2022年3月期 第2四半期決算短信〔米国基準〕（連結）
2021年10月29日
上場会社名 株式会社ワコールホールディングス 上場取引所 東
コード番号 3591 URL https://www.wacoalholdings.jp/
代表者 （役職名） 代表取締役 社長執行役員 （氏名） 安原 弘展
問合せ先責任者 （役職名） 執行役員 経営企画部長 （氏名） 廣岡 勝也 TEL 075-682-1010
四半期報告書提出予定日 2021年11月12日 配当支払開始予定日 2021年12月2日
四半期決算補足説明資料作成の有無 ： 有
四半期決算説明会開催の有無 ： 有 （機関投資家・アナリスト）
（百万円未満四捨五入）
1. 2022年3月期第2四半期の連結業績（2021年4月1日∼2021年9月30日）
(1) 連結経営成績（累計） （％表示は、対前年同四半期増減率）
当社株主に帰属する四半
売上高 営業利益 税引前四半期純利益
期純利益
百万円 ％ 百万円 ％ 百万円 ％ 百万円 ％
2022年3月期第2四半期 87,419 19.5 3,976 211.6 5,500 52.7 2,983 67.4
2021年3月期第2四半期 73,155 △27.9 1,276 △86.6 3,603 △61.4 1,782 △73.3
（注）四半期包括利益 2022年3月期第2四半期 4,092百万円 （369.3％） 2021年3月期第2四半期 872百万円 （△78.1％）
1株当たり当社株主に帰属する四半 希薄化後1株当たり当社株主に帰
期純利益 属する四半期純利益
円銭 円銭
2022年3月期第2四半期 47.77 47.57
2021年3月期第2四半期 28.56 28.44
(2) 連結財政状態
総資産 資本合計（純資産） 株主資本 株主資本比率 1株当たり株主資本
百万円 百万円 百万円 ％ 円銭
2022年3月期第2四半期 303,935 221,461 218,415 71.9 3,497.07
2021年3月期 322,761 218,616 215,612 66.8 3,454.18
2. 配当の状況
年間配当金
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計
円銭 円銭 円銭 円銭 円銭
2021年3月期 ― 20.00 ― 20.00 40.00
2022年3月期 ― 20.00
2022年3月期（予想） ― 30.00 50.00
（注）直近に公表されている配当予想からの修正の有無 ： 無
3. 2022年 3月期の連結業績予想（2021年 4月 1日∼2022年 3月31日）
（％表示は、対前期増減率）
1株当たり当社
当社株主に帰属する当
売上高 営業利益 税引前当期純利益 株主に帰属する
期純利益
当期純利益
百万円 ％ 百万円 ％ 百万円 ％ 百万円 ％ 円銭
通期 184,000 20.9 6,000 ― 7,900 △26.8 5,500 △21.7 88.09
（注）直近に公表されている業績予想からの修正の有無 ： 無
※ 注記事項
(1) 当四半期連結累計期間における重要な子会社の異動（連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動） ： 無
新規 ― 社 （社名） 、 除外 ― 社 （社名）
(2) 簡便な会計処理及び特有の会計処理の適用 ： 無
(3) 会計方針の変更
① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更 ： 無
② ①以外の会計方針の変更 ： 無
(4) 発行済株式数（普通株式）
① 期末発行済株式数（自己株式を含む） 2022年3月期2Q 65,589,042 株 2021年3月期 65,589,042 株
② 期末自己株式数 2022年3月期2Q 3,132,525 株 2021年3月期 3,168,353 株
③ 期中平均株式数（四半期累計） 2022年3月期2Q 62,438,539 株 2021年3月期2Q 62,403,282 株
※ 四半期決算短信は公認会計士又は監査法人の四半期レビューの対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
（将来に関する記述等についてのご注意）
本資料に記載されている業績予想等の将来に関する記述は、本資料の発表日現在において、当社が入手している情報及び合理的であると判断する一定の前
提に基づき作成したものであり、当社としてその実現を約束する趣旨のものではありません。実際の業績等は、様々なリスクや不確実性、その他の要因により、
本資料の予想と大きく異なる結果となる可能性があります。業績予想の前提となる条件及び業績予想のご利用にあたっての注意事項等については、添付資料
P.6「１．当四半期決算に関する定性的情報 （３）連結業績予想などの将来予測情報に関する説明」をご覧ください。
