3661 エムアップHD 2021-08-13 15:00:00
2022年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]
2022年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2021年8月13日
上場会社名 株式会社エムアップホールディングス 上場取引所 東
コード番号 3661 URL http://www.m-upholdings.co.jp/
代表者 (役職名) 代表取締役 (氏名)美藤 宏一郎
問合せ先責任者 (役職名) 取締役総務経理部長 (氏名)藤池 季樹 TEL 03-5467-7125
四半期報告書提出予定日 2021年8月13日 配当支払開始予定日 -
四半期決算補足説明資料作成の有無:無
四半期決算説明会開催の有無 :無
(百万円未満切捨て)
1.2022年3月期第1四半期の連結業績(2021年4月1日~2021年6月30日)
(1)連結経営成績(累計) (%表示は、対前年同四半期増減率)
親会社株主に帰属する
売上高 営業利益 経常利益
四半期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2022年3月期第1四半期 3,077 4.8 363 26.0 345 11.4 197 1.5
2021年3月期第1四半期 2,937 15.4 288 129.0 310 143.1 194 317.0
(注)包括利益 2022年3月期第1四半期 348百万円 (310.2%) 2021年3月期第1四半期 84百万円 (51.7%)
潜在株式調整後
1株当たり
1株当たり
四半期純利益
四半期純利益
円 銭 円 銭
2022年3月期第1四半期 21.85 21.84
2021年3月期第1四半期 21.33 21.32
(2)連結財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円 銭
2022年3月期第1四半期 10,862 4,629 40.5 486.95
2021年3月期 11,761 4,454 36.2 471.15
(参考)自己資本 2022年3月期第1四半期 4,397百万円 2021年3月期 4,255百万円
2.配当の状況
年間配当金
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計
円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭
2021年3月期 - 0.00 - 23.00 23.00
2022年3月期 -
2022年3月期(予想) 0.00 - 23.00 23.00
(注)直近に公表されている配当予想からの修正の有無:無
3.2022年3月期の連結業績予想(2021年4月1日~2022年3月31日)
(%表示は、対前期増減率)
親会社株主に帰属 1株当たり
売上高 営業利益 経常利益
する当期純利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 円 銭
通期 13,600 10.3 1,300 17.4 1,300 11.3 830 31.7 85.55
(注)直近に公表されている業績予想からの修正の有無:無
(注)当社グループは業績管理を年次で行っていることから通期業績予想のみを開示しております。詳細は、添付資料P.
5「1.当四半期決算に関する定性的情報(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明」をご覧くださ
い。
※ 注記事項
(1)当四半期連結累計期間における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動)無
新規 -社 、除外 -社
(2)四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用:無
(3)会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更 :有
② ①以外の会計方針の変更 :無
③ 会計上の見積りの変更 :無
④ 修正再表示 :無
(4)発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2022年3月期1Q 9,117,097株 2021年3月期 9,117,097株
② 期末自己株式数 2022年3月期1Q 85,790株 2021年3月期 85,735株
③ 期中平均株式数(四半期累計) 2022年3月期1Q 9,031,351株 2021年3月期1Q 9,115,470株
※ 四半期決算短信は公認会計士又は監査法人の四半期レビューの対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
・本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判
断する一定の前提に基づいており、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。業績予想の
