4004 昭電工 2020-02-14 10:00:00
2019年12月期 決算説明資料 [pdf]

 こころと社会を“動かす”企業


                昭和電工株式会社
         2019年12月期 決算説明資料
                 2020年2月13日決算発表


             取締役 常務執行役員 CFO
                       竹内 元浩
本資料に掲載されている業績予想等の将来に関する記述は、本資料の発表日現在において入手可能な情報及び将来の業績に影響を与える
不確実な要因に係る本資料発表日現在における仮定を前提としています。なお、法令に定めのある場合を除き、当社はこれらの将来予測に基づく
記述を更新する義務を負いません。実際の業績は、今後様々な要因によって大きく異なる結果となる可能性があります。業績に影響を与える要素
には、経済情勢、ナフサ等原材料価格、黒鉛電極等製品の需要動向及び市況、為替レートなどが含まれますが、これらに限定されるものではありま
せん。
                                                連結対象会社
 連結子会社: 61社 〔+3社 (新規10社・除外7社)〕
【新規】                                                           【除外】
(化学品)GMM関連: GMM Development Holdings Limited、                  PT.ショウワ・エステリンド・インドネシア(石油化学、清算)
             GMM Coatings Private Limited、                     日本ポリテック㈱(化学品、売却)
              Zhuhai Sunbright New Materials Co., Ltd.         贛州昭日稀土新材料有限公司(エレクトロニクス、売却)
      ILAG関連: HC Holding Beta AG、 Industrielack Holding AG、    昭和電工カーボン・上海有限公司(無機、清算)
              Industrielack AG、易能涂料(上海)有限公司、                   昭和電工カーボン・カナダ(無機、重要性低下)
              易能瑞中新材料(上海)有限公司                                  ショウティック・シンガポールプライベイト・リミテッド (アルミニウム、清算)
(エレクトロニクス)昭光エレクトロニクス㈱                                          ショウワ・アルミナム・コーポレーション・オブ・アメリカ
(その他)HCホールディングス㈱                                                                          (アルミニウム、合併)

 持分法適用会社: 11社 (増減なし)

                                                   主要諸元                                       (期中平均)

                                  2018年                       2019年                     増減
                                   通期            10-12月        通期       10-12月              10-12月
  為替レート
  (円/US$)                             110.4         112.9       109.1    108.8    1.4円高      4.1円高
  (円/€)                               130.4         128.8       122.1    120.3    8.4円高      8.5円高
  国産ナフサ (円/KL)                     51,100         54,200      42,000   41,300   △9,100     △12,900
   アルミ地金
    LME (US$/T)                       2,116         1,975       1,811    1,758     △304        △216
    国内市況 (千円/T)                         292           280         250      246      △42         △34
                                                                                 (国内市況価格は日本経済新聞掲載値)
 ※2018年12月期末レート111.0円                       2019年12月期末レート109.6円 ⇒ 1.4円円高
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                        連結業績の概要                         (億円)
                          2018年       2019年           増減
売上高                           9,921      9,065          △857
営業利益                          1,800      1,208          △592
営業外損益                          △12        △15            △3
 金融収支                           △6          3                9
 持分法投資損益                        13          7               △5
 為替差損益                          △3         △7               △4
 その他                           △15        △18               △4
経常利益                          1,788      1,193          △595
特別利益                             21         29             8
特別損失                          △354       △243            111
税金等調整前当期純利益                   1,455           979       △476
法人税等                          △288       △226               62
当期純利益                         1,168           753       △415
非支配株主に帰属する当期純利益                △52        △22               30
親会社株主に帰属する当期純利益               1,115           731       △384
1株当たり当期純利益                 758円15銭    501円03銭       △257円12銭

1株当たり配当金                      120円    130円(予定)             10円

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                        特別損益の内訳                        (億円)
                          2018年         2019年        増減
  特別利益                        21             29          8
  固定資産売却益                      2              7       5
  投資有価証券売却益                   15             17       2
  事業譲渡益                       -               3       3
  その他                          4              2      △2
  特別損失                     △354            △243      111
  固定資産除売却損                  △52             △52       0
  減損損失                     △226            △157      69
  その他                       △76             △35      41
  特別損益                     △333            △214      119

  減損損失(2019年) 内訳
              セグメント           事業             金額
           化学品          機能性化学品事業             △28億円
                        アルミニウム加工品事業         △104億円
           アルミニウム
                        国内アルミ缶事業             △8億円
                                      その他    △16億円
                                      合計    △157億円
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                           連結売上高差異内訳
                                                                                      (億円)
               2018年      2019年        増減                           項目
                                                 オレフィン:減収(前期実施の大型定修なく数量増、市況低下)
石油化学             2,689      2,507      △182      有機:減収(酢ビ・酢エチ:市況低下)
                                                 サンアロマー:小幅減収
                                                 基礎化学品:小幅減収(AN:市況低下、
                                                       アンモニア・クロロプレンゴム:前期並み)
化学品              1,565      1,575            9   情報電子化学品:減収(数量減)
                                                 産業ガス・機能性化学品:前期並み
                                                 コーティング材料:新規連結
                                                 HD:減収(主に上期数量減)
エレクトロ                                            レアアース:減収(構造改革)、化合物半導体:減収(数量減)
ニクス
                 1,119        964      △155      リチウムイオン電池材料:減収(数量減)
                                                 SiCエピタキシャルウェハー:減収(輸出数量減)
                                                 セラミックス:減収 (汎用アルミナ・研削材:数量減)
無機               2,661      2,301      △360      電極:減収(数量減:年央より減産)
                                                 圧延品:減収(コンデンサー用高純度箔:数量減)
アルミニウム           1,083        975      △107      機能部材:減収(自動車部材・産業機器向け数量減)
                                                 アルミ缶:前期並み

