4004 昭電工 2019-02-15 10:00:00
2018年12月期 決算説明資料 [pdf]

 こころと社会を“動かす”企業


                昭和電工株式会社
         2018年12月期 決算説明資料
                 2019年2月14日決算発表


                     執行役員 CFO
                       竹内 元浩
本資料に掲載されている業績予想等の将来に関する記述は、本資料の発表日現在において入手可能な情報及び将来の業績に影響を与える
不確実な要因に係る本資料発表日現在における仮定を前提としています。なお、法令に定めのある場合を除き、当社はこれらの将来予測に基づく
記述を更新する義務を負いません。実際の業績は、今後様々な要因によって大きく異なる結果となる可能性があります。業績に影響を与える要素
には、経済情勢、ナフサ等原材料価格、黒鉛電極等製品の需要動向及び市況、為替レートなどが含まれますが、これらに限定されるものではありま
せん。
                             連結対象会社
  連結子会社: 58社 (△4社)
    包頭昭和稀土高科新材料有限公司(エレクトロニクスセグメント、清算)
    昭和電工レアアースベトナム・カンパニー・リミテッド(エレクトロニクスセグメント、株式譲渡)
    ビー・インターナショナル㈱(その他セグメント、昭光通商による吸収合併)
    昭和エンジニアリング㈱(その他セグメント、清算)

  持分法適用会社: 11社
    (+1社) SK昭和電工㈱(化学品セグメント)
    (△1社) PT.インドネシア・ケミカル・アルミナ(無機セグメント、株式譲渡)

                             主要諸元                                    (期中平均)

                                                                増減
                   2017年               2018年
                    通期                  通期
                             10-12月              10-12月             10-12月
為替レート
(円/US$)              112.2    113.0      110.4    112.9    1.8円高     0.1円高
(円/€)                126.7    133.0      130.4    128.8    3.8円安     4.2円高
国産ナフサ    (円/KL)    40,400   44,600     51,100   54,200    10,700     9,600

 アルミ地金
 LME (US$/T)         1,979     2,118     2,116    1,975       137     △143
 国内市況 (千円/T)           276      291        292      280        16      △11
                                                          (国内市況価格は日本経済新聞掲載値)
※2017年12月期末レート113.0円     2018年12月期末レート111.0円 ⇒ 2.0円円高
 昭和電工㈱2018年12月期 決算説明資料                                                        2
                                連結業績の概要                                                 (億円)
                                            2017年              2018年               増減
売上高                                                7,804             9,921             2,117
営業利益                                               777               1,800             1,023
営業外損益                                             △139                △12                127
   金融収支                                             △12                 △6                  6
   持分法投資損益                                          △77                 13                 89
   為替差損益                                            △28                 △3                 24
   その他                                              △22                △15                  7
経常利益                                               639               1,788             1,150
特別利益                                                86                  21              △65
特別損失                                              △220               △354              △134
税金等調整前当期純利益                                          505             1,455               950
法人税等                                              △108               △288              △179
当期純利益                                                397             1,168               770
非支配株主に帰属する当期純利益                                     △23               △52               △29
親会社株主に帰属する当期純利益                                      374             1,115               741
1株当たり当期純利益                                   262円44銭            758円15銭          495円71銭

1株当たり配当金                                           50円*        120円(予定)                 70円
*2017年6月に開催した株主総会において2017年5月11日現在の株主に対し30円の配当を実施しておりますが、上記に含んでおりません。
                                                     (注)2017年12月期において行った企業結合に係る暫定的な会計処理の確定に伴い、
 昭和電工㈱2018年12月期 決算説明資料                               2017年12月期の数値を遡及修正した金額に変更しております。             3
                        特別損益の内訳                        (億円)
                           2017年        2018年        増減
  特別利益                          86           21     △65
  投資有価証券売却益                      4           15        11
  負ののれん発生益                      71           -       △71
  子会社清算益                         0            4         3
  その他                           11            2       △8
  特別損失                     △220            △354     △134
  固定資産除売却損                     △53          △52        1
  減損損失                         △72         △226     △154
  債務保証損失引当金繰入額                 △26           -        26
  その他                          △68          △76      △8
  特別損益                     △133            △333     △200
  減損損失(2018年) 内訳
              セグメント             事業           金額
           アルミニウム       国内アルミ缶事業            △88億円
           エレクトロニクス     リチウムイオン電池材料事業       △46億円
                -       彦根事業所               △60億円
                -       先端技術開発研究所           △19億円
                                      その他   △13億円
                                      合計    △226億円
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                   連結売上高差異内訳
                                                                 (億円)
         2017年     2018年    増減                     項目
                                    オレフィン:増収(市況上昇、大型定修による数量減)
石油化学       2,511    2,689    178    有機:増収(酢ビ、酢エチ:市況上昇)
                                    サンアロマー:増収(市況上昇)
                                    基礎化学品:増収(AN・クロロプレンゴム:市況上昇)
                                    情報電子化学品:増収(電子材料用高純度ガス:数量増)
化学品       1,488     1,565     78    産業ガス:増収(炭酸ガス・ドライアイス:数量増)
                                    機能性化学品:増収(機能性高分子:価格上昇)

