3626 TIS 2021-05-12 15:30:00
「中期経営計画(2021-2023)」策定に関するお知らせ [pdf]
2021 年 5 月 12 日
各 位
会社名 TIS株式会社
代表者名 代表取締役社長 岡本 安史
(コード番号 3626 東証第 1 部)
問合せ先 経営管理部長 木村 高宏
(Tel.03-5337-4569)
「中期経営計画(2021-2023)
」策定に関するお知らせ
当社は、2022 年 3 月期を初年度とする 3 ヵ年の「中期経営計画(2021-2023)
」を策定いたしましたので、
下記のとおりお知らせいたします。
記
1.「中期経営計画(2021-2023)」の位置づけ
目指す企業像を「Create Exciting Future」~先進技術・ノウハウを駆使しビジネスの革新と市場創造を
実現する~と定めた「グループビジョン 2026」の達成に向けたセカンドステップとして、その方向性は継承
しつつ、顧客接点であるフロントライン機能の更なる強化を通じたDX提供価値の向上により、構造転換の
スピードアップを図ります。また、長期的成長を目指す社会課題解決事業に積極的に投資します。
2.
「中期経営計画(2021-2023) 」の概要
(1)スローガン
「Be a Digital Mover 2023」
(2)基本方針
IT構築力をベースに社会・顧客と共創するフロントライン強化を推進することでデジタル技術を通じた
社会課題解決を実現する力を加え、グループビジョン 2026 達成を目指す。
①社会・社員との共創価値の善循環
②DX提供価値の向上
③次なる強みへ投資拡大
④グローバル経営の深化と拡張
⑤人材の先鋭化・多様化
(3)重要な経営指標
①売上高 5,000 億円
②営業利益(率) 580 億円 (11.6%)
③1 株当たり当期純利益年平均成長率 10%超
④戦略ドメイン比率(注 1) 60%
⑤社会課題解決型サービス事業売上高(注 2) 500 億円
(注1)グループビジョンで目指す2026年に当社グループの中心となっているべき4つの事業領域
(注2)当社グループが注力する社会課題を直接的に解決するサービス型事業の売上高であり、戦略ドメイ
ンの内数として事業成長をマネジメント
1
(4)計数計画
親会社株主に帰属する
(連結) 売上高 営業利益(率)
当期純利益
2024 年 3 月期計画 5,000 億円 580 億円(11.6%) 390 億円
(参考)
4,483 億円 457 億円(10.2%) 276 億円
2021 年 3 月期実績
(5)株主還元に関する基本方針
成長投資の推進、財務健全性の確保、株主還元の強化のバランスのもと、総還元性向の目安を 40%から
45%に引き上げ、1 株当たり配当金を継続的に充実化することで、株主の皆様とのエンゲージメントを高め
てまいります。
<添付資料>
中期経営計画(2021-2023)説明資料
以 上
2
TISインテックグループ中期経営計画(2021-2023)
2021.5.12
© 2021 TIS Inc.
