3655 ブレインパッド 2019-05-10 15:30:00
次期中期経営計画の概要に関するお知らせ [pdf]

                                                              2019 年 5 月 10 日
各   位
                                          会 社 名 株式会社ブレインパッド
                                          代表者名 代表取締役社長 佐藤 清之輔
                                               (コード番号:3655 東証第一部)
                                          問合せ先 取締役 石川 耕
                                               (TEL.03-6721-7701)

                   次期中期経営計画の概要に関するお知らせ

 当社は、2019 年 5 月 10 日開催の取締役会において、2020 年 6 月期を始期とする次期
中期経営計画(4 年間)の方針を決議いたしましたので、下記の通り、その概要をお知らせ
いたします。
                          記

  当 社 は 、 当 連 結 会 計 年 度 に て 最 終 年 度 を 迎 え る 現 ・ 中 期 経 営 計 画 ( 2016 年 6 月 期 ~
2019 年 6 月期の 4 年間)において、経営戦略として掲げた長期・大型案件の拡大を実現し、
組織・売上規模のみならず、利益額および利益率においても大きな成長を達成できる 見通し
です(※)  。
  当社が事業展開するデータ活用関連市場は大きな成長が予想される一方で、事業環境の変化
および他社の参入等により、今後ますます変化と競争が増していくことが予想されます。
  その中で当社は、これまで構築してきた経営基盤および業界内でのレピュテーションを
活かしつつ、さらなる飛躍を期すために、次期中期経営計画(2020 年 6 月期~2023 年 6 月期の
4 年間)を策定いたしました。その概要は、以下の通りです。

(※)当連結会計年度の最新の業績予想は、本日公表の「2019 年 6 月期通期業績予想の修正に
   関するお知らせ」をご参照ください。



【ブレインパッド次期中期経営計画の概要】

1.事業環境の前提
   データ活用関連ビジネスを取り巻く市場(AI、データアナリティクス、デジタル
    マーケティング等)は、周辺領域を巻き込みながら、年率 20%を超える成長を続ける
    ものと認識。
   市場の拡大が見込まれることから、新興企業および隣接業界からの参入も想定される
    中、データ活用を支援する人材・人的サービスへの需要は、今後も継続して高まって
    いく。

2.次期中期経営計画の方針
  1. ビジネスにインパクトを与える、先進的で実践的なデータ活用の実績を増やすため、
     データ活用に必要な総合力を提供・発揮していく体制の強化
  2. データ活用に不可欠となる人的サービス、ソリューション提供需要に応えるための
     多様な人材の採用・育成を含む組織規模の拡大
  3. 先進的な技術を用いたデータ活用を加速するために、自社での R&D は当然として、
     国内外 Tech 企業との業務提携・投資等による連携の強化

                                     1
3.次期中期経営計画の経営目標(連結)
             今期業績予想       次期中計最終年度           成長率
            (2019 年 6 月期) (2023 年 6 月期)
  売上高        5,650 百万円      11,500 百万円    CAGR 19.4%
  経常利益       1,150 百万円       2,000 百万円    CAGR 14.8%
  経常利益率         20.4%          17.4%           -
  ROE       現・中計 4 年間の    次期中計 4 年間の           -
            平均 ROE 18%前後  平均 ROE 20%前後
  従業員数        302~318 名    580 名~650 名  4 年間で約 2 倍
      ※上記経営目標に、後述する M&A 等の投資による影響は織り込んでおりません。

4.資本政策
   投資(M&A を含む)の考え方
     既存事業のオーガニック成長を加速させるような、人材獲得目的の M&A を検討
     先進技術の調査・実用化目的の投資・M&A についても、中長期の成長に資する
      ものとして検討
     当初は、投資・M&A 推進の専門人材の設置も視野に、リサーチおよび検討に注力
   株主還元の方向性
     上記の投資をはじめ、事業成長のために資本を有効活用することが、株主の皆様
      から期待される企業価値向上のための最優先課題であると認識
     しかし、資本の有効活用が進まない場合には、ROE の不用意な低下を避ける観点
      でも、自社株買い、配当などの株主還元を検討していく

その他、事業戦略等の詳細は、添付資料をご参照ください。
                                                 以上




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次期中期経営計画(2020年6月期~2023年6月期の4年間)
の概要について


株式会社ブレインパッド
2019年5月10日
ブレインパッドのミッション、中期ビジョン

MISSION       創業来変わらぬ使命




データ活用の促進を通じて持続可能な未来をつくる


Corporate Vision                      次期中計において目指す姿




Analytics Innovation Company
ビジネス・顧客体験・オペレーションにおいて先進的で実践的なデータ活用の実績を
生み出し続け、世の中にインパクトを与えるデータ資本社会のリーディングカンパニー