その他              1,373      1,262      △112      昭光通商:減収


調整額             △569        △520           49
合計               9,921      9,065      △857
(注)2019年よりSiCエピタキシャルウェハー事業を「その他」から「エレクトロニクス」に移管いたしました。2018年実績は新セグメントに組み替えて表示しております。

   昭和電工㈱2019年12月期 決算説明資料                                                                 5
                         連結営業利益差異内訳
                                                                                      (億円)
               2018年      2019年        増減                           項目
                                                 オレフィン:減益(定修差改善、ナフサ価格下落による受払差悪化、
                                                          アジア需給軟化によるスプレッド圧縮)
石油化学               203        172       △31      有機:前期並み
                                                 サンアロマー:増益
                                                 基礎化学品:前期並み
                                                 情報電子化学品:減益(数量減)
化学品                174        137       △37      産業ガス:減益(数量減、西日本供給タイトで輸送費高)
                                                 機能性化学品:減益(数量減)
                                                 HD:減益(数量減)
エレクトロ                                            レアアース:前期並み、化合物半導体:減益(数量減)
ニクス
                   136          49      △87      リチウムイオン電池材料:減益(数量減)
                                                 SiCエピタキシャルウェハー:減益(輸出数量減、開発費負担増)

                                                 セラミックス:減益(数量減)
無機               1,324        893      △432      電極:減益(数量減:年央より減産)

                                                 圧延品:減益(コンデンサー用高純度箔:数量減)
アルミニウム              49          17      △32      機能部材:減益(自動車部材・産業機器向け数量減)
                                                 アルミ缶:増益(国内構造改革効果)

その他                 17          18           1   昭光通商:増益

調整額             △104         △78           26
合計               1,800      1,208      △592
(注)2019年よりSiCエピタキシャルウェハー事業を「その他」から「エレクトロニクス」に移管いたしました。2018年実績は新セグメントに組み替えて表示しております。
   昭和電工㈱2019年12月期 決算説明資料                                                                 6
                                              セグメント別業績の概要
                                                                           2019年
                                                                           2018年
                             <売上高>                                                                           <営業利益>
(億円)                                                                                                                                                (億円)
                                                                                                      172
    2,507
                                                                          石油化学                             203
 2,689
                                                                                                     137
                   1,575
                   1,565
                                                                           化学品                        174

                                                                                                49
                                    964
                             1,119
                                                                          エレクトロニクス                   136

                                                                                                                                   893
         2,301
                                                                           無機                                                                        1,324
 2,661

                                    975                                                         17
                                                                           アルミニウム               49
                             1,083

                                                                                                18
                           1,262                                           その他
                          1,373                                                                 17

                                                            △ 520                   △ 78
                                                                           調整額
                                                            △ 569                  △ 104
 3,000    2,500   2,000     1,500     1,000   500   0   △ 500   △ 1,000             △ 200   0        200         400   600   800    1,000   1,200    1,400
(注)2019年よりSiCエピタキシャルウェハー事業を「その他」から「エレクトロニクス」に移管いたしました。2018年実績は新セグメントに組み替えて表示しております。


  昭和電工㈱2019年12月期 決算説明資料                                                                                                                                      7
                 連結営業利益差異分析

(億円)
         1,800
 1,800


 1,500
                         39      61
                                               1,208
 1,200           △525
                                        △167

  900


  600


  300


    0
         2018年   数量要因   価格要因   コストダウン   その他    2019年

昭和電工㈱2019年12月期 決算説明資料                                  8
                               連結貸借対照表                                    (億円)
             2018年    2019年                             2018年    2019年
       資産                      増減              負債・純資産                     増減
             12月末     12月末                              12月末     12月末
現預金           1,132    1,221     89     営業債務             1,394    1,175   △219
営業債権          2,037    1,703   △334     有利子負債            2,880    2,985    106
たな卸資産         1,528    1,737    209     退職給付に係る負債          220      100   △120
その他            268      310      42     その他              1,602    1,309   △293
流動資産計         4,965    4,971        5   負債計              6,096    5,569   △527
建物・構築物         788      798      10     資本金              1,406    1,406        0
機械装置・運搬具      1,468    1,407    △61     資本剰余金              789      789        0
土地            2,350    2,264    △86     利益剰余金            1,977    2,492    515
その他有形固定資産      179      263      85     自己株式             △117     △117     △0
有形固定資産計       4,784    4,732    △52     株主資本計            4,055    4,571    515
無形固定資産         150      226      77     その他有価証券評価差額金       75        98     23
投資その他の資産       851      835     △16     繰延ヘッジ損益             8         4    △4
(内、投資有価証券)     719      718     △1      土地再評価差額金           333      331    △2
                                        為替換算調整勘定           71        41   △29
                                        退職給付に係る調整累計額      △82      △51      31
                                        その他の包括利益累計額計       404      423     19
                                        非支配株主持分            194      201        7
固定資産計         5,785    5,793        9   純資産計             4,653    5,194    541
資産合計         10,750   10,764     14     負債・純資産合計        10,750   10,764     14