1 前中期経営計画の振り返り
2 新中期経営計画の基本方針
3 重点戦略・施策
4 計数目標
・本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、TISインテックグループ(TISおよびグループ会社)が現在入手している情
報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、当社としてその実現を約束する趣旨のものではありません。実際の業績等は
様々な要因により大きく異なる可能性があります。
© 2021 TIS Inc. 2
前中期経営計画の振り返り(定量)
⚫ 構造転換の推進や生産性改善により、利益成長を実現し、重要経営指標である営業利益や戦略ドメイン
比率の目標を達成
2018年 2021年
中計目標 成長率
3月期 3月期
売上高 4,056億円 4,300億円 4,483億円 10.5%
営業利益 327億円 430億円 457億円 39.7%
営業利益率 8.1% 10.0% 10.2% +2.1pt
ROE 9.9% 12.0% (*1)
10.8% +0.9pt
戦略ドメイン比率 35% 50% 51% +16pt
SPB SPB
IOS
BFS IOS
FCB BFS
FCB
(*1) 2020年3月期実績は12.5%と目標達成
© 2021 TIS Inc. 3
前中期経営計画の振り返り(定量)
⚫ サービスITは投資先行が続き、売上高は成長するものの収益性に課題
⚫ BPO、金融IT、産業ITは付加価値向上や生産性改善により収益性が向上
決済領域を中心に事業拡大するも、先行投資を継続しており、
サービスIT 収益性に課題 BPO ポートフォリオ最適化と生産性改善等により収益性が大きく向上
売上高(億円) 営業利益 売上高 営業利益
1,369 130
1,200 430
1,006 87 31 30
81 10.8% 382
355 8.8%
16
8.1%
6.3% 7.0%
4.3%
2018年 2021年 中計目標 2018年 2021年 中計目標 2018年 2021年 中計目標 2018年 2021年 中計目標
3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期
大型開発案件の反動減の影響を受けるも、カード系を 根幹先やエネルギーを中心に幅広い業種におけるIT投資拡大を
金融IT 中心とした強いIT需要を背景に成長継続
産業IT 背景に成長継続
売上高 営業利益 売上高 営業利益
10.6% 13.8% 12.0% 1,944 1,850 187
1,066 1,107 1,000 1,764 145
153 115
113 120 9.6%
7.8%
6.5%
2018年 2021年 中計目標 2018年 2021年 中計目標 2018年 2021年 中計目標 2018年 2021年 中計目標
3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期
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前中期経営計画の振り返り(定性)
⚫ 戦略ドメイン転換を進め、利益成長を実現する一方でサービスITの収益化、
次の事業の柱の立ち上げによる質的構造転換は道半ば
取り組み概況 振り返りと課題認識
⚫ サステナビリティ専任組織を創設・ESG高度化(FTSE選 ⚫ 利益成長と株主還元を両立
定) ⚫ 事業を通じた社会課題解決を実現するサステナビリ
持続的な ⚫ グループ生産性革新・赤字撲滅の活動が定着 ティ経営の具現化
利益成長
⚫ 政策保有株縮減等による経営効率化、ROE向上、還元 ⚫ ポートフォリオマネジメント高度化による持続的な利益
目標達成 成長の追求
⚫ TISインテックグループ基本理念(OUR PHILOSOPHY)を ⚫ TISインテックグループ基本理念に基づくグループ一体
社員の 制定し、積極的浸透活動を実施 経営の追求
自己実現 ⚫ 人事マニフェストを制定、働きがい向上施策を推進 ⚫ 働き方改革やブランド認知度向上の実現
重視 ⚫ 積極的ブランド投資で認知度向上、社員エンゲージメント ⚫ 教育投資と人材先鋭化施策で社員エンゲージメント
にも寄与 向上に向けた取組みの一層の高度化
⚫ 戦略ドメイン転換への取組を強化
⚫ エンハンスメント改革、オフショア拡大、受注採算マネジメン ⚫ 更なる生産性向上による高収益化
