3661 エムアップHD 2021-05-14 15:00:00
2021年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]
2021年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
2021年5月14日
上場会社名 株式会社エムアップホールディングス 上場取引所 東
コード番号 3661 URL http://www.m-upholdings.co.jp/
代表者 (役職名) 代表取締役 (氏名)美藤 宏一郎
問合せ先責任者 (役職名) 取締役 総務経理部長 (氏名)藤池 季樹 TEL (03)5467-7125
定時株主総会開催予定日 2021年6月29日 配当支払開始予定日 2021年6月30日
有価証券報告書提出予定日 2021年6月29日
決算補足説明資料作成の有無:有
決算説明会開催の有無 :無
(百万円未満切捨て)
1.2021年3月期の連結業績(2020年4月1日~2021年3月31日)
(1)連結経営成績 (%表示は対前期増減率)
親会社株主に帰属する
売上高 営業利益 経常利益
当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2021年3月期 12,325 11.4 1,107 51.8 1,168 26.3 633 34.6
2020年3月期 11,061 59.9 729 80.9 924 105.3 470 -
(注)包括利益 2021年3月期 30百万円 (△90.5%) 2020年3月期 324百万円 (-%)
1株当たり 潜在株式調整後 自己資本 総資産 売上高
当期純利益 1株当たり当期純利益 当期純利益率 経常利益率 営業利益率
円 銭 円 銭 % % %
2021年3月期 69.56 69.53 14.3 9.9 9.0
2020年3月期 51.75 52.77 10.5 8.9 6.6
(参考)持分法投資損益 2021年3月期 -百万円 2020年3月期 -百万円
(2)連結財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円 銭
2021年3月期 11,761 4,454 36.2 471.15
2020年3月期 10,660 4,808 43.2 527.51
(参考)自己資本 2021年3月期 4,255百万円 2020年3月期 4,600百万円
(3)連結キャッシュ・フローの状況
営業活動による 投資活動による 財務活動による 現金及び現金同等物
キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー 期末残高
百万円 百万円 百万円 百万円
2021年3月期 1,995 △1,676 △403 4,820
2020年3月期 128 △685 104 4,904
2.配当の状況
年間配当金 純資産
配当金総額 配当性向
配当率
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計 (合計) (連結)
(連結)
円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 百万円 % %
2020年3月期 - 0.00 - 22.00 22.00 200 42.5 4.2
2021年3月期 - 0.00 - 23.00 23.00 207 33.1 4.7
2022年3月期
(予想) - 0.00 - 23.00 23.00 33.0
3.2022年3月期の連結業績予想(2021年4月1日~2022年3月31日)
(%表示は、対前期増減率)
親会社株主に帰属 1株当たり
売上高 営業利益 経常利益
する当期純利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 円 銭
通期 13,600 10.3 1,300 17.4 1,300 11.3 830 31.7 85.55
(注)当社グループは、業績管理を年次で行っていることから、通期連結業績予想のみを開示しております。詳細は、添
付資料P.5「1.経営成績等の概況(4)今後の見通し」をご覧ください。
※ 注記事項
(1)期中における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動)無
新規 -社 (社名 )-
除外 -社 (社名)-
(2)会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更:無
② ①以外の会計方針の変更 :無
③ 会計上の見積りの変更 :無
④ 修正再表示 :無
(3)発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2021年3月期 9,117,097株 2020年3月期 9,115,697株
② 期末自己株式数 2021年3月期 85,735株 2020年3月期 194株
③ 期中平均株式数 2021年3月期 9,101,438株 2020年3月期 9,088,245株
(参考)個別業績の概要
1.2021年3月期の個別業績(2020年4月1日~2021年3月31日)
(1)個別経営成績 (%表示は対前期増減率)
売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2021年3月期 1,447 △58.1 862 184.8 694 △39.5 672 1.6
2020年3月期 3,455 3.6 302 △12.0 1,148 253.0 662 -
1株当たり 潜在株式調整後
当期純利益 1株当たり当期純利益
円 銭 円 銭
2021年3月期 73.92 73.88
2020年3月期 72.84 72.67
(2)個別財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円 銭
2021年3月期 6,710 4,534 67.5 502.12
2020年3月期 5,898 4,677 79.2 513.16
(参考)自己資本 2021年3月期 4,528百万円 2020年3月期 4,670百万円
※ 決算短信は公認会計士又は監査法人の監査の対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
・本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判
断する一定の前提に基づいており、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。業績予想の
前提となる条件及び業績予想のご利用にあたっての注意事項等については、添付資料5ページ「1.経営成績等の
概況(4)今後の見通し」をご覧ください。
・例年開催しております機関投資家・アナリスト向け決算説明会を予定しておりましたが、新型コロナウイルス感染
症の影響を踏まえ、中止させて頂きます。なお、決算補足説明資料につきましては、当社ウェブサイトに掲載いた
します。
株式会社エムアップホールディングス(3661)
2021年3月期 決算短信
○添付資料の目次
