4026 神島化学工業 2019-12-16 13:00:00
2020年4月期 第2四半期決算説明資料 ~決算概要~ [pdf]
Konoshima Chemical Co.,Ltd.
2019年 12月16日
神島化学工業株式会社
代表取締役社長 池田和夫
(証券コード:4026)
2020年4月期 第2四半期 決算説明資料
~決算概要~
目次 Konoshima Chemical Co.,Ltd.
Ⅰ 2020年4月期 第2四半期 業績 2 Ⅲ 中期経営計画 14
1.エグゼクティブ・サマリー 3 1.計画概要 15
2.業績概要 4 2.2020年~2022年4月期 業績計画 16
3.セグメント別業績 5 3.化成品事業 17
4.財政状態 8 4.窯業系建材事業 22
5.キャッシュ・フローの状況 9
Ⅳ 株主還元 26
1.株主還元 27
Ⅱ 2020年4月期 業績予想 10 Ⅴ 補足資料 28
1.2020年4月期 業績予想 11 1.当社について 29
2.下期の取り組み 12 2.テクニカルセンター建設 40
3.原材料市況価格の推移 41
4.環境への取り組み 43
注意事項
本資料には、神島化学工業の業績に関して、歴史的事実および将来の見通しが含まれています。これらの見通しは
将来の業績を完全に見通したものであるとは限らず、将来の業績に影響を与えうるリスクや不確実な要素が含まれて
おり、実際の業績は様々な要素によりこれらの見通しとは異なることがあります。
1
Ⅰ 2020年4月期 第2四半期 業績
2
Ⅰ-1.エグゼクティブ・サマリー Konoshima Chemical Co.,Ltd.
中期計画の基本戦略
化 成 品 事 業 当期第2四半期業績予想比較
(単位:百万円)
①化成品(マグネシウム)は成長エンジン 2020/4期 2020/4期 予想比
上期予想 ※ 上期実績 増減金額 達成率
②セラミックス事業の本格的事業化 売上高 11,330 10,674 △655 94.2%
建材 7,600 6,969 △630 91.7%
化成品 3,730 3,704 △25 99.3%
営業利益 500 500 0 100.0%
内 建材 342 243 △98 71.1%
窯業系建材事業
内 化成品 429 519 +90 121.0%
経常利益 470 474 +4 100.9%
③住宅から非住宅へのシフト (経常利益率) (4.1%) (4.4%) ― ―
特別損益(△損失) ― 31 +31 ―
④住宅分野は、採算性重視、高級化路線 四半期純利益 330 370 +40 112.4%
減価償却費 551 545 △6 +98.9%
※[2019.6.12]
3
Ⅰ-2.業績概要 Konoshima Chemical Co.,Ltd.
(単位:百万円)
(単位:百万円)
2019/4期 2020/4期 前年同期比
上期実績 上期実績 営業利益の増減要因(対前年同期比)
増減金額 増減率 その他
売上高 11,103 10,674 △429 △3.9%
+84 500
建材 7,579 6,969 △610 △8.0% コスト改善
原材料
化成品 3,523 3,704 +180 +5.1% +31
燃料費
営業利益 334 500 +165 +49.3%
固定費 +86
※ 収益改善
内 建材 144 243 +98 +68.5%
※
内 化成品 469 519 +49 +10.5% 334
△ 159
経常利益 309 474 +165 +53.4%
(経常利益率) (2.8%) (4.4%) ― ― 売上減
特別損益(△損失) △17 31 +48 ― +303
四半期純利益 209 370 +161 +76.9%
△ 179
減価償却費 499 545 +45 +9.0%
※ 建材・化成品の営業利益は、全社費用調整前金額で表示 2019/4期 2020/4期
上期 上期
◇ 売上高は、建材事業では住宅分野の高級軒天ボードが好調であったが、採算性重視の施策により
サイディングなどが減収、一方、化成品事業はセラミックス部門が伸長し増収
◇ 営業利益は、修繕費等の固定費負担増、建材事業の大幅売上減はあったが、
建材事業の採算性重視の方針による収益改善、原材料・燃料費価格の低下等により大幅な増益
4
Ⅰ-3.セグメント別業績【窯業系建材事業】 Konoshima Chemical Co.,Ltd.
