3917 M-アイリッジ 2020-02-14 15:00:00
2020年3月期 第3四半期決算説明資料 [pdf]

2020年3月期第3四半期 決算説明資料

                 2020/2/14
             株式会社アイリッジ
               (証券コード:3917)
INDEX



        1. 2020年3月期第3四半期決算について

        2. 今期の課題と対応方針への取組み状況

        3. 会社概要
1. 2020年3月期第3四半期決算について
ハイライト

 決算概要
   第3Q累計の売上高は前年同期比36%増。
   例年通り3月に最大売上を見込んでおり、通期計画に対しては順調に進捗。
   第3Q累計は営業赤字であるものの、第2Q以降は四半期単独では黒字に転じてお
    り、2019年3月期決算説明資料で掲げた「足元の課題、対応方針」への取組みは
    順調に進捗。

 足元の課題である粗利率改善への取組みは順調に進捗
   人材採用+M&Aにより、土壌となる開発体制強化は着実に進捗。M&Aで合流し
    たメンバーは早期に融合、「ONE TEAM」として活躍中。更に4Qに10名の大量
    採用を行い(実施済)、来期に向けた体制強化を図る。

   足元は、第2Qで前期からの低粗利率案件はほぼ解消。
    第2Q以降の案件大型化基調は今後も続き、粗利率も改善の見通し。

   中期のストックシフトへ向けた魅力ある新サービスを順次展開。
                                          3
 2020年3月期第3四半期 決算概要

 • 第3Q累計の連結売上高は3,831百万円に。
 • 第3Qは一部の大型案件で第4Qへのずれ込みがあったものの、ほぼ計画通りの進捗。
 • 販管費は抑制傾向にあり、第2Qに続き第3Q単独でも営業黒字で着地。

                                            (ご参考)
                     20/3期3Q累計                                 20/3期
                                            20/3期3Q
                       (連結)                                    (連結)
                                            (連結)

         (単位:百万円)   実績         対売上高       実績         対売上高       予想

売上高                  3,831      100.0%     1,404      100.0%     5,500

  売上原価               2,846       74.3%     1,046       74.5%          -

売上総利益                    984     25.7%         358     25.5%          -

  販管費                1,031       26.9%         328     23.4%          -

営業利益                 △ 47             -        29       2.1%         250

EBITDA                   96       2.5%         81       5.8%         450

経常利益                 △ 46             -        29       2.1%         250

親会社株主に帰属する当期純利益      △ 70             -         8       0.6%         120


                                                                       4
2020年3月期第3四半期 前年同期との比較

• 2018年8月に連結体制へ移行したため、前年同期比は2018年4~12月の連結換算※で比較を実施。
• 前年同期との比較
  – 売上高は、大型案件の寄与により36%増と大幅に伸長。
  – コスト面は、引き続き原価率改善に取り組んだほか、販管費の抑制にも努め、原価率は前年比微増の2pt増、
     販管費率は5pt減となった。
                                    (ご参考)
                         20/3期3Q累計                (ご参考)      20/3期
                                   18年4~12月
                           (連結)                   前年同期比      (連結)
                                   (連結換算)
              (単位:百万円)      実績         実績          伸び率        予想
     売上高                     3,831      2,818       136%       5,500

        売上原価                 2,846      2,022       141%            -

        売上原価率                 74%        72%             -

     売上総利益                       984        795     124%            -

        粗利率                   26%        28%             -

        販管費                  1,031          943     109%            -

        販管費率                  27%        33%             -

     営業利益                    △ 47      △ 148             -         250

※)2018年4~6月連結換算は、アイリッジ、DGマーケティングデザインの単純合算値にのれん償却を考慮し算出。
                                                                         5
  2018年7~12月連結換算は、アイリッジ、フィノバレー、DGマーケティングデザインの単純合算値にのれん償却を考慮し算出。
(ご参考)売上高の四半期推移