コア事業への トによる収益性向上 ⚫ ペイメントの次の成長エンジンの育成が急務
集中
⚫ 事業構造転換のために重点的にR&D投資を実施 ⚫ 顧客がDX指向の中、DX価値提供力の一層の強化
⚫ CVCによるベンチャー投資を加速
⚫ Payment領域やグローバル事業を中心に先行投資を強
化 ⚫ Paymentを軸とした事業強化によるサービスITの高
先行投資型 収益化
への転換 ⚫ 人材やブランド価値向上のための投資を積極推進
⚫ 投資やサービスマネジメントの更なる高度化
⚫ ROIC等の投資規律マネジメントを強化
⚫ ASEANトップクラスのIT企業連合体を目指す成長戦略に ⚫ 投資先との協業によるIOS・FCBの創出・展開等の
グローバル 基づく投資を加速 成果創出の加速
事業の拡大 ⚫ タイのエンタープライズ向けITソリューション提供のリーディング ⚫ 拡大するグローバル事業のガバナンス/マネジメント強
プレイヤーMFECを連結子会社化 化
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1 前中期経営計画の振り返り
2 新中期経営計画の基本方針
3 重点戦略・施策
4 計数目標
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中期経営計画(2021-2023)の位置付け
⚫ 新中期経営計画期間を、DX提供価値向上によりバリューチェーンを高度化する期間と位置付け、更なる構
造転換を進めることで、当社グループの成長を通じた社会課題解決を目指す
重要な環境変化
• ニューノーマル環境下におけるDXの重要性が増す中、コンサルティングファーム等の存在感が増し、競争激化
• グローバルプラットフォーマーやエンタープライズSaaS企業などの躍進もあり、長期的には受託開発のマーケットが縮小する可能性
• ESG投資が急速に拡大しており、長期戦略に基づくサステナビリティ経営の重要性が向上
2018-2020 2021-2023 2024-2026
Transformation to 2020 Be a Digital Mover 2023
DX提供価値の向上による
グループビジョン2026
構造転換の土台構築 構造転換の加速 長期的に解決を
達成へ向けた
(戦略ドメインの確立と伸長) 目指す社会課題
長期的成長を目指す 中期経営計画
社会課題解決事業に積極投資
グループビジョン2026へ向かう方向性は継承しつつ、
顧客接点であるフロントライン機能の更なる強化で構造転換のスピードアップを図る
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TISインテックグループが目指すポジション
⚫ 事業全体のDX化による提供価値の向上、戦略ドメイン拡大、社会課題解決型サービス事業への投資集中
により、社会変革や顧客事業変革を担うポジションを目指す
価値創出の実現
TISインテックグループの目指すポジション
構 TIS TIS
築 インテック インテック (エコシステムを形成し社会課題解決を実現)
力 グループ グループ
SIer 構想/構築に留まらず 特定領域の事業変革の
グ
4つの社会課題の 構想力 ロ
解決を実現 展 ー
開 バ
サービサー 力 ル
構想/構築に留まらない へ
実行力 の
コンサル
構想力
目指すポジションへ向けたアプローチ
強化する機能 戦略ドメイン 社会課題
価値創出の実現力 都市への集中
SPB IOS 金融包摂
地方の衰退
構築力
構想力
(DXコンサル)
提供力
× BFS FCB
× 低・脱
健康問題
技術力 オペレーション力 炭素化
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TISインテックグループの目指すサステナビリティ経営
⚫ 「OUR PHILOSOPHY」軸での経営を通じて社会価値・経済価値を創造し、持続可能な社会への貢献と
持続的な企業価値向上を実現する
グループ経営理念「OUR PHILOSOPHY」
[Mission]ムーバーとして、未来の景色に鮮やかな彩りを
コーポレートサステナビリティ基本方針
マテリアリティ(重要課題)
1.多様な人材が生き生きと活躍する社会を 2.イノベーション・共創を通じ、社会に豊かさを
3.高品質なサービスを通じ、社会に安全を 4.コーポレートガバナンスを高め、社会から信頼を
事業活動を通じた社会課題の解決 社会要請に対応した経営高度化