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○添付資料の目次
１．当四半期決算に関する定性的情報・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・Ｐ．２
（１）連結経営成績に関する説明・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・Ｐ．２
（２）連結財政状態に関する説明・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・Ｐ．６
（３）連結業績予想などの将来予測情報に関する説明・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・Ｐ．６
２．四半期連結財務諸表及び主な注記・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・Ｐ．７
（１）四半期連結貸借対照表・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・Ｐ．７
（２）四半期連結損益計算書・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・Ｐ．９
（３）四半期連結包括利益計算書・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・Ｐ．９
（４）四半期連結キャッシュ・フロー計算書・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・Ｐ．１０
（５）四半期連結財務諸表に関する注記事項・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・Ｐ．１１
（継続企業の前提に関する注記）
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・Ｐ．１１
（株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記）
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・Ｐ．１１
（セグメント情報等）
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・Ｐ．１１
（６）販売の状況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・Ｐ．１３
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１．当四半期決算に関する定性的情報
（１）連結経営成績に関する説明
①当第２四半期の業績
（単位：百万円）
2021 年３月期 2022 年３月期 前年同期比
第２四半期 第２四半期
増減額 増減率
連結累計期間 連結累計期間
売上高 73,155 87,419 ＋14,264 ＋19.5％
売上原価 32,159 37,805 ＋5,646 ＋17.6％
売上利益 40,996 49,614 ＋8,618 ＋21.0％
販売費及び一般管理費 39,720 45,638 ＋5,918 ＋14.9％
営業利益 1,276 3,976 ＋2,700 ＋211.6％
その他の収益・費用 703 1,326 ＋623 ＋88.6％
Ａ:有価証券・投資評価損益（純額） 1,624 198 △1,426 △87.8％
税引前四半期純利益 3,603 5,500 ＋1,897 ＋52.7％
当社株主に帰属する四半期純利益 1,782 2,983 ＋1,201 ＋67.4％
参考情報:Ａを考慮しない税引前四半期純利益 1,979 5,302 ＋3,323 ＋167.9％
当第２四半期連結累計期間（2021年４月１日～９月30日）における当社グループの経営環境は、新型コロナウイル
ス感染症（以下、感染症）に対する規制の緩和によって米国、欧州の商況が大きく改善したものの、国内は極めて厳
しい状況で推移しました。
このような状況のもと、当社グループは、お客さま・従業員・お取引先の健康と安全の確保を最優先に事業活動を
行いつつ、高収益な経営体質の構築に向けた構造改革に取り組んでいます。また、感染症の拡大をきっかけに大きく
変化した消費者の生活様式に対応する商品・サービスの開発・提供を継続的に行うとともに、
「オンラインとオフラ
インの融合」「顧客データの活用」
、 など顧客体験の向上に向けた独自のCX戦略を推進することで、お客さま一人ひと
りとの「深く、広く、長い」関係性を構築する取り組みを進めています。
当第２四半期連結累計期間の連結売上高は874.2億円（前年同期比19.5％増）
、営業利益は、39.8億円（前年同期比
211.6％増）
、税引前四半期純利益は、55.0億円（前年同期比52.7％増）
