3501 住江織物 2021-07-13 15:00:00
中長期経営目標の策定に関するお知らせ [pdf]

                                                          2021 年7月 13 日
各    位
                                       会 社 名 : 住 江 織 物 株 式 会 社
                                       代表者名 : 取締役会長兼社長         吉川   一三
                                                  (コード番号:3501 東証第一部)
                                       問合せ先 : 取 締 役 経 営 企 画 室 部 長
                                                               薄木   宏明
                                                      (TEL 06-6251-6803)


                    中長期経営目標の策定に関するお知らせ

    当社は、中長期経営目標「SUMINOE GROUP WAY 2022~2024~2027」を策定しましたので、下記
のとおりお知らせいたします。


                                  記


1.中長期経営目標策定の背景
    ○ 前中期経営計画の振り返り
    当社グループは、2017 年6月から 2020 年5月までの第5次中期3ヵ年経営計画「2020」において、
「企業ガバナンスの再構築」と「事業の成長」の2テーマのもと、目標達成に向けた諸施策を推進してま
いりました。2年目までは売上高、営業利益ともに前期を上回って推移したものの、米中貿易摩擦の長期
化や消費税増税、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、最終年度である 2020 年5月期は前期を下
回る結果となりました。
    新型コロナウイルスの感染拡大は国内外問わず収束の見通しを立てることが難しく、当社グループ事業
に関連のある業界においても厳しい状況が続くことが予想されたことから、新中期経営計画の発表を1年
延期し、新たに 2021 年6月スタートとする 6 ヵ年の中長期経営目標「SUMINOE GROUP WAY 2022~
2024~2027」を策定いたしました。


    ○ 中長期経営目標「SUMINOE GROUP WAY 2022~2024~2027」
    新型コロナウイルス感染拡大によって落ち込んだ国内外の経済は正常化に向かうとみられますが、国内
での少子高齢化および労働人口減少や、世界規模での環境リスク増大に伴う ESG/SDGs の意識の高ま
り、DX の加速など、当社グループ事業を取り巻く環境は速いスピードで変化することが想定されます。
    この中長期経営目標期間中に、当社グループは創業 140 年を迎えます。この先の未来も成長していくた
めに、これまで当社グループが取り組んできた ESG 経営のもと、社会のニーズに応える商材の拡販とグ
ローバル経営を推進し、グループ社員全員の力を合わせて中長期経営目標「SUMINOE GROUP WAY
2022~2024~2027」の達成に向け取り組んでまいります。




                                  1
2.「SUMINOE GROUP WAY 2022~2024~2027」概要
 中長期的な「ありたい姿」を見据え、2027 年5月期までの方針を定めました。




                               より良いビジネスモデルを構築し       社会が必要とする
                                企業としてグローバルに成長する

         経営方針                  健全な利益を上げ    次の成長への投資をする
                               ESG 経営を強化する


                               売上拡大、成長への基盤づくり
                               財務体質の改善
                               社員の幸せにつながる職場づくり
           目標                  会社と社員のビジョンの共有


                               CO2 排出量の削減、環境対策商材の開発・販売
                               コスト競争力の強化
                               オンリーワン商材の開発
                               抗菌・抗ウイルス加工商材の拡販
           課題
                               安全・安心な職場環境
                               多様な人材の活躍・人材育成
                               ガバナンスの強化
                               基幹システムによる業務効率改善
                               企業ブランド価値の向上



【ESG の取り組み】
   Environment(環境)             Social(社会)      Governance(ガバナンス)

・CO2 排出量削減への取り組み       社員への取り組み               ・基幹システムの再構築
・環境対応型商材の開発            ・安全・安心な職場環境の整備         ・社外取締役による経営の意思決定の
                       ・ダイバーシティ&インクルージョン        強化
                       ・人材育成、人材活用             ・歩き回る経営による双方向コミュニ
                       ・全方向コミュニケーション            ケーション
                                              ・コンプライアンス研修の継続実施
                       社会貢献活動                 ・
                                              「企業倫理ホットライン」のさらなる
                       ・災害時における貢献               周知
                       ・貧困・飢餓への支援寄付           ・グローバル・リスクマネジメントの
                                                強化
                                              ・BCP 行動計画