(単位:百万円)
2019/4期 2020/4期 前年同期比 2020/4期 予想比
上期実績 上期実績 増減金額 増減率 上期予想※ 増減金額 達成率
売上高 7,579 6,969 △610 △8.0% 7,600 △630 91.7%
住宅 6,050 5,643 △406 △6.7% 6,068 △424 93.0%
内 高級軒天ボード 827 997 +170 +20.6% ― ― ―
非住宅 1,529 1,326 △203 △13.3% 1,532 △205 86.6%
(非住宅比率) (20.2%) (19.0%) ― ― (20.2%) ― ―
セグメント利益 144 243 +98 +68.5% 342 △98 71.1%
※[2019.6.12]
◇ 売上高は、採算性重視の方針により一部のサイディングなどが減収
◇ 高付加価値製品の住宅用高級軒天ボードは、引続き好調
◇ 非住宅売上高は上期前半おいて、一部大型物件が低調で減収
◇ セグメント利益は、売上高の大幅減少があったが、採算性の改善、高付加価値製品(高級軒天
ボード)の拡販により増益
◇ 尚、予想比は、売上高は大幅減であったが、セグメント利益は収益改善等により△98に留まった
5
Ⅰ-3.セグメント別業績【化成品事業】 Konoshima Chemical Co.,Ltd.
〈実績比較〉
(単位:百万円)
2019/4期 2020/4期 前年同期比
上期実績 上期実績 増減金額 増減率
売上高 3,523 3,704 +180 +5.1%
国内 2,049 2,203 +153 +7.5%
海外 1,473 1,501 +27 +1.9%
(海外比率) (41.8%) (40.5%) ― ―
セグメント利益 469 519 +49 +10.5%
◇ 売上高は、国内はセラミックス部門の拡販を中心に増収
◇ 海外売上高は、米国向けの酸化マグネシウムの一時的な在庫調整はあったものの、
前期の難燃水酸化マグネシウム製造設備の不調が解消され微増
◇ セグメント利益は、償却費等の固定費負担増はあったものの、増収効果や原材料価格の
低下等により増益
6
Ⅰ-3.セグメント別業績【化成品事業】 Konoshima Chemical Co.,Ltd.
〈予想比較〉 (単位:百万円)
2020/4期上期 予想比
上期予想※ 実績 増減金額 達成率
売上高 3,730 3,704 △25 99.3%
国内 2,064 2,203 +138 106.7%
海外 ※グラフ 1,665 1,501 △163 90.2%
(海外比率) (44.6%) (40.5%) ― ―
セグメント利益 429 519 +90 121.0%
※予想海外売上高(網掛けは未達部分) ※[2019.6.12]
欧州・他
◇海外売上高は未達なものの、国内売上高が増加し全体では
概ね予想通り
・米国の酸化マグネシウム拡販は、先方の一時的な在庫調整
米国未達
により未達
・アジアは難燃水酸化マグネシウムの製造設備の拡張により
前期の販売調整も解消され概ね予想通り
米国 アジア
◇セグメント利益は、セラミックス部門の増収効果等により増益
アジア未達
7
Ⅰ-4.財政状態 Konoshima Chemical Co.,Ltd.
(単位:百万円)
2019/4期 2020/4期
前期末比
期末 上期末
現金及び預金 1,277 1,156 △121
売上債権 4,740 4,575 △164
たな卸資産 3,737 4,063 +325
建物、機械装置等 6,449 6,530 +81
資産計 19,611 20,062 +450
仕入債務 3,471 2,889 △582
借入金 5,062 5,909 +846
負債計 12,452 12,624 +172
純資産計 7,159 7,438 +278
負債・純資産計 19,611 20,062 +450
(自己資本比率) 36.4% 36.9% +0.5%
8
Ⅰ-5.キャッシュ・フローの状況 Konoshima Chemical Co.,Ltd.
(単位:百万円)
2019/4期 2020/4期
上期 上期
1.営業活動によるキャッシュ・フロー 468 △352
※
実質営業キャッシュフロー 791 1,050
※
運転資金キャッシュフロー △144 △743
2.投資活動によるキャッシュ・フロー △921 △496
固定資産の取得 △922 △503
3.財務活動によるキャッシュ・フロー 415 727
借入金純増減(減:△) 535 846
配当金の支払 △91 △91
4.現金・現金同等物増減(減:△) △36 △121
5.現金・現金同等物当期末残高 896 1,156
※ 実質営業キャッシュフロー = 税引前当期純利益 + 減価償却費
※ 運転資金キャッシュフロー = 売上債権増減 + たな卸資産増減 + 仕入債務増減
9
Ⅱ 2020年4月期 業績予想
10
Ⅱ-1.2020年4月期 業績予想 Konoshima Chemical Co.,Ltd.