• 連結換算でみた売上高の四半期推移は下記の通りで、例年3月が売上最大月。
• 第1Qは前年同期比ほぼ横ばいであったが、第2Qは大型案件の寄与により前年同期比でも大幅に伸長。
  第3Qは一部の大型案件で第4Qへのずれ込みがあったものの、前年同期比増加。
• また、仕掛品は順調に積みあがっており、通期予算達成に向けて順調に進捗中。

                                売上高(連結換算)




                                                           ≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈
                                                                                    5,500




                                                            ≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈
                                                                            4,245
                            1,638
                                        1,404      1,427
    1,500

                        1,011        1,022
    1,000         788
            784


     500


       0
             18年  19年    18年 19年      18年   19年     19年                     18年4~   19年4~
            4~6月 4~6月   7~9月 7~9月   10~12月10~12月   1~3月                     19年3月   20年3月
                                                                                     予想



                                                                                            6
サービス別の売上高

• 「月額報酬」:popinfoをFANSHIPとして大型リニューアル。アプリマーケティング機能の強化による着実な
  積み上げを図る。
• 「アプリ開発、コンサル、プロモーション等」:店舗プロモーションに強いDGマーケティングデザインの
  連結化により、デジタル・フィジカルの両面からグループ一体となって推進し、受注拡大を図る。


                                        20/3期3Q累計
                                          (連結)
                        (単位:百万円)       実績           構成比

       月額報酬                                  557      14.6%

       アプリ開発、コンサル、プロモーション等                  3,273     85.4%

       合計                                   3,831    100.0%



       月額報酬                     アプリ開発、コンサル、プロモーション等

          FANSHIPのサービス利用料         アプリの企画・開発に伴う収入
           (利用ユーザー数に応じた従量課金制)      アプリマーケティングに伴う収入
          アプリのシステム保守料等            広告・販売プロモーションに伴う収入




                                                              7
 売上原価、販管費

• 売上原価:継続して原価低減に取り組んだ結果、第3Qの原価率は第1Q比で0.5pt改善。
       第2Q比では0.7pt増加しているが、アイリッジ単体では引き続き改善した。
• 販管費: 第3Qの販管費は第2Q水準で抑制傾向が継続。

               20/3期3Q累計        20/3期1Q         20/3期2Q         20/3期3Q
                 (連結)           (連結)            (連結)            (連結)
    (単位:百万円)   実績    対売上高      実績   対売上高       実績   対売上高       実績   対売上高
売上原価           2,846   74.3%     591   75.0%   1,209   73.8%   1,046   74.5%
  原価人件費         277     7.3%      57    7.3%    109     6.7%    110     7.8%
  外注費          2,303   60.1%     457   58.0%   1,017   62.1%    828    59.0%
  その他原価         265     6.9%      76    9.7%     81     5.0%    107     7.7%
販売費及び一般管理費     1,031   26.9%     372   47.2%    330    20.2%    328    23.4%
  人件費           600    15.7%     203   25.8%    197    12.0%    199    14.2%
  採用費            48     1.3%      31    4.0%     13     0.8%      3     0.2%
  管理諸費・支払報酬      62     1.6%      25    3.2%     16     1.0%     20     1.5%
  のれん償却          38     1.0%      12    1.6%     12     0.8%     13     1.0%
  業務委託費          57     1.5%      18    2.4%     19     1.2%     19     1.4%
  その他経費         224     5.9%      81   10.3%     70     4.3%     72     5.2%
営業利益           △ 47        -   △ 175       -     98     6.0%     29     2.1%
EBITDA           96     2.5%   △ 129       -    144     8.8%     81     5.8%
                                                                               8
 今後の見通し

• 売上高: 第4Q以降に向けて仕掛品は前年同期比124%増と順調な積み上がり。
• コスト: 原価率は開発体制の強化、高付加価値案件の拡大、ストックシフト等により、継続的な改善に取組み。
       販管費は第3Q累計で前年同期比9%増であるものの、売上高の成長(前年同期比36%増)に対して
      は大きく下回る水準で着地。第4Q以降も販管費は第2Qから第3Qの水準を見込む。

      仕掛品残高の積み上がり状況(前年同月比)                  販管費の伸び(四半期推移)