                                   2
3.3ヵ年連結収支計画(2022 年5月期~2024 年5月期)概要
 当社グループは、ESG 経営を念頭に置き、各事業セグメントにおいて、脱炭素社会に貢献する商材およ
び抗菌・抗ウイルス機能加工商材の開発・拡販を進めます。また、基幹システムの再構築により経営基盤
を強化すると同時に事業所の再編を進めることで、生産性・競争力向上を図り、さらなる効率化を目指し
ます。
(1)3ヵ年連結収支計画
                                                                                                     (単位:百万円)

      売上高(左軸)            営業利益(右軸)         経常利益(右軸)                    親会社株主に帰属する当期純利益(右軸)



                                                3ヵ年連結収支計画(2022~2024)
 100,000                                                                                                     6,000

                                                                                            93,490
                                                                   90,360
  90,000                                                                                     3,530           4,000
                                       86,480                                       3,300
                                                                    2,730
                                                           2,520
                79,702                                                                               1,960
  80,000                                                                                                     2,000
                                       1,350
           1,049 1,211         1,160                                        1,280

                         409                    620

  70,000                                                                                                     0
              2021/5期              2022/5期                    2023/5期                  2024/5期



(2)セグメント別数値目標
                                                                                                     (単位:百万円)

                                        実績
                                                               3ヵ年連結収支計画(2022~2024)
                                 2021 年5月期                2022 年5月期 2023 年5月期 2024 年5月期
                    売上高                31,024                   33,750    34,430    35,120
   インテリア事業
                    営業利益                  579                      400       450       520
    自動車・車両          売上高                45,102                   48,980    51,910    54,170
     内装事業           営業利益                2,102                    2,800     3,590     4,170
                    売上高                 3,130                    3,410     3,680     3,840
    機能資材事業
                    営業利益                 △87                     △140        150       190


4.投資計画
 2022 年5月期~2024 年5月期の3ヵ年で、事業拡大と基幹システムの再構築および事業所再編に向け、
総額 100 億円の投資を行う予定です。


※中長期経営目標の詳細につきましては、添付資料をご覧ください。
                                                                                                                 以上


当資料の将来見通しに関するリスク情報
当資料における当社の今後の計画、戦略等の将来見通しに関する記述は、現時点で予測可能な合理的判断に基づいて作成さ
れたものであり、実際の業績は、今後さまざまな要因で異なる場合がございます。
                                                      3
中長期経営目標




          証券コード: 3501
          (東証一部上場)
連結業績推移
前中期3ヵ年経営計画「2020」は、売上高、営業利益ともに上昇傾向でしたが、
米中貿易摩擦の長期化や消費税増税、新型コロナウイルス感染拡大などの影響
を受け、最終年度である2020年5月期は前期を下回る結果となりました。

 売上高(左軸)          営業利益(右軸)         経常利益(右軸)(単位:百万円)
                                                                            第5次中期3ヵ年経営計画
                                                                                「2020」
100,000                                                                                                           5,000
                                                                                            91,512

                                                                                                     79,702
 80,000                                                                                                           4,000



 60,000                                                                                                           3,000



 40,000                                                                                                           2,000
                                                                                            1,557
                                                                                               1,323 1,0491,211

 20,000                                                                                                           1,000



     0                                                                                                            0
          '10/5    '11/5   '12/5    '13/5   '14/5   '15/5   '16/5   '17/5   '18/5   '19/5    '20/5    '21/5



                                                                                                              2
SUMINOE GROUP WAYの方針
中長期的な「ありたい姿」を見据え、2027年5月期までの方針を定めました。



              より良いビジネスモデルを構築し 社会が必要とする
   経営方針        企業としてグローバルに成長する
              健全な利益を上げ 次の成長への投資をする
              ESG経営を強化する

                売上拡大、成長への基盤づくり
    目標          財務体質の改善
                社員の幸せにつながる職場づくり
                会社と社員のビジョンの共有

