4004 昭電工 2020-12-10 13:00:00
統合新会社の長期ビジョン(2021~2030) [pdf]

統合新会社の⾧期ビジョン
(2021~2030)



        2020年12月10日

     代表取締役社⾧CEO 森川 宏平
説明内容



1.統合新会社の⾧期ビジョン、⾧期シナジー
  (事業成⾧+イノベーション)

2.⾧期数値目標

3.短中期シナジー
  (事業ポートフォリオ再編、収益改善+資産スリム化、
  組織統合)



                              2
説明内容



1.統合新会社の⾧期ビジョン、⾧期シナジー
  (事業成⾧+イノベーション)

2.⾧期数値目標

3.短中期シナジー
  (事業ポートフォリオ再編、収益改善+資産スリム化、
  組織統合)



                              3
1. 統合新会社の⾧期ビジョン、⾧期シナジー
 統合新会社の存在意義 (パーパス)




         化学の力で社会を変える
   先端材料パートナーとして時代が求める機能を創出し、
     グローバル社会の持続可能な発展に貢献する




                               4
 1. 統合新会社の⾧期ビジョン、⾧期シナジー
  統合新会社の目指す姿

                             持続可能な
                          グローバル社会に
                            貢献する会社




世界で
戦える会社

                                 5
 1. 統合新会社の⾧期ビジョン、⾧期シナジー
  外部環境認識と統合の意義
             素材の技術革新が求められる中、
       川中・川下の技術融合を通じて持続可能な社会に貢献する
                                       目指す姿の実現
       環境・社会問題解決と
                          課題の解決       顧客への新たな機能の
        SDGs推進に向けた
社会      社会インフラ刷新と
                                      提供を通じた持続可能な
                                       社会全体への貢献
         技術革新の要請



                          新たな機能の
         技術革新を支える           提供      "世界トップクラスの機能性
顧客      素材のイノベーションへの                  化学メーカー"としての
            期待                     ワンストップソリューション提供




                       川中・川下の技術融合に
昭和電工                   よるブレークスルーの実現
グループ
                                                     6
1. 統合新会社の⾧期ビジョン、⾧期シナジー
  持続成⾧を実現するポートフォリオマネジメント
コア成⾧・次世代・安定収益・基盤の補完性の高い事業ポートフォリオで高成⾧を実現する
                                 新領域のM&A等
                                 による事業取込み
          安定収益事業                       次世代事業              コア成⾧事業
   安定した利益を稼ぎ、全社としての              次世代の柱へ育成すべく事業性     今後大きく成⾧を狙う事業に
    投資資金を捻出する収益基盤                 を検証しながら投資を推進         積極的に投資
   デバイス                                 ライフ             エレクトロ
  ソリューション      カーボン     産業ガス                                    モビリティ
 (ハードディスク)                           サイエンス             ニクス

                基礎       アルミ
  石油化学
               化学品       圧延品                基盤事業 (技術・素材)
                                       コア成⾧・次世代事業のイノベーションを支える
   アルミ缶        コーティング 電子機能材                 技術プラットフォーム事業
                                                 機能性
  エネルギー                                          化学品        アルミ
                                       セラミックス
                                                (樹脂等)      機能部材
(バッテリ関連等)



                上記4事業群の枠組みに入らない/入らなくなった事業の切り出し
    : 昭和電工主体          : 昭和電工マテリアルズ主体                                    7
   1. 統合新会社の⾧期ビジョン、⾧期シナジー
      統合後の事業ポートフォリオ
               4つの事業群がそれぞれに役割に応じた高い競争力を有し、
              基盤事業の技術・素材を中心としたシナジーで市場に機能を提供
             安定収益事業               次世代事業               コア成⾧事業
      競争環境の落ち着きつつある市場に          有望市場で将来の成⾧に          成⾧市場での圧倒的な
         おける競争力・高シェア             繋がる優位ポジション          規模感・トップシェア製品
                                           世界トップシェア製品を
                         ハード              多数持つNo.1メーカー        大型
           黒鉛電極                 再生医療 ・・・             半導体材料   一体成形    ・・・
                         ディスク           世界No.2               モジュール
                                       の受注実績
                                                              樹脂バックドアモジュール
     高品質・コスト競争力  最先端技術により                                        世界No.2
      により世界No.1 世界No.1専業メーカー
                                           基盤事業 (技術・素材)
                                     3つの事業群の競争力強化を支える、
                  石油化学   ・・・         幅広い技術・素材 (無機・有機・アルミ)


                                      無機        有機      アルミ
             東アジアでの高い存在感
              高シェアの誘導体群




                     幅広い事業で基盤事業の技術・素材を磨き続けることで、
                  将来の有望市場への展開が可能な、普遍性の高い事業ポートフォリオ
出所: 当社調べ                                                                   8
  1. 統合新会社の⾧期ビジョン、⾧期シナジー
    コア成⾧/次世代事業の市場見立て・戦略
          成⾧事業ごとに異なる市場ステージ・当社ポジションを踏まえて戦う

                                                   ライフサイエンス
             エレクトロニクス             モビリティ
                                                    (再生医療)


 市場      一定の技術開発方向性の中で、      潮流変化の中で確実性の高い      市場拡大は確実も、拡大の時間
 見通し     継続的な技術革新と市場成⾧が      領域と不確実性の残る領域が      軸やセグメントの見立てには幅
         続く公算が高い             存在

