3800 J-ユニリタ 2020-11-06 15:00:00
2021年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]

                        2021年3月期 第2四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
                                                                                                               2020年11月6日

上場会社名 株式会社ユニリタ                                                                                   上場取引所                    東
コード番号 3800    URL https://www.unirita.co.jp/
代表者      (役職名) 代表取締役 社長執行役員                                  (氏名) 北野 裕行
問合せ先責任者 (役職名) 取 締 役 執行役員                                     (氏名) 巳波 淳                         TEL 03-5463-6384
四半期報告書提出予定日       2020年11月9日                                配当支払開始予定日                    2020年12月7日
四半期決算補足説明資料作成の有無 :           有
四半期決算説明会開催の有無            :   無

                                                                                                               (百万円未満切捨て)

1. 2021年3月期第2四半期の連結業績(2020年4月1日∼2020年9月30日)
(1) 連結経営成績(累計)                                                                                   (%表示は、対前年同四半期増減率)
                                                                                                     親会社株主に帰属する四
                                売上高                  営業利益                       経常利益
                                                                                                        半期純利益
                                百万円       %              百万円        %           百万円              %          百万円            %
2021年3月期第2四半期                   4,836   △0.9              208    △53.7           313      △43.6                339     △5.3
2020年3月期第2四半期                   4,879    8.5              451     20.6           555       18.3                358      23.2
(注)包括利益 2021年3月期第2四半期  441百万円 (△8.7%) 2020年3月期第2四半期  484百万円 (8.0%)
                                                         潜在株式調整後1株当たり四半期
                            1株当たり四半期純利益
                                                               純利益
                                                  円銭                                円銭
2021年3月期第2四半期                                    44.29                 ―
2020年3月期第2四半期                                    42.67                 ―

(2) 連結財政状態
                                総資産                      純資産               自己資本比率                     1株当たり純資産
                                        百万円                       百万円                       %                           円銭
2021年3月期第2四半期              14,657                                  11,236                 76.7                       1,465.03
2020年3月期                   14,731                                  11,040                 74.9                       1,439.42
(参考)自己資本     2021年3月期第2四半期 11,236百万円                          2020年3月期 11,040百万円


2. 配当の状況
                                                                年間配当金
                    第1四半期末              第2四半期末                  第3四半期末                 期末                       合計
                                   円銭                円銭                    円銭                        円銭                 円銭
2020年3月期                    ―                       30.00          ―                             32.00                 62.00
2021年3月期                    ―                       33.00
2021年3月期(予想)                                                       ―                             33.00                 66.00

(注)直近に公表されている配当予想からの修正の有無 : 無



3. 2021年 3月期の連結業績予想(2020年 4月 1日∼2021年 3月31日)
                                                                                                          (%表示は、対前期増減率)
                                                                                    親会社株主に帰属する 1株当たり当期
                    売上高                  営業利益                     経常利益
                                                                                      当期純利益      純利益
                    百万円             %    百万円              %       百万円           %         百万円              %            円銭
     通期             9,700       △4.3       500      △53.4          610     △47.1           755        △15.5            98.43
(注)直近に公表されている業績予想からの修正の有無 : 無
※ 注記事項
(1) 当四半期連結累計期間における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動) : 無
     新規 ― 社 (社名)               、   除外  ― 社  (社名)

(2) 四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用 : 有
(3) 会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
     ① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更  : 無
     ② ①以外の会計方針の変更         : 無
     ③ 会計上の見積りの変更          : 無
     ④ 修正再表示               : 無

(4) 発行済株式数(普通株式)
     ① 期末発行済株式数(自己株式を含む)   2021年3月期2Q     8,500,000 株 2020年3月期     8,500,000 株
     ② 期末自己株式数             2021年3月期2Q       829,930 株 2020年3月期       829,930 株
     ③ 期中平均株式数(四半期累計)      2021年3月期2Q     7,670,070 株 2020年3月期2Q   8,405,135 株

※ 四半期決算短信は公認会計士又は監査法人の四半期レビューの対象外です

※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
(将来に関する記述等についてのご注意)
本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、その達
成を当社として約束する趣旨のものではありません。また、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。業績予想の前提となる条件及び
業績予想のご利用に当たっての注意事項等については、添付資料P.5「1.当四半期決算に関する定性的情報(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する
説明」をご覧ください。
                                 株式会社ユニリタ(3800) 2021年3月期第2四半期決算短信


