4004 昭電工 2019-08-07 15:00:00
2019年12月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]

                      2019年12月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
                                                                                                                    2019年8月7日

上場会社名 昭和電工株式会社                                                                                         上場取引所                東
コード番号 4004    URL http://www.sdk.co.jp
代表者      (役職名) 代表取締役社長                   (氏名) 森川 宏平
問合せ先責任者 (役職名) 財務・経理部 IR室長                (氏名) 加藤 信裕                                                 TEL 03-5470-3323
四半期報告書提出予定日       2019年8月9日             配当支払開始予定日                                             2019年9月9日
四半期決算補足説明資料作成の有無 :           有
四半期決算説明会開催の有無            :   有 (証券アナリスト、機関投資家向け)

                                                                                                                (百万円未満四捨五入)

1. 2019年12月期第2四半期の連結業績(2019年1月1日∼2019年6月30日)
(1) 連結経営成績(累計)                                                                                     (%表示は、対前年同四半期増減率)
                                                                                                         親会社株主に帰属する
                               売上高                     営業利益                        経常利益
                                                                                                           四半期純利益
                               百万円        %                百万円         %           百万円             %             百万円         %
2019年12月期第2四半期             475,494       4.3           85,471         9.8          84,830         9.4           65,813     13.6
2018年12月期第2四半期             455,845      22.5           77,865       122.3          77,572       248.8           57,949    639.5
(注)包括利益 2019年12月期第2四半期  61,053百万円 (15.5%) 2018年12月期第2四半期  52,870百万円 (350.2%)
                                                                潜在株式調整後1株当たり
                           1株当たり四半期純利益
                                                                   四半期純利益
                                                    円銭                                   円銭
2019年12月期第2四半期                                    451.16                  ―
2018年12月期第2四半期                                    397.31                  ―

(2) 連結財政状態
                                  総資産                                 純資産                                自己資本比率
                                                  百万円                                   百万円                                  %
2019年12月期第2四半期                  1,077,807                                      510,822                                     45.6
2018年12月期                       1,074,983                                      465,340                                     41.5
(参考)自己資本     2019年12月期第2四半期 491,077百万円                           2018年12月期 445,963百万円


2. 配当の状況
                                                                 年間配当金
                   第1四半期末               第2四半期末                   第3四半期末                     期末                      合計
                                 円銭                    円銭                     円銭                        円銭                 円銭
2018年12月期                  ―                          20.00           ―                            100.00                120.00
2019年12月期                  ―                          50.00
2019年12月期(予想)                                                         ―                                80.00             130.00

(注)直近に公表されている配当予想からの修正の有無 : 無



3. 2019年12月期の連結業績予想(2019年 1月 1日∼2019年12月31日)
                                                                                                               (%表示は、対前期増減率)
                                                                                        親会社株主に帰属する 1株当たり当期
                   売上高                   営業利益                       経常利益
                                                                                          当期純利益      純利益
                   百万円           %        百万円               %        百万円            %          百万円              %          円銭
    通期           980,000       △1.2     145,000       △19.4        142,000    △20.6           90,000       △19.3         616.96
(注)直近に公表されている業績予想からの修正の有無 : 有
※ 注記事項
(1) 当四半期連結累計期間における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動) : 無
     新規 ― 社 (社名)               、   除外  ― 社  (社名)

(2) 四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用 : 無
(3) 会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
     ① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更  : 無
     ② ①以外の会計方針の変更         : 無
     ③ 会計上の見積りの変更          : 無
     ④ 修正再表示               : 無

(4) 発行済株式数(普通株式)
     ① 期末発行済株式数(自己株式を含む)   2019年12月期2Q   149,711,292 株 2018年12月期     149,711,292 株
     ② 期末自己株式数             2019年12月期2Q     3,835,074 株 2018年12月期       3,836,364 株
     ③ 期中平均株式数(四半期累計)      2019年12月期2Q   145,875,239 株 2018年12月期2Q   145,853,605 株

※ 四半期決算短信は公認会計士又は監査法人の四半期レビューの対象外です

※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
本資料に掲載されている業績予想等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報および合理的であると判断する一定の前提に基づいており、
実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。業績予想の前提となる条件および業績予想のご利用にあたっての注意事項等については、
【添付資料】10ページ 「1.当四半期決算に関する定性的情報 (3)連結業績予想に関する定性的情報」 をご覧ください。
                         昭和電工㈱(4004) 2019年12月期 第2四半期決算短信


○添付資料の目次


1.当四半期決算に関する定性的情報・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
 (1)連結経営成績に関する定性的情報・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
 (2)連結財政状態に関する定性的情報・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9
 (3)連結業績予想に関する定性的情報・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10


2.四半期連結財務諸表・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11
 (1)四半期連結貸借対照表・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11
 (2)四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書・・・・・・・・・・・・・・13
 (3)四半期連結キャッシュ・フロー計算書・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15
 (4)四半期連結財務諸表に関する注記事項・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16
     (継続企業の前提に関する注記) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16
     (株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記) ・・・・・・・・・・・・16
     (追加情報) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16
     (セグメント情報等) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16
     (重要な後発事象) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・17




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                            昭和電工㈱(4004) 2019年12月期 第2四半期決算短信


1.当四半期決算に関する定性的情報
(1)連結経営成績に関する定性的情報
 1)当期の経営成績
   当第2四半期(2019年1月~6月)のわが国経済は、好調な雇用環境を背景に個人消費は底
  堅く推移し景気は緩やかな回復基調が続きました。一方、企業収益は国内生産は減少し輸出の
  減速感が出て高水準ながら踊り場となりました。海外経済は景気減速局面にあり、米国では緩
  やかな景気の回復が続く一方、欧州は景気減速感が強まりました。ASEAN諸国の景気は軽い減
  速感が出ており、中国では、景気減速に対する当局の景気刺激・金融緩和策の効果が期待され
  ています。米中貿易摩擦、中東情勢の流動化など緊張が増す厳しい環境に加え、半導体生産調
  整の長期化、欧州・中国を中心とする自動車生産の低迷など、世界経済の先行きに不透明感が
  高まっており、これらの影響の日本への波及が懸念されます。また、想定される米国の利下げ
  に伴う円高の進展は下期の懸念材料です。
   石油化学業界においては、エチレンおよび誘導品の国内生産は高稼働が続きましたが、東ア
  ジアの需給は中国経済の減速を受けやや軟化しました。電子部品・材料業界は、PC・スマート
  フォンは低水準の出荷が続き、半導体 ディスプレイは国内外で厳しい生産調整が続きました。
                   ・


