4026 神島化学工業 2020-06-17 15:00:00
2020年4月期 決算説明資料 ~決算概要~ [pdf]
Konoshima Chemical Co.,Ltd.
2020年 6月17日
神島化学工業株式会社
(証券コード:4026)
2020年4月期 決算説明資料
~決算概要~
目次 Konoshima Chemical Co.,Ltd.
Ⅰ 2020年4月期 業績 2 Ⅲ 株主還元 12
1.業績概要 3 1.株主還元 13
2.営業利益分析 4
3.セグメント別業績 5
4.財政状態 8
5.キャッシュ・フローの状況 9
Ⅱ 中期経営計画(ローリング) 10 Ⅳ 補足資料 14
1.中期経営計画(ローリング)について 11 1.当社について 15
2.テクニカルセンター建設 26
3.原材料市況価格の推移 27
4.環境への取組み 29
注意事項
本資料には、神島化学工業の業績に関して、歴史的事実および将来の見通しが含まれています。これらの見通しは
将来の業績を完全に見通したものであるとは限らず、将来の業績に影響を与えうるリスクや不確実な要素が含まれて
おり、実際の業績は様々な要素によりこれらの見通しとは異なることがあります。
1
Ⅰ 2020年4月期 業績
2
Ⅰ-1.業績概要 Konoshima Chemical Co.,Ltd.
(単位:百万円)
2019/4期 2020/4期 前期比 2020/4期 予想比
実績 実績 増減金額 増減率 期初予想 増減金額 達成率
売上高 22,201 21,198 △1,002 △4.5% 22,700 △1,501 93.4%
建材 15,056 13,680 △1,375 △9.1% 15,000 △1,319 91.2%
化成品 7,144 7,517 +372 +5.2% 7,700 △182 97.6%
営業利益 948 927 △20 △2.2% 1,060 △132 87.5%
※
内 建材 528 369 △158 △30.0% 625 △255 59.1%
※
内 化成品 942 1,056 +113 +12.1% 971 +84 108.7%
経常利益 918 874 △43 △4.8% 1,000 △125 87.4%
(経常利益率) (4.1%) (4.1%) ― ― (4.4%) ― ―
特別損益(△損失) △48 △31 +17 ― ― △31 ―
当期純利益 661 600 △60 △9.1% 700 △99 85.9%
減価償却費 1,024 1,102 +78 +7.7% 1,140 △37 +96.7%
※ 建材・化成品の営業利益は、全社費用調整前金額で表示
◇ 住宅市場は、新設住宅着工戸数が88.3万戸(前期比△7.3%)と、低調に推移
◇ 売上高は、建材事業では高級軒天ボードが好調であったが、採算性重視の施策により
サイディングなどが減収、化成品事業はセラミックス部門が伸長し増収
◇ 尚、予想比では、売上高は建材が大幅減であったが、経常利益は収益改善や
セラミックス部門の伸長により△125百万円に留まった
3
Ⅰ-2.営業利益分析 Konoshima Chemical Co.,Ltd.
(単位:百万円)
営業利益の増減要因(対前期比)
固定費増
原材料 その他
燃料費 +37
948 △250
927
+236
売上減
収益改善
△213
~
+169
2019/4期
◇
通期
営業利益は、修繕費などの固定費の増加、売上減少があるも、収益改善や
~
2020/4期
通期
原材料・燃料費の低下等により微減に留まる
4
Ⅰ-3.セグメント別業績【窯業系建材事業】 Konoshima Chemical Co.,Ltd.
(単位:百万円)
2019/4期 2020/4期 前期比 2020/4期 予想比
実績 実績 増減金額 増減率 期初予想 増減金額 達成率
売上高 15,056 13,680 △1,375 △9.1% 15,000 △1,319 91.2%
住宅 11,997 10,957 △1,039 △8.7% 11,850 △892 92.5%
内 高級軒天ボード 1,753 2,003 +249 +14.2% ― ― ―
非住宅 3,058 2,722 △336 △11.0% 3,150 △427 86.4%
(非住宅比率) (20.3%) (19.9%) ― ― (21.0%) ― ―
セグメント利益 528 369 △158 △30.0% 625 △255 59.1%
◇ 売上高は、採算性重視の方針により一部住宅向けが減少
◇ 高付加価値製品の住宅用高級軒天ボードは、新柄「アルテザート」や
新工法「アトラフィット」を投入し、引続き好調
◇ 非住宅売上高は、一部大型物件が低調で減収
◇ セグメント利益は、売上高の大幅減があったものの、採算性の改善、高付加価値製品
(高級軒天ボード)の拡販により△158百万円に留まった
◇ 尚、予想比でも収益改善は見られたが、全般的な売上減によりセグメント利益も未達
5
Ⅰ-3.セグメント別業績【化成品事業】 Konoshima Chemical Co.,Ltd.