前提となる条件等については、添付資料5ページ「1.当四半期決算に関する定性情報(3)連結業績予想などの
将来予測情報に関する説明」をご覧ください。
株式会社エムアップホールディングス(3661)
2022年3月期 第1四半期決算短信
○添付資料の目次
1.当四半期決算に関する定性的情報 …………………………………………………………………………………… 2
(1)経営成績に関する説明 …………………………………………………………………………………………… 2
(2)財政状態に関する説明 …………………………………………………………………………………………… 4
(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明 ……………………………………………………………… 5
2.四半期連結財務諸表及び主な注記 …………………………………………………………………………………… 6
(1)四半期連結貸借対照表 …………………………………………………………………………………………… 6
(2)四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書 ……………………………………………………… 7
四半期連結損益計算書
第1四半期連結累計期間 ……………………………………………………………………………………… 7
四半期連結包括利益計算書
第1四半期連結累計期間 ……………………………………………………………………………………… 8
(3)四半期連結財務諸表に関する注記事項 ………………………………………………………………………… 9
(継続企業の前提に関する注記) ………………………………………………………………………………… 9
(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記) ………………………………………………………… 9
(会計方針の変更) ………………………………………………………………………………………………… 9
(セグメント情報等) ……………………………………………………………………………………………… 10
(収益認識関係) …………………………………………………………………………………………………… 11
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株式会社エムアップホールディングス(3661)
2022年3月期 第1四半期決算短信
1.当四半期決算に関する定性的情報
(1) 経営成績に関する説明
当第1四半期連結累計期間における我が国の経済は、新型コロナウイルス感染症に伴う社会経済活動の制限によ
り、依然として厳しい状況にあり、また、緊急事態宣言が再度発令されたことにより、一部においては弱さが増し
ております。
先行きについては、ワクチン接種が進んでいく中で、感染拡大の防止策を講じ社会経済活動のレベルが段階的に
引き上げられ、持ち直しへ向かうことが期待されているものの、新型コロナウイルス感染症が内外経済をさらに下
振れさせるリスクも懸念されており、不透明な状況が続くと見込まれております。
当社グループの事業領域であるインターネット関連市場は、第5世代移動通信システムの商用化が始まり、今後
の新たな市場の創生と拡大への期待が高まっております。また、新型コロナウイルスの感染拡大とそれに伴う自粛
により、社会経済活動は制限される一方で、自宅からのインターネットの利用頻度や時間は顕著に高まっており、
社会のデジタル化や各種サービスのデジタル活用が急速に進んでおります。
こうしたテクノロジーの進化や新たなビジネス、サービスの創出は加速しており、事業環境は目まぐるしく変化
しております。
音楽やアーティスト関連の市場では、新型コロナウイルス感染症の影響をより大きく受けております。2020年の
音楽ソフト(オーディオレコード及び音楽ビデオ合計)の生産金額は1,944億円(前年同期比15.2%減)、音楽配
信の販売金額が782億円(前年同期比10.8%増)となりました(出所:一般社団法人日本レコード協会)。販売延
期等の影響により音楽ソフトは大きく減少いたしましたが、自宅等でのストリーミングサービスの利用の増加によ
り、音楽配信は引き続き拡大しております。
ライブ、コンサート市場は、新型コロナウイルス感染症の影響が非常に大きく、多くのライブ、コンサートが開
催の自粛により中止、延期となったことから、2020年の市場規模が779億円(同78.7%減)となりました(出所:
一般社団法人コンサートプロモーターズ協会)。足下の状況としては、十分に感染症対策を講じた上で徐々にライ
ブ、コンサートを再開する動きも見られ始めておりますが、感染の再拡大と度重なる緊急事態宣言の発令により状
況はなお不透明です。
音楽市場の中でも特にライブ、コンサートを筆頭とした従来からのエンタテインメントのフォーマットにおいて
は、新型コロナウイルス感染症の影響がより大きく見られております。その一方で、有料のライブ配信やサブスク
リプション型のストリーミングが普及、拡大し、デジタルシフトが急速に進むなど事業環境は変化しており、それ
