4005 住友化 2020-10-01 10:00:00
ラービグ第2期計画のプロジェクトファイナンスに関する完工保証の終了について [pdf]

                                                     2020 年 10 月 1 日
各    位
                                 会 社 名 住友化学株式会社
                                 代表者名 代表取締役社長 岩田 圭一
                                        (コード番号 4005 東証第 1 部)
                                 問合せ先 コーポレートコミュニケーション部長 山内 利博
                                              (TEL    03-5543-5102)

     ラービグ第 2 期計画のプロジェクト・ファイナンスに関する完工保証の終了について



    住友化学とサウジアラビアン・オイル・カンパニー(サウジ・アラムコ社)は、両社が主要株主として
出資しているラービグ・リファイニング・アンド・ペトロケミカル・カンパニー(ペトロ・ラービグ社)が進
めてきた既存の石油精製・石油化学の統合コンプレックスの拡張計画(ラービグ第 2 期計画)に関し、完
工までの間、プロジェクト・ファイナンスによる融資額のそれぞれ 50%について保証を供与してきました。
このたび、当該プロジェクト・ファイナンス契約で定める連続操業実績や債務返済能力に関する所定の条
件の充足状況について銀行団と協議・確認を行ったところ、了承が得られ、完工保証が 9 月 30 日付で終
了しましたので、お知らせいたします。


    完工保証とは、当該事業主体におけるプロジェクトの建設工事が完了し、安定的な操業を通じて債務返
済を可能とするキャッシュフローを継続的に稼ぎ出すことが確認されるまでの一定期間につき、出資企業
が借入先に対する融資金全額の返済を保証する仕組みです。ペトロ・ラービグ社は、2015 年 3 月、国際協
力銀行(JBIC)やサウジアラビアのパブリック・インベストメント・ファンド(PIF)をはじめとする銀行
団と、ラービグ第 2 期計画の総事業費 約 91 億米ドルの 60%にあたる約 52 億米ドルの融資を受けるプロ
ジェクト・ファイナンス契約を締結しました。この契約に関し、住友化学とサウジ・アラムコ社は、約 52
億米ドルの融資額の 50%ずつについて、銀行団との契約に基づき完工保証を行ってきたものです。


    ペトロ・ラービグ社は、既に 19 年 6 月から借入元本の約定返済を開始していますが(20 年 9 月現在の
借入残高:約 46 億米ドル)
              、引き続き、自社で生み出すキャッシュフローを原資に、借入金の返済を行っ
ていきます。


    一方で、ペトロ・ラービグ社は、昨年末以来、市場環境が急速に悪化する中で定期修繕実施の影響など
もあり、運転資金が不足したため、住友化学とサウジ・アラムコ社は、これを補う目的として、同社へ総
額 20 億米ドルの融資(内、住友化学分は持株比率 37.5%に相当する 7.5 億米ドル)を実施することとし
ました。


    住友化学は、引き続き、ペトロ・ラービグ社が安定した操業を行い、持続的な発展を遂げることができ
るよう、必要な支援を行っていく考えです。


                                                                以上
<ペトロ・ラービグ社の概要>
 社名:     Rabigh Refining & Petrochemical Company
         (ラービグ・リファイニング・アンド・ペトロケミカル・カンパニー)
 所在地:    サウジアラビア王国 ラービグ
 設立:     2005 年 9 月 19 日
 社長:     Nasser D. Al-Mahasher(ナーセル・D・マハシル)
 資本金 :   8,760 百万サウジアラビア・リヤル(2020 年 10 月 1 日現在)
 持株比率:   住友化学 37.5%、サウジ・アラムコ社 37.5%、サウジアラビア一般投資家 25%
 事業内容:   石油製品・石油化学製品の製造・販売
 従業員数:   3,637 人(2019 年 12 月 31 日現在)