1.経営成績等の概況 ……………………………………………………………………………………………………… 1
(1)当期の経営成績の概況 …………………………………………………………………………………………… 1
(2)当期の財政状態の概況 …………………………………………………………………………………………… 3
(3)当期のキャッシュ・フローの概況 ……………………………………………………………………………… 4
(4)今後の見通し ……………………………………………………………………………………………………… 5
(5)利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当 …………………………………………………………… 5
2.企業集団の状況 ………………………………………………………………………………………………………… 6
3.会計基準の選択に関する基本的な考え方 …………………………………………………………………………… 8
4.連結財務諸表及び主な注記 …………………………………………………………………………………………… 9
(1)連結貸借対照表 …………………………………………………………………………………………………… 9
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書 ……………………………………………………………………… 11
連結包括利益計算書 ……………………………………………………………………………………………… 12
(3)連結株主資本等変動計算書 ……………………………………………………………………………………… 13
(4)連結キャッシュ・フロー計算書 ………………………………………………………………………………… 15
(5)連結財務諸表に関する注記事項 ………………………………………………………………………………… 16
(継続企業の前提に関する注記) ………………………………………………………………………………… 16
(セグメント情報等) ……………………………………………………………………………………………… 16
(1株当たり情報) ………………………………………………………………………………………………… 19
(重要な後発事象) ………………………………………………………………………………………………… 19
株式会社エムアップホールディングス(3661)
2021年3月期 決算短信
1.経営成績等の概況
(1)当期の経営成績の概況
当連結会計年度における我が国の経済は、一部に持ち直しの動きが見られるものの、新型コロナウイルス感染症
の影響により社会経済活動が制限され、それに伴い個人消費も弱含むなど厳しい状況が続いております。
先行きについては、感染拡大の防止策を講じるなかで、持ち直しへと向かうことが期待されておりますが、感染
症の再拡大とそれに伴う緊急事態宣言の発令により、その動きは足踏み状態にあり、なお不透明となっておりま
す。
当社グループの事業領域であるインターネット関連市場は、第5世代移動通信システムの商用化が始まり、今後
の新たな市場の創生と拡大への期待が高まっております。また、スマートフォンをはじめとするモバイル端末が生
活にとって最も身近なデバイスとなるまで普及し、インターネットの利用時間やそれを介したサービス消費も増加
するなど、安定的な成長と拡大が続いております。一方で、テクノロジーの進化や新たなビジネス、サービスの創
出は加速しており、事業環境は目まぐるしく変化しております。
音楽やアーティスト関連の市場動向には、新型コロナウイルス感染症の影響をより大きく受けております。2020
年の音楽ソフト(オーディオレコード及び音楽ビデオ合計)の生産金額は1,944億円(前年同期比15.2%減)、音
楽配信の販売金額が782億円(前年同期比10.8%増)となりました(出所:一般社団法人日本レコード協会)。販
売延期等の影響により音楽ソフトは大きく減少いたしましたが、自宅等でのストリーミングサービスの利用の増加
により、音楽配信は引き続き拡大しております。
ライブ、コンサート市場は、新型コロナウイルス感染症の影響が非常に大きく、多くのライブ、コンサートが開
催の自粛により中止、延期となったことから、2020年の市場規模が779億円(同78.7%減)となりました(出所:
一般社団法人コンサートプロモーターズ協会)。足下の状況としては、第2四半期以降において、十分に感染症対
策を講じた上で徐々にライブ、コンサートを再開する動きも見られ始めておりましたが、感染の再拡大と緊急事態
宣言の再発令により状況は不透明となっております。
音楽市場の中でも特にライブ、コンサートを筆頭とした従来からのエンタテインメントのフォーマットにおいて
は、新型コロナウイルス感染症の影響がより大きく見られております。その一方で、有料のライブ配信やサブスク
リプション型のストリーミングが普及、拡大し、デジタルシフトが急速に進むなど事業環境は変化しており、それ
らを的確に捉え、競争力を維持、向上させていくことがより重要となってきております。
このような外部環境の中、当社グループでは、アーティストを中心として、タレントや声優、アニメまで幅広い
ジャンルにおいて、ファンクラブサイトを事業の軸としながら、電子チケットやeコマース、キャラクター、音楽
といった多岐にわたるデジタルコンテンツの配信に至るまで、複合的な事業展開をしてまいりました。数多くの有
力アーティストやコンテンツを保有するという優位性を生かし、それらを相互活用することでグループ全体でのシ
ナジー効果を発揮させ、事業基盤の拡大と多様化を進めてまいりました。
加えて、事業環境の変化に対応すべくライブの動画配信へも参入し、またVRや電子チケット、ファンクラブの
プラットフォーム化など今後の成長分野での新たな事業領域の開拓と収益の獲得も引き続き推進してまいりまし
た。
また、経営資源の最適分配を行うと同時に、役割や業務内容の明確化を図り、それぞれの責任と権限において迅
速な意思決定を行うことによって、さらなる事業拡大や経営人材の育成等を進め、持続的に企業価値の向上を図っ
ていくことができる体制を構築すべく、2020年4月1日より持株会社体制へと移行いたしました。
以上の結果、当連結会計年度における売上高は12,325百万円(前年同期比11.4%増)、営業利益は1,107百万円(前
年同期比51.8%増)、経常利益は1,168百万円(前年同期比26.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は633百万
円(前年同期比34.6%増)となりました。
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2021年3月期 決算短信
セグメントごとの概要は、以下のとおりであります。
1)コンテンツ+ECセグメント
①コンテンツ事業
コンテンツ事業では、主にスマートフォン向けにファンクラブサイト運営や各種デジタルコンテンツ配
信、動画サービス、アプリの提供などを行っております。
当連結会計年度におきましては、新規ファンクラブ/ファンサイトの開設を進めるとともに、会員限定のラ