 (百万円)                              (百万円)
300                                 1,200
                                                       +9%
250                                 1,000

200             +124%                800

150                                  600

100                                  400

50                                   200

 0                                     0
         2018年12月末      2019年12月末           18年4~12月         20/3期3Q累計
         (連結換算)          (連結)               (連結換算)             (連結)

                                                                         9
 (ご参考)四半期推移

                      19/3期1Q 19/3期2Q 19/3期 19/3期通期 20/3期1Q 20/3期2Q 20/3期3Q
                        連結      連結     連結      連結     連結      連結      連結
                     (8~10月) (11~1月) (2・3月)  (8か月)  (4~6月) (7~9月) (10~12月)
(単位:百万円)             実績 構成比 実績 構成比 実績 構成比 実績 構成比 実績 構成比 実績 構成比 実績 構成比
売上高                  1,004 100.0%   977 100.0% 1,279 100.0% 3,261 100.0%   788 100.0% 1,638 100.0% 1,404 100.0%
売上原価                  713 71.0%     703 71.9%    884 69.2% 2,301 70.6%     591 75.0% 1,209 73.8% 1,046 74.5%
         原価人件費         63   6.4%     57   5.9%    62   4.9%   183   5.6%    57   7.2%   109   6.7%   110   7.8%
         外注費          553 55.1%     563 57.6%    785 61.4% 1,902 58.3%     457 58.0% 1,017 62.1%     828 59.0%
         その他原価         95   9.6%     82   8.4%    37   2.9%   215   6.6%    76   9.6%    81   5.0%   107   7.7%
売上総利益                 291 29.0%     274 28.1%    394 30.8%    960 29.4%    197 25.0%    428 26.2%    358 25.5%
販管費                   332 33.1%     341 34.9%    273 21.4%    947 29.1%    372 47.2%    330 20.2%    328 23.4%
         人件費          181 18.0%     188 19.3%    163 12.8%    533 16.4%    203 25.8%    197 12.0%    199 14.2%
         採用費           16   1.6%     13   1.4%     9   0.7%    39   1.2%    31   3.9%    13   0.8%     3   0.2%
         管理諸費・支払報酬     26   2.6%     20   2.1%    23   1.8%    69   2.1%    25   3.2%    16   1.0%    20   1.5%
         のれん償却         12   1.2%     12   1.3%     8   0.6%    32   1.0%    12   1.5%    12   0.8%    13   1.0%
         業務委託費         24   2.5%     25   2.6%    17   1.4%    67   2.1%    18   2.3%    19   1.2%    19   1.4%
         その他経費         71   7.1%     80   8.3%    51   4.0%   204   6.3%    81 10.3%     70   4.3%    72   5.2%
営業利益                 △ 41      - △ 66       -    121   9.5%    12   0.4% △ 175     -     98   6.0%    29   2.1%
EBITDA                △4       - △ 27       -    150 11.7%    118   3.6% △ 129     -    144   8.8%    81   5.8%
経常利益                 △ 39      - △ 65       -    121   9.5%    15   0.5% △ 174     -     99   6.1%    27   1.9%
親会社株主に帰属する四半期
                     △ 43      - △ 54       -     71   5.6% △ 26      - △ 132      -     52   3.2%     6   0.5%
純利益


                                                                                                            10
貸借対照表

• DGマーケティングデザインの株式取得に伴い、前期よりのれんを計上。

                                20/3期3Q
                                (連結)

                (単位:百万円)   期末実績       構成比(%)
        流動資産                  2,331       61.4%
          現金及び預金                970       25.6%
          受取手形及び売掛金           1,047       27.6%
          仕掛品                   238        6.3%
        固定資産                  1,468       38.6%
          のれん                   542       14.3%
          ソフトウエア・仮勘定            298        7.8%
          繰延税金資産                388       10.2%
        資産合計                  3,799      100.0%
        流動負債                    978       25.7%
          買掛金                   465       12.3%
          未払法人税等                 16        0.4%
          賞与引当金                  76        2.0%
        固定負債                     30        0.8%
        負債合計                  1,008       26.5%
        純資産合計                 2,791       73.5%
        負債・純資産合計              3,799      100.0%
                                                  11
従業員数の推移

