3612 ワールド 2020-08-05 15:00:00
業績予想の修正に関するお知らせ [pdf]

                                                                               2020 年 8 月 5 日
     各   位
                                       会 社 名     株       式   会     社       ワ    ー    ル       ド
                                       代表者名      代表取締役           社長執行役員 鈴木               信輝
                                                         (コード番号:3612            東証第一部)
                                       問合せ先      副社長執行役員                         中林      恵一
                                                                   (TEL: 03-6851-4830)


                           業績予想の修正に関するお知らせ


最近の業績の動向等を踏まえ、2020年5月7日に公表した連結業績予想につきまして、下記のとおり修正いた
しましたのでお知らせいたします。


1.2021 年 3 月期連結業績予想の修正
 (1)2021 年 3 月期 第 2 四半期(累計)業績予想数値の修正(2020 年 4 月 1 日~2020 年 9 月 30 日)
                                                                           四 半 期 利 益
                                                          税 引 前
                   売 上 収 益     コア営業利益      営 業 利 益                         (親会社の所有
                                                          四半期利益
                                                                           者 に 帰 属 )
                      百万円         百万円         百万円             百万円                百万円
前回発表予想(A)
                      67,996     △16,713     △17,736         △18,244            △13,602

今回修正予想(B)             74,892     △10,323     △16,989         △17,496            △13,351

増 減 額(B-A)             6,896       6,390          747               748               251

増 減 率(%)                10.1           -             -                 -                 -

(ご参考)
前第2四半期実績
                     117,677       7,000        8,012             7,566             5,992
(2020 年3月期
第    2   四 半 期 )


    (2)2021 年 3 月期 通期業績予想数値の修正(2020 年 4 月 1 日~2021 年 3 月 31 日)
                                                                           四 半 期 利 益
                                                          税 引 前
                   売 上 収 益     コア営業利益      営 業 利 益                         (親会社の所有
                                                          四半期利益
                                                                           者 に 帰 属 )
                      百万円        百万円           百万円           百万円                 百万円
前回発表予想(A)
                     199,000     △5,230        △7,190        △8,200              △6,045

今回修正予想(B)            199,200         600       △6,780        △7,780              △6,045

増 減 額(B-A)               200       5,830          410               420                  -

増 減 率(%)                 0.1           -             -                 -                 -

(ご参考)
前 期 実         績      236,265      13,073       12,314            11,401             8,038
(2020 年3月期)
2.業績予想修正の理由
  第1四半期においては、想定より早い緊急事態宣言の段階的解除に伴う店舗の営業再開が進み、再開後の
 既存店売上も想定より力強く回復したほか、Eコマース売上も顧客流入の増加が鮮明となって伸張しまし
 た。結果として、本業の稼ぐ力であるコア営業利益を筆頭に、全ての利益段階が当初想定より赤字幅を大き
 く縮小する結果になりました。

 しかしながら、COVID-19の影響は継続しており、集客力の高い都市部の駅ビルや百貨店において、依然と
して客数の戻りは緩慢であるうえ、従来は売上指数が高く、集客が見込まれる休日やセール初日等の時期ほ
ど売上が伸び悩んでおります。このため、第2四半期以降は、COVID-19感染が再び増加している足許状況を
踏まえても、当初想定より保守的に収益を見込む必要があるものと考えております。

 加えて、本日公表させていただいた『構造改革の実施について』に記載のとおり、その他費用として、第
2四半期中心に約57億円の構造改革費用を計上する見込みです。このため、上記のとおり、第2四半期連結
累計期間の業績予想については、コア営業利益を64億円ほど上方修正する一方で、営業利益及び税前利益は
約7億円の増額といたしました。

 なお、通期連結累計期間の業績予想につきましては、第2四半期連結累計期間の業績予想の修正に加え
て、下期収益の前提条件も保守的に見積もることが妥当と判断したことから、上記のとおり業績予想を修正
いたします。この結果、当社が本業の稼ぐ力として重視するコア営業利益については、前回発表予想の52億
円の赤字から一転して6億円の黒字に転換する見通しです。




  (注)本資料に記載されている業績予想等の将来に関する記述は、現在入手している情報及び合理的であると判断
  する一定の前提に基づいて記載したものであり、実際の業績等は、今後の様々な要因により大きく異なる結果とな
  る可能性があります。




                                                  以   上
(補足説明)



 当社では、5 月 7 日付で開示した連結業績予想について、COVID-19 感染拡大の収束の時期、その後の
経済活動等の回復スピードなどにより、大きく変動する可能性があるとしていました。このため、感染
拡大や収束の状況に応じ、   業績予想も適時適切に見直して速やかに開示することをディスクロージャー
の基本方針としております。また、今般の前代未聞の事態を踏まえ、今期は、第1四半期時点で連結業
績予想を修正すると同時に、   その理由についても次の補足説明をすることが妥当であると判断しました。




