3687 フィックスターズ 2020-11-13 16:00:00
中期経営計画について [pdf]

                                                 0




中期経営計画
(2020年10月~2023年9月)

  株式会社フィックスターズ
            2020/11/13




     Copyright © Fixstars Corporation.   証券コード:3687
              中期経営計画
                                           1

               目次



01   フィックスターズについて

02   中期経営方針

03   経営数値目標

04   各事業の方向性




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                                        2




               01

フィックスターズについて
            About us




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    フィックスターズについて
                                          3

フィックスターズのMVV


  Mission (存在意義)

   高度ソフトウェア技術による人類貢献


           Vision (あるべき姿)

             フィックスターズコードを世界の人々に

                     Value (大切にするもの)

                      ソフトウェア技術の最先端を切り拓く




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                                     フィックスターズについて
                                                                                        4

  フィックスターズのESGへの取り組み (1)

                     高速化技術による環境負荷低減
      当社は、多様な産業分野に対する高速化ソリューションにより電力消費を大幅に抑え、
                  環境負荷低減に貢献しています。




       多様な産業分野における高速化ソリューション


                        ・NAND型フラッシュメモリ向けファームウェア開発
    Semiconductor       ・次世代AIチップ向け開発環境基盤の開発                               数
                                                                           倍
                                                                          電~
    Mobility1
                        ・自動運転の高性能化、実用化
                        ・次世代パーソナルモビリティの研究開発支援                             力数   電力消費量の
                                                                          消百
                                                                          費倍   大幅な削減
                        ・ゲノム解析の高速化
    Life Science        ・医用画像処理の高速化
                                                                          時の
                                                                          間高
                                                                          の速   環境負荷低減
                                                                          短化
    Finance
                        ・デリバティブシステムの高速化
                        ・HFT(アルゴリズムトレード)の高速化                              縮に
                                                                           よ
                                                                           る
    Industrial          ・Smart Factory化支援
                        ・マシンビジョンシステムの高速化




Note: 1) 一例として、自動運転向け画像認識処理の高速化 (1車種)のみでも、2020年に約14,000トンのCO2削減が見込まれる (当社推計)


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フィックスターズのESGへの取り組み (2)

        高速化に限らない様々な社会貢献
高速化ソリューションによる消費電力削減に加え、自動運転や医療等の様々な分野への支援により、
             環境や社会の課題解決に貢献しています。


        当社事業領域                                          社会的価値




  自動運転の高性能化、実用化                                       交通事故の根絶
  次世代パーソナルモビリティの研究開発支援                                交通弱者へのサポート




                                                      より気軽でより質の高い
  AIによる画像診断支援
                                                      診断・治療へのアクセス




  量子・アニーリングによる人員配置の最適化
                                                      働きがい向上
                                                      働き方改革への貢献



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                        フィックスターズの経営状況

                                          安定した経営基盤
当社は、ソフトウェア開発・高速化ソリューション、及び関連するハードウェアの提供を通じて成長してきました。
       2020年度は主にハードウェア事業のスポット案件の急減による減収がありつつも、
               ソフトウェア事業としては安定成長を堅持しています。

 連結業績推移


                                                                                                              6,966
          ソフトウェア売上高
          ハードウェア売上高
                                                                                                                          5,764
          営業利益
                                                                                                  5,275       2,412
                                    ソフトウェア売上高                                                                             838
                                      CAGR 18.4%                                    4,450
                                                                                                  1,325
                                                             4,063
                                          3,582                                     1,302
                                                               915
                            2,938         709

                            976                                                                               4,554
                                                                                                                          4,926
              1,725                                                                               3,949
1,441                                                                                                             1,316
               245                        2,872               3,148                 3,147             1,100                     1,184
 168                        1,961
                                                                      710                   835
              1,479                               614
1,272
                                    452
        205           253

 FY2012         FY2013        FY2014        FY2015               FY2016               FY2017        FY2018      FY2019      FY2020
                                                Copyright © Fixstars Corporation.
                                       7