、当社株主に帰属する四半期純利益は、29.8
億円（前年同期比67.4％増）となりました。なお、有価証券・投資評価損益（純額）については、評価益2.0億円を
計上しています。
（当社は米国会計基準を採用しており、当社及び連結子会社が保有する持分証券につきましては、
公正価値で評価し、期初からの変動を「有価証券・投資評価損益（純額）
」として「その他の収益・費用」で計上し
ています。
）
当該期間の為替換算レートは、１米ドル＝109.80円（前年同期106.92円）
、１英ポンド＝152.50円（同135.38円）
、
１中国元＝16.66円（同15.38円）です。
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②オペレーティング・セグメントの営業概況
（単位：百万円）
2021年３月期 2022年３月期 前年同期比
第２四半期 第２四半期
構成比 構成比 増減額 増減率
累計実績 累計実績
売上高合計 73,155 100.0％ 87,419 100.0％ ＋14,264 ＋19.5％
ワコール事業（国内） 41,031 56.1％ 42,935 49.1％ ＋1,904 ＋4.6％
ワコール事業（海外） 19,448 26.6％ 32,379 37.0％ ＋12,931 ＋66.5％
ピーチ・ジョン事業 6,067 8.3％ 6,161 7.1％ ＋94 ＋1.5％
その他 6,609 9.0％ 5,944 6.8％ △665 △10.1％
（単位：百万円）
2021年３月期 2022年３月期 前年同期比
第２四半期 第２四半期
売上比 売上比 増減額 増減率
累計実績 累計実績
営業利益（△損失） 1,276 1.7％ 3,976 4.5％ ＋2,700 ＋211.6％
ワコール事業（国内） 913 2.2％ 740 1.7％ △173 △18.9％
ワコール事業（海外） △255 － 2,663 8.2％ ＋2,918 －
ピーチ・ジョン事業 1,014 16.7％ 1,053 17.1％ ＋39 ＋3.8％
その他 △396 － △480 － △84 －
（参考）主要子会社の売上高・営業利益（△損失）
（単位：百万円）
2021年３月期 2022年３月期 前年同期比
売上高 第２四半期 第２四半期
構成比 構成比 増減額 増減率
累計実績 累計実績
ワコール 38,450 52.6％ 38,826 44.4％ ＋376 ＋1.0％
ワコールインターナショナル(米国) 8,511 11.6％ 14,445 16.5％ ＋5,934 ＋69.7％
ワコールヨーロッパ 4,598 6.3％ 8,596 9.8％ ＋3,998 ＋87.0％
中国ワコール 4,286 5.9％ 6,585 7.5％ ＋2,299 ＋53.6％
ピーチ・ジョン 6,067 8.3％ 6,161 7.0％ ＋94 ＋1.5％
ルシアン 2,424 3.3％ 1,753 2.0％ △671 △27.7％
七彩 2,835 3.9％ 2,515 2.9％ △320 △11.3％
※外部売上高のみを記載しています。
（単位：百万円）
2021年３月期 2022年３月期 前年同期比
営業利益（△損失） 第２四半期 第２四半期
売上比 売上比 増減額 増減率
累計実績 累計実績
ワコール △985 － 35 0.1％ ＋1,020 －
ワコールインターナショナル(米国) △915 － 1,120 7.8％ ＋2,035 －
ワコールヨーロッパ 139 3.0％ 1,107 12.9％ ＋968 ＋696.4％
中国ワコール 409 9.5％ 389 5.9％ △20 △4.9％
ピーチ・ジョン 1,014 16.7％ 1,053 17.1％ ＋39 ＋3.8％
ルシアン 97 4.0％ △149 － △246 －
七彩 △203 － △219 － △16 －
※主要子会社の売上高・営業利益（△損失）は各国会計基準に基づく数値
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ａ．ワコール事業（国内）
当該セグメントの売上高は429.4億円（前年同期比4.6％増）
、営業利益は7.4億円（前年同期比18.9％減）となりま
した。営業利益については、前年同期の雇用調整助成金の受け取りによる利益貢献の裏返しなどから、減益となって
います。
【ワコール】
ワコール事業（国内）の中核事業会社であるワコールの売上高は、前年同期に比べ1.0％の増収となり、感染症
拡大の影響を受けた前年同期並みの水準となりました。なお、ワコールの前年同期に対する増収幅と、ワコール
事業（国内）セグメントの前年同期に対する増収幅の差異は、主に当期よりワコールが新収益認識基準を適用し
たことによるものです。
第１四半期連結会計期間は営業環境の改善が寄与し33.3％の増収となりましたが、当第２四半期連結会計期間
は緊急事態宣言の発出や７月以降の感染者数の増大などに起因する消費マインドの低下に伴って、商業施設への