         プレイヤーの立ち位置が定まり、今後 複数の素材メーカーが存在、        当社含む先行者が存在しているが
         再編の可能性はあるが急激な業界 トップポジション争いはこれから        プレイヤーはまだ出揃っていない
競争環境
         構造変化・新規参入は起こり難い




         トップポジションと拡充した       確実と不確実をポートフォリオで    先行者優位を活かして成⾧を
         技術力で市場成⾧を取り込む       マネジメント             取り込む
 当社
ポジションと    • 最先端製品を開発し続け、     • 軽量化・電動化のトレンドを    • 足元の競争優位を活かして
 戦い方        ワンストップソリューションを     捉えた事業を展開           早期に投資回収を進める
            提供               • 電動化では、パワートレインの   • 変化を捉え優位性構築
                               不確実性にも備える          可能なセグメントを見極める
                                                                  9
    1. 統合新会社の⾧期ビジョン、⾧期シナジー
       半導体材料市場における当社の立ち位置
        グローバルNo.1 半導体材料メーカーとしてウエハ工程・パッケージ工程の双方で
                 競争力のある事業を展開し、当社の成⾧を牽引
グローバル主要半導体材料プレイヤーの売上1
(2020年予想)                                        昭和電工グループの主要製品
            0   1,000   2,000    (億円)            ウエハ工程・パッケージ工程の双方で幅広い製品を展開し、
                                                 シェア3位以内の製品による売上が全体の約85%
                                    各社主要商材

昭和電工            約80% 約20%
                                 高純度ガス、溶剤、研磨材、
                                                                 世界No.1
                                 各種パッケージ工程材等
 グループ
      A社                         特殊ガス、研磨材                高純度ガス                  CMP
                                                  ウエハ
                                                                               スラリー
                                 フォトレジスト
                                                  工程
      B社
                                                           高純度            セリアスラリー世界No.1
      C社                         フォトレジスト
                                                           溶剤
                                                                      世界No.2     世界No.1
      D社                         洗浄液、PKG基板材料

                                 フォトマスク
                                                                                ダイボン
       E社
                                                                      封止材       ディング
       F社                        フォトマスク                                          材料

                                 研磨材
                                                 パッケージ
      G社
                                                  工程                  銅張        感光性
      H社                         洗浄液                                  積層板       フィルム

       I社                        フォトレジスト、研磨材                 PKG基板用世界No.2        世界No.1


1. シリコンウエハを除く                   関連するSDGs
出所: 当社調べ                                                                                  10
     1. 統合新会社の⾧期ビジョン、⾧期シナジー
        モビリティにおける潮流と展開事業
                拡大する軽量化・熱制御のニーズを独自の事業モデルで捕捉
             確実性の高いニーズと不確実性の残るニーズをポートフォリオでマネジメント
    今後の潮流変化                                           昭和電工グループとして取り組む主な事業
確
実
性                                                       マルチマテリアル・
の                地球温暖化ガス削減のために                                                樹脂一体成形のバックドアモジュールを基軸に
高    軽量化                                                大型一体成形
                 車体軽量化の流れが継続                                                  マルチマテリアルによるソリューションを提供
い                                                         モジュール
変
化

不
確                                                      Siパワーデバイス2             パワーモジュールメーカー向け中心に耐熱・放熱性
                                            HV1
実                                                      向け熱マネジメント              に優れた素材の組み合わせをパッケージで提案
性                各国政策の影響を受け
の                電動化が進行                                      SiCパワー
残    電動化          • 各パワートレインの FCV1                                             SiCパワーモジュール拡大の際には、SiCの能力
                                                            デバイス2向け
る                   浸透見通しは                                                     を引き出す熱マネジメント素材パッケージも提案
変                                                           熱マネジメント
                    不透明
化                              EV1                       リチウムイオン
                                                                              EV化を見据え高機能負極材などを展開
                                                         電池向け材料

                                        関連するSDGs

1. HV = Hybrid Vehicle (ハイブリッド自動車)、FCV = Fuel Cell Vehicle (燃料電池自動車)、EV = Electric Vehicle (電気自動車) 2. Si = シリコン、SiC = シリコンカーバイド   11
     1. 統合新会社の⾧期ビジョン、⾧期シナジー
        再生医療事業の取り組み
        再生医療の受託製造開発におけるフロントランナーとしての先行者優位を活かし、
              成⾧市場で競争力のある事業をグローバルに展開
     グローバルトップクラスの
                                     グローバル生産体制         先行的な製造技術開発
      受託実績・ノウハウ
  自家・他家/治験・商用/幅広い                   北米・欧州・アジアに拠点を持ち   他社に先駆けて自動化・大量培養
 細胞種でグローバルトップクラスの実績                グローバルでのサービス体制を実現     技術の開発・導入を進行

 累積受注実績 (2019年/品目数)
                                   欧州     アジア   北米




   A社     当社     B社      C社   D社



   中⾧期の差別化・競争優位の                   受注獲得のアドバンテージとなる    今後予想されるコストイノベーションに
  源泉となる多彩な要素技術活用の                   グローバル3拠点を活用し         先行着手し、持続的な
      ノウハウ蓄積で先行                     早期の投資回収を進行            競争優位性を獲得

                                   関連するSDGs

出所: 当社調べ; Sartorius社HP                                                  12
    1. 統合新会社の⾧期ビジョン、⾧期シナジー
      イノベーションインパクト見通し
                     2社統合の技術シナジーを含むイノベーションを通じ
                      2030年に成⾧事業を6,000億円規模に拡大