イブ配信やファンクラブのアプリ化などにより、既存のファンクラブにおける会員数の維持、拡大に努めて
まいりました。しかしながら、新型コロナウイルス感染症によりライブ、コンサートの開催が中止、延期と
なった影響から、一部のファンクラブ/ファンサイトにおいては会員数の減少が見られました。新たな取り組
みといたしましては、アーティストとファンの距離をより近づけ、ファンクラブ入会への動機づけをするた
めのポータルメディアとして「Fanpla」を開設するとともに、アーティストの規模に関わらず、アーティス
トなら誰でもファンクラブを開設することのできるサービスとして「Fanpla Kit」の提供も開始し、ファンク
ラブのプラットフォーム化と新規アーティストの獲得力の強化を進めてまいりました。
新型コロナウイルス感染症の影響により、音楽ライブやイベントが中止、延期となっている状況への対応
といたしまして、動画配信を通じてアーティストとファンがよりインタラクティブにつながることができ、
価値あるパフォーマンスをアーティストへと還元できるよう、生配信を観ながらコメントやギフティングに
よってアーティストの応援ができる機能を搭載した視聴専用アプリ「FanStream」と、VRでのライブ生配信
や様々なVR映像コンテンツを提供する「VR MODE」の提供を開始し、ライブ配信を積極的に実施してまいり
ました。
以上の結果、当連結会計年度におけるコンテンツ事業の売上高は9,843百万円(前年同期比7.4%増)、セグ
メント利益は1,029百万円(前年同期比20.5%減)となりました。
②EC事業
EC事業につきましては、主に当社グループの運営するファンクラブサイト等を通じて、アーティストグ
ッズとCD、DVD及びブルーレイといった音楽映像商品の販売を行っております。
当連結会計年度においては、新型コロナウイルス感染症の影響により中止や延期となったライブ、イベン
トにて販売予定であった商品がeコマースを通じて提供されるケースが多く発生し、商品の取り扱いも大きく
増加いたしました。
加えて、緊急事態宣言や自粛に伴い巣ごもり需要が増加したこと、アーティストグッズ等の販売がライブ
やコンサート等の会場からECへとデジタルシフトが進んだことから、EC事業の収益基盤も拡大いたしま
した。
以上の結果、当連結会計年度におけるEC事業の売上高は1,026百万円(前年同期比39.7%増)、セグメント
利益は781百万円(前年同期比80.1%増)となりました。
2)電子チケット事業
電子チケット事業には、電子チケット及びチケットトレード、並びにそれらに付随する各種サービスからの
収益により構成されております。音楽のライブはもちろんのこと、プロ野球やフィギアスケートといったスポ
ーツ、遊園地などのレジャー施設まで幅広く電子チケットサービスを提供しております。
当連結会計年度においては、新型コロナウイルス感染症の影響により、ライブやコンサートの多くが中止、
延期されたことで、電子チケット及びチケットトレードに関連する収益も大きく減少いたしました。厳しい事
業環境のもと、当社のチケットトレードの仕組みをイベント払い戻しと再販売を同時に実現するサービスとし
て提供するなど、状況に応じた事業展開によりその影響の低減に努めてまいりました。
また、ライブの生配信やオンライン配信の視聴パスを販売するプラットフォーム「StreamPass」のサービス
を開始し、コンテンツ事業にて実施するライブ配信と連動することで、新たな収益の確保に努めてまいりまし
た。加えて、オンラインライブと連動する施策といたしましては、アーティストのサイン入りのグッズなどの
商品を提供するオンラインくじ「メモコレ」の提供し、販売を拡大させてまいりました。
電子チケット周辺領域のサービスといたしましては、これまでと同様にプロ野球等のカードコレクションア
プリなどの提供を行うとともに、無観客での開催となったプロ野球の公式戦において、「FanStream」や
「StreamPass」を活用し、試合の生配信を実施いたしました。加えて、安心安全な1on1イベントを実現する
ライブトークアプリとして、「Meet Pass ライブトーク」のサービスを開始するなど、コロナ禍における新た
なスポーツ観戦やエンタテインメントのスタイルを提案してまいりました。
今後もカードコレクションアプリのスポーツ以外への横展開や、新たな電子チケット付加サービスの開発、
提供を進めることで、周辺領域でのビジネスも拡大させていくことを計画しております。
以上の結果、当連結会計年度における電子チケット事業の売上高は1,369百万円(前年同期比25.3%増)、セグ
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メント損失は140百万円(前年同期比−%)となりました。
3)その他事業
その他事業には、上記3つのセグメントに属さない連結子会社の収益等が計上されており、主にアパレルや出
版、プロダクション業務が含まれております。
引き続き当連結会計年度におきましても、将来の収益獲得に向けた事業育成を行ってきたことから、売上高は
85百万円、セグメント利益は2百万円となりました。
(2)当期の財政状態の概況
①資産、負債及び純資産の状況
(資産の部)
当連結会計年度末の総資産は11,761百万円(前連結会計年度末比10.3%増)となりました。
流動資産は7,572百万円(同3.2%減)となりました。主な内訳は現金及び預金4,740百万円(同2.7%減)、売掛金
1,431百万円(同8.5%減)となっております。
固定資産は4,189百万円(同47.4%増)となりました。主な内訳は建物592百万円(同1.6%減)、のれん764百万円
(同22.2%減)、顧客関連資産334百万円(同13.3%減)、投資有価証券1,705百万円(同696.0%増)となってお
ります。
(負債の部)
当連結会計年度末における負債は7,307百万円(前連結会計年度末比24.9%増)となりました。
流動負債は7,104百万円(同27.5%増)となりました。主な内訳は買掛金2,789百万円(同0.6%減)であります。
固定負債は203百万円(同27.7%減)となりました。主な内訳は繰延税金負債155百万円(同34.3%減)でありま
す。
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(純資産の部)
当連結会計期間末の純資産の合計は4,454百万円(同7.4%減)となりました。主な内訳は資本金310百万円(同
0.5%増)、資本剰余金3,688百万円(同0.0%増)、利益剰余金1,047百万円(同70.4%増)であります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ84百万円減少し、4,820百万円とな
りました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において、営業活動によるキャッシュ・フローは、1,995百万円のプラス(前連結会計年度は
128百万円のプラス)となりました。
主な増加要因は、税金等調整前当期純利益1,120百万円の計上、預り金の増加823百万円、未払金の増加127百