〈実績比較〉
(単位:百万円)
2019/4期 2020/4期 前期比
実績 実績 増減金額 増減率
売上高 7,144 7,517 +372 +5.2%
国内 4,241 4,412 +171 +4.1%
海外 2,903 3,105 +201 +6.9%
(海外比率) (40.6%) (41.3%) ― ―
セグメント利益 942 1,056 +113 +12.1%
◇ 売上高は、国内のセラミックス部門の蓄冷材製品の拡販などにより増収
◇ 海外売上高は、前期の製造設備の不調が解消された難燃水酸化マグネシウムを
中心に増収
◇ セグメント利益は、償却費等の固定費負担増はあったものの、セラミックス部門の増収効果や
原材料費・燃料費価格の低下等により増益
6
Ⅰ-3.セグメント別業績【化成品事業】 Konoshima Chemical Co.,Ltd.
〈予想比較〉 (単位:百万円)
2020/4期 予想比
期初予想 実績 増減金額 達成率
売上高 7,700 7,517 △182 97.6%
国内 4,297 4,412 +115 102.7%
海外 3,402 3,105 △297 91.3%
(海外比率) (44.2%) (41.3%) ― ―
セグメント利益 971 1,056 +84 108.7%
※予想海外売上高(網掛けは未達部分)
欧州・他
米国未達 ◇国内売上高は増加したが、海外売上高は未達
・米国の酸化マグネシウム拡販は先方の一時的な在庫調整により未達
・アジアは難燃水酸化マグネシウムの製造設備の拡張により、
米国 前期の販売調整も解消され概ね予想通り
アジア
◇セグメント利益は、セラミックス部門の増収効果等により増益
7
Ⅰ-4.財政状態 Konoshima Chemical Co.,Ltd.
(単位:百万円)
2019/4期 2020/4期
前期末比
期末 期末
現金及び預金 1,277 1,440 +162
売上債権 4,740 4,144 △595
たな卸資産 3,737 3,636 △101
建物、機械装置等 6,449 6,266 △182
資産計 19,611 19,082 △529
仕入債務 3,471 2,518 △952
借入金 5,062 5,106 +43
負債計 12,452 11,530 △921
純資産計 7,159 7,552 +392
負債・純資産計 19,611 19,082 △529
(自己資本比率) 36.4% 39.4% +3.0%
8
Ⅰ-5.キャッシュ・フローの状況 Konoshima Chemical Co.,Ltd.
(単位:百万円)
2019/4期 2020/4期
1.営業活動によるキャッシュ・フロー 2,331 1,089
※
実質営業キャッシュフロー 1,893 1,945
※
運転資金キャッシュフロー 493 △306
2.投資活動によるキャッシュ・フロー △1,665 △731
固定資産の取得 △1,742 △906
3.財務活動によるキャッシュ・フロー △321 △195
借入金純増減(減:△) △81 43
配当金の支払 △183 △183
4.現金・現金同等物増減(減:△) 344 162
5.現金・現金同等物当期末残高 1,277 1,440
※ 実質営業キャッシュフロー = 税引前当期純利益 + 減価償却費
※ 運転資金キャッシュフロー = 売上債権増減 + たな卸資産増減 + 仕入債務増減
9
Ⅱ 中期経営計画(ローリング)
10
Ⅱ-1.中期経営計画(ローリング)について Konoshima Chemical Co.,Ltd.
2020年6月17日の決算発表にてご案内のとおり、2021
年4月期の業績予想につきましては、新型コロナウイル
スの影響により、業績予想の合理的な算定が困難である
ことから、現時点では未定としております。
そのため、中期経営計画(ローリング)についても、
未定としております。
今後の事業への影響を慎重に見極め、合理的な算定が
可能となった時点において速やかに開示することを予定
しています。
11
Ⅲ 株主還元
12
Ⅲ-1.株主還元 Konoshima Chemical Co.,Ltd.
◆ 配当方針
・利益水準、配当性向及び内部留保の確保等を総合的勘案
◆ 配当予想
・2021年4月期は、未定としております
(単位:百万円)
当期純利益 配当総額 配当(円/株)
1,200
1,051
※
1,000
24
800 20 20 20
661
624 600
600
468
432 12
400 360
8 8
219
183 183 183
200
109
73 73
0
2014/4 2015/4 2016/4 2017/4 2018/4 2019/4 2020/4
配当性向 20.4% 16.9% 17.6% 17.4% 46.9% 27.7% 30.5%
※内4円は、創業100周年記念配当
13
Ⅳ 補足資料
14
Ⅳ-1.当社について【概要】 Konoshima Chemical Co.,Ltd.