                                    HD:減収(PC向け数量減)
エレクトロ                               化合物半導体:増収(数量増)
ニクス
          1,231     1,058   △172    レアアース:減収(事業構造改革に伴う数量減)
                                    リチウムイオン電池材料:増収(中国向け数量増)
                                    セラミックス:減収(アルミナ数量減)
無機          734     2,661   1,927   電極:大幅増収(市況上昇)、昭和電工カーボン・ホールディング
                                       連結子会社化(2017年4Q)の通期寄与
                                    圧延品:増収(コンデンサー用高純度箔:数量増)
アルミニウム    1,054     1,083     28    機能部材:小幅増収
                                    アルミ缶:小幅減収(国内数量減)
                                    昭光通商:増収
その他       1,336     1,434     98    SiCエピウェハー:増収(数量増)

調整額       △551     △569     △19
合計        7,804     9,921   2,117
 昭和電工㈱2018年12月期 決算説明資料                                               5
                  連結営業利益差異内訳
                                                                 (億円)
         2017年    2018年    増減                      項目
                                    オレフィン:減益(大型定修による数量減、C4・分解ガソリン減益)
石油化学        334     203    △130     有機:小幅減益
                                    サンアロマー:減益(原料高による販売価格上昇のタイムラグ)
                                    基礎化学品:増益(AN・クロロプレンゴム・苛性ソーダ:市況上昇、
                                             アンモニア:数量減で減益)
化学品         165     174         9   情報電子化学品・産業ガス:増益(数量増)
                                    機能性化学品:減益(原料高による販売価格上昇のタイムラグ)

エレクトロ                               HD:減益(PC向け数量減)

ニクス
            219     124    △95      化合物半導体・レアアース:小幅減益
                                    リチウムイオン電池材料:増益(中国向け数量増)
                                    セラミックス:増益(電子材料向け数量増)
無機           70    1,324   1,255    電極:大幅増益(市況上昇)、昭和電工カーボン・ホールディング
                                       連結子会社化(2017年4Q)の通期寄与
                                    圧延品:増益(コンデンサー用高純度箔:数量増)
アルミニウム       67      49    △18      機能部材:減益(数量減)
                                    アルミ缶:減益(国内数量減、地金価格上昇)
                                    昭光通商:増益
その他           6      29      23     SiCエピウェハー:増益(数量増)

調整額        △84    △104     △20
合計          777    1,800   1,023

 昭和電工㈱2018年12月期 決算説明資料                                                 6
                                             セグメント別業績の概要
                                                                          2018年
                                                                          2017年
                            <売上高>                                                                           <営業利益>
(億円)                                                                                                                                    (億円)
                                                                                                     203
 2,689
                                                                         石油化学                               334
   2,511
                                                                                                    174
                  1,565
                    1,488
                                                                          化学品                       165

                                                                                                   124
                             1,058
                          1,231
                                                                         エレクトロニクス                    219

                                                                                                                                       1,324
 2,661
                                                                          無機                    70
                                     734

                            1,083                                                             49
                                                                          アルミニウム              67
                             1,054

                                                                                          29
                     1,434                                                その他
                         1,336                                                            6

                                                           △ 569                △ 104
                                                                          調整額
                                                           △ 551                  △84
 3,000   2,500   2,000     1,500     1,000   500   0   △ 500   △ 1,000            △ 150   100             350     600   850   1,100   1,350




  昭和電工㈱2018年12月期 決算説明資料                                                                                                                        7
                 連結営業利益差異分析
                                  92
(億円)                    1,118
                                                1,800
 1,800
                                         △185

 1,500


 1,200


  900
          777
                  △1
  600


  300


    0
         2017年   数量要因   価格要因    コストダウン   その他    2018年


昭和電工㈱2018年12月期 決算説明資料                                   8
                                   連結貸借対照表                                    (億円)
                2017年     2018年                            2017年     2018年
       資産                          増減            負債・純資産                       増減
                12月末      12月末                             12月末      12月末
現預金                772     1,132    359   営業債務               1,208    1,394    187
営業債権              1,760    2,037    277   有利子負債              3,467    2,880   △588
たな卸資産             1,149    1,528    379   退職給付に係る負債           190       220     30
その他                390      306     △84   その他                1,716    1,610   △106
 流動資産計            4,072    5,003    931   負債計                6,580    6,104   △476
建物・構築物             859      788     △72   資本金                1,406    1,406        0
機械装置・運搬具          1,516    1,468    △49   資本剰余金               617       789    172
土地                2,447    2,350    △97   利益剰余金              1,001    1,977    976
その他有形固定資産          237      179     △58   自己株式              △105      △117    △12
有形固定資産計           5,059    4,784   △275   株主資本計              2,918    4,055   1,137
無形固定資産             128      150      21   その他有価証券評価差額金        165       75    △91
投資その他の資産          1,011     821    △189   繰延ヘッジ損益              38        8    △29
(内、投資有価証券)         892      719    △173   土地再評価差額金            295       333     37
                                          為替換算調整勘定            155       71    △84
                                          退職給付に係る調整累計額       △47       △82    △35
                                          その他の包括利益累計額計        607       404   △202
                                          非支配株主持分             165       194     29
 固定資産計            6,198    5,755   △443   純資産計               3,690    4,653    963
資産合計             10,270   10,757    487   負債・純資産合計          10,270   10,757    487
(注)2017年12月期において行った企業結合に係る暫定的な会計処理の確定に伴い、2017年12月期の数値を遡及修正した金額に変更しております。
  昭和電工㈱2018年12月期 決算説明資料                                                                9
   総資産・有利子負債・D/Eレシオ・自己資本比率


