4004 昭電工 2019-11-06 15:00:00
2019年12月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]

                      2019年12月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
                                                                                                                   2019年11月6日

上場会社名 昭和電工株式会社                                                                                        上場取引所                 東
コード番号 4004    URL https://www.sdk.co.jp/
代表者      (役職名) 代表取締役社長                   (氏名) 森川 宏平
問合せ先責任者 (役職名) 財務・経理部 IR室長                (氏名) 加藤 信裕                                                   TEL 03-5470-3323
四半期報告書提出予定日       2019年11月14日
配当支払開始予定日         ―
四半期決算補足説明資料作成の有無 :           有
四半期決算説明会開催の有無            :   有 (証券アナリスト、機関投資家向け)

                                                                                                               (百万円未満四捨五入)

1. 2019年12月期第3四半期の連結業績(2019年1月1日∼2019年9月30日)
(1) 連結経営成績(累計)                                                                                    (%表示は、対前年同四半期増減率)
                                                                                                        親会社株主に帰属する
                               売上高                     営業利益                        経常利益
                                                                                                          四半期純利益
                               百万円        %                百万円         %           百万円            %             百万円          %
2019年12月期第3四半期             695,575    △4.1            109,313      △18.7       107,587        △19.8            80,963    △18.4
2018年12月期第3四半期             724,938    28.6            134,495      140.4       134,185        216.6            99,272    323.6
(注)包括利益 2019年12月期第3四半期  75,929百万円 (△23.0%) 2018年12月期第3四半期  98,572百万円 (192.1%)
                                                                潜在株式調整後1株当たり
                           1株当たり四半期純利益
                                                                   四半期純利益
                                                    円銭                                  円銭
2019年12月期第3四半期                                    555.01                  ―
2018年12月期第3四半期                                    676.47                  ―

(2) 連結財政状態
                                  総資産                                 純資産                               自己資本比率
                                                  百万円                                  百万円                                   %
2019年12月期第3四半期                  1,069,185                                      518,326                                     46.6
2018年12月期                       1,074,983                                      465,340                                     41.5
(参考)自己資本     2019年12月期第3四半期 498,101百万円                           2018年12月期 445,963百万円


2. 配当の状況
                                                                 年間配当金
                   第1四半期末               第2四半期末                   第3四半期末                  期末                         合計
                                 円銭                    円銭                     円銭                       円銭                  円銭
2018年12月期                  ―                          20.00           ―                           100.00                 120.00
2019年12月期                  ―                          50.00           ―
2019年12月期(予想)                                                                                         80.00              130.00

(注)直近に公表されている配当予想からの修正の有無 : 無



3. 2019年12月期の連結業績予想(2019年 1月 1日∼2019年12月31日)
                                                                                                              (%表示は、対前期増減率)
                                                                                       親会社株主に帰属する 1株当たり当期
                   売上高                   営業利益                       経常利益
                                                                                         当期純利益      純利益
                   百万円           %        百万円               %        百万円           %         百万円               %           円銭
    通期           980,000       △1.2     145,000       △19.4        142,000    △20.6          90,000       △19.3          616.96
(注)直近に公表されている業績予想からの修正の有無 : 無
※ 注記事項
(1) 当四半期連結累計期間における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動) : 無
     新規 ― 社 (社名)               、   除外  ― 社  (社名)

(2) 四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用 : 無
(3) 会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
     ① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更  : 無
     ② ①以外の会計方針の変更         : 無
     ③ 会計上の見積りの変更          : 無
     ④ 修正再表示               : 無

(4) 発行済株式数(普通株式)
     ① 期末発行済株式数(自己株式を含む)    2019年12月期3Q    149,711,292 株 2018年12月期     149,711,292 株
     ② 期末自己株式数              2019年12月期3Q      3,835,773 株 2018年12月期       3,836,364 株
     ③ 期中平均株式数(四半期累計)       2019年12月期3Q    145,875,488 株 2018年12月期3Q   146,750,395 株

※ 四半期決算短信は公認会計士又は監査法人の四半期レビューの対象外です

※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
本資料に掲載されている業績予想等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報および合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際
の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。業績予想に関する事項は、【添付資料】 8ページ 「1.当四半期決算に関する定性的情報 (3)連
結業績予想に関する定性的情報」 をご覧ください。
                            昭和電工㈱(4004) 2019年12月期 第3四半期決算短信


○添付資料の目次


1.当四半期決算に関する定性的情報・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
 (1)連結経営成績に関する定性的情報・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
 (2)連結財政状態に関する定性的情報・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8
 (3)連結業績予想に関する定性的情報・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8


2.四半期連結財務諸表・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9
 (1)四半期連結貸借対照表・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9
 (2)四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書・・・・・・・・・・・・・・11
 (3)四半期連結財務諸表に関する注記事項・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
     (継続企業の前提に関する注記) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
     (株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記) ・・・・・・・・・・・・13
     (追加情報) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
     (セグメント情報等) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・13
     (重要な後発事象) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14