              02

中期経営方針
Medium-term business plan




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                   中期経営方針
                                                8

          中期経営方針




   Solution + SaaS の
ハイブリッド収益モデルへの転換
“Solution事業による個々のお客様を通じた社会貢献に加え、
   SaaS事業による、より広い社会全体への貢献を目指す”




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                                中期経営方針
                                                                                9

                  中期経営計画の位置づけ

                SaaS事業の本格的な成長のスタート
当社は、強みである高速化技術を用いて、安定的な経営基盤の構築や技術の蓄積、SaaS事業の探索を行ってきました。
   本中期経営計画では、蓄積した技術や探索の成果をベースとしたSaaS事業の本格的な成長を目指します。

                                                                利益の収穫と
                                                                さらなる飛躍
                                              SaaS事業の本格的な
                                                  成長のスタート
                                              (本中期経営計画)
                      蓄積した技術を基にした
                        SaaS事業の探索
                                                                         2026
   経営基盤の構築と

                                                             2023
       技術の蓄積
               東証一部
                      2018                 2020
        東証
       マザーズ    2016


        2014
創業


2002


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                                    中期経営方針
                                                                                                 10

         フィックスターズの戦略コンセプト

               SolutionとSaaSのハイブリッド戦略
当社が強みとする技術を領域別のSaaSに展開し、成功の確度を保ち、リスクを低減しつつ成長率の飛躍をねらいます。
  さらに、SaaSを入り口として受託Solutionの受注にもつなげ、SolutionとSaaSのシナジーを構築していきます。
           Solution事業                                                        SaaS事業
                                                                                       活用する技術

                                                                  エッジビジョン
                                                                    AI開発PF             マルチコア
                            SaaSを入り口に                                                  最適化技術
                                                                   (GENESIS)
                           受託Solutionへ還流

                                                                   量子・                   量子・
                                                                  アニーリング              アニーリング技術
              受託
            Solution
                                                                 AIコードレビュー           ソフトウェア工学全般/
                                                                     (Sider)        Oscar社の自動並列化技術
                        受託で蓄積した技術を
                         領域別にSaaS化
                                                                     乳がん
                                                                  AI画像診断支援            AI画像認識技術
                                                                  (Smart Opinion)


• 高付加価値・高単価の受託による高速化ソリュー                                         • 高付加価値SaaSのリカーリングでの提供(継続課
  ションの提供(人月モデル)                 ビジネスモデル                            金モデル)
• 先端技術の蓄積により、成長領域において他社よ         当社の強み                           • 受託で培った技術を用い、初期投資とリスクが低
  り先に案件を確保。安定的で着実に成長                                               減できる領域で展開。飛躍的成長を目指す
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                                     11




            03

経営数値目標
 Management goal




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                                経営数値目標
                                                              12

                  経営数値目標
(億円)

                100
100



                                                     2023年度
                                                     連結売上高

                                                     100億円
        58
 50




       2020年度   2023年度


                         Copyright © Fixstars Corporation.
                                              経営数値目標
                                                                                                       13

                              各事業の位置づけ
                                                                           想定年間売上成長率          想定年間
                                                                            ( )内は2020年度比の   新規事業投資額1
                                                                            2023年度売上増加額



                  エッジビジョンAI開発PF事業 (GENESIS)

                  量子・アニーリング事業
   飛躍的
  成長領域                                                                      ~200%程度         8~30億円/年
                  AIコードレビュー事業 (Sider)
                                                                             (+33億円)           程度
                                                                                             (事業成長に
                  乳がんAI画像診断支援事業 (Smart Opinion)                                              合わせ拡大)



                  モビリティ事業

                  ソフトウェア高速化事業
   安定的
  成長領域                                                                                         ー
                                                                             ~20%程度
                  メモリ事業
                                                                              (+9億円)

                  ハードウェア事業

Note: 1) 新規事業投資額は「新規事業を創出するための費用」とする

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                                      14




             04

各事業の方向性
 Plan for each business




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                                                   各事業の方向性
                                                                                                       15

