3687 フィックスターズ 2019-11-12 16:00:00
2019年9月期 決算 補足説明資料 [pdf]
株式会社フィックスターズ
2019年9月期 通期決算補足説明資料
2019/11/12
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本資料に記載の業績予想ならびに将来予測は、本資料
作成時点で入手可能な情報および仮説に基づき当社が
判断したものであります。
当該仮説や判断に含まれる不確定要素や事業環境の変
化による影響等の様々な要因により、実際の業績等は
本資料記載の業績予想とは異なる場合があることをご
承知おきください。
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2019年9月期 通期決算説明
1
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1-a 2019年9月期 通期決算発表サマリ
・売上高、利益ともに安定成長
・売上高: 6,966百万円(前期比 +32.1%、対予算比 +1.3%)
・営業利益: 1,316百万円(前期比 +19.6%、対予算比 +7.3%)
・ソフトウェア・サービス事業がプロジェクト規模拡大により安定成長
・NAND型フラッシュメモリ向けファームウェア開発、及び自動運転関連の
ソフトウェア開発・高速化サービスを中心に安定成長
・ハードウェア基盤事業が大型スポット案件により増収に大きく寄与
・医療機器向け画像処理プロセッサ搭載演算ボードが安定貢献
・画像処理向けストレージ・サーバの大型スポット案件が、通期で約10億円
の売上となり大幅増収をけん引
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1-b 業績推移
連結損益計算書
ソフトウェア開発・高速化サービスの安定成長及びハードウェアの大型スポット案件により増収増益を達成。
相対的に利益率の低いハードウェア基盤事業の売上増により利益率は悪化。
2018年9月期 2019年9月期
(単位:百万円)
実績 実績 前期比
売上高 5,275 6,966 +32.1%
営業利益 1,100 1,316 +19.6%
売上高営業利益率 20.9% 18.9% ▲2.0pt
親会社に帰属する当期
純利益 823 870 +5.7%
売上高当期純利益率 15.6% 12.5% ▲3.1pt
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1-c 業績推移
売上高
スポット案件の減収によりハードウェア基盤事業はQoQで大幅減となるも、
ソフトウェア・サービス事業はプロジェクト規模拡大に伴い過去最高の四半期売上高を達成。
(単位:百万円)
2,000
ソフトウェア・サービス事業
ハードウェア基盤事業
1,500 734
718
706 253
496
318
222
1,000 353 287
243 334
292 246 193 183 370
1,155
1,026 1,279
500 1,096 1,092
990 994
815 790 846 863 868
766 776 776
661
0
1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q
2016/09 2017/09 2018/09 2019/09
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1-d 業績推移
営業利益
ソフトウェア・サービス事業及びハードウェア基盤事業の増収に伴い、
通期で増益を達成。
(単位:百万円)
500
400
400 363
327
311
300 275
258 260 254 254
228
215 212
181 191
200
124
101
100
0
1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q
2016/09 2017/09 2018/09 2019/09
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1-e 業績推移
研究開発費
新規SaaS事業向けの研究開発を継続。
量子コンピュータやGENESIS事業等においては、NEDO等の補助金活用により費用負担を大きく軽減。
(単位:百万円)
100
80
60
60 53
50 49
45 43
41 39 40
40 35
31 31
26 28 26 27
20
0
1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q
2016/09 2017/09 2018/09 2019/09
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1-f 業績推移
ソフトウェア・サービス事業
プロジェクト規模拡大に伴い過去最高の四半期売上高を達成。
売上増に伴い増益を達成。
(単位:百万円)
1,400
1,279
売上高
1,155
1,200 1,096 1,092
利益
1,026
990 994
1,000