   このような情勢下、当社グループは2019年より新中期経営計画「The TOP 2021」を始動させ
  ました。当社グループが持続的に発展し、社会から信頼・評価されるためには、株主様をはじ
  め、お客様、お取引先、地域関係者、社員など、全てのステークホルダーの皆様にご満足いた
  だけるよう、企業価値の向上を図ることが重要です。当社はこれをグループ経営理念として明
  確にし、株主価値・顧客価値・社会価値の最大化に向けた経営を推進いたします。
   当社グループは長期的な事業の成長に大きく舵を切り、「The TOP 2021」の推進により収益
  力基盤の強靭化と収益の変動幅の抑制を図り、企業価値を向上させ、将来に向けた成長の基盤
  を確立させてまいります。


   当第2四半期の連結営業成績につきましては、売上高は、エレクトロニクスセグメントは
  ハードディスクの数量減により減収となり、アルミニウム、化学品、その他、の3セグメン
  トも減収となりました。一方、無機セグメントは黒鉛電極事業の市況の上昇で大幅増収とな
  り、石油化学セグメントは4年に1度のエチレン生産設備の定期修理を実施した前年同期に
  比べ増収となるなど、総じて増収となる4,754億94百万円(前年同期比4.3%増)となりまし
  た。
   営業利益は、エレクトロニクス、化学品、アルミニウム、その他、の4セグメントは減益と
  なりましたが、無機セグメントは主に黒鉛電極事業の市況の上昇により大幅な増益となり、石
  油化学セグメントは前期の定期修理の影響がなくなったことにより増益となり、総じて増益と
  なる854億71百万円(同9.8%増)となりました。これを受け、経常利益は848億30百万円(同9.4%
  増)となりました。
   これにより親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同期と比べ法人税等は増加したもの
  の、増益となる658億13百万円(同13.6%増)となりました。




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                                   昭和電工㈱(4004) 2019年12月期 第2四半期決算短信


                                              (単位:百万円)
                    2018 年            2019 年
                                                     増減
                   第2四半期             第2四半期
    売上高                455,845           475,494        19,649
    営業利益                 77,865           85,471        7,606
    経常利益                 77,572           84,830        7,259
    親会社株主に帰属
                         57,949           65,813        7,864
    する四半期純利益


2)セグメント別概況(2019年1月~6月)
【石油化学セグメント】
   第2四半期の当セグメントでは、オレフィン事業は、前年同期に実施した4年に1度のエ
  チレン生産設備の定期修理が当期はなかったため、エチレン・プロピレンの販売数量が増加
  し増収となりました。有機化学品事業は、酢酸エチル・酢酸ビニルの販売数量が増加し増収
  となりました。
   この結果、当セグメントの売上高は 1,274 億 80 百万円(前年同期比 10.5%増)となり、
  営業利益は 84 億 65 百万円(同 14.2%増)となりました。


                                              (単位:百万円)
                 2018 年             2019 年
                                                   増減
                第2四半期              第2四半期
    売上高              115,411            127,480    12,069
    営業利益               7,412              8,465     1,053


【化学品セグメント】
   第2四半期の当セグメントでは、基礎化学品事業は、クロロプレンゴムは好調な輸出に加
  え市況も堅調に推移し増収となりましたが、液化アンモニアは前年同期並みとなり、アクリ
  ロニトリルは市況が下落し減収となり、総じて小幅の減収となりました。産業ガス事業は小
  幅増収となり、機能性化学品事業は販売価格の上昇により小幅の増収となりました。情報電
  子化学品事業は、半導体・ディスプレイ業界の生産調整を受け出荷減となり減収となりま
  した。
   この結果、当セグメントの売上高は 735 億 25 百万円(前年同期比 1.5%減)となり、営業
  利益は 55 億 22 百万円(同 28.8%減)となりました。


                                              (単位:百万円)
                 2018 年             2019 年
                                                   増減
                第2四半期              第2四半期
    売上高               74,620             73,525    △1,095
    営業利益               7,751              5,522    △2,230




                               3
                                   昭和電工㈱(4004) 2019年12月期 第2四半期決算短信


【エレクトロニクスセグメント】
  第2四半期の当セグメントでは、ハードディスク事業は軟調な PC 向け出荷に加えデー
 タセンター向け出荷も世界的な IT 投資の減速を受け減少したため、販売数量が大きく減
 少し減収となりました。レアアース磁石合金・化合物半導体は大幅な減収となりました。
 リチウムイオン電池材料事業は数量減により減収となりました。SiC エピタキシャルウェ
 ハー事業は、電鉄向け等の需要増を受け販売数量が増加し増収となりました。
  この結果、当セグメントの売上高は 445 億 88 百万円(前年同期比 21.4%減)となり、営業
 利益は9億 47 百万円(同 84.2%減)となりました。


                                              (単位:百万円)
                 2018 年             2019 年
                                                  増減
                第2四半期              第2四半期
   売上高                56,722             44,588   △12,135
   営業利益                6,012                947   △5,065
   当期よりセグメント区分を変更し、SiCエピタキシャルウェハー事業を「その他」から「エレクトロニクス」セグメントへ

   移管しております。2018 年に遡り新セグメントベースで記載しております。




【無機セグメント】
  第2四半期の当セグメントでは、黒鉛電極事業は、欧州市場では鉄鋼生産の鈍化と顧客在
 庫の取り崩しによる需給軟化の影響があり、中国市場では電炉鋼の減産に加え中・低位品質
 電極の増産により市況が軟化しましたが、米国市場を始めとする旺盛な電炉鋼生産を受け
 国際市況が上昇し、大幅な増収となりました。セラミックス事業は、電子材料向けファイン
 セラミックスの出荷は増加しましたが汎用アルミナの数量減により減収となりました。
  この結果、当セグメントの売上高は 1,427 億 13 百万円(前年同期比 22.5%増)となり、
 営業利益は 718 億 37 百万円(同 23.6%増)となりました。


                                              (単位:百万円)
                 2018 年             2019 年
                                                  増減
                第2四半期              第2四半期
   売上高               116,458            142,713    26,254
   営業利益               58,107             71,837    13,730


