4026 神島化学工業 2021-06-14 10:00:00
2021年4月期 決算説明資料 ~決算概要及び中期経営計画~ [pdf]
Konoshima Chemical Co.,Ltd.
2021年 6月14日
神島化学工業株式会社
代表取締役社長 池田和夫
(証券コード:4026)
2021年4月期 決算説明資料
~決算概要及び中期経営計画~
目次 Konoshima Chemical Co.,Ltd.
Ⅰ 2021年4月期 業績 2 Ⅲ 次期中期経営計画に向けたシナリオ 21
-2023年4月期以降
1.新型コロナウイルス影響 3
1.次期中期経営計画に向けたシナリオ 22
2.業績概要 6
3.営業利益分析 7
4.セグメント別業績 8
Ⅳ 株主還元 23
5.財政状態 10
1.株主還元 24
6.キャッシュ・フローの状況 11
Ⅱ 中期経営計画-2020年4月期~2022年4月期 12 Ⅴ 補足資料 25
1.計画概要 13 1.当社について 26
2.2022年4月期 業績予想 14 2.セラミックス新工場 37
3.基本戦略の進捗(化成品事業) 15 3.環境への取組み 38
4.基本戦略の進捗(窯業系建材事業) 17
5.中期経営計画の進捗 20
注意事項
本資料には、神島化学工業の業績に関して、歴史的事実および将来の見通しが含まれています。これらの見通しは
将来の業績を完全に見通したものであるとは限らず、将来の業績に影響を与えうるリスクや不確実な要素が含まれて
おり、実際の業績は様々な要素によりこれらの見通しとは異なることがあります。
1
Ⅰ 2021年4月期 業績
2
Ⅰ-1.新型コロナウイルス影響
(1)2021年4月期の事業環境概観
新型コロナウイルス感染症の世界的流行により、経済活動が制約される中で、
各セグメントへの影響度
化成品事業
建材事業
マグネシウム(国内) マグネシウム(海外) セラミックス
難燃水酸化マグネシウムの 酸化マグネシウムの
住宅向け売上減
上 住宅市場は
売上減 売上増 コロナウイルス影響
期 需要減少
自動車等工業用関連の 米国を中心に は見られない
受注減少 サプリメント需要増加
難燃水酸化マグネシウムの
下 住宅向け売上微増
売上増
住宅市場は 上期継続 上期継続
期 自動車等工業用関連の
横ばい
受注回復
3
Ⅰ-1.新型コロナウイルス影響
(2)新型コロナウイルス影響による 2021年4月期収益動向
(単位:百万円)
2021/4期 2021/4期 2021/4期
上期実績 下期実績 通期実績
売上高 9,652 10,131 19,784
(△871) (+479)
建材 6,012 6,151 12,163
(△698) (+138)
化成品 3,639 3,980 7,620
(△173) (+341)
マグネシウム 3,233 3,532 6,765
(△204) (+299)
セラミックス 406 448 855
(+30) (+41)
(単位:百万円)
2021/4期 2021/4期 2021/4期
上期実績 下期実績 通期実績
営業利益 562 944 1,507
(+135) (+381)
※ 建材 179 377 557
(+53) (+197)
化成品 636 826 1,462
※ (+99) (+190)
※ 建材・化成品の営業利益は、全社費用調整前金額で表示 ()は前半期比
4
Ⅰ-1.新型コロナウイルス影響
(3)2021年4月期(今次中期経営計画2年目)の業績予想の推移
(単位:百万円)
※ ①2020.6.17時点 ②2020.12.14時点 ③2021.3.10時点 ④2021.6.10時点
(期末決算発表) (中間決算発表) (業績予想修正) (業績確定)
2021/4期 2021/4期 2021/4期 2021/4期
通期予想 通期予想 通期予想 通期実績
売上高 ※ ― 19,200 19,400 19,784
建材 ― 11,900 11,900 12,163
化成品 ― 7,300 7,500 7,620
マグネシウム ― 6,500 6,640 6,765