                   2017年12月末 2018年12月末    増減
 総資産    10,270億円            10,757億円     487億円
 有利子負債   3,467億円             2,880億円    △588億円
 D/Eレシオ     0.94倍              0.62倍     0.32p減
 自己資本比率     34.3%              41.5%     7.2p増




昭和電工㈱2018年12月期 決算説明資料                              10
                   連結有利子負債等の推移
   5,000
  (億円)

   4,500
                    1.20   1.20    1.16            D/Eレシオ

           1.02
   4,000                                   0.94


   3,500           3,831
                           3,688                    0.62
           3,537                   3,599
   3,000                                   3,467


   2,500                                            2,880


   2,000
           2013年   2014年   2015年   2016年   2017年   2018年



自己資本比率     30.6%   29.7%   31.5%   31.8%   34.3%    41.5%



 昭和電工㈱2018年12月期 決算説明資料                                      11
                    連結キャッシュ・フロー
                                                                      (億円)

                                   2017年          2018年           増減


   営業キャッシュ・フロー                          672         1,498            825

   投資キャッシュ・フロー                       △299           △493          △195
   フリー・キャッシュ・フロー                        374         1,004            631
   財務キャッシュ・フロー                       △184           △611          △427
   その他                                    16          △34          △50
   現預金増減額                                206            360           154
   (注)2017年12月期において行った企業結合に係る暫定的な会計処理の確定に伴い、2017年12月期の数値を遡及修正した金額に変更しております。




昭和電工㈱2018年12月期 決算説明資料                                                         12
         連結総人員の推移と国内海外人員割合


   (人)
         10,577     10,561    10,146   10,864   10,634
10,000


         5,932      5,873               6,087     5,843
                               6,075                      国内

 5,000

                                                          海外
         4,645       4,688              4,777     4,791
                               4,071

          '14           '15     '16      '17      '18

国内割合      56.1%     55.6%     59.9%    56.0%    54.9%
海外割合      43.9%     44.4%     40.1%    44.0%    45.1%




昭和電工㈱2018年12月期 決算説明資料                                          13
            セグメント別設備投資・減価償却
                                                                           (億円)
                     2017年                2018年                  増減

               設備投資       減価償却       設備投資      減価償却       設備投資       減価償却

石油化学                 28         69        51         50         22         △18

化学品                  96         85        80         88      △16             3

エレクトロニクス            112         96        84         92      △28           △4

無機                   83         56        81         80        △2           24

アルミニウム               80         54        55         57      △25             3

その他                  18         27        66         28         48           1

全社計                 418        386       417        395        △1            9
(注)2017年12月期において行った企業結合に係る暫定的な会計処理の確定に伴い、2017年12月期の数値を遡及修正した金額に変更しております。




昭和電工㈱2018年12月期 決算説明資料                                                             14
                           主要諸元
                                             2019年
                  2017年    2018年    増減                増減
                                              予想
為替レート
 (円/US$)           112.2    110.4    △1.8     105.0   △5.4
 (円/€)             126.7    130.4     3.8     126.0   △4.4
国産ナフサ            40,400   51,100   10,700   53,400   2,300
(円/KL)
アルミ地金LME          1,979    2,116     137     2,150     34
(US$/T)

有利子負債(億円)         3,467    2,880   △588      3,000    120
金融収支(億円)           △12      △6          6       0         6
研究開発費(億円)           185     197       12      226      28
期末従業員(人)         10,864   10,634   △230     10,942    308
総人件費(億円)            742     794       52      854      60
(注)連結ベースの数字で記載しております。

 昭和電工㈱2018年12月期 決算説明資料                                         15
                        連結業績予想
                                                              (億円)
                   2018年        2019年                 2019年予想
                                           増減
                    実績           予想                  上期      下期

 売上高                    9,921     11,000     1,079   5,200   5,800

 営業利益                   1,800     1,900       100     910     990

  営業外損益                 △12        △50       △38      △5     △44
 経常利益                   1,788     1,850         62    905     945
  特別利益
                        △333      △200        133    △42     △158
  特別損失

