4008 住友精化 2019-11-06 15:00:00
経営計画の変更に関するお知らせ [pdf]
2019 年 11 月 6 日
各 位
会社名 住 友 精 化 株 式 会 社
代表者名 代 表 取 締 役 社 長 小 川 育 三
（コード番号 4008 東証第一部）
問合せ先 取締役経理企画室長 町田 研一郎
（TEL．06-6220-8515）
経営計画の変更に関するお知らせ
当社は、2016 年に公表した中長期経営計画および 2018 年に公表した中期経営計画につきまして、
事業環境の変化や計画の進捗状況を鑑み、事業構造の転換を早期に実施するべく、新たに 2021 年
3 月期からの 3 ヶ年を計画期間とする中期経営計画に変更することといたしましたので、下記の通り
お知らせいたします。
記
1． 経営計画の変更
当社は、2016 年度からの 10 ヶ年中長期経営計画および 2018 年度からの 3 ヶ年中期経営計画に基
づいて取り組みを進めてまいりましたが、 吸水性樹脂の事業環境の変化や新製品開発計画の遅延等に
より、計画の達成は困難と判断し、経営計画を変更することとしました。
（１）従来の連結業績目標および実績 予想推移・ (単位 億円)
：
<2016/5 策定>
<2018/5 策定>
SEIKA Grand
中期経営計画 2018 年度 2019 年度
Design 2025
(2018-2020) 実績 予想
“URUOI”
2020 年度
2025 年度
吸水性樹脂 1,000 900 744 650
機能化学品 400 200 186 190
ガス
300 200 166 160
エンジニアリング
売 上 高 1,700 1,300 1,096 1,000
営業利益 200 130 91 60
2． 新中期経営計画の概要
喫緊の経営課題である事業構造の変革および研究開発の強化に取り組み、３事業すべてが成長を
牽引する事業構造への転換を進めることとします。
（１）連結業績目標（2022 年度） (単位：億円)
新中期経営計画
2019 年度
(2020-2022) 3 ヶ年伸び率
予想
2022 年度
売 上 高 1,000 1,200 20％
営業利益 60 80 33％
当期純利益 35 55 57％
R O E 5.4％ 8.5％ -
※ 新中期経営計画の前提：15.0 円/人民元、110 円/米ドル、ナフサ価格 40,000 円/kℓ
（２）財務指標（2020-2022年度累計） (単位：億円)
営業利益 200 研究開発費 90
設備投資
営業キャッシュフロー 280 170
（意思決定ベース）
2025年度経営目標に関しましては、事業環境変化や新製品開発状況等を踏まえ、次期中期経営
計画として策定することといたします。
3． 各事業部門の重点施策と目標
（１）吸水性樹脂
高付加価値分野に研究開発リソースを集中投下し、顧客の多様なニーズを実現する新グレード
の開発や、中国・アジアなどの成長市場におけるテクニカルマーケティングの強化を通じ、当社
製品・技術サービスの差別化および新グレードの拡販に注力してまいります。同時に、抜本的な
合理化として製造プロセス改善、生産体制再構築、サプライチェーン最適化に取り組み、競争力
強化と生産性向上を実現してまいります。
本計画では2022年度の売上高780億円、営業利益27億円を目標としております。
（２）機能化学品
パーソナルケア分野では欧米・中国などの成長市場をメインターゲットとし、化粧品・トイレ
タリー用増粘剤の市場ニーズにマッチした機能を開発する一方、環境分野では世界的な環境問題
に対応した水系エマルジョン・有機溶剤フリーの粉体塗料への切り替えを展開してまいります。
電子材料分野では5G高速通信、自動車CASE対応などの新たな市場ニーズに対応するため、最適な
機能開発を進める一方、エネルギー分野では高容量化、長寿命化等の次世代車載用電池等のニー
ズに対応した、高機能なバインダー、添加剤を提供してまいります。
本計画では2022年度の売上高240億円、営業利益28億円を目標としております。
（３）ガス・エンジニアリング
半導体ガスでは大手デバイスメーカー向けエッチング・成膜プロセス用高純度CO・高純度C3H6
の顧客・技術動向の早期把握による拡販、SiCパワー半導体向け高純度C3H8製造設備の早期立上げ
および拡販、コストダウン実現と次期投資機会の獲得に取り組んでまいります。ガスケミカルで
は工業用途向けの需要を安定確保するとともに、半導体用途などの新規需要を取り込み、プロダ
クトミックスを最適化してまいります。開発品ではガス製品およびPSA関連への選択と集中で効率
を重視しつつ、特に次世代半導体材料で他社との提携を含めた開発を強化してまいります。
本計画では2022年度の売上高180億円、営業利益25億円を目標としております。
4． 研究開発の強化
（１）新製品開発
吸水性樹脂では衛材共通ニーズの漏れ、臭い、かぶれ等を解決する新製品開発の継続に加え、
環境に配慮した製品を追求する技術開発、コスト削減に向けたプロセス開発に取り組んでまいり
ます。機能性化学品では電子、エネルギー分野の新製品開発を継続する一方、当社の水溶性樹脂
技術を生活、医薬関連化学品、接着剤、塗料分野に向けて展開してまいります。ガス・エンジニ
アリングでは半導体用高純度ガスのプロダクトラインアップ拡充や新規半導体プロセス材料の開
発推進、PSA技術活用ガスの適用拡大に注力してまいります。
（２）新製品売上高および比率 （単位：億円）
2019 年度 2022 年度
3 ヶ年伸び率
予想 計画
新製品売上高 99 240 142％
新製品売上高比率 10% 21% -
※新製品の定義：吸水性樹脂・機能化学品 上市後5年、ガス・エンジニアリング 上市後10年
以 上