    _____________________________________




1.当四半期決算に関する定性的情報
(1)連結経営成績に関する定性的情報
 1)当期の経営成績
   当第3四半期(2019年1月~9月)のわが国経済は、良好な雇用環境を背景に個人消費は堅
  調に推移し緩やかな回復を続けました。一方、企業収益は輸出が減速し国内生産も減少するな
  ど製造業を中心に減益傾向となりました。海外経済は景気減速局面にあり、米国では緩やかな
  景気の回復が続きましたが、欧州は景気減速感が強まりました。中国では米中貿易摩擦を受け
  景気は減速しており、景気刺激策の効果発現が期待されます。ASEAN諸国も景気に減速感が見ら
  れます。世界経済は、米中間の通商問題、中東情勢の流動化など緊張が増す厳しい環境に加え、
  長引く半導体業界の生産調整、欧州・中国を中心とする自動車生産の低迷など、先行きに不透
  明感が高まっております。
   石油化学業界においては、エチレンおよび誘導品の国内生産は高稼働が続きましたが、東ア
  ジアの需給は中国経済の減速を受けやや軟化しました。電子部品・材料業界は、PC・スマート
  フォンは低水準の出荷が続き、半導体・ディスプレイは国内外で厳しい生産調整が続きました。


   このような情勢下、当社グループは2019年より新中期経営計画「The TOP 2021」を始動させ
  ました。当社グループが持続的に発展し、社会から信頼・評価されるためには、株主様をはじ
  め、お客様、お取引先、地域関係者、社員など、全てのステークホルダーの皆様にご満足いた
  だけるよう、企業価値の向上を図ることが重要です。当社はこれをグループ経営理念として明
  確にし、株主価値・顧客価値・社会価値の最大化に向けた経営を推進いたします。



                        1
                                            昭和電工㈱(4004) 2019年12月期 第3四半期決算短信


  当社グループは長期的な事業の成長に大きく舵を切り、「The TOP 2021」の推進により収益
 力基盤の強靭化と収益変動幅の抑制を図り、企業価値を向上させ、将来に向けた成長の基盤を
 確立させてまいります。


  当第3四半期の連結営業成績につきましては、売上高は、化学品セグメントは小幅増収と
 なりましたが、エレクトロニクスセグメントはハードディスクの販売数量減により減収とな
 り、アルミニウムセグメント他各セグメントも減収となり、総じて減収となる6,955億75百万
 円(前年同期比4.1%減)となりました。
  営業利益は、無機セグメントは黒鉛電極事業で減産を実施し、エレクトロニクスセグメント
 ではハードディスク事業で上期を中心に数量が減少するなど、総じて減益となる1,093億13百
 万円(同18.7%減)となりました。これを受け、経常利益は1,075億87百万円(同19.8%減)と
 なりました。
  これにより親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同期と比べ減益となる809億63百万
 円(同18.4%減)となりました。


                                                                               (単位:百万円)
                2018 年           2019 年
                                                           2018 年       2019 年
               第3四半期           第3四半期            増減                                 増減
                                                           7-9 月        7-9 月
               (1-9 月)          (1-9 月)
  売上高             724,938         695,575     △29,362       269,093     220,081   △49,012
  営業利益            134,495         109,313     △25,182        56,630      23,842   △32,788
  経常利益            134,185         107,587     △26,597        56,613      22,757   △33,856
  親会社株主に帰属
  する四半期純利益          99,272         80,963     △18,309        41,323      15,149   △26,173




2)セグメント別概況(2019年1月~9月)
【石油化学セグメント】
   第3四半期の当セグメントでは、オレフィン事業は、前年同期に実施した4年に1度のエ
  チレン生産設備の定期修理が当期はなかったためエチレン プロピレンの販売数量は増加し
                            ・
  ましたが、アジア市場での石化製品需給の軟化を受けた市況低下により減収となりました。
  有機化学品事業は、酢酸ビニル・酢酸エチル等の市況低下により減収となりました。
   この結果、当セグメントの売上高は 1,895 億 78 百万円(前年同期比 1.1%減)となり、営
  業利益は 132 億 79 百万円(同 14.2%減)となりました。


                                                                               (単位:百万円)
           2018 年        2019 年
                                                        2018 年        2019 年
          第3四半期        第3四半期               増減                                      増減
                                                         7-9 月         7-9 月
          (1-9 月)       (1-9 月)
  売上高        191,622         189,578        △2,044        76,211        62,098    △14,113
  営業利益       15,480          13,279         △2,201         8,068         4,814     △3,254




                                       2
                                     昭和電工㈱(4004) 2019年12月期 第3四半期決算短信


【化学品セグメント】
  第3四半期の当セグメントでは、基礎化学品事業は、液化アンモニアとクロロプレンゴム
 は前年同期並みとなりましたが、アクリロニトリルは市況が下落し減収となり、総じて小幅
 の減収となりました。情報電子化学品事業は、半導体・ディスプレイ業界の生産調整を受け
 出荷減となり減収となりました。一方、産業ガス事業、機能性化学品事業はそれぞれ小幅増
 収となり、また M&A で取得したコーティング材料事業の新規連結もあり、総じて増収となり
 ました。
  この結果、当セグメントの売上高は 1,155 億 77 百万円(前年同期比 0.4%増)となりまし
 たが、営業利益は減益の 95 億 14 百万円(同 24.5%減)となりました。