○添付資料の目次

1.当四半期決算に関する定性的情報 ……………………………………………………………………………………          2
 (1)経営成績に関する説明 ……………………………………………………………………………………………          2
 (2)財政状態に関する説明 ……………………………………………………………………………………………          5
 (3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明 ………………………………………………………………          5
2.四半期連結財務諸表及び主な注記 ……………………………………………………………………………………          7
 (1)四半期連結貸借対照表 ……………………………………………………………………………………………          7
 (2)四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書 ………………………………………………………          9
    四半期連結損益計算書
     第2四半期連結累計期間 ………………………………………………………………………………………          9
    四半期連結包括利益計算書
     第2四半期連結累計期間 ………………………………………………………………………………………         10
 (3)四半期連結キャッシュ・フロー計算書 …………………………………………………………………………         11
 (4)四半期連結財務諸表に関する注記事項 …………………………………………………………………………         12
   (継続企業の前提に関する注記) …………………………………………………………………………………         12
   (株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記) …………………………………………………………         12
   (追加情報) …………………………………………………………………………………………………………         12
   (四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用) ………………………………………………………         12
   (セグメント情報) …………………………………………………………………………………………………         12
   (重要な後発事象) …………………………………………………………………………………………………         13




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                                 株式会社ユニリタ(3800) 2021年3月期第2四半期決算短信


1.当四半期決算に関する定性的情報
 (1)経営成績に関する説明
    当第2四半期連結累計期間(2020年4月1日~2020年9月30日まで。以下、当累計期間)にお
   けるわが国経済は、コロナ禍の収束が見通せない中、個人消費の停滞、製造業、観光・サービス
   業の事業環境の悪化などにより景況感は改善しないまま推移しました。また、世界全体において
   も、新型コロナウイルスのパンデミック対応により、欧米、中国など主要国は、経済再生と感染
   抑制の綱引きの中、本格的な回復基調には至りませんでした。
    このような中、コロナ禍により大きく変化した社会経済活動では、働き方、消費行動をはじめ
   として多くの局面においてニューノーマル(新常態)への対応が求められています。そして、そ
   の実現に向けてIT技術活用の必要性は高まり、デジタルトランスフォーメーション(DX)の動き
   は一気に加速しています。産業界では、ITインフラやリモートワーク環境の整備、オンライン化
   やEC化などのデジタル基盤へのIT投資が積極化しています。
    これらの動きは、マーケットやお客様のあり方を変化させます。当社では、この変化に適応す
   るために「事業構造の変革」を基軸に、2020年度事業方針のもと事業を推進しています。加え
   て、withコロナ下でのニューノーマルを見据え、当社のステークホルダー(お客様、パートナ
   ー、従業員、採用予定者等)との信頼関係を損ねないことを基本に短期的視点でのコスト対策な
   どの施策は取らないこと、リモートワークやBYODなどコロナ禍以前より着手している働き方改革
   の施策を着実に推進すること、を方針としています。

  <2020年度事業方針>
   1.既存製品のサービスシフト
    ・当社の強みである既存製品の機能を活かし、導入、構築からシステム運用までBPO(ビジネ
      ス・プロセス・アウトソーシング)として引き受ける一気通貫型サービスの強化
  2.ビジネスSaaS事業の拡大
    ・新マーケット開拓にあたり、スケール可能なサービス開発とデジタルセールスおよびカスタ
      マーサクセスを実現するサブスクリプションモデルへのシフト
    ・パートナー企業と協業し、SaaSを構成する部品をマイクロサービスとして相互に連携し、リ
      モートワークに特化したサービスとして提供
   3.社会課題解決に向けたデータドリブン型事業の創出
    ・「働き方改革」「地方創生」「一次産業活性化」の課題解決のために、ITを活用した事業基
      盤創り
    ・データドリブン型のサービスプラットフォームの構築を目指すこと、データサイエンティス
      トの育成などを重点的に推進


