3672 オルトプラス 2019-08-14 15:00:00
2019年9月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]

                    2019年9月期        第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
                                                           2019年8月14日
上 場 会 社 名   株式会社オルトプラス                   上場取引所                         東
コ ー ド 番 号   3672               URL http://www.altplus.co.jp
代   表   者 (役職名) 代表取締役CEO    (氏名) 石井 武
問合せ先責任者 (役職名) 執行役員経営企画室長(氏名) 道中 祐仁                  (TEL) 03-4405-4339
四半期報告書提出予定日      2019年8月14日 配当支払開始予定日               ―
四半期決算補足説明資料作成の有無       :有
四半期決算説明会開催の有無          :無
 
                                                                                   (百万円未満切捨て)
1.2019年9月期第3四半期の連結業績(2018年10月1日~2019年6月30日)
(1)連結経営成績(累計)                                                        (%表示は、対前年同四半期増減率)
                                                                             親会社株主に帰属
                        売上高                        営業利益             経常利益
                                                                             する四半期純利益
                        百万円            %           百万円        %     百万円        %           百万円   %
    2019年9月期第3四半期       3,324       6.2         △742          -    △756       -         △902     -
    2018年9月期第3四半期       3,129      37.0        △1,074         -   △1,088      -        △1,105    -
(注) 包括利益 2019年9月期第3四半期            △899百万円(           -%) 2018年9月期第3四半期 △1,123百万円(                -%)

                                               潜在株式調整後
                        1株当たり
                                                 1株当たり
                       四半期純利益
                                                四半期純利益
                                   円   銭                  円   銭
    2019年9月期第3四半期                △64.73                       -
    2018年9月期第3四半期                △85.58                       -
 



(2)連結財政状態
                        総資産                        純資産            自己資本比率
                                   百万円                    百万円                  %
 2019年9月期第3四半期          1,835                               873               46.6
 2018年9月期               3,032                             1,718               56.1
(参考) 自己資本 2019年9月期第3四半期       855百万円                     2018年9月期         1,700百万円
 

 

2.配当の状況
                                                   年間配当金

                    第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末                          期末          合計
                         円   銭             円   銭         円    銭     円    銭         円   銭
     2018年9月期                -             0.00               -        0.00        0.00
     2019年9月期                -             0.00               -
     2019年9月期(予想)                                                        -             -
(注) 直近に公表されている配当予想からの修正の有無                         : 無
 
 
    2019年9月期の期末配当金は、現在未定であります。
 


3.2019年9月期の連結業績予想(2018年10月1日~2019年9月30日)
    2019年9月期の連結業績予想につきましては、現時点で合理的な業績予想の算定ができないことから記載しておりま
    せん。なお、当該理由等につきましては、添付資料3ページ「1.当四半期決算に関する定性的情報(3)連結業績
    予想などの将来予測情報に関する説明」をご覧ください。
※ 注記事項
(1)当四半期連結累計期間における重要な子会社の異動                   :無
         (連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動)
         新規   -社 、 除外   -社
 
    (注)特定子会社には該当しておりませんが、連結子会社でありました株式会社エスエスプラスは、2018年10月15日
       付で当社を存続会社とする吸収合併により消滅したため、連結の範囲から除外しております。
 

(2)四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用                   :無
 
 

(3)会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
  ① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更                       :無
     ②    ①以外の会計方針の変更                        :無
     ③    会計上の見積りの変更                         :無
     ④    修正再表示                              :無
 
 

(4)発行済株式数(普通株式)
  ① 期末発行済株式数(自己株式を含む)           2019年9月期3Q   13,998,798株   2018年9月期     13,918,798株

     ②    期末自己株式数               2019年9月期3Q          17株    2018年9月期         2,189株

     ③    期中平均株式数(四半期累計)        2019年9月期3Q   13,942,515株   2018年9月期3Q   12,916,571株
 
 