 親会社株主に
 帰属する当期純利益              1,115     1,200         85    630     570
 1株当たり当期純利益        758円15銭      822円61銭    64円46銭

 1株当たり配当金         120円(予定)        130円       10円     50円     80円


昭和電工㈱2018年12月期 決算説明資料                                             16
                   セグメント別連結売上高予想                                                       (億円)
                                                                                 2019年予想
             2018年       2019年        増減
                                                        コメント
              実績          予想          予想
                                                                             上期        下期

石油化学           2,689       2,900         211    定修差による数量増                   1,330 1,570
                                                基礎化学品・産業ガス:2018年並み
化学品            1,565       1,660          95    情報電子化学品:増収
                                                        (数量増だが上期踊り場)             790   870
                                                機能性化学品:増収(数量増)
                                                HD:減収(上期に数量減)
エレクトロ                                           SiC:その他セグメントから移管、

  ニクス          1,058       1,060            2       増収(数量増)                      460   600
                                                LED:増収、レアアース:減収(構造改革)
                                                LIB材料:小幅増収

無機             2,661       3,400         739    セラミックス:2018年並み
                                                カーボン:増収(市況上昇)               1,685 1,715
アルミ
 ニウム           1,083       1,100          17    圧延品・機能部材:2018年並み
                                                アルミ缶:増収(ハナキャン社数量増)               535   565
その他            1,434       1,420       △14      SiCをエレクトロニクスへ移管                  670   750
調整額            △569        △540           29                                △270 △270
合計             9,921      11,000      1,079                                 5,200 5,800
(注)2019年よりセグメント区分が変更(SiC事業「その他」から「エレクトロニクス」)となりますが、2018年実績は旧セグメントベースで記載しております。

 昭和電工㈱2018年12月期 決算説明資料                                                                       17
                 セグメント別連結営業利益予想                                                        (億円)
            2018年         2019年        増減                                        2019年予想
                                                        コメント
             実績            予想          予想                                    上期        下期

石油化学              203         180       △23
                                                定修差による数量増
                                                スプレッド縮小                           70   110
                                                基礎化学品:減益(AN市況低下)
化学品               174         150       △24
                                                情報電子化学品:小幅増益
                                                 (数量増だが上期踊り場、償却費増)                60    90
                                                産業ガス・機能性化学品:2018年並み

                                                HD:減益(上期に数量減)
エレクトロ                                           SiC:その他セグメントから移管、

 ニクス              124         125           1       増益(数量増)
                                                LED、レアアース:増益
                                                                                  31    94
                                                LIB材料:2018年並み


無機             1,324        1,480        156    セラミックス:2018年並み
                                                カーボン:増益(市況上昇)                    770   710
アルミ
 ニウム               49           55          6   圧延品・機能部材:2018年並み
                                                アルミ缶:増益(ハナキャン社数量増)                22    33
その他                29           15      △14     SiCをエレクトロニクスへ移管                    9        6
調整額            △104        △105          △1                                      △52   △53
合計             1,800        1,900        100                                     910   990
(注)2019年よりセグメント区分が変更(SiC事業「その他」から「エレクトロニクス」)となりますが、2018年実績は旧セグメントベースで記載しております。

 昭和電工㈱2018年12月期 決算説明資料                                                                          18
                                セグメント別業績予想の概要
                                                          2019年予想
                       <売上高>                                                                <営業利益>
 (億円)                                                      2018年                                                 (億円)
        2,900                                                                      180
         2,689
                                                          石油化学
                                                                                    203

                   1,660                                                          150
                                                           化学品
                   1,565                                                           174

                            1,060                                                 125
                                                      エレクトロニクス
                            1,058                                                 124

 3,400                                                                                                                  1,480
                                                           無機
          2,661                                                                                                 1,324

                            1,100                                            55
                                                          アルミニウム
                            1,083                                            49

                     1,420                                                  15
                                                           その他
                     1,434                                                  29

                                                △ 540              △105
                                                          調整額      △ 104
                                                △ 569
4,000      3,000    2,000           1,000   0   △ 1,000             △ 150    150          450   750   1,050   1,350       1,650

 (注)2019年よりセグメント区分が変更(SiC事業「その他」から「エレクトロニクス」)となりますが、2018年実績は旧セグメントベースで記載しております。



    昭和電工㈱2018年12月期 決算説明資料                                                                                                   19
             連結キャッシュ・フロー予想
                                              (億円)

                        2018年    2019年予想    増減予想


 営業キャッシュ・フロー            1,498      1,350    △148
 投資キャッシュ・フロー            △493      △800      △307
 フリー・キャッシュ・フロー          1,004       550     △454
 財務キャッシュ・フロー            △611      △228       383
 その他                     △34          0       34
 現預金増減額                    360       322     △38



昭和電工㈱2018年12月期 決算説明資料                                20
           セグメント別設備投資・減価償却予想
                                                                                 (億円)
                         2018年                2019年予想                 増減予想

                  設備投資        減価償却       設備投資        減価償却       設備投資        減価償却

石油化学                     51         50          63         43          12        △8