(貢献可能と特定した社会課題) ステークホルダーとの ・循環型社会への寄与
・金融包摂 ・都市への集中・地方の衰退 価値交換性向上 ・ステークホルダーエンゲージメントの持続的向上
・低・脱炭素化 ・健康問題 ・社会からの信頼を高めるガバナンスの継続的追求
持続可能な社会への貢献 持続的な企業価値向上
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中期経営計画(2021-2023 )の要旨
Be a Digital Mover 2023
基本方針 重要経営指標
金融包摂
Block Chain
デジタル技術 Robotics都市への集中・地方の衰退 売上
5,000億円
5G XR
AI
健康問題 低・脱炭素化 営業利益/率
Data Analytics Quantum
Computer 580億円 / 11.6%
EPS成長 CAGR
社会・社員との共創価値の善循環
10%超
ステークホルダーとの共創を通じた社会課題解決
戦略ドメイン比率
DX提供価値 社会を 次なる強みへ
構想を グローバル グローバル 51% → 60%
変革する 実現する 経営の への (2,285億円 → 3,000億円)
の向上 投資拡大
構想力 実行力 深化と拡張 展開力
社会課題解決型サービス事業売上
人材の先鋭化・多様化 380億円 → 500億円(*1)
多様な社員がプロフェッショナルとして活躍 +
成長投資
IT構築力をベースに社会・顧客と共創するフロントライン強化を推進することで
約1,000億円
デジタル技術を通じた社会課題解決を実現する力を加え、
*1 当社グループが注力する社会課題を直接的に解決す
グループビジョン2026達成を目指す るサービス型事業の売上であり、戦略ドメインの内数とし
て事業成長をマネジメント
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1 前中期経営計画の振り返り
2 新中期経営計画の基本方針
3 重点戦略・施策
4 計数目標
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DX提供価値
の向上
DX事業戦略
⚫ DX提供価値を向上し、顧客接点であるフロントライン機能を強化することで
事業全体のバリューチェーンを高度化する
インテグレーション
DXコンサルティング サービス BPO
ITプロフェッショナル
⚫ サービス促進による
DX化スピードの向上
グループの強み ⚫ 上流BPR提案力の強化
Payment ⚫ 戦略からDX活用、インプリ ⚫ データ利活用による付加価
メントまで一気通貫化 値向上
ERP ⚫ バイモーダル対応 Sss
サービス
BPO
インテグレーション
Sss
ITプロフェッショナル
新たな強み・テクノロジー
DX
コンサル
コンサルタントの増員と DXコンサルティング強化を
戦略的育成推進
ティング 起点にバリューチェーン底上げ
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DX提供価値
の向上
DX事業戦略
⚫ DX提供価値を向上すべく、ステークホルダーとの共創促進やDXコンサルティング機能の強化を推進する
デジタル技術を駆使し社会課題解決の実現を目指す
金融包摂 健康問題 低・脱炭素化 都市への集中・地方の衰退
DX提供価値の向上
時と場所の制約を超え、人・モノ・情報を繋ぎ、
ビジネス/プロセス/ITインフラを革新することで新たな価値を創出
ビジネス 業務プロセス ITインフラ
革新 革新 革新
Data IT Delivery
Technology UX Agile Business
Analytics BPO
ステークホルダーとの共創促進 DXコンサルティング機能強化 ITデリバリーの高度化
⚫ 顧客との共創促進(顧客との合弁会 ⚫ DXコンサルタントを拡充 ⚫ 継続的な生産性向上
社設立による推進 等) (約250人→500人超) ⚫ ITプロフェッショナル事業の付加価値向上
⚫ パートナーアライアンス推進 ⚫ Data Analytics/UX等の継続強化 ⚫ Agile型マネジメント強化
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次なる強みへ
投資拡大
サービス事業戦略
⚫ Payment領域の成長に加え、注力領域へ経営資源の重点分配と、マネジメント高度化により
サービス事業全体の収益性向上を目指す