    ※    四半期決算短信は公認会計士又は監査法人の四半期レビューの対象外です
    ※    業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
    1.四半期決算補足資料につきましては四半期決算の発表後速やかに当社ウェブサイトに掲載する予定です。
    2.本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的である
      と判断する一定の前提に基づいており、その達成を当社として約束する趣旨のものではありません。また、実
      際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。業績予想の前提となる条件及び業績予想のご
      利用にあたっての注意事項等については、添付資料3ページ「1.当四半期決算に関する定性的情報(3)連
      結業績予想などの将来予測情報に関する説明」をご覧ください。
                      株式会社オルトプラス(3672) 2019年9月期 第3四半期決算短信


○添付資料の目次



    1.当四半期決算に関する定性的情報 ……………………………………………………………………2

    (1)経営成績に関する説明 ………………………………………………………………………………2

    (2)財政状態に関する説明 ………………………………………………………………………………3

    (3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明 …………………………………………………3

    2.四半期連結財務諸表及び主な注記 ……………………………………………………………………4

    (1)四半期連結貸借対照表 ………………………………………………………………………………4

    (2)四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書 …………………………………………5

    (3)四半期連結財務諸表に関する注記事項 ……………………………………………………………7

      (継続企業の前提に関する注記) ……………………………………………………………………7

      (株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記) ……………………………………………8

    3.その他 ……………………………………………………………………………………………………9

      継続企業の前提に関する重要事象等 …………………………………………………………………9




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                            株式会社オルトプラス(3672) 2019年9月期 第3四半期決算短信


1.当四半期決算に関する定性的情報
(1)経営成績に関する説明

  当第3四半期連結累計期間における我が国の経済は、アジア新興国等の景気の先行きや国際情勢の緊張による不
 確実性の高まりがあるものの、政府と日銀による経済政策及び金融政策等の推進により緩やかな回復基調が続いて
 おります。国内のインターネット利用環境につきましては、スマートフォン及びタブレット型端末によるインター
 ネット利用が引き続き増加しております(注1)。このような事業環境の下、当社はゲーム事業としてソーシャル
 ゲーム(注2)の新規開発及び運営、他社が開発・運営しているゲームタイトルの運営受託を進めるとともに、ゲ
 ーム支援事業及びベトナム子会社を利用したオフショア開発(注3)事業を進めてまいりました。
  ゲーム事業のうちゲーム運営においては、主力ゲームタイトルの運営に注力するとともに、各ゲームタイトルの
 収支状況を踏まえ、当第3四半期連結会計期間において6タイトル(自社・協業1タイトル、パブリッシュ1タイ
 トル、運営移管4タイトル)の運営を終了いたしました。この結果、当第3四半期連結会計期間末における運営タ
 イトルは、自社・協業6タイトル、運営移管2タイトルとなりました。ゲームの新規開発においては、IP保有会社
 を含む他社との協業により、開発に伴う各種リスクの低減を図りながら、開発スケジュールの遅延が生じないよう
 努めており、当第3四半期連結会計期間末における開発中のタイトルは2タイトルとなっております。運営中のタ
 イトルにつきましては、各タイトルの売上推移を踏まえ、当社が主力と位置付けるタイトルに開発・運営リソース
 を優先的に割り当てるとともに、売上が一定以上減衰しているタイトルについては、協業先やグループ子会社へ運
 営を移管し、外注費を含む各種運営費用を削減してまいりました。開発中のタイトルにつきましては、工数管理を
 精緻に行うことにより、開発スケジュールの遅延並びに開発費の増加が生じないよう努めてまいりました。なお、
 アイディアファクトリー株式会社とゲームタイトルの開発業務委託契約を締結いたしましたが、ゲームコンテンツ
 の企画、開発、運営等の事業を行う中で培った知見を共有し、現在運営しているゲームタイトルだけではなく、今
 後新規に開発、運営を行うゲームタイトルについて長期的に協業を進めていくために、同社との間で資本業務提携
 契約を締結いたしました。
  ゲーム支援事業では、ソーシャルゲーム会社間の人材マッチングサービスを提供するとともに、当社グループの
 人材を派遣契約等により他のソーシャルゲーム会社へ提供する等により、案件の獲得を進めてまいりました。また、
 オフショア開発事業では、オフショア開発拠点としてのベトナム子会社を活用した他社ウェブサービス等の開発受
 託等の案件獲得を進めることにより、収益増を目指してまいりましたが、そのような中で、株式会社エクストリー
 ムと合弁会社を設立し、ベトナム子会社の持分の全てを合弁会社へ譲渡することを合意いたしました。本合意によ
 り、オフショア開発事業につきましては両社の協業により事業を拡大してまいります。
  間接部門におきましては、引き続き人員配置の見直しによる人件費の抑制を含め、各種費用の削減を継続して進
 めてまいりました。しかしながら、運営中のタイトルから得られる収益が想定を下回ったことから、新規タイトル
 の開発費や新規事業等の費用及び全社費用等が、運営タイトル等から得られる収益を上回って推移いたしました。
 また、当第3四半期連結累計期間におきまして、長期前払費用として計上していた株式報酬費用48,354千円並びに
 投資有価証券として計上していたXPEC Entertainment Inc.株式92,355千円について、特別損失を計上いたしまし
 た。
  以上の結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は3,324,362千円(前年同四半期比6.2%増)、営業損失は
 742,180千円(前年同四半期は1,074,709千円の営業損失)、経常損失は756,780千円(前年同四半期は1,088,367千円の
 経常損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失は902,466千円(前年同四半期は1,105,448千円の親会社株主に帰属
 する四半期純損失)となりました。
  なお、新規事業としてサービスを開始した福利厚生サービス「コミュニティオ」につきましては、本事業への充
 当を目的とした資金調達が株価の下落により進まず、事業進捗に影響が生じていることを踏まえ、本事業を目的と
 して設立した100%子会社(株式会社コミュニティオ)の持分の大半を同社代表取締役に対して譲渡し、スピンアウ
 トいたしました。
 (注)1.総務省「通信利用動向調査」
     2.ソーシャルゲームとは、ゲームの利用者間のつながりや交流関係を活かしたゲームの総称です。
     3.オフショア開発とは、ソフトウェア開発や運用保守管理等を海外の開発会社等に委託して行う開発手法を
       指します。