   上記の方針にもとづく事業トピックスは、次のとおりです。

  「既存事業のサービスシフト」
  ・当社の強みであるデータ活用とシステム運用を連携させ、事業部門のお客様の「データ変換・
   加工」に関わる業務をクラウドサービスとして簡単・安価に提供する「まるっとクラウド」
   「ちょこっとクラウド」サービスの提供を開始。ITの専門家ばかりとは限らない事業部門の現
   場において必要となるデータ加工や新たなシステム連携などの対応の際に本サービスを利用す
   ることで、お客様の業務効率化と生産性向上を実現。
  ・クラウド化の潮流の中、メインフレーム事業の強みと優位性を維持、強化するために、IBMが新
   たに開発したメインフレーム開発環境をクラウド上で構築するプラットフォーム向けに、当社
   運用系製品のクラウド版の提供を開始。

  「ビジネスSaaS事業の拡大」
  ・サブスクリプション事業者向けカスタマーサクセス管理サービス「Growwwing(グローウィン
   グ)」をSalesforceプラットフォーム上のアプリとして開発し提供を開始。Salesforce上での
   本サービスの提供は国内初。本サービスは、サブスクリプションサービスにとって重要な顧客
   継続率を維持し事業収益力を向上させるために、事業者が能動的かつ継続的に製品力を高める
   一連のマーケティング活動をソフトウェアで支援するもの。



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                              株式会社ユニリタ(3800) 2021年3月期第2四半期決算短信


 「Growwwing」には、当社がこれまで1,700社以上に及ぶ、国内有数のお客様企業へ提供してきた
 ITサービス運用・データ活用ノウハウと、当社のサブスクリプションサービスで培われた多彩な
 テンプレートをSalesforceプラットフォーム上に集約し提供。
・当社、子会社の㈱ビーティスと㈱アスペックスの3社が連携し、ニューノーマル環境下の建設
 現場の運用を支えるITサービスの提供を開始。本サービスでは、「建設現場における作業員の
 入退場管理にAIを活用した顔認識システム」「タブレット端末を活用した現場や詰所、本部間
 のスムーズなコミュニケーション」「建設現場に特化したサイネージ」などの機能を組み合わ
 せクラウドサービスとして提供。
・子会社の㈱アスペックスが経済産業省のIT導入補助金2020の「IT導入支援事業者※」に認定を
 受ける。同社では、本制度の認定を受け、中小規模の人材派遣事業者向けクラウドサービスの
 提供を通じ、事業者のデジタル化を支援。
※:本制度は、中小企業・小規模事業者を対象にITツール導入時の経費を一部補助する制度であり、事業者の生
 産性向上・業務効率化・売上アップのサポートを目的に経済産業省が推進するもの。


「社会課題解決に向けたデータドリブン型事業の創出」
・スキーリゾート地のDX支援事業を展開する㈱ユキヤマと資本業務提携を実施。これにより、同
 社のアプリ事業と当社のデータサイエンス事業、そして子会社㈱ユニ・トランドのIoTサービス
 との協業を通じ、地方創生にもつながるスキーリゾート地のDX化支援のノウハウ蓄積を図る。
・㈱ユニ・トランドが、バス混雑度可視化サービスの提供を開始。㈱日立国際電気と共同開発し
 た本サービスは、同社の画像解析技術を活用し、バスのドライブレコーダーから、より精細化
 した画像データを取得、バス車内の混雑具合をリアルタイムでバス事業者と利用者双方向に通
 知。さらに、集積した路線情報や便ごとの乗降者数データを当社のデータサイエンスチームが
 解析し、「密」になりにくい最適なダイヤ編成や路線作成のための情報提供や運行計画の提案
 へとつなげる。

<業績修正(2020年10月15日公表)理由および新型コロナ感染症の影響に関する事項>
 新型コロナウイルス感染症拡大(コロナ禍)の影響を受けた経済活動は、当上期中には回復基
調には至らず、その収束についても依然不透明な状況です。
 期初においてコロナ禍の当期業績に与える影響については、下期での回復基調を見込み計画を
策定しました。しかしながら、当第2四半期前半においては、第1四半期の期ずれ案件などのリ
カバリーはできたものの、後半より売上面への減速圧力が大きくなりました。
 売上面では、クラウド事業は堅調に推移するも、プロダクト事業でのライセンス販売ならびに
コロナ禍で人の移動が制限されるなか地方交通事業者向けのIoTサービス事業が不振となりまし
た。ソリューション事業では、役務提供型サービスにおいて、コロナ禍の影響を受けたお客様か
らのプロジェクトの遅延などが発生しました。
 利益面では、上記の減収影響に加え、ソリューション事業での不採算案件の発生、リモートワ
ーク推進のための環境整備、在宅勤務手当などの福利厚生対応、などの費用増加が影響しまし
た。