セラミックス ― 800 860 855
経常利益 ※ ― 1,200 1,400 1,562
※2020.6.17時点では新型コロナウイルス影響により
業績の算定 が困難であったため、業績は未定として
おりました。
売上高 +200 売上高 +384
経常利益+200 経常利益+162
5
Ⅰ-2.業績概要
(単位:百万円)
2020/4期 2021/4期 前期比 2021/4期 予想比
通期実績 通期実績 増減金額 増減率 通期予想 達成率
売上高 21,198 19,784 △1,414 △6.7% 19,400 102.0%
建材 13,680 12,163 △1,517 △11.1% 11,900 102.2%
化成品 7,517 7,620 +102 +1.4% 7,500 101.6%
マグネシウム 6,871 6,765 △106 △1.6% 6,640 101.9%
セラミックス 646 855 +209 +32.4% 860 99.5%
営業利益 927 1,507 +579 +62.5% 1,350 111.7%
※ 建材 369 557 +187 +50.6% 422 131.9%
※ 化成品 1,056 1,462 +406 +38.5% 1,417 103.2%
経常利益 874 1,562 +688 +78.8% 1,400 111.6%
(経常利益率) (4.1%) (7.9%) ― ― (7.2%) ―
当期純利益 600 1,088 +487 +81.2% 1,000 108.9%
減価償却費 1,102 985 △117 △10.7% 1,000 98.5%
※ 建材・化成品の営業利益は、全社費用調整前金額で表示
◇ 売上高は、建材事業(△11.1%)・化成品事業のマグネシウム(△1.6%)ともに減少したが、
セラミックスは好調(+32.4%)
◇ 営業利益は、建材事業(+50.6%)、化成品事業(+38.5%)と大幅な増益
6
Ⅰ-3.営業利益分析
(単位:百万円)
営業利益の増減要因(対前期比)
燃料費 その他
原材料 +81
1507
+230
固定費減
・LNG+80
売上減 +333 ・LPG+44
収益改善 ・他原材料+106
927 ・修繕費+145
・償却費+117
△596 ・他経費+ 71
+532
~2020/4期
・売上構成+347
・歩留、コスト改善+185
◇ 営業利益は、売上減による影響はあったものの、収益改善や前期修繕費増加の一巡等
による固定費減、燃料費・原材料の低下により大幅な増益
~
2021/4期
7
Ⅰ-4.セグメント別業績【窯業系建材事業】
(単位:百万円)
2020/4期 2021/4期 前年同期比 2021/4期 予想比
通期実績 通期実績 増減金額 増減率 通期予想 達成率
売上高 13,680 12,163 △1,517 △11.1% 11,900 102.2%
住宅 10,957 9,710 △1,247 △11.4% 9,500 102.2%
高級軒天ボード 2,003 2,129 +126 +6.3% ― ―
(高級軒天比率) (14.6%) (17.5%) ― ― ― ―
非住宅 2,722 2,453 △269 △9.9% 2,400 102.2%
(非住宅比率) (19.9%) (20.2%) ― ― (20.2%) ―
セグメント利益 369 557 +187 +50.6% 422 131.9%
(参考) (単位:万戸)
新設住宅着工戸数 88.4 81.2 △7.2 △8.1%
◇ 住宅の売上高は、新設住宅着工戸数が減少したことにより減収ではあるが、
注力製品である高級軒天ボードは126百万円増収(+6.3%)
◇ 非住宅の売上高は住宅に比べて小幅減に留め、非住宅比率は増加(19.9%→20.2%へ)
◇ セグメント利益は、大幅な売上減少があったものの、高付加価値製品(高級軒天ボード)の拡販や、
全社一丸となって取り組んだ各種コスト削減等による収益改善、固定費削減等により大幅増益(+50.6%)
8
Ⅰ-4.セグメント別業績【化成品事業】
(単位:百万円)
2020/4期 2021/4期 前期比 2021/4期 予想比