らを的確に捉え、競争力を維持、向上させていくことがより重要となってきております。
このような外部環境の中、当社グループでは、アーティストを中心にタレントや声優、アニメまで幅広いジャン
ルを事業領域とし、ファンクラブサイトを事業の軸に据え、電子チケットやeコマース、キャラクター、音楽など
の多岐にわたるデジタルコンテンツの配信に至るまで、複合的な事業展開をしてまいりました。数多くの有力アー
ティストやコンテンツを保有するという優位性を生かし、それらを相互活用することでグループ全体でのシナジー
効果を発揮させ、事業基盤の拡大と多様化を進めております。
加えて、エンタテインメントのデジタル化など事業環境の変化に対応すべくライブの動画、VR配信や電子チケ
ット、ファンクラブのプラットフォーム化など今後の成長分野での新たな事業領域の開拓と収益の獲得も引き続き
推進してまいりました。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間における売上高は3,077百万円(前年同期比4.8%増)、営業利益は363百
万円(同26.0%増)、経常利益は345百万円(同11.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は197百万円(同1.5%
増)となりました。
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2022年3月期 第1四半期決算短信
セグメントごとの概要は、以下のとおりであります。
1)コンテンツ事業
a.コンテンツ事業に係るファンクラブ・ファンサイト事業等
ファンクラブ・ファンサイト事業等では、主にスマートフォン向けにファンクラブサイト運営や各種
デジタルコンテンツ配信、動画サービス、アプリの提供などを行っております。
当第1四半期連結累計期間におきましては、引き続き新型コロナウイルス感染症により、ライブやコ
ンサートの開催自粛の影響から一部のファンクラブ/ファンサイトでは会員数の減少が見られたものの、
新規ファンクラブ/ファンサイトの開設が計画通りに進んだことから、順調に新規会員を獲得することが
できました。
また、会員限定のライブ配信やファンクラブのアプリ化などにより、既存のファンクラブにおける会
員数の維持、拡大にも努めてまいりました。
生配信を観ながらコメントやギフティングによってアーティストの応援ができる機能を搭載した動画
視聴専用アプリ「FanStream」や、VRでのライブ生配信や様々なVR映像コンテンツを提供する「VR
MODE」を通じたライブ配信も継続し、コロナ禍により音楽ライブやイベントが開催できない状況へと対
応したライブコンテンツの提供も行ってまいりました。
前期より開始したファンクラブ/ファンサイトのポータルメディア「Fanpla」や、ファンクラブのプラ
ットフォーム「Fanpla Kit」の普及、利用拡大もすすめると同時に、ファンクラブの海外展開や、オンラ
インサロン、クラウドファンディングといった新たなサービス展開の準備も推進してまいりました。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間におけるコンテンツ事業に係るファンクラブ・ファンサイト
事業等の売上高は2,343百万円(前年同期比1.9%減)となりました。
b.コンテンツ事業に係るEC事業
EC事業につきましては、主に当社グループの運営するファンクラブサイト等を通じて、アーティス
トグッズとCD、DVD及びブルーレイといった音楽映像商品の販売を行っております。
当第1四半期連結累計期間においては、緊急事態宣言や自粛に伴い巣ごもり需要が増加したこと、ア
ーティストグッズ等の販売がライブやコンサート等の会場からECへとデジタルシフトが進んだことか
ら、EC事業の収益基盤も拡大しており、アーティストのオンラインストア等を積極的に開設してまい
りました。一方で、新型コロナウイルス感染症の影響により、中止や延期となったコンサートグッズの
EC販売という特需は剥落したことから、通常通りの商品取り扱いとなりました。
また、当社グループにて運営、受託するアニメ作品の公式オンラインストアについても、映画公開に
伴い商品取り扱いが増加いたしました。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間におけるコンテンツ事業に係るEC事業の売上高は180百万円
(同44.1%減)となりました。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間におけるコンテンツ事業全体の売上高は2,524百万円(同7.0%
減)、セグメント利益は410百万円(同17.6%減)となりました。
2)電子チケット事業
電子チケット事業には、電子チケット及びチケットトレード、並びにそれらに付随する各種サービスから
の収益により構成されております。音楽のライブはもちろんのこと、プロ野球やフィギアスケートといった
スポーツ、遊園地などのレジャー施設まで幅広く電子チケットサービスを提供しております。
当第1四半期連結累計期間におきましては、徐々に有観客でのライブ、イベントは増加しつつあり、非接