化学品                      80         88        183          97        103           9

エレクトロニクス                 84         92        146          95          62          3
無機                       81         80        138          89          57         10
アルミニウム                   55         57          65         51           9        △6
その他                      66         28          47         19       △18          △9

全社計                    417         395        643         394        225         △0
(注)2019年よりセグメント区分が変更(SiC事業「その他」から「エレクトロニクス」)となりますが、2018年実績は旧セグメントベースで記載しております。




昭和電工㈱2018年12月期 決算説明資料                                                                   21
          (ご参考)四半期別連結営業利益推移
                                    全          社
              (億円)                                              2018年推移
                                                                2017年推移
               600                                        566


               500
                                          436                        455

               400
                              343

               300

                                                    209         218
                        197
               200
                                    153

               100


                 0
                        1Q           2Q             3Q          4Q


昭和電工㈱2018年12月期 決算説明資料                                                      22
                  (ご参考)セグメント別営業利益推移

         石油化学セグメント                                               化学品セグメント
                                    2018年推移
(億円)                                             (億円)                              2018年推移
                                    2017年推移      60
120                                                                                2017年推移

       106                                                                             52
                                                 50                               49        48
                                       93                                    44
 90                                                                     41
                            79 81                40
                                                             36    38

                                                        31
 60               56                             30
                                            49
                       41
             33
                                                 20

 30
                                                 10


  0                                              0
       1Q         2Q        3Q        4Q                1Q        2Q         3Q        4Q
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                 (ご参考)セグメント別営業利益推移
            エレクトロニクスセグメント                                         無機セグメント

(億円)                                 2018年推移         (億円)                                    2018年推移

80                                   2017年推移                                                 2017年推移

                                                                                       398
                                                   390
                 61        63                                                                      346
       60                                                                   333
60

                                                   290
                                45                               248
40
                                        35
                                                   190
            29        28
                                             23
20
                                                    90
                                                                                              46
                                                                                  23
 0                                                                     2
       1Q        2Q        3Q          4Q         △ 10
                                                            1Q         2Q         3Q          4Q
                                                         △1

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                 (ご参考)セグメント別営業利益推移
            アルミニウムセグメント                                        その他セグメント
(億円)
                                     2018年推移                                      2018年推移
                                                (億円)
                                     2017年推移   15                                 2017年推移


20
                                      18
                 17
                           16                  10
       15                                                   8                 8          8
                      14        14
            13
                                                                     5
                                                5                        4
10                                         9
                                                       2                             2


                                                0
                                                       1Q       2Q       3Q         4Q
                                                                △1

 0
       1Q        2Q        3Q         4Q       △5


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                       セグメント別トピックス
【全社施策】
● 新中期経営計画『The TOP 2021』を始動
   2019年1月より中期経営計画「The TOP 2021」(3ヵ年計画)を始動させた。
   新中期経営計画「The TOP 2021」では、長期的な事業の成長に大きく舵を切り、収益性と安定性を高いレベルで
  持続的に維持する「個性派事業」の拡大に注力する。積極的な設備投資とM&Aなどの非連続投資を実施し、当社
  グループの将来に向けた成長基盤を確立していく。株主還元については、高水準の配当を継続することに加え、機
  動的・継続的な自己株式の取得を検討し、2021年には総還元性向30%の実現を図る。


● ESG投資のための4指数全てに採用
    2018年7月、世界的なインデックスプロバイダーであるFTSE Russell社(注)のESG投資指数「FTSE Blossom Japan
  Index」および同MSCI社の「MSCIジャパンESGセレクト・リーダーズ指数」「MSCI日本株女性活躍指数」の構成銘柄
  に、2年連続で採用された。
    FTSE Blossom Japan Indexは、環境、社会、ガバナンス(ESG)について優れた対応を実践している日本企業の
  パフォーマンスを評価している。MSCIジャパンESGセレクト・リーダーズ指数は、MSCIジャパンIMIトップ500指数(親
  指数)構成銘柄の中からESG評価の高い銘柄を選定し、MSCI日本株女性活躍指数は、性別多様性に優れた企業を
  評価している。また、2018年10月、新たに環境株式指数「S&P/JPXカーボン・エフィシエント指数」に採用された。
  年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は国内株式についてはこの4つのESG投資指数を選定し、本格的なESG
  投資を行っている。
    他にも、「SNAMサステナビリティ・インデックス」(損保ジャパン日本興亜アセットマネジメント株式会社運用)にも
  7年連続で、社会的責任投資ファンド「モーニングスター社会的責任投資株価指数」(モーニングスター社運営)にも
  5年連続で選定されている。
   (注)フィッツィー・ラッセル:ロンドン証券取引所グループに所属する世界的なインデックスプロバイダー



