3808 オウケイウェイヴ 2020-08-31 16:00:00
貸倒引当金繰入(販売費及び一般管理費)、特別損失の計上及び前期実績との差異並びに剰余金の配当(無配)に関するお知らせ [pdf]

                                             2020 年8月 31 日
各 位
                                   株 式 会 社 オウケイウェイヴ
                                   代表取締役社長       福田道夫
                                   (コード番号:3808 名証セントレックス)
                                   問い合わせ先 取締役 野 崎 正 徳
                                   電話番号    03-6841-7672


      貸倒引当金繰入(販売費及び一般管理費)、特別損失の計上及び
      前期実績との差異並びに剰余金の配当(無配)に関するお知らせ

 当社は、2020年6月期決算におきまして下記のとおり貸倒引当金繰入額、特別損失を計上する
とともに、本日公表いたしました2020年6月期(2019年7月1日~2020年6月30日)の連結業績
につきまして、前期実績との差異が生じましたので、下記のとおりお知らせいたします。当社は
当該期間に係る業績予想を公表していないため、増減につきましては実績値との比較となってお
ります。また、本日開催の取締役会において、下記のとおり、未定としておりました2020年6月
30日を基準日とする剰余金の配当につきましては無配とすることとなりましたので、併せてお知
らせいたします。



                          記


Ⅰ.貸倒引当金繰入(販売費及び一般管理費)及び特別損失の計上について
1.貸倒引当金繰入(販売費及び一般管理費)の内容(連結)
  2020年6月期において、WEBサイト構築等の売上に関し代物弁済を受けていた暗号資産に
 ついて、相手先と売買契約を締結しておりましたが、相手先から期限内の支払いが行われず、
 また相手先の暗号資産の保管システムの不備により当該暗号資産の換金化が決算期末時点でで
 きない状況であったことから、当該暗号資産の売却に係る未払い分396,041千円について貸倒
 引当金繰入を販売費及び一般管理費に計上いたしました。


2.特別損失の内容
(1)投資有価証券評価損(連結・個別)
  当社は、2019年10月7日にビート・ホールディングス・リミテッド(以下、「ビート社」)
 の株式804,488株を1,460,000千円で取得すること決議し、2020年6月期第3四半期までに
 551,020株を取得いたしました。2020年2月10日付開示「特別損失(投資有価証券評価損)の
 計上に関するお知らせ」及び2020年5月15日付開示「営業外費用(仮想通貨評価損)の計上及
 び特別損失(投資有価証券評価損)の計上に関するお知らせ」でお知らせの通り、ビート社株
 式の評価については、監査法人より市場価格での評価とすべきとの見解に至り、2020年5月29
 日に取得した同社株式253,468株について取得価額と時価の差額435,413千円を特別損失(投資
 有価証券評価損)として2020年6月期第4四半期に計上いたしました。2020年6月期連結累計
 期間におけるビート社株式の投資有価証券評価損は1,383,164千円となります。また、当社個
 別決算においても同額の投資有価証券評価損を計上しております。
(2)テクニカルライセンスの減損損失(連結・個別)
  当社は2018年11月14日に第三者割当で調達した資金により、米国のデータ解析企業との業務
 提携に係る同社製品の初期取扱費用を2,000万米ドルで取得し、技術使用権である「テクニカ
 ルライセンス」として無形固定資産に計上しております。当社は、当該事業についてアジアの
 暗号資産取引所への販売を計画し取り組んでまいりましたが、2020年6月期までに当初計画通
 り進捗していない結果となっております。しかしながら、2020年7月にAMLソリューション
 「OKWAVE JaNUS」をリリースしており今後の当該事業の販売計画を見直した結果、未償却の帳
 簿価額を長期で回収が見込める価額まで減額し、302,394千円を減損損失として計上いたしま
 した。また、当社個別決算においても同額の減損損失を計上しております。


(3)のれんの減損損失(連結)
 当社は、2019年4月16日に第三者割当で調達した資金により、株式会社LastRootsを連結子
 会社化しておりますが、その取得に係るのれんについては、同社の2020年4月期における期初
 計画に対して暗号資産の取引量にかかる手数料が低調に推移したことから業績が大きく乖離し
 ており、今後の回収可能性を鑑みて評価を行った結果、のれんの未償却残高全額である
 398,665千円を減損損失として計上いたしました。