                               成⾧事業における売上と営業利益の見通し (概数)
         成⾧事業
                                        成⾧事業全体の                 イノベーション (シナジー含む)による
                                         売上見通し                  利益増加額 (営業利益ベース)1
 エレクトロ 半導体 ウエハ工程
 ニクス                           億円                               億円
                               7,000                            500                 480
         半導体 パッケージ工程                                    6,000
                               6,000            CAGR
                                                +10%            400
                               5,000
                                                4,100
 モビリティ マルチマテリアル・               4,000                            300
       大型一体成形モジュール
                               3,000                            200          180
                                        2,300
         熱マネジメント               2,000
         (パワーモジュール)                                             100
                               1,000
                                                                       0
 ライフ   再生医療                         0                            0
                                        2020    2025    2030          2020   2025   2030
 サイエンス
                                         イノベーション(シナジー含む)
                                         競争力ある既存製品・改良品の展開
1. イノベーション以外の売上に基づく営業利益は含まない                                                               13
   1. 統合新会社の⾧期ビジョン、⾧期シナジー
        成⾧事業のシナジー例 (半導体ウエハ工程)
       半導体 ウエハ工程事業                     中⾧期の技術課題: 技術革新の壁の到来
                                       さらなる高性能化が求められる中、市場は技術革新の壁に直面
                                        • 5G・Cloud・自動運転等により半導体は高速演算化・大容量化
                                        • 変革をリードするGAFAはキーデバイス内製化を進行、高度な部品・
 主な関連製品                                   新素材探索に向け、自ら素材メーカーにアプローチ
        機能性ポリマー                         • 他方、素材市場は技術革新の壁に直面しており、新技術方式を
          セラミックス                          含めた打開策が求められている
         高純度ガス
        高純度溶剤
          研磨材料                         当社の競争優位性: シナジーによる技術トレードオフの突破
 半導体ウエハ出荷面積見通し
                                       現行の技術革新の限界に対し、2社統合により技術のトレードオフを
 (億平方インチ)
 200
                                       突破し、さらなる技術革新を起こしていく
                   +5%                               例) CMPスラリー
                                        • 昭和電工マテリアルズが溶液調合によりトップシェアを獲得した
 100                                      ナノセリアに対し、昭和電工の砥粒技術 (粒径の均質化、
                                          表面電位制御) を活用
                                        • 高速研磨と低スクラッチという技術のトレードオフを突破し、
   0                                      次世代2nmファインピッチに対応する新製品を産み出す
       2020 2021 2022 2023 2024 2025

       : 昭和電工事業           : 昭和電工マテリアルズ事業
出所: 当社調べ                                                                  14
    1. 統合新会社の⾧期ビジョン、⾧期シナジー
         成⾧事業のシナジー例 (半導体パッケージ工程)
   半導体 パッケージ工程事業                         中⾧期の技術課題: 素材高機能化と新パッケージ・プロセスの誕生
                                         個別素材の機能高度化及び新パッケージ構成・新プロセスの
                                         2つの技術イノベーションが同時に求められている
                                          • 5G、積層、サイズ拡大に伴い、各素材に対してさらなる新機能が
                                            求められるが、技術的な難易度は高い
 主な関連製品
                                          • 新パッケージ構成や新プロセスが誕生する中、ワンストップソリュー
       機能性ポリマー                              ション提案のニーズが拡大
        セラミックス
        実装材料
       感光性材料
        積層材料
                                         当社の競争優位性: PSCを起点としたワンストップソリューション提供
 半導体(集積回路)
 市場規模見通し($Bn)
                                         各保有製品に対し、樹脂設計技術とフィラー技術を加えることで、
                                         競合素材メーカーに先駆け、競争力を持つ次世代新製品を複数開発
  600
                     +6%
                                                        例) 銅張積層板
  400                                     • 昭和電工の樹脂設計技術とフィラー技術を掛け合わせること
                                            による低Dk/Df1と低熱膨張の実現 (低Dk/Df積層材)
  200
                                         パッケージングソリューションセンタ(PSC)活用により、評価技術に
                                         基づく素材組み合わせ全体での性能を示し、製品群をワンストップで
    0
         2020 2021 2022 2023 2024 2025   提供することで、製品の付加価値を更に高める
        : 昭和電工事業           : 昭和電工マテリアルズ事業

1. Dk = 比誘電率、Df = 誘電正接
出所: 当社調べ                                                                      15
       1. 統合新会社の⾧期ビジョン、⾧期シナジー
        成⾧事業のシナジー例 (熱マネジメント)
熱マネジメント事業 (パワーモジュール)                   中⾧期の技術課題: 車体電子化による熱課題の複雑化
                                       車体の電子制御化等に伴い、電子デバイス搭載による熱の課題が
                                       新たに発生するとともに、パワーモジュールメーカーの戦線拡大による
                                       部分アウトソーシングが始まる
 主な関連製品                                 • 但し、界面抵抗、熱膨張係数差の制御等、素材の組み合わせにて
        アルミ機能部材                           課題を解く必要があるため、素材のラインナップに加え、
          セラミックス                          シミュレーションやモジュールとしての評価技術も必要
         SiCエピウエハ
           焼結材
           封止材                         当社の競争優位性: 熱マネジメント素材パッケージ提供モデルの展開
 パワーモジュール市場規模見通し
 (百万個)                                 競合では持ち得ない製品ラインナップと解析・モジュール評価技術を
                                       活かし、素材の組み合わせでの発現機能を顧客へ訴求し、技術課題
  20                                   を解く
                  +19%
                                        • 特に、SiCパワーデバイスに対しては、熱マネジメント材料の提供
                                          企業の中で唯一SiCエピウエハを有することを武器に、SiCのポテン
  10
                                          シャルを引き出す素材パッケージ提案を行い、トップシェアを狙う