846 863 868
815 790
766 776 776
800
661
600
400 306 320 302
234 231 261 238
209 211 213 217 206
158 172
200 130
73
0
1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q
2016/09 2017/09 2018/09 2019/09
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1-g 業績推移
社員数推移
新卒21名を中心に下期も新規採用が順調に進み214名で着地。
引き続き旺盛な引き合いに対応するため、中途新卒どちらも積極採用を継続。
(単位:人)
220 214
社員数(連結)
200
176
180
160
145
138
140 133
125
120
100
2014/09 2015/09 2016/09 2017/09 2018/09 2019/09
実績 実績 実績 実績 実績 実績
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1-h 業績推移
ハードウェア基盤事業
画像処理プロセッサ搭載演算ボードが引き続き安定貢献。
画像処理向けストレージ・サーバの大型スポット案件が、通期で約10億円の売上となり大幅増収をけん引。
(単位:百万円)
800 734
売上高 706 718
700
利益
600
496
500
370 353
400 334 318
292 287
300 246 243 253
222
193 183
200
69 80 72
100 50 41 56
23 24 19 29 36 25
5 0
0
(100) (28) (33)
1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q
2016/09 2017/09 2018/09 2019/09
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2020年9月期 通期業績予想
2
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2-a 2020年9月期 通期業績予想サマリ
・ハードウェアの減収と新規SaaS事業向け先行投資拡大を反映し、減収減益予想
・売上高: 6,384百万円(前期比 ▲8.4%)
・営業利益: 1,059百万円(前期比 ▲19.5% )
・新規SaaS事業向け研究開発費等の先行投資約4.5億円(前期実績:約2.5億円)
を確保
・ソフトウェア・サービス事業がプロジェクト規模拡大により安定成長
・NAND型フラッシュメモリ向けファームウェア開発、及び自動運転関連の
ソフトウェア開発・高速化サービスを中心に安定成長
・ハードウェア基盤事業はスポット案件減により大幅減収見込み
・スポット案件関連(前期売上実績:約10億円)が減収見込み
・医療機器向け画像処理プロセッサ搭載演算ボードのEOLが2021年3月に確定。
リカーレント収益が期待できる新たな案件獲得を目指す
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2-b 2020年9月期 通期業績予想
連結損益計算書
ソフトウェア開発・高速化サービスの拡大が見込まれるも、ハードウェアの大型スポット案件減により減収予想。
新規SaaS事業向け約4.5億円(前期実績:約2.5億円)を中心に販管費増が見込まれ減益予想。
費用が先行する新規事業を新会社に分離したことで、連結決算上は税負担率が増加し当期純利益率が低下。
2019年9月期 2020年9月期
(単位:百万円)
実績 予想 前期比
売上高 6,966 6,384 ▲8.4%
営業利益 1,316 1,059 ▲19.5%
売上高営業利益率 18.9% 16.6% ▲2.3pt
親会社に帰属する当期
純利益 870 579 ▲33.5%
売上高当期純利益率 12.5% 9.1% ▲3.4pt
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補足資料
3
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3-a 当社概要
高速化のエキスパート集団
フィックスターズは、コンピュータの性能を最大限に引き出し大量データの高速処理を実現する、
高速化のエキスパート集団です。
概要 グループ体制
株式会社フィックスターズ
会社名 株式会社フィックスターズ
東京都品川区大崎1-11-1 株式会社Fixstars Autonomous Technologies
本社所在地
ゲートシティ大崎ウエストタワー18階 株式会社ネクスティ エレクトロニクスとのJV(当社持分:66.6%)
自動運転向けソフトウェア開発に特化
設立 2002年8月
Fixstars Solutions, Inc.
上場区分 東証一部(証券コード:3687)
当社完全子会社
米国での営業及び開発を担当
代表取締役社長 三木 聡
株式会社スリーク
資本金 5億5,296万円(2019年9月現在)
Sleeek, Inc.