 これらの結果、当累計期間の業績は、売上高48億36百万円(前年同四半期比0.9%減)、営業利
益2億8百万円(同53.7%減)、経常利益3億13百万円(同43.6%減)、親会社株主に帰属する
四半期純利益3億39百万円(同5.3%減)、となりました。
 なお、特別利益として、第1四半期に投資有価証券の売却益1億93百万円を計上しています。

 各セグメントの業績は、次のとおりです。
クラウド事業
 当累計期間の業績は、売上高5億52百万円(前年同四半期比30.3%増)、営業利益2百万円
(前年同四半期は26百万円の営業損失)となりました。
 クラウドサービス利用ニーズが高まる中、当社の強みを活かした、サービスマネジメント、リ
モートワーク基盤構築、バックオフィス業務効率化などの主力サービスが堅調に推移しました。




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                               株式会社ユニリタ(3800) 2021年3月期第2四半期決算短信


プロダクト事業
  当累計期間の業績は、売上高13億55百万円(前年同四半期比9.1%減)、営業利益80百万円(同
49.2%減)となりました。
  既存ユーザ向けの直販営業ならびにストック型収入である保守サービスの売上については堅調
に推移しました。しかしながら、製品群の中でパートナー販売依存度が高い製品における新規ユ
ーザ向け販売の伸び悩み、前期にあった帳票系大型案件の反動減、コロナ禍で人の移動が制限さ
れるなか地方交通事業者向けのIoTサービス事業が不振となりました。利益面では、これらの減収
要因が影響しました。

ソリューション事業
 当累計期間の業績は、売上高11億18百万円(前年同四半期比10.2%増)、営業損失1億9百万
円(前年同四半期は14百万円の営業利益)となりました。
 子会社の㈱ビーエスピーソリューションズや㈱データ総研では、DXの潮流を捉えたコンサルテ
ィングサービスが伸長しました。しかしながら、技術支援サービスでは、コロナ禍の影響を受け
たお客様からの業務日程の延期によるプロジェクトの遅延などが影響しました。利益面では、技
術支援サービスの減収、不採算案件の発生などが影響しました。

メインフレーム事業
 当累計期間の業績は、売上高9億96百万円(前年同四半期比2.6%減)、営業利益5億22百万円
(同1.1%減)となりました。
 金融業などをはじめとする大手のお客様のシステム更新ニーズを確実に捉え、堅調に推移しま
した。

システムインテグレーション事業
 当累計期間の業績は、売上高8億12百万円(前年同四半期比12.2%減)、営業利益35百万円
(同93.3%増)となりました。
 コロナ禍の環境下、受注面では、お客様のIT投資抑制の影響を受けたものの、利益面では、コ
アパートナーとの連携強化や選別受注により利益率が向上しました。


  (脚注)
BYOD(Bring Your Own Device)
  「自分のデバイスを持ち込む」という意味。社員が個人で所有しているスマートフォンやタブレット、ノートパ
  ソコンなどの端末を企業内に持ち込み、業務に活用する仕組み。組織の生産性と柔軟性を向上させ、従業員の仕
  事への満足度も向上させることができる。


SaaS(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)
  これまでパッケージ製品として提供されていたソフトウェアを、インターネット経由でサービスとして提供・利
  用する形態のこと。

カスタマーサクセス
 「顧客が自社の課題を解決し、成功することを導く」サービスを指す。企業側から見たとき、“カスタマーサポ
 ート”がエンドユーザからの問い合わせに受動的に対応するサービスであるのに対し、“カスタマーサクセス”
 はエンドユーザのサービス利用状況に応じて能動的にアプローチする姿勢を指している。

データドリブン
 売上データや各種基幹システムから生まれるデータ、IoTからのデータ、人工知能や機械学習からのデータを参
 照することで、「経営やマーケティングなど企業運営のために必要な意思決定をデータを元に判断し実行するこ
 と」を指す。




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                                株式会社ユニリタ(3800) 2021年3月期第2四半期決算短信


