3660 アイスタイル 2020-08-13 15:00:00
2020年6月期通期決算および2021年6月期事業計画について [pdf]
2020年6月期通期決算および
2021年6月期事業計画について
2020/08/13
株式会社アイスタイル
証券コード: 3660
2020年6月期通期決算概要
© istyle, Inc. 1
通期決算概要/ ハイライト
連 結 Global事業の不振と新型コロナの影響等により、減収減益
売上高 : 30,564 百万円 YoY : 94.9 %
営業利益 : △2,325 百万円 前年同期 : 476 百万円
On ブランドオフィシャル(BO)は伸⻑するも、新型コロナ影響による顧客予算の保守化で売上は微増
Platform 一過性のソフトウェア償却費の増加により減益
売上高 : 7,720 百万円 YoY : 101.1 %
営業利益 : 1,194 百万円 YoY : 53.1 %
Beauty 新型コロナ影響で店舗が2ヶ月間休業するも、売上はECの躍進と原宿店の寄与で増収
Service 当初より原宿店の先⾏費⽤等で⾚字計画であったが、新型コロナで更に⾚字幅拡⼤
売上高 : 15,300 百万円 YoY : 107.2 %
営業利益 : △685 百万円 前年同期 : 559 百万円
Global 中国越境ECは競争激化が継続、海外店舗における香港のデモや新型コロナの影響で減収減益
売上高 : 6,168 百万円 YoY : 67.5 %
営業利益 : △789 百万円 前年同期 : △27 百万円
その他 2Qのキャピタルゲインで増収も、新型コロナの影響や営業投資有価証券の減損等により減益
売上高 : 1,376 百万円 YoY : 120.5 %
営業利益 : △213 百万円 前年同期 : 76 百万円
※ 当該資料の数値は、百万円未満を四捨五⼊して、記載しております
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通期決算概要/ 業績概要(業績予想に対する結果)
⁃ 新型コロナの影響を織り込んだ5月8日発表の再修正計画より上振れて着地
⁃ 主な上振れ要因︓ (1) 店舗が3ヶ月間休業の前提が2ヵ月弱に短縮 (2) ECを保守的に横ばいで⾒るも⼤幅増収
2020年6月期
2020年6月期
業績予想 達成率 2019年6月期 前年同期⽐
実績 (5月8日再修正)
(単位︓百万円)
売上高 30,564 27,600 110.7% 32,193 94.9%
売上総利益 13,993 - - 15,175 92.2%
販売管理費 16,318 - - 14,699 111.0%
営業利益 △2,325 △3,000 - 476 -
経常利益 △2,438 △3,100 - 380 -
親会社株主に帰属
する純利益 △5,020 △6,000 - △519 -
特別利益として投資有価証券の売却益864百万円、
特別損失3,598百万円を含む (特損の詳細は次ページ)
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通期決算概要/ 特別損失の主な内訳
⁃ 4Qは新型コロナの影響で休業していた店舗で発生した家賃や人件費等の費用を特別損失として計上
(単位︓百万円)
時期 内 容 ⾦ 額
2Q 海外子会社2社に対するのれんの減損等 2,355
2〜4Q 海外店舗の減損損失や閉鎖損失 630
4Q 新型コロナの影響で休業に関する臨時損失 (店舗および人材派遣等) 340
4Q ソフトウェア資産の減損 142
- その他計(国内店舗の減損および閉鎖損失等) 131
合 計 3,598
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連結売上高推移
⁃ 創業以来初の減収
1QよりM&Aした海外企業 30,564
3社のPLを連結
32,193
28,470 前年同期⽐
94.9%
18,888
3Qより海外向け
EC・卸売開始 14,282
9,663
7,141
6,410
07年3月
初年度売上 02年11月 店舗開始
0.9百万円 EC開始
FY00/6 01/6 02/6 03/6 04/6 05/6 06/6 07/6 08/6 09/6 10/6 11/6 12/6 13/6 14/6 15/6 16/6 17/6 18/6 19/6 20/6
(単位︓百万円)
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セグメント別売上高/ 四半期別推移
⁃ Global事業が⼤きく減収
連結
3.9%
営業利益率 △0.7%
1.7% 1.2%
△2.6% △3.1%
△11.8% △13.3%
売上高
(単位︓百万円)
前年同期⽐ 85.1%
8,504
8,174 7,901 8,041
7,722 7,793 7,667 YoY
299
297 262
284 306 500 6,955
その他 349
2,487 221
2,010 2,408 1,792 1,726 1,209 78.0%
Global 2,236
1,442 59.9%
3,672 3,850 3,842 4,093
Beauty Service 3,596 3,645 3,515
3,361 96.4%
On Platform 1,828 2,046 1,924 1,837 1,953 1,973 2,017 1,777 96.7%
FY19/1Q 2Q 3Q 4Q FY20/1Q 2Q 3Q 4Q
(ご参考)営業利益率に対する特殊要因による影響 - @cosme Beauty Dayのプロモーション費用 FY19.2Q: △5.4pt FY20.2Q: △4.0pt
- オープン前における@cosme TOKYOの先⾏費用 FY20.1Q: △1.8pt FY20.2Q: △4.7pt
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On
Platform セグメント別売上高/ 四半期別推移
⁃ 広告・ソリューション︓新型コロナ影響で顧客予算が保守化し減収。 BO︓3Qまで堅調も4Qは横ばい
⁃ SEO対策におけるシステム再開発にて一過性の償却費が発生し一時的に⾚字
29.1% 34.5% 29.2% 24.7% 21.8% 19.8% 23.6%
20.2%
営業利益率
一過性の償却
を除いた場合
△5.5%
売上高
(単位︓百万円)
前年同期⽐ 96.7%
YoY
2,046 1,924 1,953 1,973 2,017
1,828 1,838 1,777
BtoBサービス
広告・ソリューション
BtoB課⾦
1,675 1,887 1,771 1,689 1,806 1,824 1,889 1,640 97.1%
トランザクション
153 159 153 149 148 149 128 137
BtoCサービス 92.0%
(BtoC課⾦) FY19/1Q 2Q 3Q 4Q FY20/1Q 2Q 3Q 4Q
「@cosme 「@cosme 新型コロナ発生 一過性の償却
Beauty Beauty 原宿店の広告 費︓
Awards※」発表 Awards」発表に サービス開始 458百万円
に伴い、クライアン 伴い、クライアント
トピックス トからの受注増加 からの受注増加
9月末BFC終了
に伴い減収
※ アイスタイルが発表する日本最⼤級の美容アワード
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On
Platform ブランドオフィシャル導⼊数/ 四半期別推移
⁃ 3Qまでは計画通りに伸⻑
⁃ 4Qは新型コロナの影響を加味して3Q決算時に発表した修正計画通りに横ばいで推移
236 240
現状維持
MRR※
120百万円
FY18/4Q FY19/1Q 2Q 3Q 4Q FY20/1Q 2Q 3Q 4Q
※ MRR・・・ Monthly Recurring Revenueの略。毎月経常的に得られる収益
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Beauty