万円であり、主な減少要因は売上債権の減少132百万円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において、投資活動によるキャッシュ・フローは1,676百万円のマイナス(前連結会計年度は
685百万円のマイナス)となりました。
主な減少要因は投資有価証券の取得による支出3,147百万円及び投資有価証券の売却による収入1,559百万円で
あります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において、財務活動によるキャッシュ・フローは403百万円のマイナス(前連結会計年度は104
百万円のプラス)となりました。
増加要因は株式の発行による収入1百万円であり、主な減少要因は配当金の支払200百万円、自己株式の取得に
よる支出204百万円であります。
(参考) キャッシュ・フロー関連指標の推移
2019年3月期 2020年3月期 2021年3月期
自己資本比率 42.4 43.2 36.2
時価ベースの自己資本比率 240.3 181.7 225.4
キャッシュ・フロー対有利子
- - -
負債比率
インタレスト・カバレッジ・
- - -
レシオ
自己資本比率:自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い
※1 いずれも連結ベースの財務数値により計算しております。
※2 株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式総数により計算しております。
※3 キャッシュ・フローは、連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用し
ております。
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(4)今後の見通し
今後における我が国の経済は、引き続き新型コロナウイルス感染症とそれに伴う社会経済活動の制限の影響によ
り、極めて厳しい状況が続くと見込まれており、国内外の経済をさらに下振れさせるリスクも懸念されておりま
す。
当社の属するインターネット関連市場につきましては、スマートフォンを通じたサービス消費が増加しており、
市場も大きく拡大しております。また、第5世代異動通信方式(5G)のサービスが開始されるなど、モバイル及
びインターネット関連ビジネスを取り巻く環境は日々変化しております。
一方で、音楽やアーティスト関連市場については、新型コロナウイルス感染症の影響は大きく、イベント開催や
その収容人数が制限されるなど、今期(2022年3月期)も厳しい事業環境が続くものと考えられます。
こうした事業環境の中、当社は、ファンという固定の顧客基盤を持ち、技術及び市場動向の影響を受けにくい、
アーティストやキャラクター等のコンテンツを中心に、ファンクラブサイトを事業の軸に据え、新規アーティスト
等の継続的な発掘と獲得、既存サイトのアプリ展開や、電子チケットとチケットトレード、ライブ配信といった新
サービスの追加によって、新規有料会員の獲得と既存会員の維持や顧客価値の向上を進めております。
コンテンツ事業においては、会員獲得の間口を広げるべく、アーティストとファンの距離をより近づけ、ファン
クラブ入会への動機づけをするためのポータルメディアとして「Fanpla」を開設いたしました。加えて、アーティ
ストの規模に関わらず、アーティストなら誰でもファンクラブを開設することのできるサービスとして「Fanpla
Kit」の提供も開始し、ファンクラブのプラットフォーム化と新規アーティストの獲得力の強化を進めてまいりまし
た。今後につきましても、ファンクラブ/ファンサイトを基盤としながら、様々な新規サービスを付加していくこと
で、ファンクラブのメディア化を推進してまいります。同時に、ファンクラブ/ファンサイトの海外展開も視野に準
備を進めております。
新型コロナウイルス感染症の影響が大きい電子チケット分野においては、プロ野球等の「カードコレクション」
や、アーティストのサイン入りのグッズなどの商品を提供するオンラインくじ「メモコレ」、1on1イベントを実
現するライブトークアプリ「Meet Pass ライブトーク」など、電子チケット周辺領域のサービスを拡充すること
で、事業全体の基盤を固めてまいりました。
今期においてもライブ、コンサートの開催状況は不透明でありますが、拡大させた事業基盤のもとで、今後のイ
ベントの再開を見据え、大手プレイガイドとの連携により電子チケット及びトレードサービスの普及と、利用の促
進、マーケットシェアの獲得を進めてまいります。
加えて、VRを中心とした先端表現技術を用いたライブ動画の制作や配信など新たな事業領域の開拓や、子会社
等を通じた他社との事業提携、並びに新規事業の開発にも引き続き取り組んでまいります。
以上の通り当社は、ファンという強固な事業基盤をベースにしながら、新規事業を展開していくことで、継続的
な成長を目指しております。その一方でコロナウイルス感染症の拡大に伴い、多くのライブ、コンサート等のイベ
ントの開催と収容人数には制限が設けられるなど、音楽やエンタテインメント業界ではその影響が特に大きく、感
染症の収束やアーティストの活動再開などを予測することはいまだに困難であります。そのため、今期の業績予想
につきましても、保守的な見通しのもとに策定しております。
また、今期においても新たなサービスや事業への取り組みも計画しておりますが、新規事業分野では不確定な要
素も多く含まれ、当社が予期せぬ先行投資が生じることや先行投資に見合う収益が計上されないことも想定されま
す。そのため、それら新規サービスや事業に関しましては、事業の立ち上がりの状況などを見極めた上で、業績予
想へと織り込んでいく方針です。
費用面では、販売に比例し発生するロイヤリティや、子会社等における新規事業の開発とその先行投資、業容の
拡大に伴う採用の強化による人材関連費用の増加などを見込んでおります。
以上により、今期(2022年3月期)の見通しについては、売上高13,600百万円(前年同期比10.3%増)、営業利
益1,300百万円(前年同期比17.4%増)、経常利益1,300百万円(前年同期比11.3%増)、親会社株主に帰属する当
期純利益830百万円(前年同期比31.7%増)を見込んでおります。
(5)利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当
当社グループは、株主の皆様に対する安定的な利益還元を経営上の重要課題としてとらえており、将来の事業展
開に備えた財務基盤の強化や今後の業績等を勘案の上、長期的視点に立ち、配当政策を進めてまいります。
当社グループは剰余金について、配当性向30%を目安とする、業績に連動した配当の実施を基本方針としており
ます。当連結会計年度の期末配当につきましては、1株当たり23円00銭の配当を実施させていただく予定です。次
期以降につきましても、上記の基本方針に基づき、利益還元をさせていただく予定であります。
内部留保資金につきましては、将来における当社グループの業容拡大を通じた企業価値の向上と、株主の皆様の
利益確保に向けて、優秀な人材の採用や将来の新規サービス展開等のための必要運転資金として活用していく方針
です。