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                           株式会社オルトプラス(3672) 2019年9月期 第3四半期決算短信


(2)財政状態に関する説明
  ① 資産
     当第3四半期連結会計期間末における総資産は1,835,483千円となり、前連結会計年度末に比べ1,196,985千円
  減少いたしました。流動資産の残高は1,460,103千円(前連結会計年度末比842,784千円の減少)となりました。こ
  れは主に現金及び預金の減少344,515千円、売掛金の減少384,989千円及びその他流動資産の減少93,516千円があ
  ったことによるものであります。固定資産は375,380千円(同354,201千円の減少)となりました。これは主に投資
  その他の資産の差入保証金の減少119,526千円及びその他の減少196,922千円によるものであります。


 ②   負債
     当第3四半期連結会計期間末における負債は961,952千円となり、前連結会計年度末に比べ351,991千円減少い
  たしました。これは主に流動負債のその他の減少126,298千円、買掛金の減少88,168千円、短期借入金の減少
  87,000千円及び1年内返済予定の長期借入金の減少51,292千円により流動負債が352,758千円減少したことによる
  ものです。


 ③   純資産
     当第3四半期連結会計期間末における純資産は873,530千円となり、前連結会計年度末に比べ844,994千円減少
  いたしました。これは主に株式の発行による資本金の増加13,080千円及び資本剰余金の増加13,080千円、自己株
  式処分による資本剰余金の増加27,659千円があった一方で、親会社株主に帰属する四半期純損失の計上902,466千
  円があったことによるものであります。


(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
     当社グループは、各事業の進捗状況等を踏まえ、足元の業績改善を図るために各種施策に取り組んでおります
  が、ゲーム事業においては新規タイトルの売上見込を予測することが難しく、また、ゲーム支援事業やオフショア
  開発事業の収支改善についても、その動向を予測することが難しいことから、当社グループの業績が短期間で大き
  く変動する可能性があります。このため、現時点で合理的な業績予想の算定ができないことから、業績予想の開示
  を見合わせます。なお、今後の進捗等を踏まえ、算定が可能になり次第速やかに開示いたします。




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                    株式会社オルトプラス(3672) 2019年9月期 第3四半期決算短信