                                                                    (単位:百万円)
          2018 年       2019 年
                                                2018 年     2019 年
         第3四半期       第3四半期           増減                                 増減
                                                 7-9 月      7-9 月
         (1-9 月)      (1-9 月)
  売上高      115,073     115,577            505     40,453     42,052      1,599
  営業利益     12,608        9,514       △3,094        4,856      3,992      △864




【エレクトロニクスセグメント】
  第3四半期の当セグメントでは、ハードディスク事業は軟調な PC 向け出荷に加え上期に
 データセンター向け出荷が IT 投資の減速を受け減少したため、販売数量が減少し減収とな
 りました。レアアース磁石合金は構造改革を実施したため減収となり、化合物半導体は数
 量減で減収となりました。リチウムイオン電池材料事業は数量減により減収となりまし
 た。SiC エピタキシャルウェハー事業は、電鉄向け等の需要増を受け販売数量が増加し増
 収となりました。
  この結果、当セグメントの売上高は 700 億 20 百万円(前年同期比 18.0%減)となり、営業
 利益は 29 億 81 百万円(同 72.5%減)となりました。


                                                                    (単位:百万円)
          2018 年       2019 年
                                                2018 年     2019 年
         第3四半期       第3四半期           増減                                 増減
                                                 7-9 月      7-9 月
         (1-9 月)      (1-9 月)
  売上高      85,340       70,020   △15,321          28,618     25,432     △3,186
  営業利益     10,829        2,981       △7,848        4,817      2,034     △2,782
   当期よりセグメント区分を変更し、SiCエピタキシャルウェハー事業を「その他」から「エレクトロニクス」セグメントへ
   移管しております。2018 年に遡り新セグメントベースで記載しております。




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                                     昭和電工㈱(4004) 2019年12月期 第3四半期決算短信


【無機セグメント】
  第3四半期の当セグメントでは、黒鉛電極事業は、欧州市場を中心とする鉄鋼生産の鈍化
 と顧客在庫の取り崩しによる需給軟化を受け年央から減産を行ったため販売数量は減少し
 たものの、前期に生じた需給逼迫を受け国際市況は上昇し増収となりました。セラミックス
 事業は、電子材料向けファインセラミックスは前年同期並みとなりましたが汎用アルミナの
 数量減により減収となりました。
  この結果、当セグメントの売上高は 1,901 億 19 百万円(前年同期比 1.1%減)となり、営
 業利益は 849 億2百万円(同 13.3%減)となりました。


                                                                  (単位:百万円)
          2018 年       2019 年
                                              2018 年     2019 年
         第3四半期       第3四半期           増減                               増減
                                               7-9 月      7-9 月
         (1-9 月)      (1-9 月)
  売上高      192,151     190,119       △2,033     75,693     47,406    △28,287
  営業利益     97,885       84,902   △12,982        39,778     13,066    △26,712




【アルミニウムセグメント】
  第3四半期の当セグメントでは、アルミ圧延品事業のアルミ電解コンデンサー用高純度箔
 は、産業機器・データセンター等の生産調整の影響を受け出荷が減少し減収となりました。
 アルミ機能部材事業は、自動車部材・産業機器向けともに出荷が減少し減収となりました。
 アルミ缶事業は前年同期並みとなりました。
  この結果、当セグメントの売上高は 736 億 98 百万円(前年同期比 9.1%減)となり、営業
 利益は 14 億 24 百万円(同 64.8%減)となりました。
                                                                  (単位:百万円)
          2018 年       2019 年
                                              2018 年     2019 年
         第3四半期       第3四半期           増減                               増減
                                               7-9 月      7-9 月
         (1-9 月)      (1-9 月)
  売上高      81,060       73,698       △7,362     27,781     24,681     △3,100
  営業利益      4,039        1,424       △2,615      1,370        944      △426




【その他セグメント】
  第3四半期の当セグメントでは、昭光通商株式会社は減収となり、売上高は 958 億 30 百
 万円(前年同期比 5.8%減)、営業利益は9億 37 百万円(同 31.2%減)となりました。


                                                                  (単位:百万円)
          2018 年       2019 年
                                              2018 年     2019 年
         第3四半期       第3四半期           増減                               増減
                                               7-9 月      7-9 月
         (1-9 月)      (1-9 月)
  売上高      101,686      95,830       △5,856     34,436     31,527     △2,910
  営業利益      1,362          937        △424         431        325      △106
   当期よりセグメント区分を変更し、SiCエピタキシャルウェハー事業を「その他」から「エレクトロニクス」セグメントへ
   移管しております。2018 年に遡り新セグメントベースで記載しております。