サービスIT計数目標 売上高 (億円) 営業利益 (億円)
6.3% 10.3%
1,650 170
1,369
86
2021年3月期 2024年3月期 2021年3月期 2024年3月期
売上高
主なサービス事業 (2021年3月期→2024年3月期)
⚫ クレジットSaaSのローンチ及び早期の高収益化
Payment 285億円 → 340億円
⚫ フロント領域、新領域のサービスビジネスへ領域を拡大
⚫ 社会課題解決型ビジネスの中長期的な成長戦略を推進
社会課題解決型
(*1)金融包摂、健康問題、低・脱炭素、都市への集中・地方の衰退を 380億円 → 500億円
サービス事業(*1)
直接的に解決するサービス型事業
⚫ クラウド、セキュリティを中心に事業強化を推進し、垂直統合型
DC/クラウド/NW 420億円 → 490億円
の価値提供
⚫ 顧客接点であるフロントライン機能を強化することでSPBとなりう
ERP 225億円 → 280億円
る顧客を創出
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次なる強みへ
投資拡大
サービス事業戦略 -Payment事業ー
⚫ 市場成長を捉え、クレジットSaaSのローンチ・事業展開を進め、成長を目指す
マーケット 戦略骨子
キャッシュレス市場は成長 クレジットSaaSローンチ・事業展開を進め、事業の柱へ成長
クレジットSaaS
2030年
コアコンピタンス
2025年 198兆円 戦略 決済 レンディング
121兆円 ビジネス
パートナー データ分析 コーディネーション
2019年 行政/
金融 小売 ヘルスケア
82兆円 市場は大きく成長 都市OS
ターゲット市場
TIS推計
事業成長イメージ
マーケットシェア(2024年3月期) 事業構造
コア領域 フロント領域 リカーリング型売上 SI型売上 EBITDAマージン
クレジレットコア市場 プリペイドコア市場 イシュア向け
フロント市場
340億円
285億円 EBITDAマージン
プリペイドSaaS
マーチャント/ 20%超
クレジットSaaS 25億円
QR/Wallet
デビットSaaS (クレジットSaaSが寄与)
200億円 55億円
35億円
マーチャント向け
デビットコア市場 フロント市場
新領域創造・共通 25億円 2021年3月期 2024年3月期
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グローバル経営
の深化と拡張
グローバル戦略
⚫ ASEAN各国パートナとFCB・IOSを共創することで、事業成長を加速し、ASEANトップクラスの
IT企業連合体を目指す
グローバル事業規模
ASEAN × Channel (連結) Global × X-Tech
1,000億円
⚫ タイ、インドネシアに続き、マレーシ 750億円 ⚫ 世界最先端の領域特化型技術
ア、ベトナム、フィリピンを中心に 615億円 ASEANトップクラス やサービスを有する企業へ積極的
のIT企業連合体へ
ASEANの事業基盤を主要国で に投資
構築すべく投資を推進
⚫ ターゲット領域はFinTechに加え、
⚫ 強みであるBanking & 償却前利益率 HRTech、HealthTech、
Finance、Payment領域を核と 10%目標 MobilityTechを中心にサービスラ
したパートナシップ網の拡充 FY2019 FY2023 FY2026 インナップの拡充を図る
※ASEAN地区子会社+持分法適用会社売上高合計
Global × Emerging Tech
⚫ 中長期視野で破壊的テクノロジーに対するR&Dを各国有力企業・大学
・政府機関などと協働で推進
⚫ 5つの破壊的テクノロジーである、Robotics/IoT、Blockchain、Data Analytics、
Neural Network、Quantum Computingへ投資
グローバル事業の拡大とガバナンスを実現する人材基盤の強化
(プロフェッショナルグローバル人材の獲得と育成)
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人材の先鋭化
・多様化
人材戦略
⚫ 社員と会社の価値交換性の継続的な高度化を実現するために、個の多様化と先鋭化に着目した
人材戦略を推進する
目指す人材戦略の全体像 戦略実現に向けた取組テーマ
プロフェッショナルとしての価値提供・成果 ⚫ 多様なバックグランドを持つ人材が活躍できる