 昭和電工㈱2019年12月期 決算説明資料                                                             9
   総資産・有利子負債・D/Eレシオ・自己資本比率


                   2018年12月末 2019年12月末     増減
 総資産    10,750億円            10,764億円    14億円増
 有利子負債   2,880億円             2,985億円    106億円増
 D/Eレシオ     0.62倍              0.60倍    0.02p改善
 自己資本比率     41.5%              46.4%      4.9p増




昭和電工㈱2019年12月期 決算説明資料                              10
                   連結有利子負債等の推移
   5,000
  (億円)
            1.20         1.16                    D/Eレシオ
   4,500


   4,000                         0.94


   3,500   3,688                         0.62
                         3,599                    0.60
                                 3,467
   3,000

                                         2,880   2,985
   2,500


   2,000
           2015年         2016年   2017年   2018年   2019年



自己資本比率     31.5%         31.8%   34.3%   41.5%   46.4%



 昭和電工㈱2019年12月期 決算説明資料                                    11
                連結キャッシュ・フロー
                                           (億円)

                        2018年    2019年    増減


   営業キャッシュ・フロー          1,498      786   △712
   投資キャッシュ・フロー          △493     △482         12
   フリー・キャッシュ・フロー        1,004      304   △700
   財務キャッシュ・フロー          △611     △185     425
   その他                   △34      △30         4
   現預金増減額                  360       89   △271



昭和電工㈱2019年12月期 決算説明資料                               12
         連結総人員の推移と国内海外人員割合


 (人)
         10,561               10,864   10,476   10,813
                    10,146
10,000

         5,873      6,075     6,087    5,843    5,951    国内


 5,000
                                                         海外
         4,688      4,071     4,777    4,633    4,862


          '15           '16    '17      '18      '19

国内割合     55.6%      59.9%     56.0%    55.8%    55.0%
海外割合     44.4%      40.1%     44.0%    44.2%    45.0%




昭和電工㈱2019年12月期 決算説明資料                                         13
             セグメント別設備投資・減価償却
                                                                             (億円)
                       2018年                  2019年                   増減

                 設備投資       減価償却        設備投資       減価償却       設備投資        減価償却

石油化学                   51          50         44         41        △6         △9

化学品                    80          88        114         93         34           5

エレクトロニクス              114          98       105          93       △10         △6

無機                     81          80        117         80         36           1

アルミニウム                 55          57         85         48         29        △8

その他                    35          21         38         21           2       △0

全社計                   417        395        502         377         85       △18
(注)2019年よりSiCエピタキシャルウェハー事業を「その他」から「エレクトロニクス」に移管いたしました。2018年実績は新セグメントに組み替えて表示しております。




昭和電工㈱2019年12月期 決算説明資料                                                                 14
                           主要諸元
                                             2020年
                  2018年    2019年    増減                増減
                                              予想
為替レート
 (円/US$)           110.4    109.1   1.4円高     105.0   4.1円高
 (円/€)             130.4    122.1   8.4円高     115.0   7.1円高
国産ナフサ            51,100   42,000   △9,100   39,200   △2,800
(円/KL)
アルミ地金LME          2,116    1,811    △304     1,775     △36
(US$/T)

有利子負債(億円)         2,880    2,985      106    3,000       15
金融収支(億円)            △6        3         9       2       △1
研究開発費(億円)           197     206         9     227        21
期末従業員(人)         10,476   10,813      337   11,084      271
総人件費(億円)            794     859        65     845      △14
(注)連結ベースの数字で記載しております。

 昭和電工㈱2019年12月期 決算説明資料                                         15
                        連結業績予想
                                                             (億円)
                   2019年        2020年                2020年予想
                                          増減
                    実績           予想                 上期      下期

 売上高                    9,065     8,100    △965     3,700   4,400

 営業利益                   1,208       500    △708       90     410

  営業外損益                 △15        △30      △15     △20     △10
 経常利益                   1,193       470    △723       70     400
  特別利益
                        △214      △220         △6   △75     △145
  特別損失

 親会社株主に
 帰属する当期純利益               731        150    △581     △20      170
 1株当たり当期純利益        501円03銭      102円83銭 △398円20銭