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3)第2四半期決算後に実施・決定した主な施策
【全社施策】
 「温室効果ガス(GHG)の2030年削減目標の設定と、GHG国際基準への準拠」
   当社は、本年7月、温室効果ガス(GHG)の削減強化のため、中期の削減目標を設定する
  とともに、気候変動対策に対するグローバルな情報開示を重視し、2018年度の公表数値か
  ら、国際基準である「GHGプロトコル」に準拠することを決定いたしました。
   これに基づき、2030年における当社グループ国内事業所のGHG排出量の削減目標を2013年
  比11%減と定めました。また2018年度より、GHG排出量は国内外のグループ会社も含め、GHG
  プロトコルに沿って、事業者で発生する直接排出量(Scope1)、外部から購入した電力・蒸
  気等の使用に伴う間接排出量(Scope2)、サプライチェーンでの排出量(Scope3)を統合報
  告書・CSRサイト等で公表しました。
   加えて、地球温暖化防止対策を経営の根幹に据えて推進するため、2020年より社内炭素
           (注)
  価格制度(ICP) を導入し、GHG排出量の削減を投資判断の要素に組み入れます。
   当社グループは、今後も環境に配慮した生産設備・技術の導入や積極的な環境対策の推
  進、資源循環型社会を支える製品の供給などにより、豊かさと持続性が調和する社会への
  貢献を目指してまいります。
    (注)Internal Carbon Pricing:CO2に炭素税が課されていると仮定し、事業や設備投資を検討する際に、
      低炭素という要素に価値を認め、より低炭素な投資に誘導する仕組み




 「ノンスティック・コーティングメーカーILAG社を買収」
   当社は、本年7月、ノンスティック・コーティング剤(NSC)を製造・販売するILAG社(ス
  イス)の全株式を取得しました。
    NSCは、調理器具や家電製品などの消費財向け製品や、自動車部品・産業機器などの工
  業製品に塗布される、焦げ付きや汚れ防止を目的とした材料で、世界市場規模は約1,300億
  円(注)と推定されます。
    ILAG社は、消費財向けNSC市場において世界第4位に位置し、50ヶ国以上に製品を供給
  しています。当社は2016年11月に消費財向けNSC大手のGMMグループを買収しており、ILAG
  社とグローバル市場において販売地域の補完など多くのシナジー効果が期待できます。今
  回の買収により、当社NSC事業は60百万ドルの売上規模となり、特に消費財向け市場におい
  て世界的な競争力を有します。
    当社は、機能性化学品事業でコーティング材料向け原料を販売しており、高機能コーテ
  ィングの材料・処方、評価方法に知見を有しています。NSCにはフッ素樹脂系、シリコン系、
  セラミックス系の種類があり、当社の幅広い事業・製品・技術を組み合わせることで、最
  適なソリューションの提供が可能となります。
    (注) 2019年5月、当社発表時の推定




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                            昭和電工㈱(4004) 2019年12月期 第3四半期決算短信


「アルミニウム合金とポリカーボネート樹脂の直接接合技術を確立」
 当社は、アルミニウム合金とポリカーボネート樹脂を、接着剤を用いずに直接接合する
 技術を開発しました。
 金属と樹脂の接合は、ボルト等で締結する機械的接合や、接着剤を用いた接着接合が主
 流ですが、射出成形時に金属素材と直接接合することで、工程の簡略化、高い生産性、複
 雑形状でも加工可能などの優位性が期待される金属樹脂直接接合技術が注目されていま
 す。これまではアンカー効果などの機械的結合力に依存するため、ポリカーボネート樹脂
 のような非晶性エンジニアリングプラスチックとの接合は難しいとされていましたが、当
 社は特殊表面処理とプライマーの知見を応用し、ポリカーボネート樹脂との直接接合を可
 能にしました。本技術はアンカー効果だけではなく、化学結合力も併せ持つ画期的な接合
 方法で、一般的なポリカーボネート樹脂の成形条件で25MPa(メガパスカル) 以上の十分な
 接合強度を示す実験結果が得られています。
 本技術は汎用性の高いポリカーボネート樹脂と軽量なアルミニウムを接合できることか
 ら、スマートフォンの筐体用途等に適用可能です。今後は接合強度・耐久性を高める開発
 を進め、より耐熱性の高いスーパーエンジニアリングプラスチックへ応用し、自動車部品
 用途での実用化を目指します。




「総務省および経済産業省より『革新的データ産業活用計画』の認定を取得」
 当社の情報プラットフォーム構築計画が、本年7月に「革新的データ産業活用計画」に
 認定されました。
        「革新的データ産業活用計画」は、生産性向上特別措置法第22条の規定に
 基づき、一定のサイバーセキュリティ対策が講じられたデータ連携・利活用により、労働
 生産性・投資利益率の観点で生産性を向上させる投資計画を総務大臣および経済産業大臣
 が認定する制度で、認定を受けた計画に基づく設備投資は、税額控除や特別償却の税制支
 援を受けることができます。
 当社は、SAP SE社製の統合基幹業務システム「SAP S/4HANA」を導入し、グローバルに展
 開する各拠点の販売、会計、購買に関する情報を一元的に管理できるグローバル経営の情
 報プラットフォーム構築を計画しています。今回、「SAP S/4HANA」で一元管理するデータ
 を、新たに構築する販売ターゲットシステムおよび損益シミュレーションシステムへ連携
 して分析する計画が、プロアクティブな経営を実現するものと評価されました。
 当社は、中期経営計画「The TOP 2021」において、「CUSTOMER Experienceの最大化」を
 経営戦略とし、それを支える事業基盤強化のひとつとして「AI/IoT活用」を掲げています。
 情報プラットフォームの整備・活用により、グループ経営の一層の効率化、製品とサービ
 スが融合した優れたソリューションの提供を目指してまいります。