Service セグメント別売上高/ 四半期別推移
⁃ 店舗︓新型コロナの影響で⼤部分の店舗が2ヵ月弱の休業。当該期間の売上はゼロとなり減収
⁃ EC︓緊急事態宣⾔に伴う外出⾃粛要請の影響や、一時取扱い可能商品※1の寄与もあり⼤幅増収
⁃ ECの寄与や休業期間中における店舗家賃等を特損に振り替えたことで⿊字に
営業利益率 4.1% 4.0% 3.8% 3.8%
△0.5% 0.4%
△2.8%
△14.7%
売上高
(単位︓百万円)
前年同期⽐ 96.4%
YoY
3,850 3,842 4,093
3,672 3,596 3,645 3,515
3,361
店舗 2,880 1,257 44.7%
2,866 2,607
2,742 2,851 2,792 2,810
EC 2,257 270.2%
619 820 805 835 985 1,235 1,213
FY19/1Q 2Q 3Q 4Q FY20/1Q 2Q 3Q 4Q
期末時点店舗数 25店舗 26店舗 24店舗 24店舗 23店舗 23店舗 24店舗 24店舗
富⼭︓改装により @cosme Beauty [閉店] ルミネ池袋︓改装に @cosme Beauty 新型コロナ発生 19店舗が2ヶ月弱
8/13〜9/20閉店 Day※2開催 京都店︓1月 より7/11〜9/6閉店 Day※2開催 高崎店︓改装により 休業
[開店] ルミネ新宿 高岡︓改装により (プロモーション費用 2/29〜閉店 [開店]
トピックス 福岡︓11月 (mikke)︓2月 8/21〜9/13閉店
[閉店]
324百万円計上) ルクア⼤阪店︓改装
により3/15〜閉店
横浜︓6月
[開店]
渋⾕︓8月 2020年1月オープンの原宿店の [開店] 町⽥︓4月
家賃が9月から先⾏して発生
原宿︓1月
(ご参考) 営業利益率に対する特殊要因による影響 - @cosme Beauty Dayのプロモーション費用 FY20.2Q: △8.4pt
- オープン前における@cosme TOKYOの先⾏費用 FY20.1Q: △3.6pt FY20.2Q: △9.9pt
※1 普段ECに商品を卸さないメーカーが、店舗を持つ企業の運営するECに対してのみ期間限定で販売を許可した商品
※2 12月3日開催の24時間限定ECスペシャルイベント。店舗も同時開催(FY20流通総額 EC︓4.5億円、店舗︓0.5億円) © istyle, Inc. 9
Global
セグメント別売上高/ 四半期別推移
⁃ 中国越境EC・卸売︓現地の物流が回復するも、依然として競争環境が厳しく前年⽐減収
⁃ 店舗︓香港は新型コロナの影響で時短営業、タイでは2ヶ月弱の休業から再開するも景況感が厳しく低調
2.1% 0.9% △0.5%
△4.2%
△7.0%
営業利益率 △12.7%
△16.8% △15.7%
売上高 前年同期⽐ 59.9%
(単位︓百万円)
2,487 2,408 YoY
2,236 100 2,010 106
メディア・その他 117 1,792
575 77
648 1,726
店舗 504 102 90 1,209 1,442
707 479 462 73 60 56.9%
333 51.4%
EC・卸売 1,616 1,812 1,654 415
1,227 1,211 1,174 1,049 63.4%
721
FY19/1Q 2Q 3Q 4Q FY20/1Q 2Q 3Q 4Q
期末時点店舗数 6店舗 9店舗 10店舗 10店舗 10店舗 12店舗 8店舗 8店舗
[開店] W11※ [開店] [開店] 香港のデモの影響 W11 新型コロナ発生
香港2号店 [開店] タイ2号店 タイ2号店 を受け、一時的な 香港店舗において、 [閉店]
屯門︓9月 香港3,4号店 バンコク︓2月 バンコク︓2月 営業⾒合わせもあ デモの影響あり 台湾全4店舗︓
トピックス 上⽔︓11月
東港城︓12月
り、店舗売上が減
少
[開店] 1〜3月
香港5, 6号店
タイ1号店 旺角︓10月
バンコク︓11月 銅鑼湾︓12
※ 中国で11月11日に開催されるECでの⼤規模なセール(独身の日)
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その他
セグメント別売上高/ 四半期別推移
⁃ 人材派遣︓新型コロナの影響を受け⼤部分の派遣先店舗が休業し⼤きく減収減益
⁃ 新型コロナの影響による営業投資有価証券の減損218百万円を計上し一時的に⼤幅な⾚字に
12.0% 9.2% 4.9% 13.5% 4.9%
△0.4% △9.2%
営業利益率
△102.1%
売上高
(単位︓百万円)
前年同期⽐ 78.0%
YoY
500
33
その他 349
297 299 284 306 156
投資育成 262 32 221
0 0 4 30 0
0 20
0
人材派遣 297 299 280 276 311 317
262
201 71.8%
FY19/1Q 2Q 3Q 4Q FY20/1Q 2Q 3Q 4Q
営業投資有価証 キャピタルゲイン︓ キャピタルゲイン︓ 新型コロナ発生 営業投資有価証
券の減損等 30百万円 89百万円 券の減損等
(原価計上) (原価計上)︓
︓14百万円 営業投資有価証 218百万円
トピックス 券の減損等
(原価計上)︓
163百万円
(ご参考)キャピタルゲインや営業投資有価証券の減損の影響 FY19.3Q:△5.8pt FY20.1Q:+9.4pt FY20.2Q:△17.2pt FY20.4Q:△98.5pt
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販売管理費/ 四半期別推移
⁃ ソフトウェアに対する一過性の償却発生によりシステム関連費⽤が増加
⁃ 販売管理費額を抑制するも、減収により販売管理費⽐率は増加
56.5% 55.9%
49.5% 51.9%
販売管理費⽐率 47.9% 45.6% 45.6% 一過性の償却
43.3% を除いた場合
49.3%
前年同期⽐ 104.3%
販売管理費 YoY
4,540
(単位︓百万円) 4,071 3,911 3,978 3,890
3,556 3,727
3,344 1,460
1,565 1,093 973 809 74.2%
1,063 1,091
その他費用 1,007 948 101.8%
1,041 1,305 1,174
物販関連費用
※
800 930 902 931
システム関連費用 217 247 240 280 345 359 380 868 310.5%
人材関連費用 1,319 1,330 1,352 1,426 1,433 1,416 1,451 1,264 88.7%
FY19/1Q 2Q 3Q 4Q FY20/1Q 2Q 3Q 4Q
人員数 1,409人 1,473人 1,435人 1,514人 1,477人 1,499人 1,446人 1,406人
(業務委託等含む)
@cosme @cosme 一過性の償却
Beauty Dayのプ Beauty Dayのプ 費︓
ロモーションコス ロモーションコス 458百万円
トピックス ト︓463百万円
(その他費用)
ト︓324百万円
(その他費用)
※ EC事業の配送費やモールへの⽀払⼿数料、店舗の家賃等、売上に連動する費用
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セグメント別営業利益/ 四半期別推移
⁃ Beauty Serviceが想定より上振れて着地
⁃ On Platformの一過性の償却費発生と、その他における営業投資有価証券の減損が利益を押し下げる
△6.7%
連結営業利益率 3.9%
△0.7% 1.7% 1.2% 一過性の償却
△2.6% △3.1% を除いた場合
△11.8% △13.3%
営業利益 前年同期⽐ △1,026百万円
(単位︓百万円)
△62
304
28 134 99
その他 36 148 △205 △241 YoY
Beauty Service 138 135 14 △952
138 41 17
On Platform 531 706
563 △927
454 426 390 477
21
Global 46