 1株当たり配当金         130円(予定)        130円         0円   60円     70円


昭和電工㈱2019年12月期 決算説明資料                                            16
            セグメント別連結売上高予想
                                                          (億円)
                                                    2020年予想
        2019年    2020年    増減
                                      コメント
         実績       予想      予想
                                                   上期     下期

石油化学     2,507    2,330   △177   アジア景気減速による市況悪化    1,110 1,220
                                 情報電子化学品:半導体市場の
化学品      1,575    1,700    125          回復を受け数量増    810   890
エレクトロ
  ニクス      964    1,120    156   HD:データセンター向け数量増    460   660
                                 黒鉛電極:上期中心に減産強化に
無機       2,301    1,280 △1,021        よる数量減         530   750
アルミ                              圧延品・機能部材:小幅改善
 ニウム       975      960   △15    アルミ缶:国内事業数量減       440   520
                                 昭光通商:合成樹脂事業等
その他      1,262    1,250   △12               市況低下    610    640
調整額      △520     △540    △20                      △260 △280
合計       9,065    8,100   △965                     3,700 4,400

昭和電工㈱2019年12月期 決算説明資料                                            17
          セグメント別連結営業利益予想
                                                              (億円)

        2019年    2020年       増減                         2020年予想
                                           コメント
         実績       予想         予想
                                                        上期    下期
                                      アジア市況軟化によるスプレッド
石油化学       172      120      △52      圧縮                 40    80

化学品        137      150        13     情報電子化学品:出荷増        60    90
エレクトロ
 ニクス        49      120        71     HD:データセンター向け数量増    10   110

無機         893      140      △753     黒鉛電極:数量減、原料受払差     10   130
                                      圧延品・機能部材:小幅改善
アルミ
 ニウム        17          40     23     アルミ缶:国内アルミ缶事業      10    30
                                             構造改革効果顕現

その他         18          25        7                      10    15

調整額       △78      △95       △17                        △50   △45
合計       1,208      500      △708                        90   410

昭和電工㈱2019年12月期 決算説明資料                                               18
                                          セグメント別業績予想の概要
                                                          2020年予想
                                 <売上高>                                                     <営業利益>
   (億円)                                                    2019年                                        (億円)
    2,330                                                                          120
  2,507
                                                          石油化学
                                                                                     172
                1,700                                                                150
                                                           化学品
                 1,575                                                              137

                         1,120                                                     120
                                                       エレクトロニクス
                                964                                          49

                        1,280                                                       140
                                                           無機
        2,301                                                                                           893

                                960                                          40
                                                          アルミニウム
                                975                                         17

                        1,250                                               25
                                                           その他
                        1,262                                               18

                                               △ 540                △95
                                                          調整額       △ 78
                                               △ 520
3,000           2,000             1,000    0    △ 1,000             △ 150         150       450   750         1,050




        昭和電工㈱2019年12月期 決算説明資料                                                                                     19
             連結キャッシュ・フロー予想
                                             (億円)

                        2019年    2020年予想   増減予想


 営業キャッシュ・フロー              786       550    △236
 投資キャッシュ・フロー            △482      △500     △18
 フリー・キャッシュ・フロー            304        50    △254
 財務キャッシュ・フロー            △185      △260     △75
 その他                     △30          0      30
 現預金増減額                     89     △210     △299



昭和電工㈱2019年12月期 決算説明資料                               20
       セグメント別設備投資・減価償却予想
                                                         (億円)
                 2019年          2020年予想           増減予想

            設備投資      減価償却     設備投資    減価償却     設備投資   減価償却

石油化学             44       41      74       46     30       5

化学品             114       93     136       98     22       5

エレクトロニクス        105       93     139       98     34       5
無機              117       80     120       85      3       5
アルミニウム           85       48      75       46    △10     △2
その他              38       21      47       29      9       8

全社計             502      377     591      403     88      27



昭和電工㈱2019年12月期 決算説明資料                                           21
          (ご参考)四半期別連結営業利益推移
                                    全          社
               (億円)                                             2019年推移
                                                                2018年推移
               700


               600                                  566

               500
                              454                               455
                                    436
                                          401
               400
                        343

               300
                                                          238

               200

                                                                     115
               100


                 0
                        1Q           2Q             3Q          4Q


昭和電工㈱2019年12月期 決算説明資料                                                      22
                  (ご参考)セグメント別営業利益推移

            石油化学セグメント                                          化学品セグメント
(億円)                             2019年推移       (億円)
                                                                                 2019年推移
90                               2018年推移        90                               2018年推移
                           81




60                                              60

                                48   49                                    49        48
                      45
            40   41                                              41             40        41
                                          39
       33                                             36
                                                                      31
30                                              30
                                                           24




 0                                              0
       1Q        2Q        3Q        4Q               1Q        2Q         3Q        4Q


 昭和電工㈱2019年12月期 決算説明資料                                                                         23
                     (ご参考)セグメント別営業利益推移
                エレクトロニクスセグメント                                      無機セグメント

 (億円)                                    2019年推移      (億円)                                   2019年推移
  90                                     2018年推移      500                                    2018年推移