                                      安定的成長領域

                       並列化による高速化ソリューション事業
            当社事業の根幹をなすソフトウェア開発・ソースコード並列化による高速化ソリューションでは、
              コンピュータの性能を最大限に引き出すことで大量データの高速処理を実現しています。


サービス概要                                                          事業ポテンシャル
                                        マルチコアの性能を
                                          引き出せず
                                         処理速度が不十分                                   組込みソフトウェア(国内)
                     一部のコアが稼働
                                                                                    市場規模(2019年)
                                                                          市場全体      6兆2,980億円2
                                                                        6兆2,980億円
                  ソフトウェアのソースコード
                                                                                    うち当社シェア約0.1%
              並列化済みのソースコード
                                            お客様

                                                                今後の施策
 蓄積してきた並列化
 技術によりマルチコ                                                            優秀なエンジニア確保のためのトップ大学への
 アの性能を最大限引
    き出す              すべてのコアが稼働                                        ブランディング

                                                                      年2~3社の新規優良顧客開拓を行う
 当社の蓄積してきた強み「並列化による高速化」
 ムーアの法則1が限界を迎え、マルチコアの時代に
 マルチコアの性能を引き出すには複数のコアに処理を分散するコード
 を記述する必要がある(=並列化)                                                     結果として、年率10~20%の成長を維持


Note: 1) ゴードン・ムーアが唱えた「半導体の集積率は18か月で2倍になる」という経験則 2) 「製品開発費と組込みソフトウェア開発費の推移」(NEDO技術戦略研究センター作成) を基に当社推計

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                                                                       各事業の方向性
                                                                                                                                        16

                                                             飛躍的成長領域 (1)

               エッジビジョンAI開発プラットフォーム “GENESIS” 事業
         自動運転やFA等、様々な分野で利用拡大が見込まれるエッジビジョンAI/IoT向けの開発プラットフォームです。
        アルゴリズムの構築から各種ハードウェア向け最適化、半導体回路生成まで数クリックでシームレスに行えます。


サービス概要                                                                              事業ポテンシャル

                                     開発者                                                                ターゲット市場規模 (2025年)
                                                        FA      ドローン
                                                                                                        1兆8,200億円1
          モビリティ                  自動運転
                                                                                              市場全体      ●Services for Computer Vision
                                                                                            1兆8,200億円   1兆3,000億円
                                                                                                        ●Software for Computer Vision
    最新ハードウェアを                                    アプリケーションの
                                                                                                        5,200億円
     使ったPoC生成                                     カスタムサービス

                                                                                    今後の施策
                      エッジビジョンAI
                   開発プラットフォーム GENESIS                                                     簡単にアプリケーションが作成できるようテンプレート
                                                                                          を量産し開発者の取込みを推進
                  多種ハードウェアをサポートする
                      開発環境の提供                                                             サプライヤ向けにAI開発環境を整備し、ユーザ獲得と
                                                                                          顧客サポートのサービスを提供
                                   サプライヤ
                                                                                          次世代のAIエッジビジョン/IoTのデファクト開発環境
               CPU
                                     Vision Sensor                                        プラットフォームに成長
               GPU
                                     Imaging                  その他IoT機器
               FPGA
                                     Sensing
               AI Chip

Source: 1) Tractica「Computer Vision市場規模 (除くHardware)」
                                                                 Copyright © Fixstars Corporation.
                                                      各事業の方向性
                                                                                                            17

                                    飛躍的成長領域 (2)

                                    量子・アニーリング事業
         世界最大規模の問題を扱えるGPUアニーリングマシン”Optigan”及びミドルウェア”Amplify”により、
      各種量子コンピュータおよびアニーリングマシンを統一的に活用できるようなプラットフォームを提供します。