△ 84
12 △125百万円
△ 11 △ 126 △ 190 △ 184 △173百万円
△1 △ 19 △ 290
全社費用等 △ 447 △ 115 △ 98 △552百万円
△ 965 △ 496
△ 478 △ 527 △ 226 △240百万円
プロモーション △ 564 △ 431
コスト
463百万円 △ 432 +64百万円
プロモーション
コスト
△ 46
324百万円
△ 443
FY19/1Q 2Q 3Q 4Q FY20/1Q 2Q 3Q 4Q
【On Platform】 【その他】 【Beauty Service】 新型コロナ発生 【On Platform】
「@cosme Beauty 営業投資有価証券 @cosme Beauty [開店] 一過性の償却費発
Awards※」発表に伴 の減損等 Dayのプロモーション 原宿︓1月 生
トピックス い、クライアントからの受
注増加
コスト 【その他】
【その他】 営業投資有価証券
【全社費用等】
@cosme Beauty
営業投資有価証券 の減損等
Dayのプロモーションコス の減損等
ト
(ご参考) 営業利益率に対する特殊要因による影響 - @cosme Beauty Dayのプロモーション費用 FY19.2Q: △5.4pt FY20.2Q: △4.0pt
- オープン前における@cosme TOKYOの先⾏費用 FY20.1Q: △1.8pt FY20.2Q: △4.7pt
※ アイスタイルが発表する日本最⼤級の美容アワード © istyle, Inc. 13
直近の運営サービスの状況
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@cosmeの月間ユニークユーザー数の推移
⁃ 今まで継続してきた対策や、5月上旬にあった検索サイトのアルゴリズム変更等の影響で前年度⽔準まで回復
アルゴリズム
変更
(7月末)
アルゴリズム
変更
(6月上旬) アルゴリズム
1,320万人
変更
(5月上旬)
18/7 18/8 18/9 18/10 18/11 18/12 19/1 19/2 19/3 19/4 19/5 19/6 19/7 19/8 19/9 19/10 19/11 19/12 20/1 20/2 20/3 20/4 20/5 20/6
© istyle, Inc. 15
@cosmeの会員数の推移
⁃ 会員数は引き続き増加傾向
610万人
18/7 18/8 18/9 18/10 18/11 18/12 19/1 19/2 19/3 19/4 19/5 19/6 19/7 19/8 19/9 19/10 19/11 19/12 20/1 20/2 20/3 20/4 20/5 20/6
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マーケティング⽀援サービスのKPI「コネクト」※の推移
⁃ 19年9月のブランドファンクラブ(BFC)の終了により減少も、その後はブランドオフィシャル(BO)の寄与で回復基調
9月末でBFCの
サービス提供終了
1,730万
1,600万
BO + BFC 契約ブランドの BO契約ブランドの
コネクト数 コネクト数
18/6 18/7 18/8 18/9 18/1018/1118/12 19/1 19/2 19/3 19/4 19/5 19/6 19/7 19/8 19/9 19/1019/1119/12 20/1 20/2 20/3 20/4 20/5 20/6
※ ユーザーが契約ブランドやブランドの商品に対して⾏ったアクション(Follow, Like, Have:同一ブランドに対して複数ある場合は1としてカウント)の総和
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2020年6月期の振り返り
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2020年6月期のサマリー
Good
- 化粧品業界の冷え込みで広告関連が鈍化するも、
SaaS(ブランドオフィシャル)の着実な成⻑によりOn Platform事業は底堅く推移
- 新型コロナの影響で店舗が休業、予算より⼤幅乖離するも、
ECの⼤躍進によりEC・店舗を合わせた販売⼒は前年より成⻑
- 継続的なSEO対策などシステム基盤の対応が実を結びMAUが前年度⽔準まで回復
Bad
- 新型コロナの影響により化粧品業界の景況が急激に悪化
- 市場環境の変化により海外事業の収益部門が鈍化したことに加え、コロナによって国内の
収益部門も鈍化したことで、投資領域であったサロンやこれから事業成⻑が⾒込まれた
海外事業において、投資の中断・縮小・撤退が必須
- 上記に伴う減損や、システムに対する一過性の償却費も発生
- 減収と人員等の事業投資に伴うコストが増えたことで、収益・費⽤のバランスが悪化
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化粧品業界の現状
⁃ 業界全体が新型コロナによる影響で業績悪化
上場している化粧品メーカー上位10社の
4〜6月における化粧品の売上高合計
(単位︓億円)
6,635 YoY 72%
6,450
5,947
4,749
2017年 2018年 2019年 2020年
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期初計画 → 2Q修正計画
期初計画と2Q発表の修正計画との差および修正理由
⁃ 主にGlobal事業の不振とECのスペシャルイベントにおける目標未達を理由に業績予想を修正
連結売上高 連結営業利益
(単位︓百万円) (単位︓百万円)
△5,000
主な修正理由 △1,240 主な修正理由
△1,480 On Platform +360
Beauty Service △1,550
- ECのスペシャルイベントが目標未達 経費削減
(GMV*目標10億円 → 実績5億円) △240
- ⼤型旗艦店「@cosme TOKYO」の Beauty Service △160
オープンが1ヶ月弱の延期 減収による減益
39,000
Global △3,800 Global △580
- 中国越境EC・卸売の不振 減収による減益
- 香港店舗がデモの影響で時短営業
34,000 全社費⽤ +190
- 台湾全4店舗の閉店
経費削減
その他 +350
- 計画外の営投売却による増収
期初計画 2Q修正計画 期初計画 2Q修正計画
※ GMV︓Gross merchandise volume (流通総額)
© istyle, Inc. 21
2Q修正計画 → 実績
新型コロナウイルスの影響等で更に業績悪化
⁃ 2Q修正計画と通期実績との差および乖離理由
連結売上高 連結営業利益
(単位︓百万円) (単位︓百万円)
主な差異 主な差異
△3,436 △1,480
On Platform △530 △2,325 On Platform △586
⼤多数のブランドで 減収に加えて一過性の償却費増
- 予算が保守化・決裁プロセスの⻑期化
- 店頭広告やイベント等の中止 Beauty Service △15
減収による減益
Beauty Service △1,900 △845
- ⼤部分の店舗が2ヶ月弱の休業 Global △129
- ECはYoY180%で着地し⼤幅成⻑ 減収による減益
34,000
30,564 Global △832 その他 △243
- 中国市場の一時停滞に伴い 減収に加えて営投の減損
越境EC・卸売が減収
全社費⽤ +128
現在も競争激しく低迷が続く
- 香港店舗は引き続き時短営業 経費削減
その他 △174
派遣先店舗の⼤部分が休業
2Q修正計画 実績 2Q修正計画 実績
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セグメント別で⾒る実績と期初計画との差
参考
A B
期初計画 ※ 実績 ⽐較 2Q修正計画 3Q再修正計画
(単位︓百万円) (B/A)
売上高 39,000 30,564 78.4% 34,000 27,600
連結