通期の業績予想に変更はありません
(単位:百万円)
2019/4期 2020/4期 実績比
通期実績 通期予想※ 内 上期実績 金額 増減率
売上高 22,201 22,700 10,674 +498 +2.2%
建材 15,056 15,000 6,969 △56 △0.4%
化成品 7,144 7,700 3,704 +555 +7.8%
営業利益 948 1,060 500 +111 +11.8%
経常利益 918 1,000 474 +81 +8.9%
(経常利益率) (4.1%) (4.4%) (4.4%) ― ―
四半期(当期)純利益 661 700 370 +38 +5.9%
減価償却費 1,024 1,140 545 +116 +11.4%
◇ 売上高は、建材事業の不透明感はややあるが、化成品事業の拡販を踏まえ据え置き
◇ 損益面は、固定費のコストアップが見込まれるものの、化成品の売上高増加、
建材事業の採算性改善等により増益予想を据え置き
11
Ⅱ-2.下期の取り組み【化成品事業】 Konoshima Chemical Co.,Ltd.
成長エンジンとして、将来性のある技術分野開拓へ
◇ 医薬・食料品分野強化
→錠剤加工性など特性改良して拡販
医薬製造管理(GMP)ハード・ソフトの両面強化
◇ 新機能性材料の展開
→新製品の拡販促進
・合成マグネサイト「マグサーモ」
・合成ベーマイト「アルキューブ」
→コンバーティングテクノロジー総合展
「新機能性材料展 2020」2020年1月29日~31日出展予定
◇ 新技術分野への挑戦
→研究者の東京工業大学への派遣
ソフト化学、複合酸化物、有機無機HVなど
12
Ⅱ-2.下期の取り組み【窯業系建材事業】 Konoshima Chemical Co.,Ltd.
住宅着工減にも負けない、勝ちに行く取り組み
《 非住宅分野 》
◇ パネル事業
・引き続き都市型高層ビル需要の取り込み 「木造建築最高レベルの高性能 遮音床」
※
・新基準に対応した耐火材の受注拡大
◇ ラムダ事業
・2018年グッドデザイン受賞の遮音床※の積極的拡販
・今後行われる再開発での需要の取り込み
◇ 外装材
・ドラッグストアや飲食店などの新設チェーン店舗での採用拡大
・大型物件に使われやすい新柄の2銘柄を投入
《 住宅分野 》
◇ 高級軒天ボード
→新柄「アルテザート」や新工法「アトラフィット」の投入により更なる拡販
◇ 省施工品の拡販
→高級感のあるタイルと外壁材と一体化した商品やプレカット対応品等を
展開し、職人不足対応
13
Ⅲ 中期経営計画
14
Ⅲ-1.計画概要 Konoshima Chemical Co.,Ltd.
・中期的な事業環境認識
国内住宅建材業界は、中期的には、少子高齢化と人口減少により縮小傾向
・中期の経営戦略
(1)基本方針
成熟産業である「住宅分野」から、現有事業の成長産業である
「化成品(マグネシウム)分野」への事業転換、及びアーリーステージの
「セラミックス分野」の育成
(2)基本戦略
①建材事業から化成品事業への業態変換
②セラミックス事業の本格的事業化
③住宅から非住宅へのエネルギーシフト
④住宅分野は、高級化路線
15
Ⅲ-2.2020~2022年4月期 業績計画 Konoshima Chemical Co.,Ltd.