【アルミニウムセグメント】
  第2四半期の当セグメントでは、アルミ圧延品事業のアルミ電解コンデンサー用高純度
 箔は、産業機器・データセンター等の生産調整の影響を受け出荷が減少し減収となりまし
 た。アルミ機能部材事業は、自動車部材・産業機器向けともに出荷が減少し減収となりまし
 た。アルミ缶事業は、国内、ハナキャン社(ベトナム)ともに数量が小幅に増加し増収とな
 りました。
  この結果、当セグメントの売上高は 490 億 18 百万円(前年同期比 8.0%減)となり、営業
 利益は4億 80 百万円(同 82.0%減)となりました。




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                                    昭和電工㈱(4004) 2019年12月期 第2四半期決算短信


                                               (単位:百万円)
                  2018 年             2019 年
                                                   増減
                 第2四半期              第2四半期
    売上高                53,279             49,018   △4,262
    営業利益                2,669                480   △2,189


【その他セグメント】
   第2四半期の当セグメントでは、昭光通商株式会社は小幅減収となりました。総じて当セ
  グメントの売上高は 643 億3百万円(前年同期比 4.4%減)となり、営業利益は6億 12 百万
  円(同 34.3%減)となりました。
                                               (単位:百万円)
                  2018 年             2019 年
                                                   増減
                 第2四半期              第2四半期
    売上高                67,249             64,303   △2,946
    営業利益                  931                612    △319
    当期よりセグメント区分を変更し、SiCエピタキシャルウェハー事業を「その他」から「エレクトロニクス」セグメントへ
    移管しております。2018年に遡り新セグメントベースで記載しております。




3)当第2四半期に実施・決定した主な施策
【全社施策】
 「昭和電工グループCSR方針を改定」
   当社は、本年5月、中長期的に持続可能な社会への貢献を目指す姿勢を明確に示すため、
  グループCSR方針を改定しました。新しいCSR方針は「事業活動を通じたSDGs課題解決への
  貢献と『私たちの行動規範』に基づく全社員の行動によりすべてのステークホルダーにご
  満足いただける社会貢献企業を目指します」と定め、安全とコンプライアンスを基盤とし
  た経済的価値・社会的価値の創造に努めます。
   また、当社は金融安定理事会 (注) により設置された気候変動情報開示タスクフォース
  (TCFD)提言への賛同を表明しました。今後は本提言に基づき、気候変動が事業に与える
  影響に関して積極的な情報開示を進めます。
   (注) 金融安定理事会は2009年に設立され、国際的な金融システムの脆弱性への対応や金融システムの安定を担う
      当局間の協調の促進に向けた活動などを行っています。



 「温室効果ガス(GHG)の2030年削減目標の設定と、GHG国際基準への準拠」
   当社は、本年7月、温室効果ガス(GHG)の削減強化のため、中期の削減目標を設定する
  とともに、気候変動対策に対するグローバルな情報開示を重視し、2018年度の公表数値か
  ら、国際基準である「GHGプロトコル」に準拠することを決定いたしました。
   今回の取り組みの一環として、2030年における当社グループ国内事業所のGHG排出量の
  削減目標を、2013年比11%減と定めました。また、2018年度より、排出量は国内外のグル
  ープ会社も含め、GHGプロトコルに沿って、事業者で発生する直接排出量(Scope1)、外部
  から購入した電力・蒸気等の使用に伴う間接排出量(Scope2)、サプライチェーンでの排
  出量(Scope3)を統合報告書・CSRサイト等で公表します。




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                                    昭和電工㈱(4004) 2019年12月期 第2四半期決算短信


  加えて、地球温暖化防止対策を経営の根幹に据えて推進するため、2020年より社内炭素
 価格制度を導入し、GHG排出量の削減を投資判断の要素に組み入れます。
  当社グループは、今後も環境に配慮した生産設備・技術の導入や積極的な環境対策の推
 進、資源循環型社会を支える製品の供給などにより、豊かさと持続性が調和する社会への
 貢献を目指してまいります。


「ノンスティック・コーティングメーカーILAG社を買収」
  当社は、本年7月、ノンスティック・コーティング剤(NSC)を製造・販売するILAG社(ス
 イス)の全株式を取得しました。
  NSCは、調理器具や家電製品などの消費財向け製品や、自動車部品・産業機器などの工業
 製品に塗布される、焦げ付きや汚れ防止を目的とした材料で、世界市場規模は約1,300億
 円(注)と推定されます。
  同社は、消費財向け市場において世界第4位のシェアを占める大手メーカーで、工業分
 野向けにも50ヶ国以上に製品を供給しています。当社は、2016年11月に消費財向け大手NSC
 メーカーGMMグループを買収しており、ILAG社とグローバルでの販売地域の補完など
 シナジー効果が期待できます。今回の買収により、当社NSC事業は60百万ドルの売上規模
 となり、特に消費財向け市場において世界的な競争力を有します。
  また当社は、機能性化学品事業でコーティング材料向け原料を販売しており、高機能コ
 ーティングの材料・処方、評価方法に知見を有します。NSCにはフッ素樹脂系、シリコン
 系、セラミックス系の種類があり、当社の幅広い事業・製品・技術を組み合わせることで、
 最適なソリューションの提供が可能となります。
  (注) 2019年5月、当社発表時の推定



「統合基幹業務システムに『SAP S/4HANA』を導入」
  当社は、本年5月、SAP SE社製の統合基幹業務システム「SAP S/4HANA」を導入し、2020
 年1月より運用を開始することを決定しました。本システムをグローバルに展開する各拠
 点に順次導入し、生産・物流・販売・会計・調達など様々な一次情報の一元的な管理を目
 指します。
  統合基幹業務システム刷新に併せて、当社経営戦略「CUSTOMER Experience(顧客体験)
 の最大化」のためマーケティング機能を強化します。本システムを高度な販売予測や損益
 シミュレーションに活用することで正確かつ迅速な経営判断につなげます。さらに全社横
 断型CRM(注)機能を導入し、新たな事業機会の創出を図ります。今回の情報インフラ投資額
 は約40億円です。
  当社は、
     「AI/IoT活用の強化」をグループ戦略を支える事業基盤強化の施策の1つに掲げ
 ており、今後、本システムに蓄積された情報をAI等の活用により分析し、グループ経営の
 一層の効率化、製品とサービスが融合した優れたソリューションの提供を目指してまいり
 ます。
  (注) CRM:Customer Relationship Management (カスタマー リレーションシップ マネジメント)の略称で、
         お客様の購買行動履歴などのデータを基に、より満足度の高い製品・サービスを提供するための
         マネジメント手法。