   0
       2020 2021 2022 2023 2024 2025

       : 昭和電工事業           : 昭和電工マテリアルズ事業

出所: 当社調べ                                                                  16
      1. 統合新会社の⾧期ビジョン、⾧期シナジー
         統合による技術の融合
                        技術の融合と強化を通じて市場に幅広い機能を提供し続け、
                     新たな事業を自ら育成・創出していく"自律的なポートフォリオ変革"を実現

 事業の
育成・創出



         ライフ             エレクトロニクス                      モビリティ                デバイス
        サイエンス                                                                                       石油化学                        カーボン
                                                                           ソリューション


                                           微細        高速研磨                            熱マネジ
                 機能の発現             ・・・
                                           加工        低スクラッチ
                                                            低誘電           機能
                                                                                      メント
                                                                                               軽量化    薄膜化          ・・・



                                                      細胞      界面・        アプリ
                                                                                      混練・      材料     フォーミュ
                 混ぜる化学                         ・・・    培養・     表面        ケーション         分散       加工     レーション
                                                                                                                   ・・・
技術融合に                                                 製剤      制御         技術                                                            事業を
よる新たな
                                                                                                                                       通じた
機能提供
                                  基盤事業                                                         アルミ                                    技術強化
                   作る化学                                 ・・・    無機       素材技術         ポリマー
                                                                                               合金
                                                                                                      ・・・
                                   中心


                                               機械     有機・                評価・                   量子    分子
                                                               構造       シミュレー             計算
                 考える化学                   ・・・   構造     高分子                                      化学    動力学    AI1)         MI2)   ・・・
                                               解析     解析       解析                         科学   計算    計算
                                                                        ション技術
  : 昭和電工主体           : 昭和電工マテリアルズ主体
                                                                                                                                        17
1. AI = Artificial Intelligence (人工知能) 2. MI = Materials Informatics (マテリアルズ・インフォマティクス)
1. 統合新会社の⾧期ビジョン、⾧期シナジー
 多様な技術・事業を通じたSDGsへの貢献例
      統合新会社として多様な技術・事業を通じてSDGsに貢献し、
            ESGへの取組みをより一層強化




                  水力発電による    電炉用黒鉛電
                   CO2フリーの   極の供給による
                  エネルギー創出    鉄資源の有効
                              利用促進
         プラスチックケミカル                 モビリティ軽量化・
        リサイクルによる資源                  電動化を通じた
        有効利用・温暖化                  地球温暖化ガス削減
           ガス削減
                      全社でつくる責任・
     次世代半導体材料等        つかう責任の徹底           ライフサイエンス
     の提供を通じた電力・                          事業を通じた
      資源消費最適化                             QOL向上

                                                    18
説明内容



1.統合新会社の⾧期ビジョン、⾧期シナジー
  (事業成⾧+イノベーション)

2.⾧期数値目標

3.短中期シナジー
  (事業ポートフォリオ再編、収益改善+資産スリム化、
  組織統合)



                              19
2. ⾧期数値目標
  ⾧期数値目標の考え方
各種取り組みやシナジー創出を通じてすべてのステークホルダーを満足させることを目指し、
 企業価値向上の総合指標である TSR (Total Shareholders Return) を設定

経営としての理念                          経営指標の考え方
「すべてのステークホルダーを満足させる」              • 企業価値向上の総合指標
                                    として、「TSR」にコミットする
 • 私たちは、社会的に有用かつ安全でお客様の期待に
                                  • TSR (%) 改善のドライバーと
   応える製品・サービスの提供により企業価値を高め、株主
                                    して、事業戦略上はEBITDA
   にご満足いただくと共に、国際社会の一員としての責任を
                                    (%)、財務戦略上はネット
   果たし、その健全な発展に貢献します。               D/Eレシオ等をKPIとして設定

         株主       顧客       社会
         価値       価値       価値


        企業価値の     独自の     持続可能な
         向上      価値提供     社会に貢献

                 従業員
  取引先
                価値創造の主役
                                                        20
   2. ⾧期数値目標
      ⾧期数値目標
         2025年の⾧期数値目標として、EBITDA 20%、ROE 15%を設定し、
                ネットD/Eレシオは1.0倍に近づけることを目指す

                                 2020年2                        2025年        2030年
                                 (制度会計ベース) (年間換算ベース)

    TSR                    (%)        中⾧期的に化学業界で上位25%の水準を目指す


    売上1                   (兆円)           0.96           1.2           1.6     1.8~1.9

    EBITDA1               (億円)            500          900         3,200

    対売上EBITDA%             (%)             5%           8%          20%

    ROE                    (%)        ▲22%                 -        15%

                                                                   1.0倍に
    ネットD/Eレシオ              (倍)             1.9             -       近づける
1. 今後の事業売却を考慮しない場合の目安値; 2. 制度会計ベースは、8月12日2Q決算発表時の昭和電工マテリアルズの下期(7~12月)を織り込んだ通期業績予想。年間換算ベース
は、昭和電工マテリアルズの2020年1月期首から6月までの業績に制度会計ベースの数値を合算した値(ただし、棚卸資産のステップアップ分を含まず)                     21
 2. ⾧期数値目標
     2025年に向けた利益改善のドライバー
     エレクトロニクス/モビリティを中心とした事業成⾧+イノベーションに加え、構造改革、
      COVID-19影響からの回復等を合わせ、2025年にEBITDA 20%を達成する