社員数(連結) 214名(2019年9月現在) 当社完全子会社
新規SaaS事業”Sleeek”を担当
Sleeek, Inc.は米国での営業・マーケティングを担当
キオクシア株式会社
株式会社ネクスティ エレクトロニクス 株式会社Smart Opinion
主なお客様
株式会社日立製作所 プロディジーメディカル株式会社とのJV(当社持分:65.0%)
キヤノン株式会社 乳がんAI画像診断支援事業を担当
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3-b 当社主力事業
ソフトウェア開発・高速化サービス
お客様のソースコードをご提供いただき、
ソフトウェアの最適化やアルゴリズムの改良を行い高速化したコードをお返しします。
オリジナルソースコードのご提供
高速化したソースコード
当社 お客様
コンサルティング 高速化 サポート
性能評価 アルゴリズムの改良・開発 レポートやコードへのQ&A
ボトルネックの特定 ハードウェアへの最適化 実製品への組込み支援
レポート作成
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3-c ソフトウェア開発・高速化サービス事業領域
大量データの高速処理が求められる分野
大量データの高速処理が顧客製品の競争力の源泉となる、
様々な領域でソフトウェア開発・高速化サービスを提供しています。
Semiconductor Industrial
・NAND型フラッシュメモリ向けファー ・Smart Factory化支援
ムウェア開発 ・マシンビジョンシステムの高速化
・次世代AIチップ向け開発環境基盤開発
Mobility Life Science
・自動運転の高性能化、実用化 ・ゲノム解析の高速化
・次世代パーソナルモビリティの研究開発 ・医用画像処理の高速化
・AI画像診断システムの研究開発
Finance
・デリバティブシステムの高速化
・HFT(アルゴリズムトレード)の高速化
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3-d 今後の事業展開
既存事業の安定成長と新規SaaS事業の育成
当社サービスへの旺盛な需要を背景に、ソフトウェア開発・高速化サービスの安定成長が見込まれます。
当社事業の根幹をなすソフトウェア開発・高速化サービスに引き続き注力する一方で、更なる成長のため新規SaaS事業の育成に取り組みます。
ソフトウェア・サービス事業の売上高推移 現状と今後の課題
年率10%~15%の安定成長
当社サービスへの旺盛な需要
旺盛な需要を背景にソフトウェア・サービス事業
の年率10%~15%の安定成長が見込まれる一方、
創業来培ってきた技術力
それ以上のペースでの拡大成長は見込み難い
4,554
(単位:百万円) 3,949
3,148 3,147 更なる成長の実現
2,872
1,961 創業来培ってきた技術力と外部環境を活かして、
1,479 世界シェア1位の“勝者”となりうる
1,272
新規事業開発にチャレンジ
FY2012 FY2013 FY2014 FY2015 FY2016 FY2017 FY2018 FY2019 FY2020 FY2021 FY2022 FY2023
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3-e 新規SaaS事業
AIプロジェクトマネージャ”Sleeek”
AIがまるで優秀なサブマネージャのように、
生産性向上に必要な情報の取得・整理、解決策の提案・実施を行います。
ソフトウェア開発における課題
コミュニケーション不足に コード品質の向上や技術的負 管理業務やレポーティング
より、開発進捗やチームの 債の解消まで手が回らない に時間がとられ過ぎる
状況を把握しきれない
Sleeekの提供する機能
プロジェクト管理に必要な情報の自動取 コードレビューの自動実施や 見える化によりレポーティングや
得、整理、解釈、そして解決策の提案 技術的負債の自動把握 タスク優先度付けを簡単に
連携する各ツールからデータを取得し機械 プルリクエストに対して自動の静的解析 連携する各ツールからデータを取得し、プ
学習を用いて状態を定量評価 機械学習によるコード品質の定量的な評価 ロジェクトの状況をパネルに見える化
botがメンバに声がけして、必要な情報の 開発履歴等をベースとしたAIによるコード