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                         昭和電工㈱(4004) 2019年12月期 第2四半期決算短信


 「アルミニウム合金とポリカーボネート樹脂の直接接合技術を確立」
   当社は、本年8月、アルミニウム合金とポリカーボネート樹脂を、接着剤を用いずに直
  接接合する技術を開発しました。
   金属・プラスチックの接合は、ボルト等で締結する機械的接合や、接着剤を用いた接着
  接合が主流ですが、樹脂材料の射出成形時に直接接合することで、工程の簡略化、高い生
  産性、複雑形状でも加工可能などの優位性が期待される金属樹脂直接接合技術が注目され
  ています。アンカー効果などの機械的結合力に依存する技術では、ポリカーボネート樹脂
  のような非晶性エンジニアリングプラスチックとの接合は難しいとされていましたが、当
  社は特殊表面処理とプライマーの知見を応用し、ポリカーボネート樹脂との直接接合を可
  能にしました。本技術はアンカー効果だけではなく、化学結合力も併合した接合機構であ
  ることが特徴です。また本技術は一般的なポリカーボネート樹脂の成形条件で、25MPa(メ
  ガパスカル) 以上の十分な接合強度を示す実験結果が得られております。
   汎用性の高いポリカーボネート樹脂と軽量なアルミニウムを接合できることから、スマ
  ートフォンの筐体用途に適用可能です。今後は接合強度・耐久性を高める開発を進め、よ
  り耐熱性の高いスーパーエンジニアリングプラスチックへ応用、自動車部品用途での実用
  化を目指します。


【化学品セグメント】
 「大分石油化学コンビナート内で液化炭酸ガスの量産を開始」
   当社連結子会社「昭和電工ガスプロダクツ株式会社」は、年産能力15,000トンとなる液
  化炭酸ガスの製造設備を大分石油化学コンビナート内の同社大分工場に新設し、本年4月
  より製品出荷を開始しました。
   液化炭酸ガスは、原料の炭酸ガス供給源である国内の石油精製やアンモニア生産の縮小
  により、業界全体で製品需給が慢性的に逼迫しています。本設備では、コンビナート内化
  学品プラントの安定した炭酸ガス源を活用することで、地域のお客様へ安定的に製品を提
  供し、地域経済の発展に貢献してまいります。
   本事業は大分市企業立地促進助成制度および地域未来投資促進法に基づく経済産業省
  の地域経済牽引事業の認証を受けています。


【エレクトロニクスセグメント】
 「HDDの次世代記録技術MAMR対応のHDメディアの出荷を開始」
   当社は、ハードディスクドライブ(HDD)の次世代記録技術であるマイクロ波アシスト磁
  気記録(MAMR)(注1)に対応し、1枚当たり2TBの高容量となる3.5インチ次世代HDメディア
  を開発し、本年中に販売を開始します。本製品は、当社の新技術で開発したアルミ基板製
  のCMR方式(注2)では第10世代の製品で、東芝デバイス&ストレージ株式会社がMAMRを使用し
  て業界最大記録容量(注3)である18TBを実現したニアライン向けHDDに採用されました。
   クラウドサービスの普及や動画コンテンツの増加などにより、データを保管するデータ
  センターではより大容量のHDDが求められています。当社は、HDDの記録容量を左右するキ
  ーパーツであるHDメディアにおいて、世界最高クラスの製品をいち早く市場に投入してま
  いりました。当社は世界最大のHDメディア専業メーカーとして「ベスト・イン・クラス」
  をモットーに、HDDのさらなる高容量化に貢献してまいります。

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                                          昭和電工㈱(4004) 2019年12月期 第2四半期決算短信


   (注1) MAMR方式:マイクロ波アシスト磁気記録方式(Microwave Assisted Magnetic Recording)のことで、
         HDの高容量化のため、情報を書き込むときだけ磁性層にマイクロ波を当てて一時的に保磁力を下げ記録を
         アシストする技術。
   (注2) CMR方式:従来型磁気記録方式(Conventional Magnetic Recording)のことで、垂直磁気記録方式
         (PMR:Perpendicular Magnetic Recording)のうち、瓦書き記録方式(SMR:Shingled Magnetic Recording)
         を用いない従来の記録方式を指す。SMRよりランダムアクセス性に優れている。
   (注3) 2019年2月11日時点




【無機セグメント】
 「カーボン事業部 欧州生産拠点での設備改善工事投資を決定」
   当社は、本年5月、黒鉛電極事業の連結子会社「SHOWA DENKO CARBON Holding GmbH」の
  欧州3拠点(ドイツ、スペイン、オーストリア)において、
                            「同一品質でのグローバル供給
  体制の確立」を目的とした設備改善工事の実施を決定しました。設備改善工事および品質
  向上活動は本年から2020年まで実施する予定で、投資額は約50億円です。なお、本改善工
  事の期間中、年間の全生産能力に対して5%程度の供給量減少を見込んでいます。
   当社は、本事業において、米国、欧州、日本、中国、東南アジアに7つの生産拠点を構
  え、高品質UHP黒鉛電極市場でグローバルトップのシェアを有しています。本年は、
  BIS40(注)(統合の相乗効果)と各生産拠点における安定供給とコスト最適化を注力施策と
  しています。本事業は、お客様にとっての「Value in Use No.1」の達成を目指し、競争
  力と収益性の高い事業を実現するための施策を実行してまいります。
   (注) BIS40:当社および米国拠点(Showa Denko Carbon,Inc.)と、2017年に買収した旧SGL GE Holding GmbH
       (現SHOWA DENKO CARBON Holding GmbH)の統合によるシナジーを最大に追求する中期施策。グローバル供給・
       商流の最適化、原料調達交渉力の向上、生産性が高くコスト競争力に優れた旧SGLと高品質を誇る昭和電工・
       大町事業所並びにShowa Denko Carbonの両者の優れている点を相互に取り入れ、お客様にとっての
       Value in Use No.1を達成させることで、2020年時点で40億円の経済的効果実現を目標としている。