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                                        昭和電工㈱(4004) 2019年12月期 第3四半期決算短信


【石油化学セグメント】
 「化粧品原料 1,3-BGの事業化を決定」
   当社は、本年10月、主に化粧品原料として使用される1,3-ブチレングリコール(以下、
  1,3-BG)の事業化を決定しました。大分コンビナート内に2019年末までに製造設備を完成
  させ、2020年4月の販売開始を予定しております。
   1,3-BGは、保湿成分として幅広く化粧品に配合されており、アジアの化粧品需要増加に
  伴い、年10%の需要伸長が見込まれます(注) 当社は、
                       。     アジアを中心とする化粧品市場の成
  長を原料供給面から支えます。また1,3-BGに化粧品原料として求められる品質を独自技術
  により実現し、大分コンビナートにてエチレンから一貫生産いたします。
   今後も新規誘導品の事業化、アセチル系製品やコンビナート内外との事業連携強化など
  により収益力を高め、東アジア地域で最高レベルの競争力を持つ石油化学事業を目指して
  まいります。
    (注) 当社推定



【化学品セグメント】
 「トヨタ自動車が中国で販売するハイブリッド車向けに発電モーター封止用BMCを供給」
   当社は、トヨタ自動車株式会社が中国国内で販売を開始したハイブリッド車(カローラ
  ハイブリッド、レビンハイブリッド)の発電モーターの封止材向けに熱硬化性成形材料
  (BMC(注1))の出荷を開始しました。
   当社のBMCは、高熱伝導性、高絶縁性、耐熱性、高流動性、寸法安定性、耐薬品性という
  特長を有し、トヨタ社のプリウスなどハイブリッド車の発電モーター封止材に使用されて
  います。今回、同社の中国市場向け2車種のモデルチェンジに際し、電動車パワートレー
  ンを現地で開発・生産する方針に対応し、当社グループ会社「上海昭和高分子有限公司」
  よりトヨタ自動車(常熟)部品有限会社へBMCの供給を開始しました。
   中国では、環境保護の取り組みを強化するため2019年よりNEV規制(注2)を施行しています
  が、ハイブリッド車を低燃費車とみなして普及を図り環境対策を加速させる動きがあり、
  今後、中国でのハイブリッド車市場の拡大が見込まれています。
   (注1) BMC:Bulk Molding Compound
   (注2) 自動車メーカーに一定数の「新エネルギー車(NEV)
                                」の生産を義務付ける規制



【エレクトロニクスセグメント】
 「第2世代高品質パワー半導体用SiCエピウェハーを開発」
   当社は、パワー半導体用炭化ケイ素エピタキシャルウェハー(SiCエピウェハー)の高品
  質グレード「ハイグレードエピ(HGE)」をさらに高品質化した第2世代(HGE-2G)を開発
  しました。
   SiCパワー半導体は、現在主流のSi(シリコン)製に比べ耐高温・耐電圧・大電流特性に
  優れた半導体で、電力制御に用いるモジュールの軽量・小型化と省エネルギー化を実現す
  る製品として市場が拡大しています。データセンターのサーバー電源、電気自動車に搭載
  される充電器および高速充電スタンドへの採用が進んでいるほか、2020年代前半には電気
  自動車のパワーコントロールユニット(PCU)への本格搭載が見込まれ、今後さらなる需要
  拡大が期待されています。



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                                 昭和電工㈱(4004) 2019年12月期 第3四半期決算短信


     近年のSiCエピウェハーの品質向上とデバイスプロセスの高度化によりSiC-MOSFETが実
    用化され、より効率の良いフルSiCインバーターの普及が始まっています。特に、電気自動
    車および鉄道車両向けモーター駆動インバーターモジュールでは100A級の大電流を一つ
    のデバイスで扱うため、SiCエピウェハーから生産されるチップが大型化されますが、生
    産時の収率(歩留まり)悪化を防ぐため、エピウェハーの表面欠陥密度は0.1個/cm2以下に
    抑える必要があります。
     今回開発したHGE-2Gでは、エピタキシャル成長プロセスの高度化等により、デバイス初
    期歩留まりに影響する表面欠陥密度を従来製品の1/2以下に、そして、デバイスの信頼性
    (通電劣化)に影響する基底面転位の基板からの伝播における変換効率を従来の10倍以上
    にまで高めました。
     SiCエピタキシャルウェハーの世界需要は、2025年に1,500億円規模に拡大すると予想さ
    れています。当社は、世界最大の外販メーカーとして、“ベスト・イン・クラス”をモッ
    トーに、急拡大する市場に対し、高信頼性品の開発や積極的な増産投資を通じ、SiCデバイ
    スの普及に貢献するとともに、個性派事業への成長を図ります。




(2)連結財政状態に関する定性的情報
    当第3四半期末の総資産は、棚卸資産は増加したものの営業債権等の減少により前期末比57
   億98百万円減少し1兆691億85百万円となりました。負債合計は、有利子負債は増加したもの
   の営業債務等の減少により前期末比587億83百万円減少の5,508億60百万円となりました。なお、
   有利子負債残高は166億3百万円増加の3,045億71百万円となりました。純資産は、親会社株主
   に帰属する四半期純利益の計上により、前期末比529億86百万円増加の5,183億26百万円となり
   ました。




