3808 オウケイウェイヴ 2020-02-27 15:45:00
(開示事項の経過)ビート・ホールディングス・リミテッドに対する著作権譲渡契約及び開発受託契約の締結に関するお知らせ [pdf]

                                                      2020 年2月 27 日
各 位
                                           株式会社オウケイウェイヴ
                                           代表取締役社長         松田    元
                                           (コード番号:3808 名証セントレックス)
                                           問い合わせ先 取締役 野 崎 正 徳
                                           電話番号   03-6841-7672

      (開示事項の経過)ビート・ホールディングス・リミテッドに対する
       SNS システムの著作権譲渡契約及び受託契約締結に関するお知らせ

 当社は、2019 年 10 月7日付適時開示「ビート・ホールディングス・リミテッドの株式取得及
び業務受託契約締結に関するお知らせ」
                 (以下「10 月7日開示」
                             )で公表しました通り、ビー
ト・ホールディングス・リミテッド(本店所在地:ケイマン諸島、CEO:松田元、東証二部、証
券コード:9399、以下「ビート社」
                 )とブロックチェーン技術を使用した暗号化技術の開発に関
する業務受託契約を締結し、2019 年 12 月 27 日には当社連結子会社である OKfinc LTD.(本社:
マレーシア・ラブアン、CEO:松田元、以下「OKF」
                         )とビート社の連結子会社である Xinhua
Mobile Limited(本店所在地:ケイマン諸島、Director:中村真詩、以下「XML 社」
                                                  )におい
て、OKF が保有する暗号メッセンジャーソフトウェア「OBC Messenger with Wallet」の著作権
の譲渡および同サービスに係るサポートに関する契約を締結いたしました。この度、さらにビー
ト社と WEB アプリケーションによる SNS システムの著作権譲渡及び同サービスに係るサポートに
関する契約を締結することとなり、さらに同サービスをブロックチェーン化するための開発受託
契約(以下、両契約を合わせて「本契約」)を締結しましたのでお知らせいたします。なお、サ
ポート契約には、同サービスにおけるバグへの対応やアップデートなどが含まれております。


                                記


1.本契約の締結の目的
 当社は、10 月7日開示のとおり、ビート社が目指す Crypto Messenger & Wallet(暗号メッセ
 ンジャー及び財布機能)サービス及び健康医療分野での情報収集・管理・利用につきブロック
 チェーン技術を利用したエコシステムのサービスに関する開発の一部を、OKF の子会社 OK
 BLOCKCHAIN CENTRE SDN. BHD.(本社:マレーシア・ジョホール州、CEO:松田元、以下「OBC」
                                                           )
 の有するブロックチェーン技術を生かして受託する予定であり、2019 年 12 月 27 日にはその受
 託内容に先立ち、OBC が既にリリースしていた「OBC Messenger with Wallet(以下、
                                                     「ウォレッ
 トサービス」」の著作権を譲渡いたしました。一方、ビート社からの追加要請として、このウ
      )
 ォレットサービスと連携した SNS サービスのアプリケーションについても開発を求められてお
 り、OKF ではこの要望に応えるべく、ウォレットサービスとも親和性の高い SNS サービスも見
 据えて「OBC Blockchain SNS (non-blockchain version)」の開発を完了しており、この度 XML
 社との交渉を経て、当該ソフトウェアに係る著作権譲渡契約を締結するに至りました。
 今回は WEB アプリケーションとしての機能を有するソフトウェアのみの提供となりますが、本
 日、その譲渡契約と同時に当該ソフトウェアをブロックチェーン化する受託契約を締結し、本
 年5月の納品を目途に開発を進めてまいります。
 今回はウォレットサービスに付随するサービスの提供及び開発受託でありますが、2019 年 10 月
 7日付業務受託契約に基づく、今後のビート社の Crypto Messenger & Wallet サービスにおけ
 るオンライン・メッセージング APP「InphoMessenger」への「OBC Messenger with Wallet」の
 実装など複数のサービス開発等の受託についても見込んでおります。