【アルミニウムセグメント】
 「国内アルミ缶事業の生産ラインを再編」
   当社連結子会社「昭和アルミニウム缶株式会社」は、国内アルミ缶市場の変化に適合す
  るため、本年5月、国内に保有する3拠点(小山、彦根、大牟田)のうち小山工場および
  彦根工場の生産ラインの一部停止を決定しました。主に非アルコール飲料用缶の生産ライ
  ンを停止し、2020年6月を目途に生産能力を現状の6割程度に適正化します。
   国内アルミ缶市場では、ビール系飲料の需要減少が続いているものの、ビール系以外の
  アルコール飲料需要の増加によりアルコール飲料用缶の需要は堅調に推移しています。一
  方で、非アルコール飲料用缶は、ペットボトルへの置き換えにより需要が大幅に減少し、
  厳しい事業環境が続くことを見込んでいます。
   今後、国内アルミ缶事業は販売価格の地金連動フォーミュラ化を積極的に進めるととも
  に、堅調なアルコール飲料用缶に資源を集中し収益基盤を安定化させます。また、少量多
  品種生産に適した飲料缶の印刷技術の開発や、新用途の開拓を進め、収益性の向上を図っ
  てまいります。




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                              昭和電工㈱(4004) 2019年12月期 第2四半期決算短信


   「アルミ缶、ベトナム第3製造拠点設立および缶蓋ライン増強を決定」
     当社連結子会社「昭和アルミニウム缶株式会社」は、本年4月、ベトナムでの事業拡大
     を図るため、ベトナム南部バリア・ブンタウ省に、同国で3番目となる生産拠点を新設す
     るとともに、同国北部にある既存工場内の缶蓋ラインの生産能力増強を行うことを決定し
     ました。
     同社ベトナム現地法人ハナキャン社(注)は、北部ハノイ市近郊のバクニン工場に製缶ライ
     ンおよび製蓋ライン、中部ダナン市近郊のクアンナム工場に製缶ラインを有していますが、
     新たに南部ホーチミン市近郊に年間13億缶の生産能力を持つ製缶工場を建設するととも
     に、バクニン工場の缶蓋製造ラインについても新たに年間11億枚の生産能力を追加増強し
     ます。これによりハナキャン社は、ベトナム全土をカバーする3拠点の年間生産能力が缶
     体は31億缶、缶蓋は33億枚に拡大します。なお、投資額は新工場の建設と缶蓋ラインの増
     設を併せて約70億円を見込み、生産開始は2020年7月を予定しています。
     (注) ハナキャン・ジョイント・ストック・カンパニー(当社連結子会社)




(2)連結財政状態に関する定性的情報
 1)資産、負債、純資産の状況
    当第2四半期末の総資産は、営業債権は減少したものの棚卸資産等の増加により前期末比
   28億24百万円増加し1兆778億7百万円となりました。負債合計は、営業債務の減少等により
   前期末比426億58百万円減少の5,669億86百万円となりました。なお、有利子負債残高は17億56
   百万円減少の2,862億12百万円となりました。純資産は、親会社株主に帰属する四半期純利益
   の計上により、前期末比454億82百万円増加の5,108億22百万円となりました。


 2)キャッシュ・フローの状況
   当第2四半期における営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前四半期純利益は
  増加したものの、法人税等の支払額が増加したこと等により、前年同期比116億82百万円の収
  入減少となる404億94百万円の収入となりました。当第2四半期における投資活動によるキャ
  ッシュ・フローは、投資有価証券の売却による収入が増加したこと等により、前年同期比76億
  60百万円の支出減少となる178億65百万円の支出となりました。
   これにより、当第2四半期におけるフリー・キャッシュ・フローは、前年同期比40億22百万
  円の収入減少となる226億29百万円の収入となりました。
   当第2四半期における財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払額が増加したこ
  と等により、前年同期比58億22百万円の支出増加となる187億3百万円の支出となりました。
   この結果、当第2四半期末の現金及び現金同等物は、為替変動の影響等も含め、前期末比5
  億89百万円増加し、1,134億24百万円となりました。




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                                      昭和電工㈱(4004) 2019年12月期 第2四半期決算短信


(3)連結業績予想に関する定性的情報
   業績予想に関する事項につきましては、本日(8月7日)
                            、連結業績予想の修正を公表して
  おります。修正後の当社グループの通期業績見通しは下表のとおりであります。

                                                           (単位:百万円)
                                                           親会社株主に帰属
                   売上高            営業利益          経常利益
                                                            する当期純利益
    通期修正予想             980,000        145,000    142,000        90,000


  上記業績予想の前提となる期後半(2019年7月~12月)の為替レート、ナフサ価格を下記のよ
 うに見直しました。


  為替レート   110円/ドル、126円/ユーロ              (年初予想 105円/ドル、126円/ユーロ)
  ナフサ価格   47,400円/KL                    (   同     53,400円/KL)




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                          昭和電工㈱(4004) 2019年12月期 第2四半期決算短信


2.四半期連結財務諸表
(1)四半期連結貸借対照表
                                                  (単位:百万円)
                       前連結会計年度               当第2四半期連結会計期間
                      (2018年12月31日)            (2019年6月30日)
資産の部
 流動資産
   現金及び預金                         113,186              113,767
   受取手形及び売掛金                      203,730              183,430
   商品及び製品                          65,882               73,825
   仕掛品                             26,160               35,032
   原材料及び貯蔵品                        60,758               61,203
   その他                             28,202               31,451
   貸倒引当金                          △1,386                 △980
   流動資産合計                         496,533              497,727
 固定資産
   有形固定資産
     建物及び構築物(純額)                   78,777               79,380
     機械装置及び運搬具(純額)                146,764              141,699
     土地                           234,987              236,665
     その他(純額)                       17,879               22,369
     有形固定資産合計                     478,406              480,114
   無形固定資産
     その他                           14,950                16,673
     無形固定資産合計                      14,950                16,673
   投資その他の資産
     投資有価証券                         71,886               69,926
     その他                            21,540               21,351
     貸倒引当金                         △8,332               △7,984
     投資その他の資産合計                     85,094               83,292
   固定資産合計                          578,450              580,080
 資産合計                            1,074,983            1,077,807




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                        昭和電工㈱(4004) 2019年12月期 第2四半期決算短信



