3878 巴川紙 2020-07-15 14:00:00
黒色トナー生産体制最適化とこれに伴う特別損失の計上に関するお知らせ [pdf]

                                                              2020 年 7 月 15 日
各    位
                                 会社名
                                            登記社名:株式会社巴川製紙所
                                            コード番号 3878
                                        ( URL https://www.tomoegawa.co.jp)
                                    代表者名      代表取締役社長           井上 善雄
                                    問合せ先      取締役常務執行役員
                                              CFO 経営戦略本部長 古谷 治正
                                        ( T E L    0 5 4 - 2 5 6 - 4 3 1 9 )



         黒色トナー生産体制最適化とこれに伴う特別損失の計上に関するお知らせ


 当社は、2020 年 7 月 15 日開催の取締役会において、当社グループのトナー製造・販売会社の一つで
ある連結子会社の TOMOEGAWA(U.S.A.)INC.(以下、
                                 「TUI」)の組織再編を行い、当社グループの販売体制
の強化と効率向上を目的にトナー販売会社として事業活動を継続し、同社におけるトナー生産は終了す
るものの、その生産工程を当社及び中国の 2 生産拠点に移管することで、当社グループの黒色トナー生
産体制の最適化を図ることを決定いたしましたので、下記のとおりお知らせいたします。

                                    記

1. トナー事業の生産体制最適化
  (1)経緯及び概要
        当社グループのトナー事業は、製造拠点として日本、米国、中国に 4 拠点、販売拠点として
      日本、米国、オランダ、中国、香港の 5 拠点に加え UAE に営業所を設置し、トナー専業メーカ
      ー最大手として、顧客の皆様に満足いただける製品とサービスを提供してまいりました。
        トナー市場は、カラートナーの需要が全世界で成長している一方で、黒色トナーの需要は
      2015 年より先進国でマイナス成長となり、中国やアジア諸国での需要は成長しているものの、
      先進国におけるマイナス成長を補うには至っておりません。市場全体での黒色トナーの需要は
      今後もマイナス成長が予測される中、中国市場から始まった価格競争が市場全体に広がり、価
      格低下も更に加速している状況となっております。
        当社グループは、この様な市場環境の変化に対応し、顧客の皆様に満足して頂ける市場競争
      力のある製品を安定供給するためにも、  収益状況が厳しい黒色トナーを生産する TUI の製品を、
      当社及び、既に生産能力の増強工事の完了により競争力のある中国の 2 製造拠点(広東省恵州
      工場及び江西省九江工場)に生産を移管することといたしました。なお、トナー生産終了後の
      TUI につきましては、北米、中南米の重要販売拠点として販売活動を継続し、当社グループの
      トナー販売体制の強化を図ってまいります。

    (2)トナー生産を終了する TUI の概要
        名称         TOMOEGAWA(U.S.A.)INC.
        所在地        米国 イリノイ州
        代表者        高 賢司
        事業内容       トナー製造・販売
        資本金の額      7 百万米ドル

    (3)TUI におけるトナー生産停止予定日
        2020 年 9 月 30 日

    (4)特別損失の計上について
        現時点では、本件による業績に及ぼす影響は確定しておりませんが、TUI トナー生産工場の
       製造ラインの停止によって、主に製造設備の減損損失の影響が見込まれ、設備の撤去費用など
    を含め約 4 億円の特別損失等が計上されることが予想されます。

2. 業績への影響
    新型コロナウイルス感染症の収束が未だ見通せない状況下、感染症拡大による影響を踏まえた需
   要予測等を合理的に算定することが困難なため業績予想は未定としておりますが、2021 年 3 月期連
   結業績予想数値を公表する際には、当該特別損失の計上に加え、本件による固定費削減効果や生産
   移管先における生産効率向上効果等を織り込んでお知らせいたします。

                                                 以上