中期経営計画 (単位:百万円)
売上(建材) 売上(化成品) 経常利益
[左軸] [左軸] [右軸]
30,000
2,300
25,000 23,100 23,600
22,629 22,201 22,700
21,819 21,604
1,800
20,000
1,500
1,348 1,300 1,300
15,000
1,000
918
10,000 800
710 700
5,000 300
2016/4 2017/4 2018/4 2019/4 2020/4 2021/4 2022/4
経常利益率 3.3% 6.0% 3.2% 4.1% 4.4% 5.6% 6.4%
自己資本比率 29.1% 33.5% 34.8% 36.4% 38.0% 40.5% 43.2%
総資産 18,936 19,217 19,393 19,611 20,090 20,690 21,440
純資産 5,515 6,446 6,757 7,159 7,630 8,370 9,260
設備投資額 1,423 1,646 1,219 1,254 1,200 1,700 1,600
研究開発費 623 690 689 723 740 760 780
16
Ⅲ-3.化成品事業 Konoshima Chemical Co.,Ltd.
①化成品事業(マグネシウム)は引続き当社の成長エンジン
化成品事業売上
(1)海外売上高比率 (単位:百万円) 《 中期計画の概要 》
海外 国内
・当初計画より出遅れているものの、着実に実績をあげて
おり引き続き海外で酸化マグネシウムの拡販に注力
8,100 8,400
7,700 ・海外売上高比率も50%へ ・・・(1)
7,144
・全体に占める化成品売上高比率は、
45% 現状の3割から4割代へ ・・・(2)
41% ・海外営業体制の更なる強化
(ダイレクトマーケティング)
2019/4 2020/4 2021/4 2022/4 ・将来へ向けての新技術の開発(研究機関への人員派遣)
(2)全体に占める化成品売上高比率
2019/4 2020/4 2021/4 2022/4
32% 34% 35% 36%
17
Ⅲ-3.化成品事業 Konoshima Chemical Co.,Ltd.
新たな機能性新製品の商品化
電子顕微鏡 使用用途例
【合成ベーマイト】
エコ電線、エンプラ部品
(特徴)
耐酸性、耐アルカリ性
【合成マグネサイト】
EV車エンプラ部品、放熱シート
(特徴)
熱伝導性付与
【合成タイチャイト】
(特徴)
樹脂添加剤、研磨剤
透明性維持
・機能性新製品を新規市場へ投入
展示会に出展し、積極的にアピール
2019年度実績『エヌプラス2019・新機能性材料展』
18
Ⅲ-3.化成品事業 Konoshima Chemical Co.,Ltd.
②セラミックス事業
国家プロジェクト・大型プロジェクト中心から民生用素材への重点移行そして量産化へ
蛍光体 →2020年からの実装に向けて量産化
さらに高性能化を進め次世代モデルに搭載し拡販
蓄冷材GOS →NMR/MRI等に向けた極低温用途、販売増加
ファイバーレーザー用大型アイソレーター TGG(Tb3GasO12)TAG(Tb3Al5O12)
→単結晶からセラミックスへの代替・品質の安定化を証明し、量産化へ
<X線天文衛星「ひとみ」(ASTRO-H)へのGLFの貢献>
2016年2月に打ち上げられたX線天文衛星ASTRO-H「ひとみ」に搭載された
「軟X線分光検出器(SXS)」の実現に貢献
⇒国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)より感謝状
「軟X線分光検出器(SXS)」の
極低温冷凍機に対応するため、
当社が開発に成功した製品
『GLF(GdLiF4)』
19
Ⅲ-3.化成品事業 Konoshima Chemical Co.,Ltd.
トピックス 接合・研磨技術 → 世界で唯一無二(単結晶では不可能)
<新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)より表彰状授与>
株式会社デンソーと株式会社リコーと共に2013年7月~2017年2月まで
「戦略的省エネルギー技術革新プログラム」で
「コージェネレーション用ガスエンジン向けレーザー点火システムの開発」
⇒NEDOから2019年2月1日表彰状
接合透明セラミックス「Nd:YAG/Cr:YAG」
<高解像度X線イメージング検出器の開発>
200ナノメートルの構造を解像できる
高解像度X線イメージング検出器の開発に参画
⇒高輝度光科学研究センター(JASRI)
計測技術開発チームの亀島敬研究員
(理化学研究所 放射光科学研究センター
データ処理系開発チーム 客員研究員)と、
理化学研究所 放射光科学研究センター
データ処理系開発チームの
初井宇記チームリーダーが実施
接合LuAGセラミックスシンチレーター
20
Ⅲ-3.化成品事業 Konoshima Chemical Co.,Ltd.