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2.企業集団の状況
当社は、スマートフォンなどの携帯端末、PC端末向けサイトの企画・制作及びコンテンツの提供を主な事業とし
ております。また、当社の事業は、携帯コンテンツ配信事業、PCコンテンツ配信事業及びeコマース事業に分類さ
れます。
各事業における主な商品及び当社の位置付け等は、次のとおりであります。
(コンテンツ事業)
コンテンツ事業は、スマートフォンやPC向けに、有料コンテンツの提供やアプリの配信を行う事業であり、従
来からのセグメントでは、携帯コンテンツ配信事業、PCコンテンツ配信事業及びアプリ事業が含まれます。提供
するコンテンツやサービスは、その種類に応じて、「音楽」「エンタテインメント」及び「ファンクラブ」の3つ
に大別されます。
有料コンテンツは、主に携帯キャリア各社の公式サイトやスマートフォン向けアプリを通じて、利用者に提供さ
れ、その利用料の一部が当社の収益となります。
サービスやアプリを提供する場合には、多額のシステム開発費用、広告宣伝費が発生する場合がありますが、当
社ではサイトやアプリの提供開始以後において、それらサービスから発生した収益を、あらかじめ定めた料率で分
配する方式を採用することによって、サービス開始前に発生する費用、サービス開始後の事業リスクを抑制してお
ります。これは、サービス提供後に想定通りの会員が集められない等のリスクを最小限に抑えるとともに、収益を
ステークホルダーとの間で適切に分配することで、サービスから得られる収益の最大化を図ること、アーティスト
等のコンテンツの獲得を推進すること、日進月歩の技術に対して機動的に対応すること等を目的としております。
また、固定のファンという顧客を抱えるアーティスト等を取り扱うことにより、会員獲得のための広告宣伝費も抑
制することが可能となっております。
(EC事業)
EC事業は、スマートフォン及びPC端末の利用者に対し、インターネットを通じてCD/DVD等のパッケー
ジ商品やアーティストグッズ等の販売を行う事業であります。
当事業の特徴といたしましては、当社が運営するファンクラブサイトの会員であるコアなファン層をターゲット
としたパッケージ商品及びグッズの販売を行っている点や、大手アーティストからインディーズ流通のアーティス
トまで対応し、パッケージ商品をeコマースによってファンへ直接販売するという新たな流通経路を開拓している
点であります。また、アーティストグッズ等も取り扱うことから、パッケージ商品の販売に際しては、オリジナル
特典を付与することができ、販売の促進を図れる点も当事業の特徴であると考えております。
加えて、アーティスト等のファンクラブでしか入手できないオリジナルグッズに対するファン層からの需要や、
パッケージ商品の発売日に商品を入手したいというファン心理、収益の多様化を図るべく物販の強化に注力するプ
ロダクション等のニーズがあると考え、そのそれぞれを汲み取りアーティストのeコマースサイトを開設してお
り、ファンクラブサイトを通じたコンテンツ配信だけではなく、パッケージ商品やグッズの販売までを行っている
点が当事業における当社の強みであると考えております。
EC事業では、アーティスト関連商品のほか、人気アニメーションの公式eコマースサイトの運営管理も行って
おります。
販売の形態は、アーティストの事務所等からの委託による販売が中心です。委託による販売は当社の受け取る手
数料のみが売上高として計上されます。
(チケット事業)
チケット事業は、アーティストのライブやコンサート、プロ野球やフィギアスケートといったスポーツイベン
ト、レジャー施設等で使用するチケットを、スマートフォンを利用した電子チケットの形式で提供する事業であ
り、電子チケットのサービス利用料が当社の収益となります。また、当事業では電子チケットの提供だけではな
く、権利者に許諾を受けたチケットのトレード機能も提供していることが大きな特徴であり強みでもあります。
加えて、例えばプロ野球選手のカードコレクションアプリなど、電子チケットに付随するサービスも提供し、収
益を計上しております。
(その他事業)
その他事業には、上記3つのセグメントに含まれない事業によって構成され、主に新規事業がこれに該当いたし
ます。
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2021年3月期 決算短信
事業の全体的な系統図は、次のとおりであります。
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2021年3月期 決算短信
3.会計基準の選択に関する基本的な考え方
当社グループは、連結財務諸表の期間比較可能性及び企業間の比較可能性を考慮し、当面は、日本基準で連結財
務諸表を作成する方針であります。
なお、国際会計基準の適用につきましては、国内外の諸情勢を考慮の上、適切に対応していく方針であります。
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2021年3月期 決算短信
4.連結財務諸表及び主な注記
(1)連結貸借対照表
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2020年3月31日) (2021年3月31日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 4,870,870 4,740,478
売掛金 1,564,505 1,431,805
商品 21,589 15,403
仕掛品 1,294 1,339
貯蔵品 - 20,222
その他 1,361,121 1,364,199
貸倒引当金 △875 △1,332
流動資産合計 7,818,505 7,572,117
固定資産
有形固定資産
建物 650,305 662,272
減価償却累計額 △47,587 △69,411
建物(純額) 602,718 592,861
車両運搬具 19,071 39,778
減価償却累計額 △13,114 △19,905
車両運搬具(純額) 5,957 19,873
工具、器具及び備品 78,266 94,459
減価償却累計額 △47,600 △60,927
工具、器具及び備品(純額) 30,666 33,531
土地 113,468 113,468
有形固定資産合計 752,809 759,735
無形固定資産
のれん 983,343 764,822
顧客関連資産 385,833 334,388
その他 97,679 60,602
無形固定資産合計 1,466,856 1,159,814
投資その他の資産
投資有価証券 214,236 1,705,351
長期貸付金 86,558 84,377
繰延税金資産 90,730 245,764
その他 309,843 312,450
貸倒引当金 △79,498 △78,426
投資その他の資産合計 621,870 2,269,518
固定資産合計 2,841,537 4,189,067
資産合計 10,660,042 11,761,184
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(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2020年3月31日) (2021年3月31日)