触による精度の高い顔パス入場システムの導入など新たな取り組みを行ってまいりましたが、まだまだ新型
コロナウイルス感染症の影響は大きく、電子チケット及びチケットトレードに関連する収益は低調な水準が
続いております。
そうした厳しい事業環境のもとではあるものの、ライブの生配信やオンライン配信の視聴パスを販売する
プラットフォーム「StreamPass」や、安心安全な1on1イベントを実現するライブトークアプリ「Meet
Pass ライブトーク」などの提供により、収益の確保に努めてまいりました。
ライブと連動する施策として展開する、アーティストのサイン入りのグッズなどの商品を提供するオンラ
インくじ「メモコレ」についても、キャッシュレス決済への対応などにより順調に販売を拡大させることが
できました。
電子チケット周辺領域のサービスといたしましては、プロ野球等のカードコレクションアプリにおいて新
シーズンへの対応や各種キャンペーンなどの展開により利用を拡大させてまいりました。
今後もカードコレクションアプリのスポーツ以外への横展開やさらなる付加価値の提供により、選手カー
ドを中心に周辺領域でのビジネスも拡大させていくことを計画しております。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間における電子チケット事業の売上高は523百万円(同149.5%増)、
セグメント利益は72百万円(前年同四半期は102百万円のセグメント損失)となりました。
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2022年3月期 第1四半期決算短信
3)その他事業
その他事業には、上記3つのセグメントに属さない連結子会社の収益等が計上されており、主にアパレルや
出版、プロダクション業務が含まれております。
引き続き当第1四半期連結累計期間におきましても、将来の収益獲得に向けた事業育成を行ってきたことか
ら、売上高は30百万円(同94.1%増)、セグメント利益は9百万円(同185.0%増)となりました。
(2) 財政状態に関する説明
(資産の部)
当第1四半期連結会計期間末の総資産は10,862百万円(前連結会計年度末比7.6%減)となりました。
流動資産は7,008百万円(同7.4%減)となりました。主な内訳は現金及び預金4,419百万円、売掛金1,208百万円で
あります。
固定資産は3,853百万円(同8.0%減)となりました。主な内訳は無形固定資産1,084百万円、投資その他の資産は
2,009百万円であります。
(負債の部)
当第1四半期連結会計期間末の流動負債は6,039百万円(同15.0%減)となりました。主な内訳は買掛金2,826百万
円であります。
固定負債は193百万円(同4.8%減)となりました。主な内訳は繰延税金負債145百万円であります。
(純資産の部)
当第1四半期連結会計期間末の純資産の合計は4,629百万円(同3.9%増)となりました。主な内訳は資本金310百
万円、資本剰余金3,693百万円、利益剰余金1,064百万円であります。
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(3) 連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
今後における我が国の経済は、引き続き新型コロナウイルス感染症とそれに伴う社会経済活動の制限の影響によ
り、極めて厳しい状況が続くと見込まれており、国内外の経済をさらに下振れさせるリスクも懸念されておりま
す。
当社の属するインターネット関連市場につきましては、スマートフォンを通じたサービス消費が増加しており、
市場も大きく拡大しております。また、第5世代異動通信方式(5G)のサービスが開始されるなど、モバイル及
びインターネット関連ビジネスを取り巻く環境は日々変化しております。
一方で、音楽やアーティスト関連市場については、新型コロナウイルス感染症の影響は大きく、イベント開催や
その収容人数が制限されるなど、今期(2022年3月期)も厳しい事業環境が続くものと考えられます。
こうした事業環境の中、当社は、ファンという固定の顧客基盤を持ち、技術及び市場動向の影響を受けにくい、
アーティストやキャラクター等のコンテンツを中心に、ファンクラブサイトを事業の軸に据え、新規アーティスト
等の継続的な発掘と獲得、既存サイトのアプリ展開や、電子チケットとチケットトレード、ライブ配信といった新
サービスの追加によって、新規有料会員の獲得と既存会員の維持や顧客価値の向上を進めております。
コンテンツ事業においては、会員獲得の間口を広げるべく、アーティストとファンの距離をより近づけ、ファン
クラブ入会への動機づけをするためのポータルメディアとして「Fanpla」を開設いたしました。加えて、アーティ
ストの規模に関わらず、アーティストなら誰でもファンクラブを開設することのできるサービスとして「Fanpla
Kit」の提供も開始し、ファンクラブのプラットフォーム化と新規アーティストの獲得力の強化を進めてまいりまし