(2)財政状態に関する説明
 (資産)
   当第2四半期連結会計期間末(以下、当第2四半期末)における総資産は、前連結会計年度末
  (以下、前期末)と比較して74百万円減少し、146億57百万円となりました。これは主に、投資有
  価証券が1億58百万円、ソフトウェアが1億23百万円増加した一方で、現金及び預金が3億37百
  万円、売掛金が38百万円、たな卸資産が25百万円減少したことによるものであります。

 (負債)
   負債は、前期末と比較して2億71百万円減少し、34億20百万円となりました。これは主に、前
  受収益が1億37百万円増加し、買掛金が92百万円、その他の流動負債が2億99百万円それぞれ減
  少したことによるものであります。

 (純資産)
   純資産は、前期末と比較して1億96百万円増加し、112億36百万円となりました。これは主に、
  利益剰余金が94百万円、その他有価証券評価差額金が1億2百万円増加したことによるものであ
  ります。利益剰余金については、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により3億39百万円
  増加し、配当金の支払いにより2億45百万円減少しております。
   この結果、当第2四半期末における自己資本比率は76.7%(前期末は74.9%)となりました。

(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
   依然として、コロナ禍の影響とその収束動向は、不透明な状況が続くと見込まれます。当社で
  は、コロナ禍による景気回復の遅れと、それに起因するお客様の投資動向の変化が各セグメント
  の事業売上に与える影響を慎重に見積りました。また、収益面では、上期に引き続き、プロダク
  ト事業のライセンス販売ならびにソリューション事業における役務提供型サービスのプロジェク
  ト状況や不採算案件などのマイナス影響が残るものと想定します。これらにより、期初の通期業
  績予想(2020年5月11日公表)の、売上高、営業利益、経常利益につきまして下方修正を行い
  (2020年10月15日公表)、売上高97億円、営業利益5億円、経常利益6億10百万円、といたしま
  した。なお、親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、当下期中に、政策保有株式の縮
  減として一部保有株式の処分による特別利益の計上を予定しているため7億55百万円から変更は
  ありません。
   また、2021年3月期の配当につきましても、第2四半期末は1株当たり33円とし、期末配当金
  の予想につきましても1株当たり33円(年間配当金:66円)から変更はありません。

 <下期の取り組み>
  依然、事業環境の不透明さが強い中、当社では、上期の成果を踏まえた下記取り組みを通じて
 下期事業計画を推進するものです。

 〇クラウド事業
 ・上期クラウド事業の業績を牽引し、成長軌道に乗っている自社開発サービスである「LMIS」
  「Digital Workforce」について、引き続き企業内のサービスデスクのDX推進やテレワークの生
  産性・セキュリティ向上のニーズを取り込む営業活動を推進し、新規ユーザの開拓に注力す
  る。また、SaaS市場やサブスクリプションモデル拡大の潮流を捉え、サブスクリプション事業
  者向けカスタマーサクセス管理サービス「Growwwing」の認知度向上と拡販に取り組む。
 ・資本業務提携先の㈱アイネットのクラウド基盤を活用し、共同で事業を進めている「ユニリタ
  クラウドサービス」は、当社の主力製品である自動化・帳票・データ連携の基盤製品群のサブ
  スクリプションサービスのラインナップを増やすことでDX市場での成長を推進する。
 ・お客様接点のオンライン化対応とサブスクリプションサービスの拡販に向け、既存ユーザとの
  繋がり方を強化し、新規ユーザのニーズを開拓するマーケティング活動として、web上でのコミ
  ュニティ「おしごと改革らぼ」を構築し、スケールするための新たなスタイルでの営業活動を
  推進する。