• アイリッジ単体からアイリッジグループ体制への移行により、人員数が増加。
• 更なる成長に向け、引き続き積極的な採用活動を継続。

  (人)
                                                               156
   160                                               143

                                          121
   120
                                         DGMD
                                          43
                               78
   80
                      66
           59

   40


    0
         16/7期末     17/7期末   18/7期末      18/8月     19/3期末   20/3期 3Q末


                  アイリッジ単体                        アイリッジグループ
                                      (アイリッジ+フィノバレー+DGマーケティングデザイン)




                                                                        12
 利用ユーザー数の推移

 企業のデジタルマーケティングへの取組みは良好であり、当社の利用ユーザー数※も堅調に推移。

  (万)                                                                                                                                            9か月で
                                                                                                                                               約3,300万増加 17,844
18,000
                                                                                                                      8か月で                              16,505
                                                                                                                    約2,500万増加
16,000                                                                                                                                         15,251
                                                                                                                                      14,496
                                                                                  年間 約3,000万増加                               13,624
14,000                                                                                                              12,979
                                                                                                           12,005
                                                 年間 約3,200万増加                                     11,161
12,000
                                                                                         10,627
                                                                                 9,898
10,000                                                                   9,034
                 年間 約3,100万増加                                    8,152
 8,000                                                   7,320
                                                 6,418
                                         5,871
 6,000                           4,822
                         3,895
 4,000           3,208
         2,722

 2,000

    0
         15/7     10     16/1     4       7       10     17/1     4       7       10     18/1       4        7       10      19/1       3        6        9      12

                       16/7期                             17/7期                           18/7期                            19/3期                      20/3期
  ※)従来公表しておりました利用ユーザー数は、プッシュ通知の配信に同意しているユーザー数を指し、アプリごとにカウントしておりましたが、
    iOS12 の仕様変更に伴い、これまでの基準で取得することが困難になりました。そのため、新しい指標として、ID 発行数(アプリを初回起動
    したタイミングで発番される ID 数でアプリごとにカウント)を使用しております。
                                                                                                                                                                 13
(ご参考)2019年10月以降のニュース①