営業利益 △1,240 △2,325 - △1,480 △3,000
On 売上高 8,250 7,720 93.6% 8,250 7,600
Platform 営業利益 1,420 1,194 84.1% 1,780 1,450
Beauty 売上高 18,750 15,300 81.6% 17,200 13,000
Service 営業利益 △510 △685 - △670 △1,600
売上高 10,800 6,168 57.1% 7,000 5,800
Global
営業利益 △80 △789 - △660 △800
売上高 1,200 1,376 114.7% 1,550 1,200
その他
営業利益 80 △213 - 30 △150
全社費用 営業利益 △2,150 △1,832 - △1,960 △1,900
※ 第2四半期にセグメント間で一部の項目を振り替えており売上・営業利益を修正しております(連結は変更なし)
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売上における期初計画との差と内訳
⁃ Beauty ServiceとGlobalが⼤きく計画⽐ビハインド
(単位︓億円) FY20売上
△5 On Platform
期初計画との差異 △84
△35 Beauty Service
FY20実績 306
△46 Global
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On
Platform 新型コロナの影響による業績インパクト
⁃ ブランドオフィシャルは修正後の計画通りに推移するも、広告・ソリューションは4Qから新型コロナの影響によって
⼤多数の顧客の予算が保守化し計画⽐ビハインド
⁃ 4Qの営業結果がFY21の1Qに反映されるため低調ではあるが、1Qから営業活動が徐々に活発化
On Platform事業の売上高
コロナショック 1Qの営業活動の
成果が現れる⾒込み
計画通りの推移
4Q時の営業が
FY21.1Qの業績に
FY20期初計画 反映されるため低調
FY20実績
広告・ソリューション等
ブランドオフィシャル
FY21計画
1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q
FY20 FY21計画
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Beauty
Service 店舗の月別売上高推移
⁃ ⼊国制限により3月以降インバウンド売上はほぼゼロ、4,5月は緊急事態宣言を受け23店舗中19店舗が休業
店舗の月別売上高
全店営業再開
19店舗が2ヶ月弱休業
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月
FY20 FY21
- インバウンド減少 - 東京都の要請によ - 非常事態宣⾔の - 下旬の非常事態 - 上旬から都内主 - 一部店舗で営業
- タッチアップ禁止な り、下旬から都内と 発令により上旬から 宣⾔の解除に伴い、 要店舗も再開し、 時間の短縮を継続
新型コロナによる ど接客⽅法を変更 埼玉の8店舗で週 19店舗を休業 地⽅店舗から順次 全店が営業再開へ
影響や 末休業 (地⽅4店舗は営業 営業を再開 - 一部店舗で営業
当社の対応 - インバウンドがほぼ 継続) 時間の短縮を継続
ゼロに
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Beauty
Service ECの直近2ヵ年における四半期別売上高推移
⁃ スペシャルイベントによって獲得した新規ユーザーが定着したことでイベント後も着実に成⻑
⁃ 緊急事態宣⾔に伴う外出⾃粛要請や、一時取り扱い可能商品の寄与で4QのYoY270%(通期185%)
ECの売上高
新型コロナの
影響
普段ECで販売しない
商品※の売上
ECの
スペシャル
イベント
ECの
スペシャル
イベント
1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q
FY19 FY20
※ 普段ECに商品を卸さないメーカーが、店舗を持つ企業の運営するECに対してのみ期間限定で販売を許可した商品
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Beauty
Service ECと店舗を合算した売上高推移
⁃ 店舗が新型コロナの影響で減収するも、ECの躍進によりグループ全体の小売販売⼒は着実に成⻑
Beauty Service事業の売上高
(単位︓億円)
153
143
121
96
112
店舗 99
ECが成⻑し
⼤きく貢献
57
EC 22 31
FY18 FY19 FY20
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Global
海外における外部環境の変化と当社事業への影響
⁃ 各国・地域で複数の外部要因によりYoY67%に減収
主要サービス 1Q 2Q 3Q 4Q 売上高YoY
EC・卸売
中国新EC法による影響で競争激化 EC需要増で更に競争激化
中国 61%
新型コロナで現地の物流ストップ
中国⼤⼿プラットフォーマーが出資するECサイトの拡⼤戦略により競争激化
マレーシア コロナ対策である政府の
88%
移動制限令でEC需要増
海外店舗
台湾 中国が台湾渡航ビザの発給停止でインバウンド減 58%
香港 現地のデモが激化し営業時間を短縮 新型コロナで営業時間短縮を継続 45% ※
新型コロナで2ヵ月休業
タイ バーツ高などにより国内景気およびインバウンド減速 その後も影響が続く 64% ※
※ 前期途中からオープンした店舗は前期売上を12ヶ月に換算して計算し、オープンして1年未満の新店は除外。
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Global
FY20に実施した主な対策
⁃ 支出抑制を最優先とし各拠点にて出来得る限りの施策を実施
EC・卸売
中国 事業縮⼩に伴いオフィスの縮⼩や人員整理
マレーシア 競争環境が激しく⾒通しが⽴たないため、人員整理を実施
韓国 免税ビジネスにおけるインバウンド減少の影響が⼤きく事業撤退
海外店舗
台湾 地政学的な影響が続き⾒通しが⽴たないため、全店舗を閉店し現地法人を解散
香港 デモや新型コロナの影響を受け政府補助の活用 、家賃の減額交渉、人員整理を実施
タイ 不況や新型コロナの影響を受け政府補助の活用 、家賃の減額交渉、人員整理を実施
メディア
アメリカ 国内に開発リソースを集中するため、オフィスの解約と人員整理を実施
中国 新規メディア事業の⽴ち上げ中止
マレーシア アプリ事業を撤退
その他
東京本社 他セグメントの収益部門へ人員を異動
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連結売上高および連結人員数の推移と中計における目標との差
⁃ 中期経営計画の目標売上高500億円を達成するための組織を編成するも、売上は目標と⼤きく乖離
連結売上高 目標と⼤きく乖離 連結人員数 ※ FY19で計画超過
(単位︓億円) (単位︓人)
その後に人員数調整
※契約社員や業務委託等を含む
500 1,514 1,489
1,359 1,406
322 306 973
285
189
FY17 FY18 FY19 FY20 FY20 FY17 FY18 FY19 FY20 FY20
実績 中計目標 実績 中期計画
FY20から新規採用を絞るなどコストコントロールを⾏い
売上高と人件費等のバランスを改善中
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販売管理費の年別推移
⁃ ⼤型旗艦店の出店に伴いコスト増加
中期経営計画の
可能性の拡⼤ 選択と集中 投資拡⼤
マイルストーン
※
51.9%
販売管理費率
45.4% 45.7%
減収の影響もあり
40.6% 急激に悪化
販売管理費
(単位︓億円) 159 ※
147
116
86
FY17 FY18 FY19 FY20
※ On Platformにおける一過性の償却費を除外した数値および⽐率
