3612 ワールド 2019-10-25 15:00:00
ラクサス・テクノロジーズ株式会社の株式の取得(子会社化)に関するお知らせ [pdf]
2019 年 10 月 25 日
各 位
会 社 名 株 式 会 社 ワ ー ル ド
代表者名 代表取締役 社長執行役員 上山 健二
(コード番号:3612 東証第一部)
問合せ先 グループ常務執行役員 中林 恵一
(電話番号:078-302-7600)
ラクサス・テクノロジーズ株式会社の株式の取得(子会社化)に関するお知らせ
ラクサス・テクノロジーズ株式会社の株式の取得(子会社化)に関するお知らせ
株式会社
当社は、本日、ラクサス・テクノロジーズ株式会社(以下、
「ラクサス」という)の株式を取得し、子会社化
することについて決議いたしましたので、下記の通りお知らせいたします。
1.株式の取得の理由
当社は、「ファッション産業のあらゆるロスを極小化し、顧客に最大限の価値提供を行う」ことを経営
ビジョンとして標榜しております。多業態多ブランドで幅広い価格帯・販売チャネルで価値提供すること
に加え、生産から販売に至るバリューチェーン機能、それらを支えるシステムやシェアード・サービス等
のビジネスインフラを含むプラットフォームを独自に構築し、他社への提供を通じて産業ロスの極小化の
実現を具体化してきております。
また、若年層を始めとするお客様の加速度的変化に応えるべく、シェアード・リユース市場の開拓を推進
しています。昨年にハイエンドブランドのユーズドセレクトショップ「RAGTAG」を展開する㈱ティンパンア
レイをグループ化し、サブスクリプション型レンタルサービス「SUSTINA」を展開する㈱オムニスに出資し
たほか、本年8月に㈱ゴードン・ブラザーズ・ジャパンと合弁で日本初のオフプライスストア「&Bridge」を
立ち上げております。
ラクサスは、ブランドバッグに特化したサブスクリプション型レンタルサービスを通じ、シェアリングエ
コノミーの浸透を牽引するリーディングカンパニーです。蓄積されたデータに基づく調達ロジック、RFIDを
用いて徹底的にIT化されたフルフィルメントなど、従来企業とは全く異なる、テクノロジーを機軸に据えた
ユニークなビジネスモデルを有し、当社も以前より注目しておりました。実際、経済産業大臣賞最優秀賞の
受賞などに代表されるとおり、諸方面より高い注目を集め続けております。
両社にて、将来のファッション産業へのビジョン、ラクサスの独自性あるビジネスモデルの発展、将来
的な事業拡大の可能性につき議論を重ねた結果、戦略的パートナーシップの構築こそが両社の発展に貢献
するものと判断し、当社によるラクサス株式の取得に至りました。なお、創業者の児玉昇司氏は大株主並
びに代表取締役社長として、引き続き既存ラクサスメンバーと共に拠点、名称等もそのままに事業価値向
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上を目指します。また、当社グループは人材含めた様々なリソース・ノウハウ提供に加え、100億円規模の
成長資金面の支援を通じ、ラクサスの潜在力を最大限に引き出すことで利益成長を実現してまいります。
ラクサスは、当社グループが目指すファッション産業の新たなエコ・システムにおける、シェアード・リ
ユースサービスの中核事業として、新たな価値を提供する重要な役割を担うものと確信しております。
事業拡大に向けたシナジーを発揮することを通じ、ラクサスが将来的に株式公開(IPO)を実現しうる企
業体質・事業基盤を確立することに留まらず、シェアリングエコノミーの浸透を通じて、共にファッショ
ン産業の多様性ある発展と活性化に、またサスティナブルな社会の実現に貢献することを目指します。
ラクサスが当社グループへ加入することで、両社は大きく6つの互恵的な効果を見込めます。
① 顧客基盤の相互補完による効果
当社グループは、アパレルブランド中心に約 600 万人の稼動会員数を有するほか、リユース事業で一定
の顧客基盤も築いており、ラクサスのレンタル・調達両面で顧客基盤の相互補完効果が期待できます。
② リアルやネットを通じた顧客接点の創出
当社グループは多様なチャネルに全国 2,500 店舗弱を配し、EC モールのトラフィックを有します。ま
た、有力ディベロッパーと幅広いリレーションを有するほか、リユース事業で築いた調達チャネルも提
供可能であり、ラクサスに適した調達・顧客接点へ適宜補強・拡充できます。
③ テクノロジー人材とリソースにおける効果
当社グループは出資も絡めたスタートアップ企業との協業を通じ、高速での新テクノロジー開拓、実証
実験を通じた自社での新サービス開発モデルを推進しており、ラクサスの参画を通じて、魅力あるエン
ジニア・リソースの確保、新たな技術開発におけるケミストリーを期待しております。
④ 事業運営基盤の進化と共用
当社グループのリユース事業が有するノウハウに、ラクサスが有するフルフィルメント機能の高度なノ
ウハウを掛け合わせることで、シェアリングエコノミー特有の真贋判定やリペア人材の育成・確保、シ
ステムによる絶対単品コントロールなどにおいて高度な基盤の構築・共用も可能となります。
⑤ 人材・資金のノウハウ・リソース展開による収益力向上と飛躍的成長
当社グループが有するプラットフォームや、事業構造の転換を実現する経営ノウハウ等をラクサスにも
適宜展開することで、収益力向上を促すほか、必要人材の派遣や成長資金の拠出といったリソース提供
を梃子にして飛躍的な利益成長を実現してまいります。
⑥ グローバル展開における効果
当社グループでは、アメリカを拠点に D2C サービスを展開するテクノロジーベンチャーを傘下に収め、
現地市場で展開しているほか、中国や東南アジアの現地法人等海外拠点でも事業展開しております。ラ
クサスがいずれ追求するグローバル展開を加速すべく、様々な支援が可能と考えております。