2019/10/4    J-Coin Pay ビジネスコンテスト2019でフィノバレーが最優秀賞受賞 新サービス実現に向け協業検討を開始

2019/10/11   小規模旅館でも低コストで英語・中国語接客に対応 音声AIフロントコンシェルジュサービスを開発支援

2019/10/21   アイリッジ   テクノロジー企業ランキングプログラム    2019年 日本テクノロジー Fast 50で27位を受賞

2019/10/23   テラスモール松戸公式アプリを開発支援     新規開業に合わせ施設を楽しく利用していただく機能を提供開始

2019/10/25   DGマーケティングデザイン、「渋谷音楽祭2019での音楽をテーマにした実証実験」に制作協力

2019/10/29   木更津市のデジタル地域通貨「アクアコイン」、希望する市役所職員等の一部給与支払いに対応

2019/10/29   しゃべるAI・Alexaがしゃべりのプロ・活動弁士を紹介!映画業界初・東映のプロモーションスキルを開発支援

2019/11/5    子どもの帰宅状況も外出先からかんたん確認     家族のための家事楽・安心IoTモデルハウス一般公開開始

2019/11/6    ショートタイムショッピングとOMOを実現    自宅用/店舗用タブで最適な体験を届けるニトリアプリを開発支援

2019/11/28   10周年記念 顧客データ分析プラットフォーム「FANSHIP」へ    「popinfo」時代からの導入業種の広がりを公開

2019/11/28   企画からマーケティング、運用、新規獲得までトータル支援       アプリ向け企画・運用支援サービスを提供開始

2019/12/5    Amazon Alexaディスプレイ付きデバイス対応 AKOMEYA TOKYOの「和食レシピ」スキルを開発支援

2019/12/9    dポイント / 楽天スーパーポイント / Tポイントがたまる・つかえる   マルチポイントに対応     ファミペイを開発支援

2019/12/11   アイリッジ   テクノロジー企業ランキングプログラム    2019年 アジア太平洋地域テクノロジー Fast 500で382位を受賞

2019/12/19   ファン育成プラットフォーム「FANSHIP」、JAバンクのポータルアプリ「JAバンクアプリ」に導入

2019/12/19   リアルタイムの列車走行位置表示機能や遅延情報プッシュを搭載       南海電鉄アプリを開発支援

2019/12/23   DGマーケティングデザイン、「猿田彦珈琲オンラインショップ」のLINEキャンペーンを「TORICo」で支援

2019/12/25   店舗・ゲレンデ・ECどこでもシームレスな体験を目指す「Burtonアプリ」リニューアルを開発支援

                                                                                   14
(ご参考)2019年10月以降のニュース②


2020/1/14   第44回日本ショッピングセンター全国大会「SCビジネスフェア2020」に出展

2020/1/29   使うほどまちづくりへの貢献に         デジタル地域通貨・アクアコインで支払える「アクアコインでんき」提供開始

2020/1/30   国内初・IoT家電に必要なシステムを標準パッケージに 「NOID IoTクラウド」パートナー募集を開始

2020/2/4    フィノバレーが君津信用組合を割当先として、第三者割当増資を実施

2020/2/6    DroidKaigi 2020にGOLD SPONSORとして協賛




                                                                         15
トピックス① 今期のアプリ開発事例

• アプリマーケティングを支援するファン育成プラットフォーム「FANSHIP」採用アプリが順次リリース。
• アプリ内にオフラインで活用できる機能を強化することで、店舗や鉄道での快適な利用体験を提供。


       ファミペイのマルチポイント化                   南海電鉄アプリ

• 「ファミペイ」において「dポイント」「楽天ポイント」   • 南海アプリは、列車がどこにいるかリアルタイムで確認で
  「Tポイント」の3つのポイントを、ためたりつかったり     きる「列車走行位置」や、乗り換え路線や停車する列車の
  できるマルチポイント対応を開発支援。             種別、これから来る列車の時刻等確認できる「駅情報」、
                                 遅延情報などをお知らせする「運行情報通知」機能に対応
• 支払い時のポイントカード提示・スキャンの必要がなくな
                                 した、鉄道利用者向けアプリ。
  ることでレジ接客時間が現状の3分の1になることが想定
  されており、レジでの待ち時間の短縮にも期待。




決済時に取引内容をOne to Oneでプッシュ通知        路線を設定しておくと、路線に30分以上の遅れが
  することで、お客さまに安心してご利用              見込まれる際にプッシュ通知でお知らせするなど、
      いただけるようサポート                   お客さまの快適な鉄道利用体験をサポート

                                                            16
トピックス② デジタル地域通貨事業:資本提携と新サービス提供開始

• 木更津市を対象とするデジタル地域通貨「アクアコイン」※の協業先である君津信用組合との資本提携を実施。
• また、電気料金をアクアコインで支払いアクアポイントを受け取ることができる「アクアコインでんき」の
  提供を開始。デジタル地域通貨の更なる利便性の向上を図る。


   資本提携による協業先との関係強化                      「アクアコインでんき」提供開始
「アクアコイン」のさらなる利便性の向上・活性化を図って          (株)フィノバレー、君津信用組合、 (株)イーネットワークシ
いくための関係強化を目的とし、君津信用組合を割当先と           ステムズの3社で提携、アクアコインで電気料金支払が可能
する第三者割当増資を実施。                        なプラン「アクアコインでんき」を一般家庭向けに開始。
(2020年2月4日)                          (2020年2月3日より)
        「アクアコイン」の仕組み                       「アクアコインでんき」事業スキーム