来店客数が低調に推移した結果、16.7％の減収となりました。
巣ごもり需要の寄与もあり、前年同期に大きく伸長した自社EC「ワコールウェブストア」については、送料無
料キャンペーンなどが奏功し、計画を上回る購買率を確保した結果、前年同期の高い水準を上回りました。また、
他社ECについても前年同期の水準を上回りました。
営業利益は、売上が低迷する中で、高収益な経営体質の構築に向けた収益構造改革の一環として経費削減など
に努めた結果、0.4億円（前年同期は営業損失9.9億円）となりました。なお、雇用調整助成金につきましては、
営業外収入として計上されているため、上記の営業利益の金額や前年同期差には含まれていません（連結経営成
績上は米国会計基準に基づき営業損益に組み替え表示しています）
。
ｂ．ワコール事業（海外）
邦貨換算後の当該セグメントの売上高は 323.8 億円（前年同期比 66.5％増）
、営業利益は 26.6 億円（前年同期は
2.6 億円の営業損失）となりました。
なお、前期において「ワコール事業（海外）
」セグメント内で計上していた「ピーチ・ジョン」ブランドの中国国
内の売上高については、
「ピーチ・ジョン事業」セグメントでの計上に変更し、前年同期実績についても遡及修正し
ています。
また、中国ワコールにおける百貨店等の売上について、当期より店頭価格ベースに変更していますが、遡及修正し
ていません。なお、当該変更により、売上高、販売費及び一般管理費がそれぞれ同額増加するため、営業利益に影響
はありません。
【ワコールインターナショナル（米国）
】
ワコールインターナショナル（米国）の現地通貨ベースの売上高は、前年同期に比べ 65.3％の増収（邦貨換算
ベース 69.7％増）となりました。
「Wacoal」や「b.tempt’d」などのブランドを展開する米国ワコールは、個人消費の力強い回復を背景に、自
社 EC や百貨店の店頭売上が好調に推移した結果、72.5％の増収となり、感染症拡大前の水準を上回りました。
「LIVELY」ブランドを展開する Intimates Online, Inc.は、SNS 広告のコスト高騰を受け、マーケティング費
用を抑制した結果、自社 EC への集客に苦戦しましたが、サイトの利便性改善による購買率の向上やターゲット
（Target corporation）への納品が寄与し、35.7％の増収となりました。
現地通貨ベースの営業利益は、自社 EC の成長に向けて戦略的な投資を継続した一方で、増収効果や売上利益率
の改善が寄与し、10.2 百万ドル（邦貨換算ベース 11.2 億円）となりました（前年同期は営業損失 8.6 百万ドル（邦
貨換算ベース 9.2 億円）。
）
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【ワコールヨーロッパ】
ワコールヨーロッパの現地通貨ベースの売上高は、前年同期に比べ 66.0％の増収（邦貨換算ベース 87.0％増）
となりました。
感染症対策の緩和以降、主要エリアの経済活動は回復基調にあり、第２四半期連結会計期間の売上高は米国、
英国、欧州すべての地域で感染症拡大前の水準を上回りました。チャネル別では、百貨店は主力得意先の閉店に
より感染症拡大前の水準を下回っていますが、専門店については回復を果たしています。なお、英国で展開する
自社 EC については、54.4％の大幅な増収となり、売上に占める自社 EC 比率は６％程度まで高まっています。
現地通貨ベースの営業利益は、増収効果により、613.0％の増益（邦貨換算ベース 696.4％増）となりました。
【中国ワコール】
中国ワコールの現地通貨ベースの売上高は、前年同期に比べ41.8％の増収（邦貨換算ベース 53.6％増）となり
ました。
百貨店などの実店舗については、感染症拡大による店舗休業の裏返しから、
「Wacoal」や「Salute」ブランドの
売上が回復し、増収となりましたが、感染症拡大前の水準には届いていません（卸価格ベース比較） EC について
。
は、新興ブランドとの競争激化に加え、EC モール事業者が主催する大型商戦での苦戦などが響き、前年同期を下
回りました。
現地通貨ベースの営業利益は、前年同期の政府の支援策がなくなったことや、前期末に採用した新準則と旧準
則の会計基準差による一時的な影響などにより、12.3％の減益（邦貨換算ベース 4.9％減）となりました。
ｃ．ピーチ・ジョン事業
当該セグメントの売上高は、61.6億円（前年同期比1.5％増）となりました。
直営店は、７月以降の感染者数増大が響き、第２四半期連結会計期間は減収となりましたが、第１四半期連結会
計期間の売上回復が寄与し、22.6％の増収となりました。自社ECは、巣ごもり需要によって大きく伸長した前年同
期の水準には至らず、13.8％の減収となりました。
営業利益は、増収効果に加え、売上利益率の改善や経費の抑制により、10.5億円（前年同期比3.8％増）となりま
した。
ｄ．その他