 第1四半期は、ブランド事業において、5 月上旬のゴールデンウィークにかけて休業店舗数が日を追
うごとに急速に増える厳しいスタートでしたが、  想定より早い緊急事態宣言の段階的解除に伴って店舗
の営業再開が進み、再開後の 6 月既存店売上も想定以上に力強く回復しました。

 また、外出自粛といった顧客行動の変化に合わせて、全社横断のタスクフォースにて積極的な販促投
下、改善活動の推進を行った結果、全てのブランドが一斉にEコマース売上の向上に取り組み、自社サ
イトを中心に顧客流入の加速度的な増加が鮮明となって伸張しました。

 こうしてブランド事業の売上が当初想定を大きく上回ったことが収益回復の原動力となったうえ、全
社横断タスクフォースによる仕入・在庫コントロール、経費コントロールによる経費節減の効果も寄与
したことから、在庫消化の促進に伴う粗利率の低下があったものの、収益が計画超過いたしました。

 また、非アパレルである一部ライフスタイルセグメントの伸張、プラットフォーム事業、デジタル事
業といったブランド事業以外の事業セグメントの収益も計画超過した結果、第1四半期として、コア営
業利益が期初計画に対して約 80 億円超過し、
                      営業利益と税前利益もほぼ同額の上振れを記録しました。



 一方、通期の連結業績予想においては、第1四半期の超過 80 億円に対して、コア営業利益が約 58 億
円の上方修正ながら、営業利益と税前利益はいずれも4億円ほどの増額に留まる見通しです。主には、
今後の売上予想を保守的に見直したことに加え、第2四半期中心に構造改革費用を計上するためです。

 まず、第2四半期以降の売上予想については、下表(※1)のとおり、主として既存店売上の計画数値
を保守的に見直しました。売上予想を修正した結果として、構造改革の一部効果が第4四半期に見込ま
れる反面、コア営業利益段階で約 21 億円を減額修正しました。緊急事態宣言等に伴う長期に渡る大規
模な店舗休業はないことを前提にしつつも、人混みを避ける顧客行動の変化や COVID-19 感染の拡大リ
スクといった先行き不透明感から売上予想等の前提条件を保守的に見積もり直しております。今後も、
引き続き仕入れや経費を徹底的にコントロールすることが利益確保に肝要と考えております。

※1:(表 1)既存店売上伸び率」 及び「
   「                 (表 2)EC 売上伸び率」

  次に、第2四半期中心に計上予定の構造改革費用については、詳細は本日開示しましたリリース(※
2)をご参照ください。その他費用として、店舗撤退や商品廃棄、希望退職といった構造改革費用を約
57 億円計上します。これは、当下半期から収益力が反転回復する蓋然性を一段と高め、来期の収益水準
の正常化を確実にしていくため、それに必要不可欠な措置を講じることに伴う一時的な費用です。痛み
を伴う改革ですが、一気呵成に断行することで、早期の収益回復を目指します。

※2:「構造改革の実施について」(http://corp.world.co.jp/ir/news/)
 なお、期初時点で公表した前回発表予想では、上半期が大幅な赤字を避けられないものの、下半期で
は対前年同期で増益の収益回復を実現できると見込んでおりました。  また、下半期のコア営業利益が 100
億円を超える水準まで回復すれば、来期は正常な収益力が実現できるという判断に基づき、今期末の配
当予想を 59 円と年間での増配維持を発表しました。今回修正予想においても、基本的には当下期以降
の本格回復シナリオに変更はなく、当期末配当も 59 円の予想を据え置いております。




(表 1)既存店売上伸び率
 (昨対     4月    5月     6月       7月     8月     9月     10 月     11 月   12 月      1月   2月       3月
                                                                                                 通期
  ・%)                  上半期                                           下半期
 前回発表   15.9   3.2    34.3     71.5   80.3   85.5 104.7 100.6       97.1 105.1 116.3 164.3
                                                                                                 78.3
  予想                    46.6                                          110.9
 今回修正   15.5   28.2   85.9     68.3   72.3   66.1   96.0     91.1   88.8     93.5 100.6 143.6
                                                                                                 74.9
  予想                    50.8                                          99.6
注 1:「今回修正予想」欄の数値については、4 月~6 月は実績値を記しており、7 月以降は修正計画値を記載しています。
注 2:第 1 四半期の既存店売上伸び率は、前年同期比 43.0%の実績値です(前回公表の計画値は同 17.6%でした)。




(表 2)EC 売上伸び率
(昨対・%)                上半期                           下半期                             通期
前回発表予想                120.3                          121.3                          120.9
今回修正予想                138.2                          167.9                          155.0

注:第1四半期の EC 伸び率は、前年同期比 139.2%の実績値です。




                                                                                             以   上