          デジタル地域通貨プラットフォーム

※)アクアコインとは千葉県木更津市が行政・商工会議所・金融機関と連携して取り組むデジタル地域通貨の名称。              17
2.今期の課題と対応方針への取組み状況
今期の課題と対応方針
 • 2019年3月期決算説明資料で掲げた「足元の課題、対応方針」への「取組み状況」は以下のとおり。
   – 第3Qはキースミスワールドとの合併など開発内製化に着実に取り組み、大型高付加価値案件もリリース。
   – 第4Qは「足元(短期)」の取組み成果を維持しつつ、「中期」の取組みの更なる具現化を目指す。
 • 第4Qは例年最大の売上月である3月に向け、引き続き体制整備と浸透に進めてまいります。
                  • 開発案件の粗利率が悪化傾向
     足元の課題
                     案件の増加・大型化が続く中、開発体制の十分な強化が遅れ、外注割合が増加

               土壌                      足元 (短期)                     中期
     • 開発体制の強化                   • 高付加価値案件への取組み拡大に       • ストックシフト
 対
                                   よる粗利率改善
 応     開発部門の採用・育成を強化し、                                    事業構成のストック比率を上昇
 方      生産性と内製割合を向上                開発案件におけるFANSHIP ※の     FANSHIPを軸としたストック型
       開発ノウハウ・経験を社内に継続             活用と実績・ノウハウの積み重ね         ソリューションの展開・開発強化
 針                                  により、案件付加価値(=効果)の
        して蓄積することで、高付加価値                                     (マルチチャネルプラットフォー
        案件への取組み力を向上                 拡大を図ることで、粗利率の改善         ム化)
                                    を進める

        (成果の具現化) 20/3期 1~2Q        (成果の具現化) 20/3期 2~3Q      (成果の具現化) 20/3期 2Q~
     • PM/エンジニアの採用と育成            • 高付加価値案件への資源の積極投入      • FANSHIP導入の拡大
 実     上期は年間計画前倒しで採用を推進           FANSHIP機能の搭載によりクラ      FANSHIPの導入は着実に進んで
 施     更に4Qに10名の大量採用を実現、来          イアント企業のアプリマーケティ         おり、クライアント企業の利用形
 施      期に向けた体制強化を目指す               ング効果を向上し、案件付加価値         態にも広がりが見え始めた
 策                                  を高めることで粗利率改善を実現      • NOIDによる新サービスの展開
       育成や開発効率化にも着手中
                                   第2Q以降は大型高付加価値案件        開発不要の音声UIアプリサービス
     • キースミスワールドの吸収合併(2019/10)
                                    が順次リリース。4Qに採用した         で本格的普及期にいち早く対応
       既存部隊へ早期に融合し活躍中              即戦力人材を積極的に投入
                                                           NOID IoTクラウドの取組み開始
                                                                             19
※)FANSHIP:顧客データ分析プラットフォーム(後述)
①開発体制の強化                   PM/エンジニアの採用と育成

• PM/エンジニアを中心に積極的な採用を引き続き推進中。
• キースミスワールドとの合併効果に加えて社員紹介経由での大量採用も実施、採用難が続く中で着実に
  即戦力となる開発人材を獲得。
• 人材育成、働き方改革、開発効率化にも着手し、期末に向けて引き続き開発体制の強化に取り組む。

                エンジニア・PM在籍数推移(単体)                                   第3Q以降の主な取組み内容
(人)
100
                                                   今期計画は          • キースミスワールドとの合併
                                                   達成見込             (2019年10月)による開発体制の
                                                                    強化。

                                                                  • 4Qにはさらに約10名のPM/エン
                                                                    ジニアを採用、受託開発案件の
 50
                                                                    外注比率を低減させ粗利改善に
                                                                    取り組む。

                                                                  • 増加基調にある大型高付加価値
                                                                    案件に即したプロジェクト管理
                                                                    手法を整備・強化。
  0
      16/7期末   17/7期末   18/7期末   19/3期末   19年12月末 20/3期計画 20/3期
                                             時点 ※        着地見込


                                                                                     20
※)キースミスワールドとの合併を含みます。
②高付加価値案件への取組み拡大による粗利率改善

 • クライアント企業のアプリマーケティング強化を背景に案件規模が大型化、当面この基調は続く見込み。
 • 第2Qで前期から続く低粗利案件はほぼ解消、第3Q以降は引き続き大型高付加価値案件へ注力し粗利率の改善
   に取り組む。