通期実績 通期実績 増減金額 増減率 通期予想 達成率
売上高 7,517 7,620 +102 +1.4% 7,500 101.6%
マグネシウム 6,871 6,765 △106 △1.6% 6,640 101.9%
国内 3,863 3,539 △323 △8.4% 3,520 100.5%
海外 3,008 3,225 +217 +7.2% 3,120 103.4%
(海外比率) (43.8%) (47.7%) ― ― (47.0%) ―
セラミックス 646 855 +209 +32.4% 860 99.5%
セグメント利益 1,056 1,462 +406 +38.5% 1,417 103.2%
◇ マグネシウムは、酸化マグネシウムが海外の健康関連のサプリメント需要好調によって増収
難燃水酸化マグネシウムは、上期に新型コロナウイルスの影響により、国内の自動車等工業用関連の
受注減により減収となるが、下期は受注回復し、年度トータルではほぼ横ばい
◇ 海外売上高は217百万円増収、海外比率も増加(43.8%→47.7%へ)
◇ セラミックスは蛍光体や蓄冷材の増加により大幅増収
◇ セグメント利益は、高利益率のマグネシウム製品・セラミックス製品の拡販や償却費等の固定費減
により大幅増益
9
Ⅰ-5.財政状態
(単位:百万円)
2020/4期 2021/4期
前期末比
期末 期末
現金及び預金 1,440 967 △473
売上債権 4,144 3,857 △286
たな卸資産 3,636 3,221 △415
建物、機械装置等 6,266 6,928 +662
資産計 19,082 18,602 △480
仕入債務 2,518 2,464 △54
借入金 5,106 2,999 △2,107
負債計 11,530 10,062 △1,467
純資産計 7,552 8,540 +987
負債・純資産計 19,082 18,602 △480
(自己資本比率) 39.4% 45.6% +6.2%
10
Ⅰ-6.キャッシュ・フローの状況
(単位:百万円)
2020/4期 2021/4期
1.営業活動によるキャッシュ・フロー 1,089 3,013
※
実質営業キャッシュ・フロー 1,945 2,509
運転資金キャッシュ・フロー ※ △306 647
2.投資活動によるキャッシュ・フロー △731 △1,139
固定資産の取得 △906 △1,182
3.財務活動によるキャッシュ・フロー △195 △2,346
借入金純増減(減:△) 43 △2,107
配当金の支払 △183 △183
4.現金・現金同等物増減(減:△) 162 △473
5.現金・現金同等物当期末残高 1,440 967
※ 実質営業キャッシュ・フロー = 税引前当期純利益 + 減価償却費
※ 運転資金キャッシュ・フロー = 売上債権増減 + たな卸資産増減 + 仕入債務増減
11
Ⅱ 中期経営計画
ー2020年4月期~2022年4月期
12
Ⅱ-1.計画概要
・中期の経営戦略
(1)基本方針
成熟産業である「住宅分野」から、現有事業の成長産業である
「化成品(マグネシウム)分野」への事業転換、及びアーリーステージの
「セラミックス分野」の育成
(2)基本戦略
①建材事業から化成品事業への業態変換
②セラミックス事業の本格的事業化
③住宅から非住宅へのエネルギーシフト
④住宅分野は、高級化路線
13
Ⅱ-2.2022年4月期 業績予想
(単位:百万円)
2021/4期 2022/4期 通期予想実績比
通期実績 上期 通期予想 上期 金額 増減率
売上高 19,784 9,652 21,000 10,100 +1,215 +6.1%
建材 12,163 6,012 12,600 6,040 +436 +3.6%
化成品 7,620 3,639 8,400 4,060 +779 +10.2%
マグネシウム 6,765 3,233 7,320 3,600 +554 +8.2%
セラミックス 855 406 1,080 460 +224 +26.2%
営業利益 1,507 562 1,850 830 +342 +22.7%