取得・提供、解決策の提案を実施 レビュー
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3-f 新規SaaS事業
乳がんAI画像診断支援事業
乳がんを対象としたAIによる自動診断支援技術を今後事業化。
超音波画像に対しAIを用いて高速かつ高精度に腫瘍を認識することで、患者、医師、検査技師の負担軽減を目指します。
事業体制 提供形態 提供価値
フィックスターズ 慶應大学医学部等
患者の検査負担軽減
ディープラーニング
大量の診断データ 静止画解析 見落とし防止、早期発見
技術
日本初となる、超音波画像を学習データとする乳がん
のAI診断支援システムを慶應大学医学部と共同研究 医師の負担軽減
リアルタイム
動画解析
慶應大学医学部等の協力を得て、大量の診断データを
検査技師の不足解消
元に学習し、高いレベルの診断精度を実現
読影技術のサポート
超音波画像を用いたAI自動診断支援により患者、医師、検査技師の負担を軽減
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3-g 新規SaaS事業
エッジビジョンAI開発プラットフォーム”GENESIS”
自動運転やFA等、様々な分野で利用拡大が見込まれるエッジビジョンAI向けの開発プラットフォームです。
アルゴリズムの構築から各種ハードウェア向け最適化、半導体回路生成まで数クリックでシームレスに行えます。
事業背景と顧客の課題 提供機能 適用分野
手戻りによる開発工数の増大と、 アルゴリズムの構築から最適化、半導体回路生成 エッジビジョンAI
ソフトウェア開発の高難度化 まで数クリックで完成
製品の競争力を高めるため、最新アルゴリズムと ハードウェア CPU,GPU,DSP,
ハードウェアを活用して高度なエッジビジョンAIを アルゴリズム AIチップ, ADAS・自動運転
毎の最適化、
実現したいが・・・ の構築 FPGA/ASIC 向け
ベンチマーク
専用回路生成
新たなアルゴリズムやハードウェアを試す度に エッジビジョンAI開発プラットフォーム
ソフトウェアを実装しなければならない
”GENESIS” ドローン
量産用の安価なハードウェアに乗り換えるため
に再度ソフトウェアを実装し直さなければなら
ない 東大、東工大と共同
フィックスターズ
で、NEDOの支援を受 FA
システム全体を最適化するためには多くの時間 けながら中長期の開
と高度なノウハウが必要 東大 東工大 発に取り組む
・・・
NEDO:産業技術力の強化等を目的とした経産省所管の国立研究開発法人
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3-h 新規SaaS事業
量子コンピュータ事業
各種量子コンピュータを容易に、効果的に活用できるような共通ミドルウェア群と、
関連コンサルティングサービスを提供します。NEDO及びSIPに参画し、中長期の研究開発に取り組みます。
共通ミドルウェア群のイメージ 当社の差別化要因
適用分野 アクセラレータ活用技術
創業来ソフトウェア開発・高速化サービス
・・・ で培ってきたGPUやFPGAといったアクセ
ラレータの活用技術
ライフサイエンス エネルギー・環境 スマート工場 ロジスティクス
当社の共通ミドルウェア群 量子力学をはじめとする各研究分野の知見
量子コンピュータ向け最適化 最適なマシンを選択 次世代アクセラレータ活用に不可欠な学術
ライブラリ・API 的バックグラウンドに加え、活用先の候補
実行可能なモデルに自動変換 となる各研究分野における知見
原問題⇔論理モデル⇔ 各マシンに適した形に自動で
量子コンピュータ向け
物理モデル変換・逆変
換ライブラリ
入出力インタフェース 実装・最適化
産官学キープレイヤーとの強い関係性
量子コンピュータ 国内外のデバイスメーカから著名大学や行
政機関まで、量子コンピュータにおける
アニーリングマシン ゲート型量子コンピュータ
キープレイヤーとの強い関係を構築
D-Wave、富士通、日立、東芝、 NISQコンピュータ、
NEC等の各種マシン 誤り耐性量子コンピュータ
NEDO:産業技術力の強化等を目的とした経産省所管の国立研究開発法人
SIP:戦略的イノベーション創造プログラム。内閣府主導の府省・分野を超えた横断型プログラム
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