Diversity & 環境・組織風土の整備
社員 会社
成長機会/市場価値向上/報酬
Inclusion ⚫ アフターコロナを見据えた次世代型の働き方改
革の推進
⚫ 積極的な人材投資 ⚫ 人材の高付加価値化
人材への投資
人材の先鋭化 ⚫ DXコンサルタントの強化
教育投資
・高度化 ⚫ グローバル人材、アカウントマネージャー、サービ
80億円
スオーナー等の継続拡充
社員と会社の
価値交換の善循環
⚫ 人材情報デジタル化による人材ポートフォリオマ
人事DX ネジメントの高度化
⚫ 個のキャリア形成の最適化
付加価値向上 人材の成長
⚫ 期待役割・職務、社員のキャリア志向、適正・
⚫ 高付加価値化を実現し、 ⚫ 付加価値の高い事業、 エンゲージメント 能力を踏まえた人事制度設計
PH指標上昇 業務への転換 向上 ⚫ チャレンジや中長期的取組を後押しする
⚫ エンプロイー・エクスペリエンス向上 報酬・評価制度
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社会・社員との
共創価値の
善循環
経営高度化戦略 -グループ一体経営/社内DX推進-
⚫ 本社系機能高度化プロジェクト“G20”に本社系機能のDX化施策を加え、更なる効果の発揮を目指す
バックオフィスの集約と高付加価値化 社内業務のDX化
TISインテックグループ ビジネスプロセスイノベーション
TIS インテック 他G各社
事業戦略に貢献する高付加価値な ⚫ 社内業務のペーパーレス化
バックオフィス機能を提供 ⚫ 社内業務のオートメーション化、デジタルレスポンスの実現
経営企画 経営企画 経営企画 ⚫ データ利活用による業務の高度化・効率化
●●企画 ●●企画 ●●企画
シェアードサービス デジタルワークプレース
共通バックオフィス機能を高品質
且つ最適価格で提供
⚫ 受付業務オフィスロボットによる無人化推進
給与/労務 決算/申告 システム
・・・ ・・・ ・・・
⚫ バーチャルオフィスの導入
⚫ グループポータル、SNSの改善
共通基幹システム
本社系機能高度化”G20”に社内業務のDX化施策を加え、
グループ全体で15億円超のグループ間接コスト低減(2021年3月期比)を目指す
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社会・社員との
共創価値の
善循環
経営高度化戦略 -サステナビリティ経営とESG進化-
⚫ 幸せ追求の社会システムとして、持続可能な社会の実現にビジネスで貢献するサステナビリティ企業を目指す
事業活動を通じた社会課題解決
⚫ 長期的な解決を目指す4つの社会課題を解決する事業の成長戦略を推進
・ 社会課題解決型サービス事業の売上高 500億円超
Environment Society
脱炭素社会と循環型社会への寄与 ステークホルダーエンゲージメントの持続的向上
⚫ 環境長期目標に基づき気候変動/カーボンニュートラルへの対応強化 ⚫ ステークホルダー満足度を向上し、価値交換を高度化
・ GHG排出19年度比3%削減 ・ 働きがい満足度 62%
・ 主要DCの再生可能エネルギー使用率10%以上 ・ 顧客・サービス満足度 60%
・ TCFDに基づく開示、SBTi承認取得 等 ・ ビジネスパートナー満足度 81%
⚫ 水・廃棄物に関する現状把握および削減目標の策定と推進 ⚫ 人権に関する取組み強化(人権方針の策定等)
Governance
社会からの信頼を高めるコーポレートガバナンスを継続的追求
⚫ 非財務情報によるマネジメント体制の確立
⚫ 資本コストを意識した経営資源配分(政策保有株式を中心とした非事業資産入替の加速等)の最適化
⚫ 企業価値向上への貢献意識醸成とステークホルダーとの利害共有を目的とした役員報酬制度の改善
⚫ 取締役会の透明性、独立性のさらなる追求
⚫ グループガバナンス高度化(経営・監督機能の強化、税制や人権のリスク把握と対応等)
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財務投資戦略
成長投資
⚫ 約1,000億円の積極的な投資でDX提供価値の向上や新技術の獲得を推進する
成長投資 投資方針
Channel
⚫ 戦略的なM&Aの実行
M&A(出資)
⚫ 技術・ノウハウ獲得や共同事業
700億円 推進するための出資
新たなSPB ASEAN
ソフト ⚫ 業界プラットフォーム構築に向け
ウェア たSW開発投資を継続