  80

  70                                                              395             398
                                                      400

  60                                                                                          346
                                                                        333 323

  50                           48                     300
                                                             248
  40
           30        30
  30                                        27        200
                                    20           19
  20                                                                                   131
                          12
  10                                                  100

   0                                                                                                44
           1Q △ 3   2Q         3Q          4Q
△ 10                                                    0
       (注)2019年よりSiCエピタキシャルウェハー事業を「その他」から「エレクトロニクス」
                                                             1Q         2Q        3Q          4Q
       に移管いたしました。2018年実績は新セグメントに組み替えて表示しております。


   昭和電工㈱2019年12月期 決算説明資料                                                                                 24
                (ご参考)セグメント別営業利益推移
            アルミニウムセグメント                                     その他セグメント
                                  2019年推移                                       2019年推移
(億円)                                        (億円)
                                  2018年推移                                       2018年推移
30                                          30


25                                          25


20                                          20


15              14       14                 15
       13

10                            9     9       10                                         9
                                                     7

 5                                           5                          4          4
            3                           3                3     3 3          3
                     2

 0                                           0
       1Q       2Q       3Q        4Q               1Q        2Q       3Q         4Q
                                                 (注)2019年よりSiCエピタキシャルウェハー事業を「その他」から「エレクトロニクス」
                                                 に移管いたしました。2018年実績は新セグメントに組み替えて表示しております。

 昭和電工㈱2019年12月期 決算説明資料                                                                      25
                          セグメント別トピックス
【全社施策】
● 日立化成株式会社株式に対する公開買付けの開始予定について
   詳細については、2019年12月18日に開示いたしましたリリース文およびその注記をご参照ください。

●ノンスティック・コーティングメーカーILAG社を買収
   2019年7月、ノンスティック・コーティング材(NSC)を生産・販売するILAG社(注1) (スイス)の全株式を取得した。
   NSCは、調理器具や家電製品などの消費財向け製品や、自動車部品・産業機器などの工業製品に塗布される、
  焦げ付きや汚れ防止を目的とした材料で、世界市場規模は年間約1,300億円(注2)と推定される。
   ILAG社は、消費財向けNSC市場において世界第4位に位置し、50ヶ国以上に製品を供給している。2016年11月に
  消費財向けNSC大手のGMMグループを買収しており、ILAG社とグローバル市場において販売地域の補完など多く
  のシナジー効果が期待できる。今回の買収により、NSC事業は60百万ドルの売上規模となり、特に消費財向け市場
  において世界的な競争力を有する事業となる。
   機能性化学品事業でコーティング材料向け原料を販売しており、高機能コーティングの材料・処方、評価方法に
  知見を有している。NSCにはフッ素樹脂系、シリコン系、セラミックス系の種類があり、当社の幅広い事業・製品・技術
  を組み合わせることで、最適なソリューションの提供が可能となる。
   (注1)Industrielack AG
   (注2)2019年5月、当社発表時の推定