経常利益 1,562 597 1,800 800 +237 +15.2%
(経常利益率) (7.9%) (6.2%) (8.6%) (7.9%) ― ―
当期(四半期)純利益 1,088 401 1,100 500 +11 +1.0%
減価償却費 985 482 1,098 528 +113 +11.5%
設備投資額 1,685 567 3,974 2,231 +2,288 +135.8%
配当(円/株) 30 10 36 18 ― ―
(配当性向) (25.2%) (22.8%) (30.0%) (33.0%) ― ―
◇ 建材事業売上高は、都市型高層ビル向けの耐火パネル・高級軒天ボード拡販により増収
◇ 化成品事業売上高は、前期の難燃水酸化マグネシウムの新型コロナウイルス影響解消、
及び酸化マグネシウム拡販により増収
◇ 損益面でのリスク要因として、電力料金や燃料価格の上昇を見込む
14
Ⅱ-3.基本戦略の進捗(化成品事業-マグネシウム)
①マグネシウム、成長エンジンとして更なる拡販計画
マグネシウム内外別売上推移
(参考)新機能材料の展開
()内は、当初計画 (単位:百万円)
海外 国内
・EV車載、5G向け等放熱フィラーの展開
(7,680)
(7,440) 7,320
合成マグネサイト「マグサーモ」等
8,000 6,765
7,000
6,000
・樹脂耐熱向上助剤等の展開
5,000
LED・EV自動車向け耐熱樹脂添加剤
4,000
3,000
2,000 ・グローバルな再生可能発電設備の拡大
海外比率 47.7% 48.5%
1,000
0 変圧器用方向性電磁鋼板用マグネシウム材
2021/4 2022/4
《中期経営計画の概要》
・自動車等工業用関連の急拡大により
難燃水酸化マグネシウムの売上増
・健康関連のサプリメント需要好調により
酸化マグネシウムの売上増
15
Ⅱ-3.基本戦略の進捗(化成品事業-セラミックス)
②2021年6月にセラミックス新工場完成、本格的事業化へ飛躍的成長を図る
《中期経営計画の概要》
①蛍光体
セラミックス売上推移
(単位:百万円) ・車載用分野は2020年より実装開始し、拡大
()内は、当初計画
(720) ・プロジェクター用新規光源でも実用化へ
1,080
(660)
②蓄冷材
855
・MRI(医療)、NMR(化学分析)用の超電導磁石
(4K=269℃)冷凍機に使用、堅調に推移
③レーザー用YAGセラミックス
・世界最先端の高出力レーザー開発において
2021/4 2022/4
国内外の大型プロジェクトで採用中
16
Ⅱ-4. 基本戦略の進捗(窯業系建材事業)
③住宅分野から非住宅分野(公共・商業施設等)にシフト
窯業系建材事業売上推移
()内は、当初計画 (単位:百万円)
住宅 非住宅
(15,000) (15,200)
12,163 12,600
非住宅比率 20.2% 23.0%
2021/4 2022/4
《中期経営計画の概要》
・首都圏再開発の需要を取り込み、
耐火パネルを拡販
・内装への用途拡大により非住宅市場での拡販
17
Ⅱ-4. 基本戦略の進捗(窯業系建材事業)
④住宅分野は、採算性重視、高級化路線
高級軒天ボード
・高級化が進む軒天市場に新柄を導入、
拡販強化
・高意匠軒天井ボード『アルテザート』及び
新工法『アトラフィット』が
2020年度グッドデザイン賞を受賞
18
Ⅱ-4. 基本戦略の進捗(窯業系建材事業)
木造建築最高レベルの高性能遮音床 三菱地所ホーム株式会社様と共同開発し、
2018年度グッドデザイン賞を受賞しました
遮音性に優れた基材
「SSボード」
真空押出し成形とオートクレーブ養生により
製造されます
緻密に結合したトバモライト結晶体により、
高密度・高強度・高剛性を有する基材となり
ます
+
真空押出成形 オートクレーブ養生 高減衰ゴムを用いた吊木
「SS高減衰吊木」
遮音性を維持したバランスのとれた基材
自動車部品をはじめ、免震ビルシステム
断面の中空形状により、重機を使わずとも人力で施工できる重量まで軽
量化しております
などで培われた高い振動防振技術