解決を目指す社会課題をテーマに積極投資
都市への集中
金融包摂
地方の衰退
内部 ⚫ 最先端のテクノロジーの研究 低・脱炭素化 健康問題
強化 R&D ⚫ 新規事業の市場投入を加速す
るための応用研究
300億円 バリューチェーンの強化 Emerging Tech
⚫ 注力事業人材を獲得するための
投資推進 共創 X - tech
人材
⚫ プロフェッショナル育成投資の継
続 DX Offering Tech Innovation
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財務投資戦略
財務方針
⚫ 財務健全性を堅持しつつ、積極的な投資による成長を実現し、企業価値向上を追求する
財務方針 持続的な企業価値の向上
持続的な企業価値の向上 EPS成長イメージ
EPS ROE 300
CAGR 10% 12.5-13% CAGR 10%
(継続成長) (長期的に15%を目指す) 200
100
CAGR 10%超で継続的な成長を目指す
成長投資の推進 株主還元の強化 0
2021年 2022年 2023年 2024年 2027年
3月期 3月期 3月期 3月期 3月期
成長投資 3年 総還元性向
約1,000億円 45 % ROE向上イメージ
1株当たり配当の
16% 24年3月期 12.5-13%
投資規律 充実化
ROIC 8% ※ 保有⾃⼰株式は原則として 14%
発行済株式総数の5%程度を
上限とし、超過分は消却
12%
財務健全性の確保 10% 構造転換を進め、安定的に ROE 15%を
実現できる企業への成長を目指す
格付「A格」維持 8%
月商2カ月程度の現預金保有 2021年 2022年 2023年 2024年 2027年
3月期 3月期 3月期 3月期 3月期
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財務投資戦略
キャッシュアローケーション・B/S構造
⚫ 事業からの創出されるキャッシュをベースに積極的な成長投資と株主還元の強化を両立する
キャッシュアロケーション バランスシート構造
キャッシュの安定創出 アロケーション
他負債
投資 流動資産
有利子負債
事業からの 約1000億円
キャッシュ創出 成長投資
事業資産 自己
M&A/SW 資本
成長投資
R&D/人材投資 設備維持投資 非事業資産
✓ 投資規律を前提に ✓ A格維持を前提に
株主還元の強化
政策保有株等の 積極的な成長投資 投資機会に応じた調達
約500億円
資産最適化/資金調達 ✓ 保有基準を満たさない
政策保有株式の圧縮
<ROEの成長構造>
6.2% 7.8% 構造転換
当期純利益率 (2021年3月期) (2024年3月期) 投資成果創出
10.8% 12.5~13% 1.1 やや低下 成長投資による
ROE (2021年3月期) (2024年3月期)
総資産回転率 (2021年3月期) (2024年3月期) 事業資産増
財務レバレッジ 1.6 同程度 財務健全性を
(2021年3月期) (2024年3月期) 堅持
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株主還元
⚫ 総還元性向を45%(目安)に引上げ、1株当たり配当の継続的な充実化で、株主とのエンゲージメントを
高める
成長投資 株主還元
の推進 の強化
還元
財務健全性の確保 配当 ⾃⼰株取得 総還元性向
200
45.0% 45.0% 45.0% 総還元性向
42.8%
150 39.8% 45%
還 39.0%
元
額 1株当たり配当
( 100 継続的な充実化
億
円
) 1株当たり配当
50 自己株式保有を
35円
5%程度を上限
0
2019年 2020年 2021年 2022年 2023年 2024年
3月期 3月期 3月期 3月期 3月期 3月期
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1 前中期経営計画の振り返り
2 新中期経営計画の基本方針
3 重点戦略・施策
4 計数目標
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計数目標
売上・営業利益 (単位:億円)
5,000 売上
4,437 4,483
4,056 4,207
Be a Digital Mover 2023
営業
11.6% 利益率
10.1% 10.2%
9.0%
8.1%