                            大型高付加価値案件の増加(単体)

     (構成比:%)
                              案件規模別の売上高構成比
      100%
                                                   1取引先あたりの売上規模
                                                    が1億円を超える案件の
      80%                                           増加基調は続く見込み。


      60%                                                  取引先別の
                                                         12ヶ月累計売上高

      40%                                                 1億円以上

                                                          3000万円~1億円
      20%

                                                          3000万円未満
       0%
                  2018年4月               2019年4月
                 ~2019年3月               ~2020年3月
                  (実績)                 (実績+見込)※
※)2019年4月~12月分は実績値、2020年1月~3月は見込数値。
  見込とは、受託開発の受発注を取引先と合意済の案件のうち2020年1月~2020年3月に売上計上予定(2020年2月時点)のものを指します。
  管理会計上の数値であり、実際の売上高と完全に一致はしません。
                                                                          21
③ストックシフト          FANSHIP / FANSHIP for SC 導入先拡大

• 顧客の基幹システムやデータとより深く繋がるOne to Oneマーケティングプラットフォームとして、順調に
  導入先を拡大。また、伴走支援を通じて利活用のシーンを拡張し、顧客に必須のサービスへと育成中。
• FANSHIPを利用したアプリマーケティング支援のブランド認知拡大、およびFANSHIP for SC拡販のための
  新規提案先の開拓を目指し、2020年1月には大規模展示会へ出展。

                                                SC業界最大の商談展示会
    FANSHIP / FANSHIP for SCの特徴
                                             「SCビジネスフェア2019」への出展




スマホアプリを中心にオンライン・オフラインのあらゆるデータ統合               アイリッジとDGマーケティングデザイン
から分析、施策活用までを実現するファン育成プラットフォーム                 共同で展示会へ出展。サービス紹介・セミ
                                              ナー登壇等を通じてブランド認知と新規提
        FANSHIP             FANSHIP for SC    案先の拡大を図った。
     ファン育成に特化した           商業施設向けアプリ開発
      顧客データ分析PF            ・運用・販促サービス
                                                                22
③ストックシフト       金融機関へのFANSHIP導入拡大と今期導入事例
• メガバンクをはじめ主要金融機関にも多数導入、口座に連動したOne to Oneメッセージ配信を支援。
  足元ではデータ活用やアプリ以外のチャネルへの展開なども開始。
• 今年度は「ゆうちょPay」やJAバンクのスマホ決済アプリ「JAバンクアプリ」にFANSHIPを導入済。


   金融機関へのFANSHIPの広がり            金融機関によるFANSHIP導入事例

メガバンクをはじめとした50機関以上の金融機関ア              ゆうちょPay(2019年9月)
プリに「FANSHIP」導入済。                    「FANSHIP」導入により、ゆうちょPayユー
                                    ザーへのクーポン配信が可能に。今後は全国
                                    各地に窓口を持つゆうちょ銀行ならではの強
                                    みを活かし、属性や位置情報に基づくプッ
                                    シュ配信を検討していく予定。
   メガバンク         地方銀行

                                      JAバンクアプリ(2019年12月)
   信用金庫          信用組合               「FANSHIP」導入により、 JAバンクからの
                                    お知らせを配信が可能に。今後さらに充実予
                                    定のJAバンクの非対面サービスの入口アプリ
                                    として、全国に約3,400万の口座利用者を保有
   信託銀行        その他金融機関              するJAバンクのデジタル推進を支援。




                   顧客データ分析プラットフォーム                         23
③ストックシフト                   NOID(ノイド)の提供・強化(IoT対応)
• NOID(ノイド)は、音声UIアプリ※1を企業の担当者がプログラミング無しで開発しユーザーに公開・運用
  できるプラットフォームで、導入企業数に応じてライセンス料が積み上がるストック収入モデル。
• これまで映画製作会社、消費財メーカー、宿泊施設などの各業種で導入を拡大してきたが、5Gの商用提供
  開始にともなって到来するIoT時代に向け、さらに「NOID IoTクラウド」の取組みをスタート。
 ※1)音声UI・VUI(Voice User Interface)アプリとは、Amazon Echo等のAIアシスタント対応デバイス上で動く、音声で操作できるアプリケーション。