その技術から生まれた高減衰ゴムを用
いた吊木で、階下に伝わる衝撃を大幅に
抑制することを可能にしました
19
Ⅱ-5.中期経営計画の進捗
売上高 売上高 売上高 売上高 経常利益 経常利益
(化成品:セラミックス) (化成品:マグネシウム) (建材) [当初計画] (単位:百万円)
中計2年目 中計3年目 4,000
※2020/4以前のセラミックス売上高はマグネシウムに含む 中計1年目
25,000 23,600
22,629 22,700 23,100 3,500
21,819 21,604 22,201 21,000
20,000 3,000
21,198
19,784
2,500
15,000
1,800 2,000
1,562
10,000
1,348 1,500
1,000
918 1,500
1,300 1,000
5,000
874 500
710 700
0 0
2016/4 2017/4 2018/4 2019/4 2020/4 2021/4 2022/4
経常利益率 3.3% 6.0% 3.2% 4.1% 4.1% 7.9% 8.6%
自己資本比率 29.1% 33.5% 34.8% 36.4% 39.4% 45.6% 41.4%
総資産 18,936 19,217 19,393 19,611 19,082 18,602 21,880
純資産 5,515 6,446 6,757 7,159 7,552 8,540 9,055
設備投資額 1,423 1,646 1,219 1,254 933 1,685 3,974
20
Ⅲ 次期中期経営計画に向けたシナリオ
ー2023年4月期以降
21
Ⅲ-1.次期中期経営計画に向けたシナリオ
2023年4月期以降 (次期中期経営計画)に向けた設備投資
1.セラミックス新工場 化成品事業の売上
マグネシウム セラミックス
投資額 23億円 ―2021年6月完成
8,400
7,620
2.マグネシウム設備
(1)顆粒設備増強 7,320
6,765
投資額 13億円 ―2022年3月完成予定
1,080
855
(2)酸化・難燃水酸化設備増強 2021/4 2022/4
投資額 53億円 ―2023年3月完成予定
※6月10日適時開示
⇒(参考)
2022年4月期 純利益
減価償却
+11億円
+11億円
(3)その後イメージ 配当支払 △ 3億円
フリーキャッシュフロー 約19億円
カーボンニュートラルによる自然エネルギーを ※ 投資期間中は一部借入金を充当
利用した発電電磁鋼板用途の酸化マグネシウム設備の増強 するも、当該フリーキャッシュフローにて
3年以内で投資回収
22
Ⅳ 株主還元
23
Ⅳ-1.株主還元
◆ 配当方針
・利益水準、配当性向及び内部留保の確保等を総合的勘案
◆ 配当予想 中期経営計画
・2022年4月期は、年間配当36円を予想 1年目 2年目 3年目
(単位:百万円)
当期純利益 配当総額 配当(円/株)
1,600 60
1,400
50
1,200 1,100
1,051 1,088
40
1,000
36
800
※ 30 30
624 661
24 600
600
432 20 468 20 20 20
400 329
12 274
183 219 183 183 10
200 8 109
73
0 0
2015/4 2016/4 2017/4 2018/4 2019/4 2020/4 2021/4 2022/4
予想
配当性向 16.9% 17.6% 17.4% 46.9% 27.7% 30.5% 25.2% 30.0%
※内4円は、創業100周年記念配当
24
Ⅴ 補足資料
25
Ⅴ-1.当社について【概要】
経営の基本方針
無機化学の可能性を追求し
「顧客満足を第一に考え、
より広く深く社会に貢献していく」
2021年4月期
創 業 1917年6月 事業内容 (セラミックス)
設 立 1946年3月
化成品 40%
資本金 13億20百万円 (マグネシウム)
従業員 606名 60%
売上高 197億84百万円(2021年4月期)
窯業系建材
代表者 代表取締役社長 池田和夫 (外装材・耐火パネル等)