2.四半期連結財務諸表及び主な注記
(1)四半期連結貸借対照表
                                                       (単位:千円)
                             前連結会計年度            当第3四半期連結会計期間
                            (2018年9月30日)          (2019年6月30日)
資産の部
 流動資産
   現金及び預金                           1,172,002              827,487
   売掛金                                890,449              505,460
   仕掛品                                 43,289               29,389
   その他                                198,220              104,704
   貸倒引当金                              △1,075               △6,938
   流動資産合計                           2,302,887            1,460,103
 固定資産
   有形固定資産                              62,244               50,819
   無形固定資産
     のれん                               34,045               23,831
     その他                               27,708               11,594
     無形固定資産合計                          61,754               35,426
   投資その他の資産
     差入保証金                            372,726              253,200
     その他                              232,856               35,934
     投資その他の資産合計                       605,583              289,134
   固定資産合計                             729,582              375,380
 資産合計                               3,032,469            1,835,483
負債の部
 流動負債
   買掛金                                238,522              150,354
   短期借入金                              587,000              500,000
   1年内返済予定の長期借入金                       51,292                    -
   その他                                436,441              310,143
   流動負債合計                           1,313,256              960,497
 固定負債
   繰延税金負債                                 688                1,454
   固定負債合計                                 688                1,454
 負債合計                               1,313,944              961,952
純資産の部
 株主資本
   資本金                              2,968,319            2,981,399
   資本剰余金                            2,961,241            3,001,981
   利益剰余金                           △4,231,548           △5,132,783
   自己株式                                   △0                   △0
   株主資本合計                           1,698,010              850,596
 その他の包括利益累計額
   その他有価証券評価差額金                           497                    -
   為替換算調整勘定                             2,294                5,211
   その他の包括利益累計額合計                        2,792                5,211
 新株予約権                                 16,226               16,226
 非支配株主持分                                1,495                1,496
 純資産合計                              1,718,525              873,530
負債純資産合計                             3,032,469            1,835,483




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(2)四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書
  四半期連結損益計算書
   第3四半期連結累計期間
                                                            (単位:千円)
                          前第3四半期連結累計期間            当第3四半期連結累計期間
                            (自 2017年10月1日           (自 2018年10月1日
                            至 2018年6月30日)           至 2019年6月30日)
売上高                                   3,129,800               3,324,362
売上原価                                  3,376,030               3,265,515
売上総利益又は売上総損失(△)                       △246,229                   58,847
販売費及び一般管理費                              828,479                 801,027
営業損失(△)                              △1,074,709               △742,180
営業外収益
 受取利息                                        78                      40
 雑収入                                      4,784                  23,118
 営業外収益合計                                  4,862                  23,159
営業外費用
 支払利息                                     2,654                  19,524
 社債利息                                     3,135                       -
 為替差損                                     5,228                   7,591
 貸倒損失                                     1,611                       -
 雑損失                                      1,144                   2,235
 持分法による投資損失                               4,747                   8,407
 営業外費用合計                                 18,521                  37,759
経常損失(△)                              △1,088,367                △756,780
特別利益
 固定資産売却益                                     95                       -
 貸倒引当金戻入額                                 2,600                      15
 新株予約権戻入益                                 1,515                       -
 関係会社株式売却益                                    -                   8,568
 特別利益合計                                   4,210                   8,583
特別損失
 投資有価証券評価損                                    -                  92,355
 開発支援金返還損失                               21,600                       -
 株式報酬費用消滅損                                    -                  48,354
 その他                                          -                   1,146
 特別損失合計                                  21,600                 141,855
税金等調整前四半期純損失(△)                      △1,105,756                △890,052
法人税、住民税及び事業税                              7,798                  11,646
法人税等調整額                                     212                     766
法人税等合計                                    8,010                  12,413
四半期純損失(△)                            △1,113,767                △902,465
非支配株主に帰属する四半期純利益又は非支配株主
                                         △8,319                       0
に帰属する四半期純損失(△)
親会社株主に帰属する四半期純損失(△)                  △1,105,448                △902,466




