3612 ワールド 2019-05-10 15:00:00
神戸レザークロス株式会社の株式取得(子会社化)に関するお知らせ [pdf]

                                                      2019 年 5 月 10 日
各    位
                                会 社 名 株   式   会   社   ワ   ー   ル    ド
                                代表者名 代表取締役 社長執行役員 上山              健二
                                          (コード番号:3612 東証第一部)
                                問合せ先 グループ常務執行役員           中林      恵一
                                              (電話番号:078-302-7600)



          神戸レザークロス株式会社の株式の取得(子会社化)に関するお知らせ

 当社は、本日、下記のとおり、子会社である株式会社ワールドインベストメントネットワークを通じて、
神戸レザークロス株式会社(以下、
               「神戸レザー」という)の全株式を取得することを決定し、契約を締結し
ましたのでお知らせいたします。これにより、神戸レザーは当社の連結子会社となります。


1.株式の取得の理由
    当社は、進化するお客さまのニーズに対応すべく、独自に培ってきたモノづくりから販売に至るリアル
 なプラットフォームとテクノロジーを組み合わせることで、お客様を中心にファッションを再定義する価
 値創造への取り組みを進めております。


    神戸レザーは1948年に神戸市にて創業。「ESPERANZA(エスペランサ)」をはじめとする小売事業、卸事
 業、OEM事業、木型製造事業、輸入事業、更に靴職人を育てる靴学院まで展開する靴の総合企業として、靴
 業界を70年以上にわたりリードしてきました。


    当社では、神戸レザーは、靴小売業として企画・販売機能を自ら持つことに加え、「足」への深い知見に
 根差した靴型設計、自社職人による木型製作技術などを有し、様々な素材を自ら調達・提案できる靴製造
 卸業としての顔も持つ稀有な企業として以前より注目しておりました。


    ここ数年、婦人靴市場の牽引役がパンプスやサンダル、ブーツからスニーカーへ代わり、更にはフィッ
 ト感を求めるお客さまのカスタマイズへのニーズが高まるなか、神戸レザーが厳しい業績から再成長へ向
 かうには事業構造の抜本的転換を図る必要がある、と当社では判断する一方、構造改革に耐え得る事業・
 財務基盤も有した企業である、と評価しております。


    この度、靴業界をとりまく将来的なビジョンにつき議論を重ね、神戸レザーの潜在力や構造改革の実現
 性、中・長期的な事業展開の可能性を検討した結果、神戸レザーの当社グループ入りが今後の両社の事業
 発展に大きく貢献するものと判断し、今回の当社による神戸レザーの株式取得に至りました。


    神戸レザーの子会社化を通じて、当社では大きく4点の効果を狙っております。


 ①       「靴」のカスタマイゼーション事業の展開
         神戸レザーはオーダーハイヒールブランド「gauge(ゲージ) を展開しており、
                                      」         フィッティング技術、
         小ロット対応可能な生産背景等のリアルなプラットフォームを有しております。この仕組みに、当社
         のデジタル・プラットフォームが持つテクノロジーを組み合わせることで、
                                          「靴」のカスタマイゼーシ
         ョン事業の展開を両社で進めてまいります。


 ②       「靴」のプラットフォーム事業の展開
         神戸レザーは、商品企画から木型製造、資材調達、小売店の運営に至るまで、靴のバリューチェーン
         の大半を自社でカバーする稀有な企業です。この仕組みをブラッシュアップすることで、当社のプラ
         ットフォームのサービスラインナップを拡充し、外部企業への提供を進めてまいります。


 ③       事業ポートフォリオの補完
         当社グループは多様なアパレルや服飾・生活雑貨のブランドを擁しておりますが、ここに神戸レザー
         の持つ「ESPERANZA」などの靴ブランドが新たに加わることで、当社グループの事業ポートフォリオの
         拡充に資すると判断しております。


 ④       当社のプラットフォームや経営ノウハウの横展開による神戸レザーの収益性改善
         当社グループが保有する、ファッションビジネスに有益なプラットフォーム、抜本的な構造改革や事
         業構造の転換を実現してきた経営ノウハウなどを神戸レザーに展開することで、神戸レザーの飛躍的
         な収益性の向上と持続的な収益の成長性を実現してまいります。