(3)連結業績予想に関する定性的情報
    本年8月7日に公表済みの連結業績予想に変更はありません。

                                                      (単位:百万円)
                                                      親会社株主に帰属
                  売上高        営業利益          経常利益
                                                       する当期純利益
     通期業績予想        980,000       145,000    142,000        90,000




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                          昭和電工㈱(4004) 2019年12月期 第3四半期決算短信


2.四半期連結財務諸表
(1)四半期連結貸借対照表
                                                    (単位:百万円)
                          前連結会計年度              当第3四半期連結会計期間
                         (2018年12月31日)           (2019年9月30日)
資産の部
 流動資産
   現金及び預金                           113,186              119,675
   受取手形及び売掛金                        203,730              162,314
   商品及び製品                            65,882               75,195
   仕掛品                               26,160               32,952
   原材料及び貯蔵品                          60,758               66,235
   その他                               28,202               27,746
   貸倒引当金                            △1,386                 △857
   流動資産合計                           496,533              483,260
 固定資産
   有形固定資産
     建物及び構築物(純額)                     78,777               80,181
     機械装置及び運搬具(純額)                  146,764              139,526
     土地                             234,987              236,755
     その他(純額)                         17,879               25,942
     有形固定資産合計                       478,406              482,405
   無形固定資産
     その他                             14,950                22,138
     無形固定資産合計                        14,950                22,138
   投資その他の資産
     投資有価証券                           71,886               70,381
     その他                              21,540               18,867
     貸倒引当金                           △8,332               △7,866
     投資その他の資産合計                       85,094               81,382
   固定資産合計                            578,450              585,926
 資産合計                              1,074,983            1,069,185




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                        昭和電工㈱(4004) 2019年12月期 第3四半期決算短信



                                                (単位:百万円)
                     前連結会計年度               当第3四半期連結会計期間
                    (2018年12月31日)            (2019年9月30日)
負債の部
 流動負債
   支払手形及び買掛金                    139,420              107,557
   短期借入金                         61,747               54,029
   1年内返済予定の長期借入金                 41,403               34,497
   コマーシャル・ペーパー                   20,000                   -
   引当金                            3,714                7,994
   その他                           95,791               60,894
   流動負債合計                       362,074              264,972
 固定負債
   社債                            42,000               62,000
   長期借入金                        122,818              154,045
   引当金                            4,133                3,609
   退職給付に係る負債                     22,018               12,133
   その他                           56,599               54,102
   固定負債合計                       247,569              285,888
 負債合計                           609,643              550,860
純資産の部
 株主資本
   資本金                          140,564              140,564
   資本剰余金                         78,911               78,912
   利益剰余金                        197,717              257,123
   自己株式                        △11,659               △11,663
   株主資本合計                       405,532              464,936
 その他の包括利益累計額
   その他有価証券評価差額金                    7,489                9,108
   繰延ヘッジ損益                           836                △108
   土地再評価差額金                       33,281               32,990
   為替換算調整勘定                        7,069              △2,018
   退職給付に係る調整累計額                  △8,244               △6,807
   その他の包括利益累計額合計                  40,431               33,165
 非支配株主持分                          19,377               20,224
 純資産合計                           465,340              518,326
負債純資産合計                        1,074,983            1,069,185




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                              昭和電工㈱(4004) 2019年12月期 第3四半期決算短信

(2)四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書
 (四半期連結損益計算書)
  (第3四半期連結累計期間)
                                                      (単位:百万円)
                        前第3四半期連結累計期間            当第3四半期連結累計期間
                         (自 2018年1月1日            (自 2019年1月1日
                          至 2018年9月30日)           至 2019年9月30日)
売上高                                   724,938              695,575
売上原価                                  510,569              502,653
売上総利益                                 214,368              192,922
販売費及び一般管理費                             79,873               83,609
営業利益                                  134,495              109,313
営業外収益
 受取利息                                     579                  825
 受取配当金                                  1,032                  987
 持分法による投資利益                               974                  228
 固定資産賃貸料                                1,024                1,017
 雑収入                                    1,341                  734
 営業外収益合計                                4,950                3,792
営業外費用
 支払利息                                   2,347                1,761
 操業休止費用                                 1,034                1,160
 雑支出                                    1,878                2,596
 営業外費用合計                                5,260                5,517
経常利益                                  134,185              107,587
特別利益
 固定資産売却益                                   83                  653
 投資有価証券売却益                                281                1,341
 子会社清算益                                   151                   -
 その他                                       22                  160
 特別利益合計                                   537                2,154
特別損失
 固定資産除売却損                               2,406                1,939
 減損損失                                      90                1,289
 その他                                      574                1,056
 特別損失合計                                 3,071                4,284
税金等調整前四半期純利益                          131,652              105,457
法人税等                                   27,910               22,173
四半期純利益                                103,742               83,285
非支配株主に帰属する四半期純利益                        4,470                2,322
親会社株主に帰属する四半期純利益                       99,272               80,963