当該セグメントの売上高は、59.4 億円（前年同期比 10.1％減）
、営業損益は 4.8 億円の営業損失（前年同期は4.0
億円の営業損失）となりました。
【ルシアン】
ルシアンの売上高は、量販店や大手衣料品チェーン向けのプライベートブランド商品の売上が低調に推移した
結果、前年同期に比べ 27.7％の減収となりました。営業損益は、経費削減に努めたものの、減収の影響が大きく
1.5 億円の営業損失（前年同期は 1.0 億円の営業利益）となりました。
【七彩】
七彩の売上高は、感染症拡大に伴う新規出店や各種イベントの中止・延期による工事事業の低迷が影響し、前
年同期に比べ 11.3％の減収となりました。営業損益は、オペレーションの見直しによる経費削減を進めたものの、
減収の影響が大きく 2.2 億円の営業損失（前年同期は 2.0 億円の営業損失）となりました。
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（２）連結財政状態に関する説明
① 資産、負債、株主資本等の状況
当第２四半期連結会計期間末における総資産は、借入金の返済のため現金及び現金同等物が減少したことなどによ
り、前連結会計年度末に比して 188 億 26 百万円減少し、3,039 億 35 百万円となりました。
負債の部も、同様の理由で短期借入金を返済したことなどにより、前連結会計年度末に比して 216 億 71 百万円減
少し、824 億74 百万円となりました。
株主資本は、利益剰余金の増加や為替換算調整勘定の変動などにより、前連結会計年度末に比して 28 億３百万円
増加し、2,184 億 15 百万円となりました。
以上の結果により、当第２四半期連結会計期間末における株主資本比率は、前連結会計年度末に比して 5.1 ポイン
ト増加し、71.9％となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当第２四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比して 167 億 60 百万円減少
し、467 億 97 百万円となりました。
（営業活動によるキャッシュ・フロー）
営業活動によるキャッシュ・フローは、四半期純利益 30 億円に減価償却費や繰延税金などによる調整を加えた
金額に対して、資産及び負債の増減などによる調整を行った結果、87 億８百万円の収入（前年同期は 29 億 90 百
万円の支出）となりました。
（投資活動によるキャッシュ・フロー）
投資活動によるキャッシュ・フローは、有形及び無形固定資産の取得などにより、28 億 21 百万円の支出（前年
同期に比し８億 86 百万円の支出増）となりました。
（財務活動によるキャッシュ・フロー）
財務活動によるキャッシュ・フローは、短期借入金の返済、配当金支払や条件付取得対価の支払などにより、
225 億68 百万円の支出（前年同期は 358 億 39 百万円の収入）となりました。
（３）連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
通期の連結業績予想については、外部環境が不透明な状況であること等を踏まえ、現時点では2021 年５月 14 日に
公表した連結業績予想に変更はありません。しかしながら、感染症による先行き不透明な状況が今なお続いています。
感染症拡大の状況によって、業績予想の見直しが必要と判断した場合は、速やかに新たな見通しを開示します。
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２．四半期連結財務諸表及び主な注記
(1) 四半期連結貸借対照表
前連結会計年度 当第２四半期連結会計期間
科 目 増減金額
(2021年3月31日) (2021年9月30日)
（資産の部） 百万円 百万円 百万円
Ⅰ．流動資産
現金及び現金同等物 63,557 46,797 △ 16,760
定期預金 1,443 1,913 470
有価証券 253 － △ 253
売掛債権 17,571 18,425 854
貸倒引当金 △ 346 △ 291 55
たな卸資産 43,250 44,176 926
返品資産 600 719 119
その他の流動資産 7,794 3,556 △ 4,238
流動資産合計 134,122 115,295 △ 18,827
Ⅱ．有形固定資産
土地 20,569 20,559 △ 10
建物及び構築物 72,978 73,353 375
機械装置及び工具器具備品等 19,356 19,722 366
建設仮勘定 1,264 3,711 2,447
114,167 117,345 3,178
減価償却累計額 △ 64,409 △ 65,845 △ 1,436
有形固定資産合計 49,758 51,500 1,742
Ⅲ．その他の資産
オペレーティングリース
12,729 12,019 △ 710