  昭和電工㈱2018年12月期 決算説明資料                                                26
                     セグメント別トピックス
【全社施策】
● 海外募集による自己株式処分を実施
  2018年3月6日開催の取締役会において、海外募集による自己株式600万株の処分を決議し同23日に受渡を
 完了した。
  本海外募集による手取額約261億円については、黒鉛電極事業における2017年10月のSGL GE Holding GmbH
 買収に伴う借入金の返済に加え、電子材料用高純度ガス事業における国内外での生産能力増強等にかかる設備
 投資資金に使用していく。

● 劣後特約付ローンの期限前弁済を実施
  2018年10月、2014年4月に資金調達した総額240億円の劣後特約付ローンについて期限前弁済を行った。
  本劣後特約付ローンは、㈱日本格付研究所より75%の資本性が認められるなど、財務体質の改善に寄与してきた
 が、資金調達以降、構造改革の進展と個性派事業群の規模拡大により事業基盤の強化と収益力の改善が進み、
 中期経営計画において目標としていた財務水準が達成されたことから、財務体質の強化という大きな役割を終えた
 と考えた。また、期限前弁済により、金融コストを削減し財務戦略の柔軟性を高め、ひいては株主価値の向上につな
 がるものと判断し、期限前弁済を実施した。

●自己株式を取得
  株主還元の充実および資本効率の向上を図るとともに、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行す
 るため、2018年12月11日開催の取締役会において自己株式取得を決議した。2018年12月12日から市場買付を
 開始し、同12月18日までに総数2,648,300株(約100 億円)の自己株式の取得が終了した。




 昭和電工㈱2018年12月期 決算説明資料                                       27
                      セグメント別トピックス
【全社施策】
● 横浜市が公募する研究開発拠点施設整備・運営等事業の優先交渉権を取得
    2018年10月、横浜市が公募した「京浜臨海部守屋・恵比須地区 研究開発拠点施設整備・運営等事業」の優先
   交渉権者に選定された。
    1933年に日本アルミナ工業所が操業を開始して以来、セラミックス事業の基幹拠点として横浜市で事業運営を
   行ってきた。現在はリチウムイオン電池などの先端電池材料や放熱フィラーの開発、エンジニアリング機能など、
   多岐にわたる事業を同市内にて展開している。
    今回公募があった守屋・恵比須地区(横浜市神奈川区)の国内外からのアクセス良好な立地特性を活かし、当社
   グループは、2022年春の完成を目指しグローバルでの研究開発拠点を開設し、あわせて国内外の多様な人材が
   集う融合の場を構築していく。

● 人工知能(AI)を用いた技術文書活用システムの共同開発を開始
    2018年7月に㈱シナモンと、AIを活用した技術文書活用システムを共同で開発することを決定した。手書き文字を
   含む技術文書をAIで高精度自動読み取りし電子テキスト化する機能と、利便性の高い検索機能を併せ持つ、技術
   文書活用を目的としたデータベースシステムの開発に取り組む。
    AIと画像解析の双方に関する深い知見と高度なプログラミング技術を有する㈱シナモンと、石油化学、カーボン、
   アルミニウム製品など多岐にわたる分野で豊富なリアルデータ(技術文書)を保有する当社が密に協力・連携して
   開発を進めることで、実用性の高いシステムの創出を目指す。なお、本共同開発は、国立研究開発法人新エネル
   ギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「AIシステム共同開発支援事業」の助成事業に採択されている。

●大分スポーツ公園内施設のネーミングライツを取得
   大分コンビナートが立地する大分市において、2018年10月、大分スポーツ公園内施設のネーミングライツ(命名
  権)を大分県より取得し、同11月に大分県と基本合意書を締結した。期間は2019年3月1日から2024年2月29日ま
  での5年間で、総合競技場の愛称を「昭和電工ドーム大分」とする他、テニスコートや野球場など7施設に当社名を
  付与する。
   今回の命名権料の一部が地域貢献・スポーツ振興事業に充当されることを通じ、同県のスポーツ振興への寄与
  と地域社会への貢献を果たし、当社のCSR活動のさらなる向上を図っていく。
  昭和電工㈱2018年12月期 決算説明資料                                   28
                    セグメント別トピックス
【石油化学セグメント】
●環境対応溶剤 酢酸ノルマルプロピル(NPAC)の増強を完了
   特殊グラビア印刷用インキ溶剤として使用される酢酸ノルマルプロピル(NPAC)について、2018年3月から4月
  に実施した大分コンビナートの定期修理に合わせて設備改造を行い、生産能力を年産16,000トンから同18,200ト
  ンに引き上げた。
   NPACは、菓子や冷凍食品の外装フィルムなど主に食品包装用の特殊グラビア印刷用インキ向けに使用され
  る安全性の高い酢酸エステル系の溶剤。揮発性有機化合物の排出規制強化に伴い、これまでインキ向け溶剤と
  して多く使用されてきたトルエンやMEK(メチル・エチル・ケトン)から代替使用が容易な本溶剤の需要が高まって
  おり、国内需要は年率10%超で拡大している。
   今後も市場の拡大に合わせ製品の安定供給体制を強化していく。