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〇プロダクト事業、ソリューション事業
・企業のリモートワーク推進などの働き方改革や政府のデジタル化推進の方針のもと、新たなデ
 ータ処理ニーズに対応すべく、「データ変換・加工まるっとクラウド」の販売を強化する。加
 えて、「脱ハンコ」の動向を受け、ペーパーレス化ニーズの増加が見込まれる帳票業務の電子
 化、印刷業務のアウトソーシングニーズを取り込むべく、帳票製品のサブスクリプションサー
 ビスとして「帳票配信、印刷 まるっとクラウド」を新たに開発、提供する。
・コロナ禍の影響で、引き合いは第2四半期に落ち込んだものの、上期より実施しているオンラ
 イン営業活動やwebセミナーにより顧客アプローチを拡げた結果、堅調さが戻ってきている。そ
 の引き合いを案件化するため、戦略パートナーとの協業強化や、迅速な顧客ニーズへの対応の
 ために営業と開発の連携強化を推進する。
・コロナ禍における社会課題である「密」対策として、当社グループならではのサービスの拡販
 に注力する。具体的には、㈱ユニ・トランドが㈱日立国際電気と共同で開発した、路線バス事
 業者を対象に「密」になりにくい最適なダイヤ編成や路線作成のための情報提供、運行計画を
 提案するサービスの展開。また、同社が培ってきたIoTサービスと㈱ユキヤマの持つスキーリゾ
 ートの人流データの可視化技術、そのデータを当社が解析しリゾート事業の経営効率化につな
 げるために東急リゾーツ&ステイ㈱のリゾート施設での実証実験、などの特徴あるサービスで
 差別化を図る。
・技術要件が多様化する中、不採算案件の発生防止策として、提案受注案件の審査基準の厳密化
 とプロジェクト進捗状況の管理体制の強化を図る。

〇メインフレーム事業
・決済における非接触、キャッシュレス化、ネットショッピングなどの進展により、クレジット
 決済のデータ量の増加に対応する金融業界、物流の増加に対応する物流業界などからのコンピ
 ュータ増強に伴うソフトウェアニーズを取り込む営業活動を推進する。
・また、コロナ禍の中、お客様が行うコスト対策としてのコンピュータ統合などのコンサルティ
 ング、技術支援作業などの提案を強化する。




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2.四半期連結財務諸表及び主な注記
(1)四半期連結貸借対照表
                                                   (単位:千円)
                        前連結会計年度              当第2四半期連結会計期間
                       (2020年3月31日)            (2020年9月30日)
資産の部
 流動資産
   現金及び預金                        8,202,647            7,865,146
   売掛金                           1,133,612            1,095,324
   たな卸資産                            52,511               27,082
   その他                             256,818              341,603
   貸倒引当金                                -               △1,100
   流動資産合計                        9,645,589            9,328,056
 固定資産
   有形固定資産                          277,271              268,823
   無形固定資産
     ソフトウエア                        500,226              624,190
     のれん                           624,371              586,398
     その他                             4,299                4,299
     無形固定資産合計                    1,128,897            1,214,888
   投資その他の資産
     投資有価証券                      3,103,393            3,262,018
     退職給付に係る資産                       3,460                3,460
     繰延税金資産                         92,633               92,901
     差入保証金                         209,652              216,410
     その他                           270,912              270,583
     投資その他の資産合計                  3,680,052            3,845,373
   固定資産合計                        5,086,221            5,329,085
 資産合計                           14,731,810           14,657,142




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                       前連結会計年度              当第2四半期連結会計期間
                      (2020年3月31日)            (2020年9月30日)
負債の部
 流動負債
   買掛金                            477,038              384,792
   リース債務                            3,544                3,544
   未払法人税等                         229,931              187,001
   前受収益                         1,646,368            1,784,102
   賞与引当金                          264,394              259,886
   役員賞与引当金                         31,021               13,848
   受注損失引当金                         19,724               37,627
   その他                            771,751              471,817
   流動負債合計                       3,443,775            3,142,620
 固定負債
   長期未払金                          209,902               197,372
   リース債務                            4,869                 3,096
   繰延税金負債                              -                 44,100
   退職給付に係る負債                       32,798                33,031
   固定負債合計                         247,570               277,601
 負債合計                           3,691,345             3,420,222
純資産の部
 株主資本
   資本金                          1,330,000             1,330,000
   資本剰余金                        2,094,338             2,094,338
   利益剰余金                        8,321,573             8,415,873
   自己株式                       △1,230,162            △1,230,162
   株主資本合計                      10,515,749            10,610,049
 その他の包括利益累計額
   その他有価証券評価差額金                   530,708               632,982
   為替換算調整勘定                       △5,993                △6,111
   その他の包括利益累計額合計                  524,715               626,870
 純資産合計                         11,040,464            11,236,920
負債純資産合計                        14,731,810            14,657,142