<エヌプラス ~新たな価値をプラスする素材・技術の展示会~への出展>
当社技術力を広くPRする場として、「エヌプラス2019」に出展
展示することにより、今まで取引のなかった企業様が興味を
持っていただき多くの方が展示ブースに来訪して頂いております
また、今まで評価いただいている製品についても、品質改良や
新商品開発につなげる情報収集の場ともなっております
21
Ⅲ-4.窯業系建材事業 Konoshima Chemical Co.,Ltd.
③住宅分野から非住宅分野(公共・商業施設等)へ転換
窯業系建材事業売上
《 中期計画の概要 》
住宅 非住宅 (単位:百万円)
・非住宅比率を上げ、住宅着工減少に対応可能な
体制づくり
15,056 15,000 15,000 15,200
・強みを有する耐火パネルの都市型高層ビル等
への更なる本格的取り込み
・ラムダとの技術交流による
2018年グッドデザイン賞受賞の遮音板の拡販
・ケイカル板の非住宅分野への販路拡大
23%
20%
2019/4 2020/4 2021/4 2022/4
20% 21% 22% 23%
非住宅比率
22
Ⅲ-4.窯業系建材事業 Konoshima Chemical Co.,Ltd.
④住宅分野は、採算性重視、高級化路線
・強みの軒天ボード・破風板は、
高級品化(ラフォーレティンバー・ラフォーレグレイス)を更に促進
⇒ 好評な高級軒天ボードは、職人不足対応としてプレカット対応品等省施工品や
新柄商品も加え、新工法「軒天金具工法 アトラフィット」も確立し、更に拡販
・収益商品であるプライケイカルの拡販へ注力
・防火サイディングは、採算性を重視した海外輸出に本格的参入
軒天井ボード KCモール
<ラフォーレティンバー> <ラフォーレグレイス>
23
Ⅲ-4.窯業系建材事業 Konoshima Chemical Co.,Ltd.
木造建築最高レベルの高性能遮音床
三菱地所ホーム株式会社様と共同開発し、
2018年度グッドデザイン賞を受賞しました
遮音性に優れた基材
「SSボード」
真空押出し成形とオートクレーブ養生により
製造されます
緻密に結合したトバモライト結晶体により、
高密度・高強度・高剛性を有する基材となり
ます
+
真空押出成形 オートクレーブ養生 高減衰ゴムを用いた吊木
「SS高減衰吊木」
遮音性を維持したバランスのとれた基材
自動車部品をはじめ、免震ビルシステム
断面の中空形状により、重機を使わずとも人力で施工できる重量まで軽
量化しております
などで培われた高い振動防振技術
その技術から生まれた高減衰ゴムを用
いた吊木で、階下に伝わる衝撃を大幅に
抑制することを可能にしました
24
Ⅲ-4.窯業系建材事業 Konoshima Chemical Co.,Ltd.
「軒天金具工法 アトラフィット」が軒天材の「常識」を変える
◆世界初の軒天金具工法 留付金具 軒先用 金具用留付ねじ 留付金具 軒元用
寸法変化の少ない、高品質な軒天井との組み合わせにより実現
◆留め付け・補修の手間を大幅に削減
取り付けた金具に差し込むだけ、釘打ち不要の簡単施工です
◆意匠性の高い軒天材の施工に最適
釘頭周辺の補修を必要としないため、複雑な柄の軒天材が可能に
1
下地に金具を取
り付けます
DRESSE 軒天井ボード
2
軒天材を金具に
差し込みます 軒先見切り 軒元見切り
3
軒先側の金具に見切
り材を装着します
25
Ⅳ 株主還元
26
Ⅳ-1.株主還元 Konoshima Chemical Co.,Ltd.
◆ 配当方針
・利益水準、配当性向及び内部留保の確保等を総合的勘案
◆ 配当予想
・2020年4月期は、年間配当20円を予想
(単位:百万円)
当期純利益 配当総額 配当(円/株)
1,200
1,051
※
1,000
24
800 20 20 700 20
661
624
600
468
432 12
400 360
8 8
6 219
148 183 183 183
200
109
54 73 73
0
2013/4 2014/4 2015/4 2016/4 2017/4 2018/4 2019/4 2020/4
予想
配当性向 37.1% 20.4% 16.9% 17.6% 17.4% 46.9% 27.7% 26.2%
※内4円は、創業100周年記念配当
27
Ⅴ 補足資料
28
Ⅴ-1.当社について【概要】 Konoshima Chemical Co.,Ltd.