380 448 457 580 営業利益
327
2018年3月期 2019年3月期 2020年3月期 2021年3月期 2024年3月期
EPS成長率(1株当たり当期純利益成長率) 戦略ドメイン比率
2021年3月期 2024年3月期
EPS成長率(CAGR)
SPB SPB
10%超
IOS FCB
FCB IOS
BFS BFS
戦略ドメイン比率 戦略ドメイン比率
51% 60%
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セグメント計数目標
⚫ ペイメント領域の成長戦略の推進 ⚫ 市場需要を捉えた成長戦略推進
サービス
⚫ 社会課題解決型サービス事業の強化 BPO ⚫ 業務プロセスのデジタル化等を通じた付加価値
IT
⚫ サービスマネジメントを強化し、収益性向上 の向上
売上高(億円) 営業利益(億円) 売上高 営業利益
1,650 170
1,369
385
10.3% 355
8.8% 9.1%
86
35
31
6.3%
2021年3月期 2024年3月期 2021年3月期 2024年3月期 2021年3月期 2024年3月期 2021年3月期 2024年3月期
⚫ カード、銀行等の顧客との戦略的パートナーシッ ⚫ 産業・公共分野の顧客との戦略的パートナー
金融 産業
プの強化、共創の促進 シップの強化、共創の促進
IT IT
⚫ DXによる高付加価値化、継続的生産性改革 ⚫ DXによる高付加価値化、継続的生産性改革
売上高 営業利益 売上高 営業利益
1,250 1,944 2,025 210
1,107 14.0 187
153 13.8% 175
% 10.4%
9.6%
2021年3月期 2024年3月期 2021年3月期 2024年3月期 2021年3月期 2024年3月期 2021年3月期 2024年3月期
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(参考)戦略ドメインについて
⚫ グループビジョンに掲げる「2026年にTISインテックグループの中心となっているべき4つの事業領域」
①ストラテジックパートナーシップビジネス(SPB) ③ビジネスファンクションサービス(BFS)
業界トップクラスの顧客に対して、業界に関する先見性と他社が追随できな 当社グループに蓄積した業界・業務に関する知見を組み合わせ、先進技術
いビジネス・知見を武器として、事業戦略を共に検討・推進し、ビジネスの根 を活用することにより、顧客バリューチェーンのビジネス機能群を、先回りして
幹を担う サービスとして提供する。
(目指す姿) (目指す姿)
パートナーシップを強化し、事業戦略の検討と事業課題 IOSに業務サービスを付加し、自動化等による効率化を
の形成・解決を通じてお客様の成長を実現 図ることで、高付加価値な業務サービスを提供
(推進施策) (推進施策)
・お客様の経営課題に対して仮説・提案を通じて解決 ・お客様のバリューチェーンを担い、事業拡大に寄与
・グループの総力を上げ、先進技術・強み商材を活用 ・機械化・⾃動化による労働集約ビジネスからの脱却
・経営層レベルを軸として各階層でお客様との関係性を強化 ・グループのIOSに業務サービスを付加
・ビジネスパートナーとして共同事業を立ち上げ 等 ・グループの営業チャネルを活かし、提供 等
②ITオファリングサービス(IOS) ④フロンティア市場創造ビジネス(FCB)
当社グループに蓄積したノウハウと、保有している先進技術を組み合わせるこ 当社グループが保有する技術・業務ノウハウ、顧客基盤を活かして、社会・
とで、顧客より先回りしたITソリューションサービスを創出し、スピーディに提供 業界の新たなニーズに応える新市場/ビジネスモデルを創造し、⾃らが事業
する。 主体となってビジネスを展開する。
(目指す姿) (目指す姿)
TISインテックグループの強みをIOSに発展させ、労働 TISインテックグループが事業主体として新たな市場創
集約型から非価格競争・知識集約型へ転換 造を実現
(推進施策) (推進施策)
・スピードを重視したスキーム・制度の整備 ・お客様との共同事業で新規事業への挑戦
・ビジネスパートナーと連携したエコシステムの構築 ・事業パートナーとの共創で、イノベーション発揮
・グループの営業チャネルを活かし、提供 等 ・個人の事業アイディアを生かした事業創出 等
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