3844 コムチュア 2021-05-10 15:40:00
中期経営計画の策定について [pdf]
2021 年5月 10 日
各 位
会社名 コ ム チ ュ ア 株 式 会 社
代表者名 代表取締役会長 向 浩一
(コード番号:3844 東証第一部)
問合せ先 常務取締役経営統括 野間 治
(TEL 03-5745-9700)
中期経営計画策定について
(2021 年4月1日~2024 年3月 31 日)
当社は、今後3カ年に亘るグループの中期経営計画を策定いたしましたので、下記の通りお知らせいたしま
す。
記
1.中期経営計画の策定の狙い
ニューノーマル(新しい生活様式)なビジネスの在り方が求められる中で、社会や多くの企業がデジタ
ル技術を活用して大きく変わろうとしており、当社グループの属するITサービス市場においても、一時
的なコロナウイルスの影響を受けたものの継続的な成長が見込まれております。
その中で、当社グループが中核においておりますデジタルトランスフォーメーション(DX)関連投資
は、企業がビジネスモデルの変革や新しいビジネスの創出などに本格的に取り組む姿勢が強まっているこ
とから、年平均 20%の成長率になると予測されております。ビジネスのグローバル化や環境の変化に対応
するため、企業はシステムに合わせて業務プロセスを変えるなど、クラウドプラットフォームに代表され
るデジタル技術の導入は加速し、DXに取り組むためのIT投資はますます増えていくと見込まれます。
このようなビジネス環境の中、当社グループは、高い市場成長率を示すクラウドやビッグデータ、AI、
RPA、ローコードプラットフォームなどの新しいデジタル技術を成長領域と捉え、一早く取組むことで
成長を続けてまいりました。
創業 30 周年を機に次の 10 年へ向け策定した計画「NEXT10」の達成に向けて、この流れを更なる
成長の機会と捉え、積極的に取り組んでおります。成長エンジンであるクラウドソリューション事業、デ
ジタルソリューション事業を核として、企業のDXを支援していくだけでなく、当社グループ自身も変革
していく「コムチュア・トランスフォーメーション(CX)
」を新たに掲げ、これからの 10 年先を見据え
た戦略であるグローバルなプラットフォームベンダーやツールベンダーとの連携を軸として、更なる成長
を目指してまいります。
さらには、経営理念に基づいて持続的に社会に対して価値を創出すべく、例えば、ITソリューション
を活用した社会やお客様課題の解決、教育事業を通じた次世代の高度IT人材の育成、働きがいのある職
場づくりや多様な人材の登用などダイバーシティの推進、指名・報酬諮問委員会設置をはじめとするコー
ポレート・ガバナンスの更なる強化など、ESGの観点も積極的に取り入れながら事業活動に取り組んで
まいります。
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今回の中期経営計画はこのような事業環境の変化に対応して見直すものであります。この計画の達成に
向け、コンサルティングやシステム設計など上流工程の強化による高付加価値化、社員の待遇改善、次世
代を担う優秀な人材の育成や補強、研究開発による新技術の習得、ベターノーマルな時代の多様な働き方
による生産性の向上などに取り組むことにより、継続的な成長を目指してまいります。
.中期経営計画の概要
【計画期間】
2021 年4月から 2024 年3月までの3カ年
【経営理念】
お客様には“感動”を、社員には“夢”を
【経営ビジョン】
デジタルトランスフォーメーション(DX)時代を変革のチャンスと捉え、
社会やお客様のビジネス価値を創出するとともに更なる事業強化を図る
【経営戦略】
『成長戦略』
高付加価値化経営を軸に、DXを成長エンジンとして、コンサルティングなど上流工程の強化によ
る一人当たり売上の毎年5%以上の向上、営業プロセスの可視化と徹底による案件総量3倍確保策
により、継続的な2桁成長を実現します。
『顧客戦略』
成長領域への積極的なIT投資が見込まれる優良顧客を定め高付加価値化案件を獲得し、
「ささや
きをカタチにする」提案活動を通し顧客ニーズの把握と提案力の向上を図り、お客様とともにイノベ
ーションの実現を目指します。
『人材戦略』
採用にAIを取り入れ、新しい技術に対応できる資質を見極めた優秀人材を確保し、合わせてベン
ダー資格取得などを軸に提案力・技術力を高める人材育成を進めることで、当社グループの高い成長
を担える集団を創ります。
『イノベーション戦略』
新たな価値の創出を目指し、クラウド、ビッグデータ、AI、RPA、ブロックチェーンやローコ
ードプラットフォームなど、ベンダー連携と新規事業開発を軸とした成長領域ビジネスの早期立ち
上げに取り組んでまいります。
『品質戦略』
プロジェクト管理の精緻化、品質・工程と原価の見える化を進め、プロジェクト品質やサービス品
質向上と、お客様満足度の改善活動を展開します。
『財務戦略』
高成長、高利益率を基盤とするROEと自己資本比率を軸に、高収益性と健全性の両立を継続して
実践してまいります。また、営業利益率の継続的な向上など当社グループの主要KPIに基づく業績
管理の可視化によって安定した健全成長を実現する会社を目指します。
『提携戦略』
相乗効果を前提におきながら、成長領域であるクラウド・ビッグデータ・AIなどのDX領域を軸
にした事業基盤強化のための業務提携とM&Aに積極的に取り組み、成長スピードを高めてまいり
ます。
これらの取り組みで、売上高は年率2桁の高成長を続け、利益についても売上高の伸び以上の伸びを目
指してまいります。
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【業績目標】
年平均成長率
2021 年3月期 2022 年3月期 2024 年3月期
年度 (2021 年 3 月期~
(実績) (計画) (計画)
2024 年 3 月期)
売 上 高
20,868 23,000 28,000 10.3%
(百万円)
営 業 利 益
3,150 3,500 4,300 10.9%
(百万円)
営業利益率
15.1 15.2 15.4 -
(%)
【利益還元方針】
引き続き積極的な事業展開と戦略投資を行い、企業価値の持続的向上を図ってまいります。
利益還元につきましてはこうした方針のもと、将来における企業成長と経営環境の変化に対応するため
に必要な内部留保を確保しつつも、利益の向上に見合った更なる利益還元を図っていくことを基本方針に
し、配当性向 45%以上を目標とした配当の継続的な実施に努めてまいります。
(注)上記の予想値は、現時点における入手可能な情報に基づいて算出しておりますが、実際の業績は今後の
事業環境の変化等の様々な要因により、予想数値とは異なる結果となる可能性があります。
以上
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