                CO2排出量の削減、環境対策商材      安全・安心な職場環境
                 の開発・販売                多様な人材の活躍・人材育成
    課題          コスト競争力の強化             ガバナンスの強化
                オンリーワン商材の開発           基幹システムによる業務効率改善
                抗菌・抗ウイルス加工商材の拡販       企業ブランド価値の向上



                                                   3
SUMINOE GROUP WAYの方針
                                                          財務目標
                                                         非財務目標



            経営方針
               より良いビジネスモデルを構築し 社会が必要とする企業としてグローバルに成長する
               健全な利益を上げ 次の成長への投資をする
               ESG経営を強化する

                          売上拡大、成長への基盤づくり
            ・営業利益率5%以上 ・成長の基盤づくりに向けた投資計画 ・環境対応型商材の開発と販売促進

                                財務体質の改善
            ・DEレシオ改善 ・在庫回転率アップ ・自己株式の活用

                         社員の幸せにつながる職場づくり
            ・健康に働ける職場環境づくり、人材育成、多様な人材の活用

                             会社と社員のビジョンの共有




                    連結売上高                      連結売上高
連結売上高
                     934億円                   1,000億円以上
 797億円
  2021年5月                       2024年5月                   2027年5月


                                                            4
 財務目標
 売上拡大、成長への基盤づくり
 財務体質の改善




                   5
 3ヵ年連結収支計画
         売上高(左軸)      営業利益(右軸)       経常利益(右軸)    親会社株主に帰属する当期純利益(右軸)



         100,000                                                          6,000
                                          3ヵ年連結収支計画(2022~2024)


          90,000                                                          4,000


          80,000                                                          2,000


          70,000                                                          0        (単位:百万円)

                       実績                                  3ヵ年連結収支計画(2022~2024)

                     2021/5期         2022/5期     2023/5期      2024/5期             2021/5期比

売上高                    79,702          86,480      90,360        93,490       +13,787       +17.3%

営業利益                     1,049          1,160       2,520         3,300        +2,251       +214.5%
 (営業利益率)                (1.3%)         (1.3%)      (2.8%)        (3.5%)

経常利益                     1,211          1,350       2,730         3,530       +2,318        +191.3%

親株主に帰属する
当期純利益                       409           620       1,280         1,960       +1,551        +378.7%

ROE(%)                      1.5            2.2          4.5         6.6                 ―

DEレシオ(倍)                  0.67           0.58        0.64          0.56                 ―

 ※想定為替レート:         2021/5期 105.95円      3ヵ年目標 103.00円

                                                                                             6
 セグメントごとの成長戦略 —インテリア
        取扱商材: カーテン、カーペット、ラグ・マット、壁紙 等

                                        強み

                        •       長年培ってきた高いレベルの環境対応型商材
スミノエ 「U Life® Vol.10」           の開発力と企画販売力
                        •       空間全体の設計・デザインおよびコーディ
                                ネート提案


スミノエ 「ECOS® iDシリーズ」



                                        外部環境


スミノエ 「HOME® RUG MAT」        •   環境商材の需要の高まり
                            •   住宅着工件数の減少
                            •   原材料価格の高騰による収益悪化リスク



ルノン 「空気を洗う壁紙®」



                                                     7
 セグメントごとの成長戦略 —インテリア
              実績                                3ヵ年連結収支計画(2022~2024)
(単位:百万円)    2021/5期       2022/5期     2023/5期     2024/5期       2021/5期比

売上高            31,024        33,750      34,430      35,120   +4,095       +13.2%

営業利益               579         400         450         520      △60        △10.3%

  営業利益率            1.9%        1.2%        1.3%        1.5%            ―


           (業務用カーペット)                                (壁紙)
           • ECOS®タイルカーペットの拡充と                       • 抗ウイルス加工壁紙の発売
             販売強化
           • 後染め糸から原液着色糸へ移行

           (家庭用カーペット)                                (スペース デザイン ビジネス)
           • オーダーラグ販売の新業態立ち上げ                        • 新規得意先の拡大
           • 折りたたみ仕様ラグの充実                            • オフィス・ホテル等へのビジネス拡大