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(2)四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書
 (四半期連結損益計算書)
  (第2四半期連結累計期間)
                                                        (単位:千円)
                        前第2四半期連結累計期間             当第2四半期連結累計期間
                          (自 2019年4月1日             (自 2020年4月1日
                          至 2019年9月30日)            至 2020年9月30日)
売上高                                  4,879,989             4,836,329
売上原価                                 2,060,626             2,140,656
売上総利益                                2,819,363             2,695,672
販売費及び一般管理費
 給料及び手当                                743,201               872,997
 賞与引当金繰入額                              117,680               122,587
 役員賞与引当金繰入額                              8,100                 9,828
 退職給付費用                                  7,138                 8,605
 研究開発費                                 208,176               228,775
 のれん償却額                                 37,972                37,972
 その他                                 1,245,787             1,206,101
 販売費及び一般管理費合計                        2,368,055             2,486,868
営業利益                                   451,307               208,803
営業外収益
 受取利息                                    1,354                 1,227
 受取配当金                                  91,954               101,252
 為替差益                                      798                 2,045
 その他                                    12,809                 7,434
 営業外収益合計                               106,917               111,961
営業外費用
 支払利息                                    1,325                   266
 持分法による投資損失                                960                 4,806
 コミットメントフィー                                499                   501
 雑損失                                        42                 1,781
 営業外費用合計                                 2,828                 7,355
経常利益                                   555,395               313,409
特別利益
 有形固定資産売却益                                  -                  1,241
 投資有価証券売却益                                  -                193,227
 特別利益合計                                     -                194,469
税金等調整前四半期純利益                           555,395               507,878
法人税等                                   196,747               168,136
四半期純利益                                 358,647               339,741
親会社株主に帰属する四半期純利益                       358,647               339,741




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 (四半期連結包括利益計算書)
  (第2四半期連結累計期間)
                                                   (単位:千円)
                   前第2四半期連結累計期間             当第2四半期連結累計期間
                     (自 2019年4月1日             (自 2020年4月1日
                     至 2019年9月30日)            至 2020年9月30日)
四半期純利益                            358,647              339,741
その他の包括利益
 その他有価証券評価差額金                     128,654              102,273
 為替換算調整勘定                         △3,120                 △117
 その他の包括利益合計                       125,534              102,155
四半期包括利益                           484,182              441,897
(内訳)
 親会社株主に係る四半期包括利益                  484,182              441,897
 非支配株主に係る四半期包括利益                       -                    -




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                                株式会社ユニリタ(3800) 2021年3月期第2四半期決算短信


(3)四半期連結キャッシュ・フロー計算書
                                                        (単位:千円)
                       前第2四半期連結累計期間              当第2四半期連結累計期間
                         (自 2019年4月1日              (自 2020年4月1日
                         至 2019年9月30日)             至 2020年9月30日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
 税金等調整前四半期純利益                         555,395                507,878
 減価償却費                                  88,133                99,345
 のれん償却額                                 37,972                37,972
 貸倒引当金の増減額(△は減少)                         3,951                 1,100
 賞与引当金の増減額(△は減少)                        33,206               △4,508
 役員賞与引当金の増減額(△は減少)                    △12,426               △17,172
 受注損失引当金の増減額(△は減少)                          -                 17,902
 受取利息及び受取配当金                          △93,309              △102,480
 支払利息                                    1,325                   266
 持分法による投資損益(△は益)                           960                 4,806
 有形固定資産売却損益(△は益)                            -                △1,241
 投資有価証券売却損益(△は益)                            -              △193,227
 売上債権の増減額(△は増加)                         77,079                48,911
 その他                                  △34,853              △339,147
 小計                                    657,437                60,406
 利息及び配当金の受取額                            91,561               104,597
 利息の支払額                                △1,325                  △266
 法人税等の支払額                            △177,356              △221,158
 法人税等の還付額                                9,838                    -
 営業活動によるキャッシュ・フロー                     580,155               △56,421
投資活動によるキャッシュ・フロー
 定期預金の預入による支出                        △645,331              △634,741
 定期預金の払戻による収入                          634,131               634,141
 有形固定資産の取得による支出                       △12,608                △6,995
 有形固定資産の売却による収入                             16                 1,996
 無形固定資産の取得による支出                      △185,670              △206,783
 投資有価証券の取得による支出                       △14,960               △10,000
 投資有価証券の売却による収入                             -                196,124
 その他                                     3,569               △8,312
 投資活動によるキャッシュ・フロー                    △220,853               △34,570
財務活動によるキャッシュ・フロー
 短期借入金の純増減額(△は減少)                     △35,011                     -
 社債の償還による支出                           △10,000                     -
 リース債務の返済による支出                         △1,286                △1,772
 自己株式の取得による支出                             △64                     -
 配当金の支払額                             △226,938              △245,442
 財務活動によるキャッシュ・フロー                    △273,300              △247,214
現金及び現金同等物に係る換算差額                       △4,174                    105
現金及び現金同等物の増減額(△は減少)                     81,826             △338,100
現金及び現金同等物の期首残高                       7,960,736             7,338,098
現金及び現金同等物の四半期末残高                     8,042,563             6,999,998