                                                (単位:百万円)
                     前連結会計年度               当第2四半期連結会計期間
                    (2018年12月31日)            (2019年6月30日)
負債の部
 流動負債
   支払手形及び買掛金                    139,420              125,661
   短期借入金                         61,747               51,450
   1年内返済予定の長期借入金                 41,403               38,748
   コマーシャル・ペーパー                   20,000                8,000
   引当金                            3,714                3,186
   未払法人税等                        10,160               14,578
   その他                           85,630               63,497
   流動負債合計                       362,074              305,120
 固定負債
   社債                            42,000               62,000
   長期借入金                        122,818              126,013
   引当金                            4,133                3,887
   退職給付に係る負債                     22,018               13,194
   その他                           56,599               56,771
   固定負債合計                       247,569              261,866
 負債合計                           609,643              566,986
純資産の部
 株主資本
   資本金                          140,564              140,564
   資本剰余金                         78,911               78,912
   利益剰余金                        197,717              249,348
   自己株式                        △11,659               △11,661
   株主資本合計                       405,532              457,163
 その他の包括利益累計額
   その他有価証券評価差額金                    7,489                8,119
   繰延ヘッジ損益                           836                  150
   土地再評価差額金                       33,281               32,990
   為替換算調整勘定                        7,069                 △39
   退職給付に係る調整累計額                  △8,244               △7,306
   その他の包括利益累計額合計                  40,431               33,914
 非支配株主持分                          19,377               19,745
 純資産合計                           465,340              510,822
負債純資産合計                        1,074,983            1,077,807




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                              昭和電工㈱(4004) 2019年12月期 第2四半期決算短信

(2)四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書
 (四半期連結損益計算書)
  (第2四半期連結累計期間)
                                                      (単位:百万円)
                        前第2四半期連結累計期間            当第2四半期連結累計期間
                         (自 2018年1月1日            (自 2019年1月1日
                          至 2018年6月30日)           至 2019年6月30日)
売上高                                   455,845              475,494
売上原価                                  325,108              334,836
売上総利益                                 130,736              140,658
販売費及び一般管理費                             52,871               55,187
営業利益                                   77,865               85,471
営業外収益
 受取利息                                     377                  568
 受取配当金                                    703                  713
 持分法による投資利益                               594                  540
 固定資産賃貸料                                  684                  678
 雑収入                                    1,096                  582
 営業外収益合計                                3,453                3,081
営業外費用
 支払利息                                  1,561                 1,111
 環境対策費                                   286                   780
 操業休止費用                                  644                   785
 雑支出                                   1,255                 1,045
 営業外費用合計                               3,746                 3,722
経常利益                                  77,572                84,830
特別利益
 固定資産売却益                                   71                  499
 投資有価証券売却益                                281                1,189
 その他                                      169                  121
 特別利益合計                                   521                1,810
特別損失
 固定資産除売却損                              1,663                   986
 減損損失                                     59                 1,140
 子会社清算損                                   -                    635
 その他                                     297                   246
 特別損失合計                                2,019                 3,007
税金等調整前四半期純利益                          76,073                83,633
法人税等                                  15,217                16,167
四半期純利益                                60,857                67,466
非支配株主に帰属する四半期純利益                       2,907                 1,653
親会社株主に帰属する四半期純利益                      57,949                65,813




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                              昭和電工㈱(4004) 2019年12月期 第2四半期決算短信

     (四半期連結包括利益計算書)
      (第2四半期連結累計期間)
                                                     (単位:百万円)
                        前第2四半期連結累計期間           当第2四半期連結累計期間
                         (自 2018年1月1日           (自 2019年1月1日
                          至 2018年6月30日)          至 2019年6月30日)
    四半期純利益                            60,857               67,466
    その他の包括利益                                                     
     その他有価証券評価差額金                     △1,607                  642
     繰延ヘッジ損益                          △1,536                △690
     為替換算調整勘定                         △5,630              △7,235
     退職給付に係る調整額                          777                  948
     持分法適用会社に対する持分相当額                      9                 △78
     その他の包括利益合計                       △7,987              △6,413
    四半期包括利益                           52,870               61,053
    (内訳)                                                         
     親会社株主に係る四半期包括利益                  50,318               59,587
     非支配株主に係る四半期包括利益                   2,552                1,466
 




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                                    昭和電工㈱(4004) 2019年12月期 第2四半期決算短信

    (3)四半期連結キャッシュ・フロー計算書
                                                           (単位:百万円)
                              前第2四半期連結累計期間           当第2四半期連結累計期間
                               (自 2018年1月1日           (自 2019年1月1日
                                至 2018年6月30日)          至 2019年6月30日)
    営業活動によるキャッシュ・フロー                                                  
     税金等調整前四半期純利益                           76,073              83,633
     減価償却費                                  19,972              18,598
     減損損失                                       59               1,140
     負ののれん償却額                                  △8                  △1
     退職給付に係る負債の増減額(△は減少)                    △1,905             △8,663
     受取利息及び受取配当金                            △1,080             △1,281
     支払利息                                    1,561               1,111
     持分法による投資損益(△は益)                         △594                △540
     投資有価証券売却及び評価損益(△は益)                     △258              △1,188
     固定資産除却損                                 1,637                 913
     固定資産売却損益(△は益)                            △46                △426
     売上債権の増減額(△は増加)                        △11,682              19,117
     たな卸資産の増減額(△は増加)                       △14,465             △19,442
     仕入債務の増減額(△は減少)                         12,785             △12,978
     その他                                   △24,923             △26,653
     小計                                     57,127              53,341
     利息及び配当金の受取額                             2,153               1,769
     利息の支払額                                 △1,576             △1,141
     法人税等の支払額又は還付額(△は支払)                    △5,529             △13,475
     営業活動によるキャッシュ・フロー                       52,176              40,494
    投資活動によるキャッシュ・フロー                                                  
     定期預金の預入による支出                            △131                   -
     定期預金の払戻による収入                                3                  -
     有形固定資産の取得による支出                        △20,944             △19,166
     有形固定資産の売却による収入                            134               1,029
     投資有価証券の取得による支出                          △670                △561
     投資有価証券の売却による収入                          2,452               4,045
     短期貸付金の純増減額(△は増加)                         △95                  372
     長期貸付けによる支出                              △465                 △24
     長期貸付金の回収による収入                             113                  42
     その他                                    △5,922             △3,602
     投資活動によるキャッシュ・フロー                      △25,525             △17,865
    財務活動によるキャッシュ・フロー                                                  
     短期借入金の純増減額(△は減少)                       △8,533             △10,075
     コマーシャル・ペーパーの純増減額(△は減少)                  7,000             △12,000
     長期借入れによる収入                             12,584              19,800
     長期借入金の返済による支出                         △35,513             △18,948
     社債の発行による収入                                 -               20,000
     自己株式の取得による支出                              △9                  △4
     自己株式の売却による収入                           26,104                   3
     配当金の支払額                                △7,108             △14,560
     非支配株主への配当金の支払額                         △2,045             △1,283
     その他                                    △5,361             △1,635
     財務活動によるキャッシュ・フロー                      △12,881             △18,703
    現金及び現金同等物に係る換算差額                        △1,850             △3,348
    現金及び現金同等物の増減額(△は減少)                     11,921                 578
    現金及び現金同等物の期首残高                          76,833             112,835
    新規連結に伴う現金及び現金同等物の増加額                        -                   11
    現金及び現金同等物の四半期末残高                        88,754             113,424
 




