4031 片倉コープアグリ 2021-05-21 14:00:00
中期経営計画の策定について [pdf]
2021 年5月 21 日
各 位
会 社 名 片倉コープアグリ株式会社
代表者名 代 表 取 締 役 社 長 小林 武雄
(コード番号 4031 東証第一部)
問合せ先 取締役執行役員財経本部長 杉本 真
(TEL. 03-5216-6611)
中期経営計画の策定について
(2021~2023 年度)
当社は、2021 年度から 2023 年度までの3年間を対象とした中期経営計画を策定しましたので、その
概要をお知らせします。
記
1.中期経営計画の基本的な考え方
当社グループの主力である肥料事業を取り巻く環境は、世界的な人口増加や新興国の経済発展など
を背景とした食料需要拡大からグローバルな肥料需要は拡大傾向にある一方、国内では、耕作放棄地
の拡大、省力型肥料の普及、環境に配慮した施肥設計への変更等により肥料需要の減少に歯止めがか
からない状況にあります。また、農地集約による大規模農家や農業法人の増加等の要因から、作業効
率向上や高付加価値の農業資材の要求が高まる傾向が続いております。
更に、化学品事業及び海外事業においても、新型コロナウイルス感染症の流行による販売機会の喪
失や事業進捗停滞の影響について注視していく必要があります。
このような情勢の下、大きく変化する事業環境に柔軟に対応し、当社グループが「日本が誇る農業
ソリューションカンパニー」へと成長するための事業基盤・収益基盤を固める3年間と致します。
なお、中期経営計画においては、不動産事業の渋谷駅前に有する賃貸物件の契約終了に伴う今後の
運用方法及び新規投資について検討中であること、海外事業における中国の合弁会社での事業展開が、
新型コロナウイルス感染症を背景とする事業進捗の遅れにより再構築中であることから、この2つの
事業案件の収益については織り込んでおりませんが、早期実現を目標に取り組んでまいります。
2.経営理念・経営方針
(1) 基本理念
企業活動を通して社会に貢献する
稔り豊かな未来に貢献したい
(2) 行動規範
創造と挑戦 私たちは、新たな価値を創造し、その実現に向けて挑戦します。
安全と安心 私たちは、安全で安心な優れた商品とサービスをお届けします。
公明正大 私たちは、高い倫理観をもって、公明正大な企業活動を進めます。
明朗闊達 私たちは、働きがいのある明るく闊達な職場をつくります。
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(3) 企業像
研究開発型企業
地域貢献型企業
環境共生型企業
として、全国各地に展開する事業拠点を中心に地域に密着し、地域の特性や多様なニーズに応え
る製品の開発・製造・販売を通じて、安全でおいしい高品質な農産物生産に寄与し、日本農業再
生の一翼を担い、ひいては国土の保全、社会に貢献してまいります。
(4)資本政策の基本的な方針
当社グループは、持続的な成長と企業価値の向上を図るため、 資本効率の向上と財務健全性との
バランスを確保することを資本政策の基本方針といたします。
中期経営計画では不動産事業の渋谷駅前に有する賃貸物件、および海外事業の中国の合弁会社
での事業展開の収益を織り込まないため、具体的な数値目標は立てないものの、 株主資本当期純
利益率(ROE)を資本効率向上の重要な指標ととらえ、新規事業分野への投資、付加価値の高い
製品の開発、効率的な生産・販売体制の構築を追求し、連結当期純利益の増大を図り、株主資本当
期純利益率(ROE)の向上を図ってまいります。
また、株主に対する利益還元を経営の重要政策と位置づけ、安定的かつ継続的に業績に見合っ
た成果の配当を行うことを基本とし、引き続き配当性向 50%を目標といたします。
3. 計画概要
(1)計画期間 2021年度~2023年度の3ヶ年
(2)計数目標 [最終年度] 連結純利益目標 11億円
配当性向目標 50%
(3)投資計画
既存設備の予防保全、効率化・省力化や環境に配慮した投資を計画的に進めるとともに、事業拡
大に向けた投資も検討しております。
3ヶ年累計 80億円(リースを含む)
4. 事業戦略
(1)肥料事業
①SDGsへの取り組み
(持続可能な農業の実現に向けた当社製品と技術の展開)
・気象変動の大きい環境下でも安定した生産性を確保する新たな水稲施肥技術として取り組み
を開始した、デモ用田植機の活用によるペースト肥料拡販プロジェクトの全国展開
・灌漑水と同時に施用でき、従来は困難だった田植後でも基肥としても利用できる流し込み液
肥等、施肥労力を軽減する水稲の全量液肥栽培体系の展開
・肥料法改正を踏まえた新たな環境循環型農業への取り組みとして、堆肥を活用した地産地消
型肥料の展開
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②工場特性に合わせた全国ベースでの既存品目の生産最適工場への集約・見直し
③管理業務集約による業務効率化と最適人員化
(2)化学品事業
①化粧品原料では、HALAL 認証を活かした東南アジアへの化粧品原料の拡販、天然物由来の素材
を醗酵させた高機能化粧品原料の開発・販売
②無機素材では、独自機能性を活かした合成雲母の EU 域内向け拡販、新規顧客のニーズに対応す
る製品の開発・販売
③化成品では、従来からの流通ノウハウや配送拠点を活かしたリン酸、硫酸等の新規顧客の開拓
(3)不動産事業
①現状の賃貸物件による安定的収益の確保
②賃貸契約が終了した渋谷駅前に有する物件については、事業拡大を図るべく新規投資も含めた
運用方法の検討
(4)その他事業
①新型コロナウイルス感染症を背景に進捗が遅れている、中国上海に設立した「片倉(上海)農業
科技有限公司」の中国国内における微生物資材の製造・販売と土壌診断及び指導事業について
は、早期収益化に向けた取り組みを継続
今後とも、当社グループが将来にわたって社会からの信頼を高めるべく、企業の社会的責任を最重
要視し、公明正大な事業活動を通して企業価値の向上及び持続的成長、株主利益の拡大を図っていく
所存であります。
株主の皆様におかれましては、一層のご指導、ご支援を賜りますようお願い申しあげます。
以 上
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