26
Ⅴ-1.当社について【沿革】
1917年
創業 ㈱神島硫酸製造所
設立 1946年 (後の神島人造肥料㈱)
1949年 炭酸マグネシウムの製造を開始
1957年 酸化マグネシウムの製造を開始
けい酸カルシウム板の製造を開始 1972年
押出法による
DRESSEの製造開始 1984年
科学技術庁無機材質研究所との共同研究で
1989年 YAGの合成に成功 製品化に着手
事業譲渡を受け、 2006年 難燃水酸化マグネシウムの製造開始
ラムダ事業を開始 2015年
2017年 創業 100周年
テクニカルセンターの開設 2018年
2021年 セラミックス新工場完成
現在
27
Ⅴ-1.当社について【拠点】
東北営業所
宮城県仙台市
中国営業所
広島県広島市
石岡工場
茨城県石岡市
九州営業所
福岡県福岡市
東京営業所
東京都千代田区
詫間工場
香川県三豊市 東海営業所
愛知県名古屋市
関西営業所
大阪府大阪市
四国営業所 本社
大阪府大阪市
香川県三豊市
28
Ⅴ-1.当社について【窯業系建材事業】
・住宅分野 (外装)
不燃外部造作材(破風板)
寒冷地域の凍害にも強い「押出製法」の外部造作材
GOOD DESIGN AWARD 2015 受賞
不燃軒天ボード
木目柄、布目柄など多彩な
バリエーションの軒天ボード
GOOD DESIGN AWARD 2020 受賞
防火サイディング
18㎜厚以上に特化した深彫で本物志向の高級外壁材
職人の高齢化に対応した省施工「プレカット」対応
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Ⅴ-1.当社について【窯業系建材事業】
・非住宅分野(外装)
・中・高層ビルのカーテンウォール工法分野でシェア独占 ・高強度により、
国内最大サイズのパネルを完全プレカット 最高31mの中高層の建物にも対応
・塗装によりメタリックやパールの光沢感、
コンクリートの風合
虎ノ門ヒルズ 使用例
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Ⅴ-1.当社について【窯業系建材事業】
・非住宅分野(外装)
・あらゆる外観を美しく魅せ、リアルな質が評価され
様々な施設などでも活用されており、広がりを見せております
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Ⅴ-1.当社について【化成品事業-マグネシウム】
「海水法」により、「安価」で「安定供給」可能
粒子形状コントロール技術をマグネシウム化合物以外へ展開可能
使用用途例
酸化マグネシウム ・プラスチック部品
(スターマグ) ・合成ゴム部品
・医薬用原薬、ミネラルサプリメント
・接着剤等
難燃水酸化マグネシウム ・エコ電線被覆材
(マグシーズ) ・自動車・家電用電線被覆材等
・電子材料
炭酸マグネシウム ・天然ゴム製品
・プラスチック部品
・インク、飼料等
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Ⅴ-1.当社について【化成品事業-マグネシウム】
<海水法による製造工程の一例(酸化マグネシウム)> 反応
1
焼成 消和
原料
精製
2
焼成
製品 洗浄
3
① 海水にアルカリを添加
〔Mg2+ + 2OH- ⇒ Mg(OH)2〕
② 沈降分離槽で沈殿を回収
③ キルンで焼成
〔Mg(OH)2 + 熱エネルギー ⇒ MgO+H2O〕
乾燥 ※2016年10月にキルンを中心とした
増産設備を導入
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Ⅴ-1.当社について【化成品事業-セラミックス】
◆極低温冷凍機用 ◆レーザー用 ◆アイソレータ用
◆シンチレータ ◆蛍光体
大型放射光施設SPring-8
「国立研究開発法人理化学研究所」提供
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Ⅴ-1.当社について【化成品事業-セラミックス】
世界初「透明・大型セラミックス」の開発に成功