                               15
                                                          昭和電工㈱(4004) 2019年12月期 第2四半期決算短信


(4)四半期連結財務諸表に関する注記事項
 (継続企業の前提に関する注記)
  該当事項なし。


 (株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記)
  該当事項なし。


 (追加情報)
 (「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」等の適用)
  「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 平成30年2月16日)等を当第1四半期連結
  会計期間の期首から適用しており、繰延税金資産は投資その他の資産の区分に表示し、繰延税金負債は固定負債
  の区分に表示している。


 (セグメント情報等)
 【セグメント情報】
 1 報告セグメントの概要
  各報告セグメントに属する主要な製品・商品等の種類は、下表の通りである。
                                                    主 要 製 品 ・ 商 品 等
                     オレフィン(エチレン、プロピレン)、有機化学品(酢酸ビニルモノマー、酢酸エチル、
 石   油       化   学
                     アリルアルコール)、合成樹脂(ポリプロピレン)
                     機能性化学品(合成樹脂エマルジョン、不飽和ポリエステル樹脂)、
                     産業ガス(液化炭酸ガス、ドライアイス、酸素、窒素、水素)、
 化       学       品
                     基礎化学品(液化アンモニア、アクリロニトリル、アミノ酸、苛性ソーダ、塩素、合成ゴム)、
                     情報電子化学品(電子材料用高純度ガス・機能薬品)
                     ハードディスク、SiCエピタキシャルウェハー、化合物半導体(LED)、レアアース磁石合金、
 エレクトロニクス
                     リチウムイオン電池材料
 無               機   黒鉛電極、セラミックス(アルミナ、研削研磨材)、ファインセラミックス
                     コンデンサー用高純度箔、レーザービームプリンター用シリンダー、押出品、鍛造品、
 ア ル ミ ニ ウ ム
                     熱交換器、飲料用缶
 そ       の       他   建材、卸売


 2 報告セグメントごとの売上高及び利益又は損失の金額に関する情報
 前第2四半期連結累計期間(自 2018年1月1日 至 2018年6月30日)
                                                                                                (単位:百万円)
                                                報告セグメント
                                                                                                     四半期連結
                                                                                            調整額
                                                                                                     損益計算書
                     石油化学       化学品      エレクトロニクス    無機        アルミニウム    その他       計         (注)
                                                                                                      計上額

  売上高
  外部顧客に対する
                      110,373   65,993     55,839    112,410    48,674   62,554   455,845       ―     455,845
  売上高
  セグメント間の
  内部売上高又は               5,037    8,627        883      4,048     4,605    4,695    27,896 △27,896          ―
  振替高
         計            115,411   74,620     56,722    116,458    53,279   67,249   483,740 △27,896     455,845
  セグメント損益
                       7,412     7,751      6,012    58,107      2,669     931    82,883    △5,018     77,865
  (営業損益)
  (注)セグメント損益の調整額△5,018百万円には、セグメント間取引消去△29百万円、各報告セグメントに配分していない
    全社費用△4,989百万円が含まれている。全社費用は、主に報告セグメントに帰属しない全社共通研究開発費である。




                                                     16
                                                昭和電工㈱(4004) 2019年12月期 第2四半期決算短信


 当第2四半期連結累計期間(自 2019年1月1日 至 2019年6月30日)
                                                                                      (単位:百万円)
                                       報告セグメント
                                                                                           四半期連結
                                                                                  調整額
                                                                                           損益計算書
             石油化学      化学品      エレクトロニクス   無機        アルミニウム    その他       計         (注)
                                                                                            計上額

  売上高
  外部顧客に対する
             122,345   65,079     44,234   138,884    45,313   59,640   475,494       ―     475,494
  売上高
  セグメント間の
  内部売上高又は      5,135    8,446        354     3,829     3,705    4,663    26,133 △26,133         ―
  振替高
        計    127,480   73,525     44,588   142,713    49,018   64,303   501,627 △26,133     475,494
  セグメント損益
               8,465    5,522        947    71,837       480      612    87,863   △2,392     85,471
  (営業損益)
  (注)セグメント損益の調整額△2,392百万円には、セグメント間取引消去146百万円、各報告セグメントに配分していない
    全社費用△2,538百万円が含まれている。全社費用は、主に報告セグメントに帰属しない全社共通研究開発費である。


 3 報告セグメントごとの固定資産の減損損失又はのれん等に関する情報
    重要な減損損失を認識していない。また、のれん等の金額に重要な影響を及ぼす事象は生じていない。


 4 報告セグメントの変更等に関する事項
    当第1四半期連結会計期間より、SiCエピタキシャルウェハー事業について、セグメントを「その他」から
   「エレクトロニクス」に変更した。
    なお、前第2四半期連結累計期間のセグメント情報については、変更後のセグメント区分で記載している。


 (重要な後発事象)
  該当事項なし。




                                           17
    昭和電工株式会社
                                                                                             2019年8月7日発表

                            2019年12月期 第2四半期決算要約(連結)
1.当第2四半期の業績                         (1月~6月累計)

① 業績概要                                                            (単位:億円)
                                       2018年          2019年
          項   目                     第2四半期累計        第2四半期累計       増 減
                                     (1月~6月)        (1月~6月)
売               上               高          4,558         4,755        196
営       業           利           益            779           855         76
経       常           利           益            776           848         73
親会社株主に帰属する四半期純利益                             579           658         79
1 株 当 た り 四 半 期 純 利 益                   397.31円       451.16円     53.85円
1 株 当 た り 純 資 産                       2,839.57円     3,366.39円    526.83円
1 株 当 た り 中 間 配 当 金                      20.00円        50.00円     30.00円