(EBITDA%)
20
                                                      2%
                                         3%
15
                          2%
                   1%
                                                     市況が想定
10           4%                                       から外れた   20%
                                               18%   場合、事業
                                  15%                再編+追加の
                                                     構造改革で
 5
       8%                                             挽回する


 0
      2020年 事業成⾧   イノベー   構造改革    2025年 COVID- 2025年 市況変動 2025年
     EBITDA%        ション          EBITDA% 19影響の EBITDA%    EBITDA%
                                           回復
     (年間換算                       (自助努力)        (自助努力+      (目標)
      ベース)                                      COVID-
                                                19回復)
                                                                    22
2. ⾧期数値目標
 株主還元方針
  当面はネットD/Eレシオを1.0倍に近づけることと必要な成⾧投資を優先しつつ
可能な限りの安定配当に努め、その後、中⾧期的に改めて総還元性向30%を目指す


キャッシュ分配の優先順位          中⾧期的な株主還元方針

                      • 当面は借入金返済を進めてネットD/Eレシオ
      キャッシュ
                        を1.0倍に近づけることと成⾧事業への投資を
                        優先し、その間は可能な限りでの安定配当に
                        努める
借入金           株主還元
 返済            (配当)
      成⾧投資            • 中期的にネットD/Eレシオを1.0倍に近づけ、
                        一定の事業成⾧を成し遂げた後、あらためて
                        総還元性向30%を目指す
統合後の状況に鑑みると、
借入金返済と利益拡大に向けた
成⾧投資をある程度優先させる
必要がある状況
                                                  23
2. ⾧期数値目標
 報酬体系の考え方
 経営層として成果にコミットするため、役員報酬の一部と経営指標を連動させていく
        (具体的な指標、項目ごとのウェイト等は検討中)


    報酬体系の考え方            報酬に連動させるKPI例

• 「すべてのステークホルダーを満足
  させる」を経営の理念とし、役員は                EBITDA
  その実現に徹する                TSR
                                    %

• 役員報酬と企業価値向上に向けた
  経営指標を連動させ、経営層として
  成果にコミットする                      ネットD/E
                          ROE
                                  レシオ


                     • 連動させるKPI、項目ごとのウェイト、
                       業績連動報酬の構成比は検討中

                                             24
説明内容



1.統合新会社の⾧期ビジョン、⾧期シナジー
  (事業成⾧+イノベーション)

2.⾧期数値目標

3.短中期シナジー
  (事業ポートフォリオ再編、収益改善+資産スリム化、
  組織統合)



                              25
3. 短中期シナジー
 短中期の取り組みまとめ
        短中期の取り組みとして、事業ポートフォリオの再編、
    収益体質の改善・資産スリム化、組織の完全統合を確実に実行していく


 事業ポートフォリオ       収益体質の改善/
                                  組織統合
    再編            資産スリム化
• 事業ポートフォリオの     • 統合を踏まえた直接/   • 2021年に組織を
  再編を進め、結果         間接コストの削減       実質統合
  としてEV (事業価値)   • 運転資本改善、         – 7月に指揮命令
  2,000億円相当の       有価証券の売却 等         系統を統一化、
  事業を売却                              10月本社統合
                                • 2023年に法人格を
    2,000         250   500       完全統合
     億円          億円超    億円
    事業売却         収益改善   資産圧縮



                                               26
3. 短中期シナジー
 収益体質の改善施策 (1/2)
足元での収益体質の改善効果として、施策積上げで280億円までは見えてきている状況

             施策内容                         収益改善額
                                          (FY23, 億円)

 販売関連収益の改善   • 顧客/代理店向け販売政策の見直し 等                30

             • 共通材料・物流関連のサプライヤー集約
 購買・物流費低減                                        30
             • 輸送車輛、倉庫、人員の共同利用 等

 生産性改善       • 製造ラインにおける生産性向上                    20

 賃借料低減       • 本社統合による低減                         10

 その他経費低減     • 共通費、一般経費等の低減                      70

                                                120
 業務最適化       • 組織統合、業務効率化等による構造改革
                                          (1,500名規模)

                                    全社計        280
                                                       27
3. 短中期シナジー
 収益体質の改善施策 (2/2)
      現在、施策効果を定量化できていない下記取り組みについても
          着実に実行し、効果の積み増しを行っていく

改善の施策例

     新製品開発/クロスセル   • 昭和電工の材料を活用した昭和電工マテリアルズの製品
     による収益拡大         開発、両社のクロスセルを通じた収益拡大


     統合を踏まえた材料費    • 調達組織の統合も踏まえたシナジーのさらなる創出、
     のさらなる削減         コスト削減活動の進化


     オペレーション拠点の
                   • 国内外の本社を除く拠点の統廃合による賃借料低減
     統廃合


     統合後組織の        • 統合後、デジタル化も含めたオペレーションの進化、管理
     生産性の改善          体制の見直し等を行うことによる生産性改善
                      ・・・




                                                  28
3. 短中期シナジー
 資産のスリム化
経済環境悪化に対する直近 (2021年まで) の改善策として、500億円を見込む。
         加えて、中⾧期的には追加施策も検討