(4)関係会社株式売却損(個別)
  2020年5月27日付開示「のれんの減損処理による特別損失計上及び株式売却による影響内容
 確定のお知らせ」で記載のとおり、2020年5月25日付で連結子会社であったOKプレミア証券
 株式会社の全株式を売却したことに伴い、関係会社株式売却損255,514千円を特別損失として
 計上することとなりました。なお、当該売却損は、連結決算上は消去されるため、連結業績に
 与える影響はありません。


(5)関係会社株式評価損(個別)
  当期末において連結子会社である株式会社LastRootsの業績が、前(3)に記載の通り回復
 に至っておらず赤字が継続していることから、その財政状態が悪化し、当社が保有する同社株
 式について帳簿価額に対する実質価額が著しく低下しており、回復可能性も見込めないため、
 同社の株式を純資産価額まで減額することとし、関係会社株式評価損1,019,082千円を特別損
 失として計上いたしました。なお、当該評価損は、連結決算上は消去されるため、連結業績に
 与える影響はありません。
Ⅱ.2020年6月期通期連結業績の前期実績との差異について
1.差異

                                             親会社株主に
                                                        1株当たり
             売上高       営業利益       経常利益        帰属する
                                                        当期純利益
                                             当期純利益
前期実績値(A)      百万円        百万円        百万円         百万円        円 銭
(2019年6月期)    4,892      1,071       901         629       70 44
当期実績値(B)
               4,795     △926       △996       △2,952    △323 55
(2020年6月期)
増減額(B-A)        △96     △1,997     △1,898      △3,582
増減額(%)         △2.0           -          -         -


2.差異の理由
 売上高についてはソリューション事業における法人向けサービスの順調な拡大の一方で、フィ
ンテック事業において前期ほどの大口案件を獲得できなかったことにより、連結では前年を下回
りました。営業利益、経常利益については主に「Ⅰ.1.貸倒引当金繰入(販売費及び一般管理
費)の内容(連結)」に記載のとおり引当金の計上を行ったこと、及び利益率の高いフィンテッ
ク事業の減収及び金融子会社の費用構造の改善に時間を要した影響により、前期実績値を下回り
ました。また、親会社株式に帰属する当期純利益につきましては、上記「2.特別損失の内容」
に記載しておりますとおり減損損失が発生したことから、前期実績値を下回る結果となりまし
た。
Ⅲ.剰余金の配当(無配)について
1.配当の内容
                             直近の配当予想           前期実績
                  決定額
                          (2019年8月14日公表)   (2019年6月期)
    基準日      2020年6月30日          同左         2019年6月30日
 1株当たり配当金       0円00銭            未定            2円50銭
  配当金総額           -              -             22百万円
  効力発生日           -              -          2019年9月30日
   配当原資           -              -            利益剰余金

2.無配の理由
 当社グループは、利益還元につきましては、業績の推移・財務状況、将来の事業展開、投資計
画等を総合的に勘案し、内部留保とのバランスを取りながら検討実施していくことを基本方針と
しております。また、2020年6月期配当については、連結業績について事業の特性上市況等外部
要因による影響を受けやすいことから、これまで未定としておりました。
 しかしながら、当社は、本日開示の「2020年6月期決算短信〔日本基準〕(連結)」のとお
り、当期において特別損失を計上することとなりました。これにより、利益剰余金が毀損するこ
とを考慮し、財務体質を立て直すことが急務となったため、誠に遺憾ながら無配とさせていただ
きます。
 株主の皆様には深くお詫び申し上げますとともに早期に復配できるよう努めてまいりますの
で、引き続きご支援賜りますようお願い申し上げます。


 (ご参考)年間配当の内訳
                               1株当たり配当金
     基準日            第2四半期末        期末           年間
     当期実績            0円00銭       0円00銭        0円00銭
 前期実績(2019年6月期)      0円00銭       2円50銭        2円50銭

                                                   以     上