サービス概要                                                             事業ポテンシャル

ア                                                                                       ターゲット市場規模 (2027年)
プ                     適用分野 (一例)
リ                                                                                       4,400億円1
ケ
ー                                               ・・・                            市場全体
シ
                                                                              4,400億円   ●国内 400億円
ョ       金融           物流     ライフサイエンス
ン
                 複雑なアニーリングマシンを
                                                                                        ●海外 4,000億円
                利用するための顧客接点となる
ミ
ド                             実行可能なモデルに自動変換                        今後の施策
ル     Annealing Machine
                              各マシンに自動で最適化
ウ     Platform “Amplify”                                                 組み合わせ最適化問題に特化した分野でSaaSサービス
ェ                             各種コンサルティングも実施
ア                                                                        を立ち上げる
ハ
                                                                         世界最大規模の組み合わせ最適化問題が解ける自社
ー                                   D-Wave等の各種
ド     GPU Annealing Machine                                              GPUアニーリングマシンの普及に努める
ウ                                  量子コンピュータ/
           “Optigan”
ェ                                  アニーリングマシン
ア                                                                        アニーリングコンピューティングの開発・実行プラッ
    当社の開発・実行プラットフォーム                                                     トフォームとしてデファクトスタンダードを目指す

Note: 1) ボストンコンサルティンググループ、CIRの予測を基にした当社による推定値

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                                                          各事業の方向性
                                                                                                               18

                                         飛躍的成長領域 (3)

                                    AIコードレビュー”Sider”事業
 ソフトウェア開発において、完成したコードを第三者の目でレビューする「コードレビュー」は必要不可欠となりつつあり
  ます。本事業では、AIによる自動のコードレビューを提供し、あらゆる開発プロジェクトの品質を劇的に向上させます。


サービス概要                                                                 事業ポテンシャル

                                                                                           ターゲット市場規模 (2019年)
                                                                                           1兆5,000億円1

                                                                                 市場全体
                                                                               1兆5,000億円   ●国内 約500億円2

                                                                                           ●海外 約1兆4,500億円
                    具体的には…

                                                                       今後の施策
              コンピュータならではの網羅性で
              以下を実施                                                          ソースコード分析エンジンをAIを用いてより賢くする


              • より品質の高いコードの提案                                                無料で手軽に試せるブラウザ駆動版でエンジニアをひ
                                                                             きつけ、有償SaaSサービスのユーザ獲得に繋げる
              • 潜在的なバグの発見
              • 性能向上の提案                                                      グローバルにサービスを提供し、世界シェアNo1を
                                                                             目指す

Note: 1) 当社による推定値 2) 世界のコードレビュー市場規模に、世界に占める日本のIT業界市場規模(約3.3%, SourceはGartner)を乗じたもの


                                                    Copyright © Fixstars Corporation.
                                                       各事業の方向性
                                                                                                     19

                                      飛躍的成長領域 (4)

                                    乳がんAI画像診断支援事業
    乳がんの超音波画像に対し、AIを用いて精密検査の要否を高速かつ高精度に判別し、医師の負担軽減を目指します。
      乳がんの早期発見を支援し、がん発見後も総合的に患者さんをサポートするサービスを提供していきます。


サービス概要
                                                                                        今後の施策
    医師 / 検査技師                                                                    患者さん    PMDA認可取得に向けて動
                                                                                         いており、早期のサービス
                                           オンライン診療1 /                                    開始を図る
                                          セカンドオピニオン
                                                                                         クラウドでの診断支援サー
                                                                                         ビスで、病院側での初期投
                                                                                         資のないサービス提供を図
  クラウドでの                 将来的な                   アプリ                           アプリ
 乳がんAI診断支援             診断装置との連動                による支援                        による情報提供      る

                                                                                         超音波診断装置と連動した
                                                           (当社子会社)                       サービス提供を目指す


              超音波画像を学習データとした乳がんのAI診断支援システムを共同研究


                 国内9の病院・医療センター (慶應義塾大学医学部等)

Note: 1) コロナ禍における対応として、Smart Opinion社では既にオンライン診療サービスの提供を開始しています。



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本資料に記載の業績予想ならびに将来予測は、本資料作成時点で入手可能な情報
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