               取り組み内容                    想定額
                                         (億円)
               • サプライチェーンの改善を通じた
     運転資本の改善                                    250
                 棚卸資産の圧縮 等



     有価証券の売却   • 政策保有株式の売却                      200



               • 関連会社の株式売却
     その他資産売却                                     50
               • 遊休資産の売却

                                   全社計          500

                                                      29
3. 短中期シナジー
 組織統合-事業の統合、整理
              事業の戦略的位置づけに基づき、
         昭和電工・昭和電工マテリアルズの事業を統合・再整理
                          コーポレート


                                            デ
                                            バ
                                            イ
                                            ス   エ
                                    カ   石   ソ   ネ   ・      ライフ
 エレクトロ                              ー   油   リ   ル   ・
             モビリティ     機能材料         ボ   化                 サイエンス
  ニクス                                       ュ   ギ   ・
                                    ン   学   ー   ー
                        セラミックス、機能
                        性化学品、アルミ            シ
                         機能部材等              ョ
                         基盤技術に              ン
                         関する事業群




コア成⾧事業                基盤事業          安定収益事業              次世代事業
• 今後大きく成⾧を狙う事業に       • イノベーションを    • 安定した利益を稼ぎ、        • 次世代の柱へ
  積極的に投資。開発・マーケティング     支える技術         全社としての投資資金を         育成すべく事業
  のリード、投資を含めた事業運営を      プラットフォーム      捻出する収益基盤            性を検証しながら
  主体的に行う                事業                                投資を推進   30
3. 短中期シナジー
 組織統合-本社機能の協働化 (研究開発)
 融合製品開発研究所において、昭和電工と昭和電工マテリアルズの多岐にわたって
       分散する技術を融合し、相乗効果を生み出すことを狙う


「融合の舞台」概要 (横浜市神奈川区)        取組みテーマ例

                               次世代高速通信用材料、
                               及びコンポジット開発
                           • 昭和電工のセラミック技術・有機合成
                             技術と昭和電工マテリアルズの複合化
                             技術を活用し、5G後に求められる要素
                             技術・新素材を創出

             ※2022年春頃に竣工       SDGs/ESG投資の観点での
                               プラットフォームづくり
• 事業横断の情報の融合を通じて、
  多様な技術領域を繋いだ研究開発テーマ       • SDGs/ESG投資という視点、思想を
  の創出・推進を担う                  昭和電工グループに根付かせるとともに、
• 加えて、国内外、社外との協創機能も持つ        技術的な目線から新しいテーマを創造

                                                   31
3. 短中期シナジー
  組織統合-PMI進捗、統合マイルストン
     2021年7月 (Day2) の実質統合、同年10月の本社統合を経て、
2023年1月 (Day3) に法人格統合することをマイルストンとし、PMIを順調に推進中

2020年12月           2021年7月                       2023年1月
   現在               (=Day2)                       (=Day3)


                              本社統合
                              (2021/10)



   • 組織構造の検討                  • 法人格統合に向けた組織、
   • 本社/事業の機能設計      実質         プロセス設計            法人格
                     統合                            統合
           ・・・




                                          ・・・
                                                昭和電工/昭和電工
                 指揮命令系統の統一/
                                                  マテリアルズの
                 コーポレート機能の統合
                                                法人格を完全統合

             PMI経費として、2021~23年累積で160億円を見込む                  32
参考資料




2021年業績イメージ/主要事業の短期動向




                        33
   参考資料
      2021年業績イメージ
            2021年には売上1兆2,500億円以上、営業利益400億円以上、
                    EBITDA 1,500億円以上を目指す


                     2020年通期予想1 2021年イメージ                          差異(2021-2020)
       (億円)


        売上高                        9,600           12,500     以上         +2,900    以上




        営業利益                       ▲300                 400   以上            +700   以上




        EBITDA2                       500            1,500    以上         +1,000    以上




1. 8月12日2Q決算発表時の昭和電工マテリアルズの下期(7~12月)を織り込んだ通期業績予想; 2. EBITDA=営業利益+減価償却費+のれん等償却費          34
    参考資料
      主要事業の市場環境・動向、全体像
 20年はCOVID-19の影響を受けて各事業で大幅な減収減益も、半導体・エレクトロニクス関連は堅調
          20年下期中の市場底打ちとコスト削減諸施策の効果により業績回復へ
                         20年の見込み                21年以降の見通し          施策例
                           • COVID-19需要減での顧       • 鉄鋼生産の回復に伴い、    • 生産能力削減、在庫
                黒鉛電極         客在庫調整は延⾧も終了            需要が回復            適正化、コスト削減
                           • 大幅な減収減益              • 売上・営業利益改善      • 棚卸資産簿価引き下げ

                           • COVID-19の影響等により、     • データセンター拡大が需要   • 次世代記録メディアのMA
                ハード                                 を継続的に牽引
                             販売数量計画未達                                MR向け製品供給開始
                ディスク       • 米中貿易摩擦注視             • 売上・営業利益増加        HAMR向け開発加速

                           • COVID-19による需要減、      • 海外プラント増設はあるも   • 新規誘導品の本格生
                石油化学         受払差で減収減益も中国            のの、需要増でフル稼働      産を開始
                             の経済回復で下期改善             継続             • 収益基盤強化策継続