© istyle, Inc. 32
販売管理費の四半期別推移
⁃ 下期から全社的なコストコントロールによって販売管理費を縮小
販売管理費
(単位︓百万円)
4,540
4,071 3,911 3,978
3,727 1,460 3,717
3,556 特損に振り替えた
3,344 プロモーション
973
休業期間中の
1,565 1,093 コスト
324百万円 812
店舗関連費⽤
1,091 286百万円を含む
プロモーション 1,063
その他費用 1,007 コスト
463百万円
1,305 1,174 1,152
1,041
931
物販関連費用 ※
800 930 902
280 345 359 380 一過性の償却
247 240 414
システム関連費用 217 を除いた場合
人材関連費用 1,319 1,330 1,352 1,426 1,433 1,416 1,451 1,340
1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q
FY19 FY20
※ EC事業の配送費やモールへの⽀払⼿数料、店舗の家賃等、売上に連動する費用
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FY20に⾏った財務強化施策
⁃ ⼤型の資⾦調達を実⾏し、安定した財務基盤を確⽴。今後も必要に応じて資⾦調達を実施
(単位︓億円)
時期 目的・⽤途 ⾦ 額
2Q 借換えおよび運転資⾦への充当 60
2Q ⼤型旗艦店の設備投資等 20
4Q 新型コロナウイルスの対策資⾦ 15
合 計 95
© istyle, Inc. 34
2021年6月期の事業⽅針
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2021年6月期の事業⽅針
FY21の事業方針
⁃ 不採算事業の整理・撤退
⁃ SaaS(ブランドオフィシャル)の強化
⁃ リアルとネットを連動した販売⼒強化
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2021年6月期の事業⽅針
FY21の事業方針
⁃ 不採算事業の整理・撤退
⁃ SaaS(ブランドオフィシャル)の強化
⁃ リアルとネットを連動した販売⼒強化
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不採算事業の整理・撤退
- FY21は収益最⼤化に向け、事業の選択と集中を⾏う
On Platform Global
⁃ HERMO譲渡模索中
⁃ サロン事業の撤退 ⁃ 中国越境ECの最適化
⁃ 海外不採算店舗の撤退検討
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2021年6月期の事業⽅針
FY21の事業方針
⁃ 不採算事業の整理・撤退
⁃ SaaS(ブランドオフィシャル)の強化
⁃ リアルとネットを連動した販売⼒強化
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プラットフォームの強み︓3つのコア事業
⁃ 生活者のクチコミ・商品情報・購買履歴など、消費⾏動を一貫して分析できるデータベースを軸に
メディア・EC・店舗を事業の中核として展開
日本No.1の美容メディア
メディア
ユーザー
商品
クチコミ
販売データ
EC 店舗
日本No.1の美容専門ECサイト 日本No.1の化粧品専門店
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プラットフォームの強み︓コア事業を中⼼にプラットフォームを形成
⁃ プラットフォームを介してユーザーとブランドをつなぎ、その関係を構築
生活者
広告 販促
@cosme @cosme EC 店舗
(web) (APP)
プラットフォーム +
PID
ユーザーIDと
商品IDで連携
Enterprise SaaS 「ブランドオフィシャル(BO)」
安定的な
収益基盤
ブランド・クライアント とすべく注⼒
※UID・・・ User ID。ユーザーに発⾏するID / BID・・・ Beauty ID。美容事業者に発⾏するiD / PID・・・ Product ID。商品ごとに付与するID
© istyle, Inc. 41
ブランドオフィシャルの今後の計画
- 第2の収益の柱とすべく今後も注⼒
ブランドオフィシャルの導入数
MRR: 4億円
800
ARR
MRR: 1.2億円 48億円以上
300
240
110
FY18 FY19 FY20 FY21 FY22 中⻑期
目標 イメージ 目標
※ MRR: 毎月経常的に得られる収益 ARR: MRR×12か月
© istyle, Inc. 42
2021年6月期の事業⽅針
FY21の事業方針
⁃ 不採算事業の整理・撤退
⁃ SaaS(ブランドオフィシャル)の強化
⁃ リアルとネットを連動した販売⼒強化
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当社グループの⼩売(EC・店舗)における販売⼒
⁃ コロナ禍においても、グループ全体の⼩売の販売⼒は向上
⁃ 幅広い品揃え、およびメディアとの連動が強さの背景
当社グループしかできない小売事業の特⻑
小売の販売⼒向上
1.リアル店舗を運営しているからこそ実現できる
■Beauty Service事業の売上高推移 (P29再掲) 正規品の豊富な品揃え
(単位︓億円) Brand ”A” Brand ”B” Brand ”C” Brand ”D”
153 百貨店
ブランド
ドラッグストア
ブランド
通販
ブランド
バラエティショップ
ブランド
143
121 2.@cosmeが持つ信⽤⼒と豊富なコンテンツの活⽤
■店舗︓公正・中⽴な@cosmeのランキングを反映した
96 陳列、クチコミ、POP掲示などの楽しい購買体験
112 ■E C ︓正確な商品情報、豊富な記事、良質なクチコミ等
による安⼼・安全な購買体験
店舗 99
3.今後に向けたリアルとネットの連動︓小売のDX推進
ECが高成⻑
新型コロナにより非対面接客が進んでいくなか、リアルとネットを横断した
57 アセットの活用と、それによる購買体験を提供
31 - オンライン美容部員プロジェクト開始
EC 22 詳細はP46、47
- 共通カウンセリング台帳導⼊開始
FY18 FY19 FY20
© istyle, Inc. 44
リアル事業である店舗を続ける理由
⁃ 店舗を持つことで得られる収益性と、コロナ禍において打撃を受けた店舗を続けるリスクはどちらが高いのか
<店舗事業への懸念>
- コロナでリアルの需要は減るのでは︖
- 店舗へのリソースをECへ注いだ方が収益性高いのでは︖
Real < Net < Real×Net
依然として化粧品業界におけるリアル(実店舗)の市場規模が⼤きいため、
ネットと掛け合わせることでリアルも含めた収益性の高い小売モデルを構築していく
© istyle, Inc. 45
⼩売のDX推進︓業界の課題を解決すべく「オンライン美容部員」プロジェクト開始
⁃ 新型コロナによって環境が激変した今、 「オンライン美容部員」の委託・育成サポートなど美容部員の非対面接客に
関するソリューションを提供し、業界の課題解決を目指す
本プロジェクトでの取り組み
接客カウンセリング オンライン美容部員
ツールの開発 委託・育成サポート
デジタルを活用した接客
生活者 ブランド
オンライン美容部員
オンライン美容部員
管理ツールの開発
研究所の設⽴
共通カウンセリング台帳
DX・・・デジタルトランスフォーメーションの略。
企業がビジネス環境の激しい変化に対応しデータとデタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に製品やサービス、ビジネスモデルを変⾰するとともに、業務そのものや組織、プロセス、企業⽂化・風⼟を変⾰し、競争上の優位性を確⽴すること
© istyle, Inc. 46
⼩売のDX推進︓共通カウンセリング台帳の導⼊
⁃ お客様データをリアル・ネットで共通台帳を活用しデータを管理することで、リアル・ネットを横断したシームレスな購買体