負債の部
流動負債
買掛金 2,805,316 2,789,212
未払法人税等 260,878 637,102
未払金 799,265 1,019,050
前受金 955,931 875,146
預り金 532,058 1,355,378
賞与引当金 38,375 42,863
役員賞与引当金 37,500 108,066
その他 141,431 277,288
流動負債合計 5,570,757 7,104,107
固定負債
資産除去債務 38,728 39,298
繰延税金負債 235,985 155,123
その他 6,090 8,618
固定負債合計 280,804 203,041
負債合計 5,851,562 7,307,148
純資産の部
株主資本
資本金 308,836 310,239
資本剰余金 3,687,431 3,688,991
利益剰余金 614,836 1,047,434
自己株式 △327 △202,382
株主資本合計 4,610,776 4,844,282
その他の包括利益累計額
その他有価証券評価差額金 △9,816 △589,145
その他の包括利益累計額合計 △9,816 △589,145
新株予約権 20,012 34,087
非支配株主持分 187,508 164,811
純資産合計 4,808,480 4,454,036
負債純資産合計 10,660,042 11,761,184
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(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書
(連結損益計算書)
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
売上高 11,061,851 12,325,512
売上原価 8,133,676 8,628,697
売上総利益 2,928,175 3,696,814
販売費及び一般管理費 2,198,497 2,589,064
営業利益 729,677 1,107,750
営業外収益
投資有価証券売却益 179,395 21,715
為替差益 - 634
受取賃貸料 6,292 10,712
受取手数料 5,862 13,401
役員報酬返納額 - 8,460
助成金収入 - 7,753
その他 9,742 4,433
営業外収益合計 201,293 67,110
営業外費用
為替差損 619 -
貸倒引当金繰入額 1,570 -
支払手数料 2,931 6,666
その他 921 -
営業外費用合計 6,043 6,666
経常利益 924,927 1,168,195
特別利益
固定資産売却益 6,526 -
特別利益合計 6,526 -
特別損失
投資有価証券評価損 4,999 -
減損損失 - 48,106
固定資産売却損 214 -
特別損失合計 5,214 48,106
税金等調整前当期純利益 926,239 1,120,088
法人税、住民税及び事業税 443,731 747,652
法人税等調整額 160,264 △237,668
法人税等合計 603,995 509,984
当期純利益 322,243 610,104
非支配株主に帰属する当期純利益 △148,117 23,034
親会社株主に帰属する当期純利益 470,361 633,139
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(連結包括利益計算書)
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
当期純利益 322,243 610,104
その他の包括利益
その他有価証券評価差額金 2,609 △579,328
その他の包括利益合計 2,609 △579,328
包括利益 324,853 30,775
(内訳)
親会社株主に係る包括利益 472,970 53,810
非支配株主に係る包括利益 △148,117 △23,034
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(3)連結株主資本等変動計算書
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:千円)
株主資本
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計
当期首残高 253,791 4,912,926 △833,416 △134 4,333,166
当期変動額
新株の発行(新株予約
55,045 55,045 110,090
権の行使)
連結子会社の増資によ
△104,070 △104,070
る持分の変動
資本剰余金から利益剰
△977,891 977,891 -
余金への振替
剰余金の配当 △198,578 △198,578
親会社株主に帰属する
470,361 470,361
当期純利益
自己株式の取得 △192 △192
自己株式の処分
株主資本以外の項目の
当期変動額(純額)
当期変動額合計 55,045 △1,225,494 1,448,252 △192 277,610
当期末残高 308,836 3,687,431 614,836 △327 4,610,776
その他の包括利益累計額
非支配株主
その他有価 その他の包 新株予約権 純資産合計
持分
証券評価差 括利益累計
額金 額合計
当期首残高 △7,206 △7,206 10,297 35,655 4,371,912
当期変動額
新株の発行(新株予約
110,090
権の行使)
連結子会社の増資によ
△104,070
る持分の変動
資本剰余金から利益剰
-
余金への振替
剰余金の配当 △198,578
親会社株主に帰属する
470,361
当期純利益
自己株式の取得 △192
自己株式の処分
株主資本以外の項目の
△2,609 △2,609 9,714 151,852 158,957
当期変動額(純額)
当期変動額合計 △2,609 △2,609 9,714 151,852 436,567
当期末残高 △9,816 △9,816 20,012 187,508 4,808,480
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当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
(単位:千円)
株主資本
資本金 資本剰余金 利益剰余金 自己株式 株主資本合計
当期首残高 308,836 3,687,431 614,836 △327 4,610,776
当期変動額
新株の発行(新株予約
1,403 1,403 2,807
権の行使)
連結子会社の増資によ
る持分の変動
資本剰余金から利益剰
余金への振替
剰余金の配当 △200,541 △200,541
親会社株主に帰属する
633,139 633,139
当期純利益
自己株式の取得 △202,055 △202,055
自己株式の処分 156 156
株主資本以外の項目の
当期変動額(純額)