                           • 半導体需要増が回復、           • 半導体市場の拡大は続     • アジアでの供給体制の
                電子材料用
                             COVID-19下でも10%以        き、高純度ガス需要増継      強化と地産地消の推進
                高純度ガス
                             上の成⾧確保                 続、年率2桁成⾧維持     • 欧米での顧客基盤拡大
                           • 半導体市場が需要を牽引          • 5Gの技術革新に応え続    • 新製品開発の推進
                情報通信1        し、堅調に推移                け、高水準の成⾧実現     • 高成⾧期待分野に
                                                                     積極投資

                           • 自動車市場は、中国に続          • 新規車種向け製品を確実    • 新製品立上げの確立
                モビリティ1       き、グローバルで回復基調と          に立ち上げ、市場回復以    • トレンドに応じた製品の
                             なり、下期から改善              上の成⾧実現           研究開発
     凡例:        「成⾧・維持」;    「一部で需要回復」;   「市場の停滞」;    「需給軟化、生産調整」
1. 昭和電工マテリアルズ                                                                      35
   参考資料
      黒鉛電極:需要底打ち、反転へ
      20年は鉄鋼減産による需要減を受け上期に簿価切下げ実施、期末の在庫適正化を実現
         21年は在庫圧縮・コストダウン効果に加え、需給調整の終了により大幅改善へ
               中期的に需要成⾧が続き堅調な業績となる見通し
            20年                      21年以降
                  COVID-19による電極の需給         鉄鋼生産は緩やかに回復
                  調整は年末で終了、                生産能力適正化・コスト削減
                  高値NC1在庫が収益圧迫             棚卸資産簿価引下げ効果顕現
            • 鉄鋼需要はCOVID-19の影響で大幅減   • 鉄鋼需要は中⾧期的に堅調な増加見通し
      業績・      – 中国除く世界: ▲13.3%         – 中国除く世界: +9.4%
     市場環境        (世界全体: ▲2.4%)            (世界全体: +4.1%)
               顧客在庫調整はアジアから完了し、年内    • 当社電極販売: 前年比+3万t (21年)
               には全地域で終了。需要回復局面へ         – 景気回復・顧客の在庫調整終了に
                                          よる需要回復
                                        – 市況底打ち、反転へ
            • 在庫適正化                  •   在庫適正化継続
               – 大幅な在庫削減を実施、20年末に    •   コスト削減推進
                 適正在庫実現              •   NC在庫単価下落効果がフル顕現
       施策        → 収益性改善             •   生産能力の適正化
            • コスト削減に注力                    – (独)マイティンゲン工場閉鎖、上工程から
              低価法適用、ドイツ拠点閉鎖決定、              段階的に停止、21年上期に完全停止
              一時帰休等を実施                      → コスト削減効果顕現
1. 主要原材料                                                       36
    参考資料
       ハードディスク

  データセンター向け需要は堅調、高品質大容量メディアの供給拡大
                      20年                         21年以降
                             COVID-19の影響を受けるも、          データセンター投資拡大がHD需要
                             データセンター1向け需要は堅調            増を継続的に牽引
                                                        売上・営業利益いずれも増加
                     • COVID-19の影響により、販売数量が計画     • DC需要拡大の継続により、NL向け
       業績・             未達。米中貿易摩擦の影響を注視              大容量メディアの需要が伸⾧
      市場環境           • ニアライン2向け需要は着実に拡大するも、          – 過去最大の出荷量を見込む
                       パソコン・ゲーム向けのSSDへの置換えは加速
                       →PC外付HDD需要は堅調
                     • NL向けHDD出荷量は年60百万台を超え
                       過去最高となる見込み

                     • 高品質大容量メディアの供給拡大            • 高品質大容量メディア供給拡大に向け、
                        – 「Best-in-Class」の最先端品の     アルミサブストレートの生産能力増強・
                          開発継続                      サプライチェーンの強化
                     • 次世代記録方式MAMR対応メディアの         • MAMR対応メディアの量産開始・開発加速
         施策
                       量産準備                       • HAMR対応メディアの継続開発
                     • HAMR対応メディアの開発              • IoT・AIを活用した生産性の向上・コスト削減
                     • 生産性向上・コスト削減を継続
1. 以下「DC」と略す; 2.以下 「NL」と略す                                                 37
参考資料
 石油化学

 下期からフル稼働を維持、需要回復を取り込み収益性確保
       20年                        21年以降
             減収減益も中国の経済回復によ           世界経済の回復が需要を牽引
             り下期は改善傾向                 売上・営業利益改善へ

       • COVID-19により需要減少し稼働低下も、   • アジアや中近東の各国のプラント増設による
 業績・     中国の経済活動再開により下期はフル稼働        影響はあるものの、東アジアの需要拡大を
市場環境   • 原油・ナフサ価格の下落による上期の受払差       見込み、フル稼働継続
         で年間収益に大きな影響              • 原油・ナフサ価格は安定的に推移、エチレン
       • 食品包装・日用品需要増に加え、自動車の        など主要製品のスプレッド拡大
         生産回復により回復軌道へ


       • 新規誘導品の生産開始 (1,3-BG)      • 収益変動を抑制する販売ポートフォリオ構築
       • 触媒改良により、酢酸エチルプラントの2年     • 触媒改良や運転管理強化による有機化学
         連続運転実現                     製品の収益性向上
 施策    • 収益基盤強化策継続し収益性と安定性向上      • 環境変化に対応した柔軟な原料調達
         – 新規顧客開拓、触媒⾧寿命化、故障予      • 地理的な優位性を生かした輸出活用で
           知による事前補修、新規誘導品の開発        高稼働を維持
       • 安全・安定操業の徹底
                                                           38
    参考資料
       電子材料用高純度ガス