経営の基本方針
無機化学の可能性を追求し
「顧客満足を第一に考え、
より広く深く社会に貢献していく」
(セラミックス)
創 業 1917年6月 事業内容
設 立 1946年3月 化成品 30%
(マグネシウム)
資本金 13億20百万円
従業員 616名 70%
売上高 222億1百万円(2019年4月期)
窯業系建材
代表者 代表取締役社長 池田和夫 (外装材・耐火パネル等)
29
Ⅴ-1.当社について【沿革】 Konoshima Chemical Co.,Ltd.
1917年
創業 ㈱神島硫酸製造所
設立 1946年 (後の神島人造肥料㈱)
1949年 炭酸マグネシウムの製造を開始
1957年 酸化マグネシウムの製造を開始
けい酸カルシウム板の製造を開始 1972年
押出法による
DRESSEの製造開始 1984年
科学技術庁無機材質研究所との共同研究で
1989年 YAGの合成に成功 製品化に着手
事業譲渡を受け、 2006年 難燃水酸化マグネシウムの製造開始
ラムダ事業を開始 2015年
2017年 創業 100周年
テクニカルセンターの開設 2018年
現在
30
Ⅴ-1.当社について【拠点】 Konoshima Chemical Co.,Ltd.
東北営業所
宮城県仙台市
中国営業所
広島県広島市
石岡工場
茨城県石岡市
九州営業所
福岡県福岡市
東京営業所
東京都千代田区
詫間工場
香川県三豊市
東海営業所
愛知県名古屋市
四国営業所 本社
大阪府大阪市
香川県三豊市
31
Ⅴ-1.当社について【窯業系建材事業】 Konoshima Chemical Co.,Ltd.
・住宅分野 (外装)
不燃外部造作材(破風板)
寒冷地域の凍害にも強い「押出製法」の外部造作材
GOOD DESIGN AWARD 2015 受賞
不燃軒天ボード
木目柄、布目柄など多彩な
バリエーションの軒天ボード
GOOD DESIGN AWARD 2015 受賞
防火サイディング
18㎜厚以上に特化した深彫で本物志向の高級外壁材
職人の高齢化に対応した省施工「プレカット」対応
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Ⅴ-1.当社について【窯業系建材事業】 Konoshima Chemical Co.,Ltd.
・非住宅分野(外装)
・中・高層ビルのカーテンウォール工法分野でシェア独占 ・高強度により、
国内最大サイズのパネルを完全プレカット 最高31mの中高層の建物にも対応
・塗装によりメタリックやパールの光沢感、
コンクリートの風合
虎ノ門ヒルズ 使用例
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Ⅴ-1.当社について【窯業系建材事業】 Konoshima Chemical Co.,Ltd.
・非住宅分野(外装)
・あらゆる外観を美しく魅せ、リアルな質が評価され
様々な施設などでも活用されており、広がりを見せております
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Ⅴ-1.当社について【化成品事業】 Konoshima Chemical Co.,Ltd.
「海水法」により、「安価」で「安定供給」可能
粒子形状コントロール技術をマグネシウム化合物以外へ展開可能
使用用途例
酸化マグネシウム ・プラスチック部品
(スターマグ) ・合成ゴム部品
・医薬用原薬、ミネラルサプリメント
・接着剤など
難燃水酸化マグネシウム ・エコ電線被覆材
(マグシーズ)
・自動車・家電用電線被覆材など
炭酸マグネシウム ・天然ゴム製品
・プラスチック部品
・塗料、飼料など
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Ⅴ-1.当社について【化成品事業】 Konoshima Chemical Co.,Ltd.
<海水法による製造工程の一例(酸化マグネシウム)> 反応
1
原料 消和
焼成
精製
2
製品
焼成
3 洗浄
① 海水にアルカリを添加
〔Mg2+ + 2OH- ⇒ Mg(OH)2〕
② 沈降分離槽で沈殿を回収
③ キルンで焼成
〔Mg(OH)2 + 熱エネルギー ⇒ MgO+H2O〕
乾燥 ※2016年10月にキルンを中心とした
増産設備を導入
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Ⅴ-1.当社について【セラミックス事業】 Konoshima Chemical Co.,Ltd.