● 大分コンビナート地区における石油コンビナートの立地基盤整備支援事業を実施
   JXTGエネルギー㈱と、大分コンビナート地区(大分市)におけるコンビナート連携強化策を、石油供給構造高度
  化事業コンソーシアム(CROS)が公募している「2018年度石油供給構造高度化事業費補助金(石油コンビナート
  の生産性向上及び強じん化推進事業のうち石油コンビナートの立地基盤整備支援事業)に係る補助事業」に応
  募し、2018年7月に採択された。
   対象となる事業内容は「プロピレン精留塔の増強」と「エタンホルダーの新設」で、パイプラインを通じた製造物
  の相互利用等により両社がメリットを享受する。
   両社は、本事業を通じて、大分コンビナート地区の石油精製および石油化学等の設備の強みを活かし、国際
  競争力を有するコンビナートへの発展を目指していく。




  昭和電工㈱2018年12月期 決算説明資料                                  29
                     セグメント別トピックス
【化学品セグメント】
●高純度臭化水素(HBr)の生産能力を増強
   高純度臭化水素(HBr)の生産能力を年産600トンから1.5倍となる同900トンに引き上げ、2018年3月に生産を開始
  した。
   HBrは、DRAMやNAND型フラッシュメモリ等の半導体製造工程においてポリシリコンの微細加工(エッチング)に
  使用される電子材料用ガスで、IoTやビッグデータ、自動運転等の加速に伴う半導体市場の拡大により、需要が
  増加している。
   世界の電子部品・材料業界の需要拡大に迅速に対応し、今後とも本事業の強化・拡大を図っていく。


●電子材料用高純度ガスの中国子会社が第2営業拠点を設立
  2018年3月、中国における電子材料用高純度ガス事業強化のため、「上海昭和化学品有限公司」(上海市)の
 分公司として「上海昭和化学品有限公司武漢分公司」を武漢市に設立した。
  世界的な電子機器需要の拡大と中国政府による産業育成策により、中国では半導体・ディスプレイ市場が
 急成長している。これまで電子材料用高純度ガスを上海より中国国内のユーザーに出荷していたが、華中地区で
 大規模な工場建設が相次いでいることから武漢市に倉庫を保有する営業拠点を設立した。
   顧客業界の拡大を受けた中国各地区における本事業の拡大に向け、引き続き販売・物流拠点の整備を進めて
 いく。




  昭和電工㈱2018年12月期 決算説明資料                                      30
                           セグメント別トピックス
【エレクトロニクスセグメント】
● 3.5インチハードディスクが業界最大記録容量16 TBのHDDに採用
   生産・販売するハードディスクが、3.5インチサイズとして業界最大の記録容量(注1)である、16TBハードディスクドラ
 イブ(HDD)に採用された。
   本製品は、東芝デバイス&ストレージ㈱のCMR方式(注2)で業界最大記録容量である16TBを実現したニアライン向
 けHDD「MG08」に採用されたもので、世界に先駆けて2005年に生産・販売を開始した垂直磁気記録方式の3.5 インチ
 ハードディスクでは第9世代(1.8TB/枚)となる製品。クラウドサービスの普及や動画コンテンツの増加などにより、
 データを保管するデータセンターではより大容量のHDDが求められている。HDDの記録容量を左右するキーパーツで
 あるメディアにおいて、世界最高クラスの製品をいち早く市場に投入してきた。世界最大のメディア専業メーカーとして
 “ベスト・イン・クラス”をモットーに、HDDの高容量化に貢献していく。
  (注1)2019年1月8日時点
  (注2)CMR方式:従来型磁気記録方式(Conventional Magnetic Recording)のことで、垂直磁気記録方式(PMR:Perpendicular
      Magnetic Recording)のうち、瓦書き記録方式(SMR:Shingled Magnetic Recording)を用いない従来の記録方式を指す。ランダム
      アクセス性に優れている。


●レアアース磁石合金研究開発事業の譲渡契約を締結
   2018年11月、レアアース磁石合金研究開発事業について、TDK㈱と譲渡契約を締結した。譲渡は、秩父事業所
  で行う技術研究開発事業および保有する知的財産権などを対象とするが、譲渡後も秩父事業所で行っているレア
  アース合金の製造は継続する。




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                     セグメント別トピックス
【無機セグメント】
● 超微粒子酸化チタン『スーパータイタニア®』生産設備を増強
  積層セラミックコンデンサ-(MLCC)の原料である超微粒子酸化チタン「スーパータイタニア®」について、連結子会
 社「昭和電工セラミックス㈱」において生産ラインを1系列増設する増強工事を実施し、2018年11月に竣工した。今回
 の増強により生産能力はこれまでの3割増となった。
 MLCCは小型化・軽量化が要求されるスマートフォンなどの情報機器や薄型TVなどのデジタル家電に加え車載向け
 への採用が進み、需要が拡大している。
 スーパータイタニア®は、MLCCの原料としてだけでなく各種フィラー材料など、幅広いニーズにお応えする超微粒子
 高純度酸化チタンで、今後もお客様のニーズに合わせ、高品質の製品を安定的に供給し、トップレベルの地位を
 確立していく。


