.報告セグメントの変更等に関する事項
(会計方針の変更)に記載のとおり、当第1四半期連結会計期間の期首から収益認識会計基準等を適用し、収益
認識に関する会計処理方法を変更したため、事業セグメントの利益又は損失の測定方法を同様に変更しておりま
す。この結果、従来の方法に比べて、当第1四半期連結会計期間におけるセグメントごとの売上高は、「石油化
学」で4,542百万円減少、「クロル・アルカリ」で1,075百万円減少、「機能商品」で149百万円増加、「エンジニ
アリング」で1,118百万円増加、「その他」で1,244百万円減少しております。また、セグメント利益は、「石油
化学」で39百万円減少、「クロル・アルカリ」で27百万円増加、「機能商品」で248百万円増加、「エンジニアリ
ング」で48百万円増加しております。
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東ソー株式会社(4042) 2022年3月期 第1四半期決算短信
3.補足情報
2021年度第1四半期連結決算概要
2021年8月3日
東ソー株式会社
(1)業績
(単位:億円)
2020年度 2021年度
増 減 2020年度 2021年度(予想)
第1四半期 第1四半期
売 上 高 1,565 2,012 447 7,329 8,200
営 業 利 益 △9 301 311 878 1,060
経 常 利 益 △5 321 326 951 1,090
親会社株主に帰属する四半期
( 当 期 ) 純 利 益
△ 20 217 237 633 710
1株当たり四半期(当期)純利益 △ 6円14銭 68円24銭 74円38銭 197円89銭 223円17銭
(2)指標
2020年度 2021年度
増 減 2020年度 2021年度(予想)
第1四半期 第1四半期
為替[TTM期中平均](円/$) 107.6 109.5 1.9 106.1 107.4
為替[TTM期中平均](円/EUR) 118.6 131.9 13.4 123.8 128.5
国産ナフサ価格(円/KL) 24,900 47,700 22,800 31,300 47,675
(3)事業セグメント別増減内訳
(単位:億円)
2020年度 2021年度 増 減 増 減 要 因
第1四半期 第1四半期 数量差 価格差 交易条件 固定費差他
売上高 234 415 181 26 155 - -
石油化学
営業利益 △ 31 47 78 22 - 11 45
売上高 575 740 165 13 152 - -
クロル・アルカリ
営業利益 △ 49 117 166 △5 - 101 70
売上高 447 533 86 73 14 - -
機能商品
営業利益 49 114 64 49 - 28 △ 13
売上高 210 234 25 22 2 - -
エンジニアリング
営業利益 16 18 2 2 - 0 0
売上高 100 90 △9 △9 0 - -
その他
営業利益 6 6 0 0 - 0 0
売上高 1,565 2,012 447 125 322 - -
合 計
営業利益 △9 301 311 68 - 141 103
(注)億円未満は四捨五入
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