2.本契約の概要
 <SNS サービス WEB アプリケーション「OBC Blockchain SNS (non-blockchain version)」の著
 作権譲渡契約>
 ① 譲渡先:Xinhua Mobile Limited
 ② 譲渡価額:250 万米ドル(約 273 百万円)
 (注)日本円に換算するレートは、1 米ドル=109.06 円(2020 年1月 31 日現在)株式会社三菱
     UFJ 銀行の対顧客電信売買相場(仲値)を使用しております。
 ③ 決済:検収後 3 営業日以内に 250 万米ドルを現金で支払われます。
 ④ 契約締結日:2020 年2月 27 日
 ⑤ 本譲渡ソフトウェア概要:サーバー上で動作する Web ベースの SNS アプリ用ソフトウェア
    基本機能は下記の通り
    ・文字・写真・音声・動画を投稿可能
    ・GPS 機能により現在地付近の情報がアプリ画面上わかりやすく表記
    ・機械翻訳による外国語翻訳機能


 <SNS サービスブロックチェーン化の開発受託契約>
 ① 受託先:Xinhua Mobile Limited
 ② 受託価額:250 万米ドル(約 273 百万円)
 (注)日本円に換算するレートは、1 米ドル=109.06 円(2020 年1月 31 日現在)株式会社三菱
     UFJ 銀行の対顧客電信売買相場(仲値)を使用しております。
 ③ 決済:検収後 3 営業日以内に 250 万米ドルを現金で支払われます。
 ④ 契約締結日:2020 年2月 27 日
 ⑤ 納品日:2020 年5月 28 日(予定)
 ⑥ 本受託開発概要:SNS ソフトをブロックチェーン上で動作させるためのシステム開発
     当該追加開発による追加機能は下記の通り
     ・各投稿に関し、偽造・なりすまし・改ざんが制御可能
     ・匿名性確保可能
  ※なお、本件につきましては、相手先である XML 社の親会社がビート社でありその代表を当
    社及び OKF の代表である松田が務めておりますことから、利益相反を回避するために、本
    日の OKF における取締役会の決議につきましては、松田を除く取締役のみで決議を行って
    おります。
3.今後の見通し
 本契約の締結により、2020 年6月期第3四半期において、フィンテック事業における約 273 百
 万円の売上の計上が見込まれます。また、損益への影響については、譲渡対象のソフトウェア
 に係る費用額が精査できていないことから現時点では不明ですが、利益を計上できる見込みで
 す。
  当社は、10 月7日開示のとおり、ビート社からの業務受託により、開発受託等の業績寄与が
 見込めることから、同社株式の取得と業務受託を合わせて行うスキームの提案に対し、同社株
 式の取得対価 1,500 百万円(本年 11 月 27 日に 1,460 百万円に変更)が当該事業により回収可
 能であると判断し、このスキームを実行しており、現時点で 500 百万円を支払っており、2020
 年2月 28 日には、さらに 500 百万円を支払い、追加の株式取得を予定しております。
  この投資回収判断の元となった事業に係る当社の事業計画では、本契約の対象であるソフト
 ウェアのライセンス販売や開発の受託、当社が販売権を有している Palantir Technologies Inc.
 の製品ライセンスや当社グループの保有するサービスに関連する広告の販売などビート社との
 業務上の取引を拡大させていくことを想定し、2020 年には前連結会計年度の 25%程度にあたる
 営業利益 EBIT を見込んでおり、それ以降もそれ以上の営業利益 EBIT となる計画を策定してお
 り 10 年間の累計で、十分に投資以上の回収が可能であると判断しております。
  ただし、現時点で当該事業計画は 2019 年 12 月 27 日及び本日開示した契約による収益を踏ま
 え、計画通り進捗するものと想定しておりますが、今後の販売計画はビート社が合意したもの
 ではなく、当社としての目標数値であり、今後の受託等の見込みにつきましては、当然ながら
 ビート社の発注意向等によります。
  また、当初、当社は当該事業計画の進捗に対し実現利益が著しく下回る場合において、ビー
 ト社株式について評価損を計上するリスクがあると考えておりましたが、2020 年6月期第2四
 半期決算時の会計監査において、同社株式の取得価額と市場価格との乖離で減損処理を判断さ
 れることとなったため、第3四半期以降もビート社株価が上昇し、907.4 円を超えていなけれ
 ば、最終的には第3四半期末の会計監査での最終決定にはなるものの、明日取得を予定してい
 る株式についても同様に減損評価される可能性が高いものと考えております。
  当社としては、上記記載の通り今後も継続的にビート社からの案件受託を見込んでおり、そ
 の受託費用で投資以上の回収を見込んでいるため、これを実現できるために引き続き全力で取
 り組んでまいります。また、追加の具体的な業務受託等につきましては、引き続き確定次第開
 示いたします。




                                                     以   上