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  四半期連結包括利益計算書
   第3四半期連結累計期間
                                                        (単位:千円)
                      前第3四半期連結累計期間            当第3四半期連結累計期間
                        (自 2017年10月1日           (自 2018年10月1日
                        至 2018年6月30日)           至 2019年6月30日)
四半期純損失(△)                        △1,113,767               △902,465
その他の包括利益
 その他有価証券評価差額金                       △2,240                       -
 為替換算調整勘定                           △7,427                   2,917
 その他の包括利益合計                         △9,668                   2,917
四半期包括利益                          △1,123,435               △899,548
(内訳)
 親会社株主に係る四半期包括利益                 △1,115,116               △899,548
 非支配株主に係る四半期包括利益                    △8,319                       0




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(3)四半期連結財務諸表に関する注記事項
  (継続企業の前提に関する注記)
   当社グループは前連結会計年度まで5期連続となる営業損失、経常損失及び親会社株主に帰属する当期純損失を
  計上しており、当第3四半期連結累計期間においても営業損失742,180千円、経常損失756,780千円、親会社株主に
  帰属する四半期純損失902,466千円を計上しております。また、ゲーム事業において複数タイトルの開発を可能と
  する体制を維持し、オフショア開発事業などゲーム以外の事業での安定的な収益を獲得することを目的として、
  2018年8月30日付で第5回、第6回新株予約権の発行を行いましたが、株価が下限行使価格を下回って推移してい
  ることから資金調達が進まない状況が継続しております。このため、主たる事業であるゲーム事業においては、担
  当執行役員を交代するなど開発・運営体制の見直しを進めることにより収支改善を図り、オフショア開発事業では
  株式会社エクストリームと合弁会社を設立することにより事業拡大を目指す一方で、コミュニティオ事業について
  はスピンアウトするなど、事業の選択と集中を進めております。しかしながら、当第3四半期連結累計期間におい
  ては、業績の回復状況並びに手元資金の状況を慎重に見極める必要があることから、継続企業の前提に重要な疑義
  を生じさせるような事象又は状況が存在しているものと認識しております。
   当社グループは、足元の業績改善を進めることにより当該状況を解消するために、以下の対応策を講じることに
  より、事業面については収益の確保並びに費用の削減を進めるとともに、財務基盤の安定化に取り組んでおりま
  す。
  (1) 収益の確保並びに費用の削減
   a.ゲーム事業
    運営中のゲームタイトルについては、当社グループが主力と位置付けたタイトルに注力し、収益性の低い一部
    タイトルについては運営を順次終了させる等、一層の選択と集中を進めてまいります。主力タイトルの運営に
    ついては、当社グループでの運営だけではなく、実績のある主要協業先へ運営委託先を変更するなど運営体制
    を再度見直すことにより、売上を再度回復させるとともに、他言語対応やPC版の展開等、早期の収益化が見
    込める施策を協業先と協議し、実行してまいります。また、運営終了により生じた当社グループ人員を主力タ
    イトルの運営業務に充てるなど、経営資源の最適化を図ることにより、運営タイトルの収益改善を図ってまい
    ります。
     新規開発のゲームタイトルのうち、現在開発中の2タイトルについては、IP保有会社を含む他社との協業に
    より、開発に伴う各種リスクの低減を図りながら、開発スケジュールの遅延による開発費の増加が生じないよ
    う努めてまいります。また、当社及び協業先が役務提供割合に応じて開発費を負担し、サービス開始後の収益
    で開発費負担額を回収するという契約形態によると、売上が当初見込を下回った場合には、開発費を回収でき
    ない可能性、又は回収が長期間にわたる可能性が生じることから、業績の回復並びに財務体質の改善が進むま
    では、開発進捗に応じて対価を受領する受託開発契約の形態など、開発費の負担が発生しない、又は負担が最
    小限となる契約形態を原則として進めてまいります。
   b.ゲーム支援事業
     ゲーム支援事業では、各ゲーム事業会社向けの開発・運営人材のマッチングサービスを提供しております
    が、各ゲーム事業会社における人材ニーズは引き続き堅調に推移していることを踏まえ、会社間の人材のマッ
    チングに加えて、当社ゲーム事業での経営資源の最適化により生じた待機人材を他社へ派遣する等により、一
    段の収益化を図ってまいります。
   c.オフショア開発事業
     オフショア開発事業では、当第3四半期連結会計期間において株式会社エクストリームと合弁会社を設立
    し、共同でオフショア開発事業の拡大のための準備を進めております。また、その一環でベトナム子会社につ
    きましては2019年7月26日付で合弁会社に全ての持分を譲渡いたしました。この新しい体制の下で、各種施策
    を実行することにより、オフショア開発事業の収支改善を進めてまいります。
   d.新規事業
     新規事業として前期中にサービスを開始したコミュニティオ事業は、収益化までには時間を要するととも
    に、必要な投資資金の確保が進んでいないことを踏まえ、当該事業を子会社へ移管し、他社とのアライアンス
    を積極的に進めてまいりましたが、今後の事業方針について検討を進めた結果、当第3四半期連結会計期間に
    おいて子会社持分の大半を同社代表取締役に譲渡し、コミュニティオ事業をスピンアウトいたしました。な
    お、同社は独自に資金調達を行い、事業拡大を進めております。