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2.異動する子会社(ラクサス)の概要
(1) 名 称 ラクサス・テクノロジーズ株式会社
(2) 所 在 地 広島県広島市中区中町 8-18 広島クリスタルプラザ 14F
(3) 代表者の役職・氏名 代表取締役社長 児玉昇司
(4) 事 業 内 容 高級バッグのシェアリングサービス
(5) 資 本 金 809 百万円
(6) 設 立 年 月 日 2006 年 8 月 31 日
(7) 大株主及び持株比率 児玉昇司 45.1% WiL FUND I,L.P. 29.7%
資 本 関 係 該当事項はありません。
上場会社と当該会社
(8) 人 的 関 係 該当事項はありません。
と の 間 の 関 係
取 引 関 係 該当事項はありません。
(9) 当該会社の最近3年間の経営成績及び財政状態
決算期 2017 年 7 月期 2018 年 7 月期 2019 年 7 月期
純 資 産 979 百万円 766 百万円 802 百万円
総 資 産 1,515 百万円 1,633 百万円 1,627 百万円
1 株 当 た り 純 資 産 △25.77 円 △37.04 円 △35.12 円
売 上 高 759 百万円 1,105 百万円 1,379 百万円
営 業 利 益 △614 百万円 △252 百万円 5 百万円
経 常 利 益 △603 百万円 △242 百万円 33 百万円
当 期 純 利 益 △606 百万円 △212 百万円 36 百万円
1株当たり当期純利益 △35.75 円 △11.27 円 1.89 円
1 株 当 た り 配 当 金 0円 0円 0円
3.株式取得の相手先の概要
(1) 名 称 WiL Fund I, L.P.(ウィル・ファンド・ワン、エルピー)
ケイマン諸島、KY1-1111、グランド・ケイマン、ジョージ・タウン、ハ
(2) 所 在 地 ッチンズ・ドライブ、クリケット・スクエア、私書箱 2681 号、コンヤ
ーズ・トラスト・カンパニー(ケイマン)・リミテッド気付
ケイ マン諸島免 税リミテッ ド・パート ナーシップ 法に基づ く LPS
(3) 設 立 根 拠 等
(Limited Partnership)
日本及び米国における電子機器、自動車、金融、電気通信、貿易、イン
ターネット、 及びメディアの産業に主に従事する会社によって発行さ
(4) 組 成 目 的
れたポートフォリオ有価証券の取得、保有、配分、その他の処分を通じ
て所得及び利得を追求する投資組合。
(5) 組 成 日 2013 年 10 月 9 日
(6) 出 資 の 総 額 3億 6,100 万 US ドル(US$361M)
出資者・出資比率 27.72% 株式会社 INCJ
(7)
・ 出 資 者 の 概 要 (2018 年 9 月 株式会社産業革新機構から新設分割)
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名 称 WiL GP I, L.P. (ウィル・ジーピー・ワン、エルピ
ー)
所 在 地 ケイマン諸島、KY1-1111、グランド・ケイマン、ジョ
ージ・タウン、ハッチンズ・ドライブ、クリケット・
業務執行組合員の概 スクエア、私書箱 2681 号、コンヤーズ・トラスト・
(8)
要 カンパニー(ケイマン)・リミテッド気付
代 表 者 の ディレクター、伊佐山元
役職・氏名
事 業 内 容 投資組合の運営・管理
資 本 金 該当なし
名 称 株式会社 WiL
所 在 地 〒105-6240 東京都港区愛宕 2 丁目 5 番 1 号
愛宕グリーンヒルズ MORI タワー40 階
代 表 者 の 代表取締役、伊佐山元
(9) 国内代理人の概要
役職・氏名
事 業 内 容 起業家の支援業務、投資助言業務、コンサルティ
ング業務、起業家向けの教育事業
資 本 金 5,015 万円
上場会社と
当該ファンド 該当事項はありません。
との間の関係
上 場 会 社 と 当 該 上場会社と業
(10) ファンドとの間の関 務執行組合員 該当事項はありません。
係 との間の関係
上場会社と
国内代理人 該当事項はありません。
との間の関係
※上記の他、会社、ファンド、個人等 21 名から株式を取得する予定です。当該会社及び個人等と上場会社
の間には、特筆すべき資本関係・人的関係・取引関係はありません。
4.取得株式数、取得価額及び取得前後の所有株式の状況
0株
(1) 異動前の所有株式数
(議決権の数:0 個)
(議決権所有割合:0.0%)
11,943,934 株
(2) 取 得 株 式 数
(議決権の数:11,943,934 個)
ラクサス・テクノロジーズ株式 約 4,312 百万円
(3) 取 得 価 額 アドバイザリー費用等(概算額) 約 30 百万円
合計(概算額) 約 4,342 百万円
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11,943,934 株
(4) 異動後の所有株式数
(議決権の数:11,943,934 個)(議決権所有割合:62.5%)
5.日 程
(1) 決 議 日 2019 年 10 月 25 日(本日)
(2) 契 約 締 結 日 2019 年 10 月 25 日 以降順次(予定)
(3) 株 式 譲 渡 実 行 日 2019 年 11 月 6 日(予定)
6.今後の見通し
本件が当社の2020年3月期連結業績に与える影響は軽微と見込んでおりますが、今後、業績予想の修正の
必要性及び公表すべき事項が生じた場合には速やかに開示します。
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参考:ラクサス事業の概要
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