           (カーテン)                                   (その他)
           • ブランドカーテンの販路別の戦略強化                      • ブランドイメージの発信強化と浸透
           • ハウジング向け商品の開発                           • 直営EC事業の強化
           • 抗ウイルス加工を中心としたコントラ
             クトカーテンの機能性商品の拡充



                                                                            8
セグメントごとの成長戦略 —自動車・車両
         取扱商材: シート表皮材、床材、天井材 等

                                               強み

                                  •   天井材からカーペット、カーマットまで、自
                                      動車内装材をトータルで提供
                                  •   長年にわたり培ってきた高い技術力と提案力
                                  •   インテリア事業との開発・デザイン面での
                                      連携
                                  •   車両事業での高い市場シェア
                                  •   内装材への抗菌・抗ウイルス加工



                                              外部環境

                                  •   脱炭素社会へ向けた取り組みの強化
京浜急行電鉄新造車両1000形
                                  •   国内自動車生産台数の減少
                                  •   CASE、MaaS
                                  •   EV新興メーカーの台頭
                                  •   価格競争の激化
                                  •   テレワークの浸透による通勤・出張の減少
                                  •   車両保有台数の減少
                                  •   アフターコロナの旅行者拡大

   神姫バス 連節バス「Port Loop(ポートループ)」

                                                            9
 セグメントごとの成長戦略 —自動車・車両
               実績                                3ヵ年連結収支計画(2022~2024)
(単位:百万円)     2021/5期       2022/5期     2023/5期     2024/5期         2021/5期比

売上高             45,102        48,980      51,910      54,170     +9,068       +20.1%

営業利益             2,102         2,800       3,590       4,170     +2,067       +98.3%

     営業利益率          4.7%        5.7%        6.9%          7.7%            ―

—自動車                                    —車両
        (国内)                            • 抗ウイルス加工のモケット・カーテンの拡販、合皮シー
        • 合皮デザインでの差別化                     トの開発

        • 次世代自動車内装の開発                   • 環境にやさしいファブリックの開発

        • 最適調達による原価低減                              (鉄道)
        • 高収益性/新規部位/少工数生産/環境商材の                    • 改造・張替工事の受注拡大
          開発
                                                   • 難燃軽量カーペットの開発・販売
        • 新工法によるファブリック素材の開発
                                                   • 新触感スミキューブの提案・受注
        • 海外への横展開
                                                   • 高機能・低価格の床表示フイルムの開発・
(海外)                                                 拡販
北中米     • 各社での生産バランスの最適化                           • 安全対策商材の拡販
中国      • ファブリック素材への加飾能力強化                         (バス)
タイ      • 未参入車種の新規受注                               • 抗ウイルス加工モケット・カーテンの拡販
インドネシア • セーフガード対応のための現地調達および                       • シェアの拡大
         現地生産化

                                                                              10
セグメントごとの成長戦略 —機能資材
ホットカーペット         消臭・フィルター関連


                                             強み

                              •   消臭や抗ウイルスなど機能加工の活用
                              •   従来の分野や業界に捉われない事業領域の
                                  拡大
柿ポリフェノールサプリメント   浴室床材         •   多様な用途開発を推進する体制
「柿ダノミ®」
                              •   顧客ニーズに応える細かな商品開発の推進



                                            外部環境


                              • 衛生意識の高まり・健康志向

航空機向け内装材                      • 在宅時間の増加・プライベート志向
                              • 環境負荷低減への貢献
リサイクルポリエステル長繊維「スミトロン®」        • 高齢化社会への対応

スマートテキスタイル         他


                                                      11
 セグメントごとの成長戦略 —機能資材
              実績                                  3ヵ年連結収支計画(2022~2024)
(単位:百万円)    2021/5期       2022/5期       2023/5期     2024/5期     2021/5期比

売上高               3,130         3,410       3,680       3,840   +710       +22.7%