         半導体需要拡大に伴い高純度ガス事業の2桁成⾧が継続
                 20年                          21年以降
                       半導体市場回復が需要を押し上げ                 成⾧する半導体市場が需要を牽引
                       前年比増収増益実現                       市場成⾧率を上回る2桁成⾧継続
                 • 半導体回路の微細化進展や3D-NAND        • DX本格化による半導体需要の拡大継続
                   フラッシュメモリの多層化進展がガス需要        • COVID-19の影響で遅れていた半導体
                   増加に拍車                        新規ライン立ち上げや3D-NAND多層化の
       業績・       • デジタルトランスフォーメーション (DX)を背景     さらなる進展で高純度ガス需要も拡大
                   とした半導体需要の拡大
      市場環境                                     億ドル                                        %
                 • COVID-19によるテレワークや巣ごもり等の             半導体の世界市場規模¹
                                              6,000      市場規模           対前年成⾧率(%)         30
                   影響で情報端末機器の需要拡大、通信量
                                              4,000                                       20
                   増大によるデータセンター投資が回復し
                   半導体市場は活況を維持、半導体向け          2,000                                       10

                   高純度ガス需要も旺盛                     0                                       0
                                                       2017   2018   2019   2020   2021
                                              -2,000                                      -10

                                              -4,000                                      -20
                 • 旺盛な海外需要に対応し、安定供給体制         • 安定供給体制を強化し地産地消体制の
                   強化策を継続                       整備継続
        施策          – 台湾に製造設備増設                  – グローバルSCM体制の強化
                    – 西安の新規物流拠点稼働                – 上海の増設稼働開始
                    – 四川省にJVを設立                  – 欧米市場への展開強化
1. 出典:2020WSTS                                                                                  39
    参考資料
        情報通信 (昭和電工マテリアルズ)

     高成⾧続く半導体、市況回復するスマートフォン向けで事業拡大
                        20年                                                      21年以降
                               スマホ需要の回復、
                                                                                         5G投資の拡大が成⾧をけん引
                               半導体需要の成⾧を確認
                     • スマートフォンは、5G対応機種などの                                   • 世界的な5G投資に伴い、サーバーは
                       交換需要取り込み                                               引き続き堅調に推移するほか、スマート
       業績・           • サーバー向け半導体メモリやCPUが成⾧                                    フォン需要も回復を見込む
      市場環境           • データセンター1への投資が拡大                                                   DC用半導体世界市場見通し2
                                                                                 億ドル
                                                                                 1,000           年率約10%

                                                                                  500

                                                                                    0
                                                                                         2019 2020 2021 2022 2023

                     • 台湾新工場稼働開始                                            • 実装材料分野で圧倒的なブランド確立
                       – 半導体実装基板用高機能積層                                        半導体メーカーのパートナーとしての
                         材料に対応                                                プレゼンス向上
                     • 今後の持続的な成⾧と業界リーディング                                   • 5G、AI、ADAS3などの最先端高成⾧
         施策            ポジションを一層強化                                             期待分野向けに積極投資継続
                       – 半導体関連への積極投資継続
                       – パッケージングソリューションセンタ
                         にて、次世代パッケージ開発推進
1. 以下「DC」と略す; 2. 出典 Gartner; 3. Advanced Driver-Assistance Systems: 先進運転支援システム                                      40
     参考資料
         モビリティ (昭和電工マテリアルズ)

     受注済み新規車種向けを着実に立ち上げ、市況を上回る成⾧へ
                       20年                        21年以降

                             上期は市況低迷も下期回復基調                 自動車市況は緩やかに回復

                       • COVID-19の影響で、上期の世界全体    • 市況の回復に加え、採用が決まっている
                         車両生産台数は大幅減                各社新規車種向けが業績回復をけん引
        業績・            • 下期は中国及び欧米での需要増、新規
                         車種立上げも始まり、市況は大幅に回復       (万台)     世界自動車生産台数見通し¹
       市場環境
                                                                        年率約6%
                                                 10,000

                                                  5,000

                                                      0
                                                          2019 2020 2021 2022 2023 2024 2025 (年)


                       • 受注済み新規車種向けの着実な立ち上げ      • 新規車種の業績貢献本格化
                          – バックドアや銅フリーディスクパッド等   • 受注済みの新規車種の着実な立ち上げ
                       • 次世代自動車に対応する製品の開発        • 次世代自動車に対応する製品の開発・
          施策              – 軽量化・電動化・熱マネジメントに対応     採用活動などの継続・強化
                       • 市況回復を見据え、伸び筋次世代車種へ      • 顧客基盤の拡充、北米・国内新規顧客
                         の採用活動継続                   向け売上拡大
                          – 環境対応自動車など
1. 出典 LMC Automotive                                                                               41
                注意事項

本資料に掲載されている当社の業績に関する予想等の将来に関する記述は、
本資料の発表日現在において入手可能な情報及び将来の業績に影響を与える
不確実な要因に係る本資料発表日現在における仮定を前提としております。
なお、法令に定めのある場合を除き、当社はこれらの将来予測に基づく記述を
更新する義務を負いません。実際の業績は、今後様々な要因によって大きく異なる
結果となる可能性があります。業績に影響を与える要素には、新型コロナウイルス
感染症拡大が世界経済に与える影響、経済情勢、ナフサ等原材料価格、黒鉛
電極等製品の需要動向及び市況、為替レートなどが含まれますが、これらに限定
されるものではありません。




                                        42