使用権資産
関連会社投資 21,207 21,590 383
投資 51,603 50,016 △ 1,587
のれん 21,169 21,186 17
その他の無形固定資産 15,220 14,910 △ 310
前払年金費用 9,533 9,906 373
繰延税金資産 1,649 1,764 115
その他 5,771 5,749 △ 22
その他の資産合計 138,881 137,140 △ 1,741
資産合計 322,761 303,935 △ 18,826
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前連結会計年度 当第２四半期連結会計期間
科 目 増減金額
(2021年3月31日) (2021年9月30日)
（負債の部） 百万円 百万円 百万円
Ⅰ．流動負債
短期借入金 40,672 20,663 △ 20,009
買掛債務
支払手形 712 666 △ 46
買掛金 8,734 8,365 △ 369
未払金 6,610 3,822 △ 2,788
16,056 12,853 △ 3,203
未払給料及び賞与 6,822 6,232 △ 590
未払税金 1,025 1,507 482
返金負債 2,266 2,297 31
短期オペレーティング
4,411 4,196 △ 215
リース負債
条件付取得対価に係る負債
－ 895 895
（短期）
その他の流動負債 4,819 5,968 1,149
流動負債合計 76,071 54,611 △ 21,460
Ⅱ．固定負債
長期債務 1,498 1,511 13
退職給付に係る負債 1,942 1,958 16
繰延税金負債 12,292 13,363 1,071
長期オペレーティング
8,520 8,043 △ 477
リース負債
条件付取得対価に係る負債
1,639 745 △ 894
（長期）
その他の固定負債 2,183 2,243 60
固定負債合計 28,074 27,863 △ 211
負債合計 104,145 82,474 △ 21,671
（資本の部）
Ⅰ．資本金 13,260 13,260 －
Ⅱ．資本剰余金 29,120 29,047 △ 73
Ⅲ．利益剰余金 181,346 183,081 1,735
Ⅳ．その他の包括損益累計額
為替換算調整勘定 1,770 2,791 1,021
年金債務調整勘定 △ 1,008 △ 989 19
Ⅴ．自己株式 △ 8,876 △ 8,775 101
株主資本合計 215,612 218,415 2,803
Ⅵ．非支配持分 3,004 3,046 42
資本合計 218,616 221,461 2,845
負債及び資本合計 322,761 303,935 △ 18,826
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(株)ﾜｺｰﾙﾎｰﾙﾃﾞｨﾝｸﾞｽ (3591) 2022年3月期 第2四半期決算短信
(2) 四半期連結損益計算書
前第２四半期連結累計期間 当第２四半期連結累計期間
科 目 (自 2020年 4月 1日 (自 2021年 4月 1日 増減金額
至 2020年 9月30日) 至 2021年 9月30日)
百万円 ％ 百万円 ％ 百万円
Ⅰ．売上高 73,155 100.0 87,419 100.0 14,264
Ⅱ．営業費用
売上原価 32,159 44.0 37,805 43.3 5,646
販売費及び一般管理費 39,720 54.3 45,638 52.2 5,918
営業費用合計 71,879 98.3 83,443 95.5 11,564
営業利益 1,276 1.7 3,976 4.5 2,700
Ⅲ．その他の収益・費用(△)
受取利息 34 39 5
支払利息 △ 32 △ 37 △5
受取配当金 690 639 △ 51
有価証券・投資評価損益(純額) 1,624 198 △ 1,426
その他の損益(純額) 11 685 674
その他の収益・費用合計 2,327 3.2 1,524 1.8 △ 803
税引前四半期純利益 3,603 4.9 5,500 6.3 1,897
法人税等 2,350 3.2 2,617 3.0 267
持分法による投資損益調整前
1,253 1.7 2,883 3.3 1,630
四半期純利益
持分法による投資損益 411 0.6 117 0.1 △ 294
四半期純利益 1,664 2.3 3,000 3.4 1,336
非支配持分帰属損益 118 0.1 △ 17 △ 0.0 △ 135
当社株主に帰属する四半期純利益
四半期純利益 1,782 2.4 2,983 3.4 1,201
(3) 四半期連結包括利益計算書
前第２四半期連結累計期間 当第２四半期連結累計期間
科 目 (自 2020年 4月 1日 (自 2021年 4月 1日 増減金額
至 2020年 9月30日) 至 2021年 9月30日)
百万円 百万円 百万円