    音声UIアプリ開発・運用プラットフォーム                            企業向けIoT家電開発プラットフォーム
    「 N O I D ( ノ イ ド ) 」 の 提 供                      「 N O I D I o T ク ラ ウ ド 」

                                               • 「NOID IoTクラウド」 は、5G開始により今後本格的に
         NOID                                    普及するIoT家電の開発支援サービス。
        管理画面       Cloud                       • LINE株式会社の提供するAIアシスタント「Clova」対応の
                                                 IoT家電向けシステムのローンチパートナーを募集開始。

   Aa                          音声UIアプリ                     NOID IoTクラウドの特徴

          スマートスピーカー国内市場予測 ※2




※2)出所「スマートホーム市場総調査 2018」(富士キメラ総研)                                                     24
③ストックシフト               NOID×LINE Clova 「IoT体験モデルルーム」公開

• 「NOID IoTクラウド」のローンチパートナーの募集開始にあわせて、LINE株式会社と共同で
  「LINE Clova IoT体験モデルルーム」を開設し、一般公開。(2020年2月1日~2月9日の期間限定)

※)LINE Clovaよりサービスを開始し、Amazon・Googleへの対応は順次検討



   LINE Clova IoT体験モデルルームを                      LINEのトーク画面上から家電操作が可能な
      LINE株式会社と共同で開設                                「Clova Bot」とIoT住宅を体験




                                                                           25
3.会社概要
会社概要(2019年12月末現在)


                             株主構成(2019年9月末現在)

 会社名    株式会社アイリッジ            小田   健太郎           34.32%

                             デジタルガレージ           14.28%
 所在地    東京都港区
                             クレディセゾン             8.15%
 設立     2008年8月              NTTデータ              1.96%

 代表者    代表取締役社長 小田 健太郎       資産管理サービス信託銀行
                                                 1.86%
                             (証券投資信託口)

        O2O関連事業(企業のO2O支援)    日本証券金融              1.08%
         • スマホをプラットフォームとした
                             京セラコミュニケーションシステム    1.00%
           O2Oソリューションの提供
 事業内容                        楽天証券                0.92%
         • O2Oアプリの企画・開発
         • O2Oマーケティング        SBI証券               0.86%
          (集客・販促等の企画・運用支援)

 資本金    10億67百万円

 従業員数   単体:96人 連結:156人


                                                    27
グループ体制図と事業領域

• 2019年3月期よりグループ経営体制に移行。
  当社グループは、当社及び連結子会社(DGマーケティングデザイン、フィノバレー)の3社で構成。
• 決算期変更により、前期の2019年3月期は8か月の変則決算(2018年8月~2019年3月)。
• グループとして、O2O、フィンテック、ライフデザインの3領域に注力して事業展開。


           アイリッジグループ体制図                            グループ各社と事業領域の整理



                                                                         アイリッジ
                アイリッジ
             O2Oアプリ企画・開発                                  O2O事業              ライフデザイン事業
             /O2Oソリューション



                                              88.5%             80%                 14%
     88.5%             80%          14%


                                          フィノバレー       DGマーケティング             DGコミュニケー
             DGマーケティング         DGコミュニケー                   デザイン                 ションズ
 フィノバレー
                デザイン             ションズ
                                                           プロモーション
                                          電子地域通貨事業                               不動産広告
                 プロモーション                               デザインクリエイティブ
電子地域通貨事業                        不動産広告
              デザインクリエイティブ


                                                      デジタル・フィジカル
                                          フィンテック                             ライフデザイン
                                                       マーケティング領域
                                            領域                                 領域
                                                       (O2O事業領域)
                                                                                          28
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    る業界動向、その他要因等により変動する可能性があります。従いまして、実際の業
    績が本資料に記載されている将来の見通しに関する記述等と異なるリスクや不確実性
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