3863 日本紙 2019-03-14 09:00:00
当社連結子会社(日本ダイナウェーブパッケージング)の収益力強化について [pdf]

                                                                        平成 31 年3月 14 日
各 位
                                                   会 社 名 日本製紙株式会社
                                                   代表者名 代表取締役社長 馬城 文雄
                                                              (コード:3863、東証第1部)
                                                   問合せ先 海外事業部長 石田 瑞穂
                                                              (TEL.03-6665-1005)



          当社連結子会社(日本ダイナウェーブパッケージング)の収益力強化について


 日本製紙株式会社(代表取締役社長:馬城 文雄、本社:東京都千代田区神田駿河台 4-6、以下「当社」
                                                 )は、
当社連結子会社である米国・液体用紙容器原紙事業会社「Nippon Dynawave Packaging Company, LLC」
                                                                (以下
「日本ダイナウェーブパッケージング」
                 )において、下記のとおり設備工事を実施し、パルプの増産・拡販と
原紙の品質向上、生産効率改善により、収益力強化を図ってまいります。


                                          記


1.背景と概要
 当社は事業構造転換の推進においてパッケージ事業を成長分野の一つと位置付け、プラスチック減量化の
流れを追い風にバリューチェーンの拡大に注力しています。その一環として 2016 年 8 月末に米国ウェアーハ
ウザー社(正式名称:Weyerhaeser Company、本社:米国ワシントン州)から買収した日本ダイナウェーブ
パッケージングは、液体用紙容器原紙製造のリーディング・カンパニーとしてグローバルに製品を供給する
とともに、紙パック事業を含む当社のパッケージング部門においても原紙サプライヤーとして重要な役割を
担っています。
 今般、日本ダイナウェーブパッケージングは世界の堅調なパルプ需要を背景に、かねてより課題であったパ
ルプの余剰生産能力の有効活用策として、パルプを乾燥させて漉き取る設備(ドライパルプマシン)を新設し、
「DYNAKRAFT™」の商標で、これまで近隣地域に限定されていた販売先をグローバルに拡げ、収益力の強化を
図ることとしました。併せて、原紙の抄紙機ドライエンド工程のアップグレードにより、原紙についても印刷
適性をはじめとする品質向上と生産効率の改善を目指します。


2.工事概要
(1)   金               額   総額約 115 億円 ①ドライパルプマシン新設 約 72 億円
                                          ②抄紙機ドライエンド工程の改造 約 43 億円
(2)   稼   働       時   期   2020 年5月(予定)


3.日本ダイナウェーブパッケージングについて
(1)   名               称   Nippon Dynawave Packaging Company, LLC
(2)   所       在       地   3401 Industrial Way, Longview, WA 98632 USA
(3)   代表者の役職・氏名           代表取締役社長 J. Carpenter
                          牛乳・ジュース等向け紙容器の原紙、カップ容器用の原紙等の製造・加
(4)   事   業       内   容
                          工・販売
(5)   資       本       金   2,000 千 US ドル
(6)   設       立       年   2016 年
(7)   大株主及び持株比率           当社 100%
(8)   主   要       設   備   パルプ生産設備1基、原紙マシン1台、加工機(ラミネーター)2台


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日本ダイナウェーブパッケージングは、トータルシステムサプライヤーを標榜する当社の紙パック事業を原
紙供給面で支えるとともに、近年、
               「紙」素材への包装材料シフトが世界的な潮流となりつつある中で、プラ
スチック製トレイの代替となる堆肥化可能(コンポスタブル)な紙器用原紙など新製品開発にも積極的に取り
組んでいます。


4.今後の見通し
本年2月6日に公表した当期連結業績予想から変更はありません。


                                             以 上




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