Ⅰ．四半期純利益 1,664 3,000 1,336
Ⅱ．その他の包括損益
－税効果調整後
為替換算調整勘定 △ 1,104 1,073 2,177
年金債務調整勘定 312 19 △ 293
その他の包括損益 合計 △ 792 1,092 1,884
四半期包括損益 872 4,092 3,220
非支配持分帰属四半期包括損益 244 △ 69 △ 313
当社株主に帰属する四半期包括損益 1,116 4,023 2,907
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(株)ﾜｺｰﾙﾎｰﾙﾃﾞｨﾝｸﾞｽ (3591) 2022年3月期 第2四半期決算短信
(4) 四半期連結キャッシュ・フロー計算書
前第２四半期連結累計期間 当第２四半期連結累計期間
科 目 (自 2020年 4月 1日 (自 2021年 4月 1日
至 2020年 9月30日) 至 2021年 9月30日)
百万円 百万円
Ⅰ．営業活動によるキャッシュ・フロー
１．四半期純利益 1,664 3,000
２．営業活動によるキャッシュ・フローへの調整
(1)減価償却費 3,013 2,985
(2)貸倒引当金（純額） 11 △ 56
(3)繰延税金 △ 81 957
(4)固定資産除売却損益（純額） △ 370 △ 131
(5)有形固定資産減損損失 625 －
(6)有価証券・投資評価損益（純額） △ 1,624 △ 198
(7)持分法による投資損益（受取配当金控除後） 116 238
(8)資産及び負債の増減
売掛債権の増加 △ 801 △ 761
たな卸資産の増加 △ 348 △ 530
返品資産の増加 △ 103 △ 119
その他の流動資産等の減少（△増加） △ 700 4,141
買掛債務の減少 △ 3,427 △ 1,642
返金負債の増加 365 31
退職給付に係る負債の増加（△減少） 173 △ 336
その他の負債等の増加（△減少） △ 1,475 989
(9)その他 △ 28 140
営業活動によるキャッシュ・フロー △ 2,990 8,708
Ⅱ．投資活動によるキャッシュ・フロー
１．定期預金の増加額 △ 323 △ 819
２．定期預金の減少額 292 372
３．持分証券の売却及び償還収入 288 1,819
４．持分証券の取得 △6 △2
５．負債証券の償還収入 321 220
６．有形固定資産の売却収入 643 270
７．有形固定資産の取得 △ 1,364 △ 3,197
８．無形固定資産の取得 △ 1,494 △ 1,512
９．貸付による支出 △ 315 －
1 ０．その他 23 28
投資活動によるキャッシュ・フロー △ 1,935 △ 2,821
Ⅲ．財務活動によるキャッシュ・フロー
１．短期借入金の純増減額 17,848 －
２．短期借入金（３ヶ月超）の調達 20,428 －
３．短期借入金（３ヶ月超）の返済 － △ 20,000
４．長期債務の調達 1,176 －
５．長期債務の返済 △ 25 △ 25
６．自己株式の取得 △0 △0
７．当社株主への配当金支払額 △ 1,248 △ 1,248
８．非支配持分への配当金支払額 △ 81 △ 82
９．非支配持分からの払込みによる収入 － 55
1 ０．非支配持分からの子会社持分取得による支出 △ 1,190 －
1 １．条件付取得対価の支払 △ 1,069 △ 1,268
財務活動によるキャッシュ・フロー 35,839 △ 22,568
Ⅳ．為替変動による現金及び現金同等物への影響額 △ 133 △ 79
Ⅴ．現金及び現金同等物の増減額 30,781 △ 16,760
Ⅵ．現金及び現金同等物の期首残高 27,905 63,557
Ⅶ．現金及び現金同等物の四半期末残高 58,686 46,797
補足情報
現金支払額
利息 24 37
法人税等 5,054 △ 3,698
現金支出を伴わない投資活動
固定資産の取得価額 426 299
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(株)ﾜｺｰﾙﾎｰﾙﾃﾞｨﾝｸﾞｽ (3591) 2022年3月期 第2四半期決算短信
(5) 四半期連結財務諸表に関する注記事項
（継続企業の前提に関する注記）
該当事項はありません。
（株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記）
該当事項はありません。
（セグメント情報等）
① オペレーティング・セグメント情報
前第２四半期連結累計期間（2020年4月1日～2020年9月30日） （単位：百万円）
ﾜｺｰﾙ事業 ﾜｺｰﾙ事業 ﾋﾟｰﾁ･ｼﾞｮﾝ 消去又は
その他 計 連結
（国内） （海外） 事業 全社
売上高
(1)外部顧客に対する売上高 41,031 19,448 6,067 6,609 73,155 － 73,155
(2)セグメント間の内部売上高
342 4,695 111 1,840 6,988 △ 6,988 －