験に繋げる
生活者
リアル店舗 EC
A店 A美容部員 B店 B美容部員 C店 C美容部員 Dサイト Eサイト Fサイト
販売/サンプル利用/接客データ etc…
共通カウンセリング台帳
協同
利用
全接客データ
データベース 全売上データ
データ活用
Aブランド Bブランド Cブランド
ブランド
このような体験づくりを目指し、まずは@cosme TOKYOと新店のニュウマン横浜店に導入済
© istyle, Inc. 47
購買接点の増加・⼩売のDX推進︓「@cosme STORE ニュウマン横浜店」オープン
⁃ 新施設「ニュウマン横浜」内に、当社国内店舗で4番目の広さの323㎡でオープン。更なる販売⼒向上を目指す
@cosme TOKYOに続き共通カウンセリング台帳を導⼊
リテールテック等の小売のDX化推進店舗と位置付け
【店舗概要】
名称 ︓ @cosme STORE ニュウマン横浜店
オープン日 ︓ 2020年6月24日 (契約時期︓2019年4月)
売場面積 ︓ 323㎡
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Beauty Platformの加速的構築への打ち⼿
⁃ 「メディア」「⼩売」におけるユーザーの体験、「@cosme」におけるブランドの体験、それぞれを強化することで主要
KPIである『コネクト』を増やす
「メディア」 <強化施策>
におけるユーザーの体験
UXの向上
@cosmeに来訪 引き続きSEOの強化
ログイン
主要KPI=コネクト
ブランドとユーザーの
つながり
<強化施策>
小売のDX推進
<強化施策>
購買接点の増加
社内リソースの集中による
ブランド向け営業の強化
購入 BO※契約
「小売(EC+店舗)」
におけるユーザーの体験 EC・お店 @cosmeに 「@cosme」に
に来訪 ブランド登録 おけるブランドの
体験
※ BO=ブランドオフィシャル
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2021年6月期の計画
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2021年6月期の計画
- 上期まで新型コロナの影響等で⾚字を⾒込むものの、事業の選択と集中により通期では営業利益の⿊字化を計画
FY21
成⻑率 FY19 FY20
(計画)
(単位︓百万円)
売上高 37,200 121.7% 32,193 30,564
営業利益 50 ー 476 △2,325
経常利益 △70 ー 380 △2,438
親会社株主に帰属
する純利益 △200 ー △519 △5,020
現時点で今後の⾒通しが不透明であるため
中期経営計画の目標売上高500億円は取り下げる
© istyle, Inc. 51
2021年6月期の計画/ セグメント別
売上高 営業利益
(単位︓百万円) FY21(計画) 前年同期⽐ FY20 FY21(計画) 前年同期⽐ FY20
合計 37,200 121.7% 30,564 50 - △ 2,325
On Platform 8,700 112.7% 7,720 1,800 150.8% 1,194
Beauty Service 21,000 137.3% 15,300 △ 100 - △ 685
Global 6,300 102.1% 6,168 50 - △ 789
その他 1,200 87.2% 1,376 0 - △ 213
全社等 - - - △ 1,700 - △ 1,832
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各セグメントの増減と要因︓売上高
- 新型コロナの影響は1Qまで続くが、2Qから徐々に業績を改善
売上高 計画の前提条件
(単位︓億円) On Platform
+1 △2 372 - 上期は新型コロナの影響で低調も、2Qから徐々に
伸⻑することで、サロン事業の減収もこなして増収
306 +10 +57
Beauty Service
- ECは引き続き強い成⻑率を維持
- 既存店は新型コロナの影響で1Qは低調も2Qから徐々に
通常営業へ
- ⼤型旗艦店の売上が1年間寄与 (FY20は実質4ヶ月オープン)
Global
- 中国越境EC・卸売は依然として競争環境が厳しく
回復まで時間を要する
- 譲渡検討中であるHermoの売上を含む(FY20同⽔準)
- 香港店舗は新型コロナの影響で1Qは低調であるものの
2Qから徐々に営業正常化
FY20
(実績)
On
Platform
Beauty
Service
Global その他 FY21
(計画)
その他
- FY20にあった営業投資有価証券の売却1.9億円がないため減収
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各セグメントの増減と要因︓営業利益
- 増収やFY20に発生した一過性費用がないこともあり増益
営業利益 計画の前提条件
(単位︓億円)
0.5
On Platform
+2.1 +1.3 - FY20に発生した一過性の償却費4.6億円がFY21ではないことや
売上が伸びることで増益
+8.4 Beauty Service
- FY20において発生した⼤型旗艦店のオープン前の先⾏費用
5.2億円がないため増益
+5.9 Global
- 事業の縮⼩・撤退含め、全体で4.1億円の費用圧縮
- 香港店舗の営業正常化により2.8億円の利益貢献
- 海外子会社2社に対するのれん償却をFY20において
+6.1
一括で減損したため1.5億円の費用減
△23 その他
- FY20に発生の営業投資有価証券の減損3.7億円がないため増益
FY20 On Beauty Global その他 全社等 FY21
(実績) Platform Service (計画)
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On
Platform ブランドオフィシャル(BO)の導⼊目標数
⁃ 新型コロナで一時受注が停滞するも、FY21は体制を強化し更なる導入数増加を目指す
1年後倒しで
達成を⾒込む
300
240
FY18.4Q FY19.1Q 2Q 3Q 4Q FY20.1Q 2Q 3Q 4Q FY21.4Q
目標
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On
Platform ブランドオフィシャルの売上高とソフトウェア償却の⽐較
⁃ 前年より導⼊数の伸びは限定的だが、ストック収入であるため売上の伸びは前期を上回る
償却をこなし
利益拡⼤
(単位︓億円)
BOの売上高
(FY20まで旧サービス含む) 16
ソフトウェア償却
(On Platform全体)
12.9
11
10.1
※
10
9.1
8.4
7.7
6.2
4.4
3.9
3.0
FY16 FY17 FY18 FY19 FY20 FY21
計画
※ 一過性の償却費を除く
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営業利益と投資領域の推移
- 収益⼒を本来の⽔準へ戻し、利益とのバランスを⾒ながら成⻑事業への投資を継続
営業利益 17.5 14.7 21.2 4.8 △23 0.5
(単位︓億円)
28.8
主な投資領域以外の営業利益 21.9 19.5 18.7
17.7
7.5
△ 4.4 △ 3.0 △ 3.9
主な投資領域 △ 6.2
△ 3.7 △ 10.0
△ 3.7 △ 14.7
On Platformのソフトウェア償却
(BOなどのシステム投資の償却) △ 4.8 △ 3.0
△ 2.1 △ 5.2
M&Aした海外3社に対する △ 2.7
のれん償却
@cosme Beauty Day
△ 11.2
先⾏費用
(プロモーションコスト+関連収益)
5.2億円含む
@cosme TOKYO
(オープン前の先⾏費用含む)
FY16 FY17 FY18 FY19 FY20 FY21
計画
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もう一度、成⻑軌道へ