営業利益               △87        △140           150         190    +277       ―

  営業利益率       ―             ―                4.1%        4.9%          ―


事業・商品の価値向上、開発営業力の強化

  •   繊維系電気暖房商材の生産供給体制の最適化
  •   機能材、加工技術の活用による新たな用途開発の推進
  •   消臭加工や抗ウイルス加工など機能加工製品の拡販
  •   航空分野の品質マネジメントシステムJISQ9100による
      徹底した品質管理と製品供給を推進
  •   「柿ダノミ®」に次ぐ新たな健康食品の開発推進
  •   スマートテキスタイルの事業化推進
  •   開発部門との連携と開発営業力の強化




                                                                           12
    成長戦略 “抗菌・抗ウイルス” —全部門
インテリア                                   自動車・車両(自動車)
•   業務用カーペット、カーテンでの商材の拡充                •   抗菌・抗ウイルス加工の標準化
•   家庭用カーペットでの商材の拡充と他の機能と               •   数量確保により低価格化を実現
    のコンビネーション強化
•   抗ウイルス加工壁紙の開発

自動車・車両(車両)                              機能資材
•   抗ウイルス加工のモケット・カーテン・カー                •   各分野での商材の開発・販売
    ペットの拡販                              •   抗菌・抗ウイルス「スミノエフレッシュフィル
                                            ター」の拡販
技術・生産
•   空間に対する機能性(消臭、抗菌、抗ウイルス等)商品の開発


住江織物グループが商品展開する抗菌・抗ウイルス加工技術



    抗菌   抗ウイルス            消臭   抗菌   抗ウイルス      消臭   抗菌   抗ウイルス
※クレンゼ®は倉敷紡績株式会社の登録商標です。   抗アレルゲン               抗アレルゲン    防ダニ



                                                                 13
    研究・技術開発
•   浴室床材の後継モデルの開発および受注           •   スマートテキスタイル:水濡れ検知システ
•   床表示フィルムの改良                       ムや発電繊維の商品化に向けた取り組み

•   複合機能加工薬剤の開発・商品化              •   奈良式柿渋を用いた新規商品開発

•   新規消臭フィルターの開発                 •   バイオプラスチック活用の基礎研究

•   空間に対する機能性(消臭、抗菌、抗ウ           •   木質バイオマスからの有益物質抽出の基礎
    イルス等)商品の開発                       研究
                                         スマートテキスタイルの提案




              外部環境


    • 安心安全に対する意識の高まり
    • 高齢化による介護産業の変革や働き手不足
    • バイオ・バイオマスプラスチックを用いた商品需要の
      高まりおよび従来の石油由来製品の展開に伴うリスク
    • 当社保有特許に対する知財紛争リスク




                                                         14
投資・資本政策について
・既存事業の強化と事業規模拡大のため、積極的に設備投資とM&Aを行います。
・最適な資本構成を目指します。

キャッシュ・フローの創出


営業CF                   ・設備投資/M&A
                        60億円


DEレシオの改善               ・基幹システムの再構築
                        7億円

資産の流動化
・有価証券売却                ・事業所再編、物流網の改善
・土地売却(住江テクノ奈良工場)        33億円


自己株式の活用
                       ・株主還元


                                     15
プライム市場上場維持を目指した取り組み
2022年4月、東証市場が再編され、新市場区分へ移行します。当社グループは
プライム市場上場維持基準をクリアするため、あらゆる施策を講じます。

 既存事業の強化、積極的な設備投資・M&Aによる企業価値の拡大
 積極的なIR活動による、投資家とのコミュニケーションの強化と知名度向上
 株主還元策の強化
 流通株式数の増加に向けた取り組み             等


                プライム市場上場維持基準       当社グループの状況

  株主数        800人以上                   〇

  流通株式数      20,000単位以上               〇

  流通株式時価総額   100億円以上                  未達

  売買代金       1日平均売買代金0.2億円以上          未達

  流通株式比率     35%以上                    〇

                                               16
DEレシオ改善計画
 有利子負債を圧縮してDEレシオを改善し、企業価値の向上につなげます。
                                                                  有利子負債(リース債務除く)
                                                    ※DEレシオ…
                                                                  純資産(非支配株主持分除く)
有利子負債額(単位:億円)
                                                                    DEレシオ(単位:倍)
      ■ リース債務含む     ■ リース債務除く      ■ DEレシオ
250                                                                                 1
                                      221
       206                                           203
             193      197                    201
200                         185                            186
                                                                                    0.75