●昭和電工グループCSR方針を改定
   2019年5月、中長期的に持続可能な社会への貢献を目指す姿勢を明確に示すため、グループCSR方針を改定し
  た。新しいCSR方針は「事業活動を通じたSDGs課題解決への貢献と『私たちの行動規範』に基づく全社員の行動に
  よりすべてのステークホルダーにご満足いただける社会貢献企業を目指します」と定め、安全とコンプライアンスを
  基盤とした経済的価値・社会的価値の創造に努める。
   また、金融安定理事会(注)により設置された気候変動情報開示タスクフォース(TCFD)提言への賛同を表明した。
  今後は本提言に基づき、気候変動が事業に与える影響に関して積極的な情報開示を進める。
   (注)金融安定理事会は2009年に設立され、国際的な金融システムの脆弱性への対応や金融システムの安定を担う当局間の協調の促進に向け
      た活動などを行っている
  昭和電工㈱2019年12月期 決算説明資料                                          26
                          セグメント別トピックス
【全社施策】
●温室効果ガス(GHG)の2030年削減目標の設定と、GHG国際基準への準拠
    2019年7月、温室効果ガス(GHG)の削減強化のため、中期の削減目標を設定するとともに、気候変動対策に
  対するグローバルな情報開示を重視し、2018年度の公表数値から、国際基準である「GHGプロトコル」に準拠する
  ことを決定した。
    これに基づき、2030年における当社グループ国内事業所のGHG排出量の削減目標を2013年比11%減と定めた。
  また2018年度より、GHG排出量は国内外のグループ会社も含め、GHGプロトコルに沿って、事業者で発生する直接
  排出量(Scope1)、外部から購入した電力・蒸気等の使用に伴う間接排出量(Scope2)、サプライチェーンでの排出量
  (Scope3)を統合報告書・CSRサイト等で公表した。
    加えて、地球温暖化防止対策を経営の根幹に据えて推進するため、2020年より社内炭素価格制度(ICP)(注)を導
  入し、GHG排出量の削減を投資判断の要素に組み入れる。
    今後も環境に配慮した生産設備・技術の導入や積極的な環境対策の推進、資源循環型社会を支える製品の供給
  などにより、豊かさと持続性が調和する社会への貢献を目指していく。
   (注)Internal Carbon Pricing:CO2に炭素税が課されていると仮定し、事業や設備投資を検討する際に、低炭素という要素に価値を認め、
      より低炭素な投資に誘導する仕組み
●アルミニウム合金とポリカーボネート樹脂の直接接合技術を確立
   アルミニウム合金とポリカーボネート樹脂を接着剤を用いずに直接接合する技術を開発した。
   金属と樹脂の接合は、ボルト等で締結する機械的接合や、接着剤を用いた接着接合が主流であるが、射出成形
  時に金属素材と直接接合することで、工程の簡略化、高い生産性、複雑形状でも加工可能などの優位性が期待
  される金属樹脂直接接合技術が注目されている。これまではポリカーボネート樹脂のような非晶性エンジニアリング
  プラスチックとの接合は難しいとされていたが、長年の事業で培ったアルミニウム合金と高分子化学の知見を応用
  し、特殊表面処理とプライマーを施したアルミニウム合金とポリカーボネート樹脂との直接接合を可能にした。本
  技術はアンカー効果だけではなく、化学結合力も併せ持つ画期的な接合方法で、一般的なポリカーボネート樹脂の
  成形条件で25MPa (メガパスカル) 以上の十分な接合強度を示す実験結果が得られている。
   本技術は汎用性の高いポリカーボネート樹脂と軽量なアルミニウムを接合できることから、スマートフォンの筐体
  用途等に適用可能。今後は接合強度・耐久性を高める開発を進め、より耐熱性の高いスーパーエンジニアリング
  プラスチックへ応用し、自動車部品用途での実用化を目指す。
  昭和電工㈱2019年12月期 決算説明資料                                                           27
                            セグメント別トピックス
【全社施策】
●統合基幹業務システムに「SAP S/4HANA」を導入
   SAP SE社製の統合基幹業務システム「SAP S/4HANA」を2019年5月に導入し、2020年1月より運用を開始した。
  本システムをグローバルに展開する各拠点に順次導入し、生産・物流・販売・会計・調達など様々な一次情報の一元
  的な管理を目指す。
   統合基幹業務システム刷新に併せて、経営戦略「CUSTOMER Experience(顧客体験)の最大化」のためマーケ
  ティング機能を強化する。本システムを高度な販売予測や損益シミュレーションに活用することで正確かつ迅速な
  経営判断につなげる。さらに全社横断型CRM(注)機能を導入し、新たな事業機会の創出を図る。今回の情報インフラ
  投資額は約40億円。
   「AI/IoT活用の強化」をグループ戦略を支える事業基盤強化の施策の1つに掲げており、今後、本システムに蓄積
  された情報をAI等の活用により分析し、グループ経営の一層の効率化、製品とサービスが融合した優れたソリュー
  ションの提供を目指していく。
   (注)CRM:Customer Relationship Management (カスタマー リレーションシップ マネジメント)の略称で、お客様の購買行動履歴などのデータを
      基に、より満足度の高い製品・サービスを提供するためのマネジメント手法

●Jリーグ大分トリニータとのユニフォーム(右鎖骨)スポンサー契約を締結
   2019年12月、サッカーJリーグ所属の㈱大分フットボールクラブ(大分トリニータ)と、ユニフォーム(右鎖骨)スポン
  サー契約を締結した。契約期間は2020年2月1日より2021年1月31日までの1年間。
   各拠点において地域社会との対話に取り組んでおり、大分石油化学コンビナートはエチレンプラント操業開始
  以来50年にわたり、地域社会との共存共栄を図ってきた。大分トリニータも地域密着型チームとして、地域の活性
  化・スポーツ振興に大きく貢献していることから、同チームへの支援が当社のCSR活動のさらなる向上につながると
  考え、本拠地スタジアムの命名権取得に加え、ユニフォームスポンサーとして支援することを決定した。
   全てのステークホルダーにご満足いただける「社会貢献企業」の実現を目指し、CSR(企業の社会的責任)を果たす
  べく、さまざまな取り組みを進めていく。



  昭和電工㈱2019年12月期 決算説明資料                                                                28
                      セグメント別トピックス
【石油化学セグメント】
●化粧品原料 1,3-BGの事業化を決定
   2019年10月、主に化粧品原料として使用される1,3-ブチレングリコール(以下、1,3-BG)の事業化を決定した。大分
  コンビナート内に建設した生産設備でエチレンから一貫生産し、2020年4月の販売開始を予定している。
   1,3-BGは、保湿成分として幅広く化粧品に配合されており、アジアの化粧品需要増加に伴い、年10%の需要伸長
  が見込まれる(注)。1,3-BGに化粧品原料として求められる品質を独自技術により実現させ、アジアを中心とする化粧
  品市場の成長を原料供給面から支える。
   今後も新規誘導品の事業化、アセチル系製品やコンビナート内外との事業連携強化などにより収益力を高め、
  東アジア地域で最高レベルの競争力を持つ石油化学事業を目指していく。
   (注)当社推定