経営の基本方針
無機化学の可能性を追求し
「顧客満足を第一に考え、
より広く深く社会に貢献していく」
(セラミックス)
創 業 1917年6月 事業内容
設 立 1946年3月 化成品 35%
(マグネシウム)
資本金 13億20百万円
従業員 617名 65%
売上高 211億98百万円(2020年4月期)
窯業系建材
代表者 代表取締役社長 池田和夫 (外装材・耐火パネル等)
15
Ⅳ-1.当社について【沿革】 Konoshima Chemical Co.,Ltd.
1917年
創業 ㈱神島硫酸製造所
設立 1946年 (後の神島人造肥料㈱)
1949年 炭酸マグネシウムの製造を開始
1957年 酸化マグネシウムの製造を開始
けい酸カルシウム板の製造を開始 1972年
押出法による
DRESSEの製造開始 1984年
科学技術庁無機材質研究所との共同研究で
1989年 YAGの合成に成功 製品化に着手
事業譲渡を受け、 2006年 難燃水酸化マグネシウムの製造開始
ラムダ事業を開始 2015年
2017年 創業 100周年
テクニカルセンターの開設 2018年
現在
16
Ⅳ-1.当社について【拠点】 Konoshima Chemical Co.,Ltd.
東北営業所
宮城県仙台市
中国営業所
広島県広島市
石岡工場
茨城県石岡市
九州営業所
福岡県福岡市
東京営業所
東京都千代田区
詫間工場
香川県三豊市
東海営業所
愛知県名古屋市
四国営業所 本社
大阪府大阪市
香川県三豊市
17
Ⅳ-1.当社について【窯業系建材事業】 Konoshima Chemical Co.,Ltd.
・住宅分野 (外装)
不燃外部造作材(破風板)
寒冷地域の凍害にも強い「押出製法」の外部造作材
GOOD DESIGN AWARD 2015 受賞
不燃軒天ボード
木目柄、布目柄など多彩な
バリエーションの軒天ボード
GOOD DESIGN AWARD 2015 受賞
防火サイディング
18㎜厚以上に特化した深彫で本物志向の高級外壁材
職人の高齢化に対応した省施工「プレカット」対応
18
Ⅳ-1.当社について【窯業系建材事業】 Konoshima Chemical Co.,Ltd.
・非住宅分野(外装)
・中・高層ビルのカーテンウォール工法分野でシェア独占 ・高強度により、
国内最大サイズのパネルを完全プレカット 最高31mの中高層の建物にも対応
・塗装によりメタリックやパールの光沢感、
コンクリートの風合
虎ノ門ヒルズ 使用例
19
Ⅳ-1.当社について【窯業系建材事業】 Konoshima Chemical Co.,Ltd.
・非住宅分野(外装)
・あらゆる外観を美しく魅せ、リアルな質が評価され
様々な施設などでも活用されており、広がりを見せております
20
Ⅳ-1.当社について【化成品事業】 Konoshima Chemical Co.,Ltd.
「海水法」により、「安価」で「安定供給」可能
粒子形状コントロール技術をマグネシウム化合物以外へ展開可能
使用用途例
酸化マグネシウム ・プラスチック部品
(スターマグ) ・合成ゴム部品
・医薬用原薬、ミネラルサプリメント
・接着剤など
難燃水酸化マグネシウム ・エコ電線被覆材
(マグシーズ)
・自動車・家電用電線被覆材など
炭酸マグネシウム ・天然ゴム製品
・プラスチック部品
・塗料、飼料など
21
Ⅳ-1.当社について【化成品事業】 Konoshima Chemical Co.,Ltd.
<海水法による製造工程の一例(酸化マグネシウム)> 反応
1
原料 消和
焼成
精製
2
製品
焼成
3 洗浄
① 海水にアルカリを添加
〔Mg2+ + 2OH- ⇒ Mg(OH)2〕
② 沈降分離槽で沈殿を回収
③ キルンで焼成
〔Mg(OH)2 + 熱エネルギー ⇒ MgO+H2O〕
乾燥 ※2016年10月にキルンを中心とした
増産設備を導入
22
Ⅳ-1.当社について【セラミックス事業】 Konoshima Chemical Co.,Ltd.