- 創業以来初の前期⽐減収となったFY20から再度トップラインの更新と⿊字化を目指す
372
322
306
285
(単位︓億円) 189
売上高 143
営業利益
17.5 21.2
14.7
4.8
△23 0.5
FY16 FY17 FY18 FY19 FY20 FY21
計画
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参考資料
© istyle, Inc. 59
会社概要 (2020年6月時点)
商号 株式会社アイスタイル (英訳名 istyle Inc.)
市場/銘柄コード 東証一部/3660
代表取締役社⻑ 吉松徹郎
設⽴年月日 1999年7月27日
本社所在地 東京都港区⾚坂一丁目12番32号
資本⾦ 3,703百万円
決算期 6月末日
・美容系総合サイト「@cosme(アットコスメ)」の企画・運営
事業概要
・関連広告サービス、マーケティング・リサーチサービスの提供
従業員数 1,175名(連結)
【国内】 【海外】
・株式会社コスメ・コム ・istyle China Co., Limited
・株式会社コスメネクスト ・istyle Global (Singapore) Pte. Limited
・株式会社アイスタイルキャリア ・istyle China Corporation Limited
・株式会社アイスタイルトレーディング ・istyle Retail (Hong Kong) Co., Limited
主要関係会社 ・株式会社ISパートナーズ ・istyle USA Inc.
・株式会社アイスタイルウィズ ・istyle Retail (Thailand) Co., Limited
・株式会社メディア・グローブ ・Hermo Creative (M) Sdn. Bhd.
・株式会社Eat Smart ・i-TRUE Communications Inc.
・MUA Inc.
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沿⾰
1999年 7月 有限会社アイ・スタイル設⽴
12月 コスメ情報ポータルサイト「@cosme」をオープン
2000年 4月 株式会社アイスタイルへ組織変更
2002年 11月 化粧品オンラインショッピングサイト「cosme.com(現 @cosme SHOPPING)」をオープンし、EC事業の運営を開始
2007年 3月 株式会社コスメネクストがルミネエスト新宿に「@cosme STORE」第1号店がオープン
2008年 1月 転職・求人サイト「@comes CAREER」をオープン
2010年 9月 株式会社コスメネクストを完全子会社化
2012年 3月 東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場
5月 海外展開の本格化を目的として、istyle Global (Hong Kong)Co., Limited(現 istyle International Trading (Hong Kong) Co., Limited)を設⽴
「ispot」を運営する株式会社サイバースター(株式会社アイスタイルビューティソリューションズ)を連結子会社化(2017年7月に、当社が吸収合併)
8月 シンガポールにistyle Global (Singapore) Pte. Limitedを設⽴
10月 中国にistyle China Co., Limitedを設⽴
11月 東京証券取引所市場第一部へ市場変更
2014年 7月 「GLOSSYBOX(現 BLOOMBOX)」を運営するビューティー・トレンド・ジャパン株式会社の全株式を取得
11月 投資育成事業の開始に伴い株式会社アイスタイルキャピタルを設⽴
12月 海外向け化粧品卸売事業の開始に伴い、株式会社アイスタイルトレーディングを設⽴し、翌1月より、海外向けEC・卸売を開始
2015年 7月 化粧品・美容業界専門の人材サービス会社、株式会社アイスタイルキャリアを設⽴
9月 化粧品に特化したPR会社、株式会社メディア・グローブの株式を取得し子会社化(2018年6月に株式交換により完全子会社化)
2016年 3月 株式会社ISパートナーズを設⽴
7月 株式会社istyle makers設⽴準備会社(現 株式会社アイメイカーズ)を設⽴
9月 食と健康に関するサービスを展開する株式会社Eat Smartの株式を取得し子会社化
化粧品⼩売店を運営する株式会社ユナイテッド・コスメの株式を取得し子会社化(2018年7月に株式会社コスメネクストが吸収合併)
10月 istyle Retail (Hong Kong) Co., Limitedを設⽴
2017年 5月 マレーシアで美容・化粧品のECサイトを運営するHermo Creative (M) Sdn. Bhd.の株式を取得し子会社化
台湾で美容系ポータルサイトを運営するi-TRUE Communications Inc.の株式を取得し子会社化
米国でistyle USA Inc.を設⽴し、7月に同社を通じて、米国で美容系ポータルサイトを運営するMUA Inc.の株式を取得し子会社化
6月 海外募集による新株式の発⾏により、約36億円の資⾦調達を実施
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日本最⼤級の美容系総合サイト@cosme
- ユーザーだけでなく、ブランドなどの多くのステークホルダーからも⽀持される日本最⼤級の美容系総合サイト@cosme
20〜30代の 美容に特化した
美容トレンドに敏感な 日本で展開する化粧品 化粧品から美容全般へと
多くの若い⼥性が 日本最⼤級の
20〜30代が中心 ブランドはほぼすべて網羅 カテゴリを拡⼤中
毎月利⽤ クチコミ数
月間ユニークユーザー 登録会員数 登録ブランド数 登録商品数 クチコミ数
1,320万人 610万人 39,000ブランド 34万件 1,580万件
※ 各数値は2020年6月末時点
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@cosmeの圧倒的な⼥性利用率
- @cosmeの月間ユニークユーザー1,320万人(2020年6月末時点)
- 20代・30代の日本人⼥性に対して圧倒的なリーチを持つ
@cosmeスマホユーザーの
月間ユニークユーザー(⼥性のみ)の構成
日本人⼥性に対する世代別シェア ※
1,280万人
10代未満 0.1%
10代 4.8%
20代 48.8%
スマホ 30代 59.6%
スマホユーザーの 40代 29.3%
88% リーチ
50代 12.3%
20〜30代⼥性の
過半数が毎月利用
60代
以上
0.9%
PC 12% 出所︓ 総務省人口統計(2020年1月確定値)
2020年6月末時点のPC・スマホ・FPのUU数と会員分布より推計
※ 各世代の高さは、各世代の人口ボリュームを表しています © istyle, Inc. 63
@cosmeのDBを健全に保つための仕組み
- 各施策によりDBの健全性を確保
生活者 @cosme 化粧品ブランド
化粧品
生活者
ブランド
クチコミ投稿
DB
Chinese
Wall
チェック体制 非公開のアルゴリ 広告の出稿状況
1.個人認証 ズムによる公正な
2.クチコミに「購⼊品」、「モニター・プレゼント」を表示 ランキングシステム
3.24時間、365日監視、全件チェック
4.ガイドライン違反の取り締まり
5.悪意のあるクチコミの通報システム 広告の出稿状況に左右されない
ランキング
公正さを維持
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On
Platform 事業紹介
⁃ Beauty Platform”@cosme”を通じた各種サービスを提供
⁃ 新たにデータベースを活用したサービスをローンチ。広告に次ぐ収益の柱へと成⻑させる
B to B B to C
広告サービス プレミアム会員&Bloombox
@cosmeに掲載する広告や各種販促 生活者に提供する便利でお得なサービス
タイアップ
月額課⾦
+
バナー
etc.