世界初「透明・大型セラミックス」の開発に成功
使用用途例
セラミックス
レーザー加工機、レーザーセンサー、シンチレーターなど
レーザー核融合発電(慣性核融合発電) 宇宙太陽光利用システム(SSPS)
レーザーで水素の核融合反応を起こさせて、 ミラーで集光した太陽光でレーザー媒質を励起させて
エネルギーを取り出す発電システム レーザー発振させる
この研究開発は、当社のYAGセラミックスを使用 当社は、太陽光を効率よく励起させられるレーザー結晶の作製
を、世界で初めて成功させた(YAGセラミックス一部使用)
大出力レーザー用
大型YAGセラミックス
大阪大学 レーザー科学研究所 右:ターゲットチャンバー 左:ビームライン
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Ⅴ-1.当社について【セラミックス事業】 Konoshima Chemical Co.,Ltd.
◆極低温冷凍機用 ◆レーザー用 ◆アイソレータ用
◆シンチレータ ◆蛍光体
高分解能X線イメージング装置を使用
して撮影した映像
大型放射光施設SPring-8 「国立研究開発法人理化学研究所」提供
「国立研究開発法人理化学研究所」提供
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Ⅴ-1.当社について【セラミックス事業】 Konoshima Chemical Co.,Ltd.
レーザー研究に関する動向
世界は超高出力(10PW)・高繰り返し(10Hz)へ
(セラミックスでしか到達できない領域へ)
世界の開発状況
日 本
大阪大学のレーザー科学研究所や国内メーカー数社などが、国家プロジェクト
(内閣府、NEDO、JST)で開発
アメリカ合衆国
Rochester大学やLawrence Livermore研究所で開発を進め、世界を牽引
EU(欧州連合)
連合各国で資金を出し合い、HiLASEやELIと呼ばれる二大プロジェクトを展開
世界初の100J級セラミックレーザーを開発、大出力レーザー研究の牽引役となりつつある
研究内容
物理学・量子学(フォトン・プラズマ等)の解明、MRI、レーザー核融合発電など
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Ⅴ-2.テクニカルセンター建設 Konoshima Chemical Co.,Ltd.
主旨 概要
神島化学は、これまでの100年をその技術力を根底に 名 称 テクニカルセンター
発展しこの先も独自の技術開発を行う
総投資額 約12億円
これら技術力を培うベースとして100周年を記念し
テクニカルセンターを建設 完 成 2018年5月
建 設 地 香川県三豊市詫間町(第2工場)
方針・コンセプト
延床面接 技術棟(3階建て) 約 2,400㎡
① 市場要求対応 試験場棟(1階建て)約 2,000㎡
② 独自技術開発
③ 人材教育
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Ⅴ-3.原材料市況価格の推移 Konoshima Chemical Co.,Ltd.
(円/kg) 苛性ソーダ(液体97%換算・固形有姿)価格の推移
70
65
2018年度
60
2019年度
55 2017年度
50
45
40
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
2017年度 49.6 49.5 50.8 49.3 50.2 49.8 51.4 51.5 51.0 52.1 50.9 51.7
2018年度 62.5 59.7 59.8 61.3 60.9 61.1 64.0 62.9 65.3 62.7 59.9 60.6
2019年度 60.8 61.1 61.5 61.5 61.2 60.9
参考:経済産業省生産動態統計年報
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Ⅴ-4.環境への取り組み【リサイクル・省エネ】 Konoshima Chemical Co.,Ltd.
地球の未来のために 端材
分別
神島化学ではECOで社会に貢献しています RECYCLE
粉砕
製品 プレカット
建築現場での建材ゴミの軽減に 内外装材
工場での建材プレカット化を推進しています
もちろん、カット端材は全てリサイクルしています 原料
リサイクル原料の使用
神島化学の建材は3種類のリサイクル原料を使用しており、
その割合は50%にもなります
パレット・緩衝材のリサイクル使用
出荷したパレット・緩衝材は極力回収し、点検・補修を行った上で再使用しています
住宅のメンテナンス費用を削減する建築材料
高耐久建材製品の開発に力を入れて、メンテナンス費用と回数の削減に一役買っています
省エネ施工の建築材料
簡単取り付けの金具施工建材で建築現場での省エネに努めています
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Konoshima Chemical Co.,Ltd.