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                          昭和電工㈱(4004) 2019年12月期 第3四半期決算短信

 (四半期連結包括利益計算書)
  (第3四半期連結累計期間)
                                                  (単位:百万円)
                    前第3四半期連結累計期間            当第3四半期連結累計期間
                     (自 2018年1月1日            (自 2019年1月1日
                      至 2018年9月30日)           至 2019年9月30日)
四半期純利益                            103,742               83,285
その他の包括利益
 その他有価証券評価差額金                     △3,015                 1,642
 繰延ヘッジ損益                          △1,993                 △945
 為替換算調整勘定                         △1,214               △9,391
 退職給付に係る調整額                        1,099                 1,452
 持分法適用会社に対する持分相当額                   △48                  △114
 その他の包括利益合計                       △5,170               △7,355
四半期包括利益                           98,572                75,929
(内訳)
 親会社株主に係る四半期包括利益                  94,400                73,988
 非支配株主に係る四半期包括利益                   4,172                 1,941




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                                                           昭和電工㈱(4004) 2019年12月期 第3四半期決算短信


(3)四半期連結財務諸表に関する注記事項
 (継続企業の前提に関する注記)
  該当事項なし。


 (株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記)
  該当事項なし。


 (追加情報)
 (「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」等の適用)
  「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 平成30年2月16日)等を当第1四半期連結
  会計期間の期首から適用しており、繰延税金資産は投資その他の資産の区分に表示し、繰延税金負債は固定負債
  の区分に表示している。


 (セグメント情報等)
 【セグメント情報】
 1 報告セグメントの概要
  各報告セグメントに属する主要な製品・商品等の種類は、下表の通りである。
                                                     主 要 製 品 ・ 商 品 等
                     オレフィン(エチレン、プロピレン)、有機化学品(酢酸ビニルモノマー、酢酸エチル、
 石   油       化   学
                     アリルアルコール)、合成樹脂(ポリプロピレン)
                     機能性化学品(合成樹脂エマルジョン、不飽和ポリエステル樹脂)、
                     産業ガス(液化炭酸ガス、ドライアイス、酸素、窒素、水素)、
 化       学       品
                     基礎化学品(液化アンモニア、アクリロニトリル、アミノ酸、苛性ソーダ、塩素、合成ゴム)、
                     情報電子化学品(電子材料用高純度ガス・機能薬品)、コーティング材料
                     ハードディスク、SiCエピタキシャルウェハー、化合物半導体(LED)、レアアース磁石合金、
 エレクトロニクス
                     リチウムイオン電池材料
 無               機   黒鉛電極、セラミックス(アルミナ、研削研磨材)、ファインセラミックス
                     コンデンサー用高純度箔、レーザービームプリンター用シリンダー、押出品、鍛造品、
 ア ル ミ ニ ウ ム
                     熱交換器、飲料用缶
 そ       の       他   建材、卸売


 2 報告セグメントごとの売上高及び利益又は損失の金額に関する情報
 前第3四半期連結累計期間(自 2018年1月1日 至 2018年9月30日)
                                                                                                  (単位:百万円)
                                                 報告セグメント
                                                                                                       四半期連結
                                                                                              調整額
                                                                                                       損益計算書
                     石油化学       化学品       エレクトロニクス    無機        アルミニウム    その他        計         (注)
                                                                                                        計上額

  売上高
  外部顧客に対する
                      183,948   102,314     84,060    185,847    74,230    94,539   724,938       ―     724,938
  売上高
  セグメント間の
  内部売上高又は               7,674    12,759      1,280      6,304     6,830     7,147    41,995 △41,995          ―
  振替高
         計            191,622   115,073     85,340    192,151    81,060   101,686   766,932 △41,995     724,938
  セグメント損益
                       15,480   12,608      10,829    97,885      4,039    1,362    142,203   △7,707    134,495
  (営業損益)
  (注)セグメント損益の調整額△7,707百万円には、セグメント間取引消去6百万円、各報告セグメントに配分していない
    全社費用△7,714百万円が含まれている。全社費用は、主に報告セグメントに帰属しない全社共通研究開発費である。




                                                      13
                                                 昭和電工㈱(4004) 2019年12月期 第3四半期決算短信


 当第3四半期連結累計期間(自 2019年1月1日 至 2019年9月30日)
                                                                                       (単位:百万円)
                                        報告セグメント
                                                                                            四半期連結
                                                                                   調整額
                                                                                            損益計算書
             石油化学      化学品       エレクトロニクス   無機        アルミニウム    その他       計         (注)
                                                                                             計上額

  売上高
  外部顧客に対する
             182,026   102,574     69,503   184,516    68,269   88,687   695,575       ―     695,575
  売上高
  セグメント間の
  内部売上高又は      7,552    13,003        517     5,603     5,429    7,143    39,247 △39,247         ―
  振替高
        計    189,578   115,577     70,020   190,119    73,698   95,830   734,822 △39,247     695,575
  セグメント損益
              13,279     9,514      2,981    84,902     1,424      937   113,038   △3,725    109,313
  (営業損益)
  (注)セグメント損益の調整額△3,725百万円には、セグメント間取引消去183百万円、各報告セグメントに配分していない
    全社費用△3,908百万円が含まれている。全社費用は、主に報告セグメントに帰属しない全社共通研究開発費である。