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                                                  株式会社ユニリタ(3800) 2021年3月期第2四半期決算短信


(4)四半期連結財務諸表に関する注記事項
 (継続企業の前提に関する注記)
  該当事項はありません。

  (株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記)
   該当事項はありません。


  (追加情報)
    新型コロナウイルス感染症の拡大は、受注、生産及び販売活動に至る経済活動への制約をもたらし、業績への一
    定の影響を及ぼすと見込んでおります。
     当社グループでは、当連結会計年度末までその影響が継続するものの、来期以降は受注状況等が回復に転じるも
    のと想定しております。
     当該仮定に基づき、固定資産の減損及び繰延税金資産の回収可能性等の会計上の見積りを行った結果、当第2四
    半期連結財務諸表に影響を与えるものではないと判断しております。


 (四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用)
(税金費用の計算)
  税金費用については、当第2四半期連結会計期間を含む連結会計年度の税引前当期純利益に対する税効果会計適用
 後の実効税率を合理的に見積り、税引前四半期純利益に当該見積実効税率を乗じて計算しております。


  (セグメント情報)
Ⅰ  前第2四半期連結累計期間(自 2019年4月1日 至 2019年9月30日)
  報告セグメントごとの売上高及び利益又は損失の金額に関する情報
                                                                             (単位:千円)
                                  報告セグメント                                    四半期連結
                                         システムイ                           調整額 損益計算書
                              ソリューシ メイン                           計
                   クラウド プロダクト            ンテグレー                          (注)1   計上額
                                ョン  フレーム                                      (注)2
                                          ション
売上高
 外部顧客への売上高   424,302 1,491,449 1,015,289 1,022,868   926,079 4,879,989       - 4,879,989
 セグメント間の内部
                  -         -         -         -    234,438   234,438 △234,438        -
 売上高又は振替高
     計       424,302 1,491,449 1,015,289 1,022,868 1,160,518 5,114,427 △234,438 4,879,989
セグメント利益又は
            △26,939    158,069    14,532   528,384    18,315   692,362 △241,054   451,307
損失(△)
 (注)1.セグメント利益又は損失(△)の調整額は、各報告セグメントに配分していない全社費用であります。な
       お、全社費用とは、報告セグメントに帰属しない販売費及び一般管理費を指しております。
    2.セグメント利益又は損失(△)は、四半期連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。

Ⅱ  当第2四半期連結累計期間(自 2020年4月1日 至 2020年9月30日)
  報告セグメントごとの売上高及び利益又は損失の金額に関する情報
                                                                             (単位:千円)
                                  報告セグメント                                    四半期連結
                                         システムイ                           調整額 損益計算書
                              ソリューシ メイン                           計
                   クラウド プロダクト            ンテグレー                          (注)1   計上額
                                ョン  フレーム                                      (注)2
                                          ション
売上高
 外部顧客への売上高   552,737 1,355,422 1,118,967 996,332   812,869 4,836,329       - 4,836,329
 セグメント間の内部
                  -         -         -       -    191,864   191,864 △191,864        -
 売上高又は振替高
     計       552,737 1,355,422 1,118,967 996,332 1,004,733 5,028,193 △191,864 4,836,329
セグメント利益又は
               2,718    80,298 △109,236  522,670    35,396   531,846 △323,042   208,803
損失(△)
 (注)1.セグメント利益又は損失(△)の調整額は、各報告セグメントに配分していない全社費用であります。な
       お、全社費用とは、報告セグメントに帰属しない販売費及び一般管理費を指しております。
    2.セグメント利益又は損失(△)は、四半期連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。




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                         株式会社ユニリタ(3800) 2021年3月期第2四半期決算短信


(重要な後発事象)
  該当事項はありません。




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