【化学品セグメント】
●電子材料用高純度ガス事業 上海第2工場建設を決定
    2020年1月に連結子会社「上海昭和電子化学材料有限公司(SSE)」の隣接地に第2工場用地を取得(注)し、高純度
  N2O(亜酸化窒素、年産能力1,000トン)および高純度C4F8(オクタフルオロシクロブタン、年産能力600トン)の生産設
  備と、高圧ガス危険物倉庫を建設することを決定した。本第2工場は2021年下半期より稼働開始予定。
    高純度N2Oは半導体やディスプレイ生産時の酸化膜の酸素源として、高純度C4F8はその酸化膜の微細加工(エッ
  チング)などに使用される特殊ガス。高純度N2Oを日本(川崎事業所)と韓国で、高純度C4F8を川崎とSSEで生産して
  いる。第5世代移動通信(5G)など情報通信分野の発展と中国政府による産業育成政策により、中国市場のさらな
  る拡大が見込まれており、安定供給対応力を高めるため、SSE第二工場新設により“地産地消”施策を進めてきた。
    また、中国において年々化学品への規制強化が進んでいることから、同国内に自社所有の高圧ガス危険物倉庫
  を保有することは、サプライチェーンの強化、競争力向上に大きく寄与する。当社の生産・品質管理技術を合わせ、
  お客様に最適な供給体制の整備を通じて本事業を強化していく。
    加えて、台湾においても半導体の生産拡大に対応し、連結子会社「台湾昭和化学品製造股份有限公司」において
  高純度C4F8の生産設備を新設する(年産能力150トン、2020年春稼働予定)。
   (注)50年間の土地使用権の取得
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                       セグメント別トピックス
【化学品セグメント】
●トヨタ自動車が中国で販売するハイブリッド車向けに発電モーター封止用BMCを供給
   トヨタ自動車㈱が中国国内で販売を開始したハイブリッド車(カローラハイブリッド、レビンハイブリッド)の発電モー
  ターの封止材向けに熱硬化性成形材料(BMC(注1))の出荷を開始した。
   当社のBMCは、高熱伝導性、高絶縁性、耐熱性、高流動性、寸法安定性、耐薬品性という特長を有し、トヨタ社の
  プリウスなどハイブリッド車の発電モーター封止材に使用されている。今回、同社の中国市場向け2車種のモデル
  チェンジに際し、電動車パワートレーンを現地で開発・生産する方針に対応し、連結子会社「上海昭和高分子有限
  公司」よりトヨタ自動車(常熟)部品有限会社へBMCの供給を開始した。
   中国では、環境保護の取り組みを強化するため2019年よりNEV規制(注2)を施行しているが、ハイブリッド車を低燃
  費車とみなして普及を図り環境対策を加速させる動きがあり、今後、中国でのハイブリッド車市場の拡大が見込ま
  れている。
  (注1) BMC:Bulk Molding Compound
  (注2) 自動車メーカーに一定数の「新エネルギー車(NEV)」の生産を義務付ける規制


●大分石油化学コンビナート内で液化炭酸ガスの量産を開始
  連結子会社「昭和電工ガスプロダクツ㈱」は、年産能力15,000トンとなる液化炭酸ガスの生産設備を大分石油化
 学コンビナート内の同社大分工場に新設し、2019年4月より製品出荷を開始した。
  液化炭酸ガスは、国内の石油精製やアンモニア生産の縮小により原料の炭酸ガスの供給源が減少し、業界全体
 で製品需給が慢性的に逼迫している。本設備では、コンビナート内化学品プラントの安定した炭酸ガス源を活用す
 ることで、地域のお客様へ安定的に製品を提供し、地域経済の発展に貢献していく。




  昭和電工㈱2019年12月期 決算説明資料                                   30
                     セグメント別トピックス
【エレクトロニクスセグメント】
●第2世代高品質パワー半導体用SiCエピウェハーを開発
  パワー半導体用炭化ケイ素エピタキシャルウェハー(SiCエピウェハー)の高品質グレード「ハイグレードエピ(HGE)」
 をさらに高品質化した第2世代品(HGE-2G)を開発した。
  SiCパワー半導体は、現在主流のSi(シリコン)製に比べ耐高温・耐電圧・大電流特性に優れた半導体で、電力制御
 に用いるモジュールの軽量・小型化と省エネルギー化を実現する製品として市場が拡大している。鉄道車両向け
 モーター駆動インバーター、データセンターのサーバー電源、電気自動車に搭載される充電器および急速充電スタン
 ドへの採用が進んでいるほか、2020年代前半には電気自動車のパワーコントロールユニット(PCU)への本格搭載が
 見込まれ、今後さらなる需要拡大が期待されている。
  今回開発したHGE-2Gでは、エピタキシャル成長プロセスの高度化等により、デバイス初期歩留まりに影響する表面
 欠陥密度を当社HGEの1/2以下に、そして、デバイスの信頼性(通電劣化)に影響する基底面転位の基板からの伝播
 における変換効率を従来の10倍以上にまで高めた。
  SiCエピタキシャルウェハーの世界需要は、2025年に1,500億円規模に拡大すると予想されている。世界最大の外販
 メーカーとして急拡大する市場に対し、“ベスト・イン・クラス”をモットーに高信頼性品の開発や積極的な増産投資を
 通じ、SiCデバイスの普及に貢献していく。