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(2) 財務基盤の安定化
  財務面につきましては、株価の低迷により第5回、第6回新株予約権の行使が進んでいない状況を踏まえ、引
 受先であるマッコーリ・バンク・リミテッドと資金調達に関する協議を継続して行ってまいります。また、事業
 上の協業先との業務資本提携の可能性について検討を進めるとともに、取引金融機関に対しても、引き続き協力
 を頂くための協議を進めてまいります。


 以上の対応策の実施により、事業基盤並びに財務基盤の安定化を図り、当該状況の解消、改善に努めてまいりま
す。しかしながら、ゲーム事業における運営タイトルの売上動向、新規タイトルの売上見込及び運営タイトルにお
ける各種コスト削減については将来の予測を含んでいること、新規ゲームタイトルの開発コストの管理が十分に行
えない可能性があること、また、今後の契約形態については協業先との合意が必要であること、ゲーム支援事業に
おける売上動向については業界動向などの外部環境の影響を受けること、オフショア開発事業については合弁会社
を踏まえた新しい体制下での各種施策の実行による効果が得られるまでには多少の時間を要すると見込むこと等を
踏まえ、現時点では継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められます。
 なお、四半期連結財務諸表は継続企業を前提として作成されており、継続企業の前提に関する重要な不確実性の
影響を四半期連結財務諸表に反映しておりません。


(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記)
当第3四半期連結累計期間において、特定譲渡制限付株式の発行により資本金及び資本剰余金がそれぞれ13,080千
円増加するとともに、第三者割当による自己株式の処分により資本剰余金が27,659千円増加いたしました。その結
果、当第3四半期連結会計期間末において資本金が2,981,399千円、資本剰余金が3,001,981千円となっておりま
す。




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3.その他
 継続企業の前提に関する重要事象等
  当社グループは、前連結会計年度まで5期連続となる営業損失、経常損失、親会社株主に帰属する当期純損失と
 なり、当第3四半期連結累計期間においても、営業損失742,180千円、経常損失756,780千円、親会社株主に帰属す
 る四半期純損失902,466千円となることから、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在
 していると認識しております。
  当社グループは、当該状況を解消するために、(継続企業の前提に係る注記)に記載のとおり対応策を講じるこ
 とにより、事業面については収益の獲得並びに費用の削減を進めるとともに、財務面については財務基盤の安定化
 に取り組んでおります。しかしながら、ゲーム事業における運営タイトルの売上動向、新規タイトルの売上見込及
 び運営タイトルにおける各種コスト削減については将来の予測を含んでいること、新規ゲームタイトルの開発コス
 トの管理が十分に行えない可能性があること、また、今後の契約形態については協業先との合意が必要であること、
 ゲーム支援事業における売上動向については業界動向などの外部環境の影響を受けること、オフショア開発事業に
 ついては合弁会社を踏まえた新しい体制下での各種施策の実行による効果が得られるまでには多少の時間を要する
 と見込むこと等を踏まえ、現時点では継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められます。




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