当期変動額合計 1,403 1,560 432,597 △202,055 233,506
当期末残高 310,239 3,688,991 1,047,434 △202,382 4,844,282
その他の包括利益累計額
非支配株主
その他有価 その他の包 新株予約権 純資産合計
持分
証券評価差 括利益累計
額金 額合計
当期首残高 △9,816 △9,816 20,012 187,508 4,808,480
当期変動額
新株の発行(新株予約
2,807
権の行使)
連結子会社の増資によ
る持分の変動
資本剰余金から利益剰
余金への振替
剰余金の配当 △200,541
親会社株主に帰属する
633,139
当期純利益
自己株式の取得 △202,055
自己株式の処分 156
株主資本以外の項目の
△579,328 △579,328 14,075 △22,696 △587,949
当期変動額(純額)
当期変動額合計 △579,328 △579,328 14,075 △22,696 △354,443
当期末残高 △589,145 △589,145 34,087 164,811 4,454,036
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(4)連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:千円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
税金等調整前当期純利益 926,239 1,120,088
減価償却費 101,044 144,207
のれん償却額 218,520 218,520
貸倒引当金の増減額(△は減少) 1,679 △615
賞与引当金の増減額(△は減少) 11,375 4,487
役員賞与引当金の増減額(△は減少) 7,500 70,566
為替差損益(△は益) 619 △634
投資有価証券売却損益(△は益) △179,395 △1,452
固定資産売却損益(△は益) △6,312 -
減損損失 - 48,106
投資有価証券評価損益(△は益) 4,999 -
売上債権の増減額(△は増加) △370,528 132,700
たな卸資産の増減額(△は増加) 6,157 △14,080
前渡金の増減額(△は増加) 35,600 △16,382
立替金の増減額(△は増加) △142,094 △50,444
未収入金の増減額(△は増加) 336,043 △85,732
前払費用の増減額(△は増加) △232,648 48,369
仕入債務の増減額(△は減少) 726,044 △16,104
未払金の増減額(△は減少) △1,784,875 127,126
前受金の増減額(△は減少) 217,728 △80,785
預り金の増減額(△は減少) 347,426 823,320
その他 105,479 86,971
小計 330,605 2,558,232
利息の受取額 164 96
法人税等の支払額 △244,363 △620,987
法人税等の還付額 42,461 58,010
営業活動によるキャッシュ・フロー 128,867 1,995,351
投資活動によるキャッシュ・フロー
有形固定資産の取得による支出 △327,431 △50,658
有形固定資産の売却による収入 32,306 -
無形固定資産の取得による支出 △79,575 △52,702
投資有価証券の取得による支出 △323,390 △3,147,183
投資有価証券の売却による収入 55 1,559,896
貸付金の回収による収入 3,903 3,277
貸付けによる支出 △5,000 -
敷金の差入による支出 △8,000 △379
敷金の回収による収入 14,840 -
その他 6,292 10,992
投資活動によるキャッシュ・フロー △685,998 △1,676,758
財務活動によるキャッシュ・フロー
新株予約権の行使による株式の発行による収入 106,659 1,925
配当金の支払額 △197,723 △200,857
非支配株主からの払込みによる収入 195,900 -
自己株式の取得による支出 △192 △204,686
財務活動によるキャッシュ・フロー 104,643 △403,619
現金及び現金同等物に係る換算差額 △619 634
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) △453,107 △84,391
現金及び現金同等物の期首残高 5,357,977 4,904,870
現金及び現金同等物の期末残高 4,904,870 4,820,478
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(5)連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(セグメント情報等)
【セグメント情報】
1.報告セグメントの概要
当社の報告セグメントは、当社の構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が経
営資源の配分決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。
当社はサービス別の事業会社を置き、各事業会社はその取り扱うサービス・製品についての包括的な戦
略を立案し、事業活動を展開しております。
当社は事業会社を基礎としたサービス別セグメントから構成されており、「コンテンツ事業」、「電子
チケット事業」の2つを報告セグメントとしております。
「コンテンツ事業」は携帯端末向け配信事業及び携帯・PCによる通信販売をしております。「電子チケ
ット事業」は電子チケット及びチケットトレード、並びにそれらに付随する各種サービスを提供しており
ます。
2.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、その他の項目の金額の算定方法
報告されている事業セグメントの会計処理の方法は、「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事
項」における記載と概ね同一であります。
報告セグメントとの利益は、営業利益ベースの数値であります。
セグメント間の内部売上高及び振替高は市場実勢価格に基づいております。
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3.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、その他の項目の金額に関する情報
前連結会計年度(自 2019年4月1日 至 2020年3月31日)
(単位:千円)
報告セグメント
連結財務
コンテンツ その他 調整額 諸表
電子 合計
事業 (注)1 (注)2 計上額
小計 チケット 計
コンテンツ (注)3
EC事業 事業
事業
売上高
外部顧客へ
9,165,846 734,534 9,900,380 1,093,427 10,993,808 68,043 11,061,851 - 11,061,851
の売上高
セグメント
