3918 PCIHD 2021-03-23 15:00:00
通期連結業績予想の上方修正に関するお知らせ [pdf]

                                                                          2021 年3月 23 日
各    位
                                             会 社 名    PCIホールディングス株式会 社
                                             代表者名     代表取締役会長兼社長           天野   豊美
                                                      (コード番号:3918         東証第一部)
                                             問合せ先     取締役経営企画本部長           井口   直裕
                                                                 (TEL.03-6858-0530)


                         通期連結業績予想の上方修正に関するお知らせ


 当社は、2021 年3月 23 日開催の取締役会において、最近の業績動向を踏まえ、2021 年9月期(2020
年 10 月1日~2021 年9月 30 日)の通期連結業績予想を下記のとおり修正することを決議いたしました
ので、お知らせいたします。
 なお、第2四半期累計期間の業績予想につきましては、現時点では前回業績予想から変更しておりま
せん。


                                              記


1.2021 年9月期通期連結業績予想の修正
 (2020 年 10 月1日~2021 年9月 30 日)
                                                                      (単位:百万円)
                                                                            1株当たり
                                                           親会社株主に帰属する
                             売上高      営業利益        経常利益        当期純利益
                                                                            当期純利益
                                                                             (円)

    前 回 予 想 ( A )            17,000     865          880            480         58.27

    今 回 修 正 予 想 ( B )        21,200     950          965            525         63.73

    増 減 額 ( B - A )          4,200       85          85              45

    増    減   率   (   %   )     24.7     9.8          9.7            9.4

    ( ご 参 考 ) 前 期 実 績
    ( 2 0 2 0 年 9 月 期 )
                             16,758     750          804            286         34.85


2.修正の理由
     ① 株式会社ソードの子会社化による影響
             2020 年 12 月 15 日付「株式会社ソードの株式取得(完全子会社化)に関するお知らせ」にて
         公表いたしましたとおり、当社は、株式会社ソード(以下、ソード社)を 2021 年 1 月 15 日付
         で完全子会社化しております。ソード社の業績につきましては、2021 年4月1日より開始する
         当社第3四半期より連結業績に反映されることとなり、これまで、同社の事業環境、事業計画
         及び PMI
              (Post Merger Integration の略。 成立後の統合プロセスのこと)
                                          M&A            に係る関連費用、
 のれん償却費の発生見込み額等について精査を行ったところ、第3四半期以降の連結業績が公
 表している予想値から変動する見込みとなりましたので、上記のとおり通期連結業績予想を修
 正いたします。


② 既存事業の業況
   既存事業の業況につきましては、一部の子会社においてコロナ禍の影響により開発案件の停
 滞や遅延が発生しているものの、当社グループ全体としては、国内における順調な IT 投資を
 背景に概ね当初計画通りに推移しております。特に、株式会社りーふねっとが展開する ICT サ
 ービス事業(アンケート・人気投票・クイズなど様々な番組企画をワンストップで実施可能な
 「67 コール」や、人気キャラクターを数多く輩出しているオリジナルブランド「DECOR」)は、
 在宅ワークの広がりや豊かな時間活用志向を背景に業績が拡大しております。また、株式会社
 プリバテックが展開する半導体トータルソリューション事業(半導体の設計、テスト)では、
 世界的な半導体需要の増加や国内自動車メーカーの業況改善を背景に緩やかな回復基調とな
 っております。


③ 当社グループ事業ポートフォリオの充実及びソード社統合効果の想定
   1970 年創業のソード社は、国内初の PC メーカーであり、高いエンベデッド技術を有してお
 り、国内産業用 PC シェア上位の出荷・販売台数を誇ると同時に数多くの安定的な優良企業と
 の取引実績があります。ソード社の当社グループへの参画により、従来の当社グループでは顧
 客の要求に応えることができなかった IT システムの企画・製造・販売・保守サービスの領域
 まで、一貫して当社グループで担えることとなります。
   また、ソード社の当社グループへの参画は、事業領域の近い事業会社同士の連携により現場
 レベルでの迅速な交流が可能であり、すでに複数の新規プロジェクトがグループ内で始動して
 おります。ともに技術力の高さに強みを持つため、技術交流も活発に行われており、将来的に
 は人事交流や採用活動強化も視野に入れ、中長期的な目線でのエンジニアの技術力向上や優秀
 な人材の確保にもつながるものと考えております。具体的な事業への貢献としては、研究開発
 からシステムの提案までに留まっていた案件においても、ソード社のエンベデッド技術により
 ハードウェアまでの提供が可能となります。ソフトウェア開発に強みを有する当社グループの
 既存事業会社とハードウェア製造に強みを有するソード社が同じ「エンベデッド」の共通項を
 持ちながら、双方に異なる強みを活かし合うことで、グループ全体としてより付加価値の高い
 ソリューション・製品の提供が可能になると考えております。
   サイバーセキュリティ関連事業の推進においては、ソード社が製造する産業用 PC への OS プ
 ロテクト型サイバーセキュリティ製品である「AppGuard®」の搭載に向けた試験を開始してお
 ります。ソード社の製品への搭載、既存顧客への「AppGuard®」の導入提案を行うことで、拡
 販に向けた体制強化と当社グループが提供するサイバーセキュリティソリューションのライ
 ンナップ拡充が実現します。
   また、ソード社の事業に関連して、当社の資本業務提携先である株式会社レスターホールデ
 ィングス(以下、レスターHD)とソード社の連携を図ることで、部品の仕入コストの最適化に
 よる採算性向上や販売先の拡大による業績拡大が見込まれます。レスターHD グループにおきま
 しても、ソード社の当社グループへの参画は、当社グループとの資本業務提携の目的の一つで
 ある半導体製品の付加価値向上に向けた連携をさらに加速させるものと考えられます。
   当社は、
      「合従“連合”」の考えのもと、積極的な M&A と資本業務提携を含めた連携強化によ
 る成長戦略を進めてまいりました。当社グループは、IT ソリューションを提供する多様な企業
 との提携も拡大させてまいります。今回のソード社の参画は、当社グループの提携先企業との
 事業シナジーの拡充を実現するだけでなく、ソード社にとっても、当社グループ内の企業だけ
 でなく、提携先企業も含めた連携を重視し、加速度的な技術革新と日進月歩でサービスが生み
 出される IT 業界において常に最先端の情報を包含できることとなります。


※上記予想は本資料発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業
 績は、今後様々な要因によって予想値と異なる場合があります。


                                           以   上