150                                          0.72
                            0.61                           0.67
             0.57                                                                   0.50
100
                                                                     0.5倍程度を
                                                                        目指す
 50                                                                                 0.25



  0
       2018/5期        2019/5期          2020/5期       2021/5期         2024/5期

                                                                               17
株主還元について
株主のみなさまへの安定的な配当を前提とし、業績の動向と事業拡大への投資を
勘案しながら、適正な成果の配分を行います。

配当時期については中間および期末の年2回を基本といたします。

                                                                 (単位:円)
80
       70        70                            70

60
                           50

40                                   35
                                                             未定

20


 0
     2018/5期   2019/5期   2020/5期   2021/5期   2022/5期   2023/5期    2024/5期



                          IR活動を積極的に行うことで、株主のみなさまとの
                          コミュニケーションを強化してまいります。

                                                                            18
 非財務目標   —ESGの取り組み
 社員の幸せにつながる職場づくり
 会社と社員のビジョンの共有




                     19
CO2排出量削減への取り組み
1990年に「スミトロン®」を開発して以来、当社グループ製品によるCO2排出
量の削減に取り組んできました。
2021年6月、CO2排出量削減と環境負荷低減をさらに強化するため、CO2削減
見える化委員会を発足しました。


  製品でのCO2排出削減貢献量
  • タイルカーペットの循環型リサイクル     水平循環型リサイクルタイルカーペット
                                 ECOS®
  • 「スミトロン®」等再生糸の使用量拡大
                          10年間でのCO2排出削減貢献量
  • 再生PET綿・再生樹脂材の使用量拡大
                                           約 22万t

                             約 9万t
  事業活動でのCO2排出量の削減
  • 物流改善、生産拠点の一元化
  • エネルギー効率向上と使用燃料の変更    2012/5期~2021/5期   2022/5期~2031/5期


  • 働き方改革


                                                      20
環境対応型商材の開発
「K(健康)K(環境)R(リサイクル)+ A(アメニティ:快適さ)」の開発
理念をベースとした研究開発をさらに加速させ、脱炭素社会に貢献します。

(CO2削減に貢献する環境対応型商材の例)
水平循環型リサイクルタイルカーペット             「スミトロン®」
「ECOS®」                        • ペットボトルの再生ポリエステルチップを50%以上使用
• 2011年発売                      • 耐候・耐熱性に優れているため長期使用が可能
• 業界トップクラスの再生材比率最大84%、CO2削減率   • 環境負荷が少ない原液着色方式
  最大43%を達成
• これまでの10年間で約9万tのCO2を削減
• 次の10年間で約22万tの削減を目指す




                               原液着色糸への転換
                               従来、カーペット表面のパイル糸の染色は、染色処理に伴う
                               排水処理が必須で、大量の水・電力を使用する「後染め」方
                               式で行ってきました。現在、排水の問題がなく、水・エネル
                               ギーの削減からCO2排出量も少ない「原液着色糸(紡糸段階
                               で顔料による着色を施した糸)」の使用に転換しています。
 表面のパイル糸に原液着色糸を使用した「ECOS®」



                                                        21
Social(社会)の取り組み
 社員の幸せにつながる職場づくりに取り組みます。

 社員への取り組み
 1.安全・安心な職場環境の整備          3.人材育成、人材活用
 • 人権方針の見直し、発信、教育、周知      • 人材教育
 • ハラスメント防止研修の実施              - ITリテラシー
 • 労働災害発生件数ゼロ                 - ステージ別教育 等
 • 「健康経営優良法人認定」取得         • キャリア申告制度
                          • ジョブローテーション
 2.ダイバーシティ&インクルージョン       • 人事・評価制度の見直し
 • 在宅勤務、時差勤務制度
 • 両立支援(仕事と育児・介護)         4.全方向コミュニケーション
 • 時間単位有休取得、フレックスタイム制度    • 企業理念、経営方針の浸透、進捗の共有
 • 女性活躍の推進                • 情報の適時開示を協議し発信
 • 障がい者雇用                 • 部署間コミュニケーションの実施
 • 外国人従業員の採用
                         社会貢献活動
 • シニア社員の活躍
                          •   災害時における貢献
                          •   貧困・飢餓への支援寄付