た。今後につきましても、ファンクラブ/ファンサイトを基盤としながら、様々な新規サービスを付加していくこと
で、ファンクラブのメディア化を推進してまいります。同時に、ファンクラブ/ファンサイトの海外展開も視野に準
備を進めております。
新型コロナウイルス感染症の影響が大きい電子チケット分野においては、プロ野球等の「カードコレクション」
や、アーティストのサイン入りのグッズなどの商品を提供するオンラインくじ「メモコレ」、1on1イベントを実
現するライブトークアプリ「Meet Pass ライブトーク」など、電子チケット周辺領域のサービスを拡充すること
で、事業全体の基盤を固めてまいりました。
今期においてもライブ、コンサートの開催状況は不透明でありますが、拡大させた事業基盤のもとで、今後のイ
ベントの再開を見据え、大手プレイガイドとの連携により電子チケット及びトレードサービスの普及と、利用の促
進、マーケットシェアの獲得を進めてまいります。
加えて、VRを中心とした先端表現技術を用いたライブ動画の制作や配信など新たな事業領域の開拓や、子会社
等を通じた他社との事業提携、並びに新規事業の開発にも引き続き取り組んでまいります。
以上の通り当社は、ファンという強固な事業基盤をベースにしながら、新規事業を展開していくことで、継続的
な成長を目指しております。その一方でコロナウイルス感染症の拡大に伴い、多くのライブ、コンサート等のイベ
ントの開催と収容人数には制限が設けられるなど、音楽やエンタテインメント業界ではその影響が特に大きく、感
染症の収束やアーティストの活動再開などを予測することはいまだに困難であります。そのため、今期の業績予想
につきましても、保守的な見通しのもとに策定しております。
また、今期においても新たなサービスや事業への取り組みも計画しておりますが、新規事業分野では不確定な要
素も多く含まれ、当社が予期せぬ先行投資が生じることや先行投資に見合う収益が計上されないことも想定されま
す。そのため、それら新規サービスや事業に関しましては、事業の立ち上がりの状況などを見極めた上で、業績予
想へと織り込んでいく方針です。
費用面では、販売に比例し発生するロイヤリティや、子会社等における新規事業の開発とその先行投資、業容の
拡大に伴う採用の強化による人材関連費用の増加などを見込んでおります。
以上により、今期(2022年3月期)の見通しについては、売上高13,600百万円(前年同期比10.3%増)、営業利
益1,300百万円(同17.4%増)、経常利益1,300百万円(同11.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益830百万円
(同31.7%増)を見込んでおります。
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2022年3月期 第1四半期決算短信
2.四半期連結財務諸表及び主な注記
(1)四半期連結貸借対照表
(単位:千円)
前連結会計年度 当第1四半期連結会計期間
(2021年3月31日) (2021年6月30日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 4,740,478 4,419,524
売掛金 1,431,805 1,208,700
有価証券 80,000 -
商品 15,403 15,269
仕掛品 1,339 1,339
貯蔵品 20,222 19,201
その他 1,284,199 1,349,247
貸倒引当金 △1,332 △4,908
流動資産合計 7,572,117 7,008,374
固定資産
有形固定資産 759,735 760,229
無形固定資産
のれん 764,822 710,192
顧客関連資産 334,388 321,527
その他 60,602 52,678
無形固定資産合計 1,159,814 1,084,398
投資その他の資産
投資有価証券 1,705,351 1,493,168
その他 642,592 588,259
貸倒引当金 △78,426 △72,397
投資その他の資産合計 2,269,518 2,009,031
固定資産合計 4,189,067 3,853,659
資産合計 11,761,184 10,862,033
負債の部
流動負債
買掛金 2,789,212 2,826,940
未払法人税等 637,102 54,456
未払金 1,019,050 682,996
前受金 877,769 985,272
預り金 1,352,754 1,290,338
賞与引当金 42,863 8,101
役員賞与引当金 108,066 11,050
その他 277,288 180,174
流動負債合計 7,104,107 6,039,329
固定負債
資産除去債務 39,298 39,441
繰延税金負債 155,123 145,237
その他 8,618 8,618
固定負債合計 203,041 193,297
負債合計 7,307,148 6,232,627
純資産の部
株主資本
資本金 310,239 310,239
資本剰余金 3,688,991 3,693,390
利益剰余金 1,047,434 1,064,017
自己株式 △202,382 △202,549