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                              セグメント別トピックス
【エレクトロニクスセグメント】
● HDDの次世代記録技術MAMR対応のHDメディアの出荷を開始
   ハードディスクドライブ(HDD)の次世代記録技術であるマイクロ波アシスト磁気記録(MAMR)(注1)に対応する1枚当
 たり2TBの高容量3.5インチ次世代HDメディアを開発し、2019年に販売を開始した。当社の新技術で開発した本製品
 は、東芝デバイス&ストレージ㈱がMAMRを使用して業界最大記録容量(注2)である18TBを実現したニアライン向け
 HDDに採用された。
   クラウドサービスの普及や動画コンテンツの急拡大により、データを保管するデータセンターではより大容量の
 HDDが求められている。世界最大のHDメディア専業メーカーとして、“ベスト・イン・クラス”をモットーに、HDDの記録
 容量を左右するキーパーツであるHDメディアにおいて世界最高クラスの製品をいち早く市場に投入してきた。HDDの
 さらなる高容量化に貢献していく。
   (注1) MAMR方式:マイクロ波アシスト磁気記録方式(Microwave Assisted Magnetic Recording)のことで、HDの高容量化のため、情報を書き込む
        ときだけ磁性層にマイクロ波を当てて一時的に保磁力を下げ記録をアシストする技術
   (注2) 2019年2月11日時点


【無機セグメント】
● カーボン事業 欧州生産拠点での設備改善工事投資を決定
  2019年5月、黒鉛電極事業の連結子会社「SHOWA DENKO CARBON Holding GmbH」の欧州拠点において、
 「同一品質でのグローバル供給体制の確立」を目的とした設備改善工事の実施を決定した。設備改善工事および
 品質向上活動は2020年末まで実施予定で、投資額は約50億円。
  黒鉛電極事業は、米国、欧州、日本、中国、東南アジアに生産拠点を構え、高品質黒鉛電極市場でグローバル
 トップのシェアを有し、BIS40(注)(統合の相乗効果)と各生産拠点における安定供給とコスト最適化を注力施策として
 いる。お客様にとっての“Value in Use No.1”の達成を目指し、競争力と収益性の高い事業を実現するための施策を
 実行していく。
  (注) BIS40:当社および米国拠点(Showa Denko Carbon,Inc.)と、2017年に買収した旧SGL GE Holding GmbH (現SHOWA DENKO CARBON
      Holding GmbH)の統合によるシナジーを最大に追求する中期施策。グローバル供給・商流の最適化、原料調達交渉力の向上、生産性が
      高くコスト競争力に優れた旧SGLと高品質を誇る昭和電工・大町事業所並びにShowa Denko Carbonの両者の優れている点を相互に取り
      入れ、お客様にとってのValue in Use No.1を達成させることで、40億円の経済的効果実現を目標としている。
  昭和電工㈱2019年12月期 決算説明資料                                                                               32
                       セグメント別トピックス
【アルミニウムセグメント】
● アルミ缶事業 ベトナム第3生産拠点設立、国内生産能力適正化
  連結子会社「昭和アルミニウム缶㈱」は、2019年4月、ベトナムでの事業拡大を図るため、ベトナム南部バリア・
 ブンタウ省に同国で3番目となる生産拠点を新設するとともに、同国北部にある既存工場内の缶蓋ラインの生産能
 力増強を行うことを決定した。
  同社現地法人ハナキャン社(注)は、北部ハノイ市近郊のバクニン工場に製缶ラインおよび製蓋ライン、中部ダナン
 市近郊のクアンナム工場に製缶ラインを有しているが、新たに南部ホーチミン市近郊に年間13億缶の生産
 能力を持つ製缶工場を建設するとともに、バクニン工場の缶蓋生産ラインについても年間11億枚の生産能力を増強
 する。これによりハナキャン社は、ベトナム全土をカバーする3拠点の年間生産能力が缶体は31億缶、缶蓋は33億
 枚に拡大する。なお、投資額は新工場の建設と缶蓋ラインの増設を併せて約70億円を見込み、生産開始は2020年7
 月を予定している。
  また、国内アルミ缶事業については、国内市場の変化に適応するため、2019年5月、国内に保有する3拠点のうち
 小山工場および彦根工場の生産ラインの一部停止を決定し、2020年6月を目途に国内生産能力を現状の6割程度
 に適正化する。国内アルミ缶事業は販売価格の地金連動フォーミュラ化を推進し、収益基盤の安定化を図る。
  (注)ハナキャン・ジョイント・ストック・カンパニー(当社連結子会社)




 昭和電工㈱2019年12月期 決算説明資料                                33