間の内部 15,623 - 15,623 2,030 17,653 256 17,909 △17,909 -
売上高又は
振替高
計 9,181,469 734,534 9,916,003 1,095,457 11,011,462 68,299 11,079,761 △17,909 11,061,851
セグメント
利益又は 1,294,842 433,707 1,728,549 △254,598 1,473,950 △48,147 1,425,803 △696,125 729,677
損失(△)
セグメン
- - 3,347,453 1,527,733 4,875,187 45,671 4,920,858 5,739,183 10,660,042
ト資産
その他の
項目
減価償却費 - - 75,962 1,052 77,014 2,546 79,561 21,483 101,044
のれん償
- - 218,520 - 218,520 - 218,520 - 218,520
却額
減損損失 - - - - - - - - -
有形固定
資産及び
無形固定 - - 100,549 1,980 102,529 - 102,529 317,608 420,138
資産の増
加額
(注)1.「その他」の区分は報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、子会社の事業を含んでお
ります。
2.調整額は以下の通りであります。
(1) セグメント利益又は損失(△)の調整額△696,125千円には、セグメント間取引消去2,360千円、各
報告セグメントに配分していない全社費用△698,485千円が含まれております。全社費用は主に報
告セグメントに帰属しない一般経費であります。
(2) セグメント資産の調整額5,739,183千円には、主に報告セグメントに帰属しない現金及び預金及び
管理部門に係る資産等であります。
3.セグメント利益又は損失(△)は、連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。
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2021年3月期 決算短信
当連結会計年度(自 2020年4月1日 至 2021年3月31日)
(単位:千円)
報告セグメント
連結財務
コンテンツ その他 調整額 諸表
電子 合計
事業 (注)1 (注)2 計上額
小計 チケット 計
コンテンツ (注)3
EC事業 事業
事業
売上高
外部顧客へ
9,843,637 1,026,785 10,870,423 1,369,875 12,240,298 85,213 12,325,512 - 12,325,512
の売上高
セグメント
間の内部 38,334 54 38,389 2,597 40,987 455 41,442 △41,442 -
売上高又は
振替高
計 9,881,972 1,026,840 10,908,813 1,372,472 12,281,285 85,668 12,366,954 △41,442 12,325,512
セグメント
利益又は 1,029,119 781,170 1,810,289 △140,147 1,670,142 2,245 1,672,388 △564,637 1,107,750
損失(△)
セグメン
- - 7,923,337 2,016,886 9,940,223 587,982 10,528,206 7,555,288 11,761,184
ト資産
その他の
項目
減価償却費 - - 64,820 1,134 65,954 - 65,954 78,252 144,207
のれん償
- - 218,520 - 218,520 - 218,520 - 218,520
却額
減損損失 - - 48,106 - 48,106 - 48,106 - 48,106
有形固定
資産及び
無形固定 - - 92,947 1,967 94,914 - 94,914 26,517 121,432
資産の増
加額
(注)1.「その他」の区分は報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、子会社の事業を含んでおり
ます。
2.調整額は以下の通りであります。
(1) セグメント利益又は損失(△)の調整額△564,637千円には、セグメント間取引消去15,324千円、
各報告セグメントに配分していない全社費用△579,962千円が含まれております。全社費用は主に
報告セグメントに帰属しない一般経費であります。
(2) セグメント資産の調整額7,555,288千円には、主に報告セグメントに帰属しない現金及び預金及び
管理部門に係る資産等であります。
3.セグメント利益又は損失(△)は、連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。
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株式会社エムアップホールディングス(3661)
2021年3月期 決算短信
(1株当たり情報)
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
1株当たり純資産額 527.51円 471.15円
1株当たり当期純利益 51.75円 69.56円
潜在株式調整後1株当たり当期純利益 51.65円 69.53円
(注)1.前連結会計年度の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式は存在するものの1株当たり当
期純損失であるため記載しておりません。
2.1株当たり当期純利益又は1株当たり当期純損失及び潜在株式調整後1株当たり当期純利益の算定上の基礎
は、以下のとおりであります。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2020年3月31日) 至 2021年3月31日)
1株当たり当期純利益
親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株
470,361 633,139
主に帰属する当期純損失(△)(千円)
普通株主に帰属しない金額(千円) -
普通株式に係る親会社株主に帰属する
470,361 633,139
当期純利益(千円)
期中平均株式数(株) 9,088,245 9,101,438
潜在株式調整後1株当たり当期純利益
親会社株主に帰属する当期純利益調整額
- -
(千円)
普通株式増加数(株) 18,356 4,857
(うち新株予約権(株)) (18,356) (4,857)
希薄化効果を有しないため、潜在株式調整後1株 (連結子会社) (連結子会社)
当たり当期純利益の算定に含めなかった潜在株式 ㈱エンターテイメント・ミュー ㈱エンターテイメント・ミュー
の概要 ジック・チケットガード(新社 ジック・チケットガード(新社
名 ㈱Tixplus) 名 ㈱Tixplus)
普通株式 28,680株 普通株式 27,870株
(重要な後発事象)
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