又は振替高
計 41,373 24,143 6,178 8,449 80,143 △ 6,988 73,155
営業利益（△損失） 913 △ 255 1,014 △ 396 1,276 － 1,276
当第２四半期連結累計期間（2021年4月1日～2021年9月30日） （単位：百万円）
ﾜｺｰﾙ事業 ﾜｺｰﾙ事業 ﾋﾟｰﾁ･ｼﾞｮﾝ 消去又は
その他 計 連結
（国内） （海外） 事業 全社
売上高
(1)外部顧客に対する売上高 42,935 32,379 6,161 5,944 87,419 － 87,419
(2)セグメント間の内部売上高
385 4,279 178 1,916 6,758 △ 6,758 －
又は振替高
計 43,320 36,658 6,339 7,860 94,177 △ 6,758 87,419
営業利益（△損失） 740 2,663 1,053 △ 480 3,976 － 3,976
（注） １．各事業の主な製品
ワコール事業（国内） ･･･ ｲﾝﾅｰｳｪｱ（ﾌｧﾝﾃﾞｰｼｮﾝ・ﾗﾝｼﾞｪﾘｰ・ﾅｲﾄｳｪｱ・ﾘﾄﾙｲﾝﾅｰ）、ｱｳﾀｰｳｪｱ、ｽﾎﾟｰﾂｳｪｱ、
ﾚｯｸﾞﾆｯﾄ他
ワコール事業（海外） ･･･ ｲﾝﾅｰｳｪｱ（ﾌｧﾝﾃﾞｰｼｮﾝ・ﾗﾝｼﾞｪﾘｰ・ﾅｲﾄｳｪｱ・ﾘﾄﾙｲﾝﾅｰ）、ｱｳﾀｰｳｪｱ、ｽﾎﾟｰﾂｳｪｱ、
その他繊維関連商品他
ピーチ・ジョン事業 ･･･ ｲﾝﾅｰｳｪｱ（ﾌｧﾝﾃﾞｰｼｮﾝ・ﾗﾝｼﾞｪﾘｰ・ﾅｲﾄｳｪｱ）、ｱｳﾀｰｳｪｱ、
その他繊維関連商品他
その他 ･･･ ｲﾝﾅｰｳｪｱ（ﾌｧﾝﾃﾞｰｼｮﾝ・ﾗﾝｼﾞｪﾘｰ・ﾅｲﾄｳｪｱ・ﾘﾄﾙｲﾝﾅｰ）、ｱｳﾀｰｳｪｱ、ｽﾎﾟｰﾂｳｪｱ、
その他繊維関連商品、ﾏﾈｷﾝ人形、店舗設計・施工他
２．報告セグメントの変更等に関する事項
従来「ピーチ・ジョン」ブランドの中国国内の売上高の一部を「ワコール事業（海外）」セグメントに含め
ておりましたが、前連結会計年度より「ピーチ・ジョン事業」セグメントへ含めて開示しております。
なお、前第２四半期連結累計期間のセグメント情報は、変更後の報告セグメントに基づき作成したものを開
示しております。
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(株)ﾜｺｰﾙﾎｰﾙﾃﾞｨﾝｸﾞｽ (3591) 2022年3月期 第2四半期決算短信
② 地域別情報
前第２四半期連結累計期間（2020年4月1日～2020年9月30日） （単位：百万円）
アジア
日本 欧米 連結
オセアニア
外部顧客に対する売上高 52,967 7,608 12,580 73,155
構成比 72.4% 10.4% 17.2% 100.0%
営業利益（△損失） 1,590 338 △ 652 1,276
当第２四半期連結累計期間（2021年4月1日～2021年9月30日） （単位：百万円）
アジア
日本 欧米 連結
オセアニア
外部顧客に対する売上高 54,226 10,992 22,201 87,419
構成比 62.0% 12.6% 25.4% 100.0%
営業利益 1,462 380 2,134 3,976
（注） １．国又は地域の区分の方法は地理的近接度によっております。
２．本邦以外の区分に属する主な国又は地域
アジア･オセアニア：アジア諸国及びオーストラリア
欧 米：北米及びヨーロッパ諸国
３．売上高は連結会社を所在地別に分類したものであります。
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(株)ﾜｺｰﾙﾎｰﾙﾃﾞｨﾝｸﾞｽ (3591) 2022年3月期 第2四半期決算短信
(6) 販売の状況
前第２四半期連結累計期間 当第２四半期連結累計期間
自 2020年 4月 1日 自 2021年 4月 1日 増 減
製品の種類
至 2020年 9月30日 至 2021年 9月30日
金額 構成比 金額 構成比 金額 増減率
百万円 ％ 百万円 ％ 百万円 ％
ファンデーション
イ ・ランジェリー 59,114 80.8 72,417 82.8 13,303 22.5
ン
ナ ナイトウェア
ー 3,049 4.2 3,103 3.6 54 1.8
ウ
ェ リトルインナー 348 0.5 388 0.4 40 11.5
ア
計 62,511 85.5 75,908 86.8 13,397 21.4
アウターウェア
4,134 5.6 5,126 5.9 992 24.0
・スポーツウェア等
レッグニット 401 0.5 478 0.5 77 19.2
その他繊維製品
2,632 3.6 2,608 3.0 △ 24 △ 0.9
及び関連製品
その他 3,477 4.8 3,299 3.8 △ 178 △ 5.1
合 計 73,155 100.0 87,419 100.0 14,264 19.5
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