       Analytics Innovation Company                  ©BrainPad Inc.   1
次期中期経営計画の基本方針
次期中計における事業環境の前提

 データ活用関連ビジネスを取り巻く市場(AI、データアナリティクス、デジタルマーケティング等)
  は、周辺領域を巻き込みながら、年率20%を超える成長を続けるものと認識。(*1)
 市場の拡大が見込まれることから、新興企業および隣接業界からの参入も想定される中、
  データ活用を支援する人材・人的サービスへの需要は、今後も継続して高まっていく。

 次期中期経営計画の基本方針

          ビジネスにインパクトを与える、先進的で実践的なデータ活用の実績を増やすため、
 1       データ活用に必要な総合力を提供・発揮していく体制の強化

          データ活用に不可欠となる人的サービス、ソリューション提供需要に応えるための
 2       多様な人材の採用・育成を含む組織規模の拡大 ※当社に必要な多様な人材は後述

          先進的な技術を用いたデータ活用を加速するために、自社でのR&Dは当然として、
 3       国内外Tech企業との業務提携・投資等による連携の強化
 (*1)参考文献:2019/3月 ㈱富士キメラ総研 「2019人工知能ビジネス総調査」、2018/12月 ㈱ミック経済研究所 「ビジネス・アナリティクス市場展望 2019年版」
          2019/2月 「ITR Market View:メール/Webマーケティング市場2019」、「ITR Market View:SFA/統合型マーケティング支援市場2019」


            Analytics Innovation Company                                                      ©BrainPad Inc.   2
<参考>
 現・中期経営計画の進捗(連結業績・単体従業員数)
      売上高(億円)                                                      経常利益(億円)
 80                                                                          16.00
                                                                                     前半2年間は利益成長
                                               56.5                                  が限定的となったが、
 60                                                                          12.00
                                 43                                                  積極採用による組織拡大
                  35
 40      29                                    11.5                          8.00    と社員の育成・戦力化、
                                                             連結売上高                   案件の長期・大型化に
 20                                                                          4.00
                               5.96                          連結経常利益                  注力し続けたことにより、
  0
        2.30
                                                                             0.00    後半2年間は、
                1.44                                                                 利益額・利益率ともに
        2016年   2017年          2018年           2019年
        6月期      6月期            6月期            6月期予想
                                                                                     大きく改善。
      従業員数(名)
500

400                                            318
300
                                261
                 217                            45
        177                     24              87
200               33            73
         42       62            48              57
100      44       42                                   その他
         29                     116            129
         62       80                                   マーケティングプラットフォーム事業
 0
                                                       ソリューション事業
        2016年   2017年          2018年           2019年
                                                       アナリティクス事業
        6月期末    6月期末           6月期末            6月期目標


                Analytics Innovation Company                                                ©BrainPad Inc.   3
次期中期経営計画の経営目標(連結)

                                                                  単位:百万円

                               今期業績予想          次期中計最終年度
                                                                 成長率
                             (2019年6月期)         (2023年6月期)


  売上高                                  5,650      11,500       CAGR 19.4%

 経常利益                                  1,150       2,000       CAGR 14.8%

 経常利益率                                 20.4%       17.4%           ー
                             現中計4年間の平均ROE      次期中計4年間の平均ROE
  ROE                           18%前後              20%程度           ー
                                                               4年間で約2倍の
 従業員数                          302~318名          580~650名       規模を目指す

        ※上記経営目標に、後述するM&A等の投資による影響は織り込んでおりません。




        Analytics Innovation Company                               ©BrainPad Inc.   4
 事業戦略:インパクトを生み出すデータ活用の総合力を磨く
               コンサルティング、人的支援型                                  プロダクト提供型
  考    日本のデータ活用人材の不足状況をふまえると、需要は拡大する一方。            グローバルベンダーやオープンソースにより次々と良いプロダクトが生まれる中、
  え    ツール導入の際にも人的サポートを求める傾向が一層強まっている。             当社はそれらプロダクト群から顧客企業のニーズに合わせて最適なものを
  方    参入企業も増える中、当社は一貫して品質にこだわるサービスを提供。            選定し、使いこなす側の立場をとる。(世の中にないものは自社開発する)


          継続的な組織拡大、能力向上により
            システム化/仕組化を伴う                         これまでのアナリティクス実績の
 ア                                                   ソリューション化
 ナ        実践的なデータ・AI活用を支援を拡大
                                                    (または製品化)
 リ
 テ                  現・アナリティクス事業
 ィ                                                               独自性の強い
 ク                                                            海外アナリティクスツールの
 ス                                                            目利き、日本市場への投入
           企業の経営層をターゲットとした
           提案力・対応力の強化による                     現・ソリューション事業
             案件の長期・大型化
                                                         顧客企業のニーズをとらえた
                                                     デジタル領域での統合的ソリューションの提供
 デ
 ジ                                                    現マーケティング
 タ
 ル              デジタル領域における                           プラットフォーム事業
              コンサルティングサービスの強化                                           主力製品の深化と、
 ※