株主資本合計 4,844,282 4,865,097
その他の包括利益累計額
その他有価証券評価差額金 △589,145 △467,312
その他の包括利益累計額合計 △589,145 △467,312
新株予約権 34,087 37,919
非支配株主持分 164,811 193,701
純資産合計 4,454,036 4,629,406
負債純資産合計 11,761,184 10,862,033
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(2)四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書
(四半期連結損益計算書)
(第1四半期連結累計期間)
(単位:千円)
前第1四半期連結累計期間 当第1四半期連結累計期間
(自 2020年4月1日 (自 2021年4月1日
至 2020年6月30日) 至 2021年6月30日)
売上高 2,937,998 3,077,636
売上原価 2,051,930 2,080,133
売上総利益 886,068 997,503
販売費及び一般管理費 597,374 633,850
営業利益 288,693 363,652
営業外収益
投資有価証券売却益 18,409 -
受取賃貸料 684 37
受取手数料 4,201 3,005
その他 287 2,256
営業外収益合計 23,583 5,299
営業外費用
為替差損 249 39
投資有価証券売却損 - 21,953
支払手数料 1,950 1,489
営業外費用合計 2,199 23,481
経常利益 310,076 345,470
税金等調整前四半期純利益 310,076 345,470
法人税、住民税及び事業税 143,475 48,323
法人税等調整額 12,658 70,940
法人税等合計 156,134 119,263
四半期純利益 153,942 226,207
非支配株主に帰属する四半期純利益又は非支配株主
△40,456 28,890
に帰属する四半期純損失(△)
親会社株主に帰属する四半期純利益 194,399 197,317
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2022年3月期 第1四半期決算短信
(四半期連結包括利益計算書)
(第1四半期連結累計期間)
(単位:千円)
前第1四半期連結累計期間 当第1四半期連結累計期間
(自 2020年4月1日 (自 2021年4月1日
至 2020年6月30日) 至 2021年6月30日)
四半期純利益 153,942 226,207
その他の包括利益
その他有価証券評価差額金 △69,093 121,832
その他の包括利益合計 △69,093 121,832
四半期包括利益 84,849 348,039
(内訳)
親会社株主に係る四半期包括利益 125,306 319,149
非支配株主に係る四半期包括利益 △40,456 28,890
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2022年3月期 第1四半期決算短信
(3)四半期連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記)
該当事項はありません。
(会計方針の変更)
(1)企業会計基準第29号「収益認識に関する会計基準」
収益認識会計基準等の適用については、収益認識会計基準第84項ただし書きに定める経過的な取扱いに従って
おり、当第1四半期連結会計期間の期首より前に新たな会計方針を遡及適用した場合の累積的な影響額を、当第
1四半期連結会計期間の期首の利益剰余金に加減し、当該期首残高から新たな会計方針を適用しております。
この結果、当第1四半期連結累計期間の損益に与える影響はありません。また、利益剰余金の当期首残高への
影響もありません。
収益認識会計基準等の適用については、収益認識会計基準第84項ただし書きに定める経過的な取扱いに従って
おり、当第1四半期連結会計期間の期首より前に新たな会計方針を遡及適用した場合の累積的影響額を、当第1
四半期連結会計期間の期首の利益剰余金に加減し、当該期首残高から新たな会計方針を適用しておりますが、当
該期首残高に与える影響はありません。
(2)企業会計基準第30号「時価の算定に関する会計基準」
「時価の算定に関する会計基準」(企業会計基準第30号 2019年7月4日)等を当第1四半期連結会計期間の
期首から適用し、「時価の算定に関する会計基準」第19項及び「金融商品に関する会計基準」(企業会計基準第
10号 2019年7月4日)第44-2項に定める経過的な取扱いに従って、「時価の算定に関する会計基準」等が定
める新たな会計方針を、将来にわたって適用しております。なお、四半期連結財務諸表に与える影響はありませ
ん。
(重要な会計上の見積り及び見積りを伴う判断)
当要約四半期連結財務諸表の金額に重要な影響を与える見積り及び判断は、前年度と同様であります。
なお、新型コロナウイルス感染症拡大による影響は不確定要素が多く、将来の財政状態および経営成績および