使用用途例
セラミックス
レーザー加工機、レーザーセンサー、シンチレータなど
レーザー核融合発電(慣性核融合発電) 宇宙太陽光利用システム(SSPS)
レーザーで水素の核融合反応を起こさせて、 ミラーで集光した太陽光でレーザー媒質を励起させて
エネルギーを取り出す発電システム レーザー発振させる
この研究開発は、当社のYAGセラミックスを使用 当社は、太陽光を効率よく励起させられるレーザー結晶の作製を、
世界で初めて成功させた(YAGセラミックス一部使用)
大出力レーザー用
大型YAGセラミックス
大阪大学 レーザー科学研究所 右:ターゲットチャンバー 左:ビームライン
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Ⅴ-1.当社について【化成品事業-セラミックス】
レーザー研究に関する動向
世界は超高出力(10PW)・高繰り返し(10Hz)へ
(セラミックスでしか到達できない領域へ)
世界の開発状況及び販売先
日 本
大阪大学のレーザー科学研究所・東京大学のTACMIコンソーシアム・国内メーカー数社等
が、国家プロジェクト(内閣府,NEDO,JST)で開発
アメリカ合衆国
Rochester大学やLawrence Livermore研究所で開発を進め、世界を牽引
EU(欧州連合)
連合各国で資金を出し合い、HiLASEやELIと呼ばれる二大プロジェクトを展開
世界初の100J級セラミックレーザーを開発、大出力レーザー研究の牽引役となりつつある
研究内容
物理学・量子学(フォトン・プラズマ等)の解明、MRI、レーザー核融合発電等
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Ⅴ-2.セラミックス新工場
セラミックス新工場を建設、更なる飛躍へ
概要
名 称 セラミックス新工場
総投資額 約23億円
完成時期 2021年6月
建 設 地 香川県三豊市詫間町
目的
YAGセラミックスをはじめ蛍光体、
蓄冷材等セラミックス部門全体の
増産に対応した、建屋を含めた生
産設備の増強
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Ⅴ-3.環境への取組み【カーボンニュートラルの将来展望】
2050年のカーボンニュートラルを目指し、地球温暖化の原因である二酸化炭素の
発生を削減すると共に、発生する二酸化炭素のリサイクルに取組みます
二酸化炭素削減の取り組み
・二酸化炭素の排出が少ないLNGへの燃料転換を引き続き進めていきます
・2050年へのマイルストーンとして、2030年度二酸化炭素排出量30%削減を目標とし、技術本部に
新たにPJ2030グループを新設し、さまざまな施策の検討を開始します
(二酸化炭素リサイクルへの取り組み具体案) ゴム、塗料等の
フィラーとして使用
炭酸塩生成
排出 回収 炭酸カルシウム
CO2 炭酸マグネシウム 等
外壁材、軒天材等
ボイラー
乾燥機 等
原料として
使用、成形
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Ⅴ-3.環境への取組み【リサイクル・省エネ】
地球の未来のために 端材
分別
神島化学ではECOで社会に貢献しています RECYCLE
粉砕
製品 プレカット
建築現場での建材ゴミの軽減に 内外装材
工場での建材プレカット化を推進しています
もちろん、カット端材は全てリサイクルしています 原料
リサイクル原料の使用
神島化学の建材は3種類のリサイクル原料を使用しており、
その割合は50%にもなります
パレットのリサイクル使用
出荷したパレットは極力回収し、点検・補修を行った上で再使用しています
住宅のメンテナンス費用を削減する建築材料
高耐久建材製品の開発に力を入れて、メンテナンス費用と回数の削減に一役買っています
省エネ施工の建築材料
簡単取り付けの金具施工建材で建築現場での省エネに努めています
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