世界初「透明・大型セラミックス」の開発に成功
使用用途例
セラミックス
レーザー加工機、レーザーセンサー、シンチレーターなど
レーザー核融合発電(慣性核融合発電) 宇宙太陽光利用システム(SSPS)
レーザーで水素の核融合反応を起こさせて、 ミラーで集光した太陽光でレーザー媒質を励起させて
エネルギーを取り出す発電システム レーザー発振させる
この研究開発は、当社のYAGセラミックスを使用 当社は、太陽光を効率よく励起させられるレーザー結晶の作製を、
世界で初めて成功させた(YAGセラミックス一部使用)
大出力レーザー用
大型YAGセラミックス
大阪大学 レーザー科学研究所 右:ターゲットチャンバー 左:ビームライン
23
Ⅳ-1.当社について【セラミックス事業】 Konoshima Chemical Co.,Ltd.
◆極低温冷凍機用 ◆レーザー用 ◆アイソレータ用
◆シンチレータ ◆蛍光体
高分解能X線イメージング装置を使用
して撮影した映像
大型放射光施設SPring-8 「国立研究開発法人理化学研究所」提供
「国立研究開発法人理化学研究所」提供
24
Ⅳ-1.当社について【セラミックス事業】 Konoshima Chemical Co.,Ltd.
レーザー研究に関する動向
世界は超高出力(10PW)・高繰り返し(10Hz)へ
(セラミックスでしか到達できない領域へ)
世界の開発状況
日 本
大阪大学のレーザー科学研究所や国内メーカー数社などが、国家プロジェクト
(内閣府、NEDO、JST)で開発
アメリカ合衆国
Rochester大学やLawrence Livermore研究所で開発を進め、世界を牽引
EU(欧州連合)
連合各国で資金を出し合い、HiLASEやELIと呼ばれる二大プロジェクトを展開
世界初の100J級セラミックレーザーを開発、大出力レーザー研究の牽引役となりつつある
研究内容
物理学・量子学(フォトン・プラズマ等)の解明、MRI、レーザー核融合発電など
25
Ⅳ-2.テクニカルセンター建設 Konoshima Chemical Co.,Ltd.
主旨 概要
神島化学は、これまでの100年をその技術力を根底に 名 称 テクニカルセンター
発展しこの先も独自の技術開発を行う
総投資額 約12億円
これら技術力を培うベースとして100周年を記念し
テクニカルセンターを建設 完 成 2018年5月
建 設 地 香川県三豊市詫間町(第2工場)
方針・コンセプト
延床面接 技術棟(3階建て) 約 2,400㎡
① 市場要求対応 試験場棟(1階建て)約 2,000㎡
② 独自技術開発
③ 人材教育
26
Ⅳ-3.原材料市況価格の推移 Konoshima Chemical Co.,Ltd.
($/t) ブタンCP価格の推移
700
600
2018年度
500 2019年度
2017年度
400
300
200
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
2017年度 490 390 390 365 460 500 580 580 570 570 505 465
2018年度 470 505 560 570 595 635 655 525 415 420 470 520
2019年度 535 530 415 355 360 360 435 445 455 590 545 480
参考:サウジアラビアCP
27
Ⅳ-3.原材料市況価格の推移 Konoshima Chemical Co.,Ltd.
(円/kg) 苛性ソーダ(液体97%換算・固形有姿)価格の推移
70
65
2019年度
60
2018年度
55 2017年度
50
45
40
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
2017年度 49.6 49.5 50.8 49.3 50.2 49.8 51.4 51.5 51.0 52.1 50.9 51.7
2018年度 62.5 59.7 59.8 61.3 60.9 61.1 64.0 62.9 65.3 62.7 59.9 60.6
2019年度 60.8 61.1 61.5 61.5 61.2 60.9 60.9 62.5 63.2 60.2 59.9 62.1
参考:経済産業省生産動態統計年報
28
Ⅳ-4.環境への取組み【リサイクル・省エネ】 Konoshima Chemical Co.,Ltd.
地球の未来のために 端材
分別
神島化学ではECOで社会に貢献しています。 RECYCLE
粉砕
製品 プレカット
建築現場での建材ゴミの軽減に 内外装材
工場での建材プレカット化を推進しています。
もちろん、カット端材は全てリサイクルしています。 原料
リサイクル原料の使用
神島化学の建材は3種類のリサイクル原料を使用しており、
その割合は50%にもなります。
パレット・緩衝材のリサイクル使用
出荷したパレット・緩衝材は極力回収し、点検・補修を行った上で再使用しています。
住宅のメンテナンス費用を削減する建築材料
高耐久建材製品の開発に力を入れて、メンテナンス費用と回数の削減に一役買っています。
省エネ施工の建築材料
簡単取り付けの金具施工建材で建築現場での省エネに努めています。
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Konoshima Chemical Co.,Ltd.