 3 報告セグメントごとの固定資産の減損損失又はのれん等に関する情報
    重要な減損損失を認識していない。また、のれん等の金額に重要な影響を及ぼす事象は生じていない。


 4 報告セグメントの変更等に関する事項
    当第1四半期連結会計期間より、SiCエピタキシャルウェハー事業について、セグメントを「その他」から
   「エレクトロニクス」に変更した。
    なお、前第3四半期連結累計期間のセグメント情報については、変更後のセグメント区分で記載している。


 (重要な後発事象)
  該当事項なし。




                                            14
        昭和電工株式会社                                                                             2019年11月6日発表

                                          2019年12月期 第3四半期決算要約
1.当第3四半期の業績              (1月~9月累計)                                          〔通期業績予想〕
① 業績概要                                                            (単位:億円)      (単位:億円)
                                    2018年   2019年                                        ※ 通期予想は2019年8月7日公表
                                                                             2019年
            項   目                第3四半期累計 第3四半期累計                  増減
                                                                             通期予想
                                  (1月~9月) (1月~9月)
売                上           高              7,249       6,956      △294         9,800
営        業           利       益              1,345       1,093      △252         1,450
経        常           利       益              1,342       1,076      △266         1,420
親会社株主に帰属する四半期純利益                              993         810      △183           900
② セグメント別 売上高・営業利益                                                 (単位:億円)      (単位:億円)
                                    2018年   2019年
                                                                              2019年
        セ グ メ ン ト                第3四半期累計 第3四半期累計                  増減
                                                                             通期予想
                                  (1月~9月) (1月~9月)
     石   油    化              学             1,916        1,896      △ 20         2,600
     化      学                品             1,151        1,156         5         1,600
     エ レ ク ト ロ ニ ク           ス               853          700     △ 153         1,050
     無                       機             1,922        1,901      △ 20         2,700
 売上高
     ア ル ミ ニ ウ               ム               811          737      △ 74         1,050
     そ      の                他             1,017          958      △ 59         1,350
     調      整                額            △ 420        △ 392         27         △550
            計                              7,249        6,956     △ 294         9,800
     石   油    化              学               155          133      △ 22           155
     化      学                品               126           95      △ 31           145
     エ レ ク ト ロ ニ ク           ス               108           30      △ 78            80
     無                       機               979          849     △ 130         1,110
営業利益
     ア ル ミ ニ ウ               ム                40           14      △ 26            25
     そ      の                他                14            9       △4             10
     調      整                額            △ 77          △ 37         40          △75
            計                              1,345        1,093     △ 252         1,450
当期よりセグメント区分を変更し、SiCエピタキシャルウェハー事業を「その他」から「エレクトロニクス」セグメントへ移管しております。
2018年に遡り新セグメントベースで記載しております。

                                                                  (単位:億円)
                                      2019年           2019年       2019年
        セ グ メ ン ト                    第1四半期           第2四半期       第3四半期
                                    (1月~3月)         (4月~6月)     (7月~9月)
     石   油    化              学               627          648        621
     化      学                品               360          375        421
     エ レ ク ト ロ ニ ク           ス               206          240        254
 売上高
     無                       機               724          703        474
     ア ル ミ ニ ウ               ム               238          253        247
     そ      の                他               324          319        315
     調      整                額            △ 131        △ 130      △ 131
            計                              2,347        2,408      2,201
     石   油    化              学                40           45         48
     化      学                品                24           31         40
     エ レ ク ト ロ ニ ク           ス              △3             12         20
営業利益
     無                       機               395          323        131
     ア ル ミ ニ ウ               ム                 3            2          9
     そ      の                他                 3            3          3
     調      整                額              △8          △ 16       △ 13
            計                                454          401        238
2.配当
                                         2018年       2019年
            項   目                         年間        年間予想
1   株   当    た   り   配   当   金       120.0円         130.0円
3.参考数値                                


                                    2018年   2019年
            項   目                第3四半期累計 第3四半期累計                  増減
                                  (1月~9月) (1月~9月)
為 替 レ ー ト ( 円 / US$ )                       109.6       109.2     0.5円高
国 産 ナ フ サ 価 格 ( 円 / KL )                   50,050      42,250    △ 7,800
                                                                  (単位:億円)
          項   目                    2018年12月末        2019年9月末      増減
総           資                産             10,750      10,692       △58
有   利    子 負 債           残   高              2,880       3,046        166
本資料に掲載されている業績予想等の将来に関する記述は、本資料の発表日現在において入手可能な情報及び将来の業績に影響を与える不確実な要因に係る
本資料発表日現在における仮定を前提としています。なお、法令に定めのある場合を除き、当社はこれらの将来予測に基づく記述を更新する義務を負いません。
実際の業績は、今後様々な要因によって大きく異なる結果となる可能性があります。業績に影響を与える要素には、経済情勢、ナフサ等原材料価格、黒鉛電極等
製品の需要動向及び市況、為替レートなどが含まれますが、これらに限定されるものではありません。