2.異動する子会社(神戸レザー)の概要
(1)       名                    称   神戸レザークロス株式会社
(2)       所            在       地   兵庫県神戸市長田区西尻池町 2-5-12
(3)       代表者の役職・氏名                代表取締役社長           齋藤伸介
(4)       事        業       内   容   主に婦人靴の小売、資材卸、OEM、靴型製造
(5)       資            本       金   360 百万円
(6)       設    立       年   月   日   1948 年 9 月 28 日
(7)       大株主及び持株比率                齋藤伸介 96.1%
                                   資 本 関 係       該当事項はありません。
          上場会社と当該会社                人 的 関 係       該当事項はありません。
(8)
          と の 間 の 関 係                            当社子会社と当該会社との間で、仕入取引の関係があ
                                   取 引 関 係
                                                 ります。
(9)       当該会社の最近3年間の連結経営成績及び連結財政状態
                           決算期        2017 年 2 月期           2018 年 2 月期      2018 年 7 月期
     連     結       純       資   産          6,569 百万円            6,029 百万円         6,028 百万円
     連     結       総       資   産          8,663 百万円            8,069 百万円         8,288 百万円
     1株当たり連結純資産                              925.22 円             881.30 円         882.46 円
     連     結       売       上   高         10,024 百万円            8,224 百万円         3,329 百万円
     連    結    営       業   利   益          △542 百万円             △468 百万円             4 百万円
     連    結    経       常   利   益          △554 百万円             △491 百万円             8 百万円
     親会社株主に帰属する
                                          △626 百万円             △567 百万円           △6 百万円
     当     期       純       利   益
     1株当たり連結当期純利益                            △88.24 円            △81.40 円          △0.98 円
     1 株 当 た り 配 当 金                                 0円               0円                   1円
3.株式取得の相手先の概要
(1)   氏               名   齋藤伸介
(2)   住               所   兵庫県芦屋市
      上   場   会   社   と
(3)                       該当事項はありません。
      当 該 個 人 の 関 係


4.取得株式数、取得価額及び取得前後の所有株式の状況
                          0株
(1)   異動前の所有株式数           (議決権の数:0 個)
                          (議決権所有割合:0.0%)
                          24 株
(2)   取   得   株   式   数
                          (議決権の数:24 個)※
                          神戸レザー株式               約 614 百万円
(3)   取   得       価   額   アドバイザリー費用等(概算額)       約 30 百万円
                          合計(概算額)               約 644 百万円
                          24 株
(4)   異動後の所有株式数           (議決権の数:24 個)
                          (議決権所有割合:100.0%)
※株式併合によるスクイーズアウトにより、取得する株式数は 24 株(100.0%)を予定しております。


5.日 程
(1)   契   約   締   結   日   2019 年 5 月 10 日(本日)
(2)   株 式 譲 渡 実 行 日       2019 年 6 月 3 日(予定)


6.今後の見通し
  本件が当社の2020年3月期連結業績に与える影響は現在精査中であり、今後、業績予想の修正の必要性
 及び公表すべき事項が生じた場合には速やかに開示します。
<参考> 神戸レザーの事業概要

      小売事業                     卸事業                   製造事業                    海外事業
レディースシューズ ブランド           神戸レザークロスの祖業            1968 年に事業開始           海外向け小売事業と、
『ESPERANZA』(36 店舗)       『ビニテックス』、『加硫用レザー』などの   靴のクオリティを高めるため、さまざまな   海外の商品・資材を日本に供給する
『cs T&P』(8 店舗)           資材開発を行い、ケミカルシューズ市      角度から靴を考えた靴作りのスペシャリ    輸出事業を展開
ファッション雑貨 ブランド            場の創生など靴産業に深く関与         スト
『Grandege』(6 店舗)         底材、部材などの資材卸、           より優れたファッション性、足入れの良
『OberTashe』(6 店舗)        アパレルなどへの OEM・ODM を展開   さ、履き心地などの快適性・機能性を
『KOL ME BABY』(2 店舗)                             追求し、いきいきした生活の源となる
など合計 58 店舗を展開                                   足の健康についても研究
138 万通りのバリエーションをもつオー
ダーハイヒール ブランド 『gauge』 は
受注会にて展開

                                                                             靴学院

                                                                      神戸レザークロスの持てる、靴づくりのノ
                                                                      ウハウを提供し、社会に役立てるため、
                                                                      靴づくりのスペシャリストを育成する学
                                                                      校を運営
                                                                      靴の将来を築く職人を育成