キャッシュ・フローの状況に影響を及ぼす可能性があります。しかしながら、当社グループでは、新型コロナウ
イルスへの感染症拡大防止対策により、イベント等の制限はあるものの、業績への影響は軽微であると考えてお
ります。
新型コロナウイルス感染症に関連する仮定についての重要な変更はありません。
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株式会社エムアップホールディングス(3661)
2022年3月期 第1四半期決算短信
(セグメント情報等)
【セグメント情報】
Ⅰ 前第1四半期連結累計期間(自 2020年4月1日 至 2020年6月30日)
1.報告セグメントごとの売上高及び利益又は損失の金額に関する情報
(単位:千円)
報告セグメント 四半期連結
その他(注) 調整額 損益計算書
合計
コンテンツ 電子チケット 1 (注)2 計上額
計
事業 事業 (注)3
売上高
外部顧客への売上高 2,712,692 209,831 2,922,524 15,474 2,937,998 - 2,937,998
セグメント間の内部売上高又
1,281 - 1,281 - 1,281 △1,281 -
は振替高
計 2,713,974 209,831 2,923,805 15,474 2,939,280 △1,281 2,937,998
セグメント利益又は損失(△) 497,956 △102,715 395,240 3,413 398,654 △109,960 288,693
(注)1.「その他」の区分は報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、子会社の事業を含んで
おります。
2.セグメント利益又は損失の調整額△109,960千円には、セグメント間取引消去34,695千円、各報
告セグメントに配分していない全社費用△144,656千円が含まれております。全社費用は、主に
報告セグメントに帰属しない一般経費であります。
3.セグメント利益又は損失は、四半期連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。
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株式会社エムアップホールディングス(3661)
2022年3月期 第1四半期決算短信
Ⅱ 当第1四半期連結累計期間(自 2021年4月1日 至 2021年6月30日)
1.報告セグメントごとの売上高及び利益又は損失の金額に関する情報
(単位:千円)
報告セグメント 四半期連結
その他(注) 調整額 損益計算書
合計
コンテンツ 電子チケット 1 (注)2 計上額
計
事業 事業 (注)3
売上高
外部顧客への売上高 2,524,092 523,501 3,047,594 30,042 3,077,636 - 3,077,636
セグメント間の内部売上高又
19,197 224 19,422 △188 19,234 △19,234 -
は振替高
計 2,543,290 523,726 3,067,016 29,854 3,096,871 △19,234 3,077,636
セグメント利益 410,398 72,945 483,343 9,729 493,073 △129,420 363,652
(注)1.「その他」の区分は報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、子会社の事業を含んで
おります。
2.セグメント利益の調整額△129,420千円には、セグメント間取引消去2,178千円、各報告セグメ
ントに配分していない全社費用△131,598千円が含まれております。全社費用は、主に報告セグ
メントに帰属しない一般経費であります。
3.セグメント利益は、四半期連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。
(収益認識関係)
(顧客との契約から生じる収益を分解した情報)
当第1四半期連結累計期間(自 2021年4月1日 至 2021年6月30日)
(単位:千円)
報告セグメント
その他(注) 合計
コンテンツ 電子チケット
計
事業 事業
ファンクラブ・ファンサイト事業等 2,343,447 - 2,343,447 - 2,343,447
EC事業 180,645 - 180,645 - 180,645
電子チケット事業 - 523,501 523,501 - 523,501
その他 - - - 30,042 30,042
顧客との契約から生じる収益 2,524,092 523,501 3,047,594 30,042 3,077,636
その他の収益 - - - - -
外部顧客への売上高 2,524,092 523,501 3,047,594 30,042 3,077,636
(注)「その他」の区分は報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、アパレルやプロダクション事業が含まれております。
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