                                                                        新製品の立ち上げ
                                                                          チャレンジ
※デジタル:デジタルトランスフォーメーション(DX)と呼ばれる領域の中でも、これまでWebマーケティングと呼ばれていた、デジタルマーケティングへの改革・支援を中核とした領域

              Analytics Innovation Company                                          ©BrainPad Inc.   5
人材戦略
:データ活用の総合力を支える多様なプロフェッショナル人材を拡充
          コンサルティング、人的支援型                                プロダクト提供型
考   日本のデータ活用人材不足の状況をふまえると、需要は拡大する一方。          グローバルベンダーやオープンソースにより次々と良いプロダクトが生まれる中、
え   ツール導入の際にも人的サポートを求める傾向が一層強まっている。           当社はそれらプロダクト群から顧客企業のニーズに合わせて最適なものを
方   参入企業も増える中、当社は一貫して品質にこだわるサービスを提供。          選定し、使いこなす側の立場をとる。(世の中にないものは自社開発する)

       データサイエンティスト/データアナリスト/
           AI・機械学習エンジニア/
ア    データエンジニア/分析トレーニングスペシャリスト
ナ                ほか
                                            分析サービス開発エンジニア/
リ                                             技術リサーチャー/
テ              現・アナリティクス事業                     研究開発 ほか
ィ
ク                                                                                          コ
                                                                                           ー
ス                                                                                          ポ
             マーケター/営業/
                                                                                           レ
          AIビジネスプロデューサー/                現・ソリューション事業       プロダクトリサーチャー/                     ー
           IT業務コンサルタント/                                                                    ト
          システムアーキテクト/SE/                              プロダクトマーケター/プロダクト営業/                  ス
      クラウドエンジニア/インフラエンジニア ほか                            プロダクト導入コンサルタント/                    タ
                                                          テクニカルサポートほか                      ッ
                                                                                           フ
デ
ジ                                                現マーケティング
タ                デジタルマーケティングコンサルタント/            プラットフォーム事業        プロダクト企画/
ル                   カスタマーサクセス ほか                                  ソフトウェア開発
                                                                    エンジニア/
                                                                  UIデザイナー ほか


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資本政策:投資(M&Aを含む)および株主還元の方向性

 1   投資(M&Aを含む)の考え方

  既存ビジネスのオーガニック成長を加速させるような、人材獲得目的のM&Aを検討
  先進技術の調査・実用化目的の投資・M&Aについても、中長期の成長に資するもの
   として検討 ※社外への投資以外にも、合理性のある範囲で社内における先進技術の実用化、新プロダクト開発も検討・実施
  当初は、投資・M&A推進の専門人材の設置も視野に、リサーチおよび検討に注力


 2   株主還元の方向性

  上記の投資をはじめ、事業成長のために資本を有効活用することが、
   株主の皆様から期待される企業価値向上のための最優先課題であると認識
  しかし、資本の有効活用が進まない場合には、ROEの不用意な低下を避ける観点でも、
   自社株買い、配当などの株主還元を検討していく




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来期(次期中計初年度)の業績見通し
来期(2020年6月期、次期中計初年度)の業績予想数値は、
本年8月の本決算発表時に、公表予定。

ただし、以下の理由から、売上高の成長は維持しつつも、利益成長は限定的となる見通し。
(売上高は10%超の成長を目指すものの20%までの成長には至らない可能性や、
 利益額が今期と同程度の水準となる可能性も含め、現在精査中)

【売上成長がやや鈍化し、利益成長が限定的となる主因】
                                      データ活用領域の人材獲得競争の激化から、現・中計期間に
      人材採用・育成への                       おいても、当社が必要とする人材確保が遅れている部分がある。
  1
      リソース配分増加                        その遅れを取り戻すべく、人材採用・育成に人的・金銭的な
                                      リソース配分を増やしていく計画を立案中。


  2   給与体系の見直し                        退職率は低下傾向だが、既存社員のリテンションと採用効率改善の
                                      両面において、インセンティブプランを含む給与体系の見直しが必要。
      と組織再編                           また、総合力をより発揮させるための組織再編にも着手していく。


                                      次期中計における増員を見据え、オフィスの増床をはじめ、
  3   オフィス環境への投資                      ファシリティ関連費用の増加を見込む。



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