                                            22
Governance(ガバナンス)の取り組み
これまでの取り組みをさらに推進し、法令・企業倫理を遵守し社会から信頼
される企業を目指します。

 基幹システムの再構築
 社外取締役による経営の意思決定の強化
 歩き回る経営による双方向コミュニケーション
 コンプライアンス研修の継続実施
 「企業倫理ホットライン」のさらなる周知

 グローバル・リスクマネジメントの強化

 BCP行動計画




                                 23
当目標期間に強化する取り組み




                 24
当目標期間に強化する取り組み
 奈良事業所再編  P.26

   ・事業所内の配置再編・効率化
   ・テクニカルセンターと住江テクノ開発チームの連携強化
 スペース デザイン ビジネスの強化 P.27

   「面」から「空間」全体の設計・デザインへ
 インテリジェント インテリア 2.0   P.28

  自動車内装・車両内装・インテリア事業の協業による、次世代自動車内装の開発
 企業ブランディング
  当社グループのステークホルダーに、理念・事業を深く理解し、共感していただく
  ため、IR活動や広報活動を強化
 CO2排出量削減への取り組み
  事業運営、製品ライフサイクルにおけるCO2排出量の削減
 働き方改革
  健康に働ける職場環境づくり、人材育成、多様な人材の活用
 基幹システムの再構築
  事務作業の効率化、収支・在庫データ等の一本化、IT人材補強
 財務体質の改善
  ・DEレシオ改善(有利子負債の圧縮)・在庫回転率アップ   ・自己株式の活用

                                           25
奈良事業所再編
時代に即した事業所を実現します。
 生産能率向上
  不要な生産設備の売却
  生産設備を集中させることで生産能率の向上
 サプライチェーン効率化
  物流倉庫増築、物流センターの集中による外部倉庫費の削減、作業効率化
 研究開発強化
  研究開発棟を技術開発の共通の場として新設し、事業部間の連携強化による
  シナジー効果の発揮、新製品開発のスピードアップ
 環境負荷低減
   染色設備、排水処理場の撤去による環境負荷の低減




                              現在建設中の新研究開発棟


                                       26
スペース デザイン ビジネスの強化
「面」を彩る製品の製造販売・提案にとどまらず、「空間」全体の設計・デザ
インにも事業領域を拡大し、お客さまのご要望をさらに高いレベルで具現化し
ていきます。




店舗設計に関する深い知見と卓越した施
工ノウハウを持つ株式会社シーピーオー
が2020年に当社グループに加わって以
降、徐々に相乗効果が出てきています。
今後、シーピーオーが得意とする店舗の
ほか、保育園・学校、医療施設へと事業
領域を拡大していきます。




                                 27
次世代自動車のインテリア
ホテル内装を手掛けるインテリア事業部門と、自動車・車両内装事業部門が
タッグを組み次世代車内装をつくりだす事業横断プロジェクト“インテリジェン
ト インテリア 2.0”を進めています。CASE・MaaS時代の新たなカーインテリア
を“ONE SUMINOE”で探求していきます。




       自動運転技術が進むと、
乗っている人全員が自由に過ごせるプライベート空間に
            +
      カーシェアリングが進むと、
  自動車は様々な人が共有するパブリック空間に




                                       28
当資料の将来見通しに関するリスク情報
当資料における当社の今後の計画、戦略等の将来見通しに関する記述は、
現時点で予測可能な合理的判断に基づいて作成されたものであり、
実際の業績は、今後様々な要因で異なる場合がございます。