Enterprise SaaS
データベースを活用した各種サービス
月額課⾦ @cosmeに蓄積されたデータベースを活⽤し
+ マーケティングプロセス全体をサポートする
新サービスをクラウドで提供開始。
従量課⾦
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On
Platform ブランドオフィシャルを2020年1月に⼤幅アップデート
Enterprise SaaS「ブランドオフィシャル」
・@cosmeのユーザー動向の分析や、@cosme内で情報発信が可能
・月額︓50万円(年間契約)※従量課⾦制のサービスも検討中
2018年4月リリース 2020年1月機能追加
情報発信できるとともに ユーザーとのエンゲージメント度合いを基準に、どんなユーザーがどれだけいるかがわかるとともに
ユーザーとどれだけつながっているかがわかる どんなタイミングでどういった⾏程を経て、ブランドとの関係が深まっているかも分析できる
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Beauty
Service 事業紹介
⁃ ⾃らが事業者となり、@cosmeを活⽤したサービスを運営
リアル店舗 EC
MD等に@cosmeのデータを活用した化粧品専門店 @cosmeと連携した化粧品ECサイト
「@cosme TOKYO」「@cosme STORE」を運営し、 「@cosme SHOPPING」を運営
国内最⼤の化粧品専門店グループに成⻑
取扱商品数
42,000商品
(2020年6月末時点)
2
全国計 24店舗
(2020年6月末時点)
3
11
1
4
3
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Beauty
時短 ・・ 時短営業の店舗
Service 店舗一覧(国内・海外合計 32店舗) 営業
(8月13日時点)
(国内︓23店舗) (香港︓6店舗)
2007年3月OPEN 2017年3月OPEN 時短
ルミネエスト新宿店 238㎡ ルクア⼤阪店 181㎡ Star House store 2018年6月OPEN 360㎡
2016年9月改装 2020年4月増床 営業
2008年11月OPEN 名古屋タカシマヤ 時短
上野マルイ店 350㎡ 2017年4月OPEN 182㎡ tmtplaza store 2018年9月OPEN 116㎡
2017年2月増床 ゲートタワーモール店 営業
2012年4月OPEN ※ 2007年11月OPEN Landmark North 時短
ルミネ池袋店 333㎡ アピタタウン⾦沢ベイ店 228㎡ 2018年11月OPEN 149㎡
2019年9月増床 2017年4月増床 store 営業
2018年3月OPEN East Point City 時短
ルミネ有楽町店 2014年2月OPEN 224㎡ ルミネ⼤宮店 241㎡ 2018年12月OPEN 191㎡
2019年3月増床 store 営業
TSUTAYA Langham Place 時短
2014年11月OPEN 297㎡ ららぽーと富⼠⾒店 2018年3月OPEN 244㎡ 2019年10月OPEN 188㎡
EBISUBASHI店 store 営業
※ 1987年9月OPEN 時短
マルイファミリー溝口店 2015年10月OPEN 271㎡ マリエとやま店 191㎡ Lee Theatre store 2019年12月OPEN 231㎡
2018年9月増床 営業
TSUTAYA MARK IS
神⼾マルイ店 2016年5月OPEN 162㎡ 2018年11月OPEN 241㎡
福岡ももち店 (タイ︓2店舗)
T-SITE COSME ※ 2002年9月OPEN
2016年5月OPEN 89㎡ イオンモール高岡店 240㎡ ICONSIAM store 2018年11月OPEN 301㎡
枚⽅店 2019年9月増床
TSUTAYA ※ 2006年10月OPEN
2016年6月OPEN 228㎡ イオンモール高崎店 254㎡ Siam Center store 2019年2月OPEN 244㎡
熊本三年坂店 2020年4月増床
TSUTAYA
2016年9月OPEN 234㎡ ニュウマン横浜店 2020年6月OPEN 323㎡
札幌美しが丘店
池袋サンシャインシティ店 2016年10月OPEN 162㎡ (1店舗)
TSUTAYA
2016年11月OPEN 264㎡ 原宿店 2020年1月OPEN 1,300㎡
函館蔦屋書店
2017年3月OPEN
アミュエスト博多店 142㎡
2019年2月増床
※ 2016年9月にKcosme Beaute社より取得(FY2017.6 2QよりP/L連結)
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Global
事業紹介
⁃ 国内で確⽴したビジネスモデルを各国の状況に合わせて展開
中国 台湾 US, EU マレーシア 香港 タイ 韓国
メディア Wechat
Mini program
@cosme
Hong Kong
(APP) (M&A) (M&A) (APP)
EC・卸売
(M&A)
店舗
(プロデュース店舗)
※ 連結ベースの記載であり、マイナー出資や提携先は含んでおりません
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本資料は、業績に関する情報提供を目的としたものであり、当社が発⾏する有価証券の投資を勧誘することを目的に作成したものではありません。また、本資料に掲載された情報
や⾒通しは、資料作成時点において⼊⼿可能な情報を基にしており、当社の判断が含まれております。情報の正確性を保証するものではなく、今後様々な要因により実際の業績
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