② セグメント別 売上高・営業利益                                                 (単位:億円)   (ご参考)
                                       2018年          2019年                    2019年            2019年
        セ グ メ ン ト                   第2四半期累計        第2四半期累計       増 減          第1四半期            第2四半期
                                     (1月~6月)        (1月~6月)                  (1月~3月)          (4月~6月)
     石   油    化                 学         1,154         1,275        121               627           648
     化      学                   品           746           735       △ 11               360           375
     エ レ ク ト ロ ニ ク              ス           567           446      △ 121               206           240
     無                          機         1,165         1,427        263               724           703
 売上高
     ア ル ミ ニ ウ                  ム           533           490       △ 43               238           253
     そ      の                   他           672           643       △ 29               324           319
     調      整                   額        △ 279         △ 261          18            △ 131         △ 130
            計                             4,558         4,755        196             2,347         2,408
     石   油    化                 学            74            85         11                40            45
     化      学                   品            78            55       △ 22                24            31
     エ レ ク ト ロ ニ ク              ス            60             9       △ 51              △3              12
     無                          機           581           718        137               395           323
営業利益
     ア ル ミ ニ ウ                  ム            27             5       △ 22                 3             2
     そ      の                   他             9             6        △3                  3             3
     調      整                   額         △ 50          △ 24          26              △8           △ 16
            計                               779           855         76               454           401
当期よりセグメント区分を変更し、SiCエピタキシャルウェハー事業を「その他」から「エレクトロニクス」セグメントへ移管しております。
2018年に遡り新セグメントベースで記載しております。

③ キャッシュ・フロー                                                       (単位:億円)
                                       2018年          2019年                                   2019年12月期
          項   目                     第2四半期累計        第2四半期累計       増 減                           (1月~12月)
                                     (1月~6月)        (1月~6月)                                      今回予想
営 業 キ ャ     ッ   シ ュ ・ フ ロ       ー          522           405       △117                             950
投 資 キ ャ     ッ   シ ュ ・ フ ロ       ー         △255          △179         77                            △600
フリー・キ       ャ   ッシュ・フロ          ー          267           226        △40                             350
財 務 キ ャ     ッ   シ ュ ・ フ ロ       ー         △129          △187        △58                            △130
そ               の               他          △19           △33        △15                               0
現   預           金    増          減          119             6       △113                             220
                                                                                               8月7日公表
④ 参考数値                                                            (単位:億円)
                                       2018年          2019年
          項   目                     第2四半期累計        第2四半期累計       増 減
                                     (1月~6月)        (1月~6月)
設    備          投       資    額              207           223         16
減    価          償       却    費              198           186       △12
研    究          開       発    費              103           101        △2
金      融           収         支              △5              2          7
期 末 従 業          員 数    ( 人 )            10,589        10,603         14
為 替 レ ー ト       ( 円 /   US $ )            108.7         110.1     1.4円安
国 産 ナ フ サ       価 格 (   円 /KL )          48,350        43,300     △5,050
         項   目                      2018年12月末      2019年6月末      増 減
総          資                    産        10,750        10,778        28
有   利   子 負 債               残   高         2,880         2,862       △18
 昭和電工株式会社
                                                                                                 2019年8月7日発表

2.当期の予想
① 業績予想概要
                                                                           (単位:億円)
                                        2018年12月期        2019年12月期
              項   目                                                      増減予想
                                            実績             今回予想 ※                    ※
                                                                                         今回予想は8月7日公表
売        上        高                              9,921           9,800      △121
営     業     利     益                              1,800           1,450      △350
経     常     利     益                              1,788           1,420      △368
親会社株主に帰属する当期純利益                                  1,115             900      △215
1 株 当 た り 当 期 純 利 益                           758.15円         616.96円    △141.19円
1 株 当 た り 配 当 金                               120.00円         130.00円      10.00円

② セグメント別 売上高・営業利益
                                                                           (単位:億円)

                                        2018年12月期        2019年12月期
       セ グ メ ン ト                                                         増減予想
                                            実績             今回予想 ※
          石        油       化       学            2,689           2,600        △ 89
          化            学           品            1,565           1,600          35
          エ レ ク ト ロ ニ ク ス                       1,119           1,050        △ 69
          無                        機            2,661           2,700          39
 売上高
          ア    ル   ミ   ニ       ウ   ム            1,083           1,050        △ 33
          そ            の           他            1,373           1,350        △ 23
          調            整           額           △ 569           △ 550           19
                       計                        9,921           9,800       △ 121
          石        油       化       学              203             155        △ 48
          化            学           品              174             145        △ 29
          エ レ ク ト ロ ニ ク ス                         136              80        △ 56
          無                        機            1,324           1,110       △ 214
営業利益
          ア    ル   ミ   ニ       ウ   ム               49              25        △ 24
          そ            の           他               17              10         △7
          調            整           額           △ 104            △ 75           29
                       計                        1,800           1,450       △ 350
当期よりセグメント区分を変更し、SiCエピタキシャルウェハー事業を「その他」から「エレクトロニクス」セグメントへ移管しております。
2018年に遡り新セグメントベースで記載しております。


③ 参考数値
                                                                           (単位:億円)
                                        2018年12月期        2019年12月期
              項   目                                                      増減予想
                                            実績             今回予想 ※
設     備        投  額        資                       417             576         159
減     価        償  費        却                       395             385         △9
研     究        開  費        発                       197             215          18
金      融     収    支                                △6                2           8
期 末   有 利 子 負 債 残 高                              2,880           3,100         220
期 末   従 業 員 数 ( 人 )                             10,476          10,712         236
為 替 レ ー ト ( 円 / US $ )
                                       (上期)      108.7 (上期)      110.1 (上期) 1.4円安
                                       (下期)      112.2 (下期)      110.0 (下期) 2.2円高
国 産 ナ フ サ 価 格 ( 円 /KL )
                                       (上期)     48,350 (上期)     43,300 (上期) △5,050
                                       (下期)     53,850 (下期)     47,400 (下期) △6,450
本資料に掲載されている業績予想等の将来に関する記述は、本資料の発表日現在において入手可能な情報及び将来の業績に影響を与える不確実な要因に係る
本資料発表日現在における仮定を前提としています。なお、法令に定めのある場合を除き、当社はこれらの将来予測に基づく記述を更新する義務を負いません。
実際の業績は、今後様々な要因によって大きく異なる結果となる可能性があります。業績に影響を与える要素には、経済情勢、ナフサ等原材料価格、黒鉛電極等
製品の需要動向及び市況、為替レートなどが含まれますが、これらに限定されるものではありません。