● インドネシア・持分法適用会社株式を譲渡
  2018年12月、当社が20%を出資する持分法適用会社インドネシア・ケミカル・アルミナ社(ICA)の当社保有株式に
 つき、ICAの親会社であるアンタム社へ全株式の譲渡を完了した。




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                                   セグメント別トピックス
【アルミニウムセグメント】
● アルミ缶ベトナム第2製造拠点が竣工
   連結子会社「昭和アルミニウム缶株式会社」は、ベトナム中部のクアンナム省ダナン市近郊の新工場を完成させ、
 2018年6月より稼働させた。
   同工場は、同社ベトナム現地法人ハナキャン社(注)の2番目の生産拠点で、年産7億缶の缶体生産ラインを有す。
 また、工場新設に合わせてハノイ市の既存工場で缶蓋の生産能力増強を進め、2018年10月には2拠点合わせた
 缶体・缶蓋の生産能力は年産20億缶に拡大した。
   昭和アルミニウム缶㈱は、2014年にハナキャン社を子会社化して以降、生産技術と品質管理体制を同社に導入し
 ベトナム北部を中心に同国での事業を順調に拡大させてきた。新工場設立によりベトナム中部においても最高品質
 のアルミ飲料缶メーカーを目指し、市場の要求に応えられる製品を迅速に提供し販売を拡大していく。
  (注)ハナキャン・ジョイント・ストック・カンパニー



● アルミ缶、タイ新会社の工場が竣工
  当社および連結子会社「昭和アルミニウム缶㈱」がタイの大手飲料メーカーカラバオ社(注)と合弁で設立したアルミ
 ニウム缶の製造・販売会社「Asia Can Manufacturing Company Limited」は、建設を進めてきた新工場が完成し2018
 年12月に竣工式を執り行った。本工場は、主にカラバオ社の輸出製品用のアルミ缶を製造する。カラバオ社は東南
 アジア諸国や中国、英国を中心とした海外事業の展開を目指しており、新会社は昭和アルミニウム缶㈱が培った
 生産技術と品質管理体制で高品質なアルミ缶を安定的に供給し、カラバオ社の海外展開を支援する。
  今回の工場稼働により、当社グループの東南アジア地域全体の生産能力は、ベトナム・ハナキャン社の年間20億
 缶の缶体生産体制とあわせ、年間30億缶まで拡大した。
  (注)Carabao Group Public Company Ltd.




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                      セグメント別トピックス
【アルミニウムセグメント】
● アルミ合金材料の研究開発を強化
  2018年2月、アルミ合金の開発強化のため、アルミ鋳造・鍛造品の製造・開発拠点である喜多方事業所(福島
 県)内に、研究施設「アルミ製品評価センター」を開所した。ショウティック®など高温強度・耐摩耗性・低熱膨張性と
 いった特性を持つアルミ製品が高く評価されている。自動車のさらなる軽量化に貢献するため、高強度化を実現す
 る合金技術の進化が必要であり、本施設の新設により、より高性能な合金開発を加速する。
  併せて、解析技術強化のために分析物性センターおよび計算科学・情報センターとも密接に連携し、有機・
 無機・アルミの各素材との融合による新たなマルチマテリアルの提案も行い、将来の当社グループの成長に資する
 事業の芽を生み出していく。

【その他セグメント】
● パワー半導体SiCエピウェハー高品質グレードの3次増強を決定
  パワー半導体用炭化ケイ素エピタキシャルウェハー(SiCエピウェハー)の高品質グレード「ハイグレードエピ」に
 ついて、追加増強を決定した。2017年末時点の月産3,000枚の生産能力について段階的に増強を進めてきたが、
 今回の追加増強により2019年2月には増強前の3倍となる同9,000枚に引き上げる。(注)
  SiCエピウェハー事業は、欠陥密度の低さと均一性の高さによりお客様である国内外の多くのデバイスメーカー
 より好評価を得ている。SiCパワー半導体市場の急成長に伴うお客様からの旺盛な需要にお応えすべく追加増強
 を決定した。
  SiCパワー半導体は、現在主流のSi(シリコン)製に比べ耐高温・耐電圧・大電流特性に優れた半導体で、電力制
 御に用いるモジュールの軽量・小型化と省エネルギー化に貢献することから、次世代パワー半導体として注目され
 ている。
  新エネルギーの分散型電源やデータセンターのサーバー用電源、鉄道車両のインバータモジュールに加え、
 急速に伸長する電気自動車市場においても、車載充電器や急速充電スタンドでSiCパワー半導体への切り替えが
 進んでいる。
  引き続きSiCエピウェハーにおけるトップレベルのシェアと品質の維持向上に取り組み、需要の高まるSiCパワー
 半導体市場へタイムリーで安定的な製品供給に努めていく。
  (注)1200V耐圧用デバイス仕様での換算。
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